JP2586273Y2 - 電磁ソレノイド - Google Patents
電磁ソレノイドInfo
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- JP2586273Y2 JP2586273Y2 JP8217892U JP8217892U JP2586273Y2 JP 2586273 Y2 JP2586273 Y2 JP 2586273Y2 JP 8217892 U JP8217892 U JP 8217892U JP 8217892 U JP8217892 U JP 8217892U JP 2586273 Y2 JP2586273 Y2 JP 2586273Y2
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- plunger
- magnetic
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- electromagnetic coil
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、比例圧力制御弁を駆動
するためなどに好適に実施することができる電磁ソレノ
イドに関する。
するためなどに好適に実施することができる電磁ソレノ
イドに関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、たとえば実開平3
−80172(実願平1−141964)に示されてい
る。この先行技術は、図5に簡略化して示されるよう
に、比例圧力制御弁1の制御圧力を制御するための電磁
ソレノイド3に関するものであって、入側ポートPINか
ら入力した一次圧によって、2つの出側ポートPout1
またはPOUT2から希望する二次圧を得るために、比例
圧力制御弁1に内蔵されるスプール4を駆動軸5を介し
て駆動するプランジャ6を摺動可能に収納したソレノイ
ドベース7と、ソレノイドベース7の外周に着脱可能に
設けられたコイルユニット8と、コイルユニット8の外
周を外囲する磁気通路構成部材9と、磁気通路構成部材
9の一部を構成し、少なくともコイルユニット8の一方
の環状端面に当接してソレノイドベース7側の受け部材
10とコイルユニット8との間に挟持状態で交換可能な
環状調整部材とが設けられる。この環状調整部材11を
磁気通路断面積の異なるものと交換することによって、
ソレノイドの磁気吸引力を変化させ、制御電流に対する
最大吸引力が不足している場合には、環状調整部材11
を磁気通路断面積の大きいものと交換することによって
制御電流に対する発生吸引力を増加させ、また、環状調
整部材11を磁気通路断面の小さいものと交換すること
によって、制御電流に対する発生吸引力を減少させるこ
とができるように構成されている。
−80172(実願平1−141964)に示されてい
る。この先行技術は、図5に簡略化して示されるよう
に、比例圧力制御弁1の制御圧力を制御するための電磁
ソレノイド3に関するものであって、入側ポートPINか
ら入力した一次圧によって、2つの出側ポートPout1
またはPOUT2から希望する二次圧を得るために、比例
圧力制御弁1に内蔵されるスプール4を駆動軸5を介し
て駆動するプランジャ6を摺動可能に収納したソレノイ
ドベース7と、ソレノイドベース7の外周に着脱可能に
設けられたコイルユニット8と、コイルユニット8の外
周を外囲する磁気通路構成部材9と、磁気通路構成部材
9の一部を構成し、少なくともコイルユニット8の一方
の環状端面に当接してソレノイドベース7側の受け部材
10とコイルユニット8との間に挟持状態で交換可能な
環状調整部材とが設けられる。この環状調整部材11を
磁気通路断面積の異なるものと交換することによって、
ソレノイドの磁気吸引力を変化させ、制御電流に対する
最大吸引力が不足している場合には、環状調整部材11
を磁気通路断面積の大きいものと交換することによって
制御電流に対する発生吸引力を増加させ、また、環状調
整部材11を磁気通路断面の小さいものと交換すること
によって、制御電流に対する発生吸引力を減少させるこ
とができるように構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このような先行技術で
は、比例圧力制御弁1および電磁ソレノイド3を構成す
る各部品の寸法公差の集積によって、電磁ソレノイド3
の作動点が変動することにより、制御電流に対する二次
圧にばらつきが生じ、しかも静的特性としてのヒステリ
シスおよび動的特性としての作動安定性に関しても変動
が生じ、同一の制御電流によってソレノイドを励磁して
も機差によって二次圧にばらつきが生じるという問題が
ある。
は、比例圧力制御弁1および電磁ソレノイド3を構成す
る各部品の寸法公差の集積によって、電磁ソレノイド3
の作動点が変動することにより、制御電流に対する二次
圧にばらつきが生じ、しかも静的特性としてのヒステリ
シスおよび動的特性としての作動安定性に関しても変動
が生じ、同一の制御電流によってソレノイドを励磁して
も機差によって二次圧にばらつきが生じるという問題が
ある。
【0004】したがって本考案の目的は、制御電流に対
する二次圧のばらつきを可及的に少なくすることができ
るようにした電磁ソレノイドを提供することである。
する二次圧のばらつきを可及的に少なくすることができ
るようにした電磁ソレノイドを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、電磁コイル
と、電磁コイル内に軸線方向に変位自在に挿入されるプ
ランジャとを有し、前記電磁コイルを励磁する電流の大
きさに対応して磁気吸引力を発生させ、前記プランジャ
を軸線方向へ変位駆動する電磁ソレノイドにおいて、前
記電磁コイルとプランジャとの間には、非磁性材料から
成る磁気遮蔽部材および磁気通路構成部材44a,44
bで構成されるチューブ44が軸線方向に変位可能に介
在されることを特徴とする電磁ソレノイドである。
と、電磁コイル内に軸線方向に変位自在に挿入されるプ
ランジャとを有し、前記電磁コイルを励磁する電流の大
きさに対応して磁気吸引力を発生させ、前記プランジャ
を軸線方向へ変位駆動する電磁ソレノイドにおいて、前
記電磁コイルとプランジャとの間には、非磁性材料から
成る磁気遮蔽部材および磁気通路構成部材44a,44
bで構成されるチューブ44が軸線方向に変位可能に介
在されることを特徴とする電磁ソレノイドである。
【0006】
【作用】本考案に従えば、電磁コイルのプランジャとの
間に非磁性材料から成る磁気遮蔽部材および磁気通路構
成部材44a,44bで構成されるチューブ44が軸線
方向に変位可能に介在される。このようなチューブ44
を前記軸線方向に変位させることによって、プランジャ
内を通る磁力線の数を調整することができ、これによっ
て、磁気通路断面積を変化させることなしに制御電流に
対するプランジャへの吸引力を調整して、機差による作
動点のずれを少なくすることができる。
間に非磁性材料から成る磁気遮蔽部材および磁気通路構
成部材44a,44bで構成されるチューブ44が軸線
方向に変位可能に介在される。このようなチューブ44
を前記軸線方向に変位させることによって、プランジャ
内を通る磁力線の数を調整することができ、これによっ
て、磁気通路断面積を変化させることなしに制御電流に
対するプランジャへの吸引力を調整して、機差による作
動点のずれを少なくすることができる。
【0007】
【実施例】図1は、本考案の一実施例を示す断面図であ
る。本実施例の電磁ソレノイド21によって駆動される
比例圧力制御弁23のケーシング24には、スプール2
5がその軸線方向に摺動自在に挿入される弁孔26が形
成され、この弁孔26内のスプール25はばね受け片2
8によって支持された第1ばね29によって弾発的に押
圧され、ばね受け片28はねじ孔27に螺着される。
る。本実施例の電磁ソレノイド21によって駆動される
比例圧力制御弁23のケーシング24には、スプール2
5がその軸線方向に摺動自在に挿入される弁孔26が形
成され、この弁孔26内のスプール25はばね受け片2
8によって支持された第1ばね29によって弾発的に押
圧され、ばね受け片28はねじ孔27に螺着される。
【0008】スプール25には、軸線方向に延びる軸孔
30と、軸線方向に間隔をあけて形成される第1〜第3
環状凹溝31a,31b,31cと、前記軸孔30およ
び第1環状凹溝31aを直径線方向に連通する第1径孔
33aと、前記軸孔30とスプール25の外周面とを連
通する第2径孔33bとを有する。
30と、軸線方向に間隔をあけて形成される第1〜第3
環状凹溝31a,31b,31cと、前記軸孔30およ
び第1環状凹溝31aを直径線方向に連通する第1径孔
33aと、前記軸孔30とスプール25の外周面とを連
通する第2径孔33bとを有する。
【0009】前記ケーシング24には、電磁ソレノイド
21が装着され、前記弁孔26に連通する取付孔34が
形成され、この取付孔34には環状の受け部材35がO
リング36によって気密な状態で装着され、取付孔34
の開口端付近の内周面に形成される内ねじ37にケーシ
ング38の外周面に形成される外ねじ39を螺着するこ
とによって、大略的に有底筒状のケーシング38の開口
端部40によって前記受け部材35が押圧されて抜止め
される。
21が装着され、前記弁孔26に連通する取付孔34が
形成され、この取付孔34には環状の受け部材35がO
リング36によって気密な状態で装着され、取付孔34
の開口端付近の内周面に形成される内ねじ37にケーシ
ング38の外周面に形成される外ねじ39を螺着するこ
とによって、大略的に有底筒状のケーシング38の開口
端部40によって前記受け部材35が押圧されて抜止め
される。
【0010】ケーシング38内には、電磁コイル41が
収納され、この電磁コイル41には鉄などの強磁性材料
から成るプランジャ43を収納した磁気通路構成部材4
4a,44b(以下、総称して44と記す)が挿通され
る。磁気通路構成部材44の軸線方向一端部には、前記
プランジャ43に螺着された駆動軸45が挿通される挿
通孔46が形成され、この挿通孔46を外囲する部分お
よび受け部材35によって固定磁極を構成する。この挿
通孔46は前記プランジャ43が収納される収納孔47
に連通し、収納孔47に沿って軸線方向に移動自在に挿
入される。前記挿通孔46が形成される一端部には、前
記収納孔47に臨んで円錐台状の傾斜面49が形成さ
れ、この傾斜面49とほぼ平行に、前記プランジャ43
の軸線方向一端部には円錐台状の傾斜面50が形成され
る。
収納され、この電磁コイル41には鉄などの強磁性材料
から成るプランジャ43を収納した磁気通路構成部材4
4a,44b(以下、総称して44と記す)が挿通され
る。磁気通路構成部材44の軸線方向一端部には、前記
プランジャ43に螺着された駆動軸45が挿通される挿
通孔46が形成され、この挿通孔46を外囲する部分お
よび受け部材35によって固定磁極を構成する。この挿
通孔46は前記プランジャ43が収納される収納孔47
に連通し、収納孔47に沿って軸線方向に移動自在に挿
入される。前記挿通孔46が形成される一端部には、前
記収納孔47に臨んで円錐台状の傾斜面49が形成さ
れ、この傾斜面49とほぼ平行に、前記プランジャ43
の軸線方向一端部には円錐台状の傾斜面50が形成され
る。
【0011】磁気通路構成部材44の外周面の一部に
は、外ねじ51が形成され、この外ねじ51は前記ケー
シング38の内ねじ53に螺合し、ロックナット54に
よって抜止めされる。磁気通路構成部材44の軸線方向
他端部には、たとえばスパナなどの締付け工具が掛合さ
れる掛合部55が形成され、前記ロックナット54を緩
めた状態で磁気通路構成部材44をケーシング38に対
して螺進/螺退させることができ、したがって電磁コイ
ル41に対する磁気通路構成部材44および後述の磁気
遮蔽部材61の相対的な位置を軸線方向に移動調整する
ことができるように構成されている。
は、外ねじ51が形成され、この外ねじ51は前記ケー
シング38の内ねじ53に螺合し、ロックナット54に
よって抜止めされる。磁気通路構成部材44の軸線方向
他端部には、たとえばスパナなどの締付け工具が掛合さ
れる掛合部55が形成され、前記ロックナット54を緩
めた状態で磁気通路構成部材44をケーシング38に対
して螺進/螺退させることができ、したがって電磁コイ
ル41に対する磁気通路構成部材44および後述の磁気
遮蔽部材61の相対的な位置を軸線方向に移動調整する
ことができるように構成されている。
【0012】掛合部55にはねじ孔56が形成され、こ
のねじ孔56には調整用ボルト57が螺着され、ばね受
け片58を軸線方向に前進/後退変位させて第2ばね5
9のばね力を調整することができる。調整用ボルト57
は、ロックナット60によって抜止めされる。
のねじ孔56には調整用ボルト57が螺着され、ばね受
け片58を軸線方向に前進/後退変位させて第2ばね5
9のばね力を調整することができる。調整用ボルト57
は、ロックナット60によって抜止めされる。
【0013】このような磁気通路構成部材44には、そ
の軸線方向途中位置に環状のたとえばステンレス鋼など
の非磁性材料から成る磁気遮蔽部材61が介在される。
この磁気遮蔽部材61の半径方向内方には、プランジャ
43の前記傾斜面50が臨む。したがって磁気遮蔽部材
61を避けて半径方向内方に仮想線63で示されるよう
に磁気回路を形成し、磁気飽和することなしに各傾斜面
49,50を介してプランジャ43を大きな磁気吸引力
で吸引することができ、ライン64を介して電磁コイル
41に制御電流が与えられたときに大きな吸引力を得る
ことができる。また各傾斜面49,50間に直径線方向
に比較的大きな空間が形成されること、および各傾斜面
49,50間の磁気回路は軸線方向に形成されるためプ
ランジャ43が偏心したときに半径方向外方に片寄って
吸引されて摩擦が大きくなるおそれはなく、その結果ヒ
ステリシスが大きくなることを防止することができる。
なお、ここで半径方向外方とは、図1の紙面に垂直な平
面方向に対応しており、また軸線方向とは図1の左右方
向に対応している。
の軸線方向途中位置に環状のたとえばステンレス鋼など
の非磁性材料から成る磁気遮蔽部材61が介在される。
この磁気遮蔽部材61の半径方向内方には、プランジャ
43の前記傾斜面50が臨む。したがって磁気遮蔽部材
61を避けて半径方向内方に仮想線63で示されるよう
に磁気回路を形成し、磁気飽和することなしに各傾斜面
49,50を介してプランジャ43を大きな磁気吸引力
で吸引することができ、ライン64を介して電磁コイル
41に制御電流が与えられたときに大きな吸引力を得る
ことができる。また各傾斜面49,50間に直径線方向
に比較的大きな空間が形成されること、および各傾斜面
49,50間の磁気回路は軸線方向に形成されるためプ
ランジャ43が偏心したときに半径方向外方に片寄って
吸引されて摩擦が大きくなるおそれはなく、その結果ヒ
ステリシスが大きくなることを防止することができる。
なお、ここで半径方向外方とは、図1の紙面に垂直な平
面方向に対応しており、また軸線方向とは図1の左右方
向に対応している。
【0014】図2は、比例圧力制御弁23のスプール2
5付近の拡大断面図である。前記電磁ソレノイド21が
励磁の状態では、図2(1)に示されるように、スプー
ルがソレノイドに押されて左方向へ移動し、入力ポート
PINと、出力ポートPOUTとが環状凹溝31cによって
連通し、かつ環状凹溝31a,31b間に形成されるラ
ンド67によって出力ポートPOUTとドレンポートPDと
は遮断される。したがって入力ポートPINに供給された
一次圧の作動油などである流体は出力ポートPOUTから
所定の二次圧に減圧されて吐出される。
5付近の拡大断面図である。前記電磁ソレノイド21が
励磁の状態では、図2(1)に示されるように、スプー
ルがソレノイドに押されて左方向へ移動し、入力ポート
PINと、出力ポートPOUTとが環状凹溝31cによって
連通し、かつ環状凹溝31a,31b間に形成されるラ
ンド67によって出力ポートPOUTとドレンポートPDと
は遮断される。したがって入力ポートPINに供給された
一次圧の作動油などである流体は出力ポートPOUTから
所定の二次圧に減圧されて吐出される。
【0015】すなわち、このときの出力ポートPOUTの
圧力(二次圧)P2は、第1ばね29のばね力をF1と
し、第2ばね59のばね力をF2とし、ランド65の断
面積をA2とし、ランド67の断面積をA1とし、電磁
ソレノイド21の吸引力をFSOLとすれば、
圧力(二次圧)P2は、第1ばね29のばね力をF1と
し、第2ばね59のばね力をF2とし、ランド65の断
面積をA2とし、ランド67の断面積をA1とし、電磁
ソレノイド21の吸引力をFSOLとすれば、
【0016】
【数1】
【0017】となる励磁の状態では電磁ソレノイド21
の吸引力FSOLは励磁電流iに比例するので、 FSOL = K ・ i …(2) によって示される。ここで、Kは単位電流あたりの力で
あって、上述の非励磁状態では、FSOL=0である。吸
引力FSOLと第1および第2ばねのばね力F1,F2の
差と断面積A2,A1の差とによって二次圧P2が決定
される。
の吸引力FSOLは励磁電流iに比例するので、 FSOL = K ・ i …(2) によって示される。ここで、Kは単位電流あたりの力で
あって、上述の非励磁状態では、FSOL=0である。吸
引力FSOLと第1および第2ばねのばね力F1,F2の
差と断面積A2,A1の差とによって二次圧P2が決定
される。
【0018】また電磁ソレノイド21が非励磁の場合
は、図2(2)に示されるように、スプール25は右方
へ変位し、入力ポートPINと出力ポートPOUTとはラン
ド65によって遮断される。また出力ポートPOUTはド
レンポートPDと連通され、P2=0となる。
は、図2(2)に示されるように、スプール25は右方
へ変位し、入力ポートPINと出力ポートPOUTとはラン
ド65によって遮断される。また出力ポートPOUTはド
レンポートPDと連通され、P2=0となる。
【0019】図3はスプール25の作動点変位Lと吸引
力FSOLとの関係を示すグラフである。同図からも明ら
かなように、スプール25の作動点変位Lに対して吸引
力FSOLを変化させることができる。
力FSOLとの関係を示すグラフである。同図からも明ら
かなように、スプール25の作動点変位Lに対して吸引
力FSOLを変化させることができる。
【0020】図4は、励磁電流iと二次圧P2との関係
を示すグラフである。前述したように、ロックナット5
4を緩めて固定磁極である磁気通路構成部材44を変位
させることによって、たとえばラインL1からラインL
2へ、あるいはラインL2からラインL1へ作動点を調
整することができる。なお、第1および第2ばね29,
59による調整であれば、ラインL1,L2は図4の上
下方向に平行移動するだけであり、傾きを変えることは
できない。
を示すグラフである。前述したように、ロックナット5
4を緩めて固定磁極である磁気通路構成部材44を変位
させることによって、たとえばラインL1からラインL
2へ、あるいはラインL2からラインL1へ作動点を調
整することができる。なお、第1および第2ばね29,
59による調整であれば、ラインL1,L2は図4の上
下方向に平行移動するだけであり、傾きを変えることは
できない。
【0021】以上のように、磁気通路構成部材44およ
び61,44aをケーシング24に対して移動可能な構
造とし、相対位置を外部から調整可能としたので、電磁
ソレノイド21の作動点を外部から容易に設定すること
が可能となる。また前記先行技術に関連して述べたよう
に、厚みの異なる複数の環状調整部材11を予め準備し
ておく必要がなく、したがって構成が簡略化される。し
かもプランジャ43および磁気通路構成部材44には傾
斜面49,50を形成するようにしたので、磁気通路断
面積を大きくして磁気飽和状態を回避することができ、
構成を大型化することなしに大きな吸引力を得ることが
でき、これによって応答性を向上して、ばらつきのない
二次圧を得ることができる。
び61,44aをケーシング24に対して移動可能な構
造とし、相対位置を外部から調整可能としたので、電磁
ソレノイド21の作動点を外部から容易に設定すること
が可能となる。また前記先行技術に関連して述べたよう
に、厚みの異なる複数の環状調整部材11を予め準備し
ておく必要がなく、したがって構成が簡略化される。し
かもプランジャ43および磁気通路構成部材44には傾
斜面49,50を形成するようにしたので、磁気通路断
面積を大きくして磁気飽和状態を回避することができ、
構成を大型化することなしに大きな吸引力を得ることが
でき、これによって応答性を向上して、ばらつきのない
二次圧を得ることができる。
【0022】上述の実施例では、電磁ソレノイド21に
よって比例圧力制御弁23を駆動するようにしたけれど
も、その他の構成、たとえば方向制御弁であってもよ
く、あるいはニードルなどの開度を調整するために用い
るようにしてもよい。
よって比例圧力制御弁23を駆動するようにしたけれど
も、その他の構成、たとえば方向制御弁であってもよ
く、あるいはニードルなどの開度を調整するために用い
るようにしてもよい。
【0023】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、電磁コイ
ルとプランジャとの間に非磁性材料から成る磁気遮蔽部
材および磁気通路構成部材44a,44bで構成される
チューブ44を軸線方向に変位可能に設けるようにした
ので、プランジャへ作用する磁気吸引力がむやみに小さ
くなってしまうことなしに作動点を容易に調整すること
ができ、これによってプランジャの大きな出力を得るこ
とができ、しかもヒステリシスが小さく、安定に作動さ
せることができるようになる。
ルとプランジャとの間に非磁性材料から成る磁気遮蔽部
材および磁気通路構成部材44a,44bで構成される
チューブ44を軸線方向に変位可能に設けるようにした
ので、プランジャへ作用する磁気吸引力がむやみに小さ
くなってしまうことなしに作動点を容易に調整すること
ができ、これによってプランジャの大きな出力を得るこ
とができ、しかもヒステリシスが小さく、安定に作動さ
せることができるようになる。
【図1】本考案の一実施例の電磁ソレノイド21を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】スプール25付近の拡大断面図である。
【図3】スプール25の作動点変位Lと吸引力FSOLと
の関係を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
【図4】励磁電流iと二次圧P2との関係を示すグラフ
である。
である。
【図5】典型的な先行技術の簡略化した断面図である。
21 電磁ソレノイド 23 比例圧力制御弁 24 ケーシング 25 スプール 29 第1ばね 31a,31b,31c 環状凹溝 33a,33b 径孔 41 電磁コイル 43 プランジャ 44,44a 磁気通路構成部材 49,50 傾斜面 61 磁気遮蔽部材 PIN 入力ポート POUT 出力ポート
Claims (1)
- 【請求項1】 電磁コイルと、電磁コイル内に軸線方向
に変位自在に挿入されるプランジャとを有し、前記電磁
コイルを励磁する電流の大きさに対応して磁気吸引力を
発生させ、前記プランジャを軸線方向へ変位駆動する電
磁ソレノイドにおいて、 前記電磁コイルとプランジャとの間には、非磁性材料か
ら成る磁気遮蔽部材および磁気通路構成部材44a,4
4bで構成されるチューブ44が軸線方向に変位可能に
介在されることを特徴とする電磁ソレノイド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8217892U JP2586273Y2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 電磁ソレノイド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8217892U JP2586273Y2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 電磁ソレノイド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0645180U JPH0645180U (ja) | 1994-06-14 |
JP2586273Y2 true JP2586273Y2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=13767186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8217892U Expired - Fee Related JP2586273Y2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 電磁ソレノイド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2586273Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6206050B2 (ja) * | 2013-09-30 | 2017-10-04 | ダイキン工業株式会社 | 電磁弁 |
-
1992
- 1992-11-27 JP JP8217892U patent/JP2586273Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0645180U (ja) | 1994-06-14 |
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