JP2587501Y2 - 可変容量ターボチャージャの制御装置 - Google Patents

可変容量ターボチャージャの制御装置

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JP2587501Y2
JP2587501Y2 JP1993011151U JP1115193U JP2587501Y2 JP 2587501 Y2 JP2587501 Y2 JP 2587501Y2 JP 1993011151 U JP1993011151 U JP 1993011151U JP 1115193 U JP1115193 U JP 1115193U JP 2587501 Y2 JP2587501 Y2 JP 2587501Y2
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JP
Japan
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negative pressure
actuator
variable displacement
nozzle vane
pressure
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JP1993011151U
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JPH0669333U (ja
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冨佐雄 関根
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UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、エンジンに備えられる
可変容量ターボチャージャの制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】可変容量ターボチャージャの制御装置と
して、従来例えば実開昭63−154732号公報、実
開昭63−4337号公報に見られるように、タービン
ホイールに排気ガスを導くスクロール部に複数のノズル
ベーン(可変容量機構)を回転可能に備え、ノズルベー
ンを駆動するアクチュエータと、アクチュエータと負圧
源を結ぶ負圧通路と、負圧通路の途中に介装され運転状
態に応じてアクチュエータに導かれる圧力を調節する負
圧調整弁を備えるものがある。
【0003】負圧調整弁は制御装置からそのコイルに送
られるパルス信号(励磁電流)により、その開弁時間を0
〜100%の間でデューティ制御され、運転状態に応じ
てアクチュエータに導かれる圧力を調節する。これによ
り、例えば加速直後に負圧調整弁を全開させて、アクチ
ュエータに送られる負圧を弱めることによりノズルベー
ンを閉じ側に駆動する制御を行うようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の可変容量ターボチャージャの制御装置にあっ
ては、加速直後に負圧調整弁を全開させても、アクチュ
エータに送られる負圧が十分に希釈されるのにある程度
の時間がかかり、ノズルベーンが閉じ側に回転する作動
応答性に改善の余地があった。この結果、コンプレッサ
による過給圧が過剰に上昇したり、ターボチャージャの
回転数が過剰に上昇するオーバースピンを起こす可能性
があった。
【0005】本考案は上記の問題点に着目し、可変容量
ターボチャージャの制御装置の作動応答性を改善するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、タービンホイ
ールに排気ガスを導くスクロール部の容量を可変とする
可変容量機構と、可変容量機構を駆動するアクチュエー
タと、アクチュエータと負圧源を結ぶ負圧通路と、負圧
通路の途中に介装され運転状態に応じてアクチュエータ
に導かれる負圧力を調節する負圧調整弁とを備えた制御
装置において、アクチュエータに負圧調整弁を介して略
大気圧を導く配管に、加速時はアクチュエータに負圧源
の負圧を導入するポジションに切り換えてノズルベーン
を閉じ側に保持し、加速直後はアクチュエータに正圧を
導入するポジションに切り換えてノズルベーンを開き側
に駆動する切換弁を備えた
【0007】
【作用】切換弁が負圧通路を開通する運転状態では、ア
クチュエータは負圧調整弁を介して導かれる負圧により
可変容量機構を駆動する。
【0008】例えば加速直後等の運転状態で、切換弁が
アクチュエータに正圧を導くポジションに切換えられる
と、アクチュエータに導かれていた負圧が速やかに希釈
され、アクチュエータはリターンスプリングの付勢力に
加えて正圧が可変容量機構を作動させる駆動力として働
くことにより、アクチュエータによる可変容量機構の作
動応答性が改善される。この結果、加速直後にコンプレ
ッサによる過給圧が過剰に上昇したり、ターボチャージ
ャの回転数が過剰に上昇するオーバースピンを防止する
ことができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1に基づいて説
明する。
【0010】エンジンに備えられるターボチャージャ1
は、排気ガスの圧力エネルギーにより回転するタービン
ホイールと、吸気を過給するコンプレッサのインペラを
同軸上に結合している。
【0011】ターボチャージャ1にはタービンホイール
に排気ガスを導くスクロール部の容量を可変とする可変
容量機構として、スクロール部に複数のノズルベーン
(静翼)が回転可能に設けられる。
【0012】可変容量機構を駆動するアクチュエータと
して、各ノズルベーンの角度をリンク機構2等を介して
可変とするダイヤフラム装置3が設けられる。
【0013】ダイヤフラム装置3のダイヤフラム室4と
バキュームポンプ(負圧源)5を結ぶ負圧通路6が配設
され、負圧通路6の途中に負圧調整弁7が介装される。
ダイヤフラム装置3は、ダイヤフラム室4に導かれる負
圧が高められるのにしたがってリターンスプリング15
に抗してノズルベーンを閉じ側に回転させて過給圧を高
める一方、ダイヤフラム室4に導かれる負圧が弱められ
るのにしたがってリターンスプリング15の付勢力によ
りノズルベーンを開き側に回転させて過給圧を低下させ
るようになっている。
【0014】バキュームポンプ5はオルタネータ8と同
軸上に結合され、エンジンによって駆動される。
【0015】負圧調整弁7は、コンプレッサより上流側
の吸気通路から略大気圧を導く配管9の負圧通路6に対
する開口部を開閉する弁体を備え、弁体の開弁時間がデ
ューティ制御されることにより、負圧通路6を介してダ
イヤフラム室4に導かれる負圧を大気圧で希釈するよう
になっている。
【0016】そして本考案の要旨とするところである
が、ダイヤフラム室4に負圧通路6を介して圧力が大気
圧(≒1kg/cm2)より高い正圧を導入する切換弁
11が設けられる。
【0017】切換弁11は、負圧通路6のダイヤフラム
室4と負圧調整弁7の間に介装され、負圧通路6を開通
させてダイヤフラム室4に負圧調整弁7を連通するポジ
ションと、コンプレッサより下流側の吸気通路に連通す
る配管12を開通させて過給圧をダイヤフラム室4に導
入するポジションとを有する。
【0018】なお、切換弁11を介してダイヤフラム室
4に正圧を導入する加圧源として、エアポンプ等を設け
ても良い。
【0019】負圧調整弁7の開弁時間をデューティ制御
するとともに、切換弁11のポジションの切換えを制御
するコントロールユニット13が設けられる。コントロ
ールユニット13には、過給圧を検出するセンサ14か
らのブースト信号、冷却水温信号、回転信号、燃料噴射
量を検出するラック信号等を入力する。
【0020】コントロールユニット13は、加速時に切
換弁11をダイヤフラム室4に負圧を導入するポジショ
ンに切換えてノズルベーンを閉じ側に保持し、加速直後
に切換弁11をダイヤフラム室4に過給圧を導入するポ
ジションに切換えてノズルベーンを開き側に駆動する制
御を行う。
【0021】このようにして、加速直後に切換弁11の
ポジションを切換えてダイヤフラム室4に過給圧を導入
することにより、ダイヤフラム装置3はリターンスプリ
ング15の付勢力に加えて過給圧がノズルベーンの開き
側に駆動力として作用し、ノズルベーンを閉じ側から開
き側に回転させる応答性が改善される。この結果、コン
プレッサによる過給圧が過剰に上昇したり、ターボチャ
ージャの回転数が過剰に上昇するオーバースピンを防止
することができる。
【0022】次に、図2に示した他の実施例は、コンプ
レッサより上流側の吸気通路から略大気圧を負圧調整弁
7に導く配管9の途中に切換弁11が介装されるもので
ある。
【0023】切換弁11は、コンプレッサより上流側の
吸気通路に連通する配管9を開通させて負圧調整弁7に
略大気圧を導くポジションと、コンプレッサより下流側
の吸気通路に連通する配管12を開通させて過給圧を負
圧調整弁7を介してダイヤフラム室4に導入するポジシ
ョンとを有する。
【0024】この場合、コントロールユニット13は、
加速時に切換弁11を負圧調整弁7に略大気圧を導入す
るポジションに切換える一方、加速直後に切換弁11を
負圧調整弁7に過給圧を導入するポジションに切換えて
ノズルベーンを開き側に駆動する制御を行う。
【0025】このようにして、加速直後に切換弁11の
ポジションを切換えてダイヤフラム室4に負圧調整弁7
を介して過給圧を導入することにより、ダイヤフラム装
置3はリターンスプリング15の付勢力に加えて過給圧
がノズルベーンの開き側に駆動力として作用し、ノズル
ベーンを閉じ側から開き側に回転させる応答性が改善さ
れる。
【0026】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、タービン
ホイールに排気ガスを導くスクロール部の容量を可変と
する可変容量機構と、可変容量機構を駆動するアクチュ
エータと、アクチュエータと負圧源を結ぶ負圧通路と、
負圧通路の途中に介装され運転状態に応じてアクチュエ
ータに導かれる負圧力を調節する負圧調整弁とを備えた
制御装置において、アクチュエータに負圧調整弁を介し
て略大気圧を導く配管に、加速時はアクチュエータに負
圧源の負圧を導入するポジションに切り換えてノズルベ
ーンを閉じ側に保持し、加速直後はアクチュエータに正
圧を導入するポジションに切り換えてノズルベーンを開
き側に駆動する切換弁を備えたため、例えば、加速直後
等における可変容量機構の作動応答性が改善され、コン
プレッサによる過給圧が過剰に上昇して、ターボチャー
ジャの回転数が過剰に上昇するオーバースピンを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す機械的構成図。
【図2】他の実施例を示す機械的構成図。
【符号の説明】
1 ターボチャージャ 3 ダイヤフラム装置(アクチュエータ) 5 バキュームポンプ(負圧源) 6 負圧通路 7 負圧調整弁 11 切換弁

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】タービンホイールに排気ガスを導くスクロ
    ール部の容量を可変とする可変容量機構と、可変容量機
    構を駆動するアクチュエータと、アタチュエータと負圧
    源を結ぶ負圧通路と、負圧通路の途中に介装され運転状
    態に応じてアクチュエータに導かれる負圧力を調節する
    負圧調整弁とを備えた制御装置において、アクチュエー
    タに負圧調整弁を介して略大気圧を導く配管に、加速時
    はアクチュエータに負圧源の負圧を導入するポジション
    に切り換えてノズルベーンを閉じ側に保持し、加速直後
    はアクチュエータに正圧を導入するポジションに切り換
    えてノズルベーンを開き側に駆動する切換弁を備えた
    とを特徴とする可変容量ターボチャージャの制御装置。
JP1993011151U 1993-03-15 1993-03-15 可変容量ターボチャージャの制御装置 Expired - Lifetime JP2587501Y2 (ja)

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JPH0669333U JPH0669333U (ja) 1994-09-30
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