JP2587377Y2 - 作業用ワイパー - Google Patents

作業用ワイパー

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JP2587377Y2 JP1992006176U JP617692U JP2587377Y2 JP 2587377 Y2 JP2587377 Y2 JP 2587377Y2 JP 1992006176 U JP1992006176 U JP 1992006176U JP 617692 U JP617692 U JP 617692U JP 2587377 Y2 JP2587377 Y2 JP 2587377Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば農業用、酪農
用、魚介類や食肉などの食品加工用、或いは医療用、研
究用、実験用などに使用される作業用ワイパーに関す
る。詳細には、当該作業者の手や指先、道具に付着した
病原菌やウイルスなどの微生物を吸着保持して確実に拭
い取ることができ、作業者の手や指先、道具を介して微
生物が他の動植物へ接触感染するのを確実に防止できる
作業用ワイパーに関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】農作業
などの作業を行っていく過程で、作業者は病原菌やウイ
ルスなどの微生物に侵されている動植物と接触すること
がある。また、作業用の鋏やナイフなどの道具類にあっ
ても同様に作業中に微生物に侵されている動植物と接触
することがある。この接触時に作業者の手や指先、道具
上に微生物で汚染された樹液や体液が付着することがあ
った。従来、作業者の手や指先、道具に付着した樹液や
体液などの汚れは、織布、不織布、紙、編物などの多孔
質な繊維質基材よりなる作業用ワイパーで拭い取られて
いた。
【0003】しかしながら、従来のワイパーでは、作業
者の手や指先、道具上の体液や樹液などの汚れを拭い取
ることはできても、作業者の手や指先、道具上の微生物
を完全に取り除くことはできず、微生物は作業者の手や
指先、道具を介して他の動植物へと感染していった。
【0004】例えば農園芸作業、特に果樹栽培の剪定作
業では一人の作業者が一日に何本もの果樹の剪定を行っ
ていく。この間作業者の手や指先、道具の汚れは何度も
ワイパーで拭き取られるのだが、作業者の手や指先、道
具上の微生物までは完全に取り除くことができなかっ
た。このため、作業者が別の健康な果樹の剪定を行った
とき、微生物が付着している手や指先、道具が健康な果
樹と接触し、この接触時に微生物が健康な果樹に付着
し、これにより健康な果樹も微生物に侵されてしまうと
いうことがあった。
【0005】本考案は、このような課題に鑑みなされた
ものであり、当該作業者の手や指先、道具に付着した病
原菌やウイルスなどの微生物を吸着保持して確実に拭い
取ることができ、作業者の手や指先、道具を介して微生
物が健康な動植物へ接触感染するのを確実に防止できる
作業用ワイパーを提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するため、請求項1記載の考案は、「
【0007】
【化2】
【0008】(ただし、式中R1はベンジル基、C4〜C
16のアルキル基又はペンタフルオロフェニルメチル基、
Xはハロゲン原子)で表される官能基を有する水不溶性
または水難溶性のビニル系共重合体が繊維質基材の一部
または全部に付着していることを特徴とする作業用ワイ
パー」をその要旨とした。
【0009】請求項2記載の考案は、「繊維質基材が不
織布であり、該不織布の構成繊維表面にビニル系共重合
体が付着していることを特徴とする作業用ワイパー」を
その要旨とした。
【0010】又、請求項3記載の考案は、「ビニル系共
重合体と共に殺菌剤が繊維質基材の一部または全部に付
着していることを特徴とする作業用ワイパー」をその要
旨とした。
【0011】本考案のワイパーを構成する繊維質基材と
しては、特に限定されないが、レーヨン、コットンなど
の親水性繊維を含む不織布、織布、編物、紙などが好ま
しい。特に三次元構造からなる不織布を用いた場合、そ
の表面積は飛躍的に大きくなり、後述するビニル系共重
合体を構成繊維表面に薄く均一に付着させることがで
き、ビニル系共重合体の単位重量当りの表面積を大きく
することができる。尚、基材として不織布を用いる場
合、その見かけ密度は0.05g/cm3 以上であるこ
とが望ましい。というのは密度が0.05g/cm3
下回る場合には、基材の形状保持性が低下すると共に、
基材中の該ビニル系共重合体を付着させる繊維量が少な
くなることから、これに伴ってビニル系共重合体の付着
量も減り、微生物吸着能も低下することになるからであ
る。尚、基材中に親水性繊維を含ませる場合、親水性繊
維と基材の形状を保持するポリエチレン、ポリプロピレ
ンなどの繊維との配合比は、該ビニル系共重合体の付着
量等を考慮して決定する。
【0012】本考案のビニル系共重合体としては、4−
ビニルピリジンとモノビニルモノマーとを共重合した
後、ハロゲン化物を作用させて得られる、下記の一般式
で表されるビニル系共重合体を使用することができる。
【0013】
【化3】
【0014】ただし、式中R1はベンジル基、C4〜C16
のアルキル基またはペンタフルオロフェニルメチル基、
2 は水素原子またはC1〜C3のアルキル基、Xはハロ
ゲン原子、Yは水素原子、C1〜C3のアルキル基、ベン
ジル基、エーテル基、カルボキシル基、カルボン酸エス
テル基またはアリール基である。また、このビニル系共
重合体はランダム共重合体またはブロック共重合体であ
る。
【0015】このビニル系共重合体は、従来より知られ
た橋かけポリビニルピリジニウムハライド(特公昭62
−41641号公報に記載)と同様の優れた微生物吸着
能を有するにも拘らず、水には不溶又は難溶でありなが
ら、有機溶媒には可溶であって、これを溶液とすること
ができるので、従来の橋かけポリビニルピリジニウムハ
ライドでは不可能であった、他の基材(ワイパー)への
含浸やコーティングなどの加工を行うことができるよう
になっている。
【0016】共重合に使用するモノビニルモノマーとし
ては、エチレン、プロピレン、ブテンなどのモノオレフ
ィン、スチレン、酢酸ビニル、アクリル酸、アクリル酸
エステル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、脂肪
族ビニルエステル、アクリロニトリル及びこれらの誘導
体などがあるが、これに限らず、種々のものが単独又は
組合せて使用できる。ただし、親水性の高い官能基を有
するモノビニルモノマーを使用すると、得られる共重合
体が重合度によっては水溶性となるので望ましくない。
【0017】この4−ビニルピリジンとモノビニルモノ
マ−との比率、すなわち、n:mの割合は、使用される
モノビニルモノマーの種類や、重合度によっても異なる
が、大略10:90〜90:10の範囲にあるのが望ま
しい。この範囲よりも4−ビニルピリジンの割合が少な
いと十分な微生物吸着能が得られず、これよりも多いと
得られる共重合体が水溶性の高いものとなってしまう。
また、上記ビニル系共重合体の重合度は少なくとも30
0以上であることが望ましく、これより重合度が低い
と、得られる共重合体の水溶性が高いものとなる。
【0018】モノビニルモノマーと4−ビニルピリジン
との共重合体は、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化ベン
ジル、ハロゲン化ペンタフルオロフェニルメチルなどの
ハロゲン化物と反応させることにより、ピリジンを4級
化し、次式で表わされるピリジニウム基を形成する。
【0019】
【化4】
【0020】このピリジニウム基が主体となって微生物
を吸着保持する働きをしているものと考えられる。この
機構は明らかではないが、このピリジニウム基は正に帯
電しており、一般に微生物の細胞表面は負に帯電してい
ることから、静電気的な相互作用が一つの重要な因子で
あると推定される。
【0021】この様にして得られたビニル系共重合体
は、水に対して実質的に不溶又は難溶であって、有機溶
剤には可溶である。この性質を利用して、上記ビニル系
共重合体は有機溶剤に溶かされて溶剤溶液とされる。こ
の有機溶剤としては、アルコール類、エステル類、フェ
ノール類、エーテル類、芳香族炭化水素類などが使用で
きるが、取り扱い易さ等の点から考えて、アルコール類
を使用することが望ましい。
【0022】溶液中に溶解したビニル系共重合体は、作
業用ワイパーの繊維質基材に含浸、コーティング等の手
段で付与される。この後、乾燥工程を経ることにより、
上記ビニル系共重合体はワイパーの繊維質基材の構成繊
維表面に付着されることになる。尚、ビニル系共重合体
はワイパー全体に付着させても良いが、図1に示すよう
に、該ワイパー11の片面のみにビニル系共重合体を含
浸してビニル系共重合体を付着させた層12を形成して
も良い。なお、図2に示すように、ビニル系共重合体1
3は構成繊維14の表面を被覆するように付着している
ことが望ましい。又、ワイパーの形状、構造、或いはデ
ザインに応じて部分的に形成するようにしても良い。
【0023】ワイパーの繊維質基材に対するビニル系共
重合体の付着量としては特に限定されないが、ビニル系
共重合体の付着量が該作業用ワイパーに対し0.01〜
20wt%の範囲のものが微生物吸着力が高く、かつ経
済的である。20wt%を越える多量のビニル系共重合
体を付着した場合には、ビニル系共重合体の使用量が増
す割には吸着効果は上がらず、不経済となる。
【0024】また、本考案におけるビニル系共重合体と
しては、上記ビニル系共重合体の他に、以下に示すよう
な4−ビニルピリジンと架橋性ジビニルモノマーとをワ
イパーの繊維質基材上で共重合させ、ハロゲン化物によ
って4級化させたものも用いることができる。
【0025】このビニル系共重合体において用いられる
架橋性ジビニルモノマーとしては、ジビニルベンゼン、
ジビニルトルエン、ジビニルナフタレン等の芳香族ジビ
ニル化合物、ジアクリル酸エチレングリコールエステ
ル、ジメタクリル酸エチレングリコールエステル等の脂
肪族ジビニル化合物等を挙げるとができる。この架橋性
ジビニルモノマーは単独で或いは2種以上組み合わせて
用いることができる。
【0026】この架橋性ジビニルモノマー及び4−ビニ
ルピリジンは、前記ワイパーの繊維質基材に対して溶液
の形態で付与される。つまり、架橋性ジビニルモノマー
及び4−ビニルピリジンをアルコール類、エステル類、
フェノール類、エーテル類、芳香族炭化水素類などの有
機溶剤中に添加して溶液とするのである。この溶液に前
記ワイパーの繊維質基材を漬けて含浸させることによ
り、或いはワイパーの繊維質基材表面にコーティングす
ることにより、所定量の架橋性ジビニルモノマー及び4
−ビニルピリジンをモノマーの状態でワイパーの繊維質
基材表面に付与する。次いで有機溶剤の全部又は一部を
除去し、架橋性ジビニルモノマー及び4−ビニルピリジ
ンをワイパーの繊維質基材表面に付着させるのである。
尚、ワイパーの繊維質繊維質基材表面に付着される4−
ビニルピリジンに対する架橋性ジビニルモノマーの割合
は、15モル%以下であることが望ましく、これを超え
ると微生物の吸着力は低下する。ワイパーに対するビニ
ル系共重合体の付着量としては特に限定されないが、ビ
ニル系共重合体の付着量が該ワイパーに対し0.01〜
20wt%の範囲のものが微生物吸着力が高く、かつ経
済的である。また、各モノマーを含む溶液には過酸化ベ
ンゾイルやアゾビスイソブチロニトリルなどの慣用のラ
ジカル開始剤が添加されている。更には各モノマーを含
む溶液には、スチレン、メチルメタクリレートなどの反
応性ビニルモノマーが加えられていてもよい。
【0027】このようにしてワイパーの繊維質基材の一
部または全部にモノマーの状態で付着した架橋性ジビニ
ルモノマー及び4−ビニルピリジンは加熱下で共重合さ
れる。重合温度は常圧又は加圧下、50〜100℃で行
われる。
【0028】得られた共重合体は、ハロゲン化アルキ
ル、ハロゲン化ベンジル、ハロゲン化ペンタフルオロフ
ェニルメチルなどのハロゲン化物と反応させることによ
り、ピリジンを4級化し、ピリジニウム基を有する架橋
構造のビニル系共重合体が得られる。尚、ハロゲン化物
の使用量は共重合体中の4−ビニルピリジン単位の含有
量に応じて適宜決定される。
【0029】この様にして得られたビニル系共重合体
は、水及び有機溶媒に対して実質的に不溶又は難溶であ
り、特公昭62−41641号公報に記載のビニル系共
重合体とは同様な優れた微生物吸着能を示すものとな
る。加えてこのビニル系共重合体は、ワイパーの基材表
面にモノマーの状態で付着され、このワイパーの基材上
で共重合されていることから、ビニル系共重合体の単位
重量当りの表面積は増大し、その微生物吸着効率は飛躍
的に向上したものとなる。
【0030】以上、本考案の作業用ワイパーの基材に付
着されるビニル系共重合体として2つの好ましい例を挙
げたが、優れた微生物吸着能を発現するところの、ハロ
ゲン化されたピリジニウム基を分子内に有すること、微
生物を吸着保持できること、該ビニル系共重合体が溶出
しないように、水に対し不溶または難溶であること、含
浸やコーティングなどの加工を容易に行うことができる
こと、といった要件を備えたビニル系共重合体であるな
らばこれに限定されるものではない。
【0031】尚、本考案のビニル系共重合体によって吸
着する対象となる微生物とは、細菌、かび類、藻類、ウ
イルス等をいう。
【0032】尚、本考案のビニル系共重合体と共に殺菌
剤を作業用ワイパーの基材に付着するようにしたなら
ば、微生物吸着能と共に殺菌性能をも備えた作業用ワイ
パーを得ることができる。殺菌剤としては、例えば水不
溶性のゼオライトを殺菌性を有する金属イオンで置換し
た抗菌性ゼオライト、ポリビニル、ポリアクリレート、
ポリエステル、ポリアミドなどのポリマー鎖にピグアナ
イドまたは第4アンモニウム塩を固定化したポリマー型
固定化殺菌剤、3−(トリメトキシシリル)−プロピル
トリメチルオクタデシルアンモニウムクロライドなどの
シリコーン型固定化殺菌剤などが好適に使用できる。
【0033】
【実施例】以下、本考案を実施例に従って詳細に説明す
る。 実施例1 4−ビニルピリジンとスチレンとを30:70モルの割
合で共重合した後、4−ビニルピリジンと等モルのベン
ジルブロミドで4級化処理してピリジニウム基を有する
ビニル系共重合体を得た。一方、レーヨン繊維(繊度
1.5デニール)からなる繊維ウェブを水流絡合処理し
て、目付90g/m2 の不織布よりなる基材を得た。前
記ビニル系共重合体をエタノール溶液中に溶解し、この
溶液中に基材を含浸した後、75℃で乾燥することによ
り作業用ワイパーを得た。
【0034】実施例2 4−ビニルピリジンとジビニルベンゼンとアゾビスイソ
ブチロニトリルとをモル比で99:1:1の割合で含む
エタノール溶液を調整する。一方、レーヨン繊維(繊度
1.5デニール)からなる繊維ウェブを水流絡合処理し
て、目付90g/m2 の不織布よりなる基材を得た。
【0035】前記基材をエタノール溶液中に浸漬した
後、室温でエタノールを蒸発させて、不織布の構成繊維
表面に4−ビニルピリジンとジビニルベンゼンとを付着
させる。次いで、80℃の温度で5時間、恒温槽中に静
置して前記4−ビニルピリジンとジビニルベンゼンとを
共重合させる。この後共重合体の付着した不織布を反応
器に入れ、同容器内に臭化ベンジルとエタノールを加え
て80℃で6時間反応させて4級化処理し、臭化ベンジ
ルにより4級化されたピリジニウム基を有し、かつ架橋
構造を有するビニル系共重合体が基材の構成繊維表面に
付着した作業用ワイパーを得た。
【0036】
【考案の効果】上記構成を備えたことにより、請求項1
記載の作業用ワイパーにあっては、優れた微生物吸着能
を有するビニル系共重合体が繊維質基材の一部または全
部に付着していることから、該ワイパーで作業者が手や
指先、道具の汚れを拭い取ることにより、作業者の手や
指先、道具上の微生物を確実に拭い取ることができる。
このため、作業者の手や指先、道具を介して微生物が他
の動植物へ接触感染するのを確実に防止することができ
る。また、本考案のビニル系共重合体は水不溶性または
水難溶性であることから、ワイパーが水に濡れても溶出
することが無い。又、このワイパーのビニル系共重合体
は熱に対しても微生物吸着能が損なわれることが少ない
ため煮沸消毒することもでき、一定期間使用した後は煮
沸消毒を施し、再び使用することができる。
【0037】又、請求項2記載の作業用ワイパーにあっ
ては、三次元構造からなる不織布を基材として用いてい
ることから、その表面積は飛躍的に大きくなり、ビニル
系共重合体を構成繊維表面に薄く均一に付着させること
ができ、ビニル系共重合体の単位重量当りの表面積を大
きくすることができ、該ワイパーの微生物の拭い取り性
能を大幅に増大させることができる。
【0038】請求項3記載の作業用ワイパーにあって
は、ビニル系共重合体と共に殺菌剤が付着されているこ
とから、作業者の手や指先、道具上の微生物を吸着保持
するのみならずワイパー上で殺菌してしまうため、他の
動植物への感染防止効果をより向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の作業用ワイパーを示した拡大断面図で
ある。
【図2】ビニル系共重合体の繊維への付着状態を模式的
に示す拡大図である。
【符号の説明】
11 作業用ワイパー 12 ビニル系共重合体を付着させた層 13 ビニル系共重合体 14 繊維
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D04H 1/46 D04H 1/46 A D06M 15/356 D06M 15/21 A (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47L 13/16 D04H 1/46 D06M 15/21

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 【化1】 (ただし、式中R1はベンジル基、C4〜C16のアルキル
    基又はペンタフルオロフェニルメチル基、Xはハロゲン
    原子)で表される官能基を有する水不溶性または水難溶
    性のビニル系共重合体が繊維質基材の一部または全部に
    付着していることを特徴とする作業用ワイパー。
  2. 【請求項2】前記繊維質基材が不織布であり、該不織布
    の構成繊維表面にビニル系共重合体が付着していること
    を特徴とする請求項1記載の作業用ワイパー。
  3. 【請求項3】 前記ビニル系共重合体と共に殺菌剤が繊
    維質基材の一部または全部に付着していることを特徴と
    する請求項1又は2記載の作業用ワイパー。
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