JP2584130B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2584130B2
JP2584130B2 JP2407475A JP40747590A JP2584130B2 JP 2584130 B2 JP2584130 B2 JP 2584130B2 JP 2407475 A JP2407475 A JP 2407475A JP 40747590 A JP40747590 A JP 40747590A JP 2584130 B2 JP2584130 B2 JP 2584130B2
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政章 末釜
さゆり 越智
琢也 大崎
伸昭 杉原
雅順 香月
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープカセットを装置
本体に挿入後、該テープカセットが、下方向に垂直移動
しテープカセット内に収容された磁気テープを引き出し
て磁気ヘッドを有する回転ドラムの一部に添接させ走行
する例えばVTRやDAT等の磁気記録再生装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】VTR,DAT等の磁気記録再生装置
は、一般にテープカセットが挿入された後水平移動から
所定位置に下方向に垂直移動するカセットローディング
機構と、供給側ローディングポストとガイドローラ,巻
取側ローディングポストとガイドローラが回転ドラム側
に移動することにより、磁気テープをテープカセットか
ら引き出して回転ドラムに添接させ、走行するテープロ
ーディング機構とを有する。
【0003】従来のこの種の磁気記録再生装置は、テー
プカセットと回転ドラム間に十分な間隔をとることによ
り、テープカセットがカセットローディングの垂直移動
時に該テープカセット内の磁気テープがたとえ弛んでい
たとしても、回転ドラムの上面へ乗りあげるという問題
はなかった。
【0004】然し乍ら、近頃市場においては商品の小型
化、軽量化が望まれ、磁気記録再生装置のテープカセッ
トと回転ドラム間の距離を狭くする傾向にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記磁気記録再生装置
を小型化しテープカセットと回転ドラム間の距離が狭く
なった場合、テープカセットの下方向への垂直移動時
に、磁気テープに弛みがあれば該磁気テープは回転ドラ
ムの上面に乗り上げ、テープローディングが不可能とな
ってしまうという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、テープカセットを水平方向
の移動から垂直方向の移動に切り換えて装着位置に搬送
するカセットローディング機構を備え、この装着位置に
搬送されたテープカセットからテープローディング機構
により磁気テープを引き出して磁気ヘッドを有する回転
ドラムの外周面に巻き付ける磁気記録再生装置におい
て、上記回転ドラムの上面に、当該回転ドラムの上面中
心部から外周方向に向かって延設した長手状の突部を設
けて、該突部により、上記磁気テープの上記回転ドラム
上面上への乗り上げを阻止するものである。 請求項2記
載の発明は、テープカセットを水平方向の移動から垂直
方向の移動に切り換えて装着位置に搬送するカセットロ
ーディング機構を備え、この装着位置に搬送されたテー
プカセットからテープローディング機構により磁気テー
プを引き出して磁気ヘッドを有する回転ドラムの外周面
に巻き付ける磁気記録再生装置において、上記回転ドラ
ムの上面に、当該回転ドラムの外側に突出して突部を設
け、かつこの外側突出部に上記回転ドラムの外周部に連
なるテーパ部を形成したものである。 請求項3記載の発
明は、上記突部は、上記回転ドラムの外側に突出して設
け、かつこの外側突出部位には上記回転ドラムの外周部
に連なるテーパ部を形成したものである。 請求項4記載
の発明は、上記テープローディング機構のテープ引き出
し動作を、上記回転ドラムの回転開始後一定時間遅延し
て開始させるものである。
【0007】
【作用】従って、請求項1記載の発明によれば、テープ
カセットが装置本体に挿入された後、下方に垂直移動す
る際において、磁気テープに弛みがあり、磁気テープが
回転ドラムに乗り上げてしまったとしても、テープロー
ディング時に回転ドラムの回転に伴って移動する突部に
より回転ドラムの外周方向に押出すことができ、また回
転ドラムの上面の突部が回転ドラムの上面中心部から外
周方向に向かって延設された長手状に形成されているた
め、回転ドラムに乗り上げられた磁気テープが突部を跨
ぎ、突部によって磁気テープを巻き込むといったことを
防止することができる。 請求項2記載の発明によれば、
テープカセットが装置本体に挿入された後、下方に垂直
移動する際において、磁気テープに弛みがあり、磁気テ
ープが回転ドラムに乗り上げてしまったとしても、テー
プローディング時に回転ドラムの回転に伴って移動する
突部により回転ドラムの外周方向に押出すことができ、
また回転ドラムの上面の突部が回転ドラムの外側に突出
し、かつこの外側突出部に回転ドラムの外周部に連なる
テーパ部が形成されているため、テープカセットが上方
に垂直移動する際において磁気テープが突部に引っ掛か
るといったことを防止することができる。 請求項3記載
の発明によれば、テープカセットが装置本体に挿入され
た後、下方に垂直移動する際において、磁気テープに弛
みがあり、磁気テープが回転ドラムに乗り上げてしまっ
たとしても、テープローディング時に回転ドラムの回転
に伴って移動する突部により回転ドラムの外周方向に押
出すことができ、また回転ドラムの上面の突部が回転ド
ラムの上面中心部から外周方向に向かって延設された長
手状に形成されているため、回転ドラムに乗り上げられ
た磁気テープが突部を跨ぎ、突部によって磁気テープを
巻き込むといったことを防止することができ、更に回転
ドラムの上面の突部が回転ドラムの外側に突出し、かつ
この外側突出部に回転ドラムの外周部に連なるテーパ部
が形成されているため、テープカセットが上方に垂直移
動する際において磁気テープが突部に引っ掛かるといっ
たことを防止することができる。 請求項4記載の発明に
よれば、テープカセットが装置本体に挿入された後、下
方に垂直移動する際において、磁気テープに弛みがあ
り、磁気テープが回転ドラムに乗り上げてしまったとし
ても、テープローディング時に回転ドラムの回転に伴っ
て移動する突部により回転ドラムの外周方向に押出すこ
とができ、またその回転ドラムの回転開始後、一定時間
遅延してからテープローディング機構によるテープ引き
出し動作を行わせることにより、回転ドラムに乗り上げ
られた磁気テープが回転ドラムの中心位置を越え、突部
によって磁気テープを巻き込むといったことを防止する
ことができる。
【0008】
【実施例】本発明による磁気記録再生装置について、D
ATの実施例を図1乃至図6で説明する。
【0009】図1,図2に示すようにメインシャーシ1
上に、ドラムフランジ2と円筒状の固定ドラム3を所定
の角度だけ傾斜させて一体に形成された後、ビス4,
4,4を介して固定ドラム3が固定される。該固定ドラ
ム3の外周面に中心軸に対し傾斜したテープ案内部5が
装着される。
【0010】固定ドラム3の上部に円筒状回転ドラム6
が同軸上に回転自在に枢支され、回転軸7を介してドラ
ムモータ8に直結され矢印C方向に回転駆動される。
該回転ドラム6の外周下端近傍の一部に形成された磁気
ヘッド取付窓9の中に磁気ヘッド10が、回転ドラム6
の外周面より径方向に少し突出して、例えば直径方向に
2個対向して固着されている。
【0011】上記メインシャーシ1における固定ドラム
3の両側には、磁気テープのローディング及びアンロー
ディングのための移動時にテープ支持部材としての入口
側ポールベース11と出口側ポールベース12とをそれ
ぞれ案内する案内溝13,14が形成されている。また
入口側ポールベース11及び出口側ポールベース12に
は、それぞれテープカセット15内の磁気テープを懸架
して案内する入口側回転ローラ16及び出口側回転ロー
ラ17が回転自在に枢設されると共に磁気テープを固定
ドラム3,回転ドラム6に直接案内する供給側ポスト1
8,巻取側ポスト19が設けられている。
【0012】上記回転ドラム6の上面外周寄りに円柱状
の突部20が固着され、該回転ドラム6の回転に伴って
円運動する。
【0013】磁気テープ21は、図1中一点鎖線で示す
ように所定範囲にわたってテープ案内部5に沿って固定
ドラム3と回転ドラム6の外周面に添接され走行され
る。
【0014】上記のような構成の磁気記録再生装置にお
いて、装置本体内にテープカセット15が挿入された後
カセットローディングにより、該テープカセット15は
回転ドラム6の方向に水平移動され、次に下方向に垂直
移動され、その際、カセット蓋は開成され、該テープカ
セット15内に入口側回転ローラ16及び出口側回転ロ
ーラ17が、磁気テープ21を挟んで回転ドラム6と対
峙し、該磁気テープ21を懸架し得る状態となる。この
時カセット垂直移動検出スイッチがテープカセットの下
方向への垂直移動を検知すると、ドラムモータ8の回転
により回転ドラム6が矢印C方向に回転する。
【0015】上記回転ドラム6の回転開始から僅かな、
t時間が経過した後、テープローディングモータが回転
し、テープローディングが開始される。
【0016】図6において詳細に説明すると、カセット
垂直移動検出スイッチ31で発生したON状態の信号は
検出回路32に送られ、マイコン33を通じシステムコ
ントロール回路34において制御され、サーボ回路35
と磁気テープのローディングモータドライブ回路36と
へ送られる。該サーボ回路35へ送られた信号はドラム
ドライブ回路37へ送られ、回転ドラム6を回転させ
る。テープローディングモータ38はローディングモー
タドライブ回路36からの信号により、回転ドラムモー
タ8の回転よりt時間遅れて回転が開始される。
【0017】上記回転ドラム6は、図3に示すように矢
印C方向に回転し、テープカセット15が下方向への垂
直移動時に弛みなどの原因によって磁気テープ21が回
転ドラム6の上面に乗り上げてしまった場合、回転ドラ
ム6の回転に伴って突部20が矢印方向に移動し、磁気
テープ21を引掛け該回転ドラム6の外周方向へ押出さ
れる。そして、上記t時間経過後、図6に示したテープ
ローディングモータ38が回転を始め、入口側ポールベ
ース11及び出口側ポールベース12がそれぞれ矢印A
及びB方向に移動を始め、上記磁気テープ21は入口側
回転ローラ16,供給側ポスト18及び出口側回転ロー
ラ17,巻取側ポスト19に懸架され、テープカセット
15から引出され回転ドラム6方向に移動し、固定ドラ
ム3のテープ案内部5に沿って受けられ正常な位置状態
でテープローディングが行われる。従って、テープロー
ディングが回転ドラム6の回転より先に行われることが
なく、回転ドラム6の上面に乗り上げた磁気テープ21
がローディングポスト18,19に懸架されて回転ドラ
ム6の上面でその中心位置を越え突部20によって逆方
向に押出されることがない。
【0018】矢印D及びEは矢印A及びBと逆方向のア
ンローディングの状態に入口側ポールベース11及び出
口側ポールベース12が移動する方向を示す。
【0019】上記回転ドラム6の上面外周寄りに固着し
た突部20の他の実施例を図4及び図5で説明する。
【0020】図4に示す実施例においては、回転ドラム
6の上面に、中心部から外周方向に亘って放射状に
えば小判形状の長手突部39を固着するもので、磁気テ
ープ21が回転ドラム6の上面に乗り上げてしまった場
合、回転ドラム6の回転に伴って該突部39が矢印方向
に移動し、磁気テープ21を引掛け該回転ドラム6の外
周方向へ押出される作用は上記図3の実施例と同様であ
る。尚、図3に示す実施例の場合突部20が符号2
0’で示すように弛んだ磁気テープ21内にはまり込む
という危険がなくなる。
【0021】図5に示す実施例においては、回転ドラム
6の上面外周寄りに、上向きテーパ部40aを有し該回
転ドラム6の外周面より径方向に少し突出した突部40
を固着するものである。この実施例の突部40では、磁
気テープ21が回転ドラム6の上面に乗り上げてしまっ
た場合は勿論のこと、該突部40と回転ドラム6の外周
間の微小な隙間に位置しているような場合でも、回転ド
ラム6の回転に伴って突部40が矢印方向に移動し、テ
ーパ部40aで磁気テープ21を引掛け該回転ドラム6
の外周下方向へ押出される。
【0022】また、カセットアンローリング時、テープ
カセットが上方向に垂直移動する際にも突部40は上向
きテーパ部40aを設けているので、磁気テープが突部
40に引っ掛かることなく円滑に垂直移動することがで
きる。
【0023】上記回転ドラム6の上面に設けた突部は、
図3,図4,図5に示した形状に限定されることなく、
例えば、図4と図5に示す形状を組み合わせることもで
きる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、請求項1又は請求項3記
載の発明によれば、回転ドラムの上面の突部を回転ドラ
ムの上面中心部から外周方向に向かって延設した長手状
に形成することにより、回転ドラムに乗り上げられた磁
気テープが突部を跨ぎ、突部によって磁気テープを巻き
込むといったことを防止することができるため、回転ド
ラムに乗り上げられた磁気テープを確実に回転ドラムの
外周方向に押出すことができる。 請求項2又は請求項3
記載の発明によれば、回転ドラムの上面の突部を回転ド
ラムの外側に突出し、かつこの外側突出部に回転ドラム
の外周部に連なるテーパ部を形成することにより、回転
ドラムに乗り上げられた磁気テープを確実に押出すこと
ができると共に、テープカセットが上方に垂直移動する
際において磁気テープが突部に引っ掛かるといったこと
を防止することができるため、磁気テープを傷つけるこ
となく、確実にテープカセットを取り出すことができ
る。
【0025】請求項4記載の発明によれば、突部で磁気
テープを押出した後所要時間が経過したときにテープ
ローディングを行うことにより、回転ドラムに乗り上げ
た磁気テープがローディングポストに懸架され、該回転
ドラムの上面でその中心位置を越え、磁気テープが突部
によって逆方向に押出されるといったことを防止するこ
とができ、磁気テープの巻き込みを確実に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気記録再生装置の平面図であ
る。
【図2】本発明の磁気記録再生装置におけるドラムの側
面図である。
【図3】本発明の磁気記録再生装置における回転ドラム
と磁気テープの関連を示す実施例の概略平面図である。
【図4】本発明の磁気記録再生装置における回転ドラム
と磁気テープの関連を示す他の実施例の概略平面図であ
る。
【図5】本発明の磁気記録再生装置における回転ドラム
と磁気テープの関連を示す他の実施例の概略平面図であ
る。
【図6】本発明の磁気記録再生装置における回転ドラム
とテープローディングモータを駆動する回路のブロック
図である。
【符号の説明】
6 回転ドラム 15 テープカセット 16 入口側回転ローラ 17 出口側回転ローラ 20 突部 21 磁気テープ 39 突部 40 突部
フロントページの続き (72)発明者 大崎 琢也 大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャー プ株式会社内 (72)発明者 杉原 伸昭 大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャー プ株式会社内 (72)発明者 香月 雅順 大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャー プ株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−273260(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープカセットを水平方向の移動から垂
    直方向の移動に切り換えて装着位置に搬送するカセット
    ローディング機構を備え、この装着位置に搬送されたテ
    ープカセットからテープローディング機構により磁気テ
    ープを引き出して磁気ヘッドを有する回転ドラムの外周
    に巻き付ける磁気記録再生装置において、 上記回転ドラムの上面に、当該回転ドラムの上面中心部
    から外周方向に向かって延設した長手状の突部を設け
    て、該突部により上記磁気テープの上記回転ドラム上
    面上への乗り上げを阻止することを特徴とする磁気記録
    再生装置。
  2. 【請求項2】 テープカセットを水平方向の移動から垂
    直方向の移動に切り換えて装着位置に搬送するカセット
    ローディング機構を備え、この装着位置に搬送されたテ
    ープカセットからテープローディング機構により磁気テ
    ープを引き出して磁気ヘッドを有する回転ドラムの外周
    面に巻き付ける磁気記録再生装置において、 上記回転ドラムの上面に、当該回転ドラムの外側に突出
    して突部を設け、かつこの外側突出部に上記回転ドラム
    の外周部に連なるテーパ部を形成したことを特徴とする
    磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 上記突部は、上記回転ドラムの外側に突
    出して設け、かつこの外側突出部位には上記回転ドラム
    の外周部に連なるテーパ部を形成したことを特徴とする
    請求項1記載の磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 上記テープローディング機構のテープ引
    き出し動作を、上記回転ドラムの回転開始後一定時間遅
    延して開始させることを特徴とする請求項1乃至請求項
    3の何れかに記載の磁気記録再生装置。
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JPH04229448A JPH04229448A (ja) 1992-08-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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