JP2585266B2 - 脱穀装置の扱室受網 - Google Patents
脱穀装置の扱室受網Info
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- JP2585266B2 JP2585266B2 JP62109664A JP10966487A JP2585266B2 JP 2585266 B2 JP2585266 B2 JP 2585266B2 JP 62109664 A JP62109664 A JP 62109664A JP 10966487 A JP10966487 A JP 10966487A JP 2585266 B2 JP2585266 B2 JP 2585266B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、水稲、陸稲、麦、豆などの穀類の脱穀に
使用される脱穀装置の、扱室受網に関するものであり、
とくには、湿ったもしくは濡れた穀類の脱穀に際するふ
るい目の目詰りを有効に防止するものである。
使用される脱穀装置の、扱室受網に関するものであり、
とくには、湿ったもしくは濡れた穀類の脱穀に際するふ
るい目の目詰りを有効に防止するものである。
(従来の技術) 脱穀装置に適用されて、脱粒、こなし、粗選別などに
寄与する従来既知の扱室受網としては、たとえば第5図
に示すものがある。
寄与する従来既知の扱室受網としては、たとえば第5図
に示すものがある。
図中1は、扱室内に、回転駆動可能に配置した扱胴
を、2は、この扱胴1の周面に、その周方向および軸線
方向へ間隔をおいて設けたそれぞれの扱歯を示し、また
3は、扱胴1の下側に配設されて、その周面に沿う形状
に湾曲する扱室受網を示す。
を、2は、この扱胴1の周面に、その周方向および軸線
方向へ間隔をおいて設けたそれぞれの扱歯を示し、また
3は、扱胴1の下側に配設されて、その周面に沿う形状
に湾曲する扱室受網を示す。
ここで、平面形状が、a−a矢視図に示すようにほぼ
矩形をなすこの扱室受網3は、たとえば、線径が約2〜
2.6φ、ふるい目寸法、いいかえれば網目寸法が8〜25m
m程度のクリンプ織金網などからなる金網にて構成され
ており、このような扱室受網3は、取付フレーム4の縁
枠4aにその周辺部分を、また、十字状に延在する中間支
持桟4bにその中間部を、取付プレート5を介してそれぞ
れ溶接、ねじ止めなどすることによって、所定の位置に
位置決め保持されている。
矩形をなすこの扱室受網3は、たとえば、線径が約2〜
2.6φ、ふるい目寸法、いいかえれば網目寸法が8〜25m
m程度のクリンプ織金網などからなる金網にて構成され
ており、このような扱室受網3は、取付フレーム4の縁
枠4aにその周辺部分を、また、十字状に延在する中間支
持桟4bにその中間部を、取付プレート5を介してそれぞ
れ溶接、ねじ止めなどすることによって、所定の位置に
位置決め保持されている。
なお図中6は、扱胴1の回転方向へ延在して扱室受網
3から幾分上方へ突出する弓形金具を示し、溶接、ねじ
止めなどによって、縁枠4aおよび中間支持桟4bにそれぞ
れ取り付けられるそれぞれの弓形金具6は、穀桿から分
離された穀粒、穂切れその他の、穀桿移動方向への移動
を一時的に堰止めて、扱室受網3の選別およびこなし性
能を高め、穀粒損失を防止すべく機能する。
3から幾分上方へ突出する弓形金具を示し、溶接、ねじ
止めなどによって、縁枠4aおよび中間支持桟4bにそれぞ
れ取り付けられるそれぞれの弓形金具6は、穀桿から分
離された穀粒、穂切れその他の、穀桿移動方向への移動
を一時的に堰止めて、扱室受網3の選別およびこなし性
能を高め、穀粒損失を防止すべく機能する。
かかる扱室受網3は、高い剛性を有する他、それの取
付フレーム4への取り付けが比較的容易であり、しかも
安価であるという利点を有することから、現在市販の脱
穀装置に最も多用されている。
付フレーム4への取り付けが比較的容易であり、しかも
安価であるという利点を有することから、現在市販の脱
穀装置に最も多用されている。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、かかる従来の扱室受網3は、撥水性の低い
鋼線を素材としていることから、たとえば、湿った稲穂
の処理を行った場合には、穂切れ、藁屑などがその扱室
受網3に極めて付着し易いことに加え、その受網3は、
鋼線の織上体にて構成されていることから、各鋼線の交
差部に藁屑、穂切れなどが挟まり易く、しかも、扱室受
網3の下面には、鋼線の織り上げに起因する凹凸が、そ
の全体にわたって存在することにより、取付フレーム4
の、縁枠4aおよび中間支持桟4bと、その上に固定した扱
室受網3との間には、第5図のb−b断面図に例示する
ような小さな隙間7が発生し、その隙間7に小枝梗、藁
屑などが挟まり易いことにより、扱室受網3の網目、い
いかえればふるい目が比較的早期に目詰りして脱穀処理
能力が低下するとともに、多量の砕米が発生するという
問題がある一方、ふるい目の目詰りの防止のためには、
頻繁なる作業の中断ならびに扱室受網3の掃除が必要に
なるという他の問題があった。
鋼線を素材としていることから、たとえば、湿った稲穂
の処理を行った場合には、穂切れ、藁屑などがその扱室
受網3に極めて付着し易いことに加え、その受網3は、
鋼線の織上体にて構成されていることから、各鋼線の交
差部に藁屑、穂切れなどが挟まり易く、しかも、扱室受
網3の下面には、鋼線の織り上げに起因する凹凸が、そ
の全体にわたって存在することにより、取付フレーム4
の、縁枠4aおよび中間支持桟4bと、その上に固定した扱
室受網3との間には、第5図のb−b断面図に例示する
ような小さな隙間7が発生し、その隙間7に小枝梗、藁
屑などが挟まり易いことにより、扱室受網3の網目、い
いかえればふるい目が比較的早期に目詰りして脱穀処理
能力が低下するとともに、多量の砕米が発生するという
問題がある一方、ふるい目の目詰りの防止のためには、
頻繁なる作業の中断ならびに扱室受網3の掃除が必要に
なるという他の問題があった。
この発明は、従来技術のかかる問題を有利に解決する
ものであり、穀類の乾燥状態においてはもちろん、湿潤
状態においてもなお、ふるい目の目詰りを極めて有効に
防止することができる扱室受網を提供するものである。
ものであり、穀類の乾燥状態においてはもちろん、湿潤
状態においてもなお、ふるい目の目詰りを極めて有効に
防止することができる扱室受網を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) この発明の脱穀装置の扱室受網は、とくに、撥水性に
すぐれた合成樹脂材料の成形体にてそれぞれのふるい目
を区画するとともに、取付フレームの、縁枠および中間
支持桟接触部分を、その取付フレームに密着する広幅の
矩形枠および広幅桟にて構成し、前記扱胴の軸線方向お
よび周方向に延びて、前記ふるい目の区画に寄与するそ
れぞれの細桟の少なくとも頂部を上方へ凸となる曲面形
状とするとともに、矩形枠および広幅桟のそれぞれの、
ふるい目の区画に寄与する側壁の頂部を、ふるい目寸法
を上方側へ拡開する向きの曲面形状とし、矩形枠、広幅
桟および細桟のそれぞれの頂面および頂縁を、矩形枠お
よび広幅桟の、取付フレームへの密着姿勢で、全体的に
同一の曲面内に位置させたものである。
すぐれた合成樹脂材料の成形体にてそれぞれのふるい目
を区画するとともに、取付フレームの、縁枠および中間
支持桟接触部分を、その取付フレームに密着する広幅の
矩形枠および広幅桟にて構成し、前記扱胴の軸線方向お
よび周方向に延びて、前記ふるい目の区画に寄与するそ
れぞれの細桟の少なくとも頂部を上方へ凸となる曲面形
状とするとともに、矩形枠および広幅桟のそれぞれの、
ふるい目の区画に寄与する側壁の頂部を、ふるい目寸法
を上方側へ拡開する向きの曲面形状とし、矩形枠、広幅
桟および細桟のそれぞれの頂面および頂縁を、矩形枠お
よび広幅桟の、取付フレームへの密着姿勢で、全体的に
同一の曲面内に位置させたものである。
(作用) このような扱室受網は、脱粒、こなし、粗選別などの
それ本来の機能を十分に発揮しえることはもちろんたと
えば、超高分子量ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
フェニレンオキサイド、ポリカーボネート、ポリアミ
ド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレン
またはアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂の
ような撥水性にすぐれた合成樹脂材料にてそれを構成す
ることにより、その受網への穂切れ、藁屑などの付着、
からみ付きなどを有効に防止することができる。
それ本来の機能を十分に発揮しえることはもちろんたと
えば、超高分子量ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
フェニレンオキサイド、ポリカーボネート、ポリアミ
ド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレン
またはアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂の
ような撥水性にすぐれた合成樹脂材料にてそれを構成す
ることにより、その受網への穂切れ、藁屑などの付着、
からみ付きなどを有効に防止することができる。
またここでは、扱室受網のふるい目を、合成樹脂材料
の成形体にて区画することにより、ふるい目を構成する
それぞれの桟部材が、それらの交差部にて相互に一体と
なるので、桟部材の交差部への藁屑、穂切れ、小枝梗な
どの入り込みが十分に防止されることになる。
の成形体にて区画することにより、ふるい目を構成する
それぞれの桟部材が、それらの交差部にて相互に一体と
なるので、桟部材の交差部への藁屑、穂切れ、小枝梗な
どの入り込みが十分に防止されることになる。
そしてさらに、合成樹脂材料の成形体にて構成した扱
室受網は、凹凸のない平坦な下表面を有する広幅の矩形
枠およびそれぞれの広幅桟によって、取付フレームの、
縁枠および中間支持桟の両者に、好ましくはそれらの幅
の全体にわたって、完全に密着することになるので、そ
の成形体と取付フレームとの間からは、穂切れ、小枝梗
などが入り込み得る隙間を完全に除去することが可能と
なる。併せてここでは、矩形枠および広幅桟を取付フレ
ームに密着させることにより、主には細桟によって区画
されるふるい目を、縁枠および中間支持桟上から完全に
取り除くことができるので、穂切れ、小枝梗などが、そ
のふるい目を経て、細桟と取付フレームとの間へ入り込
むおそれをもまた完全に除去することができる。
室受網は、凹凸のない平坦な下表面を有する広幅の矩形
枠およびそれぞれの広幅桟によって、取付フレームの、
縁枠および中間支持桟の両者に、好ましくはそれらの幅
の全体にわたって、完全に密着することになるので、そ
の成形体と取付フレームとの間からは、穂切れ、小枝梗
などが入り込み得る隙間を完全に除去することが可能と
なる。併せてここでは、矩形枠および広幅桟を取付フレ
ームに密着させることにより、主には細桟によって区画
されるふるい目を、縁枠および中間支持桟上から完全に
取り除くことができるので、穂切れ、小枝梗などが、そ
のふるい目を経て、細桟と取付フレームとの間へ入り込
むおそれをもまた完全に除去することができる。
従って、この扱室受網によれば、種々の原因によって
発生するふるい目の目詰りが十分に防止されることにな
り、これがため、穀粒水分の多少を問わず、受網の頻繁
なる掃除を必要とすることなく、脱穀処理能力を長期間
にわたって維持することができるとともに、破砕粒の発
生を有効に防止することができる。
発生するふるい目の目詰りが十分に防止されることにな
り、これがため、穀粒水分の多少を問わず、受網の頻繁
なる掃除を必要とすることなく、脱穀処理能力を長期間
にわたって維持することができるとともに、破砕粒の発
生を有効に防止することができる。
加えてここでは、扱胴の軸線方向および周方向に延び
てふるい目の区画に寄与するそれぞれの細桟の少なくと
も頂部を上方へ凸となる曲面形状とするとともに、矩形
枠および広幅桟のそれぞれの、ふるい目の区画に寄与す
る側壁の頂部を、ふるい目寸法を上方側へ拡開する向き
の曲面形状とすることにより、細桟と藁屑等との接触面
積を低減させ、藁屑等の細桟への付着、からみつきなど
を一層有効に防止することができる他、藁屑、穀粒等
の、細桟上での移動抵抗を小さくして、藁屑等の排出、
穀粒のふるい目からの漏下をともに円滑かつ迅速ならし
めて、選別性能および効率をより向上させるとともに、
砕米等の発生をさらに効果的に防止することが可能とな
る。その上、矩形枠および広幅桟の側壁の頂部をもまた
曲面形状とすることによって、すべてのふるい目におけ
る穀粒の漏下効率を高めて選別性能を大きく向上させる
ことができる。
てふるい目の区画に寄与するそれぞれの細桟の少なくと
も頂部を上方へ凸となる曲面形状とするとともに、矩形
枠および広幅桟のそれぞれの、ふるい目の区画に寄与す
る側壁の頂部を、ふるい目寸法を上方側へ拡開する向き
の曲面形状とすることにより、細桟と藁屑等との接触面
積を低減させ、藁屑等の細桟への付着、からみつきなど
を一層有効に防止することができる他、藁屑、穀粒等
の、細桟上での移動抵抗を小さくして、藁屑等の排出、
穀粒のふるい目からの漏下をともに円滑かつ迅速ならし
めて、選別性能および効率をより向上させるとともに、
砕米等の発生をさらに効果的に防止することが可能とな
る。その上、矩形枠および広幅桟の側壁の頂部をもまた
曲面形状とすることによって、すべてのふるい目におけ
る穀粒の漏下効率を高めて選別性能を大きく向上させる
ことができる。
しかも、ここにおいては矩形枠、広幅桟および細桟の
それぞれの頂面および頂縁を、矩形枠および広幅桟の、
取付フレームへの密着姿勢で、全体的に同一の曲面内に
位置させることにより、受網上での穀粒、藁屑等の移動
をさらに円滑ならしめて、選別性能および効率を一層高
めることができ、なかでも、矩形枠の、扱胴の回転方向
前方側の桟部分を段状にステップアップさせていないこ
とに基づき、扱室内の藁屑、穂切れ等の、排塵胴その他
の排塵手段側への移動を極めて円滑かつ迅速ならしめに
ことができ、この結果として、選別性能および効率のそ
れぞれをより優れたものとすることができる。
それぞれの頂面および頂縁を、矩形枠および広幅桟の、
取付フレームへの密着姿勢で、全体的に同一の曲面内に
位置させることにより、受網上での穀粒、藁屑等の移動
をさらに円滑ならしめて、選別性能および効率を一層高
めることができ、なかでも、矩形枠の、扱胴の回転方向
前方側の桟部分を段状にステップアップさせていないこ
とに基づき、扱室内の藁屑、穂切れ等の、排塵胴その他
の排塵手段側への移動を極めて円滑かつ迅速ならしめに
ことができ、この結果として、選別性能および効率のそ
れぞれをより優れたものとすることができる。
(実施例) 以下にこの発明を図示例に基づいて説明する。
第1図はこの発明の一実施例を示す図であり、図中11
はこの発明の扱室受網を示す。
はこの発明の扱室受網を示す。
この扱室受網11は、撥水性、好ましくは、このことに
加えて、耐摩耗性にもすぐれた合成樹脂材料、たとえ
ば、平均分子量が70万〜500万の超高分子量ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリオキシメチレン、ポリフェニ
レンオキサイド、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレンまたは
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂を用い、
それのモールド成形によって、前述した取付フレーム4
の縁枠4aに密着する4本の広幅桟からなる矩形枠12を形
成するとともに、この矩形枠内に、それの対向するそれ
ぞれの二辺と平行に延在して、それの中央部もしくはそ
の近傍部分にて交差する二本の広幅桟13a,13bをそれぞ
れ形成して、これらの広幅桟13a,13bのそれぞれを、取
付フレーム4の中間支持桟4bに密着可能ならしめる。
加えて、耐摩耗性にもすぐれた合成樹脂材料、たとえ
ば、平均分子量が70万〜500万の超高分子量ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリオキシメチレン、ポリフェニ
レンオキサイド、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレンまたは
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂を用い、
それのモールド成形によって、前述した取付フレーム4
の縁枠4aに密着する4本の広幅桟からなる矩形枠12を形
成するとともに、この矩形枠内に、それの対向するそれ
ぞれの二辺と平行に延在して、それの中央部もしくはそ
の近傍部分にて交差する二本の広幅桟13a,13bをそれぞ
れ形成して、これらの広幅桟13a,13bのそれぞれを、取
付フレーム4の中間支持桟4bに密着可能ならしめる。
ここで、好ましくは、矩形枠12および広幅桟13a,13b
のそれぞれの幅を、十分なる数のふるい目が形成される
ことを条件として、縁枠4aおよび中間支持桟4bのそれと
同等もしくはそれ以上とし、このことによって、扱室受
網上を移動する穂切れ、小枝梗などが、取付フレーム4
と、その上面に密着した矩形枠12および広幅桟13a,13b
との間へ刺さり込むのを有効に防止する。
のそれぞれの幅を、十分なる数のふるい目が形成される
ことを条件として、縁枠4aおよび中間支持桟4bのそれと
同等もしくはそれ以上とし、このことによって、扱室受
網上を移動する穂切れ、小枝梗などが、取付フレーム4
と、その上面に密着した矩形枠12および広幅桟13a,13b
との間へ刺さり込むのを有効に防止する。
そしてまた、このモールド成形では、矩形枠12と、そ
れぞれの広幅桟13a,13bとで区画される四個の升目内
に、扱胴1の回転方向へ延在する複数本の細桟14aと、
それの軸線方向へ延在する複数本の細桟14bとをそれぞ
れ形成することによって、複数個のふるい目15を区画す
る。
れぞれの広幅桟13a,13bとで区画される四個の升目内
に、扱胴1の回転方向へ延在する複数本の細桟14aと、
それの軸線方向へ延在する複数本の細桟14bとをそれぞ
れ形成することによって、複数個のふるい目15を区画す
る。
なおここで、このようなモールド成形によって構成さ
れる扱室受網11の厚さは、通常は3〜10mmとすることが
でき、また、それぞれのふるい目15の寸法は、たとえば
11□とすることができる。
れる扱室受網11の厚さは、通常は3〜10mmとすることが
でき、また、それぞれのふるい目15の寸法は、たとえば
11□とすることができる。
かかる扱室受網11は、その矩形枠12を取付フレーム4
の縁枠4aに、また、それぞれの広幅桟13a,13bを中間支
持桟4bに、取付プレートを介してまたは介することな
く、それらのそれぞれの取付孔位置にて固定することに
よって、矩形枠12および広幅桟13a,13bのそれぞれの平
坦下面と、縁枠4aおよび中間支持桟4bとの完全なる密着
状態をもたらすことにより、使用に供することができ
る。
の縁枠4aに、また、それぞれの広幅桟13a,13bを中間支
持桟4bに、取付プレートを介してまたは介することな
く、それらのそれぞれの取付孔位置にて固定することに
よって、矩形枠12および広幅桟13a,13bのそれぞれの平
坦下面と、縁枠4aおよび中間支持桟4bとの完全なる密着
状態をもたらすことにより、使用に供することができ
る。
なおここで、それぞれのふるい目15の区画に寄与する
それぞれの細桟14a,14bの頂部をともに、たとえば、a
−a断面図に示すように、横断面形状が上向き凸曲線と
なるよう形成してそれらの細桟14a,14bと、穀粒、藁屑
その他との接触面積を減少させた場合には、それらの細
桟14a,14bへの藁屑等の付着、ひいてはふるい目15の目
詰りを有効に防止することができ、また、細桟上での穀
粒、藁屑等の円滑なる移動に基づいて、選別性能および
効率を高めることができる。そしてこのことは、扱室受
網11に十分なる剛性を付与し得る限りにおいて、細桟14
a,14bの横断面形状を円形とした場合も同様である。
それぞれの細桟14a,14bの頂部をともに、たとえば、a
−a断面図に示すように、横断面形状が上向き凸曲線と
なるよう形成してそれらの細桟14a,14bと、穀粒、藁屑
その他との接触面積を減少させた場合には、それらの細
桟14a,14bへの藁屑等の付着、ひいてはふるい目15の目
詰りを有効に防止することができ、また、細桟上での穀
粒、藁屑等の円滑なる移動に基づいて、選別性能および
効率を高めることができる。そしてこのことは、扱室受
網11に十分なる剛性を付与し得る限りにおいて、細桟14
a,14bの横断面形状を円形とした場合も同様である。
またここにおいて、図示のように、矩形枠および広幅
桟13a,13bのそれぞれの、ふるい目15の区画に寄与する
側壁の頂部を、ふるい目寸法を上方側へ拡開する向きの
曲面形状とすることにより、それらの枠12および桟13a,
13bに隣接して位置する多数のふるい目での穀粒の漏下
効率をも高めることができ、これにて選別性能を一層高
めることができる。
桟13a,13bのそれぞれの、ふるい目15の区画に寄与する
側壁の頂部を、ふるい目寸法を上方側へ拡開する向きの
曲面形状とすることにより、それらの枠12および桟13a,
13bに隣接して位置する多数のふるい目での穀粒の漏下
効率をも高めることができ、これにて選別性能を一層高
めることができる。
そしてさらに、これも図示のように、矩形枠12、広幅
桟13a,13bおよび細桟14a,14bそれぞれの頂面および頂縁
を、矩形枠12および広幅桟13a,13bの、取付フレーム4
への密着姿勢で、全体的に同一の曲面内に位置させるこ
とによって、穀粒、藁屑等の、扱胴の軸線方向および周
方向の各方向への移動をより円滑ならしめて、選別性能
および効率をさらに向上させることができ、なかでもと
くに、矩形枠の、扱胴の回転方向前方側の桟部分を段状
にステップアップさせていないことに基づき、扱室内の
藁屑、穂切等を、排塵胴その他の排塵手段側へ極めて円
滑にそして迅速に移動させることができ、これによっ
て、藁屑等の扱室内への滞留に起因する、選別性能およ
び選別効率の低下を十分に防止することができる。
桟13a,13bおよび細桟14a,14bそれぞれの頂面および頂縁
を、矩形枠12および広幅桟13a,13bの、取付フレーム4
への密着姿勢で、全体的に同一の曲面内に位置させるこ
とによって、穀粒、藁屑等の、扱胴の軸線方向および周
方向の各方向への移動をより円滑ならしめて、選別性能
および効率をさらに向上させることができ、なかでもと
くに、矩形枠の、扱胴の回転方向前方側の桟部分を段状
にステップアップさせていないことに基づき、扱室内の
藁屑、穂切等を、排塵胴その他の排塵手段側へ極めて円
滑にそして迅速に移動させることができ、これによっ
て、藁屑等の扱室内への滞留に起因する、選別性能およ
び選別効率の低下を十分に防止することができる。
この一方で、図示のような扱室受網11において、穂切
れ、藁屑、穀粒などの、穀桿移動方向への流動を制限し
て、十分なるこなし処理、選別などを可能ならしめ、併
せて、穀粒の、扱室外への飛び出しを有効に防止するた
めには、第2図に示すように、扱胴1の回転方向へ延在
する広幅桟13a、ならびに、その広幅桟13aと平行に延在
して、矩形枠12の、穀桿排出側に位置する桟部分12a
に、それらのほぼ全長にわたって延在して扱室内へ突出
する二条の突条16,17を、好ましくは、それぞれ一体成
形する。
れ、藁屑、穀粒などの、穀桿移動方向への流動を制限し
て、十分なるこなし処理、選別などを可能ならしめ、併
せて、穀粒の、扱室外への飛び出しを有効に防止するた
めには、第2図に示すように、扱胴1の回転方向へ延在
する広幅桟13a、ならびに、その広幅桟13aと平行に延在
して、矩形枠12の、穀桿排出側に位置する桟部分12a
に、それらのほぼ全長にわたって延在して扱室内へ突出
する二条の突条16,17を、好ましくは、それぞれ一体成
形する。
なおここで、それぞれの突条16,17を、広幅桟13aおよ
び桟部分12aに、このように一体成形した場合には、そ
れら両者間への藁屑その他の入り込みをもまた確実に防
止することができる。
び桟部分12aに、このように一体成形した場合には、そ
れら両者間への藁屑その他の入り込みをもまた確実に防
止することができる。
そしてさらに、第2図に示すような突条16,17を成形
してもなお、扱室受網11の耐荷重性が不足する場合に
は、織金網、硬鋼線、合成繊維のモノフィラメントまた
は撚線その他からなる補強芯を、それぞれの桟13a,13b,
14a,14bおよび矩形枠12内に埋め込むことによって、お
よび/または第2図に示すように、突条16,17と平行に
延在する細桟14aの全部もしくは一部に、それらの下方
へ突出するとともに、それらのほぼ全長にわたって延在
する下面リブ18を一体成形することによって、扱室受網
11の剛性の、所期した通りの向上をもたらす。なおここ
で、扱室受網11の寸法との関連において、それの剛性
が、細桟14aの延在方向のみならず、それと直交する細
桟14bの延在方向にも不足する場合には、細桟14bにもま
た下面リブを一体成形し得ることはもちろんである。
してもなお、扱室受網11の耐荷重性が不足する場合に
は、織金網、硬鋼線、合成繊維のモノフィラメントまた
は撚線その他からなる補強芯を、それぞれの桟13a,13b,
14a,14bおよび矩形枠12内に埋め込むことによって、お
よび/または第2図に示すように、突条16,17と平行に
延在する細桟14aの全部もしくは一部に、それらの下方
へ突出するとともに、それらのほぼ全長にわたって延在
する下面リブ18を一体成形することによって、扱室受網
11の剛性の、所期した通りの向上をもたらす。なおここ
で、扱室受網11の寸法との関連において、それの剛性
が、細桟14aの延在方向のみならず、それと直交する細
桟14bの延在方向にも不足する場合には、細桟14bにもま
た下面リブを一体成形し得ることはもちろんである。
以上のように構成してなる扱室受網11によれば、ここ
における合成樹脂材料に固有の物性である撥水性によ
り、乾いた穀類はもちろん、湿ったもしくは濡れた穀類
の脱穀に際し、それぞれの桟13a,13b,14a,14bおよび矩
形枠12への藁屑その他の付着、引掛り、からみつきな
ど、ひいては、ふるい目15の目詰りを有効に防止するこ
とができ、このことは、それぞれの細桟14a,14bの頂部
を、前述したような曲面形状とすることによって、より
顕著なものとなる。
における合成樹脂材料に固有の物性である撥水性によ
り、乾いた穀類はもちろん、湿ったもしくは濡れた穀類
の脱穀に際し、それぞれの桟13a,13b,14a,14bおよび矩
形枠12への藁屑その他の付着、引掛り、からみつきな
ど、ひいては、ふるい目15の目詰りを有効に防止するこ
とができ、このことは、それぞれの細桟14a,14bの頂部
を、前述したような曲面形状とすることによって、より
顕著なものとなる。
またここでは、それぞれの桟13a,13b,14a,14b相互の
交差部およびそれらと矩形枠12との交差部の全てを一体
形成していることから、それらの交差部に、藁屑その他
が挟まることに起因する目詰りの進行が確実に防止され
ることになる。
交差部およびそれらと矩形枠12との交差部の全てを一体
形成していることから、それらの交差部に、藁屑その他
が挟まることに起因する目詰りの進行が確実に防止され
ることになる。
これらのことに加え、ここでは、扱室受網11の、矩形
枠12および広幅桟13a,13bの平坦下面を、取付フレーム
4の、縁枠4aおよび中間支持桟4bにそれぞれ密着させて
おり、しかも、それらの矩形枠12および広幅桟13a,13b
には、ふるい目15が全く存在しないことから、矩形枠12
および広幅桟13a,13bと、取付フレーム4との間への藁
屑、小枝梗などの入り込みを十分有効に防止することが
できるとともに、そのふるい目15を経て、藁屑、小枝梗
などが縁枠4aおよび中間支持桟4bに達するのを確実に防
止して、それらの、ふるい目内への堆積、ならびに矩形
枠12および広幅桟13a,13bと、取付フレーム4との間へ
の入り込みのおそれを完全に除去することができる。従
って、このことによってもまた、ふるい目15の目詰りの
原因が有効に除去されることになる。
枠12および広幅桟13a,13bの平坦下面を、取付フレーム
4の、縁枠4aおよび中間支持桟4bにそれぞれ密着させて
おり、しかも、それらの矩形枠12および広幅桟13a,13b
には、ふるい目15が全く存在しないことから、矩形枠12
および広幅桟13a,13bと、取付フレーム4との間への藁
屑、小枝梗などの入り込みを十分有効に防止することが
できるとともに、そのふるい目15を経て、藁屑、小枝梗
などが縁枠4aおよび中間支持桟4bに達するのを確実に防
止して、それらの、ふるい目内への堆積、ならびに矩形
枠12および広幅桟13a,13bと、取付フレーム4との間へ
の入り込みのおそれを完全に除去することができる。従
って、このことによってもまた、ふるい目15の目詰りの
原因が有効に除去されることになる。
またここで、矩形枠12および広幅桟13a,13bのそれぞ
れの幅を、縁枠4aおよび中間支持桟4bの幅以上とするこ
とによって、矩形枠12および広幅桟13a,13bで、縁枠4a
および中間支持桟4bのそれぞれに完全に覆った場合に
は、それらの間への藁屑、小枝梗などの入り込みを一層
有利に防止することができる。
れの幅を、縁枠4aおよび中間支持桟4bの幅以上とするこ
とによって、矩形枠12および広幅桟13a,13bで、縁枠4a
および中間支持桟4bのそれぞれに完全に覆った場合に
は、それらの間への藁屑、小枝梗などの入り込みを一層
有利に防止することができる。
そしてさらに、この実施例においてもまた、矩形枠12
および、広幅桟13a,13bのそれぞれの側壁の頂部を前述
したような曲面形状とすること、ならびに、矩形枠12、
広幅桟13a,13bおよび細桟14a,14bのそれぞれの頂面およ
び頂縁を、矩形枠12および広幅桟13a,13bの、取付フレ
ーム4への密着姿勢で、全体的に同一の曲面内に位置さ
せることのそれぞれによって、前述したと同様のさらな
る作用効果をもたらすことができる。
および、広幅桟13a,13bのそれぞれの側壁の頂部を前述
したような曲面形状とすること、ならびに、矩形枠12、
広幅桟13a,13bおよび細桟14a,14bのそれぞれの頂面およ
び頂縁を、矩形枠12および広幅桟13a,13bの、取付フレ
ーム4への密着姿勢で、全体的に同一の曲面内に位置さ
せることのそれぞれによって、前述したと同様のさらな
る作用効果をもたらすことができる。
このように、この扱室受網11によれば、ふるい目の目
詰りの、それぞれの原因が十分に除去されることになる
ので、たとえ、穀粒が濡れている場合であっても、受網
の頻繁なる掃除を必要とすることなく、脱穀処理能力を
長期間にわたって維持することができ、また、目詰りに
起因する破砕粒の発生を有利に防止することができる。
詰りの、それぞれの原因が十分に除去されることになる
ので、たとえ、穀粒が濡れている場合であっても、受網
の頻繁なる掃除を必要とすることなく、脱穀処理能力を
長期間にわたって維持することができ、また、目詰りに
起因する破砕粒の発生を有利に防止することができる。
なお、図示例において、合成樹脂材料を、耐摩耗性に
もすぐれたものとした場合には、扱室受網11への錆の発
生はもちろん、早期摩耗をも十分に防止して耐久時間を
従来品の数倍にまで高めることができる。
もすぐれたものとした場合には、扱室受網11への錆の発
生はもちろん、早期摩耗をも十分に防止して耐久時間を
従来品の数倍にまで高めることができる。
第3図はこの発明の他の実施例を示す図であり、この
例は、矩形枠12と広幅桟13a,13bとで区画されるそれぞ
れの升目内に、複数本の細桟14a,14bをそれぞれ形成す
ることによって、扱胴1の回転方向へ延在する広幅桟13
aを境にして、その一方側、いいかえれば穀桿供給側に
は、平面形状がほぼ正方形をなす小寸法のふるい目15a
を、そして、穀桿排出側である広幅桟13aの他方側に
は、これもまた平面形状がほぼ正方形をなす大寸法のふ
るい目15bをそれぞれ形成したものであり、それぞれの
ふるい目15a,15bの寸法は、たとえば8□および11□と
することができる。
例は、矩形枠12と広幅桟13a,13bとで区画されるそれぞ
れの升目内に、複数本の細桟14a,14bをそれぞれ形成す
ることによって、扱胴1の回転方向へ延在する広幅桟13
aを境にして、その一方側、いいかえれば穀桿供給側に
は、平面形状がほぼ正方形をなす小寸法のふるい目15a
を、そして、穀桿排出側である広幅桟13aの他方側に
は、これもまた平面形状がほぼ正方形をなす大寸法のふ
るい目15bをそれぞれ形成したものであり、それぞれの
ふるい目15a,15bの寸法は、たとえば8□および11□と
することができる。
このように構成してなる扱室受網11は、これもまた前
述したように、その矩形枠12を取付フレーム4の縁枠4a
に、そして、広幅桟13a,13bを中間支持桟14bにそれぞれ
固定して使用に供することにより、第1,2図に示す実施
例と同様の作用効果をもたらすことができる。
述したように、その矩形枠12を取付フレーム4の縁枠4a
に、そして、広幅桟13a,13bを中間支持桟14bにそれぞれ
固定して使用に供することにより、第1,2図に示す実施
例と同様の作用効果をもたらすことができる。
加えて、この例の扱室受網11では、穀桿挿入側に位置
するふるい目15aの寸法よりも、穀桿排出側に位置する
ふるい目15bの寸法を大きくすることにより、はじめ
は、多量の穀粒が脱粒されるとともに、多量の穂切れ、
小枝梗、藁屑などが発生するふるい目15aの形成部分に
おいて、とくに穂切れの、一番口への落下が有効に防止
される他、十分なるこなしによる、未処理粒の十分なる
処理、たとえば、脱粒、ささり粒の分離などが行われ
る。そして、このようなこなしを受けてもなお、ふるい
目15aから落下しなかって穀粒その他は、その後、寸法
の大きいふるい目15bの形成部分へ移動され、穀粒は、
そこのふるい目15bから一番口へ円滑に落下する。
するふるい目15aの寸法よりも、穀桿排出側に位置する
ふるい目15bの寸法を大きくすることにより、はじめ
は、多量の穀粒が脱粒されるとともに、多量の穂切れ、
小枝梗、藁屑などが発生するふるい目15aの形成部分に
おいて、とくに穂切れの、一番口への落下が有効に防止
される他、十分なるこなしによる、未処理粒の十分なる
処理、たとえば、脱粒、ささり粒の分離などが行われ
る。そして、このようなこなしを受けてもなお、ふるい
目15aから落下しなかって穀粒その他は、その後、寸法
の大きいふるい目15bの形成部分へ移動され、穀粒は、
そこのふるい目15bから一番口へ円滑に落下する。
なお、かかる扱室受網11においては、若干の小枝梗、
藁屑などが、選別能力を高めるべく機能する、大寸法の
ふるい目15bを通過するのを完全には阻止することがで
きないが、穀粒が完全に分離された小比重の小枝梗、藁
屑などは唐箕によって十分に風選されるので、それらが
一番口へ落下するおそれはほとんどない。
藁屑などが、選別能力を高めるべく機能する、大寸法の
ふるい目15bを通過するのを完全には阻止することがで
きないが、穀粒が完全に分離された小比重の小枝梗、藁
屑などは唐箕によって十分に風選されるので、それらが
一番口へ落下するおそれはほとんどない。
従って、この扱室受網11によれば、小寸法のふるい目
15aの形成部分によって、選別性能の向上がもたらされ
るとともに、十分なるこなしが行われ、また、大寸法の
ふるい目15bの形成部分によって、穀粒の十分なる回収
が行われることになり、選別性能の向上と、脱穀処理能
力の向上とを両立させることが可能となる。
15aの形成部分によって、選別性能の向上がもたらされ
るとともに、十分なるこなしが行われ、また、大寸法の
ふるい目15bの形成部分によって、穀粒の十分なる回収
が行われることになり、選別性能の向上と、脱穀処理能
力の向上とを両立させることが可能となる。
また、第4図に示す実施例は、第3図に示す扱室受網
11において、それぞれのふるい目15a,15bの形成部分と
穀桿の排出側へ隣接する位置で、広幅桟13aおよび矩形
枠桟部分12aのそれぞれに、扱室内へ突出する突条16,17
を一体成形したものであり、ここでは、小寸法のふるい
目15aの形成部分に隣接する一方の突条16は、穂切れ、
藁屑などの大寸法のふるい目形成部分への移動を制限し
て十分なることなし処理を可能ならしめるべく作用し、
また、大寸法のふるい目15bの形成部分に隣接する他方
の突条17は、穀粒その他の移動を制限して十分なる選別
を可能ならしめるべく作用する。
11において、それぞれのふるい目15a,15bの形成部分と
穀桿の排出側へ隣接する位置で、広幅桟13aおよび矩形
枠桟部分12aのそれぞれに、扱室内へ突出する突条16,17
を一体成形したものであり、ここでは、小寸法のふるい
目15aの形成部分に隣接する一方の突条16は、穂切れ、
藁屑などの大寸法のふるい目形成部分への移動を制限し
て十分なることなし処理を可能ならしめるべく作用し、
また、大寸法のふるい目15bの形成部分に隣接する他方
の突条17は、穀粒その他の移動を制限して十分なる選別
を可能ならしめるべく作用する。
以上この発明を図示例に基づいて説明したが、突条本
数を、一本もしくは三本以上の複数本とすること、ふる
い目の寸法を三段階以上に変化させることも可能であ
る。
数を、一本もしくは三本以上の複数本とすること、ふる
い目の寸法を三段階以上に変化させることも可能であ
る。
(発明の効果) 従って、この発明によれば、撥水性にすぐれた合成樹
脂材料によるそれぞれの桟部材の成形によってふるい目
を区画することにより、藁屑、小枝梗などの桟部材への
付着、からみつき、ならびに桟部材間への入り込みに起
因する、ふるい目の目詰りの発生および進行を極めて有
効に防止することがきる他、桟部材への錆の発生に起因
する、扱室受網の耐久性の低下を確実に阻止することが
できる。
脂材料によるそれぞれの桟部材の成形によってふるい目
を区画することにより、藁屑、小枝梗などの桟部材への
付着、からみつき、ならびに桟部材間への入り込みに起
因する、ふるい目の目詰りの発生および進行を極めて有
効に防止することがきる他、桟部材への錆の発生に起因
する、扱室受網の耐久性の低下を確実に阻止することが
できる。
加えてここでは、扱室受網の、取付フレームへのそれ
ぞれの接触部分を、その取付フレームに密着する広幅桟
にて構成することにより、より好ましくは、それぞれの
広幅桟によって、取付フレームの、縁枠および中間支持
桟を完全に覆うことにより、扱室受網と取付フレームと
の間への藁屑その他の入り込みに起因する目詰りの発生
をもまた有効に防止することができるので、たとえ湿っ
たもしくは濡れた穀類を脱穀する場合であっても、ワイ
ヤブラその他によって、ふるい目の非能率的な掃除作業
を頻繁に行う必要なしに、脱穀処理能力を長期間にわた
って維持することができるとともに、破砕粒の発生を有
効に防止することができる。
ぞれの接触部分を、その取付フレームに密着する広幅桟
にて構成することにより、より好ましくは、それぞれの
広幅桟によって、取付フレームの、縁枠および中間支持
桟を完全に覆うことにより、扱室受網と取付フレームと
の間への藁屑その他の入り込みに起因する目詰りの発生
をもまた有効に防止することができるので、たとえ湿っ
たもしくは濡れた穀類を脱穀する場合であっても、ワイ
ヤブラその他によって、ふるい目の非能率的な掃除作業
を頻繁に行う必要なしに、脱穀処理能力を長期間にわた
って維持することができるとともに、破砕粒の発生を有
効に防止することができる。
さらにこの受網では、扱胴の軸線方向および周方向に
延びてふるい目の区画に寄与するそれぞれの細桟の少な
くとも頂部を上方へ凸となる曲面形状とするとともに、
矩形枠および広幅桟のそれぞれの、ふるい目の区画に寄
与する側壁の頂部を、ふるい目寸法を上方側へ拡開する
向きの曲面形状とすることにより、細桟と藁屑等との接
触面積を低減させ、藁屑等の細桟への付着、からみつき
などを有効に防止することができる他、藁屑、穀粒等
の、細桟上での移動抵抗を小さくして、藁屑等の排出、
穀粒のふるい目からの漏下をともに円滑かつ迅速ならし
めて、選別性能および効率をより向上させるとともに、
砕米等の発生をさらに効果的に防止することが可能とな
る。その上、矩形枠および広幅桟の側壁の頂部をもまた
曲面形状とすることによって、すべてのふるい目におけ
る穀粒の漏下効果を高めて選別性能を大きく向上させる
ことができる。
延びてふるい目の区画に寄与するそれぞれの細桟の少な
くとも頂部を上方へ凸となる曲面形状とするとともに、
矩形枠および広幅桟のそれぞれの、ふるい目の区画に寄
与する側壁の頂部を、ふるい目寸法を上方側へ拡開する
向きの曲面形状とすることにより、細桟と藁屑等との接
触面積を低減させ、藁屑等の細桟への付着、からみつき
などを有効に防止することができる他、藁屑、穀粒等
の、細桟上での移動抵抗を小さくして、藁屑等の排出、
穀粒のふるい目からの漏下をともに円滑かつ迅速ならし
めて、選別性能および効率をより向上させるとともに、
砕米等の発生をさらに効果的に防止することが可能とな
る。その上、矩形枠および広幅桟の側壁の頂部をもまた
曲面形状とすることによって、すべてのふるい目におけ
る穀粒の漏下効果を高めて選別性能を大きく向上させる
ことができる。
しかもここでは、矩形枠、広幅桟および細桟のそれぞ
れの頂面および頂縁を、矩形枠および広幅桟の、取付フ
レームへの密着姿勢で、全体的に同一の曲面内に位置さ
せることにより、受網上での穀粒、藁屑等の移動をさら
に円滑ならしめて、選別性能および効率を一層高めるこ
とができ、なかでも、とくに、矩形枠の、扱胴の回転方
向前方側の桟部分を段状にステップアップさせていない
ことに基づき、扱室内の藁屑、穂切れ等の、排塵胴その
他の排塵手段側への移動を極めて円滑かつ迅速ならしめ
にことができ、これにより、藁屑等が扱室内に滞留する
ことに起因する、選別性能および選別効率の低下を十分
に防止することができる。
れの頂面および頂縁を、矩形枠および広幅桟の、取付フ
レームへの密着姿勢で、全体的に同一の曲面内に位置さ
せることにより、受網上での穀粒、藁屑等の移動をさら
に円滑ならしめて、選別性能および効率を一層高めるこ
とができ、なかでも、とくに、矩形枠の、扱胴の回転方
向前方側の桟部分を段状にステップアップさせていない
ことに基づき、扱室内の藁屑、穂切れ等の、排塵胴その
他の排塵手段側への移動を極めて円滑かつ迅速ならしめ
にことができ、これにより、藁屑等が扱室内に滞留する
ことに起因する、選別性能および選別効率の低下を十分
に防止することができる。
第1〜4図はそれぞれこの発明の実施例を示す図、 第5図は従来例を示す図である。 1……扱胴、4……取付フレーム 4a……縁枠、4b……中間支持桟 11……扱室受網、12……矩形枠 13a,13b……広幅桟 14a,14b……細桟 15,15a,15b……ふるい目
Claims (1)
- 【請求項1】複数個のふるい目を具え、取付フレームに
固定されて扱胴に沿って位置する扱室受網において、 撥水性にすぐれた合成樹脂材料の成形体にてそれぞれの
ふるい目を区画するとともに、前記取付フレームの、縁
枠および中間支持桟へのそれぞれの接触部分を、その取
付フレームに密着する広幅の矩形枠および広幅桟にて構
成し、前記扱胴の軸線方向および周方向に延びて、前記
ふるい目の区画に寄与するそれぞれの細桟の少なくとも
頂部を上方へ凸となる曲面形状とするとともに、矩形枠
および広幅桟のそれぞれの、ふるい目の区画に寄与する
側壁の頂部を、ふるい目寸法を上方側へ拡開する向きの
曲面形状とし、矩形枠、広幅桟および細桟のそれぞれの
頂面および頂縁を、矩形枠および広幅桟の、取付フレー
ムへの密着姿勢で、全体的に同一の曲面内に位置させて
なる脱穀装置の扱室受網。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62109664A JP2585266B2 (ja) | 1987-05-07 | 1987-05-07 | 脱穀装置の扱室受網 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62109664A JP2585266B2 (ja) | 1987-05-07 | 1987-05-07 | 脱穀装置の扱室受網 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63276419A JPS63276419A (ja) | 1988-11-14 |
JP2585266B2 true JP2585266B2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=14516034
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62109664A Expired - Fee Related JP2585266B2 (ja) | 1987-05-07 | 1987-05-07 | 脱穀装置の扱室受網 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2585266B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0747Y2 (ja) * | 1988-12-23 | 1995-01-11 | 株式会社クボタ | 脱穀装置の受網構造 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH069449B2 (ja) * | 1987-04-22 | 1994-02-09 | 株式会社クボタ | 脱穀機の受網構造 |
-
1987
- 1987-05-07 JP JP62109664A patent/JP2585266B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63276419A (ja) | 1988-11-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |