JP2583977Y2 - 電磁連結装置の励磁装置 - Google Patents

電磁連結装置の励磁装置

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JP2583977Y2 JP1993032516U JP3251693U JP2583977Y2 JP 2583977 Y2 JP2583977 Y2 JP 2583977Y2 JP 1993032516 U JP1993032516 U JP 1993032516U JP 3251693 U JP3251693 U JP 3251693U JP 2583977 Y2 JP2583977 Y2 JP 2583977Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえば複写機の紙送
り機構等に組込まれる軽負荷用のマイクロ電磁クラッチ
やマイクロ電磁ブレーキ等の電磁連結装置に関し、特に
この電磁連結装置における励磁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁クラッチや電磁ブレーキ等の電磁連
結装置にあっては、客先での仕様によって、装置外部に
引出されるリード線の長さが異なることがある。このよ
うなリード線の長さが異なると、設計面や在庫管理上の
面、さらには生産性の面等で不経済であるために、コイ
ルボビンに一体に形成したターミナル収納部を、励磁装
置(フィールドコア)の外側に突出させ、そのターミナ
ル収納部に客先指定の長さ寸法等をもつリード線が結線
されたコネクタを圧入嵌合させることにより、電磁コイ
ルを外部電源に電気的に接続するようにした構造が、従
来から一般に採用されていた。
【0003】このような電気的接続構造を採用した電磁
連結装置としては、たとえば実開平3−59529号公
報等によって提案されたものがある。すなわち、このよ
うな従来の電磁連結装置は、コイルボビンを、巻枠部と
ターミナルの収納部とからなる形状で形成し、かつこれ
ら巻枠部とターミナル収納部との境目に薄肉状部分を設
けている。また、前記巻枠部には電磁コイルが巻回され
るとともに、ターミナル収納部には略L字状に折曲げ形
成したターミナルが所定間隔をおいてインサート成形さ
れるように構成されていた。
【0004】そして、前記巻枠部に巻回される電磁コイ
ルの巻始め端部と巻終わり端部とを、一対をなすターミ
ナルのそれぞれにからげてから半田付けすることによっ
て接続している。また、ターミナル収納部を、薄肉状部
分によって、コイルボビンを構成する巻枠部から折曲げ
た状態で、このターミナル収納部の溝にコイルカバーや
外極部材の切欠きを嵌合させている。さらに、ターミナ
ル収納部に対し、リード線が結線されているコネクタ
を、圧入嵌合させることにより、電磁コイルを外部電源
に電気的に接続しているものであった。
【0005】また、上述したような電気的接続構造を採
用した電磁連結装置としては、たとえば特開平4−12
5321号公報等により提案されたものも知られてい
る。すなわち、この電磁連結装置は、コイルボビンの底
部外側に軸線方向に開口するターミナルの収納部を設
け、このターミナル収納部内に予め巻回した電磁コイル
の巻始め端部と巻終わり端部とを引き込み、このターミ
ナル収納部に弾性変形により圧入嵌合させた一対のU字
状ターミナルのそれぞれに固定することにより、電磁コ
イルの各端部と各ターミナルとを結線する構造となって
いた。
【0006】そして、このような構成によれば、コイル
ボビンの巻枠部に予め巻回しておくことにより、たるみ
防止を図った状態で、電磁コイルを、コイルボビンのタ
ーミナル収納部に挿入しており、電磁コイルの各端部を
ターミナルと結線するにあたって、各ターミナルに電磁
コイルの各端部をからげる必要がないために、前者の従
来例のような一対をなすターミナルに電磁コイルの巻始
め端部と巻終わり端部をそれぞれからげて半田付けする
際の作業性の問題は解決することができる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような電気的接続構造において、前者の従来例の場合
には、電磁コイルをコイルボビンの巻枠部に予め巻回し
た後、ターミナル収納部を折曲げて、コイルカバーや外
極部材に形成した切欠きと嵌合させる構造であり、また
後者の従来例の場合にあっても、ボルドワイヤなどの自
己融着電線を使用しなければならず、安価な電磁連結装
置を提供するには、作業性や部品単価の面で不利であっ
た。
【0008】そこで、本出願人は、上述したような従来
例やその不具合を種々検討、研究し、巻線機によりコイ
ルボビンの巻枠部に電磁コイルを巻回する工程におい
て、電磁コイルの巻始め端部と巻終わり端部とをターミ
ナルの収納部内を通し、このターミナル収納部の外側に
設けた一対の突出部に各端部を個々にからげて固定する
巻線方法に着目した。
【0009】すなわち、ターミナル収納部に電磁コイル
の各端部を通し、これらの端部をターミナル収納部の外
側に一体に形成した一対の突出部に個々にからげ、次い
でターミナル収納部に一対のターミナルを弾性変形させ
ながら圧入嵌合させることにより、各ターミナルと電磁
コイルの各端部とを結線し、しかる後ターミナル収納部
の外側に形成した各突出部とこれらの突出部にからげら
れた電磁コイルの各端部を切り落とすとよいものであ
る。
【0010】しかし、上述したような端子接続構造を、
電磁連結装置における励磁装置に利用するにあたって
は、以下のような問題点が提起されるに至っており、そ
れぞれの問題点を解決し得る何らかの対策を講じること
が必要とされている。
【0011】すなわち、コイルボビンの巻枠部に多重に
巻回される電磁コイルの巻始め端部と巻終わり端部と
を、ターミナル収納部から巻枠部、または巻枠部からタ
ーミナル収納部に導くにあっては、これら各端部が、励
磁装置(フィールドコア)の外径寸法よりも突設されて
いるコイルボビンにおけるターミナル収納部の巻枠部側
壁面で交差して外部に露出されてしまうという第1の問
題が提起されている。
【0012】また、電磁コイルの巻終わり端部をターミ
ナル収納部を通して突出部にからげる際に、その巻終わ
り端部がコイルボビンの巻枠部の外径寸法以上の位置で
角度をもって直線上に延設されてしまうため、コイルボ
ビンのフランジ部外周面にコイルカバーを嵌合させて付
設するときに、電磁コイルの巻終わり端部が断線されて
しまうという第2の問題も提起されている。
【0013】本考案は上述したように提起された問題を
解決するためになされたものであって、生産性に優れ、
しかもコスト的にも安価な電磁連結装置の励磁装置を得
ることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本考案に係る電磁連結装置の励磁装置は、コイル
ボビンの一対の突出部を有するターミナル収納部から巻
枠部側に導かれる電磁コイルの巻始め端部を、収納部の
巻枠部側の壁部と巻枠部の案内壁との間に形成した各端
部を円周方向に案内するための案内溝を通し、かつ電磁
コイルの巻終わり端部を、案内壁の角部に当接させて折
曲げてからターミナル収納部内に導入するように構成す
るとともに、コイルボビンのターミナル収納部における
巻枠部側の壁面側に配置される電磁コイルの巻始め端部
と巻終わり端部とを外部に露呈しないように前記案内溝
の半径方向外側を覆う第2のコイルカバーを、巻枠部に
巻回される電磁コイルの外側部分を覆う第1のコイルカ
バーの一部に半径方向に張り出させて設けたものであ
る。
【0015】
【作用】本考案によれば、電磁コイルの巻始め端部を、
コイルボビンにおけるターミナル収納部の反巻枠部側に
突設した一方の突出部にからげてから収納部を通して巻
枠部に巻回させる。また、巻回された電磁コイルの巻終
わり端部を、巻枠部から案内壁の角部で折曲げてから収
納部を通して他方の突出部にからげる。さらに、このよ
うに巻線された電磁コイルの各端部を、収納部に弾性変
形されながら圧入固定される一対のターミナルと個々に
接続する。そして、一対の突出部とこれら各突出部にか
らげられた電磁コイルの各端部を、ターミナル収納部か
ら切断除去した後、ターミナル収納部の壁面と対接され
ている電磁コイルの各端部を、コイルボビンの巻枠部に
巻回させた電磁コイルの外側部分を覆う第1のコイルカ
バーの一部に半径方向に張り出させて設けた第2のコイ
ルカバーで前記案内溝の半径方向外側を覆い、外部に露
呈させないようにする。
【0016】
【実施例】図1ないし図10は本考案に係る電磁連結装
置の励磁装置の一実施例を示し、これらの図において、
本実施例では、電磁連結装置としてたとえば複写機の紙
送り機構等に組込まれる電磁クラッチに適用した場合を
説明する。
【0017】まず、図1において符号1で示した電磁ク
ラッチは、上述した複写機の紙送り機構等(図示せず)
のローラ軸2上に装着されている。3は前記ローラ軸2
が嵌挿される円筒状の軸体であり、この軸体3はたとえ
ば矩形状板材をフォーミング加工機によりロール成形さ
れるとともに、一対の溝3a間の係合片3bを折曲げた
形状で形成されている。そして、この係合片3b部分
が、前記ローラ軸2の一部に形成した切欠き平面2aに
係合することにより、これらローラ軸2と軸体3とが一
体的に回転可能と構成されている。
【0018】また、前記軸体3上には、一対の軸受を介
して励磁装置としてのフィールドコア4が支持されてお
り、前記複写機の固定部に植設したピン5に係合されて
回り止めされて設けられている。
【0019】前記フィールドコア4は、パイプ材製の円
筒状内極部材6と、前記軸体3と同様に矩形状板材をフ
ォーミング加工機によりロール成形することにより形成
されている円筒状外極部材7、これら内、外極部材6,
7と嵌合され前記ピン5が係合されるフランジ8aを有
する円板部材8とからなり、全体として断面コ字状を呈
する環状な部材となっている。
【0020】符号9はコイルボビンであり、半径方向外
側に開口した断面コ字状を呈する環状な巻枠部10と、
この巻枠部10と一体に形成された半径方向外側に開口
した略箱形形状を呈するターミナル収納部11とを有し
ている。前記巻枠部10には、電磁コイル12が巻回さ
れるとともに、ターミナル収納部11内には、その電磁
コイル12の巻始め端部と巻終わり端部とが、一対をな
すターミナル13a,13bと個々に接続されている。
【0021】14は第1のコイルカバーで、このコイル
カバー14は、前記コイルボビン9の巻枠部10のフラ
ンジ部10aに嵌合される円筒部14aと、この円筒部
14aの一方端に形成された環状な内フランジ部14b
と、前記円筒部14aの他方端に形成された外フランジ
部14cとを有する。また、前記コイルボビン9のター
ミナル収納部11のフィールドコア4から半径方向外側
に延設された壁面に被冠される、断面が略コ字状を呈し
第2のコイルカバーとなる張り出し部14bを有してい
る。
【0022】15は前記軸体3の外周部に圧入嵌合され
て固定されているロータであり、プレス加工により断面
コ字状を呈する環状部材として形成され、かつ円周方向
に沿って断続的な円弧状スリット15aが、適宜の位置
に形成されている。
【0023】16はロータ15と軸線方向に所定の空隙
をおいて対向配置されたアーマチュア、17は前記軸体
3上に回転自在に嵌合されかつ図示を省略した回転駆動
源である電動モータからの回転伝達によって回転駆動さ
れるプラスチック材製ハブで、前記アーマチュア16は
このハブ17に板ばね18を介して弾性支持されてい
る。なお、図中19,20は前記フィールドコア4やハ
ブ17の抜け止め用部材として軸体3に圧入嵌合されて
固着されているリングである。
【0024】このような構造による電磁クラッチ1によ
れば、電磁コイル12に通電されると、アーマチュア1
6がロータ15に磁気吸着されるために、モータ(図示
せず)の回転が、ハブ17−アーマチュア16−ロータ
15−軸体3を経て、複写機側のローラ軸2に伝達され
る。また、電磁コイル12への通電がなくなると、アー
マチュア16のロータ15への磁気吸着力がなくなり、
この部分が切り離され、回転伝達は断たれるものであ
る。
【0025】次に、本考案において特徴としている電磁
コイル12の巻線構造について、以下に詳述する。すな
わち、前記コイルボビン9は、図5〜図9に示されるよ
うに、巻枠部10の一方のフランジ部10aから半径方
向外側に延設されたターミナル収納部11の反巻枠部1
0側となる壁面に、所定間隔をおいて一対の棒状突出部
21a,21bが形成されている。
【0026】また、これらの突出部21a,21bの根
本部分に隣接した壁部11aには、収納部11内部に略
エの字状を呈して形成されている有底凹部23a,23
b内に開口するように、溝22a,22bが個々に形成
されている。さらに、前記凹部23a,23bを形成し
たターミナル収納部11における巻枠部10側の壁部1
1bには、前記溝22a,22bとそれぞれ同一軸線上
に位置するように溝24a,24bが同様に形成されて
いる。
【0027】一方、前記ターミナル収納部11の壁部1
1bの外壁面側には、巻枠部10のフランジ部10aと
一体に形成された案内壁10bが隙間をおいて対向して
おり、これらの壁部11bと案内壁10bとの間の案内
溝25は、収納部11の溝24bから約90°の角度に
わたり漸次深くなる溝として形成されている。そして、
この案内溝25の最深部に、図6の(b)に示したよう
な直線状の開口部25aが形成されている。
【0028】なお、26は図10の(a),(b)から
明らかなようにコネクタ28の突起部28aと掛合され
る掛合部26aと、コネクタ28の凸状案内溝28bが
嵌合される凹状案内部26bが形成された掛合部材であ
り、また27はコネクタ28の突起部28cが嵌合され
る嵌合孔27aと、コネクタ28の凸状案内部28dが
嵌合される凹状案内部27bが形成された掛合部材であ
る。さらに、図中29は前記コネクタ28に取付けられ
た外部電源と接続されるリード線である。
【0029】このような構造による励磁装置によれば、
巻線機(図示せず)により電磁コイル12の巻始め端部
が棒状突出部21bにからげた後、ターミナル収納部1
1の溝22b、有底凹部23b、溝24bを通り、ター
ミナル収納部11の壁部11bと案内壁10bとの間の
案内溝25から開口部25aを経て巻枠部10側に導く
ことができる。そして、電磁コイル12を、巻枠部10
に所定数巻回した後、その巻終わり端部を、案内壁10
bの角部10c(図9参照)で折曲げてから案内溝25
に導き、ターミナル収納部11の溝24a、有底凹部2
3a、溝22aを通って棒状突出部21aにからげると
よい。
【0030】さらに、このような巻線工程を終えた後、
ターミナル収納部11の各有底凹部23a,23bに、
図8に示すように、略U字状に折曲げ形成されているタ
ーミナル13a,13bを、弾性変形させた状態で個々
に圧入嵌合する。そして、これら棒状突出部21a,2
1bと各突出部21a,21bにからげられている電磁
コイル12の各端部を、図8に示すように、カッタ30
によりターミナル収納部11から切断して除去するとよ
い。
【0031】また、上述したようにして巻線されたコイ
ルボビン9には、電磁コイル12の外側部分を覆うよう
コイルカバー14が嵌合され、かつコイルカバー14
の張り出し部14dが、ターミナル収納部11の壁部1
1bに前記案内溝25の半径方向外側部分を覆うように
被冠されるので、フィールドコア4よりも外側に延設さ
れているターミナル収納部11の壁部11bと案内壁1
0b間の案内溝25を通る電磁コイル12の巻始め端部
と巻終わり端部が、この張り出し部14dで覆われて外
部に露呈することはない。
【0032】したがって、このような構成によれば、コ
イルボビン9のターミナル収納部11に形成された一対
の有底凹部23a,23bを通る電磁コイル12の巻始
め端部と巻終わり端部とを、ターミナル収納部11の壁
部11bと巻枠部10の案内壁10bとの間に形成され
各端部を円周方向に案内するための案内溝25を通すよ
うにするとともに、ターミナル収納部11の壁部11b
前記第1のコイルカバー14から半径方向に張り出さ
せた第2のコイルカバーとしての張り出し部14dを被
冠させて覆うようにしたので、電磁コイル12の巻線作
業が確実に行なえるとともに、励磁装置よりも外側に構
成される電磁コイル12の巻始め端部と巻終わり端部を
外部から保護できる。
【0033】また、電磁コイル12の巻終わり端部を、
案内壁10bの角部10cで折曲げて案内溝25に導く
ようにしたので、コイルボビン9に第1のコイルカバー
14を嵌合させて組付ける際に電磁コイル12が断線さ
れることはなく、作業性や信頼性が向上する。
【0034】なお、本考案は上述した実施例構造には限
定されず、電磁連結装置としての電磁クラッチ1におけ
る各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得るもので、
種々の変形例が考えられる。また、上述した実施例で
は、回転トルク伝達を行なう電磁クラッチ1に本考案を
適用した場合を例示したが、これに限定されず、回転ト
ルク制動を行なう電磁ブレーキ等の電磁連結装置であっ
ても、適用して効果を発揮し得ることは勿論である。
【0035】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係る電磁連
結装置の励磁装置によれば、コイルボビンのターミナル
収納部から巻枠部側に導かれる電磁コイルの巻始め端部
を、収納部の巻枠部側の壁部と巻枠部の案内壁との間に
形成した各端部を円周方向に案内するための案内溝を通
し、かつ電磁コイルの巻終わり端部を、案内壁の角部に
当接させて折曲げてからターミナル収納部内に導入する
ように構成するとともに、コイルボビンのターミナル収
納部における巻枠部側の壁面側に配置される電磁コイル
の巻始め端部と巻終わり端部とを外部に露呈しないよう
に前記案内溝の半径歩行外側を覆う第2のコイルカバー
を、巻枠部に巻回される電磁コイルの外側部分を覆う第
1のコイルカバーの一部に半径方向に張り出させて設け
たので、簡単な構造であるにもかかわらず、電磁コイル
の巻線作業が簡単にしかも確実に行なえ、さらに励磁装
置よりも外側に延設されるターミナル収納部の壁部等を
通る電磁コイルの巻始め端部と巻終わり端部とを外部に
露呈しないように覆うことができる。
【0036】また、本考案によれば、コイルボビンの巻
枠部に巻回される電磁コイルの巻終わり端部を、巻枠部
のフランジ部に一体に設けた案内壁の角部で折曲げてか
ら収納部内に導くようにしたので、コイルボビンの巻枠
部に電磁コイルを覆うようにして第1のコイルカバーを
嵌合させる際に、電磁コイルが断線されることはなくな
り、作業性や信頼性が向上するという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る励磁装置を適用した電磁連結装置
としての電磁クラッチの一実施例を示す概略断面図であ
る。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図1のIII−III線部分から見たコイルカバーの
右側面となる正面図である。
【図5】コイルボビンの側面図である。
【図6】図5のコイルボビンを示し、(a)は左側面と
なる背面図、(b)は右側面となる一部を破断した正面
図である。
【図7】コイルボビンにおいて電磁コイルを巻回する前
のターミナル収納部の正面図である。
【図8】ターミナル収納部に設けた一対の突出部と各突
出部にからげられた電磁コイルの各端部をターミナル収
納部から切断除去する方法を説明するための概略説明図
である。
【図9】図7に示したコイルボビンにおいて電磁コイル
とターミナルの接続が終えた後のターミナル収納部の正
面図である。
【図10】(a)はコネクタをターミナル収納部に圧入
嵌合した状態を示す図2に対応する側面図、(b)はコ
ネクタの側面図である。
【符号の説明】
1 電磁クラッチ(電磁連結装置) 2 ローラ軸 3 軸体 4 フィールドコア(励磁装置) 6 内極部材 7 外極部材 8 円板部材 9 コイルボビン 10 巻枠部 10a フランジ部 10b 案内壁 11 ターミナル収納部 11a 壁部 11b 壁部 12 電磁コイル 13a ターミナル 13b ターミナル 14 第1のコイルカバー 14a 円筒部 14d 張り出し部(第2のコイルカバー) 15 ロータ 16 アーマチュア 17 ハブ 18 板ばね 21a 棒状突出部 21b 棒状突出部 22a 溝 22b 溝 23a 有底凹部 23b 有底凹部 24a 溝 24b 溝 25 案内溝 25a 開口部 28 コネクタ 30 カッタ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁コイルが巻回された巻枠部とその半
    径方向外側に突設されたターミナル収納部とからなるコ
    イルボビンと、 このコイルボビンの電磁コイルが巻回された巻枠部を内
    設する励磁装置と、 前記巻枠部に巻回される電磁コイルの外側部分を覆うよ
    うに設けられる第1のコイルカバーとを備え、 前記ターミナル収納部から巻枠部側に導かれる電磁コイ
    ルの巻始め端部を、収納部の巻枠部側の壁部と巻枠部の
    案内壁との間に形成した各端部を円周方向に案内するた
    めの案内溝を通し、 かつ電磁コイルの巻終わり端部を、前記案内壁の角部で
    折曲げてからターミナル収納部内に導入するように構成
    するとともに、 前記ターミナル収納部における巻枠部側の壁面側に配置
    される電磁コイルの巻始め端部と巻終わり端部とを外部
    露呈しないように前記案内溝の半径方向外側を覆う
    2のコイルカバーを、前記第1のコイルカバーの一部に
    半径方向に張り出させて設けたことを特徴とする電磁連
    結装置の励磁装置。
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