JP2586698Y2 - 密封包装袋 - Google Patents

密封包装袋

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JP2586698Y2
JP2586698Y2 JP5314993U JP5314993U JP2586698Y2 JP 2586698 Y2 JP2586698 Y2 JP 2586698Y2 JP 5314993 U JP5314993 U JP 5314993U JP 5314993 U JP5314993 U JP 5314993U JP 2586698 Y2 JP2586698 Y2 JP 2586698Y2
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宏一 松本
克太郎 藤枝
博樹 中野
昭司 藤田
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カイト化学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、食料品あるいは、他の
水分及び気化性材料を含む物質を密封包装するための包
装袋に関するものであり、より詳しくは、そのまま主に
家庭用電子レンジ内でマイクロ波により発熱し加熱でき
る、冷凍食料品などの密封包装用の袋及び蓄冷・蓄温兼
用剤の密封包装袋として好適な加熱時に内部の高圧状態
を解消し得るようにした密封包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から惣菜、冷凍食料品などを開閉自
在なジッパーなどを備えあるいは、これを備えない包装
袋に収納し、密封して輸送・製造販売され、使用に際し
て電子レンジで加熱することが広く行われている。
【0003】また、近年、カルボキシメチルセルローズ
(セルローズグリコール)等の合成物から成る蓄冷剤を
ラミネートフィルム・シートの袋体に入れ密封したもの
を冷凍し、これを物流業務用、サービス用、一般家庭用
の冷却、冷蔵媒体として多く利用することが広く行われ
ている。これは蓄冷効果を利用したものであるが、既知
のように、前記蓄冷剤に熱を供給すると蓄温効果を発揮
し、蓄温剤として使用できる。この蓄冷(・蓄温兼用)
剤の加熱方法として高温熱水による湯煎法がある。ま
た、電子レンジによる短時間の加熱による方法が考えら
れる。前者は沸騰熱水中に15〜30分投入すると65
〜80゜Cの蓄温袋が得られるものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前者の冷凍食料品など
を収納した密封包装袋を、直接これを電子レンジあるい
はオーブンに入れて加熱したり、後者の蓄冷(・蓄温兼
用)剤が漏出しないよう密封収容した包装袋を電子レン
ジにより加熱すると、90〜120秒で袋体内の内容物
の水分が急激に蒸発し袋体内が高圧状態となり破袋し、
その結果、電子レンジによる加熱では、後者の場合蓄温
剤用の袋としての機能が得られないという結果となる。
【0005】本考案は、上記した欠点のない密封包装袋
を提供することを目的とするものであり、さらに、蓄冷
剤を蓄温兼用剤として使用することのできる包装袋とし
て好適な密封包装袋を供給することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、単体又は積層
フィルム・シート及び紙、不織布を含む積層フィルム・
シートから成る加熱用密封包装袋及び蓄冷・蓄温兼用剤
の密封包装袋であって、前記の表面又は裏面に1個
又は複数の孔部27を設け、該孔部を被蓋するようにエ
ヤー抜きバルブ20を袋内部のヒートシール層に取り
付け3方ヒートシールまたは4方ヒートシールして成
り、前記エヤー抜きバルブ20は、前記袋体内部に位置
するバルブ本体21の底部に複数の挿孔22を設け、該
挿孔22を被蓋するフィルム23から成る弁体を載置
し、このフィルム23を固定する保持 板24を設け、該
保持板24に通気路となる切欠き28,28を設けて成
ことを特徴とし、急激な密封包装袋内の高圧状態を解
消し得るようにしたものである。
【0007】1)本考案に使用される包装材料をあげる
と単体フィルム・シートとしては、低密度、中密度、高
密度、リニアの各種ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共
重合体、ポリ塩化ビニル、アイオノマー、エチレン・ア
クリル酸共重合体、エチレン・メタアクリル酸共重合
体、エチレン エチルアクリレート共重合体及びエチレ
ン・メチルアクリレート共重合体などである。
【0008】2)本考案に使用される積層フィルムの基
材フィルム・シートとしては、二軸延伸ポリプロピレン
フィルム、二軸延伸ポリエステルフィルム、二軸延伸ナ
イロンフィルム、ポリ塩化ビニリデンコート等の各種の
二軸延伸フィルムなどがある。本考案に使用されるヒー
トシール層は各種ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン・酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン・
アクリル酸共重合体、エチレンメタアクリル酸共重合
体、エチレン・エチルアクリレート共重合体及びエチレ
ン・メチルアクリレート共重合体などである。
【0009】3)本考案の積層フィルム・シートとして
積層される紙としては、植物繊維から作られる紙とポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエステ
ル、ナイロンから作られる合成紙が使用できる。また不
織布の素材としてはポリエステル、レーヨン、ナイロ
ン、ポリプロピレン、ビニロン、ポリエチレン、アクリ
ロニトリル、ポリウレタンなどである。
【0010】上記単体フィルム・シートあるいは積層フ
ィルム・シートを使用した本考案の密封包装袋は、まず
ヒートシール層側を内側にして、内容物を充填可能な三
方シール袋あるいは四方シール袋の形がとられるのが好
ましい。
【0011】ここで使用される積層フィルム・シートの
製造方法は基材フィルムとしての各種プラスチックフィ
ルム、紙、及び不織布を接着剤層を介して各ヒートシー
ル層を貼り合わせる方法と上記基材フィルムに同じく接
着剤層を介してヒートシール層として溶融樹脂を押出コ
ーティングする方法、また同じく溶融樹脂を介してサン
ドイッチ状に他のヒートシールフィルム層を貼りあわせ
る方法が好適である。ここでいう接着剤層としては前者
は溶剤あるいは無溶剤タイプの一液及び二液反応硬化型
ウレタン接着剤が好ましく、後者はイソシアネート系、
ポリブタジエン系、ポリエチレンイミン系及び有機チタ
ン系が好適である。
【0012】さらに上記基材プラスチックフィルム、
紙、不織布の表あるいは裏面に印刷を施し使用すること
も可能である。ここで使用されるエヤー抜きバルブは弁
体がポリオレフィン系樹脂で成形され、一定圧になると
作動する機構である。袋体の表面又は、裏面に5〜15
mm程の孔部を穿設し、その位置に袋体の内側よりエア
ー抜きバルブのフランジを袋体のヒートシール層にヒー
トシール、又は、接着剤、高周波、超音波により接着部
が気密状態で接着して固定する。このバルブの取付け数
は袋体の大きさにより1個あるいは2個以上取り付ける
のが好ましい。
【0013】
【作用】加熱により内容物の水分が蒸発し袋体内部が高
圧になると、エアー抜きバルブから内部の高圧蒸気が排
出され、袋体内部の高圧状態が解消される。
【0014】
【実施例】以下図示の実施例にもとづき本考案をより詳
細に説明する。
【0015】実施例1. 図1において、透明基材として厚さ15μmの二軸延伸
ナイロンフィルムから成る二軸延伸フィルム層1をベー
スフィルムとして溶剤タイプの二液反応硬化型ウレタン
系接着剤層2を介して厚み70μmの線状ポリエチレン
(L・LDPE)フィルムからなるヒートシール層3を
積層した。
【0016】次に三方シール型自動製袋機を用いて、三
方向をシールした袋体10を製造し、この袋体の表面1
1又は裏面12ここでは表面11に2つのエヤー抜きバ
ルブ20をヒートシールして取り付け(図4)用意し
た。この袋体の中にゲル状の蓄冷(・蓄温兼用)剤を入
れ、口部をヒートシールし密封した。 この袋体を電子
レンジ(発振周波数2,450MHZ、1,000W)
に入れ5分以上の加熱を行ったが袋体は破袋せず、蓄温
剤袋として使用できた。
【0017】さらに降温後同じ袋体を冷凍庫に入れ冷凍
し、蓄冷剤袋としても使用できた。
【0018】また、上記蓄冷・蓄温兼用剤の代わりに、
冷凍食品(枝豆)を充填密封した場合にも、同様に3分
間の加熱により破袋せず、適温に加熱できた。
【0019】実施例2. 図3に示すように、透明基材として厚さ15μmのナイ
ロンフィルムの二軸延伸フィルム層4にイソシアネート
系接着剤層5と溶融押出ポリエチレンから成る厚さ20
μmの押出樹脂層6とを介してレーヨン系の不織布層7
をサンドイッチ状に積層し、この得られた積層フィルム
のナイロンフィルムの二軸延伸フィルム層4側に溶剤タ
イプの反応硬化型ウレタンから成る接着剤層8を介し
て、厚み40μmの線状ポリエチレン(L・LDPE)
フィルムのヒートシール層9を積層した。
【0020】次にこの積層フィルムを三方シール型自動
製袋機を用いて線状ポリエチレンが袋体の内面にくるよ
うに、三方向をヒートシールした袋体を製造し、この袋
体10の表面11にエヤー抜きバルブ20を取り付け
(図2)用意した。この袋体10の中にゲル状の蓄冷
(・蓄温兼用)剤を入れ、口部をヒートシールし密封し
た。この袋体を電子レンジ(発振周波数2,450MH
Z、1,000W)に入れ5分以上の加熱時間をかけた
が袋体は破袋せず、蓄温剤袋として使用できた。さらに
降温後同じ袋体を冷凍庫に入れ冷凍し、蓄冷剤としても
使用できた。
【0021】上記実施例1,2において、エアー抜きバ
ルブ20は共に、図4に示すように、袋体内部に位置す
る皿状のバルブ本体21の底部に複数の挿孔22が穿設
され、該挿孔22を被蓋するようにきわめて薄い弁体と
なる、円状フィルム23を載置し、この円状フィルム2
3を固定する2の突状25を表裏に有する保持板24か
らなり、この保持板24の突状25の両側に位置して円
弧状の通気路となる切欠き28,28が設けられてお
り、本体21のフランジ26を袋体の表面11あるいは
裏面12,実施例では表面11の最内層のヒートシール
層3(,9)にヒートシールして固定されている。袋体
内部の高圧蒸気により前記円状フィルム23から成る弁
体23が保持板24の前記切欠き28,28の方向に押
圧されて、通気路が形成され、前記挿孔22が開放し袋
体10内部の高圧蒸気が袋体10の表面11に設けた孔
部27より排出される。
【0022】
【考案の効果】本考案は、三方シール袋あるいは四方シ
ール袋の表面あるいは裏面にエヤー抜きバルブを取り付
けたので、急激な袋体内の高圧状態においても破袋する
ことなく、内容物に蓄熱させることができる。
【0023】従って、そのまま電子レンジで加熱できる
冷凍食料品などの密封包装用の袋体及び蓄冷・蓄温兼用
剤の密封包装袋として好適な、加熱時に内部の高圧状態
を解消し得ると共に、従来の蓄冷剤袋にエヤー抜きバル
ブを取り付けることにより蓄冷剤袋に蓄温剤袋としての
新しい機能を付加し、蓄冷・蓄温兼用剤用の密封包装袋
として高い製品価値を生むものである。冷却を目的とす
る場合には、蓄冷袋として、保温を目的とする場合には
蓄温袋として使用でき、また両機能の交互の再使用も可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に使用される積層フィルム・シートの一
例の断面図。
【図2】本考案の密封包装袋の斜視図である。
【図3】本考案に使用される積層フィルム・シートの一
例の断面図。
【図4】図2のA−A線断面図。
【符号の説明】
1,4 二軸延伸フィルム層 2,5,8 接着剤層 6 押出樹脂層 7 不織布層 3,9 ヒートシール層 10 三方をシールした袋体 11 表面 12 裏面 20 エヤー抜きバルブ 21 バルブ本体 22 挿孔 23 円状フィルム 24 保持板 25 突状 26 フランジ 27 孔部 28 切欠き
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 81/34

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単体又は積層プラスチックフィルム・シ
    ート及び紙、不織布を含む積層プラスチックフィルム・
    シートから成る加熱用密封包装袋及び蓄冷・蓄温兼用剤
    の密封包装袋であって、 前記の表面又は裏面に1個又は複数の孔部を設け、
    該孔部を被蓋するようにエヤー抜きバルブを袋体内部の
    ヒートシール層に取り付け、3方ヒートシールまたは4
    方ヒートシールして成り、 前記エヤー抜きバルブは、前記袋体内部に位置するバル
    ブ本体の底部に複数の挿孔を設け、該挿孔を被蓋するフ
    ィルムから成る弁体を載置し、このフィルムを固定する
    保持板を設け、該保持板に切欠きから成る通気路を設け
    て成る ことを特徴とする密封包装袋。
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