JP2584443Y2 - 覆工板 - Google Patents

覆工板

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JP2584443Y2
JP2584443Y2 JP1993067650U JP6765093U JP2584443Y2 JP 2584443 Y2 JP2584443 Y2 JP 2584443Y2 JP 1993067650 U JP1993067650 U JP 1993067650U JP 6765093 U JP6765093 U JP 6765093U JP 2584443 Y2 JP2584443 Y2 JP 2584443Y2
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通夫 井川
隆 本田
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Marufuji Sheetpiling Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、工事中の道路表面等
に敷設して車両の走行路を形成する覆工板の改良に関
し、更に詳しく述べると、覆工板の4周側面にくぼみを
有した補強側板を取り付けてなる覆工板に関する。
【0002】
【従来の技術】地下鉄工事や上下水道、ガス管、電話線
等の布設工事、その他道路を掘削して構造物を埋設する
工事において、開削工法により路面に鋼矢板を打ち込み
山留めした後に掘削して地下工事を施工することがあ
る。その場合、交通の激しい市街地等の道路では、交通
の少ない夜間に路面を掘削して、掘削土砂の搬出が行わ
れ、昼間は車両交通を妨げないように、開渠またはたて
坑の上面を覆工板でおおい、敷設した覆工板上を車両な
どが走行できるようにしている。
【0003】覆工板は、通常、鋼製チャンネル材や鋼板
を溶接して薄い箱形に形成されている。そしてこの覆工
板を道路に沿って複数枚敷き並べて、重量のある自動車
の走行に耐えられる仮設の路面を形成するように運用さ
れている。
【0004】
【考案が解決しようとする技術的課題】ところで、車両
交通の激しい場所や工事関係車両、重量物運搬車が走行
する場所に敷設されている覆工板に加わる衝撃荷重は計
り知れないものがあるが、現在のところ覆工板は、道路
を通行する車両の総重量が最大20トンの荷重を前提と
した構造になっている。ところが最近、輸送の効率化の
促進のために道路を通行する車両の総重量の法的規制が
最大25トンに緩和されることになったが、現在使用さ
れている覆工板はそれに見合った構造になっていない。
このため上記覆工板も従来のものより大きい荷重に耐え
られるように構造を強化することが要請されている。
【0005】一方、上記覆工板を利用して行われる各種
の路面掘削工事においては、次に述べるような天候に起
因した施工上の不具合あり、従来からその改善方が模索
されている。すなわち、路面掘削工事は通常工期が長期
に及ぶために、降雨などの悪天候に遭遇することが避け
られない。その場合において開渠上面が覆工板でおおわ
れていても隣りあう覆工板のすき間(連接部)から雨水
等が掘削した地下工事現場内に浸入することが多い。通
常、覆工板はクレーンで吊り込み敷設され、いつでも開
渠上面を容易に開放できるようになけれならない関係
上、相隣りあう覆工板はすき間無く敷設されておらず、
覆工板間に多少の空隙が形成されるように敷設されてい
る。また車両走行時の荷重等により覆工板自体が撓んだ
り、ずれ動いたりして、隣りあう覆工板間にすき間を生
ずることを免れない。
【0006】しかし、降雨時に、覆工板のすき間の上に
いちいち防水シートをかけるなどということは実際問題
としてできないから、上記すき間から雨水が浸入した場
合、掘削した工事現場内を水浸しにすることがあり、土
がぬかって掘削途中で作業を中断せざるを得ないことさ
えある。また浸水量が多いときには、排水ポンプを設置
し、排水作業に時間を割かねばならないことがある。さ
らに覆工板の下で鉄筋などの溶接等の加工作業ができな
くなり、そのため作業能率、作業安全性が低下するので
作業日程が延びたり、余計な工事費が必要となってい
る。
【0007】ここにおいて本考案は、道路通行車両の重
量制限の法的規制緩和に伴う課題を解決し、より大きな
荷重に耐えられるように構造を強化した覆工板を提案
し、併せて雨天使用時に、路面掘削工事現場内に雨水が
流入するのを防止できる覆工板を提案することを技術課
題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、I形鋼、みぞ形鋼またはT形鋼等の形鋼
を、複数本平行に連結して偏平箱形に形成させた覆工板
であって、前記形鋼の並設方向及びその並設方向に対し
直交する方向に位置する該覆工板の各側面に、鋼製補強
側板を溶接により取り付け、かつ該鋼製補強側板に覆工
板の内側に向かって凹となるくぼみを形成すると共に、
前記くぼみには当該覆工板を複数個敷設したときに覆工
板相互のすき間を水密に接続するシーリング材を装着し
てなることを特徴とする
【0009】また請求項2の考案は、請求項1の覆工板
において、前記補強側板に形成するくぼみは折曲げ加工
または押し出し加工により形成することを特徴とする
【0010】請求項3の考案は、覆工板の左右側面に位
置する形鋼の上下フランジ間において、前記補強側板の
内側に、前記フランジと直交する方向に縦スチフナが設
けられていることを特徴としている
【0011】
【実施例】 以下本考案の好適な実施例を図面により説明
する。図1は、本考案覆工板の部分的斜視図、図2
(A)、(B)は本考案覆工板の要部を示した断面図で
あり、 一例としてI形鋼1を複数本平行に溶接により連
結して偏平な箱形に形成させている
【0012】覆工板2の4周側面、すなわち前記形鋼の
並設方向及びその並設方向に対し直交する方向に位置す
る該覆工板の各側面に、内側に向かって凹となるくぼみ
3を形成した鋼製補強側板4を溶接により取り付け、か
つ前記くぼみ3には当該覆工板を複数個敷設したときに
覆工板相互のすき間を水密に接続するシーリング材16
を装着する。 なお、図2(B)は、図2(A)におけ
るA−A線の断面図である。
【0013】図3(A)、(B)に示すものは、図2と
同様に、シーリング材取付用くぼみ3を形成した補強側
板4を覆工板2の4周側面に取り付けた他の実施例を示
した断面図である。図2のものと異なる点は、補強側板
4の加工法の点である。すなわち図2ものは補強側板の
くぼみ3を折曲げ加工により形成させたものであり、図
3のものは補強側板のくぼみ3を押し出し加工により形
成した事例である。いずれの場合も、くぼみ3の位置
は、覆工板の上面側に偏よった位置に設けられている。
【0014】図4(A)、(B)に示すものはくぼみの
位置を変えた本考案の他の実施例を示すものである。本
例においても、シーリング材取付用くぼみ3を形成した
鋼製補強側板4を溶接により取り付けているが、くぼみ
の位置は同図に示すように覆工板の上面側コーナー部で
ある。
【0015】覆工板本体は、前記実施例のようなI形鋼
を使用して箱形に構成したものだけに限るものではな
い。すなわち、図5(A)、(B)のようにみぞ形鋼5
を2丁合わせにしたものや、T形鋼6のステム7を上向
きして並設して連結し、ステム7の上に床板8を載置し
て溶接して連結したもので構成してもよい。図示省略し
たが、いずれも形鋼の並設方向及びその並設方向に対し
直交する方向に位置する該覆工板の各側面に、シーリン
グ材を取り付けるためのくぼみ付き鋼製補強側板を溶接
により取り付けて、覆工板の端部が従来のものより大き
い荷重に耐えられるようにする。
【0016】なお図6に示したように、覆工板2の左右
側面に位置する形鋼の上下フランジ間において、前記補
強側板の内側に、前記フランジと直交する方向に縦スチ
フナ9を間隔をあけて数カ所に取り付けてもよい。この
ように縦スチフナ9を取り付けたときは、更に大きな積
載荷重に耐えることができる。
【0017】くぼみ3の形状は図示実施例のものに限ら
ないが、逆台形断面等の、シーリングを抜け留めできる
形状にするのがよい。また図面は省略したが、覆工板2
の上面には適宜な舗装または滑り止め加工を施すことが
好ましい。
【0018】図7は本考案の覆工板の使用例を示した説
明図で、開削工法により路面に鋼矢板を打ち込み山留め
した後に掘削してなる開渠またはたて坑の上面に敷設し
た図である。図において、符号11は路面、12は路面
に鋼矢板を打ち込み形成した山留め壁、13は腹起こ
し、14は横梁等の支保工を示している。また符号15
はうけ桁を示す。図に示すように覆工板2は、グランド
11と一致するように敷設されている。
【0019】図8は、本考案の覆工板2を複数個敷設し
た状態を示した部分断面図である。同図に示すように、
覆工板の各側面には、くぼみ付き鋼製補強側板が取り付
けられているもので、そのくぼみには予めシーリング材
16を装着しておき、当該覆工板を複数個敷設したとき
に相隣りあう覆工板の補強側板に取り付けられているシ
ーリング材16が互いに当接させて、覆工板相互のすき
間(連接部)を水密的に接続させる
【0020】また図9に示したものは、覆工板の上面コ
ーナー部に形成したくぼみ3にシーリング材16を取り
付けた事例である。この場合も、覆工板の上面コーナー
部に取り付けたシーリング材16を相互を水密に当接さ
、前記シーリング材16の作用で覆工板のすき間から
の水漏れが防止できる。この場合において、シーリング
材としては、例えばウレタンとアスファルトとの混合材
からなる弾性のあるシーリング材が使用できる。なお、
シリコーン系、アクリル系、ブチルゴムなど従来公知の
耐候性のあるシーリング材も使用可能である。パテ類の
ような若干接着性あるものも使用できる。いずれの場合
も覆工板相互の連接面に形成されたすき間(クリアラン
ス)17は前記のシーリング材で目詰めされるから、連
接部からの雨漏りが防止できる。
【0021】以上のように本考案は、シーリング材を介
して突き合わせた覆工板相互を水密に接続して路面を形
成するものであるから、降雨時、覆工板のすき間から地
下工事現場内に雨水が浸入することがなくなり、覆工面
の上に降った雨水はすべて路面の勾配にしたがって流下
して、側溝あるいは下水道に排水されることとなる。
【0022】
【考案の効果】以上のように本考案の覆工板によると、
工事現場内に雨水などが流入するのを簡単な構成で防止
できるので、掘削した工事現場内を水浸しにしたり、土
がぬかって掘削途中で作業を中断したり、また浸水量が
多いときには、排水ポンプを設置し、排水作業に時間を
割かねばならなかったり、さらに覆工板の下で鉄筋など
の溶接等の加工作業ができなくなり、そのため作業能
率、作業安全性が低下するので作業日程が延びたり、余
計な工事費が必要となる等の種々の不具合を改善で
る。
【0023】 本考案の覆工板は、形鋼を、複数本平行に
連結して偏平箱形に形成させたのち、前記形鋼の並設方
向及びその並設方向に対し直交する方向に位置する該覆
工板の各側面に、鋼製補強側板を溶接により取り付けた
ものであるから、土木工事や建設工事用資材や土砂を運
搬する大型重量トラックや各種工事用車両の走行によっ
ても覆工板の端部側面が変形をすることが殆どなくな
り、最近の車両重量制限の緩和にも対応して、最大25
トンの重量車両の荷重に耐えることが可能になる。さら
にまた本考案の覆工板は、形鋼と鋼製補強側板とを溶接
により連結した構 成であるから、敷設現場から回収後に
補修・整備するときも、変形した側板を取り外し、新品
と同様な整備品に取り替えることも溶接で簡単にできる
点で実用上の効果が高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の覆工板の斜視図である。
【図2】同上覆工板の要部を示した断面図である。
【図3】同上変形例を示した断面図である。
【図4】同上他の変形例を示した断面図である。
【図5】みぞ形鋼、T形鋼を用いて構成した覆工板の断
面図である。
【図6】強側板の内側に縦スチフナを取り付けた本考案
の変形例を示した要部の斜視図である。
【図7】本考案の覆工板を使用した開渠またはたて坑の
説明図である。
【図8】本考案覆工板の連接状態を示した部分断面図で
ある。
【図9】同じく覆工板の連接状態を示した部分断面図で
ある。
【符号の説明】
1 I形鋼 2 覆工板 3 くぼみ 4 補強側板 5 みぞ形鋼 6 T形鋼 7 ステム 8 床板 9 縦スチフナ 16 シーリング材 17 クリアランス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01C 9/08

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 I形鋼、みぞ形鋼またはT形鋼等の形鋼
    (1)を、複数本平行に連結して偏平箱形に形成させた
    覆工板であって、前記形鋼(1)の並設方向及びその並
    設方向に対し直交する方向に位置する該覆工板の各側面
    に、鋼製補強側板(4)を溶接により取り付け、かつ該
    鋼製補強側板(4)に覆工板の内側に向かって凹となる
    くぼみ(3)を形成すると共に、前記くぼみ(3)には
    当該覆工板を複数個敷設したとき覆工板相互のすき間を
    水密に接続するシーリング材(16)を装着してなるこ
    を特徴とする覆工板。
  2. 【請求項2】 前記鋼製補強側板には折曲げ加工または
    押し出し加工により形成されたくぼみ(3)が設けられ
    ている請求項1記載の覆工板。
  3. 【請求項3】 覆工板の左右側面に位置する形鋼(1)
    の上下フランジ間において、前記補強側板の内側に、前
    記フランジと直交する方向に縦スチフナが設けられてい
    る請求項1又は2記載の覆工板。
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JP5319826B2 (ja) * 2012-07-18 2013-10-16 大商鋼材株式会社 覆工板
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