JP2585747Y2 - 打撃工具 - Google Patents

打撃工具

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JP2585747Y2
JP2585747Y2 JP6591392U JP6591392U JP2585747Y2 JP 2585747 Y2 JP2585747 Y2 JP 2585747Y2 JP 6591392 U JP6591392 U JP 6591392U JP 6591392 U JP6591392 U JP 6591392U JP 2585747 Y2 JP2585747 Y2 JP 2585747Y2
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JP
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cylinder
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housing
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喜彦 渡辺
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Koki Holdings Co Ltd
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Hitachi Koki Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はハンマドリルのように打
撃運動を行なう打撃工具の打撃停止装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の打撃工具の打撃停止装置は、本体
の工具を押し付けることによりシリンダを後退させてク
ラッチを噛み合わせ、シリンダの円周上の一部をスプリ
ングにより付勢してシリンダを前進させて中間軸上に設
けたクラッチの噛み合いを外す構造であって、図4に示
すように前記スプリングのコイルの断面形状は円形断面
であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の打撃工具の打撃
停止装置におけるシリンダを前進させるスプリングが、
回転するシリンダの外周上にかつ本体枠を形成するハウ
ジング、または軸受用強度部材の内周との間に配置され
ている構造で、図4に示すようにスプリングのコイルの
断面形状が円形を呈しているために、スプリングを圧縮
時、圧縮荷重によりスプリングの両端面のコイルがシリ
ンダ軸の直交方向に重なり合い、シリンダの外周とハウ
ジング、またはハウジング内の軸受強度部材との間には
さみ込まれ、スプリングとシリンダ外周との間で発熱を
生じ、ハウジングが溶ける、またスプリングが絡み合い
打撃停止装置の機能を損なうという問題があった。本考
案の目的は、上記スプリングの形状をスプリング圧縮時
にコイルがシリンダ軸の直交方向に重なることのない形
状とし、完全なる打撃工具の打撃停止装置を提供すると
共に、シリンダとスプリングの間の接触を防止し摩擦熱
の発生を防ぐことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的はシリンダを前
進させるスプリングのコイル断面形状を四角形とし、ス
プリング圧縮時、スプリング両端部でコイル同志が接触
し、スプリング圧縮荷重が付加されても、シリンダ軸に
対し直交方向にこの圧縮荷重が作用しないようにするこ
とにより達成される。
【0005】
【作用】上記のように構成された打撃工具の打撃停止装
置は、先端工具を被削材に押し当てることによりシリン
ダが軸方向に後退し、シリンダ外周及びシリンダに設け
たフランジ部に当接するスラストニードルベアリング、
スラストプレートの後方更にハウジングの内周とハウジ
ングまたは軸受用強度部材に固定したニードルベアリン
グの側面に当接する位置に設けた角形スプリングを圧縮
する。同時にシリンダのフランジ部はクラッチを後退さ
せ、揺動体に回転を伝達する。逆に被削材から先端工具
を離すと角形スプリングの付勢力によりシリンダが前進
し、揺動体への回転伝達を止め、打撃を停止するように
動作する。
【0006】
【実施例】本考案の実施例を図1〜図3に示す。駆動軸
2の回転運動はファーストギヤ3を経て中間軸4に伝達
される。更に中間軸4はシリンダ6上に設けられたセカ
ンドギヤ5を経てシリンダ6を回転し、先端工具7に常
に回転を伝達している。前記中間軸4上には、回転可能
に遊合した揺動体8とクラッチ10が配設され、クラッ
チ10は軸方向に移動可能で中間軸4と揺動体8を鋼球
9により係合自在に配設されている。ハウジング1にニ
ードルベアリング19が固定され、シリンダ6の外周と
ハウジング1の内周とニードルベアリング19の側面で
覆われた空間に角形スプリング18が配設されている。
シリンダ6は角形スプリング18によりスラストプレー
ト11、スラストベアリング12を介して、常時前方に
付勢されており軸方向に移動可能に配設されている。ス
ラストプレート11は前記クラッチ10の溝部10bに
当接し、前進時はクラッチ10も同時に前進する。シリ
ンダ6には該シリンダ6と同心のフランジ部6aがクラ
ッチ10のフランジ部10aと側面で重合するよう形成
されている。クラッチ10を後退させると中間軸4と揺
動体8とが鋼球9で係合する構成である。
【0007】この構造において、図1で示すように先端
工具7を被削材に押し付けると、シリンダ6は角形スプ
リング18に抗して後方へ移動する。同時にシリンダ6
のフランジ部6aが後退し、該フランジ部6aと重合す
るクラッチ10のフランジ部10aに当接し、クラッチ
10を後退させる。中間軸4と揺動体8との間に配置し
た鋼球9が係合した時にクラッチ10が一杯に後退し、
中間軸4の駆動力は揺動体8に伝達され、ピストン14
がピストンピン13を経て往復動する。更にピストン1
4内に設けられた空気室15の空気バネにより打撃子1
6を追従し中間子17を介して先端工具を打撃する。
【0008】先端工具7を被削材から離すと図2に示す
ように角形スプリング18によりスラストプレート1
1、スラストニードルベアリング12、シリンダ6が前
方に移動する。同時にスラストプレート11がクラッチ
溝部10bに当接していることからクラッチ10も前方
に移動し中間軸4と揺動体8との係合を解除し、往復動
及び打撃動作が停止する構造である。角形スプリング1
8は常に回転するシリンダ6と回動しないスラストプレ
ート11、ハウジング1、ニードルベアリング19内に
あり、摩擦熱を発生しないように、シリンダ6に接触し
ない構造となっている。図1、図3で示すように、シリ
ンダ6が後退した位置で角形スプリング18は外径部を
ハウジング1で支えられ両端はニードルベアリング19
とスラストプレート11で支持され、内周部はシリンダ
6の外周部に触れない構造となる。
【0009】
【考案の効果】本考案によれば、打撃工具を被削材に押
し付けると同時にシリンダが後退し、シリンダに設けた
フランジ部でクラッチのフランジ部側面を回転摺動しな
がら当接し後退させ、クラッチを入れる構造のシリンダ
を付勢するバネを角形スプリングにしたことにより、圧
縮時の荷重による角形スプリングがシリンダ軸直交方向
に重なることがないために、角形スプリングとシリンダ
との接触がなくなり、摩擦熱の発生を防ぐと共に、この
構造の大巾な寿命向上を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示す打撃工具のクラッチ
入切構造のクラッチが入った状態を示す断面図。
【図2】 クラッチが切れた状態を示す断面図。
【図3】 図1の角形スプリング取付状態を示す部分拡
大図。
【図4】 従来技術のスプリング取付状態の説明図。
【符号の説明】
図において、1はハウジング、2は駆動軸、3はファー
ストギヤ、4は中間軸、6はシリンダ、7は先端工具、
8は揺動体、10はクラッチ、14はピストン、18は
角形スプリングである。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体枠を形成するハウジングと、該ハウ
    ジング内に駆動軸の回転をファーストギヤを介して中間
    軸に伝達し、該中間軸上に回転可能に遊合して、ピスト
    ンを往復駆動する揺動体と、制限的に軸方向に移動可能
    でスプリングにより前方に付勢されたシリンダと前記揺
    動体に回転力を伝達するクラッチが先端工具の軸方向移
    動とシリンダの移動に連動して作動する打撃工具におい
    て、 該シリンダを付勢するスプリングが、シリンダと同心か
    つシリンダの外周上に配設し、更に前記スプリングのコ
    イルの断面形状が四角形であることを特徴とする打撃工
    具。
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JPH0631970U JPH0631970U (ja) 1994-04-26
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JP6517634B2 (ja) * 2015-08-27 2019-05-22 株式会社マキタ 打撃工具

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