JP2587372Y2 - 電線固定具 - Google Patents

電線固定具

Info

Publication number
JP2587372Y2
JP2587372Y2 JP1991033431U JP3343191U JP2587372Y2 JP 2587372 Y2 JP2587372 Y2 JP 2587372Y2 JP 1991033431 U JP1991033431 U JP 1991033431U JP 3343191 U JP3343191 U JP 3343191U JP 2587372 Y2 JP2587372 Y2 JP 2587372Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
annular member
electric wire
fixing device
wire fixing
mounting portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1991033431U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04120278U (ja
Inventor
伸二 吉田
Original Assignee
河村電器産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 河村電器産業株式会社 filed Critical 河村電器産業株式会社
Priority to JP1991033431U priority Critical patent/JP2587372Y2/ja
Publication of JPH04120278U publication Critical patent/JPH04120278U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2587372Y2 publication Critical patent/JP2587372Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、分電盤または制御盤
等の配電盤の内部において入出力用の電線を固定するた
めの電線固定具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】配電盤の内部機器に接続された入出力線
は、外部からの引張力で脱落したり、振動により緩んで
発熱したり、外力でずれて被覆を損傷したり、或いは、
機器に接触して短絡事故を起こしたりしないように、通
常、電線固定具を使用して盤内に固定されている。この
種の電線固定具として、従来、例えば、図11〜図13
に示す技術が知られている。図11は第一従来例の電線
固定具を示す斜視図、図12は第二従来例の電線固定具
を示す斜視図、図13は第三従来例の電線固定方法を示
す斜視図である。
【0003】第一従来例の電線固定具31は、ベース部
材32と、そのベース部材32に挿通されるバンド33
とを具備し、配電盤(図示略)の内部にベース部材32
を接着またはネジにより装着し、そのベース部材32に
対し盤内の入出力用の電線Cをバンド33で結束するよ
うに構成されている。第二従来例の電線固定具34は、
レール35と、摺動金具36と、受け金具37と、押え
金具38とを具備し、摺動金具36をレール35に沿っ
て摺動し、盤内の電線Cを受け金具37と押さえ金具3
8との間にネジ39で締付け固定するように構成されて
いる。第三従来例の電線固定方法によると、配電盤の内
部に設置した回路遮断器40の近傍に棒状部品41を架
設し、回路遮断器40に接続された電線Cを棒状部品4
1に巻き付けて、或いは、バンド(図示略)等で結着し
て固定されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、第一従来例
の電線固定具31によると、ベース部材32を配電盤に
装着する際に、接着またはネジ止め作業が必要で手間が
かかるばかりでなく、装着場所も限定されるという問題
点があった。また、第二従来例の電線固定具34による
と、部品点数が増えて構造が複雑化し、製作コストも高
くつき、しかも、レール35が妨げとなって盤内の配線
スペースが減少するという不都合があった。これに対
し、第三従来例の電線固定方法は、棒状部品41に電線
Cを固定するため配線スペースの点で有利であるが、電
線Cの巻き付けまたは結着に手間がかかり、作業能率が
低下するという不具合があった。
【0005】そこで、この考案の課題は、簡単かつ安価
に構成できるとともに、配線スペースを減少させること
なく、電線を配電盤の内部に容易に固定できる電線固定
具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この考案の電線固定具は、切離し部を有する合成樹
脂製の環状部材と、その環状部材に設けられた載置部に
貫設された挿通孔に挿通支持した結着部材とを具備し、
前記挿通孔は環状部材の中心線と平行な環状部材の左右
方向に貫設され、前記環状部材を配電盤内に設けた棒状
部品に装着するとともに、前記結着部材により盤内の電
線を環状部材の外側に固定するように構成される。
【0007】また、前記載置部が、前記環状部材の左右
方向の幅より広い幅を有し、環状部材の左右双方に突出
し形成されるよう構成すると良い。
【0008】また、前記載置部の載置面部位の左右双方
が大きく伸び、外側にU字状に湾曲してなる把持片を形
成した構成とすると、電線を仮止めでき良い。
【0009】
【作用】この考案の電線固定具は合成樹脂製の環状部材
と結着部材とから簡単かつ安価に構成される。環状部材
は切離し部を備えるため、その切離し部を拡開して環状
部材をワンタッチの操作で棒状部品の任意の位置に装着
できる。そして、この状態で、結着部材により電線を結
着すると、環状部材が変形して棒状部品に圧着され、電
線が配電盤の内部に確実に固定される。また、電線は棒
状部品に固定されるので、盤内の配線スペースが減少す
るおそれもない。
【0010】
【実施例】以下、この考案を具体化した実施例を図面に
基づいて説明する。図1〜図4はこの考案の一実施例を
示し、図1は電線固定具の分解斜視図、図2は図1の電
線固定具の使用状態を示す正面図、図3は図1の電線固
定具の環状部材を棒状部品に装着した状態を示す断面
図、図4は図1の電線固定具の結着部材により電線を固
定した状態を示す断面図である。
【0011】図1に示すように、この実施例の電線固定
具1は、合成樹脂材料により円環状に成形された環状部
材2と、その環状部材2に支持される結着部材としての
合成樹脂製のバンド3との二部品で構成されている。環
状部材2の一部には切離し部4が設けられ、この切離し
部4の相接合する面には噛合部5が凹凸状に形成されて
いる。切離し部4と相対する部位の環状部材2には、環
状部材2より幅広で湾曲面6を備えた載置部7が一体形
成され、その載置部7にはバンド3を挿通する挿通孔8
が環状部材2の中心線に沿って貫設されている。また、
環状部材2の内周面には凹凸の滑り止め9が刻設されて
いる。
【0012】前記バンド3の一端部には鋸歯状部10が
形成されるとともに、他端には頭部11が設けられ、こ
の頭部11には鋸歯状部10を挿入係止するための係止
孔12が貫設されている。図2において、13は配電盤
(図示略)の内部に設置された回路遮断器、Cは回路遮
断器13に接続された入出力用の電線、14は回路遮断
器13の上方近傍に配電盤から浮いた状態で架設された
棒状部品である。
【0013】上記のように構成された電線固定具1を使
用して電線Cを固定する場合には、まず、図3に示すよ
うに、バンド3を載置部7の挿通孔8に通して支持し、
環状部材2を棒状部品14に装着する。環状部材2には
切離し部4が設けられているので、その切離し部4を指
先で拡開するだけのワンタッチの操作で環状部材2を容
易に装着でき、接着またはネジ止め作業が不要となる。
この装着時の状態では、環状部材2が棒状部品14に遊
挿されているため、電線固定具1を棒状部品14に沿っ
て任意の配線位置に移動でき、ネジによる場合とは異な
り、電線Cの固定場所が限定されない。また、切離し部
4には噛合部5が形成されているから、環状部材2が棒
状部品14から脱落することなく確実に保持される。
【0014】次いで、図4に示すように、電線Cを載置
部7の湾曲面6に当て、この状態で、バンド3の鋸歯状
部10を係止孔12に挿入して適宜の締付け位置で係止
し、そのバンド3により電線Cを環状部材2に結着す
る。こうすれば、バンド3の締付けに伴い、環状部材2
が電線Cの形状に従って弾性変形され、その内周面に設
けた滑り止め9が電線Cに圧着されて、電線固定具1及
び電線Cが棒状部品14上に移動不能に固定される。し
たがって、図2に示すように、回路遮断器13に接続さ
れた入出力用の電線Cを棒状部品14に交差した状態で
配電盤の内部に固定できる。特にこの実施例では、載置
部7の幅が環状部材2の幅より広いため挿通孔も長く環
状部材2の弾性変形が顕著顕著となり、確実に固定され
る。
【0015】また、電線Cは棒状部品14に固定される
ので、その棒状部品14の裏側のスペースを有効利用で
きるなど、レールを使用した場合とは異なり、盤内の配
線スペースが減少するおそれがない。しかも、電線固定
具1は環状部材2とバンド2との二部品で構成されてい
るので、構造を簡略化できるとともに、安価な合成樹脂
材料で大量生産でき、もって、製作コストを削減するこ
とが可能である。
【0016】次に、この考案の別の実施例について説明
する。図5〜図7は電線固定具の別例を示す斜視図、図
8〜図10は環状部材の変形例を示す正面図である。図
中、前記実施例と同一の符号はそれと同一または相当す
る構成部分を示す。
【0017】図5の電線固定具1においては、載置部7
の上部の電線載置面が左右方向に伸び、U字状の把持片
16を形成している。この構成によれば、電線Cを把持
片16に仮止めした状態でバンド3により結着できるの
で、作業性がより一層向上する。
【0018】図6の電線固定具1においては、載置部7
に複数の湾曲面6が形成されている。これによれば、複
数本の電線Cを載置部7に安定して載置でき、その状態
で、各電線Cをバンド3により確実に結束できる。
【0019】図7の電線固定具1においては、環状部材
2が四角環状に成形され、その外面に電線Cを載置する
湾曲面6が形成されている。この形状によれば、断面四
角形の棒状部品14に対しても電線固定具1を支障なく
装着できる。
【0020】図8の環状部材2においては、切離し部4
が所定の隙間を介して設けられ、その切離し部4の相対
部位には把持部17が内側に屈曲形成されている。これ
によれば、把持部17の弾性を利用して環状部材2を棒
状部品14に確実に装着できる。
【0021】図9の環状部材2においては、隙間を介し
て設けた切離し部4の相対部位に指掛け部18が外側に
屈曲形成されている。これによれば、環状部材2を着脱
する際の拡開操作がより一層容易となる。
【0022】図10の環状部材2においては、切離し部
4の相対部位に凹凸嵌合するスナップ19が設けられて
いる。これによれば、スナップ19の嵌合力によって環
状部材2が棒状部品14上に強固に装着される。
【0023】その他、この考案は上記した各実施例に限
定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲
で各部の形状並びに構成を適宜に変更して具体化するこ
とも可能である。
【0024】
【考案の効果】以上に詳述したように、この考案の電線
固定具は、切離し部を有する環状部材に結着部材を支持
したので、簡単かつ安価に構成できるとともに、配線ス
ペースを減少させることなく、入出力用の電線を配電盤
の内部に容易に固定できるという優れた効果を奏する。
また、載置部を環状部材の幅より広くすることで、結着
部材で電線を締め上げた際に生ずる環状部材の弾性変形
が顕著になり、棒状部品に確実に移動不能に固定するこ
とができる。更に、把持片を設けることで、電線を仮止
めした状態で結着できるため作業性を一層向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による電線固定具を示す分
解斜視図である。
【図2】図1の電線固定具の使用状態を示す正面図であ
る。
【図3】図1の電線固定具を棒状部品に装着した状態を
示す断面図である。
【図4】図1の電線固定具により電線を固定した状態を
示す断面図である。
【図5】この考案の別の実施例による電線固定具を示す
斜視図である。
【図6】この考案の別の実施例による電線固定具を示す
斜視図である。
【図7】この考案の別の実施例による電線固定具を示す
斜視図である。
【図8】この考案の電線固定具における環状部材の変形
例を示す正面図である。
【図9】この考案の電線固定具における環状部材の変形
例を示す正面図である。
【図10】この考案の電線固定具における環状部材の変
形例を示す正面図である。
【図11】第一従来例の電線固定具を示す斜視図であ
る。
【図12】第二従来例の電線固定具を示す斜視図であ
る。
【図13】第三従来例の電線固定方法を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1・・電線固定具、2・・環状部材、3・・バンド、4
・・切離し部、5・・噛合部、6・・湾曲面、7・・載
置部、8・・挿通孔、9・・滑り止め、10・・鋸歯状
部、11・・頭部、12・・係止孔、13・・回路遮断
器、14・・棒状部品、16・・把持片、17・・把持
部、18・・指掛け部、19・・スナップ、C・・電
線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05K 7/00 F16B 7/04 302 F16L 3/00 F16L 3/137

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切離し部を有する合成樹脂製の環状部材
    と、その環状部材に設けられた載置部に貫設された挿通
    孔に挿通支持した結着部材とを具備し、前記挿通孔は環
    状部材の中心線と平行な環状部材の左右方向に貫設さ
    れ、前記環状部材を配電盤内に設けた棒状部品に装着す
    るとともに、前記結着部材により盤内の電線を環状部材
    の外側に固定するように構成したことを特徴とする電線
    固定具。
  2. 【請求項2】 前記載置部が、前記環状部材の左右方向
    の幅より広い幅を有し、環状部材の左右双方に突出し形
    成されたことを特徴とする請求項1に記載の電線固定
    具。
  3. 【請求項3】 前記載置部の載置面部位の左右双方が大
    きく伸び、外側にU字状に湾曲してなる把持片を形成し
    てなることを特徴とする請求項1,2に記載の電線固定
    具。
JP1991033431U 1991-04-12 1991-04-12 電線固定具 Expired - Fee Related JP2587372Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991033431U JP2587372Y2 (ja) 1991-04-12 1991-04-12 電線固定具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991033431U JP2587372Y2 (ja) 1991-04-12 1991-04-12 電線固定具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04120278U JPH04120278U (ja) 1992-10-27
JP2587372Y2 true JP2587372Y2 (ja) 1998-12-16

Family

ID=31916102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991033431U Expired - Fee Related JP2587372Y2 (ja) 1991-04-12 1991-04-12 電線固定具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2587372Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100477893C (zh) * 2006-02-23 2009-04-08 株式会社东芝 缆线捆扎装置和具有缆线捆扎装置的电子设备
JP2018028348A (ja) * 2016-08-17 2018-02-22 鍋清株式会社 コネクタ

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100975571B1 (ko) * 2004-05-28 2010-08-13 삼성전자주식회사 배관 고정 장치
JP6087861B2 (ja) * 2014-03-28 2017-03-01 株式会社タカギ ホースリール

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01139188U (ja) * 1988-03-15 1989-09-22

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100477893C (zh) * 2006-02-23 2009-04-08 株式会社东芝 缆线捆扎装置和具有缆线捆扎装置的电子设备
US7527520B2 (en) 2006-02-23 2009-05-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Cable tying apparatus and electronic device having cable tying apparatus
JP2018028348A (ja) * 2016-08-17 2018-02-22 鍋清株式会社 コネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04120278U (ja) 1992-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2980587B1 (ja) 固定具
US7229052B2 (en) Fixing tool
JP2587372Y2 (ja) 電線固定具
JP4010496B2 (ja) 固定具
JPS6317771Y2 (ja)
JP4025603B2 (ja) 配線用ボックス間柱固定金具
JP3127687B2 (ja) ハーネスサポート
JPH06165349A (ja) コード取付用バンド
JPH0240369Y2 (ja)
JPH0338734Y2 (ja)
JPH0134323Y2 (ja)
JPH0429282B2 (ja)
JPH067247Y2 (ja) リード線保持具
JP2005123307A (ja) コンデンサの取付構造
JPH0534143Y2 (ja)
JPH11204955A (ja) 電気接続箱へのワイヤーハーネスの固定構造
JPH0127383Y2 (ja)
JPH046230Y2 (ja)
JPS6286799A (ja) 電気機器のレ−ル取付装置
JP2005088625A (ja) 電装品の固定構造
JPH06225430A (ja) 壁板用取付押え金具の設置構造
KR200300798Y1 (ko) 와이어 하네스 고정클립
JP3252340B2 (ja) 火災報知設備機器の電線保持構造
JPH0322317A (ja) 回路遮断器の端子台装置
JP2596591Y2 (ja) ターミナル構造

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees