JP2585754B2 - 画像入出力システム及び信号処理条件の設定方法 - Google Patents

画像入出力システム及び信号処理条件の設定方法

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JP2585754B2
JP2585754B2 JP63258228A JP25822888A JP2585754B2 JP 2585754 B2 JP2585754 B2 JP 2585754B2 JP 63258228 A JP63258228 A JP 63258228A JP 25822888 A JP25822888 A JP 25822888A JP 2585754 B2 JP2585754 B2 JP 2585754B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的; (産業上の利用分野) この発明は画像入出力システム及び信号所理条件の設
定方法に関し、特にカラー原画を線走査して指定の倍率
に色分解入力し、色分解信号を適当な色修正,鮮鋭度強
調,階調変換等の処理後に、網掛けしてCMY及び墨色分
解版を平面走査で作成するようにした平面走査型の画像
入出力システムにおける信号処理条件を設定するための
方法及びその機能を有する画像入出力システムに関す
る。
(従来の技術) 従来より、複数のカラー原画を各色分解版毎にレイア
ウトするために、各原画を画像入出力システムを用いて
所定の倍率で網掛け色分解フィルムを作成し、別工程で
作成したマスク版と上記網掛け色分解フィルムとをレイ
アウトシート上に割付けて貼込み、これを密着露光する
ことによりレイアウトされた各色分解版を作成する方法
がある。しかしながら、かかる方法では工程が多く複雑
で、かつレイアウトシートに色分解版を所定位置に見当
合せて貼込むなど高度な熟練と、多くの時間,労力,材
料を必要とするといった欠点がある。
また、複数のカラー原画のそれぞれを指定の倍率でカ
ラープリントし、作成された複製原画を予め決められた
版下図形に切取り、版下台紙の所定の位置に貼込んでレ
イアウトされたカラー画像を複製する方法がある。しか
しながら、かかる方法では写真的な手法を使用している
ので、色修正処理,鮮鋭度強調,階調変換処理等を自由
に変更することができないなど、画質の点で問題があ
る。さらに、複数の入力装置により矩形の画像を同時に
レイアウト出力する装置がある(たとえば特公昭52−31
762号)が、任意の図形に対応しにくく、マスク版作成
等に労力を必要とし、カラー原稿の入力に複数の入力走
査部を必要とするといった欠点がある。
近年、印刷の製版工程におけるいわゆるトータルシス
テムと称されるレイアウトタッチシステムが提案されて
いるが、このシステムでは図形入力がディジタイザで入
力され、カラーCRTに図形及びイメージ(絵柄)が表示
されるようになっている。カラーは原画は指定の倍率で
カラースキャナによって走査され、A/D変換後に記憶装
置に格納される。そして、格納されたカラー原画情報を
入力図形情報に従ってカラーCATに表示し、対話入力に
よってコンピュータの主記憶装置内で編集し、出力画面
に対応したフォーマットで再度磁気ディスク等に格納す
る。次いで、編集後の出力画面に対応したカラー画像情
報をD/A変換後、カラースキャナの出力制御回路に入力
し、所望のレイアウト画像を得るようにしたものであ
る。しかしながら、かかるレイアウトレタッチシステム
は、カラー原画の情報格納のために大容量の記憶媒体を
必要とし、編集処理のために高速コンピュータを必要と
するなど、システム構成の価格が高価であるといった欠
点があり、編集処理等に多大の時間が必要であるといっ
た欠点もある。
このような欠点を解決した画像入出力システムとして
第11図に示すものが提案されており(特開昭59−11062
号)、回転される入力ドラム1上に貼られたカラー原稿
2を、図形入力装置としてのディジタイザ14で図形入力
された情報に従って、回転する出力ドラム10上に貼られ
た記録材としての例えばカラーペーパー11に画像出力す
るようにしている。カラー原稿2は読取ヘッド21で走査
されて色分解され、得られた色分解信号CSは対数変換回
路3に入力される。この対数変換回路3で濃度信号DNに
変換された後、A/D変換器4においてディジタル信号DS
に変換される。このディジタル濃度信号DSは信号処理部
5及びマイクロプロセッサ12に入力され、信号処理部5
で色修正,鮮鋭度強調,階調変換処理などの色処理が行
なわれ、この色処理された画像情報DSAはD/A変換器6で
アナログ信号に変換された後、レーザービームプリンタ
内の変調器8に入力され、レーザ発振器7からのレーザ
光を変調して出力ヘッド(図示せず)を介して出力ドラ
ム10上に貼られたカラーペーパー11を露光するようにな
っている。
一方、データ及び指令入力装置としてキーボードを備
えたコンソール16が用意されており、コンソール16から
入力されたデータ等はコンピュータ13に入力され、この
コンピュータ13で処理された情報が対話型のグラフィッ
クディスプレイ15に表示されるようになっている。ま
た、コンピュータ13は更に下位システムのマイクロプロ
セッサ12に接続され、マイクロプロセッサ12はA/D変換
器4からの濃度信号DSを入力し、更に信号処理部5に接
続されて演算処理を行なっている。なお、コンピュータ
13とマイクロプロセッサ12とでコンピュータシステムを
構成し、内蔵したプログラムに従ってオペレータ等に対
する指示をグラフィックディスプレイ15に表示するよう
になっている。また、入力ドラム1及び出力ドラム10の
位置は図示しない検出器によって検出され、その位置情
報が動作制御部9に入力されるようになっており、この
動作制御部9によりこれら入出力ドラム1及び10の位置
関係を相対的に駆動制御するように、マイクロプロセッ
サ12に接続されている。さらに、デイジタイザ14は装置
固有の原点座標及びX−Y軸を有するが、信号処理によ
って任意の点へ原点を移動したり、座標の回転も容易に
行なうことができる。これらディジタイザ14と入力ドラ
ム1上の画像位置は、共通する複数の位置にピン等のガ
イドを設けることにより対応関係がつくようになってい
る。そして、ディジタイザ14はコンピュータ13に接続さ
れ、画像の形状や所望の位置座標を入力できるようにな
っている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、第11図の画像入出力システムでは、第
12図に示すように原稿読取時にカラー原稿2を直接アク
リル樹脂,ガラス等で作られた透明で表面の滑らかな円
筒状の入力ドラム1に貼付け、入力ドラム1内側の光源
20からカラー原稿2に光を照射し、カラー原稿2からの
透過光LTを読取ヘッド21で受取ることによってカラー原
稿2の画像を入力する。この場合、カラー原稿2と入力
ドラム1との間に光源20の光の波長程度の間隙がある
と、カラー原稿2の裏面と入力ドラム1の表面との間で
の光の干渉作用によってニュートンリング(干渉縞)が
生じ、このニュートンリングはカラー原稿2上に縞状の
濃度ムラとして現われて原稿の質を著しく損ねることに
なる。この干渉縞を防止するために、従来はカラー原稿
2と入力ドラム1との間に超微粒子の粉を散布したり、
充填剤を塗布したりしていたが、粉には画像の倍率を高
くすると粒子が見えてしまったり、取扱いが困難であっ
たりする欠点があり、充填剤には塗布,拭取り等の作業
が面倒であるといった欠点がある。
また、トータルカラースキャナ等の画像入出力システ
ムは原稿フィルム等の画像情報を入力し、拡大/縮小等
の操作を加えた後、任意のレイアウトに画像情報を出力
するための装置であり、原稿の読取は第12図と同様に行
なわれるが、画像入出力システムの場合にはレイアウト
のために原稿読取時の入力ドラム1上でのカラー原稿2
の座標を知る必要がある。そのため、従来は第13図に示
すように、透明な方形シート状の原稿貼付ベース22上に
カラー原稿2を貼付テープ23で貼付し、位置決め孔24は
ディジタイザの対応するピンに嵌合させてカラー原稿2
の必要部分の座標を画像入出力システムに入力してい
る。その後、第14図に示すように原稿貼付ベース22の位
置決め孔24を入力ドラム1の対応するピン25に嵌合させ
て取付け、第12図の場合と同様に入力ドラム1の内側の
光源20からカラー原稿2に光を照射し、カラー原稿2か
らの透過光LTを読取ヘッド21で受光することによってカ
ラー原稿2の画像を入力して、ディジタイザで入力した
座標と対応させてレイアウト処理を行なっていた。
さらに、従来の画像入出力システムで分解条件,信号
処理条件の決定や設定に熟練オペレータを必要とし、し
かも条件決定に要する時間は実際にシステムが作動する
時間よりも多くかかっていた。従来の画像入出力システ
ムはパラメータの設定オペレーションが複雑で、オペレ
ータの心理的負担が大きかった。ここに、画像入出力シ
ステムの階調変換テーブルの自動設定方式として特開昭
60−37878号公報で示されるものがあるが、入力特性値
から設定条件を直接−意的に求めている。このため、原
稿のマクロ的な情報はルール化されておらず、パラメー
タの推定精度に限界がある。また、信号処理条件を自動
的に設定する方式として特開昭62−111570号公報に示さ
れるものがあるが、条件設定の動作がオペレータの主観
的判断に基づく選択指定に依存しているため、効率的で
正確なものではないといった欠点がある。
この発明は上述のような事情よりなされたものであ
り、この発明の目的は、面倒な原稿貼りをなくし、操作
を要することなく原稿データを自動解析して画像処理条
件を効率良く設定するようにした平面走査型の画像入出
力システム及びその処理条件の設定方法を提供すること
にある。
発明の構成; (課題を解決するための手段) この発明は平面走査型の画像入出力システムに関し、
この発明の上記目的は、原稿カセットに収納された原稿
をラフスキャン又は本スキャンして読取る画像読取手段
と、この画像読取手段から得られる前記原稿の本スキャ
ンデータを信号処理する信号処理手段と、前記ラフスキ
ャンによる前記原稿のラフスキャンデータに基づいて前
記原稿の特性値を求めると共に、予め定めた第1のルー
ルに従って前記特性値から原稿分類情報を演算する原稿
分類情報作成手段と、画像の仕上がり情報を外部から入
力する補助入力手段と、前記原稿分類情報と前記仕上が
り情報とに基づいて、予め定めた第2のルールに従って
前記信号処理手段に対して信号処理条件の設定を行なう
信号処理条件手段と、必要な指示情報を入力する入力手
段と、前記信号処理手段の出力に基づいて画像を記録す
る記録手段とを設けることによって達成される。また、
この発明は、原稿カセットに収納された原稿を読取り、
その読取信号に対して信号処理を施して後に画像を記録
するようになっている画像入出力システムにおいて、前
記原稿のラフスキャンデータから前記原稿の特性値を求
め、予め定めた第1のルールに従って前記特性値から原
稿分類情報を求め、外部から入力した画像の仕上がり情
報と前記原稿分類情報とに基づき、予め定めた第2のル
ールに従って、前記信号処理のパラメータを設定するこ
とによって達成される。
(作用) この発明ではカラーリバーサルフィルム等のカラー原
稿を原稿カセットに収納し、この原稿カセットを原稿台
に装填してから平面走査して画像データを得ることがで
き、プレスキャンデータから原稿の特性値を求めること
によって原稿分類情報を演算し、この原稿分類情報及び
仕上がり情報に従って条件パラメータを設定するように
しているので、効率的で正確な画像入出力を行なうこと
ができる。また、原稿分類情報の演算及びパラメータ設
定にファジー推論のルールを適用することによって、よ
り効率的な設定動作を実現している。さらに、直接CMY
及び墨色の刷版を出力するようにしているので、操作性
が良く非熟練者でも容易に印刷用製版を得ることができ
る。
(実施例) 第1図はこの発明の画像入出力システムの外観構成を
示しており、中央部に原稿画像を読取るスキャナ100を
有し、スキャナ100の上部には読取画像及び出力画像を
カラー表示するためのモニタ200が設置され、スキャナ1
00は本体デスク101の上に載置されている。スキャナ100
の前方には後述する原稿カセットを装填し、装置内に摺
動して納められたカラー原稿を線走査するようになって
いる原稿台110が設けられている。本体デスク101の上に
は、更にオペレータが操作して必要な指令等を入力する
入力装置300が置かれており、本体デスク101の下方に
は、読取った原稿の画像データを処理して必要な演算を
行なうと共に、C,M,Y及び墨(K)の製版用信号を出力
する信号処理部400が設置されている。入力装置300に
は、オペレータがデータや指示を入力するためのキーボ
ード301と必要な情報を表示するためのCRT302とが設け
られている。また、信号処理部400で処理されたデータ
に基づいて網掛フィルムを出力する出力機500が設置さ
れ、出力機500から出力された製版用フィルムを現像す
る自動現像機600が設けられている。なお、各装置の形
状や配置は第1図に限定されるものではない。
第2図はスキャナ100の原稿台110の構造を示してお
り、筺体状の原稿台110の全体は、これに連結された移
動部材111とこの移動部材111に接続されたワイヤ112,モ
ータ113とによって副走査方向に走査されるようになっ
ている。また、原稿台110内には、モータ114によって図
示方向に回転される回転台受115が設けられており、回
転台受115の中央部には原稿カセット102を受容するカセ
ット受103が設けられており、回転台受115の全体は、こ
れに連結された移動部材116とこの移動部材116に接続さ
れたワイヤ117,モータ118とによってトリミング方向に
走査されるようになっている。なお、移動部材111及び1
16はスクリュー棒とナットの関係で走査されても良い。
また、原稿台110の副走査方向の始端部上面には、画像
の読取開始時に倍率調整用チャートを読取って光学系を
調整するための補正用領域104が設けられている。
また、第3図はスキャナ100の入力部光学系を示して
おり、カセット受103に受容された原稿カセット102は、
下方に配設されたライン状のアパーチャ型蛍光灯121に
よって照射される。原稿カセット102内には例えばカラ
ーリバーサルフィルム等のカラー原稿120が収納されて
おり、反射防止型の1対の透明な原稿保持用ガラス122
及び123で挟持されている。原稿カセット102を透過した
画像光は入力装置300で設定された倍率の結像レンズ124
に入力され、その上部に連結されている色分解プリズム
125に入力されてR,G,Bの3原色に色分解される。色分解
されたRGB3色の光はそれぞれCCD等で成るイメージセン
サ126R,126G,126Bに入力され、RGBの画像信号PSに変換
される。なお、結像レンズ124は複数個用意されてお
り、ターレット等によって指定倍率のレンズ系に交換で
きるようになっている。第4図は蛍光灯121とカラー原
稿120との走査関係を示し、線状の主走査ライン120Aが
同時に読取られ、副走査方向に移動されることによって
全体の画像が読取られる。なお、上記入力部光学系はカ
ラー原稿120の本スキャンに先立って、ラフスキャンを
行ない得るようになっている。
さらに、第5図は出力機500の概略構成を示してお
り、出力機500は信号処理部400のスレーブとして動作
し、RS−232Cによって転送されるコマンドに対して一定
の制御シーケンスを実行し、結果の状態をホストである
信号処理部400のCPU401へ返信する。すなわち、CPU401
から出力機500にステータスチェック信号が送られる
と、出力機500は露光できる状態であれば“ready"信号
を送信し、次にCPU401から送られて来る露光準備の問合
せ信号に対して“OK"信号を返信して露光を行なう。信
号処理部400から送られて来る画像信号は、後述する網
掛回路531で網掛処理されることによってON/OFF信号に
変換され、レーザダイオードで成るレーザ整形光源501
から発光されたレーザ光502によって感光材料503に露光
される。レーザ光502の主走査にはレゾナントスキャナ5
04が用いられ、主走査されたレーザ光はfθレンズ505
及びミラー506を介して副走査ドラム510上の感光材料50
3を露光する。副走査ドラム510はレーザ光502に対する
副走査を行ない、ドラム回転はPLL制御のDCサーボモー
タによって行なわれる。また、感光材料503は感光マガ
ジン511内に収納されており、搬送ローラを介して副走
査ドラム510上を経て搬送され、カッタ512で所定長さに
カットされて排出されるようになっている。
網掛回路531の網掛処理は、画像信号と8ビットのし
きい値の集合(網データ)を順次比較することにより行
なうディジタル方式であり、網データは標準のものはRO
Mで有し、それ以外のものはオプションとして設けられ
ているフロッピディスクからロードするようになってい
る。出力機500は信号処理部400に対して常にスレーブで
あり、RS−232Cによって送られて来るコマンドに対して
一定のシーケンスを行ない、結果の状態を返信する機能
しか有しておらず、自分自身から通信を起動することは
ない。
このような構成となっていることから、露光時の一連
のシーケンスは、信号処理部400が通信によって出力機5
00を管理することによって行なわれる。出力機500は更
に、イニシャルロード,クリーニング,カット,感材残
量レジスタのセットなどの信号処理部400のパネルから
起動できる機能を持つ。ここでイニシャルロードは、感
材マガジン511を装着した場合あるいはジャム発生でカ
バーを開けた場合に、感光材料503を所定の位置まで送
って光があたった(かぶった)部分をカットし、初期状
態とする処理である。また、クリーニングは感光材料50
3を一定量引出し、カット後に自現機600に送出すことに
よって自現機600を動作させ、現像液,定着液,水洗水
などの補給を行なわせる処理であり、カットは露光の為
に引出された感光材料503をカットして排出する処理で
ある。さらに、感材残量レジスタのセットは、感材マガ
ジン511の装着時に感材残量をセットすれば、カット,
排出の度にこれが減算されて表示される機能である。
画像入出力システムの内部構成は第6図に示すように
なっており、スキャナ100のイメージセンサ126R,126G,1
26Bから出力されるRGB画像信号PSは信号処理部400に入
力される。画像信号PSには、ラフスキャンによって得ら
れるラフスキャンデータと本スキャンデータによって得
られる本スキャンデータとがあり、各スキャンデータが
ディジタル化されて後に信号処理部400に入力されるよ
うになっている。信号処理部400は全体の制御を行なうC
PU(ホストコンピュータ)401を有し、等価中性濃度(E
quivalent Neutral Density)変換402,色修正403,拡大
又は縮小404,鮮鋭度強調405,階調変換406,墨版生成407
を必要に応じて行なうようになっており、必要なデータ
の読出や格納を行なうためのフロッピーディスク410及
びハードディスク411が接続されていると共に、ラフス
キャンデータを一時記憶する画像メモリ420が接続さ
れ、必要な指示情報を入力するマウス421が接触されて
いる。また、信号処理部400にはモニタ200及び入力装置
300が接続されており、信号処理されたC,M,Y,K(墨)の
4色の製版信号は出力機500に送られ、網掛回路531及び
駆動回路532を介してレーザ整形光源501からレーザ光50
2を発生する。網掛回路531及び駆動回路532はCPU501で
制御されるようになっている。信号処理部400は画像メ
モリ420からラフスキャンデータを読出して累積ヒスト
グラム等の特性値を演算すると共に、上記特性値に基づ
いてオーバー露光/アンダー露光等の原稿分類情報を演
算し、更にはグレー点,明るめ/暗め,好み,調子,絵
柄の種類といった仕上り情報を入力することによって処
理条件のパラメータを設定する。また、キーボード301
及びマウス421からは前述の仕上り情報の他に、トリミ
ング範囲,倍率,出力線数,網角度等のスキャニング情
報、シーケンス制御のスタート,ストップを入力するよ
うになっている。
このような構成において、その動作を第7図のフロー
チャートを参照して説明する。
先ず、原稿カセット102をスキャナ100にセットするが
(ステップS1)、原稿カセット102はカセット受103に入
れられ、オペレータはタ入力装置300のキーボード301に
よって条件セットアップのモード(自動,プレセット,
手動)を指定する(ステップS2)。自動モードが選択さ
れると条件設定のためのプレスキャンがラフスキャンに
よって行なわれ(ステップS3)、プレセットモードが選
択されると予め格納されている条件データが出力され
(ステップS4)、手動モードが選択されるとキーボード
301より手動で条件データを入力する(ステップS5)。
条件データとは色修正のための係数値、鮮鋭度強調のた
めのシャープネス係数や階調変換の傾き等であり、ラフ
スキャンによる処理条件の設定については後述する。こ
のようにして設定された信号処理条件はCRT302に表示さ
れ、この条件に対して修正が必要であればオペレータは
手動で制定パラメータを修正し(ステップS6)、その後
に条件データの蓄積を行なう(ステップS7)。
ここで、プレスキャンによる信号処理条件の設定につ
いて、第8及び第9図を参照して説明する。プレスキャ
ンによるプレスキャンデータPDは画像メモリ420に格納
され(ステップS31)、当該原稿の画像がモニタ200に表
示されると共に(ステップS32)、特性値CRの計算が行
なわれる(ステップS34)。特性値CRとしてはRGB毎の累
積ヒストグラムの任意%における濃度(レベル),画面
分割(たとえば1/4,1/8)した領域毎のRGB毎の累積ヒス
トグラムの上記値,RGB毎の濃度平均値,RGB毎のヒストグ
ラムの最大ピーク濃度,等がある。第10図(A)は累積
ヒストグラムの例を示しており、この累積ヒストグラム
の任意%における濃度は同図(A)の如くして得られ
る。また第10図(B)はヒストグラムの例を示してお
り、ヒストグラムの最大ピーク濃度は同図(B)の如く
して得られる。この特性値CRと原稿特性との関係を記述
したルールによって原稿分類情報OCを演算する。たとえ
ば次のようなルールによって原稿分類情報OC(〜)
を得る。
If濃度平均値が非常に低いthen露光はかなりオーバ If濃度平均値が低いthen露光はオーバ If濃度平均値が少し低いthen露光は少しオーバ If濃度平均値が中くらいthen露光はノーマル If濃度平均値が少し高いthen露光は少しアンダー If濃度平均値が高いthen露光はアンダー If濃度平均値が非常に高いthen露光は非常にアンダー 上述のように濃度平均値範囲を7つに分類し、各々の
領域を〜で区別する。任意の入力データは上記の7
つのルールのどれかにあてはまり、アンダー又はオーバ
ーの露光が判断される。原稿分類情報OCとしては他にハ
イキー/ローキー,ハイライト点の有無,絵柄,肌色の
有無,色かぶり等があり、上述と同様なファジー推論の
ルールを適用することができる。次に、この原稿分類情
報OCと仕上り情報GSとから次のルールに従ってパラメー
タ設定PSを行なう。
If露光がかなりオーバーthenハイライト点濃度は0.05 If露光がオーバーthenハイライト点濃度は0.10 If露光が少しオーバーthenハイライト点濃度は0.15 If露光がノーマルthenハイライト点濃度は0.20 If露光が少しアンダーthenハイライト点濃度は0.30 If露光がアンダーthenハイライト点濃度は0.40If露光が
かなりアンダーthenハイライト点濃度は0.50 このルールも同様であり、ハイライト点濃度が設定さ
れる。他の特徴量からも同じようにハイライト点濃度が
出力され全体結果としては平均値をとる。他の項目に対
しても同様なIF〜then〜のファジー推論を適用できる。
グレー点,明るめ/暗め,好み,調子,絵柄の種類とい
った仕上り情報GSは、キーボード301又はマウス421から
任意にいずれを入力しても良くなっており、入力しなく
ても構わない。
モニタ200での画像表示を見ながらオペレータは入力
装置300によってトリミング範囲等を入力し(ステップS
33)、その後に上述の如くして特性値CRを計算し(ステ
ップS34)、この特性値CRに対して仕上り情報GSを入力
し(ステップS35)、上述のファジー推論によって条件
パラメータを決定する(ステップS36)。その後に信号
処理条件の設定を行なってから(ステップS37)、本ス
キャンを行なうことになる(ステップS38)。条件パラ
メータとしては階調変換カーブのハイライト/シャドー
点濃度及びカーブの形状,鮮鋭度強調係数,色修正係数
等がある。
すなわち、上述のような前処理の後、装填された原稿
カセット102のカラー原稿120の画像をスキャナ100で読
取るが、この場合、原稿カセット102は回転台受115によ
って回転され、移動部材116によってトリミング方向
に、移動部材111によって副走査方向にそれぞれ移動さ
れ、第4図に示すようなライン120Aの領域が主走査され
る。蛍光灯121から照射され透過した光は結像レンズ124
に入力され、色分解プリズム125でRGBに色分解されてか
らそれぞれイメージセンサ126R,126G,126Bに結像され
る。イメージセンサ126R〜126Bからは検出された1ライ
ン分の画像信号PSが出力され、信号処理部400に入力さ
れてEND変換402,色修正403,拡大又は縮小404,鮮鋭度強
調405,階調変換406,墨版生成407の各処理が前記設定さ
れた条件で施される。色修正たとえば特開昭58−178355
号公報で示されるような方法で、鮮鋭度強調はたとえば
特開昭60−54570号公報で示されるような方法で行な
う。また、END変換や階調変換を含めて、特開昭59−110
62号公報で示される方法を用いても良い。そして、生成
された製版用信号の画像データC,M,Y,Kによって形成さ
れる画像がモニタ200に表示されるので、この表示画像
を見ながら所望の画像となるように色味等をキーボード
301で調整しても良い。
このようにして信号処理部400で得られたC,M,Y,Kの製
版用信号は出力機500に送られ、網掛回路531で網掛処理
されてレーザ整形光源501の駆動回路532に送られ、網点
出力の2値信号で発光される。光源502で発光されたレ
ーザ光502はレゾナントスキャナ504及びfθレンズ505
に入力され、ミラー506で反射されて副走査ドラム510位
置で感光材料503を露光する。露光された感光材料503は
カッタ512で所定長さにカットされ自現機600に送られて
現像されC,M,Y,Kの4色製版が作成される。
発明の効果; この発明の画像入出力システム及び信号処理条件の設
定方法によれば、原稿貼りのないカセット方式であるた
め操作が簡単であり、平面走査による入力方式であるた
め高速入力が可能であると共に、信号処理に必要なパラ
メータの設定を効率良くかつ原稿の特性に忠実に対応し
て、仕上り条件も加味して設定するようにしているの
で、画像入出力システムの稼働率及び作業性の向上を図
ると共に、より完全な画像出力特性を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す外観構成図、第2図
はこの発明の原稿台の一例を示す構造図、第3図は画像
入力部の光学系を示す図、第4図は光源と原稿との関係
を示す図、第5図は出力機の一例を示す構造図、第6図
はこの発明の回路系を示すブロック図、第7図はこの発
明と動作例を示すフローチャート、第8図はこの発明の
信号処理条件の設定方法を示すフローチャート、第9図
はその一部を示すフローチャート、第10図(A)及び
(B)は累積ヒストグラム及びヒストグラムに対する特
性値の一例を示す図、第11図は従来の画像入出力システ
ムの一例を示すブロック図、第12図〜第14図は入力ドラ
ムに対するカラー原稿の貼付を説明するための図であ
る。 100……スキャナ、102……原稿カセット、110……原稿
台、200……モニタ、300……入力装置、301……キーボ
ード、302……CRT、400……信号処理部、410……フロッ
ピーディスク、411……ハードディスク、500……出力
機、600……自動現像機。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿カセットに収納された原稿をラフスキ
    ャン又は本スキャンして読取る画像読取手段と、この画
    像読取手段から得られる前記原稿の本スキャンデータを
    信号処理する信号処理手段と、前記ラフスキャンによる
    前記原稿のラフスキャンデータに基づいて前記原稿の特
    性値を求めると共に、予め定めた第1のルールに従って
    前記特性値から原稿分類情報を演算する原稿分類情報作
    成手段と、画像の仕上がり情報を外部から入力する補助
    入力手段と、前記原稿分類情報と前記仕上がり情報とに
    基づいて、予め定めた第2のルールに従って前記信号処
    理手段に対して信号処理条件の設定を行なう信号処理条
    件設定手段と、必要な指示情報を入力する入力手段と、
    前記信号処理手段の出力に基づいて画像を記録する記録
    手段とを具備したことを特徴とする画像入出力システ
    ム。
  2. 【請求項2】前記第1及び/又は第2のルールにファジ
    ー推論を用いた請求項1に記載の画像入出力システム。
  3. 【請求項3】原稿カセットに収納された原稿を読取り、
    その読取信号に対して信号処理を施して後に画像を記録
    するようになっている画像入出力システムにおいて、前
    記原稿のラフスキャンデータから前記原稿の特性値を求
    め、予め定めた第1のルールに従って前記特性値から原
    稿分類情報を求め、外部から入力した画像の仕上がり情
    報と前記原稿分類情報とに基づき、予め定めた第2のル
    ールに従って、前記信号処理のパラメータを設定するよ
    うにしたことを特徴とする信号処理条件の設定方法。
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