JP2583220Y2 - 加熱容器用発熱包材 - Google Patents

加熱容器用発熱包材

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JP2583220Y2 JP9016088U JP9016088U JP2583220Y2 JP 2583220 Y2 JP2583220 Y2 JP 2583220Y2 JP 9016088 U JP9016088 U JP 9016088U JP 9016088 U JP9016088 U JP 9016088U JP 2583220 Y2 JP2583220 Y2 JP 2583220Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は生石灰と水の発熱反応を利用して食品等を加
熱する加熱容器部品の内、生石灰を収納する包材に関す
るものである。
【従来の技術】
最近、薬剤の発熱反応を利用してお酒、弁当または調
理済みのおでん等を加熱することのできる加熱容器が広
く普及してきた。薬剤としては主に生石灰と水が用いら
れ、加熱容器に設けられた薬剤反応容器内に予め離間し
て収納していた一方の薬剤、例えば水を容器内外に設け
た包材の破壊手段によって破壊流出させ、別途包装して
いる生石灰と接触させて反応を開始させるものが多い。
生石灰を包装して薬剤反応容器内に収納する方法として
は、例えば生石灰を透水性とヒートシール性を有するシ
ートで包装して収納したものが市販されており、また実
開昭63−26584号公報には生石灰を多数の小孔を有する
アルミニュウム箔で包装する技術が開示されている。
【考案が解決しようとする課題】 生石灰を透水性とヒートシール性を有するシートに包
装する方法は水の浸透が速く、そして薬剤の反応特性に
優れているので加熱蒸気の発生と加熱した蒸気を利用す
る方法としては優れているが、加熱容器が傾いた状態で
薬剤の発熱反応が開始されると問題の生じることがあ
る。すなわち、加熱容器が傾斜した状態で水を内包した
包材が破壊されると、包材からは内包されている水全量
ではなく少量の水、例えば半分とか1/3しか流出せず、
したがって生石灰は部分的にしか反応しないことがあ
る。このように生石灰が部分的に反応すると、反応した
所は局所的に250℃を越える高温に達することがあり、
生石灰の包装シートが焦げるだけでなく加熱容器がプラ
スチック製の場合には溶けてしまうと云う危険があっ
た。 また、生石灰を小孔を有するアルミニュウム箔で包装
する実開昭63−26584号公報の技術ではアルミニュウム
が250℃程度の昇温には十分対応できるので容器が溶融
する危険は少ないが、生石灰がこぼれないように小さい
穴しか開けることが出来ないため、発熱反応が進展する
近傍の小孔から順次高温蒸気が透過してしまい、容器全
体を加熱する効果が少ないと云う問題点がある。 したがって加熱効果に優れ、しかも部分的な異常昇温
が起きることのない安全性の高い加熱容器用発熱包材の
考案が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
本考案は上記した従来技術の課題を解決するためにな
されたもので、多層構成シートからなる生石灰を内包し
た加熱容器用発熱包材であって、前記多層構成シート
が、透水性およびヒートシール性を有する不織布と、耐
熱性およびヒートシール性のあるプラスチックフィルム
に少なくともアルミニュウム箔が積層された多数の透孔
を有する複合シートからなり、生石灰に接する内面側に
不織布を配し、該不織布の外面に透孔を有する複合シー
トがプラスチックフィルム面を内面にして配設され、終
端部がヒートシールされたことを特徴とする加熱容器用
発熱包材を提供するものである。
【作用】
本考案になる加熱容器用発熱包材(以下発熱包材と記
す)は上記した構成であるので、本発熱包材を用いて生
石灰を包装し、別途包装された水と共に加熱容器の薬剤
反応容器に収納されて用いられるが、水を包装している
袋が破壊されて生石灰を包装している発熱包材側に水が
充満すると、発熱包材を構成している多層構成シートの
外面に配設された複合シートの透孔を水は透過して透水
性を有する不織布に達する。そして該不織布を透過して
発熱包材に包装されている生石灰に達して該生石灰と発
熱反応を開始して発熱する。生石灰と水は発熱反応の
際、水蒸気を発生するが、発生した高温の水蒸気は前記
不織布を透過し、さらに複合シートの透孔を透過する。
不織布と透孔を有する複合シートとは、中央部分がヒー
トシールされておらず剥離状態にあって両者の間には若
干の空隙ができ、この空隙に水蒸気が部分的に滞留する
ので、加熱容器が傾斜して使用され流出する水が少な
く、生石灰が部分的に反応するような場合にも高温の水
蒸気は複合シートに設けられた透孔全体から平均して噴
出する。
【実施例】
つぎに本考案を図示の一実施例に基づいて詳細に説明
する。 図中1は多層構成シート2によって生石灰3を内包し
た本考案になる発熱包材であって、終端部4がヒートシ
ールされている。 多層構成シート2は透水性とヒートシール性を有する
不織布(例えば片面にパルプ繊維、片面にポリプロピレ
ン繊維を配して一体に製造された不織布)21と多数の透
孔22aが設けられた2層構成の複合シート22とから構成
されている。2層構成の複合シート22は耐熱性とヒート
シール性を有するプラスチックフィルム(例えばポリプ
ロピレン)221に耐熱性を有するアルミニュウム箔222が
積層されて構成されている。透孔22aは反応用薬剤であ
る水(図示せず)が自由に通過可能な大きさが必要であ
るので、1〜10mmφ程度とし、表面積に対する開口比は
30〜70%とするのが好ましい。 上記構成の多層構成シート2の終端部4がヒートシー
ルされて発熱包材1が形成される。生石灰3は上下に対
向して設けられた不織布21同士の終端部4aがヒートシー
ルされて包装されており、さらに不織布21の外面に2層
構成の複合シート22がヒートシール性を有するプラスチ
ックフィルム221を内面にして配設され、複合シート22
の終端部4bが前記不織布21の終端部4aとヒートシールさ
れている。複合シート22の終端部4bと不織布21の終端部
4aのヒートシールは、不織布21の終端部4a同士のヒート
シールと同時にヒートシールしてもよいし、別工程でヒ
ートシールすることもできる。 多層構成シート2を構成する不織布21と複合シート22
は発熱包材1の中央部分では一体に装着されておらず、
剥離状態にあって若干の空隙Aが設けられている。該空
隙Aは生石灰3が水と発熱反応して加熱水蒸気を発生す
るとき該空隙Aに部分的に滞留させ、たとえ生石灰が部
分的に反応して加熱水蒸気が不均一に発生した場合に
も、発生近傍の透孔22aからだけでなく、2層構成の複
合シート22に設けられた透孔22a全体から加熱水蒸気を
可能な限り平均して放出させるためである。したがっ
て、収納物が弁当やおでんのように多く加熱容器の底が
広い場合には、不織布21と複合シート22は剥離状態に設
けるほうが望ましい。しかし、内容物がお酒のような縦
長の加熱容器では、底が狭いために発熱反応が不均一に
進行することが殆ど考えられないので、このような場合
には製造コストの減少を優先して不織布21と多層構成シ
ート2は密着状態に設けることもできる。 多層構成シート2を構成する透孔22aを有する複合シ
ート22は上記したように耐熱性とヒートシール性を有す
るプラスチックフィルム221に少なくともアルミニュウ
ム箔222を積層した構成とするが、さらにポリエチレン
テレフタレートのように強度の大きい樹脂等をアルミニ
ュウム箔の上に被着したものであってもよい。 なお、生石灰と発熱反応を起こさせる水としては水道
水のような通常使用する水のほかに、反応遅延剤として
塩化カルシウムや塩化マグネシウムのような塩類を含有
したものであってもよい。
【考案の効果】
以上説明したように、本考案になる発熱包材は両面に
適度な大きさと面積比率で水が透過可能な透孔が設けら
れているので、水を包装している包材を破壊すると、水
は速やかに不織布まで侵入することができる。そして、
不織布が透水性を有しているので、水は該不織布を透過
し包装されている生石灰と反応する。発熱反応で生じた
加熱水蒸気は上部の透孔より平均化されて放出されるの
で、加熱容器内に収納されている食品等は効率よく加熱
される。また、加熱水蒸気だけでなく発熱包材自体も反
応熱で加熱されて熱くなっており、この熱も食品等の加
熱に有効に利用される。 加熱容器が傾斜して載置され、生石灰が部分的に水と
発熱反応して250℃を越えることがあったとしても、複
合シートに設けた透孔から加熱蒸気が均一化されて放出
され、また融点が高く且つ熱伝導率のよいアルミニュウ
ム箔が配設されているので熱が速やかに分散され、発熱
包材全体としては局部的に高温になることが防止され
る。したがって、加熱容器がプラスチック容器であって
も溶融するような危険はない。 なお、生石灰は不織布によって包まれているので漏れ
出ることはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案になる発熱包材を断面で示す説明図であ
る。 1…発熱包材、2…多層構成シート、21…不織布、22…
複合シート、22a…透孔、221…プラスチックフィルム、
222…アルミニュウム箔、3…生石灰、4、4a、4b…終
端部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】多層構成シートからなる生石灰を内包した
    加熱容器用発熱包材であって、前記多層構成シートが、
    透水性およびヒートシール性を有する不織布と、耐熱性
    およびヒートシール性のあるプラスチックフィルムに少
    なくともアルミニュウム箔が積層された多数の透孔を有
    する複合シートからなり、生石灰に接する内面側に不織
    布を配し、該不織布の外面に透孔を有する複合シートが
    プラスチックフィルム面を内面にして配設され、終端部
    がヒートシールされたことを特徴とする加熱容器用発熱
    包材。
JP9016088U 1988-07-07 1988-07-07 加熱容器用発熱包材 Expired - Lifetime JP2583220Y2 (ja)

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JPH0211077U JPH0211077U (ja) 1990-01-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007023755A1 (ja) * 2005-08-25 2007-03-01 Mycoal Co., Ltd. 蒸散装置及び蒸散方法

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JPS4972087U (ja) * 1972-10-04 1974-06-22
JPS52118591U (ja) * 1976-03-06 1977-09-08

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