JP2583853Y2 - 圧力噴霧式円筒型乾燥機 - Google Patents

圧力噴霧式円筒型乾燥機

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JP2583853Y2
JP2583853Y2 JP1992026425U JP2642592U JP2583853Y2 JP 2583853 Y2 JP2583853 Y2 JP 2583853Y2 JP 1992026425 U JP1992026425 U JP 1992026425U JP 2642592 U JP2642592 U JP 2642592U JP 2583853 Y2 JP2583853 Y2 JP 2583853Y2
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pressure spray
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milk
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正和 堀川
光良 中内
利勝 倉地
勝一 川原
健一 中島
清美 森島
洋一 池田
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Snow Brand Milk Products Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本案は乳を濃縮し、この濃縮乳を
円筒型乾燥機に圧力噴霧ノズルで下降流に噴霧し、これ
を熱風によって乾燥して粉乳にする圧力噴霧式円筒型乾
燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粉乳乾燥機の種類は、熱風の送入方式に
よって並流型、向流型、混流型の3種に大別される。そ
して、円筒型乾燥機の上部から濃縮乳を圧力ノズルで噴
霧し、熱風の送入と共に旋回させながら下降させる乾燥
機は垂直下降混流式といわれ広く用いられている。この
円筒型垂直下降混流式乾燥機は通常乾燥機上部の接線方
向から熱風を送入し、圧力噴霧ノズルで垂直に噴霧され
て乳霧に旋回流を与えて下降させながら乾燥している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】以上のような従来の乾
燥機は熱風が接線方向から送入されるため、乾燥機内で
均一な旋回流とならず、乾燥された粉乳に水分のバラツ
キが発生したり、また乾燥機側壁に粉乳が付着し、この
付着した粉乳が時間の経過と共に熱風の影響を受けて褐
変するという問題があった。このため乾燥機の熱風送入
口にガイド板やパンチングメタル等を設け、できるだけ
乾燥機内で均一な旋回流となるようにしていたが、熱風
送入口部における圧損が大きいことや、熱風の巻き返し
の発生によって天板への粉乳の付着あるいは送入される
熱風に濃淡があって乾燥機側壁への粉乳の付着について
も完全に解決するに至っていないという問題がある。し
たがって、本案は熱風送入口における圧損をできるだけ
小さくし、天板や乾燥機側壁への粉乳の付着のない乾燥
機を得ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本案は以上のような目的
を達成するために次のような乾燥機を提供するものであ
る。すなわち、本案は、上部から吹き込む下降流の熱風
中に、圧力噴霧ノズルで濃縮乳を噴霧して乾燥する圧力
噴霧式円筒型乾燥機において、乾燥機のチャンバーの天
板上に熱風のプレナム室を設けるとともに、このプレナ
ム室内に、スロート管を天板に対して開口設置し、この
スロート管の上方には熱風の進む方向に、それぞれメッ
シュの異なる複数個の熱風整流網と旋回状に熱風を誘導
し整流する誘導羽根とを積層状に設置するとともに、こ
れらの熱風整流網と誘導羽根とを貫通して、噴霧ノズル
を設けた構成をとっている。
【0005】
【作用】乾燥機上部から導入された熱風は、誘導羽根に
よって旋回され、また複数個のそれぞれメッシュの異な
る整流網によって均一に分散され、旋回流となってスロ
ート管から乾燥機のチャンバー内へ送入される。そし
て、圧力旋回流がスロート管からチャンバー内に大きく
広がるところに、圧力噴霧ノズルから濃縮乳が噴霧され
ると、上記の旋回流を有する熱風は、乳霧にも旋回流を
与えながら急激に大きく広がって混流状態で下降する。
この下降過程で乳霧は熱風によつて乾燥され粉乳にな
る。
【0006】
【実施例】以下、図面に示す実施例について説明する。
従来の円筒型垂直下降混流式乾燥機は、図9に示すよう
に熱風が入り口2から接線方向に送入され、圧力噴霧ノ
ズル3で垂直に噴霧された乳霧に旋回流を与えて乾燥機
のチャンバー1中を下降させながら乾燥している。以上
のものによると、熱風が乾燥機のチャンバー1内で均一
な旋回流とならず、乾燥された粉乳に水分のバラツキが
発生したり、乾燥機のチャンバー側壁に粉乳が付着し、
この付着した粉乳が時間の経過と共に熱風の影響を受け
て褐変するという問題があった。これを改良するため熱
風送入口にガイド板やパンチングメタル等を設け、乾燥
機のチャンバー内で均一な旋回流となるようにしていた
が、熱風送入口部における圧損が大きいことや、熱風の
巻き返しの発生によって天板への粉乳の付着、あるいは
送入される熱風に濃淡があって乾燥機チャンバー側壁へ
の粉乳の付着についても完全に解決するに至っていない
という問題があり、本案は更にこれを改良するものであ
る。図1、2、3において4はチャンバーで、この天板
7の中央にスロート管6があり、このスロート管6はプ
レナム室5内に設けてある。3は噴霧ノズルであり、こ
れを内包するようにスロート管6が設けられている。ま
たチャンバー4の底部にはデスチャージデバイス8があ
り、これで底部に落下した粉乳をサイクロンコレクター
につながる排出管9より排出する。
【0007】本案は以上のような乾燥機において、図
4、5に示すスロート管6の上部にそれぞれメッシュの
異なる上部整流網10を複数積層し、その下方に熱風に
旋回流を与える誘導羽根11を配置し、その下方に更に
下部整流網12を配置した。上部整流網10は、例えば
網10a、網10b、網10c、10d及び10eを順
次下方に向かって配置されている。また、誘導羽根11
の下部には、円形網10fと下部整流網12が用いられ
ている。そして上記網の中心には噴霧ノズル3が貫通す
る孔がある。また誘導羽根11は例えば18枚からなり
角度が40°である。以上のものによると送風管5aか
ら熱風がプレナム室5に入り、スロート管6を下降して
誘導羽根11で旋回流が与えられて、圧力の旋回流がス
ロート管6からチャンバー4内に大きく広がるところ
に、圧力噴霧ノズル3から濃縮乳が噴霧されると乳霧に
も旋回流が与えられて乾燥機のチャンバー中を混流状態
で下降する。この下降過程で乳霧は熱風によつて乾燥さ
れ粉乳になる。以上のものによるとスロート管6によっ
て乳霧との混合状態が直行流に変えらると共に、整流網
10、12によって乾燥効率に影響のない程度まで熱風
吹き出し速度を下げ、熱風の拡散を押さえることによっ
て天板への巻き上がり、乾燥機側壁への粉の付着が防止
される。そして、誘導羽根11と整流網10、12のメ
ッシュの組み合わせを変えて旋回性直行流の直行性と旋
回性の割合を調整することにより粉の付着状態を変える
ことができる。なお、図8において18はジャケットで
スロート管6の下部に設けられ、冷却水は入り口19か
ら出口20に向かって還流するようになっている。そし
て、図示のように熱風口先端まで配水出来るようにする
と付着粉に過熱が加わるのを防止できる。
【0008】以上の実施例のものは、それぞれメッシュ
の異なる整流網10、12の中間に誘導羽根11を設け
たものであるが図6・7のものは整流網の上部に誘導羽
根14を設けたもので、羽根14を通過した熱風を金網
16で整流できるようにしたものであって、熱風吹き込
み方向のきめ細かな調整と広いコントロール幅をうるこ
とができる。図中14は前述したように誘導羽根、15
は金網押さえフランジで、整流網16は16a、16
b、16c、16d、及び金網受けフランジ17がスロ
ート管6に順次積層され、網の中心に噴霧ノズルの貫通
する孔がある。誘導羽根は例えば6枚からなり角度が7
゜〜10゜である。以上のものによると熱風は誘導羽根
14により旋回され、直行流下し、それぞれメッシュの
異なる整流網16によって均一化して乾燥機のチャンバ
ー4内に誘導される。何れにしても誘導羽根14のスロ
ート管6内の設置位置如何にかかわらず、熱風は乾燥機
上部から垂直流で流入し、誘導羽根14によつて旋回
し、かつ整流網16によって均一に分散されるため、乾
燥された粉乳の水分にバラツキがなく、また熱風送入部
における圧損が比較的小さくなり、熱風の巻き返しの発
生による天板への粉乳の付着あるいは乾燥機のチャンバ
ー側壁への粉乳の付着がない。なお、本案のものは粉乳
以外の粉体にも利用できるものである。以上の説明は熱
風が入り口から接線方向に送入されるものについて説明
したが、図3のように入口(5b)から下向直行流とし
てもよいもので、このような場合においても誘導羽根に
よって旋回流が与えられ整流網によって熱風の吹き出し
速度を下げるのに役立つものであり、入り口から熱風が
接線方向に送入されるものでは、誘導羽根は旋回流を与
えるものであるが、むしろその吹き出し速度を抑制する
ように働くものである。しかし何れのものも熱風が誘導
羽根で旋回し、メッシュの異なる整流網によって均一に
分散するものである。
【0009】
【考案の効果】従来乾燥機の熱風を乾燥機チャンバー内
に送入して圧力噴霧ノズルによって噴霧された濃縮乳の
乳霧に旋回流を与えて乾燥していたため、乾燥された粉
乳に水分のバラツキが発生したり、また熱風送入口部に
おける圧損が大きいことや、熱風の巻き返しの発生によ
って天板への粉乳の付着あるいは乾燥機チャンバー側壁
への粉乳の付着等の問題があつたが、本案によると乾燥
機上部から垂直流で流入し、誘導羽根で旋回し、かつそ
れぞれメッシュの異なる整流網によつて均一に分散され
た熱風となるため、この均一に分散された熱風がスロー
ト管よりチャンバー内に大きく広がるので、乾燥された
粉乳の水分にバラツキがなく、また熱風送入口部におけ
る圧損が比較的小さくなり、熱風の巻き返しの発生によ
る天板への粉乳の付着あるいは乾燥機チャンバー側壁へ
の粉乳の付着がなく実用上の効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案装置の第1実施例にかかる切断正面図であ
る。
【図2】同上の平面図である。
【図3】乾燥機全体の説明図である。
【図4】第1実施例の要部の切断面図である。
【図5】同上の分解斜面図である。
【図6】本案装置の第2実施例の要部の切断面図であ
る。
【図7】同上の分解斜面図である。
【図8】冷却ジヤケットの説明図である。
【図9】従来の乾燥機の説明図である。
【符号の説明】
3 噴霧ノズル 4 乾燥機チャンバー 6 スロート管 10 上部整流網 11 誘導羽根 12 下部整流網 14 誘導羽根 16 整流網
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 森島 清美 北海道標津郡中標津町西町7丁目36番地 (72)考案者 池田 洋一 北海道標津郡中標津町丸山2丁目9番地 (56)参考文献 実開 昭55−2494(JP,U) 特公 昭61−37961(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23C 1/04 B01D 1/18 F26B 3/12

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部から吹き込む下降流の熱風中に、圧
    力噴霧ノズルで濃縮乳を噴霧して乾燥する圧力噴霧式円
    筒型乾燥機において、乾燥機のチャンバーの天板上に熱
    風のプレナム室を設けるとともに、このプレナム室内
    に、スロート管を天板に対して開口設置し、このスロー
    ト管の上方には熱風の進む方向に、それぞれメッシュの
    異なる複数個の熱風整流網と旋回状に熱風を誘導し整流
    する誘導羽根積層状に設置するとともに、これらの
    熱風整流網と誘導羽根とを貫通して、噴霧ノズルを設け
    圧力噴霧式円筒型乾燥機。
JP1992026425U 1992-03-30 1992-03-30 圧力噴霧式円筒型乾燥機 Expired - Lifetime JP2583853Y2 (ja)

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CN106461326B (zh) 2014-06-04 2020-02-04 Gea工艺工程有限公司 喷雾干燥装置的包括导流片框架的空气扩散器和将该空气扩散器装到喷雾干燥装置中的方法
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