JP2584722B2 - 注射器 - Google Patents

注射器

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JP2584722B2
JP2584722B2 JP6162651A JP16265194A JP2584722B2 JP 2584722 B2 JP2584722 B2 JP 2584722B2 JP 6162651 A JP6162651 A JP 6162651A JP 16265194 A JP16265194 A JP 16265194A JP 2584722 B2 JP2584722 B2 JP 2584722B2
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plunger
cylinder
annular ridge
wall surface
push rod
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越 洋 川
倉 信 孝 大
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SUYODO KK
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/31Details
    • A61M5/315Pistons; Piston-rods; Guiding, blocking or restricting the movement of the rod or piston; Appliances on the rod for facilitating dosing ; Dosing mechanisms
    • A61M5/31511Piston or piston-rod constructions, e.g. connection of piston with piston-rod
    • A61M5/31513Piston constructions to improve sealing or sliding

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  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は注射器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の注射器として、図1に示すよう
に、筒(1)内に押し棒(2)を挿入し、この押し棒の
先端にゴム製のプランジャ−(3)を結合し、このプラ
ンジャ−で薬液を筒内に吸引したり、筒から押し出すも
のが知られている。
【0003】上記プランジャ−(3)は、前列の環状隆
起部(4)と後列の環状隆起部(5)が2列円柱状のプ
ランジャ−(3)の外周に形成されている。前列の環状
隆起部(4)と後列の環状隆起部(5)の直径はいずれ
も締め代として筒(1)の内径より大きい寸法に形成さ
れて、筒(1)の内壁面に沿って密着状態にて両方向に
摺動する。しかし、前列の環状隆起部(4)の直径は後
列の環状隆起部(5)のものより、図2(a)に示す自
然長においては、大きく形成され、前者(4)が後者
(5)より筒(1)の内壁面に対して強い密着力にて接
触する。これにより、隆起部(4)は薬液の後漏れ防止
用として使用され、隆起部(5)はプランジャ−(3)
の摺動案内用として使用される。
【0004】隆起部(4)の弾性による密着圧力は、プ
ランジャ−(3)自身の材質や筒(1)とプランジャ−
(3)との内外の直径差や接触面積の設計仕様にて定ま
るが、実際上は設計通りに製作することは困難であり、
その密着圧力が大きくなりがちで、その摺動摩擦抵抗が
大きくなり、押し棒(2)の操作が円滑に行われがたく
なる。そこで、特に使い捨て注射器において、潤滑剤と
してシリコ−ン油等をプランジャ−(3)に塗布して、
その摺動を円滑にしている。しかしながら、潤滑剤を使
用する結果、その潤滑剤が薬液に混入して体内に注入さ
れ、好ましくない。
【0005】図2(b)と図2(c)のプランジャ−
(3)は、環状隆起部が3列並べられ、最先端の隆起部
(4)は後漏れ防止用として使用され、中間の隆起部
(6)と後端の隆起部(5)はいずれも摺動案内用とし
て使用される。また図2(d)のプランジャ−(3)
は、環状隆起部が2列並べられ、前列の隆起部(4)は
後漏れ防止用として使用され、後列の隆起部(5)は摺
動案内用として使用される。図2(b)〜(d)のプラ
ンジャ−は、いずれも図2(a)のものと同様に、その
摺動が円滑にされがたい。尚図2(a),(b)のプラ
ンジャ−(3)は、そのフランジ付孔(7)と押し棒
(2)先端のフランジ付突起(8)で結合されているの
で、薬液を吸引して注出するものに適する。また図2
(c),(d)のプランジャ−(3)は、そのねじ孔
(9)と押し棒(2)先端のおねじ部(図示略)で結合
されるので、薬液を筒(2)内にあらかじめ充填された
ものに好適に使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の注射器にお
いては、プランジャ−(3)の摺動が円滑になされず、
またそのために潤滑剤をプランジャ−(3)に塗布して
もその潤滑剤が体内に注入される恐れがある。
【0007】本発明は、プランジャ−(3)の摺動が潤
滑剤を塗布しなくても、薬液の後漏れすることなく円滑
に摺動されるものを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、ゴム製のプランジャ−(10)の先端壁面(11)
に連らなって薬液の後漏れを防止する環状隆起部(12)で
囲まれた部分に空間(13)を設け、この空間にて上記環状
隆起部(12)の外径縮小方向への弾性的変形を助けるよう
に構成されている。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例につき図面を参照しなが
ら具体的に説明する。
【0010】上記図3において、筒(14)内に押し棒(15)
が挿入され、その先端にゴム製のプランジャ−(10)が結
合されている。このプランジャ−(10)は、ほゞ円柱状の
形態であり、その外周に前列の環状隆起部(12)と後列の
環状隆起部(16)が2列に配置されている。前列の隆起部
(12)はプランジャ−(10)の先端面を閉じる壁部(11)に連
らなっており、後列の隆起部(16)はプランジャ−(10)の
後端近くに設けられている。これらの隆起部(12),(16)
は、その外径がいずれも締め代として筒(14)の内径より
大きい寸法に形成されて、筒(14)の内壁面に対して密着
し、その状態にて両方向に摺動する。しかしながら、前
列の隆起部(12)は、その外径が後列の隆起部(16)のもの
より、大きく形成されている。従って、前列の隆起部(1
2)は後列の隆起部(16)にくらべて、筒(14)の内壁面に対
する密着圧力が大きい。隆起部(12)の密着圧力は薬液の
後漏れが防止できると共に円滑に摺動できる大きさに定
められ、隆起部(16)の密着圧力はプランジャ−(10)が安
定状態にて筒(14)の内壁面に沿って円滑に摺動できる大
きさに定められている。この結果、隆起部(12)は薬液の
後漏れ防止用として使用され、隆起部(16)はプランジャ
−(10)の摺動案内用として使用される。
【0011】プランジャ−(10)はその後端内部にねじ孔
(17)が形成され、このねじ孔(17)は隆起部(16)で囲まれ
た部分に存し、この孔(17)に押し棒(15)の先端のおねじ
部(18)がねじ込まれて、プランジャ−(10)と押し棒(15)
を一体的に結合している。プランジャ−(10)と押し棒(1
5)がこのように結合されても、隆起部(16)の筒(14)の内
壁面に対する締め代による密着圧力は何ら変化せず、隆
起部(16)の摺動の円滑性は保持される。
【0012】プランジャ−(10)は、さらにねじ孔(17)と
端面壁(11)との間に星形の内周面を有する筒状の空間(1
3)が形成され、この空間(13)は隆起部(12)で囲まれた部
分に存し、この空間内に押し棒(15)のおねじ部(18)から
一体に延びる円柱状の軸部(19)が挿入されている。軸部
(19)の外周は、空間(13)の星形内周面の山部(20)に接触
している。この空間(13)により、隆起部(12)で囲まれた
プランジャ−(10)の部分は、その外径が縮小する方向に
弾性的に変形しやすくなる。その結果、筒(14)の内壁面
に対して働こうとするプランジャ−(10)の隆起部(12)の
過度の弾性圧力が吸収されて作用せず、隆起部(12)によ
る薬液の後漏れ防止と、そのプランジャ−の円滑な摺動
が共に得られる。
【0013】プランジャ−(10)の外形やその寸法とプラ
ンジャ−(10)内の空間(13)の形状やその寸法は、筒(14)
の内径寸法の大小、プランジャ−(10)自身のゴムの材質
や硬度、または薬液の粘度や種類の関係に従って、次の
ように適宜の形状や寸法に設計されるものである。
【0014】図6においては、3列の環状隆起部(12),
(16),(21)がプランジャ−(10)の先端と後端とそれらの
中間に配置されている。隆起部(12)の締め代は隆起部(1
6),(21)のものより大きく、隆起部(16),(21)の締め代
はほゞ同一である。そして隆起部(12)の締め代は、図3
のものと同様に、薬液の後漏れが防止できると共に円滑
に摺動できる大きさに定められ、隆起部(16),(21)の締
め代は、プランジャ−(10)が安定状態にて筒(14)の内壁
面に沿って円滑に摺動できる大きさに定められている。
従って、隆起部(12)は薬液の後漏れ防止用として使用さ
れ、隆起部(16),(21)はプランジャ−(10)の摺動案内用
として使用される。
【0015】プランジャ−(10)と押し棒(15)との連結
は、図3のものと同様にプランジャ−(10)の後端のねじ
孔(17)と押し棒(15)の先端のおねじ部(18)でなされてい
る。ねじ孔(17)は2列の隆起部(16),(21)で囲まれたプ
ランジャ−(10)の内部に形成されていて、この隆起部(1
6),(21)の筒(14)の内壁面に対する締め代による密着圧
力も何ら変化せず、隆起部(16),(21)の摺動の円滑性は
保持される。
【0016】プランジャ−(10)内の先端の壁面(11)とね
じ孔(17)間の空間(13)は、ねじ孔(17)に連通する裁頭円
錐面(22)と先端壁面(11)側に形成された円錐面(23)を合
体したもので、隆起部(12)で囲まれていて、その部分も
その外径が縮小する方向に弾性的に変形しやすい。この
空間(13)により、筒(14)の内壁に対して、プランジャ−
(10)の隆起部(12)の過度の弾性圧力も、図3のものと同
様に、働かない。
【0017】図7においては、2列の環状隆起部(12),
(16)は、図3のものと同様の関係に配置されていて、隆
起部(12)が薬液の後漏れ防止用として使用され、隆起部
(16)がプランジャ−(10)の摺動案内用として使用され
る。
【0018】プランジャ−(10)と押し棒(15)との連結
は、プランジャ−の後端に形成されたフランジ付孔(24)
と押し棒(15)の先端に設けられたフランジ付突起(25)で
なされている。このプランジャ−(10)の隆起部(16)も、
図3のものと同様に、筒(14)の内壁面に対する締め代に
よる密着圧力も何ら変化せず、この隆起部(16)の摺動の
円滑性は保持される。
【0019】プランジャ−(10)内の先端壁面(11)と連結
孔(24)間の空間(13)は、連結孔(24)に連通する円錐面(2
6)で形成され、この空間(13)も隆起部(12)で囲まれたプ
ランジャ−(10)の部分に位置している。この空間(13)に
より、隆起部(12)も、図3のものと同様に、その外径が
縮小する方向に弾性的に変形しやすい。従って、筒(14)
の内壁面に対して隆起部(12)の過度の弾性圧力も作用し
ない。
【0020】図3と図6のプランジャ−(10)と押し棒(1
5)とのねじ手段による連結は、針先(図示略)より筒(1
4)内に薬液を吸い取って押し出す注射器の使い方の他
に、筒(14)内にあらかじめ薬液を充填しておいて、使用
時に押し棒(15)をプランジャ−(10)に連結して薬液を押
し出す使い方にも用いられる。図7のプランジャ−(10)
と押し棒(15)のフランジ付孔(24)とフランジ付突起(25)
による連結は、筒(14)内にあらかじめ薬液を充填した注
射器の使用には不適である。
【0021】
【発明の効果】本発明の注射器は、筒(14)と、該筒
内に挿入される押し棒(15)と、該押し棒の先端に結
合されて箇の内壁面に沿って摺動して薬液を筒内に吸入
したり筒から押し出すゴム製のプランジャー(10)を
具備したものにおいて、上記プランジャー(10)は、
その外周に設けられて筒の内壁面に沿って密接状態にて
両方向に摺動する複数列の環状隆起部(12,16,2
1)を有し、最先端の環状隆起部(12)はプランジャ
ー(10)の先端壁面(11)に連なると共にその直径
が他の後方の環状隆起部(16,21)より大きく形成
されて筒(14)の内壁面に対して強く密接して薬液の
漏れ防止用として使用され、他の後方の環状隆起部(1
6,21)はその直径が最先端の環状隆起部(12)よ
り小さく形成されて筒(14)の内壁面に対して弱く密
接してプランジャー(10)の摺動案内用とし使用さ
れ、上記最先端の環状隆起部(12)で囲まれたプラン
ジャー(10)の内部にその環状隆起部(12)の外径
縮小方向への弾性変形を助ける空間(13)を設けた構
成であるので、筒(14)の内径寸法やプランジャー
(10)の環状隆起部(12)の外径寸法の製作誤差、
プランジャー(10)の材質や硬度の差による弾力の強
弱の製作誤差、筒(14)の内壁面の平滑度のばらつき
等で、筒(14)の内壁面に対するプランジャー(1
0)の環状隆起部(12)の過度の弾性圧力が発生しよ
うとしても、その弾性圧力が空間(13)で吸収され
て、プランジャー(10)による薬液の後漏れを防止で
きると共にそのプランジャーを円滑に摺動することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の注射器の一部縦断正面図である。
【図2】従来の種々のプランジャ−断面図であり、
(a)は図1のプランジャ−の断面図、(b)は他のプ
ランジャ−の断面図、(c)はさらに他のプランジャ−
の断面図、(d)はさらに他のプランジャ−の断面図で
ある。
【図3】本発明の第1実施例の注射器の一部縦断正面図
である。
【図4】図3のA−A線拡大断面図である。
【図5】図3のプランジャ−と押し棒の一部縦断省略組
立正面図である。
【図6】本発明の第2実施例のプランジャ−と押し棒と
の一部縦断省略組立正面図である。
【図7】本発明の第3実施例のプランジャ−と押し棒と
の一部縦断省略組立正面図である。
【符号の説明】
1 筒 2 押し棒 3 プランジャ− 4 環
状隆起部 5 環状隆起部 6 環状隆起部 10
プランジャ− 12 環状隆起部 13空間 14
筒 15 押し棒 16 環状隆起部 21 環状隆起

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒(14)と、該箇内に挿入される押し
    棒(15)と、該押し棒の先端に結合されて筒の内壁面
    に沿って摺動して薬液を筒内に吸入したり筒から押し出
    すゴム製のプランジャー(10)を具備した注射器にお
    いて、上記プランジャー(10)は、その外周に設けら
    れて筒の内壁面に沿って密接状態にて両方向に摺動する
    複数列の環状隆起部(12,16,21)を有し、最先
    端の環状隆起部(12)はプランジャー(10)の先端
    壁面(11)に連なると共にその直径が他の後方の環状
    隆起部(16,21)より大きく形成されて筒(14)
    の内壁面に対して強く密接して薬液の漏れ防止用として
    使用され、他の後方の環状隆起部(16,21)はその
    直径が最先端の環状隆起部(12)より小さく形成され
    筒(14)の内壁面に対して弱く密接してプランジャ
    ー(10)の摺動案内用とし使用され、上記最先端の環
    状隆起部(12)で囲まれたプランジャー(10)の内
    部にその環状隆起部(12)の外径縮小方向への弾性変
    形を助ける空間(13)を設けたことを特徴とする注射
    器。
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