JP2585996B2 - 超音波モータ - Google Patents

超音波モータ

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JP2585996B2 JP63089623A JP8962388A JP2585996B2 JP 2585996 B2 JP2585996 B2 JP 2585996B2 JP 63089623 A JP63089623 A JP 63089623A JP 8962388 A JP8962388 A JP 8962388A JP 2585996 B2 JP2585996 B2 JP 2585996B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は超音波モータに関し、特に安定な回転動作を
させ得るようにしたものである。
〔発明の概要〕
本発明は、超音波モータにおいて、ロータ及びステー
タ間の摩擦係数をヒステリシス現象を生じさせない程度
に小さい値に選定することにより、超音波モータの動作
を一段と安定化し得る。
〔従来の技術〕
従来超音波モータとして、第8図の構成のものが用い
られている。第8図において、1は全体として超音波モ
ータを示し、振動子としてステータ2を有すると共に、
相対運動部材としてロータ3を有する。
ステータ2の環状ステータ固定部2Aは外部のベース
(図示せず)に固定され、可撓性を有するステータ支持
部2Bを介して環状弾性体2Cがステータ固定部2Aに対して
同軸的に支持されている。
弾性体2Cは弾性を有する金属でなり、内面に付着され
た圧電素子でなる圧電体2Dによつて振動し得るようにな
されている。
弾性体2Cの表面には櫛歯状の凹凸面が形成され、この
凹凸面がロータ3の環状ロータ母材3Aに例えば合成樹脂
でなるスライダ3Bを介して圧接し、ロータ母材3Aの回転
力をロータ支持部3Cを介して環状回転出力部3Dに伝達す
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが従来の超音波モータ1においては、ロータ3
からの駆動出力を増大させるためには、ステータ2に対
するロータ3の摩擦係数μをできるだけ大きくする必要
があると考えられており、摩擦係数μを大きくした場合
にロータ3及びステータ2間の接触部に生ずる摩耗が大
きくなる点を考慮して当該摩耗をできるだけ小さくする
ような工夫がされている。例えば特開昭62−23379号、
特開昭62−100178号の場合には、摩擦係数μをμ>0.4
程度に選定することにより、駆動効率を向上させるよう
な構成が示されている。
ところが実験によれば、ロータ3及びステータ2間の
摩擦係数μを大きくすると、超音波モータ1の駆動電源
の周波数fに対する超音波モータ1の駆動出力の関係を
表す共振特性曲線にヒステリシス現象が生ずる状態にな
るため、超音波モータ1を安定に駆動し得ない問題があ
ることが分かつた。
すなわち摩擦係数μをμ>0.4程度に選定した超音波
モータ1を、第9図に示すように、電源の周波数fを超
音波モータ1が起動し得ない下限周波数fMINに設定した
状態から周波数fを徐々に上昇させて行く場合を考え
る。
周波数fがf=fMINのとき、振幅|x|は共振特性曲線K
1上の下限動作点PMINを表す値|xMIN|になつている。
この下限動作点PMINの状態から周波数fを上昇させて
行くとき、第1の遷移点PAに対応する周波数fAに至るま
での間振幅|x|が|xMIN|程度を維持するために停止状態
を表す第1の特性曲線部分K1A上を移動して行く状態に
なり、結局超音波モータ1を起動できないことになる。
やがて、周波数fが第1の遷移点PAの周波数fAを超え
ると、超音波モータ1は起動して第2の特性曲線部分K1
B上の点PCにジヤンプし、当該第2の特性曲線部分K1B上
を変化する。
ここで超音波モータ1は周波数fが第1の遷移点PA
周波数fAより高くなつて行けば、これに応じて振幅|x|
が次第に小さくなつて行き、やがて上限周波数fMAXの上
限動作点PMAXにおいて停止状態になる。
ところが、電源の周波数fを一旦上限周波数fMAXにし
た後その周波数を少しずつ下げて行くと、振幅|x|が徐
々に大きくなつて行き、第1の遷移点PAの周波数fAより
低くなれば振幅|x|がますます大きくなつて行く。
やがて、周波数fが第2の遷移点PBの周波数fBに近づ
いて来ると、振幅|x|は急激に低下して周波数fが周波
数fBより低くなつたとき振幅|x|の値は第1の特性曲線
部分K1A上の点PDにジヤンプして最小振幅|xMIN|にな
り、結局超音波モータ1は停止する。
このようにロータ3及びステータ2間の摩擦係数μが
大きい超音波モータ1においては、駆動電源の周波数f
を下限周波数fMINから上限周波数fMAXに上昇させる際に
は、第10図に示すように点PMIN−PD−PA−PC−PMAXの特
性曲線部を通るように振幅|x|が変化するのに対して、
周波数fを上限周波数fMAXから下限周波数fMINに下降さ
せる際には、点PMAX−PC−PB−PD−PMINのように、上昇
する場合とは異なる特性曲線部分を通つて振幅|x|が変
化するようなヒステリシス現象を呈する。
ところで実際上超音波モータ1をできるだけ高い効率
で駆動しようとする場合には、振幅|x|が最大値に近い
駆動点PDRVになるような駆動周波数fDRV(第10図)に電
源周波数fを設定することが必要となる。
しかし何らかの原因で電源周波数fが変動することに
より、駆動周波数fDRVが低下したような場合や、温度変
化、負荷変動などによつて共振特性曲線K1自体が変動し
たような場合に、駆動点PDRVが第2の遷移点PB以下にな
るような変動が超音波モータ1の駆動条件に生ずると、
超音波モータ1が直ちに停止すると共に、当該変動条件
が解消しても超音波モータ1が駆動動作状態に復帰でき
なくなるおそれがある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、このよ
うな不安定な挙動をするおそれをなくし得る超音波モー
タを提案しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
かかる問題点を解決するため本願発明においては、第
1の接触面に振動が発生する振動子2と、第1の接触面
に所定の圧力N0によつて接触する第2の接触面を有し、
振動子2との間で相対運動を行う相対運動部材3とを有
する超音波モータ1において、第1及び第2の接触面間
の摩擦係数μが、共振特性曲線K11にヒステリシス現象
を生じさせない程度の0.34未満の値又は0.34未満0.05よ
り大きな値になるように、第2の接触面の材料を、潤滑
性材料、PTFEを含有した高分子材料、グラフアイトとPT
FEとを含有した高分子材料、又は潤滑アルマイト処理さ
れた材料に選定するようにする。
〔作用〕
相対運動部材3及び振動子2間の摩擦係数μを小さく
して行くと、超音波モータ1の共振特性曲線にヒステリ
シス現象が生じなくなる。
そこで、当該ヒステリシス現象を生じさせない程度に
摩擦係数μが小さくなるように小さい値に選定し、特に
0.34未満の値又は0.34未満0.05より大きな値になるよう
に第2の接触面の材料を選定すれば、超音波モータ1の
駆動動作は、電源の周波数fに対して安定になる。
〔実施例〕
以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
〔1〕駆動原理 第10図との対応部分に同一符号を付して示す第1図に
おいて、本発明による超音波モータ1(第8図)におい
ては、共振特性曲線K11にヒステリシス現象を生じさせ
ないような摩擦係数μを選定する。かかる条件を満足す
る摩擦係数μとして、μ<μ(=0.25)に選定する。
かかる条件下において超音波モータ1は、駆動電源の
周波数fを下限周波数fMINから上限周波数fMAXまで変化
させたとき、共振特性曲線K11にヒステリシス現象を生
じるような挙動をしなくなる。
例えば摩擦係数μをμ=μ(=0.18)に選定した状
態において周波数fを下限周波数fMINから上限周波数f
MAXまで上昇させた場合の超音波モータ1の挙動は第1
図と共に、次のようになる。すなわち、超音波モータ1
は、下限周波数fMINに対応する下限動作点PMINから、起
動開始する周波数f=f1の起動動作点P1までの停止状態
に相当する低出力曲線部分K11Aを過ぎた後、周波数f2
おいて振幅|x|がピーク点P2になるまで立上り曲線部K11
Bを通つて急速に立ち上がる。
ピーク点P2を通つた後超音波モータ1は高出力曲線部
K11Cを通つて、振幅|x|がピーク値近傍の値をもちなが
らゆつくりと低下して行く動作状態を経過して、振幅|x
|が停止状態に近い低い値になる低出力曲線部K11D上の
上限動作点PMAXに至る。
これに対して、周波数fを上限周波数fMAXから下限周
波数fMINまで降下させて行くと、超音波モータ1は低出
力曲線部K11D上の上限動作点PMAXから、高出力曲線部K1
1C、立上り曲線部K11Bを順次通つて低出力曲線部K11A上
の下限動作点PMINに移つて行く。
このように、超音波モータ1の共振特性曲線K11にヒ
ステリシス現象が生じないことにより、超音波モータ1
が駆動状態にあるとき、瞬時的に停止状態に落ち込むよ
うな不安定な動作を生じさせないようにし得る。
因に超音波モータ1を駆動周波数fDRVで駆動すること
により、駆動点PDRVにおいて駆動しているとき、駆動周
波数fDRVが変動し、又は温度変化又は負荷変動によつて
共振特性曲線が崩れることによつて駆動点PDRVが変動し
てピーク点P2を超えて立上り曲線部K11Bないし低出力曲
線部K11Aに落ち込んだとしても、共振特性曲線K11がヒ
ステリシスループをもたないことにより、超音波モータ
1は動作状態が元に戻れば駆動点PDRVを高出力曲線部K1
1Cに戻すことができる。
実験によれば、第1図について上述したように、ロー
タ3及びステータ2間の摩擦係数μが0.25以下になるよ
うな条件の超音波モータ1においてはヒステリシス現象
が発生しなかつたのに対して、摩擦係数μがそれ以上の
超音波モータにおいてはヒステリシス現象が生ずると共
に、そのヒステリシス動作の深さが摩擦係数μが大きく
なればなる程大きくなることを確認し得た。
すなわち第1図の共振特性曲線K11は、ロータ3及び
ステータ2間の摩擦係数μが、μ=μ=0.18の場合で
あるのに対して、摩擦係数μを、μ=μ=0.34に選定
した場合には、第3図の共振特性曲線K12で示すよう
に、共振特性曲線K12上に第1及び第2の遷移点PA1及び
PB1が生じることにより、ヒステリシス現象が生じるよ
うになつたことが分かつた。
同様にして摩擦係数μを、μ=μ=0.45に選定した
場合には、第4図の共振特性曲線K13で示すように、同
様に第1及び第2の遷移点PA2及びPB2が発生することに
より、超音波モータ1の動作にヒステリシス現象が生じ
たことが分かつた。
ところが、摩擦係数が小さい第3図の場合の共振特性
曲線K12における第1及び第2の遷移点PA1及びPB1の周
波数fA1及びfB1間の周波数偏差Δf1に対して、第4図の
共振特性曲線K13における第1及び第2の遷移点PA2及び
PB2の周波数fA2及びfB2間の周波数偏差Δf2は大きくな
つており、この分第4図の場合の超音波モータ1の方が
ヒステリシス動作の深さが深くなつたことを表してい
る。
因に一般的に言つて振動系における共振特性曲線は、
例えば第1図のピーク点P2を中心として対称性が良い曲
線を描く傾向があるのに対して、第1図の場合には、ピ
ーク点P2より低い周波数における立上り曲線部K11Bがピ
ーク点P2に近づく方向に引き付けられたと同様の曲線を
もつている。
このようにして立上り曲線部がピーク点の方に引きつ
けられる傾向は摩擦係数μを、μ=μ(=0.25)より
大きくした場合(すなわち第3図、第4図の場合のよう
に)強まつて行き、その結果、摩擦係数μがμ=μ
(=0.34(第3図))より大きい摩擦係数μ=μ
(=0.45の場合(第4図))の方がヒステリシス動作
が深くなつて行く。
〔2〕実験結果 (1)第1実施例 第2図の試料番号3は、摩擦係数μをμ=μ(=0.
25)に選定した場合を示し、ステータ2の弾性体2Cとし
てオーステナイト系ステンレス(例えばSUS304)、又は
インバ材(例えば42%Ni合金)を用いると共に(以下の
実施例についても同様である)、スライド3Bとして芳香
族ポリエステル30%及びポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)を70%含有した高分子材料で構成したものを用
いた。
このとき超音波モータ1の共振特性動作にヒステリシ
ス現象が発生しなかつた。
(2)第2の実施例 第2図の試料番号4の実施例は第1図について上述し
たように摩擦係数μを、μ=μ(=0.18)に選定した
場合で、スライダ3Bをポリアミドイミド85%、グラフア
イト12%及びPTFE3%を含有した高分子材料で構成し
た。この場合は第1図について上述したように、超音波
モータ1の共振特性動作にヒステリシス現象は発生しな
かつた。
(3)第3実施例 第2図の試料番号5の場合には、スライダ3Bとしてア
ルミ合金の表面を潤滑アルマイト処理したものを適用し
た場合で、この場合の摩擦係数μ=μ=0.08であつた。
この場合にも超音波モータ1の共振特性動作にヒステリ
シス現象が発生しなかつた。
(4)ヒステリシス現象が発生した実験例 第2図の試料番号2の場合は、第3図について上述し
たように、摩擦係数μを、μ=μ(=0.34)に選定し
た場合で、スライダ3Bをビスマレイミド・トリアジン及
びポリアミドを含有した高分子材料で構成した。
この場合には、第3図について上述したように、超音
波モータ1の動作にヒステリシス現象が発生した。
また第2図の試料番号1の場合は、第4図について上
述したように摩擦係数μを、μ=μ(=0.45)に選定
した場合で、スライダ3Bをフエノール樹脂で構成した。
この場合には第4図について上述したように、超音波
モータ1の動作にかなり深いヒステリシス現象が発生し
た。
(5)参考例 第2図の「参考」の欄の場合は、スライダ3Bとして試
料番号4の組成の材料を用いると共に、その表面にシリ
コンオイルを塗布した場合で、摩擦係数μはμ=0.05で
あつた。
このとき超音波モータ1の動作にはヒステリシス現象
の発生はなく、ロータ3の出力も実用に供し得ない程度
には低下しなかつた。
〔3〕理論的検討 上述のように種々の実験結果から考察すると、従来行
われていたように、回転出力の効率を高めるために摩擦
係数μを高くするようにすれば、効率が上昇すると共に
超音波モータの動作に生ずるヒステリシス現象が深くな
る傾向にあり、当該ヒステリシス現象のために超音波モ
ータ1の動作が不安定になるおそれがあつたのに対し
て、摩擦係数μを小さくすることにより超音波モータ1
の共振特性動作にヒステリシス現象を生じさせないよう
にすることができ、この分超音波モータの動作を一段と
安定化し得る。
かくするにつき、摩擦係数μを小さくするようにした
にもかかわらず、超音波モータ1の回転出力がそれ程小
さくならないことが確認できた。
この現象について、従来は摩擦係数μと出力との関係
を、第5図に示すように、ステータ2の弾性体2C及びス
ライダ3B間の摩擦係数μとして、いわゆる静摩擦係数を
基準としてロータ母材3A側に生ずる駆動力を評定してい
たと考えられるのに対して、実際上振動状態にある弾性
体2C及びスライダ3B間の摩擦状態は、静摩擦係数では評
定しきれない挙動をしていると考えられ、当該動的な摩
擦状態に基づいてたとえ弾性体2C及びスライダ3B間の静
摩擦係数が小さい場合にも、ロータ母材3A側に生ずる駆
動力がさほど低下しない結果を生じているものと考えら
れる。
すなわち一般に摩擦係数μは次式 で表される。ここでN0は、弾性体2C及びスライダ3Bが振
動していない状態において面接触しているとき加えられ
る圧力であり、F0はこの状態においてロータ3を動かす
に必要な力である。
このように弾性体2C及びスライダ3Bが静止状態にある
ときには、摩擦係数μが大きくなればこれに応じて力F0
が大きくなると考えられ、従来はかかる考え方に基づい
て摩擦係数μを大きくすることにより超音波モータ1の
効率を高める工夫がされていた。
ところが同じように加圧力N0を加えていても、第6図
の場合のように弾性体2Cが振動状態にある場合には、弾
性体2Cに符号Rの芳香に進行波が発生していると共に、
弾性体2Cの櫛歯2Eの表面がスライダ3Bの表面に接触する
点SAは、進行波の進行と共に第7図に示すように楕円軌
道上を回転運動をしていると考えられる。
そこで、弾性体2C及びスライダ3Bの接触点SAにおいて
は、第5図について上述した静的な摩擦状態とは異なる
動的な摩擦状態が発生しており、そのために次式 F1>μN0 ……(2) のように、第5図の静的な接触状態においてロータ3を
動かすのに必要なF0より大きい力F1が符号Lの方向に回
転しているロータ3を停止させるために必要になると考
えられる。
このような理由によつて、たとえ摩擦係数μが小さく
なつてもロータ3から得られる駆動力はそれ程小さくな
らないと考えられる。
〔4〕他の実施例 (1) 上述の実施例においては、共振特性曲線とし
て、電源の周波数fに対してステータ2の接触面の振幅
|x|を用いて表すようにしたが、これに代え、無負荷状
態における回転数、圧電体2Dに流れる電流、弾性体2Cの
進行波を検出することによつて得られるピツクアツプ電
圧(特開昭59−204477号公報)等を用いて表現するよう
にしても、上述の場合と同様の効果を得ることができ
る。
(2) 上述の実施例においては、超音波モータ1とし
て、ロータ3のロータ母材3A上にスライダ3Bを設けるこ
とにより、当該スライダ3Bの接触面を弾性体2Cの接触面
に接触させるようにした場合について述べたが、スライ
ダ3Bを省略してロータ母材3Aを直接接触させるようにし
ても良い。
〔発明の効果〕
上述のように本発明によれば、相対運動部材及び振動
子間の摩擦係数が超音波モータの共振特性動作にヒステ
リシス現象が生じない程度の0.34になるように相対運動
部材の接触面の材料を選定するようにしたことにより、
超音波モータを一段と安定に駆動し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による超音波モータの共振特性曲線を示
す特性曲線図、第2図は実験例を示す図表、第3図及び
第4図は第2図の実験例のうち、試料番号2及び1の場
合の共振特性曲線を示す特性曲線図、第5図及び第6図
は小さい摩擦係数でも実用的な回転出力を得ることがで
きたことの理論的検討に供する断面図、第7図はその櫛
歯2Eの運動を示す略線図、第8図は超音波モータの構成
を示す略線的断面図、第9図及び第10図は従来の問題点
の説明に供する特性曲線図である。 1……超音波モータ、2……ステータ、3……ロータ、
2C……弾性体、2E……櫛歯、3A……ロータ母材、3B……
スライダ。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の接触面に振動が発生する振動子と、
    前記第1の接触面に所定の圧力によつて接触する第2の
    接触面を有し、前記振動子との間で相対運動を行う相対
    運動部材とを有する超音波モータにおいて、 前記第1及び第2の接触面間の摩擦係数が、共振特性曲
    線にヒステリシス現象を生じさせない程度の0.34未満の
    値になるように、前記第2の接触面の材料を選定したこ
    とを特徴とする超音波モータ。
  2. 【請求項2】前記摩擦係数は、0.34未満0.05より大きな
    値であることを特徴とする請求項1に記載の超音波モー
    タ。
  3. 【請求項3】前記第2の接触面は、潤滑性の材料で形成
    したことを特徴とする請求項1に記載の超音波モータ。
  4. 【請求項4】前記第2の接触面は、PTFEを含有した高分
    子材料で形成したことを特徴とする請求項2に記載の超
    音波モータ。
  5. 【請求項5】前記第2の接触面は、グラフアイトとPTFE
    とを含有した高分子材料で形成したことを特徴とする請
    求項2に記載の超音波モータ。
  6. 【請求項6】前記第2の接触面は、潤滑アルマイト処理
    が成されたことを特徴とする請求項2に記載の超音波モ
    ータ。
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