JP2584921Y2 - 電子線照射装置 - Google Patents
電子線照射装置Info
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- JP2584921Y2 JP2584921Y2 JP1287792U JP1287792U JP2584921Y2 JP 2584921 Y2 JP2584921 Y2 JP 2584921Y2 JP 1287792 U JP1287792 U JP 1287792U JP 1287792 U JP1287792 U JP 1287792U JP 2584921 Y2 JP2584921 Y2 JP 2584921Y2
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- Japan
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- conveyor
- electron beam
- beam irradiation
- irradiation
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- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、エレベータ機構を備え
上下方向に移動操作されるコンベアにより、形状が大き
くて厚い被照射物を搬送する自己遮蔽型電子線照射装置
に関する。
上下方向に移動操作されるコンベアにより、形状が大き
くて厚い被照射物を搬送する自己遮蔽型電子線照射装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子線照射装置にあっては、その内部に
発生するX線が外に洩れないように遮蔽体で蔽われてお
り、被照射物の搬出入は遮蔽体に設けたスリットを通し
て行っている。そして、このスリットからのX線漏洩を
防ぐために、被照射物の搬送経路を傾斜させると共に、
この経路中に適数個のスリットを配置している。しか
し、被照射物が大きく、厚いものであると、被照射物搬
送用コンベアに傾斜を付けるのが難しいし、また、傾斜
を付けることができたとしても、そのコンベア傾斜角度
を大きくとることができないから、電子線照射装置は被
照射物の搬送方向に長く、大きなものとなってしまう。
発生するX線が外に洩れないように遮蔽体で蔽われてお
り、被照射物の搬出入は遮蔽体に設けたスリットを通し
て行っている。そして、このスリットからのX線漏洩を
防ぐために、被照射物の搬送経路を傾斜させると共に、
この経路中に適数個のスリットを配置している。しか
し、被照射物が大きく、厚いものであると、被照射物搬
送用コンベアに傾斜を付けるのが難しいし、また、傾斜
を付けることができたとしても、そのコンベア傾斜角度
を大きくとることができないから、電子線照射装置は被
照射物の搬送方向に長く、大きなものとなってしまう。
【0003】そこで、照射室或いはこれに隣接する予備
室に、、エレベータ機構を有するコンベアを配置し、電
子線照射装置の被照射物搬送方向長さを短くしたものが
考案されている。図3は、かかる従来の自己遮蔽型電子
線照射装置の一例の構成図であり、照射室1の上部に設
けられた加速管部2からの電子線は走査管部3によっ
て、その下を搬送される被照射物(4)に照射される。
照射室1の両隣には入口側と出口側の第2予備室51、
52が設けられ、これら予備室は入口側と出口側の第1
予備室61、62に続いている。照射室1及び第1予備室
61、62にはコンベア7、81及び82が設置されてお
り、第2予備室にはエレベータ機構により上下方向に移
動操作される移動コンベア91、92が設置されている。
室に、、エレベータ機構を有するコンベアを配置し、電
子線照射装置の被照射物搬送方向長さを短くしたものが
考案されている。図3は、かかる従来の自己遮蔽型電子
線照射装置の一例の構成図であり、照射室1の上部に設
けられた加速管部2からの電子線は走査管部3によっ
て、その下を搬送される被照射物(4)に照射される。
照射室1の両隣には入口側と出口側の第2予備室51、
52が設けられ、これら予備室は入口側と出口側の第1
予備室61、62に続いている。照射室1及び第1予備室
61、62にはコンベア7、81及び82が設置されてお
り、第2予備室にはエレベータ機構により上下方向に移
動操作される移動コンベア91、92が設置されている。
【0004】入口側第1予備室61の遮蔽体に形成され
たスリット101から導入された被照射物4は、コンベ
ア81によってスリット111を通り、第2予備室51に
送り込まれ、エレベータ機構によりコンベア81と同じ
レベル位置にされているコンベア91によって、同コン
ベアの所定の位置に搬送される。次いで、エレベータ機
構を操作し、コンベア91を照射室1のコンベア7と同
じレベル位置に上昇させる。コンベア91、コンベア7
及びコンベア7と同じレベル位置にされているコンベア
92を運転し、被照射物を第2予備室51からスリット1
21を経て照射室1に送り込み、走査管部3の下を通過
させて電子線を照射し、スリット122を通り第2予備
室52のコンベア92の所定の位置に搬送する。このコン
ベア92をエレベータ機構によって下降させ、コンベア
92とコンベア82を運転し、スリット112、102を通
過させて、照射済の被照射物を第1予備室62の外に送
り出す。
たスリット101から導入された被照射物4は、コンベ
ア81によってスリット111を通り、第2予備室51に
送り込まれ、エレベータ機構によりコンベア81と同じ
レベル位置にされているコンベア91によって、同コン
ベアの所定の位置に搬送される。次いで、エレベータ機
構を操作し、コンベア91を照射室1のコンベア7と同
じレベル位置に上昇させる。コンベア91、コンベア7
及びコンベア7と同じレベル位置にされているコンベア
92を運転し、被照射物を第2予備室51からスリット1
21を経て照射室1に送り込み、走査管部3の下を通過
させて電子線を照射し、スリット122を通り第2予備
室52のコンベア92の所定の位置に搬送する。このコン
ベア92をエレベータ機構によって下降させ、コンベア
92とコンベア82を運転し、スリット112、102を通
過させて、照射済の被照射物を第1予備室62の外に送
り出す。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上述の電子線照射装置
の場合、照射室1内に発生したX線はスリット121、
122から一部漏洩するが、このスリットを通ったX線
のうち、第2予備室51、52の内部で充分に吸収、反射
減衰されずにスリット111、112を通り抜ける部分が
存在する。そこで更に予備室即ち第1予備室61、62が
設け、そのスリット101、102から被照射物4を搬出
入し、X線の漏洩を防止しているが、これによれば、電
子線照射装置は依然として搬送方向に長くなり、装置全
体の小型化を阻むものとなっている。
の場合、照射室1内に発生したX線はスリット121、
122から一部漏洩するが、このスリットを通ったX線
のうち、第2予備室51、52の内部で充分に吸収、反射
減衰されずにスリット111、112を通り抜ける部分が
存在する。そこで更に予備室即ち第1予備室61、62が
設け、そのスリット101、102から被照射物4を搬出
入し、X線の漏洩を防止しているが、これによれば、電
子線照射装置は依然として搬送方向に長くなり、装置全
体の小型化を阻むものとなっている。
【0006】本考案は、X線遮蔽及び搬送ラインの構造
を簡単化し、装置全体を小型化、軽量化した電子線照射
装置を提供することを目的とするものである。
を簡単化し、装置全体を小型化、軽量化した電子線照射
装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、エレベータ機
構を備え上下方向に移動操作されるコンベアにより被照
射物を搬送する自己遮蔽型電子線照射装置において、前
記コンベアの上下にX線遮蔽部材が取り付けられている
ことを特徴とするものである。
構を備え上下方向に移動操作されるコンベアにより被照
射物を搬送する自己遮蔽型電子線照射装置において、前
記コンベアの上下にX線遮蔽部材が取り付けられている
ことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】照射部領域ないし照射室のスリットから、上下
方向に移動操作されるコンベアを収容する領域ないし予
備室に入り込んだX線は、コンベアの上下に設けられた
X線遮蔽部材で吸収、反射減衰し、コンベア収容領域な
いし予備室のスリットからのX線の漏出を防ぐことがで
きる。
方向に移動操作されるコンベアを収容する領域ないし予
備室に入り込んだX線は、コンベアの上下に設けられた
X線遮蔽部材で吸収、反射減衰し、コンベア収容領域な
いし予備室のスリットからのX線の漏出を防ぐことがで
きる。
【0009】
【実施例】本考案の実施例について図面を参照して説明
する。図1は電子線照射装置の構成図であり、図3と同
一符号は同等部分を示す。コンベア7を有する照射室1
に隣接して予備室51、52が設けられており、これら予
備室にはエレベータ機構によって上下方向に移動操作さ
れる移動コンベア91、92が設置されている。この移動
コンベアは、図2に、その正面図を示すように、アング
ル材等を用いて枠組み、補強形成された架台13にコン
ベアベルトないしチェーンを有する搬送本体部14が取
り付けられており、架台13に取り付けられた駆動軸1
5を油圧機構等によって操作することにより上下移動操
作される。架台13の上下には、鉛等で形成された平板
状のX線遮蔽部材16、同17が取り付けられている。
する。図1は電子線照射装置の構成図であり、図3と同
一符号は同等部分を示す。コンベア7を有する照射室1
に隣接して予備室51、52が設けられており、これら予
備室にはエレベータ機構によって上下方向に移動操作さ
れる移動コンベア91、92が設置されている。この移動
コンベアは、図2に、その正面図を示すように、アング
ル材等を用いて枠組み、補強形成された架台13にコン
ベアベルトないしチェーンを有する搬送本体部14が取
り付けられており、架台13に取り付けられた駆動軸1
5を油圧機構等によって操作することにより上下移動操
作される。架台13の上下には、鉛等で形成された平板
状のX線遮蔽部材16、同17が取り付けられている。
【0010】移動コンベア91、92が、コンベア91に
ついては図1の実線で、コンベア92については一点鎖
線でそれぞれ示す下降位置にあるときには、照射室1の
スリット121、122と予備室51、52のスリット11
1、112とを結ぶ直進路にはX線遮蔽部材16が介在
し、移動コンベアが上昇位置にあるときには、スリット
111、112と同121、122との間にはX線遮蔽部材
17が介在する。したがって、スリット121、122か
ら予備室51、52に入射したX線は、X線遮蔽部材1
6、17と予備室を形成する遮蔽体によって吸収及び反
射減衰し、減衰していないX線がスリット111、112
から出るのが防止され、スリット111、112から漏出
するX線を許容値以下に抑えることができる。これによ
り、スリット111、112を電子線照射装置における被
照射物4の搬出入口とすることができるから、図3に示
した従来の電子線照射装置における予備室61、62を要
しないものとすることができる。
ついては図1の実線で、コンベア92については一点鎖
線でそれぞれ示す下降位置にあるときには、照射室1の
スリット121、122と予備室51、52のスリット11
1、112とを結ぶ直進路にはX線遮蔽部材16が介在
し、移動コンベアが上昇位置にあるときには、スリット
111、112と同121、122との間にはX線遮蔽部材
17が介在する。したがって、スリット121、122か
ら予備室51、52に入射したX線は、X線遮蔽部材1
6、17と予備室を形成する遮蔽体によって吸収及び反
射減衰し、減衰していないX線がスリット111、112
から出るのが防止され、スリット111、112から漏出
するX線を許容値以下に抑えることができる。これによ
り、スリット111、112を電子線照射装置における被
照射物4の搬出入口とすることができるから、図3に示
した従来の電子線照射装置における予備室61、62を要
しないものとすることができる。
【0011】
【考案の効果】本考案は以上説明したように構成したの
で、従来の電子線照射装置において必要とした移動コン
ベアの収容予備室に隣接する被照射物搬出入予備室が不
要となるから、電子線照射装置を小型化、軽量化するこ
とが可能となった。
で、従来の電子線照射装置において必要とした移動コン
ベアの収容予備室に隣接する被照射物搬出入予備室が不
要となるから、電子線照射装置を小型化、軽量化するこ
とが可能となった。
【図1】本考案の一実施例の構成図である。
【図2】移動コンベアの正面図である。
【図3】従来の電子線照射装置の構成図である。
1 照射室 4 被照射物 51,52 予備室 7 コンベア 91,92 移動コンベア 16, 17 X線遮蔽部材
Claims (1)
- 【請求項1】 エレベータ機構によって上下方向に移動
操作される被照射物搬送コンベアを備えた自己遮蔽型電
子線照射装置において、前記コンベアの上下にX線遮蔽
部材が取り付けられていることを特徴とする電子線照射
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1287792U JP2584921Y2 (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 電子線照射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1287792U JP2584921Y2 (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 電子線照射装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0564800U JPH0564800U (ja) | 1993-08-27 |
JP2584921Y2 true JP2584921Y2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=11817653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1287792U Expired - Fee Related JP2584921Y2 (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 電子線照射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2584921Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2988612B1 (fr) * | 2012-04-02 | 2014-08-08 | Getinge La Calhene | Systeme de sterilisation par bombardement d'electrons a encombrement reduit |
JP7270069B2 (ja) * | 2019-06-14 | 2023-05-09 | フラマトム・ゲーエムベーハー | 滅菌ユニットを滅菌するためのシステムおよびこのようなシステムを動作させるための方法 |
-
1992
- 1992-02-07 JP JP1287792U patent/JP2584921Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0564800U (ja) | 1993-08-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |