JP2584665Y2 - 両端面取り装置 - Google Patents

両端面取り装置

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JP2584665Y2
JP2584665Y2 JP1992093277U JP9327792U JP2584665Y2 JP 2584665 Y2 JP2584665 Y2 JP 2584665Y2 JP 1992093277 U JP1992093277 U JP 1992093277U JP 9327792 U JP9327792 U JP 9327792U JP 2584665 Y2 JP2584665 Y2 JP 2584665Y2
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忠男 山田
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は,丸材ワークの左右方向
移動の変換が円滑かつ構造が簡単で,生産性に優れた,
両端面取り装置に関する。
【0002】
【従来技術】例えば,丸棒鋼材のごとく,丸太状の長尺
材(以下,丸材ワークという)は,バリ取り等のため又
は後工程に先立って,予め両先端角部を面取り加工して
おくことがある。従来,図8に示すごとく,上記丸材ワ
ーク7は,両端面取り装置9に配設された回転砥石2
1,22により,両先端角部71,72が面取り加工さ
れている(例えば,特公昭55−11463号公報)。
【0003】上記両端面取り装置9は,図8に示すごと
く,一対の第1スパイラルローラ91,91と,これと
一つおきに配設された一対の第2スパイラルローラ9
2,92を有する。また,上記丸材ワーク7の横送り方
向Eに沿って両側に配設した回転砥石21,22と,そ
の前方にそれぞれ配設したガイド3を有する。なお,上
記第1スパイラルローラ91と第2スパイラルローラ9
2との間隔は,例えば75cm位である。
【0004】上記第1スパイラルローラ91及び第2ス
パイラルローラ92は,図8に示すごとく,それぞれモ
ータ93により回動する駆動用ギヤ94を有する。ま
た,上記第1スパイラルローラ91は,スパイラル状の
螺歯部911と,その間に設けられた螺溝部910と,
シャフト912を有する。上記第2スパイラルローラ9
2は,上記第1スパイラルローラ91とは螺旋方向が逆
の螺歯部921と螺溝部920と,上記シャフト912
とは逆回転するシャフト922を有する。
【0005】次に,面取り加工に際しては,上記丸材ワ
ーク7は,図8に示すごとく,まず最初は,上記第1ス
パイラルローラ91により横送り方向Eに前進されなが
ら第1スパイラルローラの順送り方向である左方向L
(同図の左方向)に移動する。そして,丸材ワーク7
は,左端が上記ガイド3に当接すると共にこれに沿って
前進する。そして,左側の回転砥石22によって,その
先端角部71が面取りされる。ここで,第1スパイラル
ローラ91と第2スパイラルローラ92は,それぞれ逆
方向に回転しながら,同期同ピッチ回転をしている。
【0006】次に,上記丸材ワーク7は,左端の先端角
部71を面取りされた後,第1スパイラルローラ91に
よって更に送られ,第2スパイラルローラ92に受け渡
される。そのため,丸材ワーク7は,上記第2スパイラ
ルローラ92により前進されながら第2スパイラルロー
ラ順送り方向である右方向Rに移動する。そして,丸材
ワーク7は,右側Rのガイド3に沿って横送り方向Eに
前進しながら,回転砥石21によって先端角部72が面
取りされる。これにより,丸材ワーク7は,連続的に前
進されながら両先端角部71,72が面取り加工され
る。
【0007】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来技術
には次の問題がある。即ち,上記丸材ワーク7は,第1
スパイラルローラ91と,第2スパイラルローラ92に
よって,途中で左方向Lより右方向Rへと左右方向移動
変換をさせられる。
【0008】また,第1スパイラルローラ91と第2ス
パイラルローラ92は,それぞれ回転方向が逆である。
そのため,丸材ワーク7の左右方向移動の変換が円滑に
行われない場合がある。即ち,例えば,上記丸材ワーク
7が若干上下動したり,或いは左右方向に振動を生じる
ことがある。
【0009】一方,丸材ワーク7の左側先端角部71及
び右側先端角部72の面取りを行う際に,生産性の調整
上,丸材ワーク7を回転砥石21側へ常時押圧しておく
場合,各スパイラルローラの回転数が適当でない場合が
ある。そのため,上記第1スパイラルローラ91又は
2スパイラルローラ92によ押圧力が強すぎてしまう
場合がある。そのため,回転砥石21,22と上記両先
端角部71,72とが当接した場合に,丸材ワーク7が
跳ね返されて両者間に若干の隙間を生じる場合がある。
【0010】そのため,上記丸材ワーク7の研削精度
悪くなる。その結果,丸材ワーク7の面取り不良が生
じ,製品歩留りが悪くなる。また,スパイラルローラ
は,第1と第2ローラが各1対となっているため,ロー
ラ数が多く,構造が複雑である。本考案は,かかる従来
技術の問題点に鑑みてなされたもので,丸材ワークの左
右方向移動の変換が円滑かつ構造が簡単で,研削精度
優れた,両端面取り装置を提供しようとするものであ
る。
【0011】
【課題の解決手段】本考案は,丸材ワークの両端部の先
端角部を回転砥石により面取りするための両端面取り装
置において,丸材ワークの軸芯方向に垂直な横送り方向
に沿って両側に配設した回転砥石と,該回転砥石の間に
上記横送り方向に平行に回転軸芯を向けて配設されてい
ると共に螺旋方向が同一の螺状突起部を有する複数のス
パイラルローラと,該スパイラルローラの回転によって
上記丸材ワークの軸芯方向に付与される推力の方向とは
逆方向に丸材ワークを移動させる逆行アライニングロー
ラとを有し,上記丸材ワークの軸芯方向における移動
は,一方向へは上記スパイラルローラの回転による上記
推力により行い,他方向へは上記逆行アライニングロー
ラを作動させて行うよう構成してあることを特徴とする
両端面取り装置にある。
【0012】本考案において最も注目すべきことは,丸
材ワークの横送り方向の両側に配設した回転砥石と,
旋方向がすべて同一の螺歯部を有する複数のスパイラル
ローラと,該スパイラルローラの回転によって上記丸材
ワークの軸芯方向に付与される推力の方向(以下,これ
を順送り方向という)とは逆方向に丸材ワークを移動さ
せる逆行アライニングローラを有することである。ここ
で,上記スパイラルローラにおける螺状突起部とは,例
えば,後述する実施例(図4,図5参照)にも示すごと
く,回転軸であるシャフトの外周面に螺旋状に巻回した
突起部により構成することができる。
【0013】上記丸材ワークとしては,例えば直径が5
0〜300mmで,長さが2〜6mの丸棒状の金属棒
材,プラスチックス棒材がある。上記回転砥石として
は,例えば直径が350〜500mmで,研削幅が30
0〜1200mmの研削砥石,研磨砥石,ワイヤブラ
シ,バフ等の各種研削手段がある。上記丸材ワークは,
上記回転砥石により両端部の先端角部が面取りされる。
ここで面取りとは,上記丸材ワークの先端角部における
隅肉やバリを削り取り,バリ取りやテーパ面を形成する
作業である。
【0014】ここで,重要なことは,上記複数のスパイ
ラルローラは上記螺歯部の螺旋方向をすべて同一にし,
上記順送り方向を全て同じにして,配設されていること
である。複数のスパイラルローラは,例えば2〜6本用
いる。
【0015】上記スパイラルローラの順送り方向とは,
上記のごとく,その回転によって,丸材ワークの軸芯方
向に与える推力により,丸材ワークが送られる方向のこ
とである。つまり,丸材ワークが,上記スパイラルロー
ラの作用によって,その軸芯方向に縦移動する方向のこ
とである。上記逆行アライニングローラは,スパイラル
ローラにおける上記順送り方向とは逆方向に丸材ワーク
を移動させるローラである。
【0016】また,両端面取り装置には,上記スパイラ
ルローラの回転により上記丸材ワークの軸芯方向に付与
される上記推力と同じ方向(上記順送り方向)に上記丸
材ワークを移動させるための,順行アライニングローラ
を併設することが好ましい(図4参照)。これにより,
スパイラルローラの順送り方向における丸材ワーク先端
の面取りをする際に,スパイラルローラによる推力を補
って,丸材ワークを順送り方向に迅速に移動させること
ができる。
【0017】また,上記両端面取り装置には,丸材ワー
クの先端角部を面取りしている間,丸材ワークを回転砥
石に押圧しておくための推力ローラを配設することが好
ましい。推力ローラの回転数はスパイラルローラと異な
り生産性に影響しないため,上記丸材ワークの先端角部
の面取り時に,該丸材ワークを回転砥石側へ常時押し付
けた状態に保つための適切な回転数とすることができ
る。
【0018】そのため,丸材ワークが振れや上下振動等
を生せず,研削精度や丸材ワークの生産性が向上する。
上記回転砥石は,実施例に示すごとく,その近傍に丸材
ワークを案内するためのガイドを有することが好まし
い。これにより,丸材ワークを確実に回転砥石へ案内す
ることができる。
【0019】
【作用及び効果】本考案の両端面取り装置を用いて,丸
材ワークの両端部の先端角部を回転砥石により面取りす
るに当たっては,まずウォーキングビームやチェーンコ
ンベア等の各種ワーク搬送手段により,両端面取り装置
の位置まで丸材ワークを搬送する。
【0020】次に,例えば最初に,上記丸材ワークを,
スパイラルローラの順送り方向とは逆方向に移動させて
面取りを行う際には,逆行アライニングローラを作動さ
せる。これにより,丸材ワークは上記順送り方向とは逆
方向にある回転砥石に当接する。これにより,丸材ワー
クの一端の先端角部が面取りされる。この間,丸材ワー
クはスパイラルローラによって横送りされている。
【0021】次いで,例えば,上記逆行アライニングロ
ーラの作動を止める。これにより,上記丸材ワークは,
スパイラルローラによって横送りされながらスパイラ
ルローラの推力によって順送り方向に移動される。これ
により,丸材ワークは他端の先端角部を順送り方向に位
置する回転砥石に当接する。そして,丸材ワークの他端
の先端角部が面取りされる。
【0022】上記のごとく,本考案によれば,上記丸材
ワークは逆行アライニングローラとスパイラルローラと
によって左右方向移動の変換が円滑に行われる。また,
丸材ワークの上記順送り方向と逆の方向への移動は逆行
アライニングローラによって行われる。そのため,従来
のように螺旋方向が異なる2種類のスパイラルローラを
設ける必要がなく,順送り方向に移動させるスパイラル
ローラのみで足りる。そのため,従来に比べて半分のス
パイラルローラで済む。それ故,本装置は構造が簡単で
ある。
【0023】また,丸材ワークの面取りに際しては,全
て同じ螺旋方向の螺歯部を有する複数のスパイラルロー
ラによって横送り方向へ移動させられるため,先端角部
に振れや振動を生じない。そのため,丸材ワークの研削
精度が向上する。なお,上記は,丸材ワークを順送り方
向と逆の方向への移動を先に行う場合について示した
が,順送り方向移動の後に逆方向移動を行う場合も同様
である。したがって,本考案によれば,丸材ワークの軸
芯方向における左右方向移動の変換が円滑で,研削精度
に優れた,両端面取り装置を提供することができる。
【0024】また,スパイラルローラの回転により上記
丸材ワークの軸芯方向に付与される上記推力と同じ方向
(順送り方向)に丸材ワークを移動させるための順行ア
ライニングローラを併設した場合には,丸材ワークを順
送り方向に迅速に移動させることができる。
【0025】また,丸材ワークの先端角部を面取りして
いる間,丸材ワークを回転砥石に押圧しておくための推
力ローラを併設した場合には,推力ローラの回転数はス
パイラルローラと異なり生産性に影響しないため,該丸
材ワークを回転砥石側へ常時押し付けた状態にするため
の適切な回転数にすることができる。そのため,丸材ワ
ークが振れや上下振動等を生ぜず,研削精度や生産性が
向上する。
【0026】
【実施例】実施例1 本考案の実施例にかかる両端面取り装置につき,図1〜
図6を用いて説明する。図1に示すごとく,本例の両端
面取り装置1は,丸材ワーク7の両端部の先端角部7
1,72を回転砥石211,221により面取りするた
めの装置である。
【0027】図1〜図3に示すごとく,丸材ワーク7の
軸芯方向に垂直な横送り方向Eに沿って,両側に配設し
た回転砥石211,221と,これらの間に上記横送り
方向Eに平行に回転軸芯を向けて配設した4台のスパイ
ラルローラ11とを有している。すべてのスパイラルロ
ーラ11は,螺旋方向が同一の螺状突起部111を有す
る。また,複数のスパイラルローラ11の回転によって
丸材ワーク7の軸芯方向に付与される推力の方向(順送
り方向)Gとは逆方向に丸材ワーク7を移動させる逆行
アライニングローラ4を有する。
【0028】また,図1,図2に示すごとく,上記スパ
イラルローラ11は,これを駆動させるためのギヤ12
1を内蔵したギヤボックス12に,それぞれ連結してあ
る。また,各ギヤボックス12は,これを駆動するため
の電動モータ13に連結してある。
【0029】上記逆行アライニングローラ4は,図6に
示すごとく,上記4台のスパイラルローラ11の間及び
スパイラルローラ11とガイド31との間に,略等間隔
(例えば,150cm)に配置してある。また,この逆
行アライニングローラ4は,上記ギヤボックス12に近
接した位置に配置してある。また,上記逆行アライニン
グローラ4は,回転数が例えば30rpmとなるよう回
動する。
【0030】図1,図3に示すごとく,上記スパイラル
ローラ11の間には,右側に配設したガイド31及びこ
れに隣接した回転砥石211を有する研削機21と直角
方向に,第1推力ローラ51を3台配置する。この第1
推力ローラ51は,丸材ワーク7の右端部の面取りに際
して,常時丸材ワーク7を上記回転砥石211の方向へ
押圧しておくためのものである。なお,図3に示すごと
く,上記スパイラルローラ11及び第1推力ローラ51
は矢印方向に回動する。
【0031】また,上記スパイラルローラ11間の前方
には,左側に配設したガイド32及びこれに近接した回
転砥石221を有する研削機22と,上記と同様に,第
2推力ローラ52を3台配置する。なお,上記第1推力
ローラ51及び第2推力ローラ52は,上記スパイラル
ローラ11よりも水平高さが約5mmほど高くしてある
(図4,図5参照)。この第2推力ローラ52は,丸材
ワーク7の面取りに際して,常時丸材ワーク7を上記回
転砥石221の方向へ押圧しておくためのものである。
【0032】なお,上記第1推力ローラ51及び第2推
力ローラ52は,それぞれが例えば約1rpmとなるよ
う,ゆっくりと回動する。上記丸材ワーク7としては,
直径が100mmで長さが6mの丸棒状の金属棒を用い
る。また,上記回転砥石211,221としては,直径
が500mmで研削幅が550mmの研削砥石を用い
る。
【0033】上記スパイラルローラ11は,図1,図2
に示すごとく,同ピッチで直径が約45mmの螺条突起
部111と,その間に略同一間隔の螺条溝110を有す
る。このスパイラルローラ11は,例えば15rpmと
なるよう回動する。これにより,丸材ワーク7は横送り
方向Eに前進させられる。また,スパイラルローラ11
は,図2に示すごとく,軸受け14に支承された回動軸
112を有する。上記逆行アライニングローラ4及び上
記第1及び第2推力ローラ51,52は,それぞれ回転
駆動装置を有する(図示略)。その他は,従来と同様で
ある。
【0034】次に,作用効果につき説明する。本例の両
端面取り装置1を用いて,丸材ワーク7の両端部の先端
角部71,72を面取りするに当たっては,まずウォー
キングビームやチェーンコンベア等の各種ワーク搬送手
段(図示略)により,両端面取り装置1の位置まで,丸
材ワーク7を搬送する。
【0035】次に,図1に示すごとく,まず最初に,上
記丸材ワーク7をスパイラルローラ11の順送り方向G
とは反対の逆方向F(丸材ワークの横送り方向Eに対し
て右側方向)に移動させて面取りを行う。そのため,逆
行アライニングローラ4を作動させる。
【0036】上記逆行アライニングローラ4が作動する
理由は,図4,図5に示すごとく,上記逆行アライニン
グローラ4は,上記スパイラルローラ11よりも水平高
さが約5mmほど高くしてあるからである。そこで,逆
行アライニングローラ4により,丸材ワーク7は右側の
先端角部72がまずガイド31に当接する。
【0037】次いで,丸材ワーク7はスパイラルローラ
11により横送りされ,第1推力ローラ51の推力によ
り押されて面取りするための回転砥石211に常時当接
した状態で押される。そこで,丸材ワーク7の一端の先
端角部72が面取りされる。この間,丸材ワーク7はス
パイラルローラ11により横送りされている。
【0038】また,上記逆行アライニングローラ4と同
様に第1推力ローラ51が上記スパイラルローラ11よ
りも水平高さが約5mm高くしてある(図4,図5参
照)。これにより,丸材ワーク7を回転砥石211で研
削している間中,該回転砥石7側へ適当な強さで常時押
しつけることができる。それ故,従来丸材ワークを押圧
する力が強すぎて問題となっていた点は,上記第1推力
ローラ51(第2推力ローラ52も同様)を併設したこ
とより解消できる。
【0039】右側の面取り後は,上記丸材ワーク7を上
記ワークの順送り方向Gに移動させて面取りを行う。こ
こで,該丸材ワーク7はスパイラルローラ11によって
横送りされながら,スパイラルローラ11の順送り方向
への推力によりガイド32へ押し付けられる。更に,丸
材ワーク7は,スパイラルローラ11で横送りされ左側
に移動する。
【0040】そして,スパイラルローラ11の順送り方
向の推力と第2推力ローラ52の推力で丸材ワーク7は
他端の先端角部71を面取りするための回転砥石221
に押し付けられる。これにより,丸材ワーク7の他端
(右側)の先端角部71が面取りされる。
【0041】また,上記スパイラルローラ11は,図1
に示すごとく,逆行アライニングローラ4によって順送
り方向と逆の方向に移動させることができる。そのた
め,図6に示すごとく,従来の各一対のスパイラルロー
ラ9に比し半分の数で済む。それ故,本装置の構造が簡
単で済む
【0042】上記のごとく,本例によれば,上記丸材ワ
ーク7の軸芯方向における移動は,一方向へは上記逆行
アライニングローラ4の作動により行い,他方向へはス
パイラルローラ11の回転により生ずる上記推力によっ
て行う。そのため,左右方向移動の変換が円滑に行われ
る。
【0043】また,丸材ワーク7の面取りに際しは,
旋方向が同一の螺状突起部111を有し,全て同じ順送
り方向を有する4本のスパイラルローラ11によって横
方向へ移動させるため,先端角部に振れや振動生じな
い。そのため,丸材ワーク7の生産性が向上する。な
お,上記丸材ワーク7の軸芯方向における移動は,上記
順送り方向とは逆の方向への移動を先に行う場合につい
て示したが,順送り方向への移動の後に逆方向移動を行
うこともできる。
【0044】実施例2 本例は,図に示すごとく,上記実施例の両端面取り
装置1において,更に順行アライニングローラ6を併設
したものである。上記順行アライニングローラ6は,図
に示すごとく,第1推力ローラ51と,第2推力ロー
ラ52とが逆行アライニングローラ4と順行アライニン
グローラ6とを連結するような位置に配設してある。そ
の他は,実施例1と同様である。
【0045】上記順行アライニングローラ6は,スパイ
ラルローラ1の順送り方向に回転する。これにより,順
行アライニングローラ6によりスパイラルローラ11に
より生ずる上記順送り方向への推力と共に丸材ワーク7
をガイド32の方向へ迅速に移動させる。その後,スパ
イラルローラ11の順送り方向への推力及び第2推力ロ
ーラ52により回転砥石22に押し付けられる。これ
は,上述のごとく,順行アライニングローラ6,各推力
ローラ51,52が,上記スパイラルローラ11より,
約5mmほど水平高さが高くなっていることによる(図
4,図5参照)。
【0046】そのため,本例によれば,実施例1に比
し,更に丸材ワーク7の左右方向移動の変換が円滑にな
る。その結果,丸材ワーク7の面取り研磨時間を短縮す
ることができ,生産性が向上する。その他,実施例1と
同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1にかかる,両端面取り装置の平面図。
【図2】図1のA−A線矢視における,スパイラルロー
ラの側面図。
【図3】図1のB−B線矢視図。
【図4】実施例1にかかる,両端面取り装置のスパイラ
ルローラと逆行アライニングローラとの水平高さの関係
を示す説明図。
【図5】実施例1にかかる,両端面取り装置の平面図。
【図6】実施例1にかかる,両端面取り装置と従来の両
端面取り装置の設置数を示す説明図。
【図7】実施例2にかかる,両端面取り装置の平面図。
【図8】従来の両端面取り装置の平面図。
【符号の説明】
1...両端面取り装置, 11...スパイラルローラ, 21,22...研削機, 211,221...回転砥石, 4...逆行アライニングローラ, 51,52...推力ローラ, 6...順行アライニングローラ, 7...丸材ワーク, 71,72...先端角部,

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸材ワークの両端部の先端角部を回転砥
    石により面取りするための両端面取り装置において, 丸材ワークの軸芯方向に垂直な横送り方向に沿って両側
    に配設した回転砥石と,該回転砥石の間に上記横送り方
    向に平行に回転軸芯を向けて配設されていると共に螺旋
    方向が同一の螺状突起部を有する複数のスパイラルロー
    ラと,該スパイラルローラの回転によって上記丸材ワー
    クの軸芯方向に付与される推力の方向とは逆方向に丸材
    ワークを移動させる逆行アライニングローラとを有し, 上記丸材ワークの軸芯方向における移動は,一方向へは
    上記スパイラルローラの回転による上記推力により行
    い,他方向へは上記逆行アライニングローラを作動させ
    て行うよう構成してあることを特徴とする両端面取り装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記スパイラルロー
    ラの回転により上記丸材ワークの軸芯方向に付与される
    上記推力と同じ方向に上記丸材ワークを移動させるため
    の,順行アライニングローラを併設したことを特徴とす
    る両端面取り装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において,丸材ワークの先端角
    部を面取りしている間,丸材ワークを上記回転砥石に押
    圧しておくための推力ローラを併設したことを特徴とす
    る両端面取り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH03202263A (ja) * 1989-12-29 1991-09-04 Aichi Steel Works Ltd 長尺形材の端面研磨装置

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JPH0653050U (ja) 1994-07-19

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