JP2586593B2 - パレットの製作方法 - Google Patents

パレットの製作方法

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JP2586593B2 JP20121588A JP20121588A JP2586593B2 JP 2586593 B2 JP2586593 B2 JP 2586593B2 JP 20121588 A JP20121588 A JP 20121588A JP 20121588 A JP20121588 A JP 20121588A JP 2586593 B2 JP2586593 B2 JP 2586593B2
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清 黒澤
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は荷役作業に用いるパレツトの製作方法に関す
る。
〔背景技術〕
重量物を積載してフオークリフト等で運搬するための
パレツトは、一般的に木製板材を枠状に組付けて構成さ
れている。この木製パレツトは表面が不均一で釘等が突
出する不具合があり、これに代えて合成樹脂製パレツト
が用いられている。この合成樹脂製パレツトは衝撃に強
く軽量で長寿命のものとなっているが、合成樹脂の性質
上、曲げ強度が木製パレツトに比べて低く、かつ表面が
円滑でフオークリフト上への搭載時に滑り易い。このよ
うなパレツトへ滑り止め部材を固着するには両者を加熱
しながら熱融着する必要があり、(一例として特公昭62
−26894号参照)比較的長時間の作業となっている。
本発明は上記事実を考慮し、合成樹脂製でありながら
曲げ強度が強く、滑り止め部材を効率良く固定できるパ
レツトの製作方法を得ることが目的である。
〔発明の概要及び作用〕
本発明は、ガラス繊維で強化したあらかじめ加熱溶融
させた熱可塑性樹脂成形シートで芯材を挟持した状態で
成形型内において加圧することにより前記樹脂内へ芯材
が埋設されたパレツト本体を形成し、この加圧時に成形
型内で前記成形シートへ板状エラストマの片面を熱溶着
させることを特徴としている。
このように本発明では、型内でガラス繊維強化熱可塑
性樹脂成形シートを溶融して芯材を埋設することによ
り、パレツト本体の強度が向上する。この芯材としては
木材が適している。またパレツト本体の外周を構成する
樹脂へは成形前に型内へ挿入配置するエラストマの片面
が熱溶着されるので、エラストマの他の片面はパレツト
から露出する。従って、滑り止め部材であるエラストマ
をパレツトの成形と同時に成形することができ、効率良
くパレツトを製作することができる。
このエラストマとしてはポリプロピレンやポリエチレ
ン等をベースとしたオレフイン系エラストマが適してい
る。
〔発明の実施例〕
第1、2図には本実施例に係るパレツト10が示されて
いる。このパレツト10は平面形状が矩形状の本体12から
3本の脚部14(14A、14B、14C)が一体的に突出した構
成となっている。
本体12は合成樹脂16の内部に芯材18が埋設されてい
る。このため芯材18は合成樹脂16で覆われており、この
合成樹脂16の一部は脚部14へと一体的に連結延長されて
いる。
合成樹脂16はガラス繊維の充填により強化された熱可
塑性合成樹脂とされている。芯材18は合板、MDF(中密
度繊維板)等が適用可能である。
脚部14A〜14Cは第2図に示される如く本体12の裏面へ
互いに平行に且つ等間隔で3個形成され、先端部から深
溝22が形成された中空形状となっている。この深溝22は
リブ24によって複数個に分割されている。
本体12の脚部14が突出された側の表面、即ち積載面と
反対側である裏面にはエラストマ板26が熱溶着により固
定されている。このエラストマ板26は平板状であり、片
面が合成樹脂16内へ埋設され、他の片面がこの合成樹脂
16から突出している。
従って、脚部14間へフオークリフトのフオークを挿入
してパレツト10を持上げた場合に、このフオークとパレ
ツト10とが互に滑ることがない。
第3図にはこのパレツト10を製作する上金型32と下金
型34とが示されている。上金型32は下金型34と密着され
た場合に下金型の突部34Aとの間に本体12を形成するた
めの凹部32Aが設けられている。また下金型34には上金
型32と密着された場合に脚部14を形成するための複数の
深溝が突部34Aに設けられている。これらの深溝は脚部1
4A、14Cを形成するための深溝34B、34C及び脚部14Bを形
成するための深溝34D、34Eであり、深溝34Cは突部34Aの
側面に形成されて上金型32と下金型34との合わせ時に側
方が上金型32で閉止されるようになっている。深溝34B
と34C及び深溝34Dと34Eとは第3図紙面手前側及び奥側
で連通されており、第2図に示される如く筒状の脚部を
成形する構成である。
さらに下金型突部34Aには、エラストマ板26の下側に
収容する凹部34Fが形成されている。
次に本実施例によりパレツト10を製作するための手順
を説明する。
第3図に示されるように下金型凹部34Fにエラストマ2
6の下半分を収容し、突部34A上に複数枚(一例として3
枚)の樹脂シート36を載置する。
このエラストマ26はポリプロピレン等をベースとした
オレフイン系エラストマを用いる。また樹脂シート36は
下金型突部34A上の全面に亘る面積としてもよいが、深
溝34B、C及び深溝34D、E内へ容易に入り易いようにこ
れらの深溝の近くに集中的に配置することができる。こ
の樹脂シート36としてはガラス長繊維強化熱可塑性樹脂
シートを用い、一例としてXシート(商品名、出光石油
化学株式会社製)を用いることができる。この樹脂シー
ト36はガラス長繊維が埋設されたポリプロピレン製シー
トであり、成形後にはガラス繊維によって強度が大幅に
向上される。
この樹脂シート36上にこの樹脂シート36よりも面積の
若干小さな芯材18を載置し、この芯材18の上部にさらに
樹脂シート36と同様材料で且つ薄肉の樹脂シート38を載
置する。
この状態で上金型32と下金型34とを合致し、両者間に
100kg/cm2程度の圧力を加える。この場合樹脂シート3
6、38は200℃前後に維持しておくことが好ましく、また
上金型32と下金型34は60〜80℃前後に維持しておくこと
が好ましい。これによって樹脂シート36、38は溶融して
互いに密着し芯材18の周囲を確実に覆って芯材18を埋設
し第1、2図の合成樹脂16となると共に、一部は各深溝
内へ入り込んで脚部14となる。
またエラストマ26は加圧されて樹脂シート36内へ上半
分が入り込むと共に熱溶着される。
芯材18として合板を用いた場合には、成形前の肉厚が
成形後に圧力によって薄くなり、芯材18の肉厚が15mm程
度で且つ本体12の全体肉厚が20mm程度となり、JISZ0602
に規定する所定強度を確実に維持できる値となる。すな
わちこのパレツト10は全体がMDF単体で製作された場合
に比べて同一肉厚で曲げ強度が1.3〜1.5倍程度に向上す
る。
またこのパレツト10は表面が合成樹脂16で覆れている
ので木製パレツトに比べて表面が円滑で印刷用紙等を多
層状に積載する場合にもこれらに損傷を与えることはな
い。また木製パレツトに比べて軽量であるため取扱が容
易となっている。
なお上記実施例において、パレツト本体12の上面へエ
ラストマ板26を固着するべく、凹部32Aへ別のエラスト
マ板を配置した状態で成形してもよい。
上記実施例では、樹脂シート36の一部を成形時に深溝
34B〜34E内へ流入させて脚部14を形成させたが、あらか
じめ別に製作した脚部を本体12へ型内で固着させてもよ
い。
〔発明の効果〕
以上説明した如く本発明に係るパレツトの製作方法は
芯材をガラス繊維強化熱可塑製樹脂で覆ってパレツト本
体を形成すると共に、パレツト本体へ板状エラストマ熱
溶着させるので小型で曲げ強度の強いパレツトを効率良
く製作できる優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用されたパレツトを示す一部破断斜
視図、第2図はこのパレツトの裏面斜視図、第3図は製
作時の金型との関連を示す縦断面図である。 10……パレツト、 12……本体、 14、14A、14B、14C……脚部、 16……合成樹脂、 18……芯材、 26……エラストマ板、 32……上金型、 34……下金型、 34F……凹部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス繊維で強化したあらかじめ加熱溶融
    させた熱可塑性樹脂成形シートで芯材を挟持した状態で
    成形型内において加圧することにより前記樹脂内へ芯材
    が埋設されたパレツト本体を形成し、この加圧時に成形
    型内で前記成形シートへ板状エラストマの片面を熱溶着
    させることを特徴としたパレツトの製作方法。
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