JP2587573B2 - 網状不織布の製造方法及び装置 - Google Patents

網状不織布の製造方法及び装置

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JP2587573B2
JP2587573B2 JP4328560A JP32856092A JP2587573B2 JP 2587573 B2 JP2587573 B2 JP 2587573B2 JP 4328560 A JP4328560 A JP 4328560A JP 32856092 A JP32856092 A JP 32856092A JP 2587573 B2 JP2587573 B2 JP 2587573B2
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stretching
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slit
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洋輔 山田
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NIPPON SEIKOSHO KK
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KANTO ENJINIARINGU KK
NIPPON SEIKOSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、網状不織布の製造方法
及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の網状不織布の製造装置としては、
特公平1−53383号公報に示されるようなものがあ
る。これに示される網状不織布の製造装置は、2つのフ
ィルム供給装置のうちの一方のフィルム成形装置から送
られてきた未延伸帯状の第1フィルムに、縦スプリット
装置により横方向に間隔をおいて多数の規則的な縦方向
スリットを形成して、その縦方向スリットが形成された
未延伸の第1フィルムを縦延伸装置により縦方向に延伸
するとともに、他方のフィルム成形装置から送られてき
た未延伸帯状の第2フィルムに、横スプリット装置によ
り縦方向に間隔をおいて多数の規則的な横方向スリット
を形成して、その横方向スリットが形成された未延伸の
第2フィルムを横延伸装置により横方向に延伸し、延伸
によってスリットが開く(目開きという)とともに引張
り強度が強化された2枚の帯状フィルムを、積層装置に
より、その帯方向が互いに一致するようにして重ね合わ
せ、加熱接着して積層するようにしている。これにより
延伸強化された網状不織布を製造することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の網状不織布の製造装置には、スプリット装
置によって、せっかく等間隔にスリットを形成させて
も、延伸によってスリットが引き伸ばされる際、スリッ
トの間隔が不揃いになるという問題点がある。すなわ
ち、図5(a)に示すような等間隔に多数の縦方向の縦
スリット13aが形成された未延伸帯状の第1フィルム
13を縦方向に延伸すると、また図6(a)に示すよう
な等間隔に多数の横方向の横スリット15aが形成され
た未延伸帯状の第2フィルムを横方向に延伸すると、延
伸方向と直交する方向に対して、フィルムの中央部と比
較して端部ほど寸法が縮小するネックイン現象によっ
て、図5(b)及び図6(b)に示すように、中央付近
のスリットの間隔に比較して端部側ほどスリットの間隔
が狭い、不揃いなスリット間隔のものとなってしまう。
このため後続の積層工程によって両フィルムが積層され
てでき上がった網状不織布は中央部ほど不織布の繊維密
度が小さく、四隅部ほど繊維密度が大きい網目を有する
ものとなってしまうことになる。また、不織布の網目の
大きさを変更するためには、スプリット装置のカッタロ
ールを所望寸法の刃を有するものに交換するか、延伸装
置の延伸倍率を変更することになるので、段取り変更に
時間がかかったり、不織布の強度を所望のものとするの
が困難であったりするという問題点もある。本発明はこ
のような課題を解決することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、延伸後のフィ
ルムを延伸方向と直交する方向に、端部側ほど大きい引
き伸ばし量で引き伸ばすことにより上記課題を解決す
る。すなわち本発明の網状不織布の製造方法は、第1フ
ィルムに横方向に所定間隔をおいて多数の縦方向の縦ス
リットを形成し、次に第1フィルムをスリット方向に縦
延伸し、次に第1フィルムを縦延伸方向と直交する横方
向に引き伸ばすにあたり、上記縦延伸時のネックイン現
象により上記スリットの間隔が不均一になったのを修正
して、等しくなるようにするために、両端側ほど引き伸
ばし量が大きくなるように引き伸ばす一方、第2フィル
ムに縦方向に所定間隔をおいて多数の横方向の横スリッ
トを形成し、次に第2フィルムをスリット方向に横延伸
し、次に第2フィルムを横延伸方向と直交する縦方向に
引き伸ばすにあたり、上記横延伸時のネックイン現象に
より上記スリットの間隔が不均一になったのを修正し
て、等しくなるようにするために、両端側ほど引き伸ば
し量が大きくなるように引き伸ばし、次に第1フィルム
及び第2フィルムを帯方向が互いに一致するように重ね
合わせて接着するようにしている。また上記方法を実施
する装置は、2枚の未延伸フィルム(13、15)をそ
れぞれ連続帯状に供給する一対のフィルム供給装置(1
0、12)と、一方のフィルム供給装置(10)から送
られた第1フィルム(13)に横方向に所定間隔をおい
て多数の縦方向の縦スリット(13a)を形成する縦ス
プリット装置(18)と、縦スリット(13a)が形成
された第1フィルム(13)を縦方向に延伸する縦延伸
装置(22)と、他方のフィルム供給装置(12)から
送られた第2フィルム(15)に縦方向に所定間隔をお
いて多数の横方向の横スリット(15a)を形成する横
スプリット装置(20)と、横スリット(15a)が形
成された第2フィルム(15)を横方向に延伸する横延
伸装置(24)と、2枚のフィルム(13、15)をそ
の帯方向が互いに一致するようにして重ね合わせ接着す
る積層装置(26)と、を有するものを対象にしてお
り、縦延伸されているが接着前の上記第1フィルム(1
3)を延伸方向に送りながら延伸方向と直交する方向に
引き伸ばすにあたり、上記縦延伸時のネックイン現象に
より上記スリットの間隔が不均一になったのを修正し
て、等しくなるようにするため に、両端側ほど引き伸ば
し量が大きくなるように引き伸ばすことが可能な縦スリ
ット間隔調整装置(30)と、横延伸されているが接着
前の上記第2フィルム(15)を延伸方向に送りながら
延伸方向と直交する方向に引き伸ばすにあたり、上記横
延伸時のネックイン現象により上記スリットの間隔が不
均一になったのを修正して、等しくなるようにするため
に、両端側ほど引き伸ばし量が大きくなるように引き伸
ばすことが可能な横スリット間隔調整装置(32)と、
が設けられており、縦スリット間隔を調整された第1フ
ィルム(13)と、横方向のスリット間隔を調整された
第2フィルム(15)とが、上記積層装置(26)によ
って重ね合わせ接着されるように構成されている。な
お、上記スリット間隔調整装置は、固定部に回転しない
ように固着された軸(38)と、これの軸方向中央部に
回転可能に配置されたロール(40)と、これの両端部
からそれぞれ所定距離離れた位置に軸(38)に取り付
けられた一対のベルト支持軸受(46、48)と、幅方
向の一端側がロール(40)の一端部に取り付けられる
とともに他端側が一方のベルト支持軸受(46)の外輪
に取り付けられた無端状の第1弾性ベルト(42)と、
幅方向の一端側がロール(40)の他端部に取り付けら
れるとともに他端側が他方のベルト支持軸受(48)の
外輪に取り付けられた無端状の第2弾性ベルト(44)
と、両弾性ベルト(72、44)のフィルム対向側の面
に多数固着された金属突起物(52)と、ベルト支持軸
受(46、48)の外輪側を回転駆動する駆動装置(5
0)と、から構成されており、一対のベルト支持軸受
(46、48)は、フィルム送り方向に対して下流側ほ
どロール端部からのきょりが増大するように軸心を傾斜
させて配置されているとよい。また、上記スリット間隔
調整装置は、フィルムのスリットと平行なフィルム端部
側にそれぞれ配置された一対の把持機構(60、60)
から構成されており、把持機構(60)は、2つのスプ
ロケット(62、64)と、これらに巻き掛けられたチ
ェーン(66)と、チェーン(66)に所定の間隔をお
いて取り付けられた多数のクリップ(68)と、2つの
スプロケット(62、64)のうちの一方のスプロケッ
ト(64)を駆動する駆動装置と、を有しており、他方
のスプロケット(62)は、フィルムの幅方向の端部位
置と対応する位置に配置されており、一方のスプロケッ
ト(64)は、他方のスプロケット(62)の配置位置
よりも所定距離だけ外方に張り出した位置に配置されて
おり、クリップ(68)は、これの把持部がフィルムを
把持可能な把持位置と、これを開放可能な開放位置との
間を移動可能なものであってもよい。さらに、上記スリ
ット間隔調整装置は、フィルムの幅方向の中央部を挟み
込み支持するコンベアベルト装置(72、74、76)
を有しており、コンベアベルト装置(72、74、7
6)がフィルムの両面側にそれぞれ対向して配置されて
いるようにするとよい。なお、かっこ内の符号は実施例
の対応する部材を示す。
【0005】
【作用】フィルム面に所定間隔に多数のスリットが形成
されたフィルムは、スリットの方向に延伸すると、ネッ
クイン現象により、延伸方向と直交する方向にみて端部
側ほど寸法が小さくなるため、スリットの間隔が不揃い
なものとなる。本発明においては、次の工程においてフ
ィルムを延伸方向と直交する方向に端部側ほど引き伸ば
し量が大きくなるように引き伸ばす。これによりフィル
ムのスリットの間隔が一定の大きさにされる。したがっ
て積層後の網状不織布は、均一な網目間隔のものとされ
る。
【0006】
【実施例】図1に本発明の網状不織布の製造装置を示
す。2枚の未延伸フィルム13、15をそれぞれ連続帯
状に供給する一対のフィルム成形装置10、12、未延
伸フィルム13、15をそれぞれ冷却する冷却ロール装
置14・16、フィルム成形装置10、12のうちの一
方の第1フィルム成形装置10から送られた第1フィル
ム13に横方向に所定間隔をおいて多数の縦方向の縦ス
リット13aを形成させる縦スプリット装置18、縦ス
リット13aが形成された第1フィルム13を縦方向に
延伸する縦延伸装置22、他方の第2フィルム成形装置
12から送られた第2フィルム15に縦方向に所定間隔
をおいて多数の横方向の横スリット15aを形成させる
横スプリット装置20、横スリット15aが形成された
第2フィルム15を横方向に延伸する横延伸装置24
と、延伸された両フィルム13、15をその帯方向が互
いに一致するようにして重ね合わせ接着する積層装置2
6が、特公平1−53383に示すものと同様に配置さ
れている。本発明の装置においては、縦延伸装置22と
積層装置26との間に縦スリット間隔調整装置30が設
けられており、また、縦延伸装置22と積層装置26と
の間に横スリット間隔調整装置32が設けられている。
【0007】(第1実施例)縦スリット間隔調整装置3
0は、図2に示すように、箱形のケース34と、これの
互いに対向する内周面34a及び34bにそれぞれ固着
された2つの固定部材36と、両固定部材36の穴に回
転しないように固着された軸38と、軸38の軸方向中
間位置に回転可能に配置されたロール装置40と、ロー
ル装置40の両側にそれぞれ配置された一対のゴムベル
ト(弾性ベルト)42及び44と、一対のベルト支持軸
受46及び48と、図中下側のベルト支持軸受48の外
輪48bに固着されたプーリ50とを有している。ベル
ト支持軸受48及びプーリ50は、これらの軸心が図中
軸38の軸心に対して所定の角度傾いた状態(ベルト支
持軸受48及びプーリ50が図中右下りに傾いた状態)
に配置されている。また図中上方のベルト支持軸受46
は、図中下方のベルト支持軸受48と対応する位置に、
これとは反対向きに右上りに傾斜させて配置されてい
る。すなわち、両ベルト支持軸受46及び48の球面部
材46c及び48cは軸38にそれぞれ固着されてお
り、また内輪46a及び48aは、球面部材46c及び
48cの球面に沿ってそれぞれ揺動可能とされている。
両ベルト支持軸受46及び48の外方には、軸38にス
トローク調節装置53がそれぞれ取り付けられている。
図中上方のストローク調節装置53の2本のボルトのね
じ込み位置をそれぞれ調節することによって図中上方の
ベルト支持軸受46の軸38に対する傾斜位置を所定の
位置に固定可能であり、また図中下方のストローク調節
装置53の2本のボルトのねじ込み位置をそれぞれ調節
することによって図中下方のベルト支持軸受48の軸3
8に対する傾斜位置を所定の位置に固定可能である。図
中上側のベルト支持軸受46の外輪46bには第1ゴム
ベルト(弾性ベルト)42の上端側がボルトによって固
着されており、さらに図中下側のベルト支持軸受48の
外輪48bには第2ゴムベルト(弾性ベルト)44の下
端側がボルトによって固着されている。第1ゴムベルト
42の下端側及び第2ゴムベルト44の上端側は、ロー
ル装置40の上端部及び下端部にそれぞれボルトによっ
て固着されている。両ゴムベルト42及び44には、こ
れの外周面に所定の間隔で、円すい状の多数の金属突起
物52が固着されている。プーリ50は、図示してない
Vベルトを介して図示してないモータにより駆動される
ようになっている。すなわち、2つのストローク調節装
置53によって2つのベルト支持軸受46及び48が軸
38に対して所定角度だけ傾斜して固定された状態で、
プーリ50を介して図中下側のベルト支持軸受48の外
輪48bが回転させられると、第2ゴムベルト44、ロ
ール装置40、第1ゴムベルト42及び図中上側のベル
ト支持軸受46の外輪46bが一体に回転するようにな
っている。これにより、ベルト支持軸受46、48の回
転につれて第1ゴムベルト42及び44は、これの外周
部の軸方向の寸法が図中左側位置において最も短く、ま
た図中右側位置において最も長くなるように、回転に伴
って順次弾性変形させられるようになっている。すなわ
ち、第1フィルム13が第1ゴムベルト42及び44上
を走行していく際、両ゴムベルト42及び44の金属突
起物52が第1フィルム13の縦スリット13aに食い
込んで第1フィルム13を端部側ほどスリット間隔を広
げるようになっている。これにより上述の縦延伸装置2
2から送られてきた第1フィルム13が、縦延伸工程に
おいてネックイン現象によって端部側ほど幅方向の寸法
が小さい状態とされていたものを、均等なスリット間隔
に修正されるようになっている。すなわち、縦スリット
間隔調整装置30は、ネックイン現象を生じた第1フィ
ルム13の縦スリット13aの間隔を全幅にわたって均
等な間隔となるように修正可能である。横スリット間隔
調整装置32は、第2フィルム15側に配置されている
点を除けば、縦スリット間隔調整装置30の構成と同様
であるので、説明は省略する。
【0008】次に、この第1実施例の作用を説明する。
あらかじめ、2つのストローク調節装置53の合計4本
のボルトの軸方向位置をそれぞれ調整することによっ
て、2つのベルト支持軸受46及び48の軸38に対す
る傾斜角度を所定の値に設定しておく。第1フィルム成
形装置10のダイス10aから押し出された第1フィル
ム13は、冷却ロール装置14を通って冷却され、縦ス
プリット装置18によって縦方向に所定の間隔で縦スリ
ット13aが形成された後、図3に示すように縦延伸装
置22によって縦方向に所定の延伸量だけ延伸される
が、この状態では、第1フィルム13は、図中縦延伸装
置22の出口部に示すように、ネックイン現象によっ
て、図中左右方向(縦延伸方向と直交する方向)の中央
部は寸法の変化がほとんどないが、端部に行くほど寸法
が縮小し、スリット間隔が小さいものとされている。図
2において、縦スリット間隔調整装置30の図示してな
いモータによって図示してないVベルトを介してプーリ
50が駆動されると、両ベルト支持軸受46及び48の
外輪46b及び48bがそれぞれ回転し、ロール装置4
0、両ゴムベルト42及び44も一体に回転する。これ
により、第1フィルム13は、図中右方向に送られてい
く途中で、これの図中上下の両端側に第1ゴムベルト4
2及び第2ゴムベルト44の多数の金属突起物52が食
い込んで第1ゴムベルト42及び第2ゴムベルト44に
よって支持された状態となり、プーリ50の回転につれ
て第1ゴムベルト42及び第2ゴムベルト44のフィル
ム食い込み部が軸方向に順次引き伸ばされることによ
り、第1フィルム13は端部側ほどスリット間隔が広げ
られていくことになる。このようにして、第1フィルム
13が第1ゴムベルト42及び第2ゴムベルト44の金
属突起物52の食い込み状態から離脱したときには、図
中右側のスリット間隔調整後の第1フィルム13として
示すように、縦スリット13aの間隔が等間隔のものと
され、図3に示すようにガイドロール56及び58によ
って案内されながら、後続の積層工程に送られることに
なる。一方、横スリット間隔調整装置32においても上
記と同様なスリット間隔調整工程が行われ、第2フィル
ム15の横スリット15aが等間隔のものとされ、後続
の積層工程に送られることになる。積層工程において
は、フィルム13及び15は、積層装置26の加熱部に
よってそれぞれ加熱され、次に重ね合わせ部において互
いに重ね合わされて接着されることによって網状不織布
とされ、巻取装置28によって巻き取られる。
【0009】(第2実施例)図4に本発明の第2実施例
を示す。この第2実施例の第1実施例と異なるところ
は、ゴムベルト42・44、これらに固定された多数の
金属突起物52、ロール装置40などに代えて、フィル
ム把持装置54が設けられていることである。フィルム
把持装置54は、第1フィルム13側と第2フィルム1
5側の両方に設けられており、両方とも同じ構成である
ので、以下第1フィルム13側のもののみを説明し、第
2フィルム15側のものは説明を省略する。図4に示す
ように、フィルム把持装置54は、第1フィルム13の
両端部にそれぞれ配置された一対の把持機構60と、ニ
ップ用のコンベアベルト装置70と、を有している。把
持機構60は、2つのスプロケット62及び64と、こ
れらに掛け渡された無端状のチェーン66と、チェーン
66に等間隔に取り付けられた多数のクリップ68と、
から構成されている。図中上側のスプロケット62は、
第1フィルム13の引き伸ばし前の幅寸法に対応する位
置に配置されており、また、図中下方のスプロケット6
4は、第1フィルム13の引き伸ばし後の幅寸法に対応
する位置に配置されている。クリップ68は、図示して
ないクリップ開閉機構によって駆動されることにより把
持位置において第1フィルム13を把持すること及び開
放位置において把持している第1フィルム13を開放す
ることが可能である。スプロケット64は、図示してな
い駆動装置によって図中矢印方向に回転駆動されるよう
になっている。すなわち、クリップ68は、チェーン6
6を介してスプロケット64によって駆動され、図中上
側の把持位置において第1フィルム13を把持し、図中
斜め下方に移動していくにしたがって徐々に第1フィル
ム13の左右方向の寸法を広げ、図中下側の開放位置に
おいて第1フィルム13を開放するようになっている。
コンベアベルト装置70のロール72及び74と、第3
ゴムベルト76は、第1フィルム13を挟んで表面側及
び裏面側にそれぞれ一対配置されている。2つのロール
72のうち一方のロール72は、図示してないモータに
よって回転駆動されるようになっている。コンベアベル
ト装置70の2つの第3ゴムベルト76は、第1フィル
ム13を、これの中央部が図4中左右方向に引き伸ばさ
れないように第1フィルム13中央部を挟み込み支持可
能である。
【0010】この第2実施例の作用は、第1フィルム1
3把持装置54が駆動されてクリップ68によって第1
フィルム13の両端側が把持され、チェーン66の移動
につれてクリップ68に把持された第1フィルム13が
図中左右方向に引き伸ばされることと、2つの第3コム
ベルト76によって挟み込み支持されている第1フィル
ム13の中央部が、確実に引き伸ばされない状態とされ
ること、第2フィルム15側に配置された第2フィルム
把持装置も、同様に作用すること、などの点を除けば、
第1実施例のものと同様である。
【0011】なお、上記実施例の説明においては、フィ
ルムを延伸方向と直交する方向に引き伸ばすスリット間
隔調整装置は、1つずつ設けるものとしたが、1段で所
望の引き伸ばし量が得られない場合には、スリット間隔
調整装置の数を増やして多段の引き伸ばし工程を行うす
ようにすればよい。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば均
等な網目間隔の網状不織布を製造することができる。縦
方向スリット間隔調整装置によって一方のフィルムの縦
方向スリットの間隔を調整することができ、また、横方
向スリット間隔調整装置によって他方のフィルムの横方
向スリットの間隔を調整することができるので、スプリ
ットロールを交換したり、延伸装置の延伸率を変更した
りすることなく、容易に網目間隔の異なる網状不織布を
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスリット間隔調整装置を用いた網状不
織布の製造装置を示す図である。
【図2】第1実施例のスリット間隔調整装置を示す図で
ある。
【図3】延伸装置とスリット間隔調整装置とを示す図で
ある。
【図4】第2実施例のスリット間隔調整装置を示す図で
ある。
【図5】縦延伸を説明する図である。
【図6】横延伸を説明する図である。
【符号の説明】
10、12 フィルム成形装置 13 第1フィルム 13a 縦スリット 14、16 冷却ロール装置 15 第2フィルム 15a 横スリット 18 縦スプリット装置 20 横スプリット装置 22 縦延伸装置 24 横延伸装置 26 積層装置 28 巻取装置 30 縦スリット間隔調整装置 32 横スリット間隔調整装置 34 ケース 36 軸受 38 軸 40 ロール装置 42 第1ゴムベルト 44 第2ゴムベルト 46、48 ベルト支持軸受 50 プーリ 52 金属突起物 54 フィルム把持装置 60 把持機構 62、64 スプロケット 66 チェーン 68 クリップ 70 コンベアベルト装置 72、74 ロール 76 第3ゴムベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−53383(JP,A) 特開 昭54−125272(JP,A) 特公 昭48−2907(JP,B2)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1フィルムに横方向に所定間隔をおい
    て多数の縦方向の縦スリットを形成し、次に第1フィル
    ムをスリット方向に縦延伸し、次に第1フィルムを縦延
    伸方向と直交する横方向に引き伸ばすにあたり、上記縦
    延伸時のネックイン現象により上記スリットの間隔が不
    均一になったのを修正して、等しくなるようにするため
    に、両端側ほど引き伸ばし量が大きくなるように引き伸
    ばす一方、第2フィルムに縦方向に所定間隔をおいて多
    数の横方向の横スリットを形成し、次に第2フィルムを
    スリット方向に横延伸し、次に第2フィルムを横延伸方
    向と直交する縦方向に引き伸ばすにあたり、上記横延伸
    時のネックイン現象により上記スリットの間隔が不均一
    になったのを修正して、等しくなるようにするために、
    両端側ほど引き伸ばし量が大きくなるように引き伸ば
    し、次に第1フィルム及び第2フィルムを帯方向が互い
    に一致するように重ね合わせて接着する網状不織布の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 2枚の未延伸フィルム(13、15)を
    それぞれ連続帯状に供給する一対のフィルム供給装置
    (10、12)と、一方のフィルム供給装置(10)か
    ら送られた第1フィルム(13)に横方向に所定間隔を
    おいて多数の縦方向の縦スリット(13a)を形成する
    縦スプリット装置(18)と、縦スリット(13a)が
    形成された第1フィルム(13)を縦方向に延伸する縦
    延伸装置(22)と、他方のフィルム供給装置(12)
    から送られた第2フィルム(15)に縦方向に所定間隔
    をおいて多数の横方向の横スリット(15a)を形成す
    る横スプリット装置(20)と、横スリット(15a)
    が形成された第2フィルム(15)を横方向に延伸する
    横延伸装置(24)と、2枚のフィルム(13、15)
    をその帯方向が互いに一致するようにして重ね合わせ接
    着する積層装置(26)と、を有する網状不織布の製造
    装置において、 縦延伸されているが接着前の上記第1フィルム(13)
    を延伸方向に送りながら延伸方向と直交する方向に引き
    伸ばすにあたり、上記縦延伸時のネックイン現象により
    上記スリットの間隔が不均一になったのを修正して、等
    しくなるようにするために、両端側ほど引き伸ばし量が
    大きくなように引き伸ばすことが可能な縦スリット間隔
    調整装置(30)と、横延伸されているが接着前の上記
    第2フィルム(15)を延伸方向に送りながら延伸方向
    と直交する方向に引き伸ばすにあたり、上記横延伸時の
    ネックイン現象により上記スリットの間隔が不均一にな
    ったのを修正して、等しくなるようにするために、両端
    側ほど引き伸ばし量が大きくなるように引き伸ばすこと
    が可能な横スリット間隔調整装置(32)と、が設けら
    れており、縦スリット間隔を調整された第1フィルム
    (13)と、横方向のスリット間隔を調整された第2フ
    ィルム(15)とが、上記積層装置(26)によって重
    ね合わせ接着されるように構成されている網状不織布の
    製造装置。
  3. 【請求項3】 上記スリット間隔調整装置は、固定部に
    回転しないように固着された軸(38)と、これの軸方
    向中央部に回転可能に配置されたロール(40)と、こ
    れの両端部からそれぞれ所定距離離れた位置に軸(3
    8)に取り付けられた一対のベルト支持軸受(46、4
    8)と、幅方向の一端側がロール(40)の一端部に取
    り付けられるとともに他端側が一方のベルト支持軸受
    (46)の外輪に取り付けられた無端状の第1弾性ベル
    ト(42)と、幅方向の一端側がロール(40)の他端
    部に取り付けられるとともに他端側が他方のベルト支持
    軸受(48)の外輪に取り付けられた無端状の第2弾性
    ベルト(44)と、両弾性ベルト(72、44)のフィ
    ルム対向側の面に多数固着された金属突起物(52)
    と、ベルト支持軸受(46、48)の外輪側を回転駆動
    する駆動装置(50)と、から構成されており、一対の
    ベルト支持軸受(46、48)は、フィルム送り方向に
    対して下流側ほどロール端部からのきょりが増大するよ
    うに軸心を傾斜させて配置されている請求項2記載の網
    状不織布の製造装置。
  4. 【請求項4】 上記スリット間隔調整装置は、フィルム
    のスリットと平行なフィルム端部側にそれぞれ配置され
    た一対の把持機構(60、60)から構成されており、
    把持機構(60)は、2つのスプロケット(62、6
    4)と、これらに巻き掛けられたチェーン(66)と、
    チェーン(66)に所定の間隔をおいて取り付けられた
    多数のクリップ(68)と、2つのスプロケット(6
    2、64)のうちの一方のスプロケット(64)を駆動
    する駆動装置と、を有しており、他方のスプロケット
    (62)は、フィルムの幅方向の端部位置と対応する位
    置に配置されており、一方のスプロケット(64)は、
    他方のスプロケット(62)の配置位置よりも所定距離
    だけ外方に張り出した位置に配置されており、クリップ
    (68)は、これの把持部がフィルムを把持可能な把持
    位置と、これを開放可能な開放位置との間を移動可能な
    ものとされている請求項2記載の網状不織布の製造装
    置。
  5. 【請求項5】 上記スリット間隔調整装置は、フィルム
    の幅方向の中央部を挟み込み支持するコンベアベルト装
    置(72、74、76)を有しており、コンベアベルト
    装置(72、74、76)がフィルムの両面側にそれぞ
    れ対向して配置されている請求項4記載の網状不織布の
    製造装置。
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