JP2587213Y2 - ブーツ装着構造 - Google Patents
ブーツ装着構造Info
- Publication number
- JP2587213Y2 JP2587213Y2 JP1993029937U JP2993793U JP2587213Y2 JP 2587213 Y2 JP2587213 Y2 JP 2587213Y2 JP 1993029937 U JP1993029937 U JP 1993029937U JP 2993793 U JP2993793 U JP 2993793U JP 2587213 Y2 JP2587213 Y2 JP 2587213Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- boot
- bellows
- stopper
- mounting
- mounting structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Sealing Devices (AREA)
- Diaphragms And Bellows (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ステアリングブーツや
シリンダー等に用いるダストカバーのような、往復直線
運動を主とするブーツの装着構造に関する。更に詳述す
ると、本考案は、ブーツの装着部とこれを嵌合させる相
手側部品との装着構造に関する。
シリンダー等に用いるダストカバーのような、往復直線
運動を主とするブーツの装着構造に関する。更に詳述す
ると、本考案は、ブーツの装着部とこれを嵌合させる相
手側部品との装着構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ステアリングブーツやその他のダストカ
バーに代表される往復直線運動を主とするブーツは、蛇
腹部とこの蛇腹部の両端に設けられた装着部とから構成
されている。このブーツは、相手側部品に締め代をもっ
て嵌合させた装着部をバンドなどの固定具により締め付
けて固定することによって使用されている。ここで、ブ
ーツは相手側部品に装着部を固定しているため、相手側
部品の相対運動に追従して共に動いて蛇腹部を伸縮さ
せ、シール構造を維持するようにしている。そのため、
ブーツの装着部と相手側部品とは、使用中にブーツの装
着位置がずれないように固定する必要がある。
バーに代表される往復直線運動を主とするブーツは、蛇
腹部とこの蛇腹部の両端に設けられた装着部とから構成
されている。このブーツは、相手側部品に締め代をもっ
て嵌合させた装着部をバンドなどの固定具により締め付
けて固定することによって使用されている。ここで、ブ
ーツは相手側部品に装着部を固定しているため、相手側
部品の相対運動に追従して共に動いて蛇腹部を伸縮さ
せ、シール構造を維持するようにしている。そのため、
ブーツの装着部と相手側部品とは、使用中にブーツの装
着位置がずれないように固定する必要がある。
【0003】そこで、従来は、図4に示すように、相手
側部品31の外周面にブーツ32の端部の装着部34を
収容する環状の溝33を設け、この溝33に装着部34
を嵌合させてブーツ32を固定するようにしている。
尚、ブーツ32の装着部34は、更にバンド固定具35
で締め付けられて固定されている。
側部品31の外周面にブーツ32の端部の装着部34を
収容する環状の溝33を設け、この溝33に装着部34
を嵌合させてブーツ32を固定するようにしている。
尚、ブーツ32の装着部34は、更にバンド固定具35
で締め付けられて固定されている。
【0004】しかし、図4に示すような溝33をブーツ
を取り付けようとする相手側部品に加工するのは面倒で
コスト高となる問題がある。
を取り付けようとする相手側部品に加工するのは面倒で
コスト高となる問題がある。
【0005】そこで、図5に示すように、相手側部品4
1の端部にフランジ状のストッパ43を設け、このスト
ッパ43と嵌合する環状の凹部45をブーツ42の装着
部44と蛇腹部46との境界部分48に形成したものが
提案されている。図中の符号49は装着部44との間で
ストッパ43を挟み付け環状凹部45を形成する突起で
ある。この突起49は相手側部品41の端面47に当接
する。
1の端部にフランジ状のストッパ43を設け、このスト
ッパ43と嵌合する環状の凹部45をブーツ42の装着
部44と蛇腹部46との境界部分48に形成したものが
提案されている。図中の符号49は装着部44との間で
ストッパ43を挟み付け環状凹部45を形成する突起で
ある。この突起49は相手側部品41の端面47に当接
する。
【0006】この装着構造の場合、ブーツ42の装着部
44をバンド固定具50で締め付けると同時にブーツ4
2の凹部45と相手側部品41のストッパ43との嵌合
で相手側部品41へのブーツ42の位置決めと固定とを
図り、軸方向へずれるのを防止するようにしている。
44をバンド固定具50で締め付けると同時にブーツ4
2の凹部45と相手側部品41のストッパ43との嵌合
で相手側部品41へのブーツ42の位置決めと固定とを
図り、軸方向へずれるのを防止するようにしている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、使用中
のブーツ42の装着部近傍には、蛇腹部46の伸縮に伴
って引張りと圧縮が繰り返し作用し、ブーツ42の凹部
45と相手側部品41のストッパ43との嵌合が外れて
しまう虞がある。即ち、図5に仮想線で示すように、ブ
ーツ42の圧縮時に蛇腹部46から装着部44に向かう
力Fにより、ブーツ42の突起49が相手側部品41の
ストッパ43を乗り越えて固定位置がずれてしまう虞が
ある。固定位置のずれは、ブーツ42のシール性の低下
を招き、ブーツとしての機能を十分に維持できなくする
問題を有している。
のブーツ42の装着部近傍には、蛇腹部46の伸縮に伴
って引張りと圧縮が繰り返し作用し、ブーツ42の凹部
45と相手側部品41のストッパ43との嵌合が外れて
しまう虞がある。即ち、図5に仮想線で示すように、ブ
ーツ42の圧縮時に蛇腹部46から装着部44に向かう
力Fにより、ブーツ42の突起49が相手側部品41の
ストッパ43を乗り越えて固定位置がずれてしまう虞が
ある。固定位置のずれは、ブーツ42のシール性の低下
を招き、ブーツとしての機能を十分に維持できなくする
問題を有している。
【0008】特に、ゴムに比較して硬質の樹脂ブーツの
場合には、組み付け性を維持する必要上、装着部44や
凹部45並びに突起49といった嵌合する部分の締め代
が大きくできないので、より嵌合が外れ易くなるという
問題を有する。
場合には、組み付け性を維持する必要上、装着部44や
凹部45並びに突起49といった嵌合する部分の締め代
が大きくできないので、より嵌合が外れ易くなるという
問題を有する。
【0009】本考案は、ブーツの装着部が相手側部品の
ストッパを乗り越えて装着位置がずれることを確実に防
止でき、同時に組付け作業性を向上したブーツの装着構
造を提供することを目的とする。
ストッパを乗り越えて装着位置がずれることを確実に防
止でき、同時に組付け作業性を向上したブーツの装着構
造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本考案は、蛇腹部とその両端を相手側部品の固定部
へ固定するための装着部とを有するブーツを相手側部品
に被せて装着するブーツ装着構造において、端面から離
れた部分の外周面に連続的または断続的にフランジ状の
ストッパを形成した相手側部品と、相手側部品の前記ス
トッパに嵌合する凹部を有し、該凹部を挟んでブーツ端
部側及び蛇腹部側にそれぞれ相手側部品と嵌合する嵌合
部を設けると共に蛇腹側嵌合部と蛇腹部との間に少なく
とも蛇腹側嵌合部より内径が小さい可動谷を設けたブー
ツ装着部とから構成されている。
め、本考案は、蛇腹部とその両端を相手側部品の固定部
へ固定するための装着部とを有するブーツを相手側部品
に被せて装着するブーツ装着構造において、端面から離
れた部分の外周面に連続的または断続的にフランジ状の
ストッパを形成した相手側部品と、相手側部品の前記ス
トッパに嵌合する凹部を有し、該凹部を挟んでブーツ端
部側及び蛇腹部側にそれぞれ相手側部品と嵌合する嵌合
部を設けると共に蛇腹側嵌合部と蛇腹部との間に少なく
とも蛇腹側嵌合部より内径が小さい可動谷を設けたブー
ツ装着部とから構成されている。
【0011】
【作用】したがって、蛇腹圧縮に伴ってブーツの蛇腹部
側からブーツ装着部に軸方向の力が作用すると、ブーツ
の蛇腹部と蛇腹側嵌合部との間の谷部が軸方向へ押され
て変形し、相手側部品の端面に当接して嵌合部側へ荷重
が作用するのを防ぐ。また、仮に可動谷の変形だけでは
圧縮時の力を受け支えきれなくとも、蛇腹側嵌合部が相
手側部品のストッパと嵌合する凹部の浮き上がりを押さ
える。そして、装着部の凹部と相手側部品のストッパと
の嵌合によって、蛇腹側嵌合部が軸方向へ移動するのを
阻止する。
側からブーツ装着部に軸方向の力が作用すると、ブーツ
の蛇腹部と蛇腹側嵌合部との間の谷部が軸方向へ押され
て変形し、相手側部品の端面に当接して嵌合部側へ荷重
が作用するのを防ぐ。また、仮に可動谷の変形だけでは
圧縮時の力を受け支えきれなくとも、蛇腹側嵌合部が相
手側部品のストッパと嵌合する凹部の浮き上がりを押さ
える。そして、装着部の凹部と相手側部品のストッパと
の嵌合によって、蛇腹側嵌合部が軸方向へ移動するのを
阻止する。
【0012】
【実施例】以下、本考案の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。
づいて詳細に説明する。
【0013】図1に本考案のブーツ装着構造の一実施例
を示す。このブーツ装着構造は、ラックアンドピニオン
式のステアリングブーツに適用したもので、端面8から
離れた部分の外周面に連続的または断続的にフランジ状
のストッパ9を形成した相手側部品4と、この相手側部
品4のストッパ9に嵌合する凹部10と該凹部10を挟
んでブーツ端部側及び蛇腹部側にそれぞれ嵌合部11,
12を設けると共に蛇腹側嵌合部12と蛇腹部5との間
に少なくとも蛇腹側嵌合部12より内径が小さい可動谷
13を設けたブーツ装着部6を少なくとも蛇腹部5の一
端に設けたブーツ2とによって構成されている。
を示す。このブーツ装着構造は、ラックアンドピニオン
式のステアリングブーツに適用したもので、端面8から
離れた部分の外周面に連続的または断続的にフランジ状
のストッパ9を形成した相手側部品4と、この相手側部
品4のストッパ9に嵌合する凹部10と該凹部10を挟
んでブーツ端部側及び蛇腹部側にそれぞれ嵌合部11,
12を設けると共に蛇腹側嵌合部12と蛇腹部5との間
に少なくとも蛇腹側嵌合部12より内径が小さい可動谷
13を設けたブーツ装着部6を少なくとも蛇腹部5の一
端に設けたブーツ2とによって構成されている。
【0014】ブーツ2は、蛇腹部5の両端に大径の装着
部6と小径の装着部7とが設けられている。そして、大
径装着部6はステアリング1のシリンダ4に装着され、
小径装着部7はラック3に装着される。この例では、シ
リンダ4が相手側部品に相当する。大径装着部6とシリ
ンダ4との結合構造に本考案が適用されている。
部6と小径の装着部7とが設けられている。そして、大
径装着部6はステアリング1のシリンダ4に装着され、
小径装着部7はラック3に装着される。この例では、シ
リンダ4が相手側部品に相当する。大径装着部6とシリ
ンダ4との結合構造に本考案が適用されている。
【0015】図2及び図1に示すように、シリンダ4に
は、その端面8から若干離れた位置において円周方向に
連続的にストッパ9が形成されている。ストッパ9は円
周方向に連続的に形成するほか、断続的に形成するよう
にしてもよい。
は、その端面8から若干離れた位置において円周方向に
連続的にストッパ9が形成されている。ストッパ9は円
周方向に連続的に形成するほか、断続的に形成するよう
にしてもよい。
【0016】一方、ブーツ2の少なくとも一端には、ス
トッパ9に嵌合する凹部10と、この凹部10を中心と
して蛇腹部5側と反対のブーツ端部側にそれぞれ嵌合部
11,12が形成されると共に少なくとも蛇腹側嵌合部
12よりも内径が小さく(寸法D)相手側部品たるシリ
ンダ4の端面8に当接可能な可動谷13を設けている。
可動谷13は、蛇腹部5の伸縮に伴って端面8に接触し
たり離れたりする。
トッパ9に嵌合する凹部10と、この凹部10を中心と
して蛇腹部5側と反対のブーツ端部側にそれぞれ嵌合部
11,12が形成されると共に少なくとも蛇腹側嵌合部
12よりも内径が小さく(寸法D)相手側部品たるシリ
ンダ4の端面8に当接可能な可動谷13を設けている。
可動谷13は、蛇腹部5の伸縮に伴って端面8に接触し
たり離れたりする。
【0017】ブーツ端部側嵌合部11の先端には、リン
グやバンド等の固定具14が抜け落ちるのを防止するた
めの固定具用ストッパ15が設けられている。このスト
ッパ15は円周方向に連続したフランジから成るが、場
合によっては断続的に形成されることもある。
グやバンド等の固定具14が抜け落ちるのを防止するた
めの固定具用ストッパ15が設けられている。このスト
ッパ15は円周方向に連続したフランジから成るが、場
合によっては断続的に形成されることもある。
【0018】以上のように構成されているので、蛇腹部
5が激しく伸縮しても、次のようにブーツ装着部6が相
手側部品4から外れることがない。ブーツ2の蛇腹部5
側から蛇腹圧縮に伴って蛇腹部5から大径装着部6に向
かう矢印方向Aの力(以下、押圧力Aと称する)が作用
しても、可動谷13が変形して相手側部品4の端面8に
押しつけられてそれよりも蛇腹側嵌合部12へ荷重が作
用することを防いでいる。
5が激しく伸縮しても、次のようにブーツ装着部6が相
手側部品4から外れることがない。ブーツ2の蛇腹部5
側から蛇腹圧縮に伴って蛇腹部5から大径装着部6に向
かう矢印方向Aの力(以下、押圧力Aと称する)が作用
しても、可動谷13が変形して相手側部品4の端面8に
押しつけられてそれよりも蛇腹側嵌合部12へ荷重が作
用することを防いでいる。
【0019】即ち、ラック3とシリンダ4との間の相対
的軸方向直線変位に対し、これらに装着されたブーツ2
は蛇腹部5を伸縮させて追従する。このとき、ブーツ2
には、激しい作動荷重が作用する。例えばブーツ2の蛇
腹部5が圧縮されると、押圧力Aが作用する。すると、
蛇腹部5の可動谷13はシリンダ4の端面8に押されて
変形し(図1の仮想線の状態)、押圧力Aを受け止め
る。更に、押圧力Aが強く、この可動谷13の端面8へ
の接触によって押圧力Aの全てを受け止められない場合
には、蛇腹側嵌合部12を押し上げつつ軸方向へ移動さ
せようとする力が蛇腹側嵌合部12に及ぶが、嵌合部1
2が凹部10の浮き上がりを抑制する。そして、凹部1
0が相手側部品たるシリンダ4のストッパ9と嵌合して
いるので、ストッパ9を乗り越えない限り軸方向に移動
することがない。
的軸方向直線変位に対し、これらに装着されたブーツ2
は蛇腹部5を伸縮させて追従する。このとき、ブーツ2
には、激しい作動荷重が作用する。例えばブーツ2の蛇
腹部5が圧縮されると、押圧力Aが作用する。すると、
蛇腹部5の可動谷13はシリンダ4の端面8に押されて
変形し(図1の仮想線の状態)、押圧力Aを受け止め
る。更に、押圧力Aが強く、この可動谷13の端面8へ
の接触によって押圧力Aの全てを受け止められない場合
には、蛇腹側嵌合部12を押し上げつつ軸方向へ移動さ
せようとする力が蛇腹側嵌合部12に及ぶが、嵌合部1
2が凹部10の浮き上がりを抑制する。そして、凹部1
0が相手側部品たるシリンダ4のストッパ9と嵌合して
いるので、ストッパ9を乗り越えない限り軸方向に移動
することがない。
【0020】このように、可動谷13と蛇腹側嵌合部1
2とにより、ストッパ9と凹部10との嵌合が解除さ
れ、ブーツ装着部6と相手側部品4との固定位置がずれ
るのを防止することができる。
2とにより、ストッパ9と凹部10との嵌合が解除さ
れ、ブーツ装着部6と相手側部品4との固定位置がずれ
るのを防止することができる。
【0021】他方、ブーツ2が伸長し、大径装着部6側
を蛇腹部5側に引張る矢印方向Bに力(以下、引張り力
B)が作用しても、この引張り力Bに対しては凹部10
とストッパ9との嵌合によって十分保持できる。
を蛇腹部5側に引張る矢印方向Bに力(以下、引張り力
B)が作用しても、この引張り力Bに対しては凹部10
とストッパ9との嵌合によって十分保持できる。
【0022】尚、上述の実施例は本考案の好適な実施の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本考案の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、図3に示すようなブーツ2のように、ブー
ツ端部側の嵌合部11’の外周面を平坦な周面に形成し
てもよい。
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本考案の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、図3に示すようなブーツ2のように、ブー
ツ端部側の嵌合部11’の外周面を平坦な周面に形成し
てもよい。
【0023】
【考案の効果】以上の説明より明らかなように、本考案
のブーツ装着構造は、端面から離れた部分の外周面に連
続的または断続的にフランジ状のストッパを形成した相
手側部品と、相手側部品のストッパに嵌合する凹部を有
し、該凹部を挟んでブーツ端部側及び蛇腹部側にそれぞ
れ相手側部品と嵌合する嵌合部を設けると共に蛇腹側嵌
合部と蛇腹部との間に少なくとも蛇腹側嵌合部より内径
が小さい可動谷を設けたブーツ装着部とから構成されて
いるので、蛇腹圧縮に伴ってブーツの蛇腹部側から力が
作用しても、可動谷が軸方向へ押されて変形し、相手側
部品の端面に当接して嵌合部側へ作用する力を大幅に低
減させて嵌合部の浮き上がりによる固定位置のずれを防
ぐことができる。また、本考案のブーツ装着構造による
と、仮に可動谷の変形だけでは作用する力を受け支えき
れなくとも、蛇腹側嵌合部が相手側部品のストッパと嵌
合する凹部が浮上するのを抑制でき、ブーツ装着部の凹
部と相手側部品のストッパとの嵌合が解除されるのを阻
止する。
のブーツ装着構造は、端面から離れた部分の外周面に連
続的または断続的にフランジ状のストッパを形成した相
手側部品と、相手側部品のストッパに嵌合する凹部を有
し、該凹部を挟んでブーツ端部側及び蛇腹部側にそれぞ
れ相手側部品と嵌合する嵌合部を設けると共に蛇腹側嵌
合部と蛇腹部との間に少なくとも蛇腹側嵌合部より内径
が小さい可動谷を設けたブーツ装着部とから構成されて
いるので、蛇腹圧縮に伴ってブーツの蛇腹部側から力が
作用しても、可動谷が軸方向へ押されて変形し、相手側
部品の端面に当接して嵌合部側へ作用する力を大幅に低
減させて嵌合部の浮き上がりによる固定位置のずれを防
ぐことができる。また、本考案のブーツ装着構造による
と、仮に可動谷の変形だけでは作用する力を受け支えき
れなくとも、蛇腹側嵌合部が相手側部品のストッパと嵌
合する凹部が浮上するのを抑制でき、ブーツ装着部の凹
部と相手側部品のストッパとの嵌合が解除されるのを阻
止する。
【0024】また、本考案のブーツ装着構造は、谷部と
蛇腹側円筒部とにより蛇腹部側から装着部に向かう力を
吸収するので、嵌合部の締め代をあまり大きくとらなく
とも、嵌合部の離脱が起きず、従ってブーツの相手側部
品に対する組付け作業性を向上できる。特に、樹脂製の
ブーツのようにゴムに比較して硬質であり嵌合部の締め
代が制限されるものであっても、嵌合部の離脱を確実に
防止できる。
蛇腹側円筒部とにより蛇腹部側から装着部に向かう力を
吸収するので、嵌合部の締め代をあまり大きくとらなく
とも、嵌合部の離脱が起きず、従ってブーツの相手側部
品に対する組付け作業性を向上できる。特に、樹脂製の
ブーツのようにゴムに比較して硬質であり嵌合部の締め
代が制限されるものであっても、嵌合部の離脱を確実に
防止できる。
【図1】本考案のブーツ装着構造の一実施例を示す縦断
面図である。
面図である。
【図2】図1のブーツ装着構造をラックアンドピニオン
式のステアリングブーツに適用した例を示す概略図であ
る。
式のステアリングブーツに適用した例を示す概略図であ
る。
【図3】本考案の他の実施例を示す縦断面図である。
【図4】従来のブーツ装着構造の一例を示す縦断面図で
ある。
ある。
【図5】他の従来例を示す縦断面図である。
2 ブーツ 4 相手側部品 6 大径装着部(ブーツ装着部) 8 相手側部品の端面 9 ストッパ 10 凹部 11,11’ ブーツ端部側嵌合部 12 蛇腹側嵌合部 13 端面に当接する可動谷
Claims (1)
- 【請求項1】 蛇腹部とその両端を相手側部品の固定部
へ固定するための装着部とを有するブーツを相手側部品
に被せて装着するブーツ装着構造において、端面から離
れた部分の外周面に連続的または断続的にフランジ状の
ストッパを形成した相手側部品と、前記相手側部品の前
記ストッパに嵌合する凹部を有し、該凹部を挟んでブー
ツ端部側及び蛇腹部側にそれぞれ前記相手側部品と嵌合
する嵌合部を設けると共に前記蛇腹側嵌合部と前記蛇腹
部との間に少なくとも前記蛇腹側嵌合部より内径が小さ
い可動谷を設けたブーツ装着部とからなることを特徴と
するブーツ装着構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993029937U JP2587213Y2 (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | ブーツ装着構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993029937U JP2587213Y2 (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | ブーツ装着構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0684070U JPH0684070U (ja) | 1994-12-02 |
JP2587213Y2 true JP2587213Y2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=12289911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993029937U Expired - Lifetime JP2587213Y2 (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | ブーツ装着構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2587213Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-05-13 JP JP1993029937U patent/JP2587213Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0684070U (ja) | 1994-12-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4875597B2 (ja) | リップタイプシール | |
JP3177086B2 (ja) | 密封装置 | |
US7478802B2 (en) | Pivoting bearing | |
JP2587213Y2 (ja) | ブーツ装着構造 | |
JP3572470B2 (ja) | ベローズの取り付け構造 | |
JPH1178912A (ja) | コラムホールカバー | |
JP2535425Y2 (ja) | 管継手 | |
JP3977975B2 (ja) | 等速自在継手 | |
JP3617694B2 (ja) | 密封装置 | |
JP3859258B2 (ja) | 密封装置 | |
JP2007071381A (ja) | 軸受装置 | |
JP2000130598A (ja) | ステアリングシャフトのダストシール構造 | |
JPH085377Y2 (ja) | 等速ジョイント用ブーツ | |
JPH0810713Y2 (ja) | 密封装置 | |
WO2022202327A1 (ja) | 等速自在継手のブーツ固定方法 | |
WO2024203406A1 (ja) | 等速自在継手用ブーツの取付構造 | |
JP3557799B2 (ja) | 密封装置 | |
JP2000346204A (ja) | 密封装置 | |
JPS595211Y2 (ja) | ワンタツチ式結合バンド | |
JP4165315B2 (ja) | 等速ジョイント用ブーツのシール構造 | |
JP3719289B2 (ja) | トルク変動吸収ダンパ | |
JPH0740722Y2 (ja) | ブーツクランプ | |
JP2544270Y2 (ja) | インレットパイプと燃料タンクの接続構造 | |
JP2007309442A (ja) | バルブステムシール | |
JP2008025751A (ja) | シール構造 |