JP2583190Y2 - スクリーン印刷機 - Google Patents

スクリーン印刷機

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JP2583190Y2
JP2583190Y2 JP1993054104U JP5410493U JP2583190Y2 JP 2583190 Y2 JP2583190 Y2 JP 2583190Y2 JP 1993054104 U JP1993054104 U JP 1993054104U JP 5410493 U JP5410493 U JP 5410493U JP 2583190 Y2 JP2583190 Y2 JP 2583190Y2
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重一 酒井
克己 石井
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東海商事株式会社
東海精機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、スクリーン印刷版上
に下降し擦動するスキージによってスクリーン印刷を行
なうとき、スキージの直立、傾斜状態のいずれを問わ
ず、スクリーン印刷版に対する印刷時のスキージの押込
み量を常時一定に維持できるように、下降作動前のスキ
ージの高さ位置を自動的に予め調整設定できるようにし
たスクリーン印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種のスクリーン印刷機にあ
っては、印刷テーブル上にセットされた被印刷物に対し
て、その上方に保持させたスクリーン印刷版上面に下降
して擦動するスキージによって印刷を行ない、また、印
刷作動後にはスキージを上昇退避させる一方、下降させ
たドクターをスクリーン印刷版上面で擦動させることに
よってインク均し(インク返し)を行なうようになって
いる。
【0003】このときに行なわれるスキージの昇降動作
に関連して、下降してスクリーン印刷版上面を擦動する
ときのスキージの押込み量による印圧を一定に設定する
ことで、被印刷物に対する印刷開始位置から印刷終了位
置まで均一な印刷塗布を行なえるようにしなければなら
ないから、昇降範囲が一定間隔であれば、下降作動前に
設定される当初のスキージ高さ位置を常時一定位置に調
整設定させる必要がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来のスク
リーン印刷機にあっては、スクリーン印刷版上面を擦動
するときにスキージ下端縁が次第に消耗していくから、
繰り返しの印刷作動に伴ない押し込み量が小さくなるも
のである。また、印刷塗布に際し、押し刷り、引き刷り
等によってスキージが直立あるいは傾斜している場合に
は、スキージ下端縁位置が当然ながら異なるものであ
る。
【0005】したがって、こうしたときのスキージの押
込み量の調整は、従来であれば、スクリーン印刷版面か
らの間隔をスケールにて直接に計測し、調整ハンドル操
作等によってスキージ下端縁位置を設定するものとした
手作業によっているために極めて面倒なものであるばか
りでなく、作業者のカンにある程度頼らざるを得ないか
ら、均一性が担保されるものではなかった。また、これ
を位置センサー等によって計測調整する場合には、スキ
ージ自体が左右方向に長いものであるために、その一点
での計測は確実性がないから多数点の計測を必要とし、
センサーの配置構成が複雑になるものであった。
【0006】そこで、この考案は、叙上のような従来存
した諸事情に鑑み案出されたもので、印刷作動に際して
のスキージによる所定の押込み量となるように、昇降す
る事前のスキージの下端縁位置を迅速に上下に移動設定
でき、また、そのスキージが直立状態あるいは傾斜状態
であるのを問わずに正確に設定でき、スクリーン印刷版
を経ての被印刷物に対するスキージの押込み量による印
圧の微調整、左右のバランスを調整設定できるスクリー
ン印刷機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、この考案にあっては、被印刷物(W)上に配置さ
れたスクリーン印刷版S上を往復走行するのに関連して
相互に上下反転し、印刷時には下降してスクリーン印刷
版S上を擦動するスキージ17を有するスキージ機構1
0と、インク均し時には下降走行するドクター19を有
するドクター機構18とを備えたスキージユニット5に
よって被印刷物(W)面に印刷塗布を行なうようにした
ものにおいて、スキージ機構10には、事前の高さ位置
に上下設定されるスキージ17を上下動する押込み上下
動機構21と、スキージ17下端縁位置を検出すること
でスキージ17の事前の押込み上下動間隔を規制制御す
る検出制御手段31とを有する押込み量調整装置20を
備えているものである。
【0008】押込み上下動機構21は、スキージ機構1
0におけるスキージジョイントブロック13に固着した
アジャストパイプ22上部にステッピングモータ23を
固定し、このステッピングモータ23のモータ軸に連繋
したスキージアジャストボルト24に、アジャストパイ
プ22内でスライド自在に上下動するアジャストブロッ
ク25が連結されているアジャストボールネジ26を噛
み合わせ、アジャストパイプ22下端から外出するアジ
ャストブロック25に、スキージ17が保持されるスキ
ージホルダー16を連繋するスキージジョイントプレー
ト27を連結して構成することができる。
【0009】検出制御手段31は、一方は投光部、他方
は受光部のものとして対となる透過式の光電センサー3
2を、スキージユニット5の走行方向のいずれか一方側
の前後のいずれかに投・受光部のいずれか一方を、同じ
くいずれか他方側の前後のいずれか他方に投・受光部の
いずれか他方を配設して、スキージユニット5の走行方
向に対して斜めの光検出経路Fを形成するように配設
し、その光検出経路Fの高さ位置をスキージユニット5
の下端縁位置に設定して構成することができる。
【0010】
【作用】この考案に係るスクリーン印刷機にあって、印
刷作動前のスキージユニット5が、そのスキージ機構1
0のスキージ17の下降前の高さ位置を設定すべく、ス
キージユニット5の走行範囲内における所定位置で停止
された状態になっているとき、押込み量調整装置20に
よって事前のスキージ17の押込み高さ位置が上下方向
で移動調整される。
【0011】押込み上下動機構21は、そのステッピン
グモータ23の駆動に伴なうネジ送り作用によってアジ
ャストパイプ22内でアジャストブロック25を案内上
下動させ、アジャストブロック25下端のスキージジョ
イントプレート27を介してスキージ17位置を上下動
させる。
【0012】また、検出制御手段31によって投光形成
されている光検出経路F位置に、押込み上下動機構21
によって上下動されたスキージ17が至ると、このスキ
ージ17の下端縁位置を検出し、押込み上下動機構21
の上下動を停止させ、所定の押込み高さ位置にスキージ
17を設定させる。
【0013】所定の押込み高さ位置に設定されたスキー
ジ17がスキージユニット5自体の走行によって、その
高さ位置を保持したままで走行するとき、走行方向に対
して斜めに形成された検出制御手段31の光検出経路F
は、スキージユニット5の走行に伴ないスキージ17の
中央位置から左右のいずれか一方の縁部に至るまでの高
さを検出させる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照してこの考案の一実施例を
説明すると、図において示される符号1は、例えば被印
刷物であるプリント回路基板等のワークWが投入され、
液状フォトレジスト等の印刷塗布が行なわれるようにし
たスクリーン印刷機における印刷装置である。この印刷
装置1は、例えば四隅に立設された支柱フレーム2上部
に支持された印刷テーブル3、この印刷テーブル3上に
印刷版支持機構4を介してセットされたスクリーン印刷
版S面で走行するスキージ17、ドクター19を有する
スキージユニット5を備えており、スクリーン印刷版S
は、印刷テーブル3上方の所定位置に保持固定されてい
る。そして、スキージユニット5が往復走行するとき、
往行時ではスキージ17が下降し、スクリーン印刷版S
上面で擦動することで印刷テーブル3上のワークWに液
状フォトレジスト等のインクを印刷塗布し、また、復行
時ではドクター19が下降し、スクリーン印刷版S上面
で擦動することで偏位していたインクを均一にするイン
ク均し(インク返し)を行なうようになっている。
【0015】スキージユニット5は、左右においての支
柱フレーム2の前後相互間で架装された左右のスキージ
ベース部材6上で、これに沿って互いに一体化させて走
行されるよう装架させたセンターパイプ7で連結された
左右のスキージブロック材8と、このスキージブロック
材8相互間で架装され、昇降手段11によって昇降され
るスキージ機構10と、同じく架装、昇降されるドクタ
ー機構18と、これらのスキージ機構10におけるスキ
ージ17、ドクター機構18におけるドクター19両者
をスキージブロック材8の往復走行に伴ない反転上下し
て昇降させる制御手段(図示せず)とを備えている。ま
た、このスキージユニット5自体は、スキージリフトシ
リンダ9の作動によって所定のスキージリフト間隔L
(図2参照)で昇降されるもので、印刷作動前ではスキ
ージユニット5を上昇退避させてスキージ機構10、ド
クター機構18を中立位置に保持させ、印刷作動時に下
降された状態では、下降位置に設定されたスキージ機構
10のスキージ17がスクリーン印刷版S上面を擦動し
て印刷し、逆に、下降位置に設定されたドクター機構1
8のドクター19がスクリーン印刷版S上面を擦動して
インク均しを行なう。そして、スキージユニット5のス
キージ17は、スキージユニット5におけるスキージリ
フトシリンダ9によって昇降されるときのスキージリフ
ト間隔Lに対応して、上昇退避位置において、押込み量
調整装置20によってワークW上面に対して所定間隔に
設定された事前の押込み高さ位置に調整位置決めされる
ようになっている。すなわち、スキージ機構10には、
スキージ17の初期押込み設定高さを調整位置決めする
押込み量調整装置20を備えており、制御手段からの制
御指示によって昇降手段11を介してスキージ17が昇
降され、スクリーン印刷版S面上で擦動するときの押し
込み量を予め調整できるようにしてある。
【0016】そして、スキージベース部材6は、板状の
もので、これの上面に敷設形成したガイド手段を介して
案内されることで、適宜な駆動手段によって左右のスキ
ージブロック材8が前後に走行される。また、このスキ
ージベース部材6の下面に角パイプ状のセンサー支持部
材6Aを固定配置し、後述の光電センサー32を収納す
るようにしてある。
【0017】スキージ機構10には、図5に示すよう
に、左右のスキージブロック材8相互間に、このスキー
ジブロック材8に関連付設した昇降手段11を介して昇
降されるスキージジョイントブロック13を介してパイ
プ状のスキージホルダー16を装架させることで設けて
ある。このスキージジョイントブロック13に関連付設
した押込み量調整装置20によってスキージホルダー1
6を上下に移動させることで、スキージホルダー16に
取り付けたスキージ17の下端縁位置を初期設定するよ
うになっている。また、昇降手段11は、スキージブロ
ック材8に連繋のスキージキャリッジプレート15に固
定した切替昇降シリンダ12のシリンダロッドを、スキ
ージキャリッジプレート15に形成してあるガイド部材
14によって上下方向に案内されるスキージジョイント
ブロック13にフローティングジョイントを介して連繋
して成り、スキージホルダー16は、左右のスキージジ
ョイントブロック13に付設した押込み量調整装置20
相互間で装架されているものである。
【0018】押込み量調整装置20は、図1、図4乃至
図6に示すように、事前の押込み高さ位置に上下設定さ
れるスキージ17を上下動する押込み上下動機構21
と、スキージ17下端縁位置を検出することでスキージ
17の事前の押込み上下動間隔を規制制御する検出制御
手段31とを有し、更に、検出制御機構31による検出
作動に関連してスキージユニット5を前後に走行させる
走行制御手段を備えて成る。
【0019】押込み上下動機構21は、図5、図6に示
すように、スキージジョイントブロック13に固着した
アジャストパイプ22上部にステッピングモータ23を
固定し、このステッピングモータ23のモータ軸に連繋
したスキージアジャストボルト24に、アジャストパイ
プ22内でスライド自在に上下動するアジャストブロッ
ク25が連結されているアジャストボールネジ26を噛
み合わせ、アジャストパイプ22下端から外出するアジ
ャストブロック25に、スキージホルダー16を連繋す
るスキージジョイントプレート27を連結して形成した
ものである。この押込み上下動機構21においてのステ
ッピングモータ23の駆動は、スキージアジャストボル
ト24を回転させるのに伴ないアジャストボールネジ2
6を介してアジャストブロック25を上下動させ、この
アジャストブロック25下端にスキージジョイントプレ
ート27及び後述のスキージ角度調整機構35を介して
連繋したスキージホルダー16をも上下動させる。ま
た、この押込み上下動機構21においてのアジャストブ
ロック25の押込み上下動範囲は、上下限位置夫々に配
設した上下限センサー28によって検出規制されるよう
にしてある。
【0020】検出制御手段31は、図1乃至図3に示す
ように、一方は投光部、他方は受光部のものとして対と
なる透過式の光電センサー32を、スキージユニット5
の走行方向のいずれか一方側の前後のいずれかに投・受
光部のいずれか一方を、同じくいずれか他方側の前後の
いずれか他方に投・受光部のいずれか他方を配設して、
スキージユニット5の走行方向に対して斜めの光検出経
路Fを形成するように配設したものであり、その光検出
経路Fの高さ位置は、スキージユニット5の下端縁位置
に設定されている。また、光電センサー32自体の投光
部、受光部は、図示のように、例えば前記スキージベー
ス部材6下面に固定配置したセンサー支持部材6A側面
に光孔部を開穿することでその内部に配設され、印刷装
置1の後側に投光部を、前側に受光部を配置させて、左
右で一対状にして形成する。なお、図中符号33は光フ
ァイバーである。
【0021】そして、この光電センサー32において
は、その光検出がOFFになるときに、押込み上下動機
構21の作動を停止させるようになっており、スキージ
ユニット5の走行方向に対して斜めに設定した光検出経
路Fによって、スキージユニット5の走行に伴ないスキ
ージ17下端縁のいずれの位置をも検出可能なものとで
きる。また、押込み上下動機構21による上下動は、光
検出経路Fの上下にスキージ17下端縁を位置させるこ
とで任意の押込み量となるように調整制御されるものと
なっている。
【0022】走行制御手段は、スキージユニット5にお
ける原点位置である走行範囲の中心位置から少なくとも
前後のいずれかの側で往復走行させて再び原点位置に復
帰させるとするもので、押込み上下動機構21、検出制
御手段31による検出作動に関連して、スキージユニッ
ト5の走行駆動機構中に予めプログラム化されて組み込
まれている。そして、原点位置においてのスキージ17
の押込み高さ位置の調整設定終了後の走行制御手段によ
るスキージユニット5のスクリーン印刷版S上面に対す
る所定高さ位置での平行走行によって、印刷作動中、イ
ンク均し作動中におけるスキージ17下端縁位置の上下
動の有無を検出制御手段31によって検出するようにな
っている。また、このような走行中における上下動の有
無の検出の終了後で原点位置に復帰したときには、原点
位置で左右の押込み上下動機構21夫々が上下方向で適
数回上下動し、検出制御手段31の検出作動と共に左右
バランスを修正した所定の押込み高さ位置にスキージ1
7の下端縁を設定するものである。
【0023】また、図示のように、スキージ17をその
走行方向に沿って任意の角度で傾けるスキージ角度調整
機構35が設けられており、左右のおいてのスキージジ
ョイントプレート27とスキージホルダー16との間に
介在配装されている。このスキージ角度調整機構35
は、図7、図8に示すように、スキージジョイントプレ
ート27に固着したアジャストベース36に回転自在に
支承されていて、スキージホルダー16を固定してある
ウォームホイール37と、アジャストベース36に固定
支持されたステッピングモータ38のモータ軸に連繋し
たウォームギア39とを噛み合わせる一方(図7参
照)、アジャストベース36に固定支持された規制シリ
ンダ41のシリンダロッドにフローティングジョイント
を介して連繋され、ガイド部材42によって案内スライ
ドされる規制ラック43をウォームホイール37に噛み
合わせて成る(図8参照)ものである。ここで、ステッ
ピングモータ38の回転駆動は、ウォームギア39を介
してウォームホイール37を回転させることでスキージ
ホルダー16を揺転させて、スキージ17の傾き角度を
設定する。そしてまた、ウォームホイール37に噛み合
う規制ラック43の移動を規制する規制シリンダ41の
シリンダ圧力によってスキージホルダー16の揺転作動
を制御保持するものとしてあり、印刷作動中のスクリー
ン印刷版S、ワークW等による擦動抵抗に抗してスキー
ジ17の傾き角度を一定に保持する。
【0024】図示にあって、スキージホルダー16の両
端に配した左右におけるウォームホイール37のいずれ
か一方にウォームギア39を、他方に規制ラック43を
夫々噛み合わせてあることで、スキージホルダー16の
いずれか一方からは揺転角度の設定を指示し、いずれか
他方からはその揺転角度の保持を図るようにし、全体構
成を簡素化させている。また、このスキージ角度調整機
構35によってスキージ17の傾斜角度が任意に設定さ
れるとき、これに対応して、押込み量調整装置20も作
動されるように関連つけられており、いずれもモータ駆
動によるものとしてあるから、そのパラメーターによる
数値的な制御設定を容易なものとしている。特に、スキ
ージ17の傾斜角度をステッピングモータ38による電
動化で数値管理できることで、その調整設定が簡単なも
のとなり、作業の段取り時間の短縮化に大きく役立てる
ことができる。
【0025】次に、この考案スクリーン印刷機の作動の
一例を説明すると、スキージユニット5の往復走行によ
って印刷塗布、インク均しが交互に行なわれるのであ
り、印刷塗布作動に先立ち、投入されるワークWに対す
るスキージ17の押し込み量による印圧に対応させて押
込み量調整装置20を作動制御し、スキージ17の押込
み下端縁位置を設定する。このとき、スキージ角度調整
機構35によってスキージ17が所定の傾き角度に設定
されているとき、消耗その他によってスキージ17の初
期における押込み下端縁位置が上位置にあるときは、ス
テッピングモータ23の回転駆動によってスキージ17
を下動させる。また、スキージ17が直立状態にあると
き等で下端縁位置が下位置にあるときは、ステッピング
モーター23の回転駆動によってスキージ17を上動さ
せる。
【0026】この押込み量調整装置20によるスキージ
17の押込み下端縁位置の調整制御は、例えば図示を省
略した原点位置復帰スイッチの操作によってプログラム
的に行なわれるようになっており、スキージユニット5
が印刷位置のほぼ中心位置である原点位置に走行復帰し
た後に行なわれる。すなわち、スキージユニット5が原
点位置に復帰すると、押込み量調整装置20において検
出制御手段31によって投光形成される光検出経路F位
置に、押込み上下動機構21の上下作動によってスキー
ジ17が上下に移動して位置合わせされるとき、その光
検出経路F中にスキージ17が到達したときにその上下
移動を停止させる。次いで、スキージ17をそのままの
高さ位置で保持させたままで、スキージユニット5が原
点位置から前後の走行方向のいずれかに走行し、走行方
向に対して斜めになっている光検出経路Fによってスキ
ージ17の左右縁部に至るまでその押込み高さ位置が検
出される。その後、原点位置に復帰後のスキージユニッ
ト5においては、その押込み量調整装置20における左
右の押込み上下動機構21の作動によって各別に上下動
されるスキージ17の左右部の高さ位置が検出制御さ
れ、左右バランスを修正したスキージ17全体の押込み
高さ位置が調整される。
【0027】こうして、スキージ17の押込み下端縁位
置が調整されると、スキージリフトシリンダ9によって
下降された状態のスキージユニット5が走行中に、昇降
手段11によって下降されたスキージ機構10のスキー
ジ17がスクリーン印刷版S上面を擦動することで、印
刷テーブル3上に投入されたワークWに対してスクリー
ン印刷版Sを経て印刷塗布が行なわれ、ワークW上に所
定の印刷パターンが形成される。このとき、スキージリ
フトシリンダ9による一定範囲の上下動間隔であって
も、押込み下端縁位置が予め調整位置決めされることで
所定の押し込み量による印圧が設定されるスキージ17
によって印刷塗布が行なわれるのである。
【0028】
【考案の効果】この考案は以上のように構成されてお
り、これがため、スキージユニット5による印刷作動に
際する事前のスキージ17の押込み下端縁位置を押込み
量調整装置20によって迅速に上下動設定でき、また、
これは、そのスキージ17が直立状態あるいは傾斜状態
であるのを問わずに正確に行なうことができ、スクリー
ン印刷版Sを経てのワークWに対する所定の押込み量に
よる印圧を調整設定できるのである。
【0029】すなわち、これは、スキージユニット5に
おけるスキージ機構10には、事前の高さ位置に上下設
定されるスキージ17を上下動する押込み上下動機構2
1と、スキージ17下端縁位置を検出することでスキー
ジ17の事前の押込み上下動間隔を規制制御する検出制
御手段31とを有する押込み量調整装置20を備えてい
るものとしたからであり、印刷作動に先立つ事前のスキ
ージ17による押込み量の印圧調整のための押込み高さ
位置を適正なもの、あるいは必要に応じて強弱を設定す
る任意なものに調整設定できるからである。
【0030】また、押込み上下動機構21は、ステッピ
ングモーター23の駆動に伴ない相互に噛み合っている
スキージアジャストボルト24、アジャストボールネジ
26の両者によるネジ送り作用によってアジャストパイ
プ22内でアジャストブロック25を案内上下動させ、
アジャストブロック25下端のスキージジョイントプレ
ート27を介してスキージ17を上下動させる電動式の
ものとしてあるから、スキージ17を極めて滑らかに上
下動でき、所定の押込み高さ位置での検出を速やかに行
なわせるばかりでなく、その数値化による管理を容易に
し、常時一定の印圧の管理を可能にする。
【0031】しかも、スキージ角度調整機構35によっ
てスキージ17の傾斜角度が任意に調整されるときの下
端縁位置が上下移動するとき、これを押込み量調整装置
20によって適正な押込み量となるように調整できるか
ら、作業の迅速化を図ることができ、また、任意の数値
設定の制御によって適切な印圧を実現できるものであ
る。
【0032】検出制御手段31は、透過式の光電センサ
ー32による光検出経路Fをスキージユニット5の走行
方向に対して斜めに形成してあるから、例えばスキージ
ユニット5の走行範囲の中心位置にスキージ17がある
ときは、スキージ17の中央位置の高さを検出しても、
スキージユニット5が走行した場合にはスキージ17の
中央位置から左右のいずれか一方の縁部に至るまでの高
さを検出できるもので、その検出精度を著しく向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例における一部切欠平面図で
ある。
【図2】同じく正断面図である。
【図3】同じく側断面図である。
【図4】スキージユニットにおける要部の一部切欠平面
図である。
【図5】スキージユニットにおける要部の一部切欠正面
図である。
【図6】押込み量調整装置における押込み上下動機構の
断面図である。
【図7】スキージ角度調整機構における角度調整駆動側
の側面図である。
【図8】スキージ角度調整機構における角度調整保持側
の側面図である。
【符号の説明】
F 光検出経路 L スキージリ
フト間隔 S スクリーン印刷版 W ワーク 1 印刷装置 2 支柱フレー
ム 3 印刷テーブル 4 印刷版支持
機構 5 スキージユニット 6 スキージベ
ース部材 6A センサー支持部材 7 センターパ
イプ 8 スキージブロック材 9 スキージリ
フトシリンダ 10 スキージ機構 11 昇降手段 12 切替昇降シリンダ 13 スキージ
ジョイントブロック 14 ガイド部材 15 スキージ
キャリッジプレート 16 スキージホルダー 17 スキージ 18 ドクター機構 19 ドクター 20 押込み量調整装置 21 押込み上
下動機構 22 アジャストパイプ 23 ステッピ
ングモータ 24 スキージアジャストボルト 25 アジャス
トブロック 26 アジャストボールネジ 27 スキージ
ジョイントプレート 28 上下限センサー 31 検出制御手段 32 光電セン
サー 33 光ファイバー 35 スキージ角度調整機構 36 アジャス
トベース 37 ウォームホイール 38 ステッピ
ングモータ 39 ウォームギア 41 規制シリ
ンダ 42 ガイド部材 43 規制ラッ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−116275(JP,A) 特開 昭63−306041(JP,A) 実開 昭55−169433(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41F 15/40 - 15/46 B41F 15/08 303

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被印刷物上に配置されたスクリーン印刷
    版上を往復走行するのに関連して相互に上下反転し、印
    刷時には下降してスクリーン印刷版上を擦動するスキー
    ジを有するスキージ機構と、インク均し時には下降走行
    するドクターを有するドクター機構とを備えたスキージ
    ユニットによって被印刷物面に印刷塗布を行なうように
    したスクリーン印刷機において、スキージ機構には、事
    前の高さ位置に上下設定されるスキージを上下動する押
    込み上下動機構と、スキージ下端縁位置を検出すること
    でスキージの事前の押込み上下動間隔を規制制御する検
    出制御手段とを有する押込み量調整装置を備えており、
    検出制御手段は、一方は投光部、他方は受光部のものと
    して対となる透過式の光電センサーを、スキージユニッ
    トの走行方向のいずれか一方側の前後のいずれかに投・
    受光部のいずれか一方を、同じくいずれか他方側の前後
    のいずれか他方に投・受光部のいずれか他方を配設し
    て、スキージユニットの走行方向に対して斜めの光検出
    経路を形成するように配設し、その光検出経路の高さ位
    置をスキージユニットの下端縁位置に設定してあること
    を特徴とするスクリーン印刷機。
  2. 【請求項2】 押込み上下動機構は、スキージ機構にお
    けるスキージジョイントブロックに固着したアジャスト
    パイプ上部にステッピングモータを固定し、このステッ
    ピングモータのモータ軸に連繋したスキージアジャスト
    ボルトに、アジャストパイプ内でスライド自在に上下動
    するアジャストブロックが連結されているアジャストボ
    ールネジを噛み合わせ、アジャストパイプ下端から外出
    するアジャストブロックに、スキージが保持されるスキ
    ージホルダーを連繋するスキージジョイントプレートを
    連結してある請求項1記載のスクリーン印刷機。
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