JP2587691Y2 - 除去アンカーの引張材巻付け用加工機 - Google Patents

除去アンカーの引張材巻付け用加工機

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JP2587691Y2
JP2587691Y2 JP1993052150U JP5215093U JP2587691Y2 JP 2587691 Y2 JP2587691 Y2 JP 2587691Y2 JP 1993052150 U JP1993052150 U JP 1993052150U JP 5215093 U JP5215093 U JP 5215093U JP 2587691 Y2 JP2587691 Y2 JP 2587691Y2
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憲雄 山門
雅一 藤田
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日本基礎技術株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、不要時にアンカーの引
張材を除去することのできる除去アンカーの先端耐荷体
に鋼線を巻き付けるための引張材巻付け用加工機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】都市型アンカー工事において施工されて
いる除去アンカー工法として、アンボンドPC鋼線(以
下、鋼線という。)を使用したCターン工法やUターン
工法などのアンボンドリムーバブル工法が用いられてい
る。
【0003】アンボンドリムーバブル工法は、引張材で
ある鋼線がU字型に取り付けられる先端耐荷体部に大き
な荷重が作用する圧縮型アンカーによる工法である。す
なわち、引張材を除去するために引張材に引張力を付与
すると、先端耐荷体部が造成孔の孔口側に向けて押圧さ
れるので、先端耐荷体部によってアンカー幹体に大きな
圧縮力が作用する。そのとき、その圧縮力によって、ア
ンカー幹体が破砕されるおそれがある。特に、支持力を
増加するために先端耐荷体部に多数の引張材を掛ける場
合に、破砕の可能性が大きい。
【0004】そこで、本願考案の考案者は、特願平2−
106784号明細書およびその添付図面(特開平4−
5309号公報)ならびに特願平4−97972号明細
書およびその添付図面において、アンカー幹体の破砕の
可能性を低減させた除去アンカーを提案した。図11
は、その改良された除去アンカーの要部を示す断面図で
ある。
【0005】図に示すように、先端耐荷体部8は、鋼線
91,92がU字型に掛けられて、地盤140に開けら
れた造成孔130に挿入される。先端耐荷体部8は、図
12に示すように、先端部が錐体状になっている円柱状
の部材に対して、その円柱状部の側面および先端部を通
る凹溝83がうがかれた構造になっている。その凹溝8
3は、先端部で周回していて鋼線91が先端耐荷体部8
に掛かる状態となっている。
【0006】また、その凹溝83と90°ずれた他の凹
溝84があり、その凹溝84は先端部の凹溝83の手前
側(造成孔130の孔口側)に設けられた鋼線貫通孔8
2を通る構造になっている。よって、鋼線92は、凹溝
84および鋼線貫通孔82に案内されて先端耐荷体部8
に掛かることができる。
【0007】なお、先端耐荷体部8には、セメントペー
スト注入ホースを通すためのホース挿通孔81が開けら
れている。また、先端耐荷体部8の孔口側には、鋼線9
1,92を内部に通しアンカー幹体120を補強する蓮
型補強部材100があり、蓮型補強部材100の孔口側
には、鋼線91,92を内周内側に保持する円筒補強部
材110が設けられる。円筒補強部材110は、必要に
応じて、孔口側に向かって複数個設けられる。
【0008】以上のような構造によって、アンカー幹体
120は蓮型補強部材100と円筒補強部材110とで
補強されるので、先端耐荷体部8からアンカー幹体12
0に荷重がかかっても、アンカー幹体が破砕される可能
性は小さくなっている。なお、以下、このような除去ア
ンカーをEターン除去アンカーと呼ぶ。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】このようなEターン除
去アンカーによるアンカー施工にあたって、先端耐荷体
部8に鋼線91,92を掛ける工程が必要になるが、そ
の工程において、鋼線91,92の被覆部を傷つけるこ
となく容易に先端耐荷体部8に鋼線91,92を巻きつ
けることが要求される。
【0010】そこで、本考案は、Eターン除去アンカー
の先端耐荷体部に容易に引張材を巻き付けることのでき
る除去アンカーの引張材巻付け用加工機を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案に係る除去アンカ
ーの引張材巻付け用加工機は、先端耐荷体の後端を支持
する第1のジャッキと、第1のジャッキに支持されてい
る先端耐荷体の先端部を押圧して先端耐荷体の先端部の
案内溝に引張材を押し当てる第2のジャッキと、先端耐
荷体の側面の案内溝に引張材を固定する複数の第3のジ
ャッキとを備えたものである。
【0012】
【作用】本考案に係る引張材巻付け用加工機によれば、
先端耐荷体の案内溝に嵌まるように設定された引張材
を、第1のジャッキ、第2のジャッキおよび第3のジャ
ッキをおのおのの軸方向に駆動することによって、案内
溝に容易に押しつけることができる。
【0013】
【実施例】図1は、本考案の一実施例による除去アンカ
ーの引張材巻付け用加工機を示す斜視図である。図に示
すように、この引張材巻付け用加工機は、基台1上の台
2に載置された第1のジャッキ(以下、Aジャッキと呼
ぶ。)3と、柱10に支持された第2のジャッキ(以
下、Bジャッキと呼ぶ。)7と、支持部材5に保持され
た4つの第3のジャッキ(以下、Cジャッキと呼ぶ。)
4a,4b,4c,4dを備えている。
【0014】図2に示すように、Aジャッキ3は、軸方
向に移動できるシリンダ31を有し、そのシリンダ31
は駆動機構(図示せず。)で軸方向に伸長される。シリ
ンダ31の先には、先端耐荷体部8を押圧するための押
圧部32がある。また、押圧部32の先端には、先端耐
荷体部8の後部の穴と同型の凸部33が設けられる。B
ジャッキ7も、軸方向に移動できるシリンダ71を有
し、そのシリンダ71は駆動機構(図示せず。)で軸方
向に伸長される。Bジャッキ7の先端部には、先端耐荷
体部8の凹溝83に置かれる鋼線91を先端耐荷体部8
の先端形状に沿って押しつけるための凹形状板72が取
り付けられる。Aジャッキ3とBジャッキ7とは、Aジ
ャッキ3の凸部32とBジャッキ7の凹形状板72とが
対向するように設置される。
【0015】Cジャッキ4a,4b,4c,4dは、A
ジャッキ3と直交する平面上でそれぞれ90°ずつずれ
て配置される。Cジャッキ4a,4b,4c,4dは、
それぞれシリンダ41を有し、そのシリンダ41は駆動
機構(図示せず。)で軸方向に伸長される。シリンダ4
1の先には、鋼線と接する面に複数個のローラ43が設
けられたローラ板42が取り付けられる。
【0016】次にこのような引張材組立用加工機による
先端耐荷体部8への鋼線の巻付け方法について説明す
る。なお、説明を簡単にするために、1本の鋼線91の
みを巻付ける場合について説明する。図2に示すよう
に、最初は、Aジャッキ3のシリンダ31が収縮した状
態にあり、Cジャッキ4a,4bの各シリンダ41が収
縮した状態にある。
【0017】この状態で、先端耐荷体部8の後部の穴に
凸部33が嵌まるように、先端耐荷体部8をAジャッキ
3に取り付ける。図3は、先端耐荷体部8が取り付けさ
れた状態を示している。そして、図4に示すように、先
端耐荷体部8の凹溝83に、鋼線91を若干曲げて嵌め
込む。
【0018】次に、図5に示すように、駆動機構によっ
てBジャッキ7のシリンダ71を伸長させて、鋼線91
を先端耐荷体部8の先端部の凹溝83に押しつけ、Cジ
ャッキ4a,4bの各シリンダ41を伸長させて、鋼線
91を若干押し曲げる。さらに、Cジャッキ4a,4b
の各シリンダ41を伸長させて、ローラ板42で、先端
耐荷体部8の側面の凹溝83に鋼線91を押しつける。
この処理によって、鋼線91は、図6に示すように、先
端耐荷体部8の側面に沿うように曲げられる。
【0019】そして、図7に示すように、先端耐荷体部
8の先端に近い円周部分において、先端耐荷体部8およ
び鋼線91に鋼線締め付けバンド93を掛け、鋼線締め
付けバンド93を締めつけて鋼線91を先端耐荷体部8
側面に固定する。
【0020】次に、図8に示すように、Cジャッキ4
a,4bの各ローラ板42で鋼線91を先端耐荷体部8
側面に押し当てたまま、駆動機構によってAジャッキ3
のシリンダ31を伸長させて、Bジャッキ7のシリンダ
71を収縮させる。この処理によって、鋼線91のロー
ラ板42に押されている位置がずれる。そして、先端耐
荷体部8の中央部の円周部分において、先端耐荷体部8
および鋼線91に鋼線締め付けバンド93を掛け、鋼線
締め付けバンド93を締めつけて鋼線91を先端耐荷体
部8側面に固定する。
【0021】次に、図9に示すように、Cジャッキ4
a,4bの各シリンダ41を収縮させる。その状態で、
先端耐荷体部8の後端に近い円周部分において、先端耐
荷体部8および鋼線91に鋼線締め付けバンド93を掛
け、鋼線締め付けバンド93を締めつけて鋼線91を先
端耐荷体部8側面に固定する。
【0022】以上の処理によって、図10に示すよう
に、先端耐荷体部8の凹溝83に鋼線91が固定され
る。この後、鋼線挿入穴を有する蓮型補強部材100に
鋼線91を通す。さらに、鋼線91を先端耐荷体部8の
軸の方に絞り込み、円筒補強部材110に鋼線91を通
す。
【0023】なお、本実施例では、1本の鋼線91を先
端耐荷体部8に固定する場合を示したが、2本の鋼線9
1を固定する場合も同様に処理できる。また、鋼線91
と90°ずれて巻き回される鋼線92をも先端耐荷体部
8に固定する場合には、図3に示す状態において、先端
耐荷体部8の鋼線貫通孔82に鋼線92を通せばよい。
そして、図4以下の図に対応する処理を実行すれば、図
11に示す除去アンカーが得られる。
【0024】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
除去アンカーの引張材巻付け用加工機を、先端耐荷体の
後端を支持する第1のジャッキと、第1のジャッキに支
持されている先端耐荷体の先端部を押圧して先端耐荷体
の先端部の案内溝に引張材を押し当てる第2のジャッキ
と、先端耐荷体の側面の案内溝に引張材を固定する複数
の第3のジャッキとを備えた構成としたので、被覆部を
傷つけることなく先端耐荷体部に容易に引張材を巻き付
けることができるものを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による除去アンカーの引張材
巻付け用加工機を示す斜視図である。
【図2】引張材巻付け用加工機の要部を示す説明図であ
る。
【図3】Aジャッキに先端耐荷体が取り付けられた状態
を示す説明図である。
【図4】先端耐荷体の先端に鋼線が取り付けられた状態
を示す説明図である。
【図5】鋼線が先端耐荷体の先端部において押し曲げら
れた状態を示す説明図である。
【図6】鋼線が先端耐荷体の側面部に押し付けられた状
態を示す説明図である。
【図7】先端耐荷体の先端部に鋼線締め付けバンドが固
定された状態を示す説明図である。
【図8】先端耐荷体の中央部に鋼線締め付けバンドが固
定された状態を示す説明図である。
【図9】先端耐荷体の後端部に鋼線締め付けバンドが固
定された状態を示す説明図である。
【図10】鋼線が固定された先端耐荷体を示す説明図で
ある。
【図11】Eターン除去アンカーを示す要部断面図であ
る。
【図12】先端耐荷体を示す斜視図である。
【符号の説明】
3 Aジャッキ(第1のジャッキ) 33 凸部33 4a〜4d Cジャッキ(第3のジャッキ) 7 Bジャッキ(第2のジャッキ) 72 凹形状板72 8 先端耐荷体 91,92 鋼線

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部および側面に案内溝がうがかれた
    除去アンカーの先端耐荷体に沿って引張材を巻き回す除
    去アンカーの引張材巻付け用加工機において、前記先端
    耐荷体の後端を支持する第1のジャッキと、前記第1の
    ジャッキに支持されている前記先端耐荷体の先端部を押
    圧して前記先端耐荷体の先端部の案内溝に引張材を押し
    当てる第2のジャッキと、前記先端耐荷体の側面の案内
    溝に引張材を固定する複数の第3のジャッキとを備えた
    ことを特徴とする除去アンカーの引張材巻付け用加工
    機。
JP1993052150U 1993-09-27 1993-09-27 除去アンカーの引張材巻付け用加工機 Expired - Fee Related JP2587691Y2 (ja)

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