JP2584544B2 - 網点画像記録方法 - Google Patents

網点画像記録方法

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JP2584544B2
JP2584544B2 JP3059421A JP5942191A JP2584544B2 JP 2584544 B2 JP2584544 B2 JP 2584544B2 JP 3059421 A JP3059421 A JP 3059421A JP 5942191 A JP5942191 A JP 5942191A JP 2584544 B2 JP2584544 B2 JP 2584544B2
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弘一 礒野
雅之 中野
善行 西垣内
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は網点画像の記録方法、
特に網点内の素領域を分割露光する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】電子制御方式の製版用スキャナなどの網
点画像記録装置においては、与えられた画像信号を所定
の閾値と比較し、その比較結果に応じて露光用光ビーム
をON/OFF変調させながら感材を走査して網点露光
記録を行なっている。この閾値は、あらかじめ各素領域
に与えられている。
【0003】図17に、閾値の分布(以下「スクリーン
パターン信号SPM」)の例を示す。網点HDをマトリ
クス状に分割した小領域AP (以下「素領域」)を空間
的量子化単位として、網点HD内に閾値Pを分布させる
のである。
【0004】今、露光すべき画像信号VDの値が20で
あれば、網点HDのうち、露光されるべき素領域は、そ
の閾値が20以下である素領域である。従って網点HD
中、図18でハッチングで示したような形状を以て露光
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図18に示す
露光形状は滑らかでなく、この様に露光された網点HD
が造り出す画像は粗れた印象を与えるという問題点があ
った。
【0006】従来から上記問題点を解決するために、素
領域を細かくするとともに網点HD1つの有する素領域
P の数を多くし、画像データVDの階調値の数を高め
て、露光形状を細かくするという方法が実施されてい
る。しかし、単一の光ビームを用いた画像記録装置にお
いては素領域を細かくするために光ビームの感材上での
光点径を小さくしたり、画像データVDの階調度の数に
追従するための画像記録装置の動作クロックを高めるこ
とは技術的な困難や、電子回路の増大によるコストアッ
プを伴うという問題点があった。
【0007】この発明は上記問題点を解消するためにな
されたもので、光ビームの光点径を小さくしたり、動作
クロックを高めたりすることなしに、網点HDの露光形
状を細かくし、良好な画像記録を得るためになされたも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明では、デジタル
画像のデータに基づいて発生される画像信号と、網点内
の各素領域に与えられる閾値とを順次比較するととも
に、前記比較結果に応じて発生する露光出力信号によっ
て変調された露光用光ビームが所定の感材を走査露光
し、それによって前記感材に網点画像を記録する網点画
像露光方法において、前記各素領域は複数の閾値を備
え、前記比較においては、前記画像信号と前記複数の閾
値との大小関係を表わす比較信号を求める工程と、前記
比較信号もしくはそれらの論理和に複数種の遅延処理を
行なって複数の遅延信号を求める工程と、前記複数の比
較信号に基づいて前記比較信号もしくはその論理和及び
前記遅延信号の中から一の信号を選択する工程と、上記
一の信号を用いて前記露光出力信号を求める工程と、を
備える。
【0009】
【作用】本発明においては素領域の複数の閾値信号のそ
れぞれに対して画像信号と比較し、その結果を遅延処理
し、分割態様に対応した露光パターンを生成するので光
点径の小さな光ビームや早い動作クロックは必要とされ
ない。
【0010】
【実施例】A.全体構成 図2はこの発明を平面走査型の製版用スキャナに適用し
た実施例の全体構成を示す図である。
【0011】同図において、記録を行なうべき画像情報
を含んだ画像信号VDは、後述する細部構成を有する網
点出力発生回路1に入力する。この網点出力発生回路1
は、走査線順次に素領域ごとに入力された画像信号VD
に基づいて、網点画像を与えるための露光出力信号Sを
発生する。また、この網点出力発生回路1には、制御用
のマイクロコンピュータ2が接続されている。このマイ
クロコンピュータ2は、CPU3およびメモリ4を有し
ているほか、制御入力用のキーボード5に接続されてい
る。
【0012】一方、露光記録用光源としてのレーザ発振
器7から発振された光ビームLBは、音響光学変調器
(AOM)8において、上記露光出力信号Sに応じた変
調を受けた後、ビームエキスパンダ14に入射する。こ
のビームエキスパンダ14から出た光ビームLは、ガル
バノミラー(またはポリゴン回転ミラー)15に至って
ここで走査のために偏向され、fθレンズ16を介して
感材17の表面に光点径がdとなって照射される。
【0013】そして、ガルバノミラー15の振動、また
はこのガルバノミラー15のかわりに設けられるポリゴ
ン回転ミラーの回転によって、光ビームLを図のY方向
に周期的に移動させることにより主走査が達成される。
また、感材17を図の紙面を貫く方向に移動させること
によって副走査が行われる。その結果、感材17の走査
露光記録が達成され、画像信号VDに応じた網点画像が
感材17上に記録される。
【0014】B.網点出力信号の生成 次に網点出力信号の生成方法について説明する。図3は
網点出力発生回路1の内部構成の一例を示す回路図であ
り、比較器1a、1bには画像信号VDが入力され、そ
れぞれにおいて、後述する第1の閾値信号OD、第2の
閾値信号EDと比較される。
【0015】比較器1a、1bからそれぞれ得られた比
較信号A,Bは一方ではORゲートG1 を通って信号D
1 となる。また他方、比較信号A,Bはそれぞれ遅延素
子DL1 、DL2 を介してセレクターSELの制御を行
う。
【0016】ゲートG1 によって生成された信号D1
三つに分岐されて、そのままの信号D1 と、遅延素子D
3 、DL4 を通った信号D2 、D3 となる。従ってこ
れらの信号D1 、D2 、D3 は遅延時間が異なるだけの
同形状の信号であり、図4はその時間的関係を示したも
のである。今、1つの素領域の長さに対応する光ビーム
走査の時間をTとすると、遅延素子DL3 、DL4 の遅
延時間はそれぞれT/2,Tに設定され、図4では信号
1 として1つの素領域のみ露光する場合を例にとって
図示している。一方、遅延素子DL1 、DL2 はいずれ
もT/2の遅延処理を行ない、後述する露光出力信号S
の選択のタイミングを遅延させている。
【0017】次に網点の有するスクリーンパターン信号
SPMについて説明する。本発明では各素領域は複数の
露光の閾値を有している。図1は各素領域に2つの閾値
を有する場合のスクリーンパターン信号SPMを示した
ものである。
【0018】各素領域において、第1,第2の閾値信号
OD,EDがそれぞれ左側と右側に記されている。例え
ば素領域A2438では、素領域自体の形状は正方形である
が、第1の閾値ODとして24を、第2の閾値EDとし
て38を、それぞれ備えていることを示している。従っ
て網点全体では50個の閾値を有していることになる。
なお、Y方向は図2で説明した主走査方向を示す。
【0019】ここでは第1の閾値ODと第2の閾値ED
とを併せて考えると、閾値はY方向に垂直な方向(X方
向)に関して概ね対称性を持つように分布させている。
X方向に最も長い素領域の列(Y方向中央)から外側
(+Y方向、−Y方向)へ向かうに従って大きくなるよ
うに閾値を分布させることにより、網点HDの露光形状
を良好にするのである。
【0020】次に図1に示したスクリーンパターン信号
SPMに基づいて網点出力回路1の動作を説明する。図
5は図1に示した網点HDの上から3段目の素領域の列
のみに注目した場合を示す。主走査はこれら素領域を左
から右へと走査する。
【0021】画像信号VDは図3の比較器1aによって
第1の閾値信号ODと比較され、画像信号VDの値が第
1の閾値信号ODの値以上であれば着目される素領域は
露光されるべきものであるとして、比較信号Aは“1”
の値をとる。逆に画像信号VDの値の方が小さければ信
号Aは“0”の値をとる。
【0022】一方、図3の比較器1bにおいては、画像
信号VDは第2の閾値信号EDと比較される。信号Bの
値は、画像信号VDの値が第2の閾値信号EDの値以上
であれば“1”を、そうでなければ“0”の値をとる。
【0023】今、画像信号VDの値が9であるとする
と、比較器1a,1bのそれぞれの比較信号A,Bは図
5に示されるようになる。即ち信号Aは第1の閾値が5
の素領域A0506においてのみ“1”の値をとり、信号B
は第2の閾値が、9の素領域A1509及び、6の素領域A
0506においてのみ“1”の値をとる。ここで動作クロッ
クは図4で説明した時間の長さTに対応しており、従っ
て比較信号A、Bが“1”となる長さはTの整数倍とな
る。
【0024】これらの信号は図3のORゲートG1 によ
って信号D1 を生成する。ここでは信号D1 は比較信号
Bと等しくなる。
【0025】信号D1 はT/2,Tだけ遅延されてそれ
ぞれ遅延信号D2 、D3 となり、換言すれば信号D2
基準にして考えると信号D1 はT/2だけ進んだ、また
信号D3 はT/2だけ遅れた信号となる。この時間T/
2の進み・遅れを利用して、素領域を半分だけ露光する
ことにより、動作クロックを高めることなく実質的に素
領域の階調値の数を素領域の数の2倍とすることができ
るのである。
【0026】今、画像信号の値は9であるので、素領域
1509の右半分及び素領域A0506のみ“1”の値をとる
露光出力信号S(ただしT/2だけ遅延)を得ればよ
い。素領域A1509の右半分とは、素領域A1509全体から
みれば時間が遅い方の領域であるので、遅れた信号D3
を採用する。一方、素領域A0506はその全体を露光する
必要があるので、基準として考える信号D2 を採用す
る。その他の素領域においても、素領域を左右に分割し
て露光を考える必要はないので、信号D2 を採用する
(図5のハッチングを施した部分)。このような信号D
1 、D2 、D3 の選択がセレクタSELにおいて、比較
信号A,Bの値に依存して行なわれ、露光出力信号Sを
生成するのである。
【0027】比較信号A,Bの値と、選択されるべき信
号D1 、D2 、D3 の関係を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】素領域の右半分のみを露光したい場合と
は、画像信号VDの値が、その素領域の備える第2の閾
値EDの値以上であって、かつ第1の閾値ODの値未満
の場合である。従って、比較信号A、Bの値はそれぞれ
“0”、“1”となる。この様な場合には主走査する光
ビームLにとっては通常の露光よりも素領域にして半分
だけ遅れた、即ちT/2遅れた露光を行なうことにな
る。従って、露光出力信号Sとして、信号D2 を基準と
したときには遅れ信号である信号D3 を採用するのであ
る。
【0030】逆に素領域の左半分のみを露光したい場合
には、比較信号A、Bの値はそれぞれ“1”,“0”と
なり、露光出力信号Sとして進み信号D1 を採用するの
である。
【0031】前述のように、信号D2 を基準として考え
る必要があるため、セレクタSELに入る比較信号A,
Bはそれぞれ遅延素子DL1 、DL2 によりT/2だけ
遅延されている。図5において、このことは比較信号B
と信号D1 との間に傾斜して描かれた破線によって図示
してある。
【0032】上記説明は、画像信号VDの値が、今着目
している(主走査方向に沿った)素領域の列の中のある
閾値と一致する場合についてのものであったが、そうで
はない場合であっても同様である。例えば図5に示され
た各信号の波形は、画像信号VDの値が10である場合
でも同様であり、露光出力信号Sは適切な波形を有する
ことがわかる。この場合に網点HDが露光された状況を
図6に示す。1つの素領域を2つに分割して露光したた
め、従来の場合よりも細かな網点形状となることがわか
る。
【0033】図7に画像信号VDの値が11,12,1
3または14である場合について示す。先の例と同様に
して、素領域A1509はその右半分を、A0506は全部を、
11 17はその左半分を露光すればよい。他の素領域につ
いては露光を行なわない。従って素領域A1509において
は信号D3 が、素領域A0506においては信号D2 が、素
領域A1117においては信号D1 が、その他の素領域にお
いては信号D2 が、それぞれセレクタSELにおいて選
択され、露光出力信号Sを生成する。
【0034】上記の2種の例はいずれも1つの網点HD
を光ビームLが走査し、露光している間は画像信号VD
の値が変化しない場合を示したが、画像信号VDが、素
領域ごとの露光に同期して変化する場合にも本発明は適
用できる。
【0035】図8はこの様な場合を示したものであり、
図5、図7に示された素領域の列を光ビームLが走査し
ている間に、画像信号VDの値が15,12,3,1
2,15と順に変化した場合を示す。この場合にも、各
素領域はその備える閾値と、画像信号VDの値の大小に
応じて分割して露光されることがわかる。即ち素領域A
1509の右半分と素領域A1117の左半分を露光するように
露光出力信号Sが生成される。
【0036】以上の説明では、比較信号の論理和を用い
る場合について説明したものであるが、本発明は必らず
しも論理和を用いなくても比較信号そのものおよび比較
信号の遅延信号を用いても実現できる。
【0037】図9は、網点出力発生回路1の図3にかわ
る他の実施例の内部構成を示す回路図であり、図3に示
されたものと同様のもについては同じ記号を用いてお
り、図3と異なる部分を中心に説明する。
【0038】比較器1a,1bからそれぞれ得られる比
較信号A,Bのうち信号Aはそのままの信号Aと遅延素
子DL3 を通ってT/2だけ遅延された信号A1 に、一
方信号Bは遅延素子DL4 を通ってTだけ遅延された信
号B1 になり、いずれもセレクターSELに入力され
る。一方比較信号A,Bはそれぞれ遅延信号DL1 ,D
2 を通っていずれもT/2だけ遅延されてセレクター
SELの制御を行なう。
【0039】ここで、比較信号A,Bの値と選択される
べきA、A1 、B1 の関係を表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】図10は、図5と同様に図1に示した網点
HDの上から3段目の素領域の列のみに注目し、画像信
号を同じく9又は10として場合を示すものであり、
5と同様の結果(露光出力信号S)が得られることを示
している。
【0042】次に図9の回路で画像信号VDの値を1
1,12,13または14である場合を図11に示す。
この場合も図7と同様の結果(露光出力信号S)が得ら
れる。
【0043】さらに、画像信号VDの値が素領域ごとの
露光に同期して変化する場合を図12に示す。この場合
も図8と同様の結果(露光出力信号S)が得られる。
【0044】又、この発明は、各素領域が2つの閾値を
有する場合のみならず、更に多くの閾値を有する場合に
も適用される。図14は各素領域が3つの閾値を有する
場合に、図5、図7、図8、と同様に、網点HD中で主
走査方向Yに沿った素領域のある1つの列に注目して示
したものである。
【0045】例えば左から2つめの素領域A231813は第
1の閾値Th1 として23、第2の閾値Th2 として1
8、第3の閾値Th3 として13、をそれぞれ備えてい
る。今、画像信号VDの値を18とすると、露光すべき
部分は素領域A231813の右側2/3と、素領域A070608
の全部と、素領域A162126の左側1/3である。
【0046】画像信号VDは第1、第2、第3の閾値T
1 、Th2 、Th3 と比較されそれぞれの大小関係に
応じて比較信号A、B、Cが生成される。信号E1 は比
較信号A、B、Cの論理和をとったものであり、信号E
2 、E3 、E4 及びE5 は信号E1 から順にT/3ずつ
遅延した遅延信号である。この場合には表3に示すよう
に信号E3 を基準にして、信号Ei (i=1,2,3,
4,5)から選択を行なって露光出力信号Sを得る。
【0047】
【表3】
【0048】このように各素領域が3種の閾値を備える
こととした場合に用いられる網点出力発生回路1を図1
3に例示する。画像信号VDは比較器1c,1d,1e
においてそれぞれ第1、第2、第3の閾値Th1 、Th
2、Th3 と比較され、その大小関係から比較信号A、
B、Cを得る。比較信号A、B、CはORゲートG2
よって信号E1 を生成し、遅延素子DL8 、DL9 、D
10およびDL11によって更に信号E2 、E3 、E4
5 が生成される。遅延素子DL8 、DL9 、DL10
よびDL11の遅延時間はそれぞれT/3,2T/3,
T,4T/3となっており、信号E1 〜E5は順にT/
3ずつ遅れた信号となっている。
【0049】一方、比較信号A、B、Cはそれぞれ遅延
素子DL5 、DL6 、DL7 を介してセレクタSEL2
を制御する。信号E3 を基準として考えるためにこれら
の遅延素子の遅延時間はいずれも2T/3としている。
信号E1 〜E5 はセレクタSEL2により適宜選択され
て露光出力信号Sを形成する。但し、表2の中で(A,
B,C)が(0,1,0)となる場合と、(1,0,
1)となる場合とは特別の取扱いになる。まず(A,
B,C)が(1,0,1)となる場合は通常は存在しな
い。なぜならば通常は第1、第2、第3の閾値Th1
Th2、Th3 は素領域A070608を中心にして外側へ向
かうように従って増大するように与えられているためで
ある。また、同様にして多くの場合では(A,B,C)
が(0,1,0)となることはない。例外的に、素領域
070608のみで起こりうる。画像信号VDの値が6の場
合である。図14に示されない他の、主走査方向Yに沿
った素領域の列においても同様に、中央に位置する素領
域において起こりうる。
【0050】(A,B,C)が(0,1,0)となる場
合は、信号Ei の選択のみでは適切な露光出力信号Sを
得ることができないが、一応信号E3 を選択してその素
領域全体を(分割せずに)露光するものとする。また
(A,B,C)が(1,0,1)となる場合も同様に規
定しておいてもその素領域においては分割して露光する
ことはできないが、他の素領域を分割して露光する上で
実際上不都合は生じない。
【0051】実際には、(A,B,C)が(0,1,
0)となる場合が起こり得ないように、閾値Th1 、T
2 、Th3 の値を、Y方向について中央にある素領域
についても必ずTh1 <Th2 <Th3 またはTh3
Th2 <Th1 となるように設定しておけばよい。
【0052】次に、各素領域が3種の閾値を備える場合
で、しかも比較信号の論理和を用いない網点出力発生回
路の実施例を図15に示す。
【0053】この場合も図13と同様のもについては同
じ記号を用いており、図13と異なる部分を中心に説明
する。
【0054】比較器1c,1d,1eからそれぞれ得ら
れる比較信号A,B,Cのうち、比較信号Aはそのまま
の信号Aと遅延素子DL8 を通ってT/3だけ遅延され
た信号A1 に、比較信号Bは、遅延素子DL9を通って
2T/3だけ遅延された信号B1 に、比較信号Cは遅延
素子DL10、DL11を通って、それぞれT、4T/3だ
け遅延された信号C1 、C2 になり、これらはいずれも
セレクターSEL2に入力される。一方比較信号A,
B,Cはそれぞれ遅延素子DL5 、DL6 、DL7 を通
っていずれも2T/3だけ遅延された後セレクターSE
L2に入力され、これを制御する。
【0055】ここで、比較信号A,B,Cの値と選択さ
れるべき信号A、A1 、B1 、C1 、C2 の関係を表4
に示す。
【0056】
【表4】
【0057】図16は図15の回路により図14と同様
に各素領域が3つの閾値を持ち、画像信号VDの値を同
じく18とした場合について動作を示すものであり、図
14と同様の結果(露光出力信号S)が得られているこ
とを示している。
【0058】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明におい
ては、網点内の各素領域が複数の閾値を備えており、画
像信号との大小関係を表わす複数の比較信号の論理和に
複数種の遅延処理を行なって複数の遅延信号を求め、比
較信号の論理和及び複数の遅延信号の中から一の信号を
選択して露光出力信号を求めて網点画像記録を行なうの
で、光ビームの光点径を小さくしたり、動作クロックを
高めることなく網点の露光形状を細かくして良好な画像
処理を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に適用される網点中の
閾値を示す図である。
【図2】この発明の網点画像記録方法に適用されるスキ
ャナの全体構成図である。
【図3】この発明の第1の実施例に適用される網点出力
発生回路1の構成図である。
【図4】この発明の第1の実施例における信号C1 、C
2 、C3 の時間的関係を示す図である。
【図5】この発明の第1の実施例における露光出力信号
Sの生成を示す図である。
【図6】この発明の第1の実施例による網点露光を示す
図である。
【図7】この発明の第1の実施例における露光出力信号
Sの生成を示す図である。
【図8】この発明の第1の実施例における露光出力信号
Sの生成を示す図である。
【図9】この発明の第2の実施例に適用される網点出力
発生回路1の構成図である。
【図10】この発明の第2の実施例における露光出力信
号Sの生成を示す図である。
【図11】この発明の第2の実施例における露光出力信
号Sの生成を示す図である。
【図12】この発明の第2の実施例における露光出力信
号Sの生成を示す図である。
【図13】この発明の第3の実施例に適用される網点出
力発生回路1の構成図である。
【図14】この発明の第3の実施例における露光出力信
号Sの生成を示す図である。
【図15】この発明の第4の実施例に適用される網点出
力発生回路1の構成図である。
【図16】この発明の第4の実施例における露光出力信
号Sの生成を示す図である。
【図17】従来の技術を説明する図である。
【図18】従来の技術を説明する図である。
【符号の説明】
VD 画像信号 HD 網点 A2438、A1509、A0506、A1117、A231813
070608、A162126、A20、 AP 素領域 A,B,C 比較信号 D1 、E1 比較信号の論理和 A1 、B1 、C1 、C2 、D2 、D3 、E2 、E3 、E
4 、E5 遅延信号 DL1 〜DL11 遅延素子 S 露光出力信号 L 光ビーム 17 感材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西垣内 善行 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日 本スクリーン製造株式会社 彦根地区事 業所内 (56)参考文献 特開 平1−264076(JP,A) 特開 昭61−118069(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル画像のデータに基づいて発生さ
    れる画像信号と、網点内の各素領域に与えられる閾値と
    を順次比較するとともに、前記比較結果に応じて発生す
    る露光出力信号によって変調された露光用光ビームが所
    定の感材を走査露光し、それによって前記感材に網点画
    像を記録する網点画像記録方法において、(a)前記各
    素領域は複数の閾値を備え、前記比較においては、
    (b)前記画像信号と前記複数の閾値との大小関係を表
    わす複数の比較信号を求める工程と、(c)前記比較信
    号もしくはそれらの論理和に複数種の遅延処理を行って
    複数の遅延信号を求める工程と、(d)前記複数の比較
    信号に基づいて前記比較信号もしくはその論理和及び前
    記複数の遅延信号の中から一の信号を選択する工程と、
    (e)上記一の信号を用いて前記露光出力信号を求める
    工程と、を備えることを特徴とした網点画像記録方法。
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