JP2587173Y2 - 電流レンジ付定電流発生装置 - Google Patents

電流レンジ付定電流発生装置

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  • Control Of Voltage And Current In General (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電流レンジの切換スイ
ッチを有する定電流発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】定電流発生回路の構成としては演算増幅
器と定電流検出用基準抵抗を用いるものがあり、図10
は、レンジ付定電流発生回路についての一従来例を示す
電気回路図である。
【0003】図10において、Eは、基準電圧源で入力
抵抗R1 を介して演算増幅器A1 の反転入力端子に接続
される。RS1,RS2は電流検出用抵抗(RS )で、レン
ジIでは抵抗RS1のみを用い、レンジIIではスイッチS
1 をオンにして、抵抗RS1とRS2との並列抵抗RS3にす
る。IS は出力の定電流でRL は負荷を示す。また電流
検出用抵抗の端子間の降下電圧は差動増幅器A4 、帰還
抵抗R2 を介して演算増幅器A1 の反転入力端子に負帰
還され、定電流制御回路を構成している。この定電流制
御回路の出力電流IS
【0004】
【数1】 で表わされる定電流となる。
【0005】ところで、出力電流のレンジはスイッチS
1 を操作することによって切換えられる。今、電流検出
用抵抗を抵抗RS1から並列抵抗RS3に切換えるために、
スイッチS1 をオフからオンに切換えると、切換えたオ
ンの瞬間は定電流制御回路のループレスポンスに応答遅
れがあるため、電流検出用抵抗の負荷側のD点の電圧V
D は、C点の電圧を抵抗RS1と負荷抵抗RL とで分圧し
た値となる。
【0006】切換わる前のC点の電圧VC
【0007】
【数2】 であるから、切換わった瞬間のD点の電圧VD1は、
【0008】
【数3】 であり、切換えた後、ループレスポンス以上の充分な時
間がたった時、電圧VD2
【0009】
【数4】 となる。
【0010】レンジを切換えた後、目的の所望の定電流
値を得るため、基準電圧を値E1 から値E2 に変更する
が、この間、切換え後の目標出力電流より大きな電流が
出力され、これがノイズとなる。
【0011】例えば、0.1Aレンジで出力電流を最大
値の0.1Aの発生しており、それからレンジを切換え
て1Aレンジで0.2Aを発生したい場合、一時的に1
Aレンジの最大値である1Aの発生を行なってしまう。
具体的にRS1=10Ω,RS3=1Ω,R1 =R2 ,RL
=1Ω,E1 =1V,E2 =0.2Vとすると、図11
のように、スパイク状のノイズが出る。
【0012】このノイズをなくすために従来、次の方法
が取られていた。 1)レンジ切換の間、基準電圧源Eを零ボルトにして、
発生電流を零にして切換える。 2)出力端Dの電圧を測定し、レンジ切換の間、出力端
を電圧VD =IS ・RLの定電圧源に切換え、この切換
の間、電流検出用抵抗RS1、基準電圧源Eを切換えた後
に再び定電流源にもどす。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】従来の第1の方法は、
出力電流が一時的に零になるため、出力電流を遮断する
ことなく、連続的に変化させることができない欠点があ
る。また第2の方法は、定電圧とするために出力端子を
測定しなくてはならず、そのための回路部品が増加し、
また測定時間が切換え時間の他に必要となり、時間がか
かるなどの欠点がある。
【0014】本考案の目的は、このような従来の問題点
を解消するもので、定電流発生装置において、電流レン
ジを切換える時に、発生電流を遮断することなく切換え
ることができるとともに、切換時に発生するスパイク状
のノイズを低減することができ、しかも、時間的に迅速
に対応できるレンジ付定電流発生装置を提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】負帰還される電流検出用
抵抗の降下電圧と第1の基準電圧とを比較して定電流出
力を発生する定電流制御回路と、負帰還される電流検出
用抵抗の端子電圧と第2の基準電圧とを比較して定電圧
出力を発生する定電圧制御回路と、前記定電流制御回路
および定電圧制御回路の出力に応じて一方の出力を選択
する切換回路と、前記切換回路による定電流制御回路の
選択時に、電流検出用抵抗の端子電圧の反転電圧をサン
プリングし、ホールドするサンプリング・ホールド回路
と、レンジ切換時に前記サンプリングホールド回路の出
力と第2の基準電圧とを切換えて前記定電圧制御回路に
入力する入力切換スイッチと、前記定電圧制御回路の出
力電圧と第3の基準電圧とを比較し、比較出力によって
前記ホールド回路に蓄積した電荷を放電させる切換スイ
ッチを具備することを特徴とする。
【0016】
【作用】定電流制御回路の定電流動作状態において、定
電流が流れる電流検出用抵抗の出力端子電圧を定電圧制
御回路の入力端子に負帰還し、定電流動作時の定電圧出
力を得て定電流動作状態をも生起せしめる。レンジ切換
操作に対応して定電流動作状態から定電圧動作状態に選
択切換し、次に定電圧動作状態で、切換えたレンジにお
ける所望の定電流発生のための入力電圧設定を行ない、
その後に、元の定電流動作状態に復帰させる。
【0017】
【実施例】図1は、第1実施例の電気回路図である。
【0018】図1において、マイクロプロセッサCPU
は、発生すべき定電流の設定値をD/A変換器DA1
へ、また定電圧の設定値をDA2 へ送信するもので、そ
の他にも信号*ISRCHの発生、スイッチの開閉等の
制御を行なう。
【0019】D/A変換器DA1 は、デジタル信号をア
ナログ信号に変換した定電流制御値を出力する。D/A
変換器DA1 の出力側は入力抵抗R1 を介して演算増幅
器A1 の反転入力端子に接続され、またD/A変換器D
2 の出力側は、スイッチS2 、入力抵抗A3 を介して
演算増幅器A2 の反転入力端子に接続される。演算増幅
器A1 ,A2 の出力端子と反転入力端子との間には、ダ
イオードから成る飽和防止回路が設けられ、また非反転
入力端子は接地される。演算増幅器A1 は切換回路S
5 、出力増幅器A3 に接続され、電流検出用抵抗RS
(RS1//RS2)及び負荷RL に定電流IS が出力される
と共に、電流検出用抵抗RS の両端電圧が差動増幅器A
4 、帰還抵抗R2 を経て演算増幅器A1 の反転入力端子
に負帰還され、これらで定電流制御回路を形成してい
る。負荷RL の他端は接地されている。演算増幅器A2
は切換回路S5 、出力増幅器A3 に接続され、電流検出
用抵抗RS と負荷RL との中間点Dの出力端子電圧VD
を電圧検出用増幅器A5 、帰還抵抗R4 を経て、演算増
幅器A2 の反転入力端子に負帰還し、これらで、定電圧
制御回路を形成しているとともに、演算増幅器A2 の出
力電圧は、比較器A8 の反転入力端子に供給され非反転
入力端子の基準電圧VTHと比較される。
【0020】切換回路S5 は、演算増幅器A1 及びA2
の出力状態に応じていずれかの出力を選択することので
きるもので、この詳細については後述する。
【0021】また、出力端子電圧VD は、電圧検出用増
幅器A5 を介して、反転増幅器A6で反転出力された
後、スイッチS3 を介してコンデンサC1 にサンプリン
グホールドされる。このサンプリングホールド出力増幅
器A7 の出力VH は、演算増幅器A2 の反転入力端子に
入力スイッチS2 の切換えによって接続可能であり、ま
た、コンデンサC1 は、比較器A8 の出力とマイクロプ
ロセッサCPUからの信号*ISRCHとが入力される
NORゲートG1 の出力によってスイッチS4 を介して
放電される。
【0022】電流レンジの切換は、電流検出用抵抗RS
を形成する、レンジIのための抵抗RS1と、レンジIIの
ためのレンジスイッチS1 で並列接続される抵抗R
S2(この時の並列抵抗をRS3で表わす)とによる。
【0023】次に、第1実施例の動作について説明す
る。図2は動作のタイミングチャートであり、図3は処
理手順を示すフローチャートである。
【0024】電流レンジIの時、電流検出用抵抗RS
S1、D/A変換器DA1 は設定電圧Eになっており、
レンジスイッチS1 はオフになっている。
【0025】これを今、電流レンジIIに切換えるため
に、レンジスイッチS1 をオンにして電流検出用並列抵
抗RS3とし、さらにレンジII内で所望の定電流を得るた
めに、D/A変換器DA1 の設定電圧をE1 からE2
切換える時、レンジ切換から設定電圧の切換までの間の
出力電流が同じになるようにすることについて説明す
る。
【0026】説明を簡単にするため、ここではR1 =R
2 ,R3 =R4 とすると、IS1=E1 /RS1,IS2=E
2 /RS3であるが、レンジ切換直後の出力電流IS2につ
いて、遮断することなくIS1と変わらない関係、即ちI
S1=IS2とするためには、D/A変換器DA1 の出力
は、設定電圧E1 からE2 =RS3/RS1・E1 の値に変
更すればよいことになる。いま、 1)最初の電流レンジIの状態では、レンジスイッチS
1 =オフ、入力スイッチS2 =S2a、サンプルスイッチ
3 =オン、スイッチS4 =オフ、*ISRCH=H、
D/A変換器DA1 =E1 となっており、定電流動作を
行なっているので、切換回路S5 は演算増幅器A1 を選
択している。この状態では、サンプルホールド回路A7
はサンプリング状態でありVH =VG =−(VD +α)
=−(IS1L +α)になっている。ここで、αは、反
転増幅器A6 に加えたオフセット電圧であり、入力スイ
ッチS2 を接点S2aからS2bに切換えた時、この切換え
だけでは、定電流動作から定電圧動作へと切換わらない
ようにするためにある。 2)サンプルスイッチS3 をオフにして、定電流時の出
力端子電圧を、逆極性にしたVH =−(IS1L +α)
の電圧をホールドする(処理31)。 3)レンジIからレンジIIに切換える場合、先ず、入力
スイッチS2 を接点S2bにオンする。ここで、定電圧制
御回路の演算増幅器A2 の入力は、電圧VB から切換わ
ってホールド電圧VH になるが、VH =−(IS1L
α)であるために、演算増幅器A2 は動作せず、したが
って比較器A8 の入力電圧VJ の値も変わらない。 4)次に、マイクロプロセッサCPUからの信号*IS
RCHを“L”にする(処理32)。これにより、スイ
ッチS4 がオンになり、サンプルホールド回路の出力V
H は、コンデンサC1 が放電するために徐々に−(IS1
L +α)から0Vへと上昇していく。 5)ホールド回路の出力VH が0Vに動いてゆき、やが
てVH =−(IS1・RL)になった時、演算増幅器A2
が動作を始め、定電流動作から定電圧動作へと切換わ
る。この切換えは、切換回路S5 によって自動的に行な
われる。 6)定電圧動作へ切換わったら、比較器A8 によりこれ
が検出され(処理33)、その出力VI が反転され、ス
イッチS4 がオフにある。 7)この定電圧動作状態で、レンジIからレンジIIに切
換えるためレンジスイッチS1 をオンにし(処理3
4)、さらにレンジIIで所望の定電流を得るために、D
/A変換器DA1 の出力VA を電圧E1 から前述の電圧
2 に切換える(処理35)。この定電圧動作状態にお
いても、出力にノイズが出ないようにするためには、レ
ンジスイッチS1 に半導体スイッチを使い、定電圧制御
系のレンポンスより充分遅いランプ波でスイッチをコン
トロールする事により可能である。これについては、後
述する。 8)定電圧動作状態で電流検出用抵抗RS 及びD/A変
換器DA1 の出力を変更した後の端子電圧VD は、定電
圧のままで変化しないため、従来技術に見られた、切換
時に発生するスパイク状ノイズが除去できるとともに、
負荷RL がこの間に変化しないかぎり、出力電流IS
一定のままである。 9)次に、定電圧動作状態を定電流動作状態に戻す動作
を行なうが、先ず入力スイッチS2 を接点S2bから接点
2aに切換える。これにより演算増幅器A2 の入力電圧
E は、切換える前の電圧VB となるため、演算増幅器
2 は動作しなくなり、電圧VJ が変化し、比較器A8
の出力VI は“L”になる。 10)ここで、マイクロプロセッサCPUからの信号*
ISRCHが“L”になっていると、スイッチS4 が再
びオンにあるので、信号*ISRCHは入力スイッチS
2 を接点S2bから接点S2aに切換えると同時に“H”に
しておく(処理36)。 11)また、サンプルホールド出力増幅器A7 をサンプ
リング状態に戻すために、サンプルスイッチS3 をオン
にする(処理37)。
【0027】以上の動作によって、定電流レンジIから
レンジIIに切換わり、その切換え前後の出力端に電圧
は、変化せずに切換わることができるため、ノイズは発
生しない。
【0028】次に、前記レンジスイッチS1 について説
明する。図9は、スイッチS1 の回路図である。電流検
出用抵抗RS1と並列に半導体スイッチS1 を介して抵抗
器RS2が接続され、その半導体スイッチの制御入力端子
Gと増幅器A3 の出力端子との間に第1コンデンサCS1
が接続され、また半導体スイッチS1 の制御入力端子は
第2コンデンサCS2を通じて負荷回路側に接続される。
さらにこの半導体スイッチS1 の制御入力端子は高出力
インピーダンスの制御信号発生器SGに接続される。こ
の制御信号発生器の出力により半導体スイッチの導通不
導通が制御される。
【0029】つまり制御信号発生器SGからの制御信号
が第1,第2コンデンサCS1,CS2を徐々に充電し、こ
れに伴って半導体スイッチS1 を徐々にオンにし、これ
に伴って負荷回路の一端の電圧VD が僅か変化すると、
この変化分は帰還(図1参照)を通じて増幅器A3 の出
力端子に増幅されて現われ、つまり負荷回路の電圧が増
加した場合は増幅器A3 の出力電圧は減少し、その増幅
器A3 の出力は第1,第2コンデンサCS1,CS2で分圧
されて半導体スイッチS1 の制御入力端子に負帰還さ
れ、負荷回路の一端の電圧はほぼ一定に保持される。こ
のようにして負荷回路の一端の電圧VD を一定に保持し
た状態で、制御信号発生器SGの出力電圧の変化をこの
ループレスポンスより充分に遅くすると、出力端子電圧
D がほとんど動かない状態で半導体スイッチS1 をオ
ンにすることができ、出力端子Dにおけるスパイク雑音
が抑制される。
【0030】制御信号発生器SGの出力電圧を負方向へ
動かし、半導体スイッチS1 をオフにする場合も同様の
負帰還がかかりスパイクノイズは抑制される。
【0031】制御信号発生器SGは例えばトランジスタ
で構成された正の定電流源と負の定電流源とを備え、半
導体スイッチS1 をオンにする時はその正の定電流源を
動作状態とし、半導体スイッチS1 をオフにする時は負
の定電流源を動作状態とすればよい。
【0032】次に、前記切換回路S5 による定電流動作
状態、定電圧動作状態間の移行について、図1を参照し
ながら説明する。
【0033】A.定電流動作から定電圧動作の場合(前
記動作5)は以下の様にして切換わる。
【0034】VH =−(IS1L )になった時、演算
増幅器A2 の出力が正から負へ動き始める。
【0035】これにより演算増幅器A2 の出力のダイ
オードはオフからオンになる。
【0036】その為に出力増幅器A3 の入力電流は正
方向へ増加する。
【0037】その結果、A3 の出力電流は減少する方
向へ動き、演算増幅器A1 の入力に入る帰還電圧が減少
し、A1 の出力は正方向へ動く。
【0038】これにより、出力増幅器A3 の入力電流
は負方向へ増加する。
【0039】この為A3 の出力電圧が増加し、電圧検
出用増幅器A5 の出力は正方向へ動く。
【0040】これか演算増幅器A2 に帰還される為、
2 の出力はさらに負方向へ動こうとする。
【0041】以上の〜の動作により、演算増幅器
1 の出力はより正方向へ、演算増幅器A2 の出力はよ
り負方向へ動いて行き、制御権をあらそう様に動作す
る。
【0042】しかし、演算増幅器A1 はクランプダイオ
ードD3 の為に一定電圧までしかあがらない為、制御権
を失ない、演算増幅器A2 が制御する定電圧動作状態と
なる。
【0043】この状態ではA2 の出力はOV,A1 の出
力は+0.6Vとなり、A1 の出力のダイオードはオフ
になる。
【0044】B.定電圧動作から定電流動作への場合
(前記動作9)は以下の様にして切換わる。
【0045】演算増幅器A2 の入力が負方向へ動くと
2 の出力は正方向へ動き、出力増幅器A3 の入力電流
を負方向へ増加する。
【0046】その為にA3 の出力電流が増加する方向
へ動き、演算増幅器A1 に入力される帰還が増加する。
【0047】演算増幅器A1 の出力は負方向へ動き始
めて行き、出力増幅器A3 の入力電流を正方向へ増加さ
せようとする。
【0048】これにより出力電圧が低下しようとする
為、演算増幅器A2 に入力される帰還が減少し、A2
出力はより正方向へ動く。
【0049】この様にして、演算増幅器A2 の出力は
正方向へ、演算増幅器A1 の出力は負方向へ動いてい
く。
【0050】演算増幅器A2 の出力はOVから正方向
へ動き、演算増幅器A1 の出力が+0.6VからOVに
なった時には、A2 の出力のダイオードはオフし、A1
の出力のダイオードがオンになる。
【0051】この為、A2 の出力は切りはなされ、制御
できなくなり、クランプダイオードD4 ,D5 が動作す
るまで正方向へふれる。
【0052】次に、図4は、第1実施例(図1)におけ
るサンプル/ホールド回路を変更した第2実施例の電気
回路図である。
【0053】第1実施例では出力電圧と逆極性の電圧−
(VD +α)をサンプリングし、その電圧VH をD/A
コンバータDA2 の代わりに入力スイッチS2 を介して
与え、その後、ホールド電圧を徐々に低下させて、定電
流→定電圧への切換えを切換回路S5 で行なうものであ
る。これに対して、第2実施例は、出力と逆極性の電圧
のサンプリングを行わずに、D/AコンバータDA2
らの出力をサンプリングし、この値を徐々に低下させる
ことで、定電流→定電圧への切換えを行なう点に特徴が
あり、その他の作用については第1実施例と同じであ
る。図5はこの実施例のタイミングチャートである。
【0054】また、第1及び第2実施例は、出力電圧,
電流がプラスの片極性の場合であるが、次に、図6及び
図8に出力電流,電圧が両極性の場合の実施例を示す。
【0055】図6の実施例は、出力電圧を絶対値回路A
13によって、正電極に変換し、正電極に変換した値をサ
ンプリングして、D/AコンバータDA2 の代わりに与
え、その後、徐々に低下させて定電流→定電圧への切換
えを行なう。図7はこの実施例のタイミングチャートを
示す。
【0056】図8の実施例は、“出力電圧と逆極性の電
圧+α”の値でサンプリングした電圧をD/Aコンバー
タDA2 の代わりに与え、徐々に低下させて定電流→定
電圧への切換えを行なうが、徐々に低下させる方向が正
と負とで異なるため正負の2つの定電流源I1 ,I2
そのためのスイッチS4 ,S7 とを設けたことと、定電
流→定電圧への切換えのためにD/AコンバータDA2
の代わりに、徐々に低下するホールド電圧を異なる箇所
に印加するためのスイッチS8 を設けてある。
【0057】図6,図8の実施例の負の電圧制限の動作
原理は、正の電圧制限である第1実施例の場合と同様で
あるので、特に説明はしない。
【0058】
【考案の効果】以上説明したように、本考案は、定電流
発生装置として、電流レンジの切換えの際に、発生電流
を遮断することなく、しかも、短時間の間、定電流動作
状態から定電圧動作状態に切換えることで、この間に発
生するスパイクノイズ等の影響を抑えることができ、ま
た時間的にも迅速に対応できるという効果を奏するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の構成を示す電気回路図。
【図2】第1実施例の動作を示すタイミングチャート。
【図3】第1実施例の処理手順を示すフローチャート。
【図4】第2実施例の構成を示す電気回路図。
【図5】第2実施例の動作を示すタイミングチャート。
【図6】第3実施例の構成を示す電気回路図。
【図7】第3実施例の動作を示すタイミングチャート。
【図8】第4実施例の構成を示す電気回路図。
【図9】レンジスイッチS1 の構成を示す電気回路図。
【図10】従来例の構成を示す電気回路図。
【図11】スイッチの切換時に発生するスパイクノイズ
の波形を示す図。
【符号の説明】 A1 定電流制御用演算増幅器 A2 ,A12 定電圧制御用演算増幅器 A3 出力増幅器 A4 電流検出用差動増幅器 A5 電圧検出用増幅器 A6 反転増幅器 A7 サンプル/ホールド出力増幅器 A8 比較器 DA1 ,DA2 D/A変換器 S1 レンジスイッチ S2 入力スイッチ S3 サンプリングスイッチ S4 スイッチ S5 切換回路 C1 ホールドコンデンサ D1 ダイオードスイッチ RS1,RS2 電流検出用抵抗 RL 負荷 VI1 ,VI2 電圧電流変換器 CPU マイクロプロセッサ

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抵抗およびレンジ切換スイッチとからな
    る電流レンジ回路を介して負荷へ流れる電流を検出する
    電流検出回路と、該電流検出回路の出力電圧と第1の基
    準電圧とを比較して定電流出力を発生する定電流制御回
    路とから成る電流レンジ付定電流発生装置において、 前記電流レンジ回路の端子電圧を検出する端子電圧検出
    回路と、 前記端子電圧検出回路の出力電圧と第2の基準電圧とを
    比較して定電圧出力を発生する定電圧制御回路と、 前記定電流制御回路および定電圧制御回路の出力に応じ
    て一方の出力を選択する切換回路と、 前記切換回路による定電流制御回路の選択時に、前記端
    子電圧検出回路の出力の反転電圧をサンプリングしホー
    ルドするサンプリングホールド回路と、 前記定電圧制御回路の出力電圧と第3の基準電圧とを比
    較し、比較出力によって前記サンプリングホールド回路
    に蓄積した電荷を放電させる切換スイッチ回路と、 レンジ切換時に前記サンプリングホールド回路の出力と
    前記第2の基準電圧とを切換えて前記定電圧制御回路に
    入力する入力切換スイッチとを具備する電流レンジ付定
    電流発生装置。
  2. 【請求項2】 前記切換回路による定電流制御回路の選
    択時に、D/Aコンバータからの出力電圧をサンプリン
    グし、ホールドするサンプリングホールド回路であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電流レンジ付定電流発生
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電流レンジ付定電流発生
    装置において、端子電圧検出回路の出力電圧と第4の基
    準電圧とを比較して定電圧出力を発生する第2の定電圧
    制御回路と、前記定電流制御回路および2つの定電圧制
    御回路の出力に応じて一つの出力を選択する切換回路
    と、前記切換回路による定電流制御回路の選択時に、前
    記端子電圧検出回路の出力の絶対値電圧をサンプリング
    し、ホールドするサンプリングホールド回路と、2つの
    定電圧制御回路の各出力電圧と第3の基準電圧とを比較
    し、各比較出力によって前記サンプリングホールド回路
    に蓄積した電荷を放電させる切換スイッチ回路とを具備
    することを特徴とする電流レンジ付定電流発生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電流レンジ付定電流発生
    装置において、端子電圧検出回路の出力電圧と第4の基
    準電圧とを比較して定電圧出力を発生する第2の定電圧
    制御回路と、前記定電流制御回路および2つの定電圧制
    御回路の出力に応じて一つの出力を選択する切換回路
    と、2つの定電圧制御回路の各出力電圧と第3の基準電
    圧とを比較し、各比較出力によって前記サンプリングホ
    ールド回路に蓄積した電荷を放電させる切換スイッチ回
    路と、レンジ切換時に前記サンプリングホールド回路の
    出力を前記2つの定電圧制御回路のいずれかの入力端子
    に切換える入力切換スイッチとを具備することを特徴と
    する電流レンジ付定電流発生装置。
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