JP2586225B2 - 多極コネクタ - Google Patents

多極コネクタ

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JP2586225B2
JP2586225B2 JP3057899A JP5789991A JP2586225B2 JP 2586225 B2 JP2586225 B2 JP 2586225B2 JP 3057899 A JP3057899 A JP 3057899A JP 5789991 A JP5789991 A JP 5789991A JP 2586225 B2 JP2586225 B2 JP 2586225B2
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    • H01R13/518—Means for holding or embracing insulating body, e.g. casing, hoods for holding or embracing several coupling parts, e.g. frames

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、多数の端子を挿着した
雌コネクタと雄コネクタからなり、その雌雄コネクタの
相互の前半部を嵌結合してワイヤハーネス等に使用され
る多極コネクタに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】多極コネクタは、単一コネクタに挿着す
る端子数が極めて多数のため、煩雑な端子挿着作業と、
端子の誤挿入・挿入欠落等を生ずる品質上の問題があ
り、さらに、嵌結合のときの端子群間の接触抵抗が大き
く、強い嵌合力が必要となるので、それ等の問題を緩和
する対策が考慮されており、実公平２ー１８９３４号公
報・実公平２ー２０７６６号公報・特開昭６２ー１４５
６７１号公報等に示されるように、複数の単位コネクタ
を集合して単体の多極雌コネクタ（雌端子を挿着したコ
ネクタを雌コネクタという）となすものがある。
【０００３】即ち、前記の実公平２ー１８９３４号と実
公平２ー２０７６６号公報のものは、単位雌コネクタの
側壁に結合部を設け、その結合部を相互に連結して単位
雌コネクタ群を並列して集合した多極雌コネクタになす
と共に、その多極雌コネクタと対となる雄コネクタは、
その単位雌コネクタの個々に単位雄コネクタを個別嵌合
したり、単一物の多極雄コネクタを嵌合させる構造にな
っている。
【０００４】そして、前記の特開昭６２ー１４５６７１
号公報のものは、枠体に単位コネクタ群を並列挿着して
一体化した多極雌コネクタになすと共に、対となる雄コ
ネクタは該多極雌コネクタに対応した単一物の多極雄コ
ネクタを用い、この両者を結合ボルトによって機械的に
嵌結合する構造になっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来手段の多極
コネクタは、単位コネクタ群の集合構成が採択されてい
るので、前記の問題を緩和する効果を有するものの、相
互に嵌合する雌雄コネクタの一側のみの集合構成のた
め、前記の煩雑な端子挿着作業性と端子挿着上の品質問
題が存在している。
【０００６】さらに、実公平２ー１８９３４号公報等の
単位コネクタの側部連結構造のものは、その連結作業に
手数がかかる上、単位コネクタの個別嵌合は極めて煩雑
な作業であり、さらに、隣接する単位コネクタ相互の連
結構造のため、並設した単位コネクタ群全体の機械的安
定性が悪く、嵌合抵抗によって並列姿勢が崩れ易く、嵌
合性が劣る難点がある。
【０００７】本発明は、以上の従来技術の難点を解消す
る多極コネクタを提供するものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】以上の技術課題を解決す
る本発明の多極コネクタは、「所要数の端子を挿着して
相互に嵌合する雌単位コネクタ群と雄単位コネクタ群
と、該雌単位コネクタを個別に挿着係止するコネクタ挿
着窓を並有するコネクタフレームと、該雄単位コネクタ
を個別に挿着係止するコネクタ挿着窓を並有するコネク
タフレームからなると共に、該一対のコネクタフレーム
のコネクタ挿着窓のそれぞれには、係止片または係止ピ
ンを主要部とする該雌単位コネクタと該雄単位コネクタ
の嵌合力坦持機構が設けられ、さらに、該雌単位コネク
タ群と該雄単位コネクタ群の機械的強制嵌合機構を設け
た構造」が要旨である。
【０００９】そして、以上の構成の実施態様として、単
位コネクタ相互の嵌合を案内する嵌合案内部を設けた
り、単位コネクタのそれぞれに、挿着端子の半挿入検知
スペーサを設け、半挿入端子の存在によって突き出した
該検知スペーサを、前記のコネクタ挿着窓の枠部に干渉
させる不良単位コネクタの検知手段、或は、コネクタ挿
着窓に対する単位コネクタの仮係止手段等を設けること
がある。さらに、寸法を標準化して単位コネクタとコネ
クタ挿着窓の互換性を付与すると共に、極数と極配列が
多様化した単位コネクタ群の集合になす態様がある。
【００１０】
【作用】以上の構成の本発明の多極コネクタは、雌雄コ
ネクタのいずれもが単位コネクタの集合によって構成さ
れ、それ等を個別に挿着係止する雌単位コネクタ群のコ
ネクタフレームと、雄単位コネクタ群のコネクタフレー
ムを機械的に強制嵌結合する構成を有するので、該単位
コネクタの端子数を適正数にしておくと、端子挿着が簡
易となって端子の誤挿入・挿入欠落等の挿入ミスが防止
されると共に、コネクタフレーム間の強制結合によっ
て、極めて多数の端子群を有する単位コネクタ群を一括
して嵌結合することができる。そして、その嵌結合によ
る強い嵌合力はコネクタフレームの嵌合力担持機構によ
って単位コネクタ毎に担持され、単位コネクタが抜け出
るおそれはない。
【００１１】そして、前記の互換性を有して多様化され
た単位コネクタのものは、それ等の単位コネクタの組合
せによって、多極コネクタの極数と極配列が、広い範囲
で即時変換できる。
【００１２】さらに、前記実施態様のものは、単位コネ
クタの嵌合性が向上し、不良単位コネクタの存在が検知
できる。
【００１３】
【実施例】以下、実施例に基づいて詳しく説明する。本
発明一実施例を示す図１〜図５を参照して、本発明の多
極コネクタはコンパクトに単位化されて所要数の端子を
挿着する雌単位コネクタ１群と雄単位コネクタ２群の集
合（図示は四個づつ）からなり、その雌単位コネクタ１
群と雄単位コネクタ２群を個別に挿着係止して集合体と
なし、単一の雌多極コネクタと単一の雄多極コネクタに
なす一対のコネクタフレーム３Ａ・３Ｂによって構成さ
れている。
【００１４】詳しくは、コネクタフレーム３Ａ・３Ｂ
は、それぞれ雌単位コネクタ１と雄単位コネクタ２を並
列して収納する枠体をなし、雌単位コネクタ１と雄単位
コネクタ２を個別に収納係止して、それ等単位コネクタ
群の側壁を枠囲いする枠状のコネクタ挿着窓４が任意数
並設されている。そして、それぞれのコネクタ挿着窓４
は、図２参照、挿着した単位コネクタ１・２の段差部５
に、自由端の係止部６が係合して単位コネクタ１・２を
仮係止する片持梁状の弾性係止片７が、内壁に沿って設
けられて、コネクタ挿着窓４に挿着された単位コネクタ
１・２の仮係止部をなしている。
【００１５】さらに、コネクタ挿着窓４のそれぞれに
は、図１図３参照、ヒンジ付き係止片１０を主要部とす
る嵌合力担持部が設けてある。即ち、ヒンジ９によって
コネクタ挿着窓４に連設した開閉自在の係止片１０が設
けられ、この係止片１０の先端には単位コネクタ１・２
の側壁に突設した窓状の係止部１２に、下方から嵌入し
て単位コネクタ１・２の後退をロックするロック爪１１
が形成されている。
【００１６】そして、係止片１０の側方には、コネクタ
挿着窓４の側壁の係止孔（図示しない）と係合して係止
片１０の閉鎖姿勢を係止する係止爪１４が設けてあり、
そして、係止片１０を図３のように閉鎖して係止する
と、係止片１０のロック爪１１が単位コネクタ１・２の
係止部１２に嵌入して、コネクタ挿着窓４に挿着された
単位コネクタ１・２を本格係止すると共に、単位コネク
タ１・２が嵌合するときの図示矢印Ａ方向の嵌合力を係
止片１０によって担持する嵌合力担持機構を構成してい
る。
【００１７】なお、コネクタ挿着窓４に挿着された単位
コネクタ１・２は、係止部１２の枠部がコネクタ挿着部
４側の段差１３に当接するので、この段差１３と係止部
１２が単位コネクタ１・２の前方抜け防止のストッパー
をなしている。
【００１８】また、図１参照、コネクタフレーム３Ｂの
中央部には突出した柱状部の先端に結合用雌ねじ部１５
が設けられると共に、コネクタフレーム３Ａの中央部に
は結合用ボルト部１６が設けてあり、単位コネクタ１・
２を挿着したコネクタフレーム３Ａ・３Ｂを対向してボ
ルト部１６と雌ねじ部１５を螺合させてインパクトレン
チ等のツールで締め付けると、コネクタフレーム３Ａ・
３Ｂに挿着係止されている単位コネクタ１・２が強制嵌
結合する強制嵌合機構になっている。
【００１９】そして、以上のコネクタフレーム３Ａと３
Ｂに、図２参照、単位コネクタ１・２群をそれぞれのコ
ネクタ挿着窓４に個々に挿着係止して並設集合し、一対
の集合体の多極雌コネクタと多極雄コネクタになし、図
４図５参照、この両者の前半部を相互に嵌合し、ボルト
部１６によって両者を機械的に強制結合する。
【００２０】さらに、この実施例の多極コネクタには、
図１参照、コネクタフレーム３Ａ３Ｂに挿着された単位
コネクタ１・２の相互の嵌合を容易にする意図で、雄単
位コネクタ２の中央に、先端が雌単位コネクタ１に臨む
ガイドピン１７が立設されると共に、雌単位コネクタ１
には、ガイドピン１７の先端を受け入れるガイド孔１８
が設けてあり、コネクタフレーム３Ａ・３Ｂに挿着され
た単位コネクタ１・２が相互に嵌合するときの嵌合案内
部を形成している。
【００２１】さらに、この実施例の単位コネクタ１・２
の側壁には、挿着した端子の抜け防止をするスペーサ２
０の挿着孔１９が形成されており、スペーサ２０によっ
て端子の抜けを防止すると共に、単位コネクタ１・２に
半挿入端子があると、図２点線のようにスペーサ２０が
半挿入になって後端がコネクタから突き出して、コネク
タ挿着窓４の枠部と干渉して挿入不能になり、半挿入端
子存在の不良コネクタを検知する検知機構が設けてあ
る。
【００２２】さらに、コネクタフレーム３Ｂの雌ねじ部
１５の側周に仮係止爪２１が突設され、コネクタフレー
ム３Ａ３Ｂを対向して仮合体させたとき、この仮係止爪
２１がコネクタフレーム３Ａ側の係止部（図示しない）
と係合して、前記の強制結合前のコネクタフレーム３Ａ
・３Ｂの仮合体姿勢を仮係止し、強制結合による本格合
体をし易くしている。また、雄単位コネクタ２とコネク
タ挿着窓４には、雄単位コネクタ２が正常姿勢で挿入さ
れたときのみ、相互に嵌合する凹溝２５と凸条２６から
なる誤挿入防止手段が設けてある。
【００２３】以上の実施例の多極コネクタは、前記の作
用がある。そして、前記の不良コネクタ検知手段と単位
コネクタの誤挿入防止手段が存在するので、不良コネク
タの発生と単位コネクタの誤挿入を防止することができ
る。
【００２４】つぎに、図６図７を参照して本発明の他の
実施例を説明する。この図６図７のものは前記実施例の
ヒンジ９つき係止片１０の嵌合力担持部に代る他の嵌合
力担持機構を示したもので、図６のものは、ヒンジ９つ
き係止片１０にストップピン２２を突設して、単位コネ
クタ１・２のストップピン孔２３と嵌着させる構造にな
したもの、図７のものは別体の係止部材２３にストップ
ピン２２を突設し、この係止部材２３をコネクタフレー
ム３Ａ・３Ｂの係止窓２４に挿着係止することによっ
て、ストップピン２２を単位コネクタ１・２に嵌入させ
る構造であり、いずれもストップピン２２によってコネ
クタフレーム３Ａ・３Ｂに挿着係止されている単位コネ
クタ１・２の強い嵌合力を担持させるようになってい
る。
【００２５】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明の多極コネ
クタは、適正な端子数の雌単位コネクタ群と雄単位コネ
クタ群が、コネクタフレームに挿着されて嵌合力担持機
構を有する雌雄別の集合体をなし、その一対の集合体を
機械的結合機構によって強制緊締して、それ等単位コネ
クタ群を嵌結合することができるので、極めて多数の端
子群を有する多極コネクタの端子群は、単位コネクタを
単位として挿着され、その挿着作業が簡易化すると共
に、端子の誤挿入挿入欠落等が防止されて品質が向上す
る。
【００２６】そして、そのコネクタフレームの合体によ
って単位コネクタ群間の一括結合がなされてコネクタの
嵌結合性が向上すると共に、単位コネクタの極数多様化
とコネクタ挿着窓の標準化による単位コネクタの互換性
を採択することができるので、多極コネクタの極数と極
配列の変換が、広い範囲内において即時可能になり、多
極コネクタの設計自由度と仕様変換の自由度が向上し、
併せて、その標準化によるコスト低減をもたらす等の多
大の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明一実施例の多極コネクタの斜視図
【図２】単位コネクタをコネクタフレームのコネクタ挿
着窓に挿着した状態の正面断面図
【図３】単位コネクタをコネクタフレームのコネクタ挿
着窓に挿着した状態の側面断面図
【図４】コネクタフレームが合体してコネクタが嵌結合
した状態の正面断面図
【図５】コネクタフレームが合体してコネクタが嵌結合
した状態の側面断面図
【図６】本発明の他の実施例の嵌合力担持機構を示す部
分正面図
【図７】本発明の他の実施例の嵌合力担持機構を示す部
分正面図
【符号の説明】
１ 雌単位コネクタ ２ 雄単位コネクタ ３Ａ コネクタフレーム ３Ｂ コネクタフレーム ４ コネクタ挿着窓 ６ 係止部 ７ 弾性係止片 ９ ヒンジ １０ 係止片 １１ ロック爪 １２ 係止部 １３ 段差 １５ 結合用雌ねじ部 １６ 結合用ボルト部 １７ ガイドピン １８ ガイドピン孔 １９ スペーサ孔 ２０ スペーサ ２１ 仮係止爪 ２２ ストップピン ２３ ストップピン孔

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 所要数の端子を挿着して相互に嵌合する
    雌単位コネクタ群と雄単位コネクタ群と、該雌単位コネ
    クタを個別に挿着係止するコネクタ挿着窓を並有するコ
    ネクタフレームと、該雄単位コネクタを個別に挿着係止
    するコネクタ挿着窓を並有するコネクタフレームからな
    ると共に、該一対のコネクタフレームのコネクタ挿着窓
    のそれぞれには、係止片または係止ピンを主要部とする
    該雌単位コネクタと該雄単位コネクタの嵌合力坦持機構
    が設けられ、さらに、該雌単位コネクタ群と該雄単位コ
    ネクタ群の機械的強制嵌合機構を設けた構造を特徴とす
    る多極コネクタ。
  2. 【請求項２】 コネクタ挿着窓に設けた開閉自在の蓋状
    の係止片と、単位コネクタ側に設けられて該係止片と係
    合する係止部からなる嵌合力担持機構を有する請求項１
    の多極コネクタ。
  3. 【請求項３】 互換性を有する単位コネクタとコネクタ
    挿着窓からなり、かつ、端子数と端子配列を多様化した
    単位コネクタ群からなる請求項１の多極コネクタ。
  4. 【請求項４】 雌単位コネクタと雄単位コネクタに、対
    向して対となる柱状のガイドピンと、該ガイドピンを受
    け入れるガイド孔からなる嵌合案内部を設けた請求項１
    の多極コネクタ。
  5. 【請求項５】 コネクタ挿着窓に、弾性係止片からなる
    挿着単位コネクタの仮係止部を設けた請求項１の多極コ
    ネクタ。
  6. 【請求項６】 単位コネクタに、端子の不良挿入状態に
    おいて、コネクタ外に突き出す端子の挿入不良検知スペ
    ーサを設け、該検知スペーサの突き出し部分とコネクタ
    挿着窓の干渉による不良コネクタ検知機構を設けた請求
    項１の多極コネクタ。
  7. 【請求項７】 相互に嵌合する単位コネクタ側とコネク
    タ挿着窓側の凹溝と凸条からなる単位コネクタの誤挿入
    防止手段を設けた請求項１の多極コネクタ。
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