JP2583559Y2 - 細隙灯顕微鏡 - Google Patents

細隙灯顕微鏡

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JP2583559Y2
JP2583559Y2 JP1991111639U JP11163991U JP2583559Y2 JP 2583559 Y2 JP2583559 Y2 JP 2583559Y2 JP 1991111639 U JP1991111639 U JP 1991111639U JP 11163991 U JP11163991 U JP 11163991U JP 2583559 Y2 JP2583559 Y2 JP 2583559Y2
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microscope
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slit lamp
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Inventor
謙次 高橋
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ユニオン光学株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は人の眼球を検査するた
めに使用される細隙灯顕微鏡に関し、特に手持ち式の細
隙灯顕微鏡の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】眼球の角膜や水晶体等の透明体に、斜め
方向から強いスリット光を照明部より照射して光切断を
し、組織中の微細物質の散光によって微小な異変を浮き
立たせこれを顕微鏡により拡大観察する装置が、細隙灯
顕微鏡として古くから知られている。
【0003】この種装置は当初は据え置き型のものが一
般的であったが、近年は手持ち型のものも一般的であ
り、開業医や回診、往診用に広く普及している。
【0004】この手持ち型の細隙灯顕微鏡としては、顕
微鏡部を上方において支持する柱状のグリップと、この
グリップの下方より前方に向かって張り出させたアーム
により支持部を構成し、このアーム上の軸を中心に揺動
するレバー上に照明部を支持した構成よりなるものが従
来公知である(公知文献としては、株式会社永井書店昭
和46年4月1日発行霜島正編著「医用光学機械」、金
原出版昭和55年6月20日第2刷発行「眼科MOOK
NO.3−眼科一般検査法─」等)。この考案はこれ
らを直接的な先行技術とするものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術には次のような問題点があり、その改善が望ま
れていた。第1に、上記従来技術の装置においては照明
部はアーム上の軸を中心にレバーにより揺動する構成よ
りなり、この場合その軸の延長線上には当然のことなが
ら顕微鏡の焦点位置、即ち眼球が一致するので、必然的
に装置が被検査者の顔面や胸付近に接近することとな
り、検査作業に支障を来すおそれがあった。
【0006】第2に、上記従来技術の装置においては光
源を内蔵している関係上、照明部の光源付近が高温にな
りやすく、誤って被検査者に接触させた場合に火傷を負
わせる危険性があり、特に挙動が一定しない乳幼児が被
検査者の場合にこの危険性が高かった。
【0007】第3に、上記と同様の理由より、どうして
も重量が嵩み、特に光源に充分な放熱効果を持たせよう
とすると装置が大型化し重量がより嵩み、非力な女性の
検査者が使用する場合はもとより、男性であっても例え
ばベッドに寝ている被検査者に使用する場合などに扱い
づらい問題点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案は以上の如き従
来技術の問題点を解消することを目的として創作された
ものであり、照明部の光源を外部に設けると共に、両者
をファイバーライトガイドにより連結し、一方、顕微鏡
部を上方において支持する柱状のグリップと、このグリ
ップの下方より前方に向かって張り出させたガイドアー
ムにより支持部を構成し、このガイドアームには照明部
が走行すべき円弧状のガイド溝を設けると共に、このガ
イド溝の円弧の曲率をその仮想中心の延長線上に顕微鏡
の焦点が一致するように設定した構成よりなる。
【0009】
【作用】よって、この考案によれば照明部を円弧状のガ
イド溝に沿って走行する構成とし、更にこの円弧の曲率
をその仮想中心の延長線上に顕微鏡の焦点が一致するよ
うに設定しているので、ガイド溝に沿って移動させるこ
とにより照明部は常に眼球を向いた円周運動を行うこと
となり、揺動するレバー上に支持した場合と同様の作用
を得られる。しかもこの場合、軸を中心に揺動するレバ
ーが不要になることより、装置の前端をガイド溝付近ま
で後退することが可能となり、装置の前方長が大幅に短
縮され、しかもその分の重量が軽減される作用を生じ
る。
【0010】一方、照明部の光源を外部に設けると共
に、両者をファイバーライトガイドにより連結したの
で、照明部が高温になることがなく、又光源及び放熱部
分の分だけ重量が軽減される作用を生じる。
【0011】
【実施例】以下、この考案の具体的実施例を添付図面に
基づいて説明する。この考案の細隙灯顕微鏡は検査者が
操作する手持ち本体と、机上に置かれる光源部と、両者
を結合するファイバーライトガイドよりなる。
【0012】図1は手持ち本体の全体を示す図である。
この手持ち本体は眼球にスリット光を照射する照明部1
と、この眼球を観察する顕微鏡部20と、これらを支持
する支持部10から構成される。
【0013】上記の支持部10は検査者が把持すべき柱
状のグリップ11と、このグリップ11の下方より前方
に向かって延長アーム12を介して張り出させたガイド
アーム13よりなり、グリップ11の上方には顕微鏡部
20が支持される。
【0014】顕微鏡部20は公知の双眼実体顕微鏡であ
り、一対の対物レンズ21、21及び接眼レンズ22、
22を有し、前方に額当て25が配される。この額当て
25は先端を被検査者の額に当接させることにより、そ
の眼球を顕微鏡部20の作動距離に位置させるためのも
のであり、顕微鏡部20の前方に突設された鞘23内に
摺嵌されると共に、クランプ23aにより適宜位置で固
定される。尚、鞘23の内部には額当て25を額方向に
常時付勢することにより位置合わせを容易にするための
バネが内蔵されている(特に図示せず。)。
【0015】ガイドアーム13は照明部1を円周運動さ
せるためのガイドとなるべきものであり、その天板に照
明部1が移動すべき円弧状のガイド溝14が設けられ
る。このガイド溝14は、その円弧の曲率がその仮想中
心の延長線上に顕微鏡の焦点が一致するように設定され
ることはいうまでもない。
【0016】図2はガイドアーム13及び照明部1の内
部構造を示す図である。図中符号2は照明部1の鏡筒で
あり、この鏡筒の下端にはガイドアーム13のガイド溝
14に摺嵌すべき脚3が設けられる。図中符号4は照明
部1をガイドアーム13に対し摺嵌自在に固定するため
のストッパーであり、ガイド溝14に挿入された脚3に
外嵌することにより、鏡筒2の底面とこのストッパー4
の上面によりガイドアーム13の天板を挟持する。この
場合、照明部1はガイド溝14の溝方向にのみ摺動し、
軸方向には回転しないことは勿論であり、そのためにこ
の実施例ではストッパー4の前後の壁面をガイドアーム
13の内壁に摺接する形状とし、回転止めとしている。
尚、図示しないが上記ストッパー4の前後の壁面とガイ
ドアーム13の内壁との摺接をよりスムーズにするため
に、ベアリングを併用してもよいことは勿論である。
【0017】以上の照明部1の脚3は同時にファイバー
ライトガイドのソケットとしても作用する。即ち、脚3
は鏡筒2内に連通する中空状としてあり、ここにファイ
バーライトガイド30のプラグ31が挿入されると共
に、取り付けリング31aの螺合により固定される。そ
して、後記する光源部よりファイバーライトガイド30
により伝送された光は上記のソケットを介して鏡筒2内
に導かれ、コンデンサーレンズ6、スリット7、投影レ
ンズ8を経た後、照明プリズム9により眼球方向に照射
される。尚、図中符号5はタレット式のフィルター板、
同7aはスリット7を開閉するための開閉リングであ
る。
【0018】図4は光源部40を示す図である。この光
源部40は上記の手持ち本体とは独立した筐体内に電源
部(特に図示せず)及びランプ42を内蔵した構成より
なる。そして、ランプ42の正面には防熱フィルター4
3を介してソケット41が配され、このソケット41に
ファイバーライトガイド30のプラグ32が挿入される
と共に、取り付けリング32aの螺合により固定され
る。尚、この実施例においてはファイバーライトガイド
30にカールコード状の屈曲部30aを設けることによ
り全体に伸縮自在な可橈性を持たせ、収容時の便宜及び
手持ち本体の操作性の向上を図っている。又、図中符号
44及び45は光源部40の上方に立設される柱及びそ
れに設けられるフックであり、手持ち本体の上端に設け
られるフック26をここに係合することにより、手持ち
本体を光源部40上に吊り下げ状態で収容する作用を生
じる。
【0019】以上の細隙灯顕微鏡の使用に当たっては、
額当て25を被検査者の額に当接させて常法通り手持ち
本体を把持してスリット光を眼球に照射し、照明部1を
指先で移動させることにより光切断する角度を変化させ
ていく。尚、図中符号2aはその際に照明部1を撮みや
すくするためのゴムリングである。
【0020】
【考案の効果】以上の構成よりなるこの考案の細隙灯顕
微鏡は次の特有の効果を奏する。 軸を中心に照明部を揺動するためのレバーが不要にな
ることより装置の前方長が大幅に短縮し、装置が被検査
者の顔面や胸付近から遠ざかり、作業性が向上する。 光源を外部に分離しファイバーライトガイドにより伝
送するので、照明部が高温になることがなく、仮に被検
査者に接触しても安全であり、挙動が一定しない乳幼児
にも安心して使用できるようになる。 同様の理由より光源及び放熱部分の分だけ重量が軽減
され、上記の理由により短縮した装置の前方長分だけ
重量が軽減されることと相まって、軽量な装置が実現さ
れ、非力な女性の検査者でも容易に使用できることはも
とより、例えばベッドに寝ている被検査者に使用する場
合にも容易に使用できるようになる。 光源を外部に分離しファイバーライトガイドにより伝
送することより、過熱や放熱を考慮しなくて済むので、
光源を大型化して必要な照度を確保することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の細隙灯顕微鏡の光源部を除いた状態
の斜視図。
【図2】同上、一部切り欠き側面図。
【図3】同上、正面図。
【図4】この考案の細隙灯顕微鏡の光源部の一部切り欠
き側面図。
【符号の説明】
1 照明部 10 支持部 11 グリップ 13 ガイドアーム 14 ガイド溝 20 顕微鏡部 30 ファイバーライトガイド 40 光源部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼球にスリット光を照射する照明部と、
    この眼球を観察する顕微鏡部と、これらを支持する支持
    部からなる細隙灯顕微鏡において、照明部の光源を外部
    に設けると共に、両者をファイバーライトガイドにより
    連結し、一方、顕微鏡部を上方において支持する柱状の
    グリップと、このグリップの下方より前方に向かって張
    り出させたガイドアームにより支持部を構成し、このガ
    イドアームには照明部が走行すべき円弧状のガイド溝を
    設けると共に、このガイド溝の円弧の曲率をその仮想中
    心の延長線上に顕微鏡の焦点が一致するように設定した
    ことを特徴とする細隙灯顕微鏡。
  2. 【請求項2】 ファイバーライトガイドをカールコード
    状に屈曲させた請求項1記載の細隙灯顕微鏡。
JP1991111639U 1991-12-20 1991-12-20 細隙灯顕微鏡 Expired - Lifetime JP2583559Y2 (ja)

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