JP2583560B2 - 包装の検査方法及び装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は決められた群列に配置され且つ且撓み得るラ
ッピングで包囲される複数の物品、例えばビスケットの
包装体を検査する装置に関する。

物品の包装体においては、製造者が包装体の中味が正
しい事を確かめる必要があるという問題点がある。若
し、例えば、包装体の中味がビスケットのような特別な
数の同一の単独の物品であると、不足しても多すぎても
いけない。更にビスケットは壊れ易く包装体内で斜めに
なるかも知れない。開いた状態における従来の検査は、
柔らかい包装体が閉じる時に失敗が生じるからこの問題
点にていては何の役にも立たない。

本発明の目的は、包装体の中味を早く、正しく然も安
い経費で検査する事にある。

この目的を達成する為に、本発明による検査装置は、
下記の（ａ）（ｂ）（ｃ）（ｄ）（ｅ）を特徴としてい
る。すなわち、 （ａ）物品の数および／またはこれらのの群列（11,12,
13）の正しい配置を検査するために機械的な触手（21）
が設けられる。

（ｂ）前記機械的な触手（21）は、物品の群列（11,12,
13）またはそれらの変形可能なラッピングと向き合って
接するようになる、少なくとも１つの弾性的に動き得る
触手ラム或は触手プランジャ（22）を有する。

（ｃ）もし、物品が紛失したり、および／または、それ
らの群列の形が正しくないと、触手ラム或は触手のプラ
ンジャー（22）は誤差信号を生ずる変化を受ける。

（ｄ）物品を移送するためのコンベヤが設けられる。

（ｅ）触手（21）は、物品と同調して移動できるよう
に、そして、触手（21）の移動中に検査が行われるよう
に、前記コンベヤー上に設けられる。

かくして、これ等の物品或は群は、少なくとも検査の
為に重要な部分である撓み得るラッピングよりなる包装
体内で検査される。この為検査手段、特に各群にむいて
いる触手は、群内の物品が不完全であると包装体をより
深く凹ませ、それによってラッピングはそれに対応して
大きく変形する。群内の物品が傾斜し、群の寸法が大き
くなると、検査部材、即ち触手は他の方向に移動する。

包装体の検査中、触手の相対位置は、特に光電子手段
で監視される。中間或は通常の位置から触手が逸脱する
と、誤差信号を発し、その結果包装体は排出される。

本発明の別の特徴によると、包装体はその移送中に検
査される。検査手段、特に機械的な触手は検査されるべ
き特別な包装体と同調して送られる。若し、物品である
ビスケットの列が移送方向に対して直角方向に配置され
ると、触手は包装体の両側で各列に向いている。検査は
包装体に対するコンベヤの限定された検査範囲内で行わ
れる。

触手はそれ自信包装体の為のコンベヤ上、特に側面の
歯を有するベルト上に配置される。触手或はそのハウジ
ングまたは案内は組み込まれた歯を有するベルトに適宜
固く連結され、特に一体の作動片としてベルト上に形成
される。歯を有するベルトは従って触手の群或はこれ等
の触手用のハウジングまたは案内と一体に製造され、触
手は互いに離間して配置されている。

検出された欠陥のある包装体は、特に包装体用のコン
ベヤ内に配置された下方に向く取り出し部により、移送
範囲内で除去される。完全な包装体の移送中は、この取
り出し部は少なくとも部分的に覆われる。欠陥のある包
装体が来ると、取り出し部は開いて、移送された欠陥の
ある包装体は自動的に取り出し部内を通る。

本発明の別の特徴は包装体用のコンベヤ、特に触手部
材にある。

以下に示した装置は包装体10の中味を検査する為に用
いられ、この実施例においては夫々は丸いビスケット14
の３つの群列（11,12,13）である。柔らかい包装は透明
なフィルムであって一体に溶着された一端面に把持タブ
16を備えたラッピング15を有する。

包装体10は板状の取り出し用横板17によって滑動する
トラック18上を押される。横板17はトラック18の両側で
回転する歯を有するベルト（19,20）に固定されてい
る。

触手21がベルト（19,20）に固定され、各触手は群列
（11,12,13）の各端部に１個づつ設けられている。触手
21はラム23によって係合手段24に連結されているプラン
ジャ22を有する。プランジャ22はベルト19,20上に形成
された案内25内に嵌合する。案内25はプランジャ22から
遠い端面にラム23が通過する孔を設けている。案内25の
内端とプランジャ22の後端との間に、プランジャ22を包
装体10の方向に付勢している圧縮ばね26が挿入されてい
る。

触手21は特別な方法でベルト（19,20）に連結されて
いる。この目的の為案内25と呼ばれ、且プランジャ22、
ラム23を有する円筒状の触手ハウジングがベルト（19,2
0）上に形成され或はベルトと一体に形成されている。

従って触手或はその案内25はベルト（19,20）と一体
に製造される。

触手21の係合手段24は円板状をなして居り、円筒部29
を介して互いに接続する円錐状の端面（27,28）を有す
る。

トラック18或はベルト（19,20）に対して平行にその
両側にレール（30,31）があり、その下縁32はその外側
で係合手段24の内端面27と係合するようになっている。
同時に、レール（30,31）は内端面27によってレールの
傾斜した下縁32に対して当接するように配置され、ベル
ト（19,20）が矢印方向に動く時前記下縁に沿って滑動
し得る。

レール（30,31）は全体の移送範囲にわたって短い部
分を除いてベルト（19,20）に平行に固定されている。
この短い部分の正面において、レール（30,31）はベル
ト（19,20）の方向に接近し、この部分の直前で接近が
終る。この部分の後でレール（30,31）は再び離れる。

レール（30,31）が設けられていない部分或はベルト
（19,20）から最も短い距離における部分に反射光バリ
ヤー（33,34）が両側に取付けられている。光バリヤー
（33,34）は移送面に対して直角に係合手段24の動きの
通路方向に向いて居り、列が完全であれば、係合手段24
の円筒部29は光バリヤー（33,34）の直下に沿って動
く。

操作時には、包装体10は横板17によってベルト（19,2
0）を介してトラック18上を押され、係合手段24は先ず
レール30の下縁32に対してその内端面27により当接し、
従ってプランジャ22は包装体10から離れてばね26は圧縮
される。係合手段24がレール（30,31）が互いに接近す
る範囲に来ると、プランジャ22はばね26の弾力により包
装体10の端面に当接する。若し、包装の中味即ち列が第
１図に示すように移送方向から見て先の列13の左端で、
又列（11,12）の左端で所定の高さを備えていると、係
合手段24の円筒部29は光バリヤーの直下を通過し、従っ
て光バリヤーは最大の反射信号を生ずる。然し乍ら、若
しビスケットが包装時に破損し、従って列21が所定値よ
り高くなると、光バリヤーによって生じた光は円筒部29
に達しないで、円錐部27に達し、従って光バリヤー（3
3,349に戻らない。同様に、若し不完全な列があると、
光は円筒部29に達しないで外端面にあたって同様に反射
しない。かくして、位置間の正しい区別をする事が出
来、不完全な包装内容を正しく検出し得る。ここで重要
な要素は間に円筒部を有する円錐形の端面（27,28）で
ある。特に、触手が異なった位置にある事により係合手
段２即ちプランジャ22の正しい位置と不完全な包装内容
を示す位置との間を敏感に区別し得る。プランジャ22が
外方に押されて光バリヤーの光が係合手段24とラム23と
の間の円筒状の連結部にあたると大きな誤差信号を生ず
る。

装置の操作範囲は、かくして端面（27,28）の傾斜に
よって決まる。

光バリヤー（33,34）は図示しない論理演算ユニット
に接続され、このユニットは包装体が完全であるかそう
でないかを区別する。若し包装体10が不完全であれば、
包装体は排出されるべきである。

不完全な包装体を排出する為に、触手21が包装体10を
感知する範囲の直後に排出孔35がトラック18内に設けら
れている。排出孔35はトラック18の全体の幅にわたり、
且、包装体10の幅より若干大きい長さにわたって延びて
いる。排出孔35は部分的に覆い板（36,37）で覆われて
居り、この覆い板の面はトラック18の面と実質的に同一
面にある。覆い板（36,37）は案内ロッド（38,39）に固
定され、このロッドは図示しない流体圧シリンダ等のピ
ストンスロッドを形成している。覆い板（36,37）は排
出孔35が完全に開く迄前記の流体圧シリンダによって外
方に引き出され、或は移送される包装体10が覆い板（3
6,37）上を排出孔35を横切って移動するよう排出孔35方
向に動き得る。

取り出し部40が排出孔35の下方に設けられている。取
り出し部40は正面壁41と後面壁42とを有し、それ等は互
いに平行に延長し、且移送方向に傾斜している。

排出孔35の上方には排出用押圧部43が設けられて居
り、この押圧部の板44はトラック18に平行な面を有し、
板44に傾斜して取付けられたラム45に連結されている。
この傾斜は取り出し部40の傾斜に対応している。ラム45
は図示しない流体圧シリンダ等に連結されている。

光バリヤー（33,34）によって、包装体が不完全であ
る事が判ると、覆い板（36,37）は図示しない制御部に
よって開き、不完全な包装体10がその位置に来ると、排
出用押圧部43が下降して不完全な包装体10は取り出し部
40内を下方に移動する。排出用押圧部43と排出方向に対
する取り出し部40の特別な配置は、排出されるべき包装
体10が押圧部の板44の僅かな動きのみで特に有効に失敗
なしに排出する事を保証する。

光バリヤー（33,34）から信号を受け、次いで覆い板
（36,37）及び押圧部43の作動手段を作動する制御装置
はベルト（19,20）の駆動と同期し、従って時間的に正
しい排出が可能である。

完全と認められた包装体10はベルト（19,20）を偏向
する偏向ローラ46の部分で移送シュート47に送られ、包
装装置の図示しない別の部分に行く。

レール（30,31）は再びローラ46の部分にもたらさ
れ、従ってばね26はプランジャ22を再び内方に押し、触
手21の係合手段24は次の進行上自由となる。対応する図
示しない第２の偏向ローラにおいて、係合手段は再びレ
ール（30,31）の適当に離れた部分に至り、この時プラ
ンジャ22は又案内25内で引き戻され、従って包装体10は
ベルト上に自由におかれる。

図示から、トラック18はその外部にベルト19に対する
ベルト案内48を設けている。更に、トラック18はその縁
部において包装体10を案内する為の案内壁49を有し、こ
の為包装体は傾斜せずに引っ込んだプランジャ22の位置
に来る。更に、案内壁49は触手21によって行われる検
査、操作中包装体10がこれ等の触手に対して特別な位置
を占める事を確実にする。

【図面の簡単な説明】

第１図は包装体の中味を検査する装置の概略の平面図、
第２図は第１図の側面図、第３図はコンベヤの端部の拡
大側面図、第４図は第３図のIV−IV線に沿う更に拡大し
た断面図で第５図は第２図のＶ−Ｖ線に沿う同様の拡大
した断面図である。 10……包装体、11、12、13……群列、14……物品（ビス
ケット）、15……ラッピング、17……取り出し用横板、
18……滑動トラック、19、20……ベルト、21……触手、
22……触手プランジャ、23……ラム、24……係合手段、
26……圧縮ばね、30、31……固定のレール、35……排出
孔、36、37……覆い板、40……取り出し部、43……排出
用押圧部、33、34……光バリヤー。

Claims (18)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】下記の（ａ）（ｂ）（ｃ）（ｄ）（ｅ）に
   特徴を有する、決まった郡列に配置された複数の物品の
   包装体の検査装置。 （ａ）物品の数および／またはこれらの群列（11,12,1
   3）の正しい配置を検査するために機械的な触手（21）
   が設けられる、 （ｂ）前記機械的な触手（21）は、物品の群列（11,12,
   13）またはそれらの変形可能なラッピングと向き合って
   接するに至る、少なくとも１つの弾性的に動き得る触手
   ラム或は触手プランジャ（22）を有する、 （ｃ）もし、物品の存在が欠けていたり、および／また
   は、それらの群列の形が正しくないと、触手ラム或は触
   手のプランジャー（22）は誤差信号を生ずる変化を受け
   る、 （ｄ）物品を移送するためのコンベヤが設けられる、 （ｃ）触手（21）は、物品と同調して移動できるよう
   に、そして、触手（21）の移動中に検査が行われるよう
   に、前記コンベヤー上に設けられる、
2. 【請求項２】物品は専用コンベヤによって連続的に移送
   し得る事が好ましく、コンベヤの両側には、互いに向き
   合う複数の触手（21）があり、それ等の２つは専ら移送
   方向に対して直角に配置された物品の各群列（11,12）
   に用いられる点に特徴を有する請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】物品に専用されるコンベヤは、少なくとも
   １つのコンベヤバンド特に互いに離間し、触手（21）が
   取付けられている２つの横方向の歯を有するベルト（1
   9,20）を有する点に特徴を有する請求項１記載の装置。
4. 【請求項４】触手（21）は歯を有するベルト（19,20）
   に形成される事によってこのベルトに連結され、ラム
   （23）と一体の触手プランジャ（22）を嵌合するハウジ
   ング即ち案内（25）は歯を有するベルト（19,20）と一
   体の作動片として形成される点に特徴を有する請求項３
   記載の装置。
5. 【請求項５】歯を有するベルト（19,20）は取り出し用
   横板（17）、前記歯を有するベルト（19,20）間に配置
   された包装体（10）を支持する滑動トラック（18）によ
   って互いに連結されている点に特徴を有する請求項３記
   載の装置。
6. 【請求項６】触手（21）は、物品に専用されるコンベヤ
   の検査範囲においてのみ検査位置にあり、前記検査位置
   外においては検査範囲外にある点に特徴を有する請求項
   １記載の装置。
7. 【請求項７】係合手段（21）は包装体（10）から遠い触
   手（21）或はラム（23）の端部に配置され、調整手段と
   係合し得る点に特徴を有する請求項６記載の装置。
8. 【請求項８】コンベヤ手段（17,31）に平行に延びる固
   定のレール（30,31）はコンベヤ手段に隣接して居り、
   触手（21）の係合手段（24）はレール（30,31）と滑動
   係合し、包装体（10）から遠ざかる方向に動く点に特徴
   を有する請求項７記載の装置。
9. 【請求項９】滑動トラック（18）は包装体（10）の寸法
   或はそれより若干大きな寸法で少なくとも部分的に閉じ
   得る排出孔（35）を有し、この排出孔は欠陥のある包装
   体を排出する為に開かれ得る点に特徴を請求項５記載の
   装置。
10. 【請求項１０】排出孔（35）は少なくとも１つ好ましく
    は２つの覆い板（36,37）で覆われ、この覆い板はコン
    ベヤ手段の側部から内側に突出し、滑動トラック（18）
    に平行に、且流体圧シリンダを介して移送方向に直角に
    移動し得る点に特徴を有する請求項９記載の装置。
11. 【請求項１１】取り出し部（40）は排出孔（35）の下方
    に配置される点に特徴を有する請求項９記載の装置。
12. 【請求項１２】排出用押圧部（43）は排出孔（35）の上
    部に配置され、排出孔（35）方向に動き得る点に特徴を
    有する請求項９記載の装置。
13. 【請求項１３】排出用押圧部（43）の作動方向は移送方
    向に対して傾斜して居り、欠陥のある包装体（10）が排
    出される時、特に押圧部（43）と移送方向における包装
    体（10）との間に相対運動をしない点に特徴を有する請
    求項12記載の装置。
14. 【請求項１４】触手プランジャ（22）は、軸方向に移動
    し圧縮ばね（26）により支持されるように触手（21）の
    ハウジング即ち案内（25）内のラム（23）と一体に設け
    られている点に特徴を有する請求項１記載の装置。
15. 【請求項１５】触手（21）或は触手プランジャ（22）の
    位置は感知手段によって感知される点に特徴を有する請
    求項１記載の装置。
16. 【請求項１６】感知手段が固定的に設けられ、従って触
    手（21）の位置が感知手段を通過する時に感知され得る
    点に特徴を有する請求項15記載の装置。
17. 【請求項１７】感知手段は触手（21）の動きの方向に対
    して直角に配置された反射光バリヤー（33,34）であ
    り、包装体の中味が正しい時は板状の係合手段（24）の
    縁部が光バリヤー（33,34）の反射範囲内にあるように
    配置される点に特徴を有する請求項15記載の装置。
18. 【請求項１８】係合手段（24）はその両側に円錐状に傾
    斜した端面（27,28）によって限られる円筒部（29）を
    備えている点に特徴を有する請求項17記載の装置。