JP2582876B2 - 画像形成媒体 - Google Patents

画像形成媒体

Info

Publication number
JP2582876B2
JP2582876B2 JP63287736A JP28773688A JP2582876B2 JP 2582876 B2 JP2582876 B2 JP 2582876B2 JP 63287736 A JP63287736 A JP 63287736A JP 28773688 A JP28773688 A JP 28773688A JP 2582876 B2 JP2582876 B2 JP 2582876B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
group
forming medium
acid
substituted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63287736A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02135336A (ja
Inventor
哲朗 福井
明広 毛利
正人 片山
和夫 井阪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP63287736A priority Critical patent/JP2582876B2/ja
Priority to EP89302378A priority patent/EP0332455B1/en
Priority to DE68926587T priority patent/DE68926587T2/de
Priority to US07/322,123 priority patent/US5041369A/en
Publication of JPH02135336A publication Critical patent/JPH02135336A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2582876B2 publication Critical patent/JP2582876B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱現像性の乾式銀塩系画像形成媒体に関す
る。
〔従来の技術〕
従来より公知の種々の画像形成方法のうち、銀塩を利
用した画像形成方法(銀塩写真法)は、感度、解像度、
感度安定性の点で最も優れた方法の一つである。しか
し、この銀塩写真法には、現像定着の操作に液体を使用
するなど処理上の煩雑さを伴なう。
このような湿式処理を必要とせず、しかも感度、解像
度、保存性に優れた方法として、感光性ハロゲン化銀、
有機銀塩、還元剤および重合性モノマーを含有する画像
形成媒体に対して、像露光(密着露光、投影露光、デジ
タル露光等)、加熱による熱増幅、加熱による上記ポリ
マー前駆体の重合を行ない、ポリマー潜像を形成すると
いう画像形成方法が有る(特開昭61−69062号公報、特
開昭62−70836号公報等参照)。
上述のような画像形成媒体に対する像露光としては、
画像情報の信号を処理できる点、近年進歩の著しいレー
ザ技術を応用できる点で、特にデジタル露光が重要視さ
れている。更に、そのデジタル露光には、装置の小型化
の点などから半導体レーザを用いることが望まれてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述のような従来の画像形成媒体で画像を形成する場
合には、露光手段と、加熱手段との双方が必要であり、
記録装置の小型化、低コスト化等の点でまだ十分ではな
かった。また、その画像形成時間の短縮化においても十
分ではなかった。
本発明の目的は、小型、低コストの記録装置により、
比較的短時間で画像を形成できる画像形成媒体およびそ
の媒体を用いた画像形成方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ね
た結果、光を熱に変換する材料を画像形成媒体に含有さ
せ、熱増幅工程を光照射により行なうのが非常に有効な
ことを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、感光性ハロゲン化銀、有機銀塩、
還元剤および重合性ポリマー前駆体を含む画像形成媒体
において、光を熱に変換する材料を更に含むことを特徴
とする画像形成媒体である。
以下、本発明の媒体が含有する「光を熱に変換する材
料」を、「熱変換材料」と略称する。
本発明の画像形成媒体は熱変換材料を含むので、次の
ような過程〜を有する画像形成方法等が可能であ
る。
.本発明の媒体に対して所望の像露光を行なうことに
より、露光部分のハロゲン化銀から銀核を発生させる。
.銀核が発生した媒体に対し、熱変換材料が吸収する
波長の光で露光を行うことにより、熱変換材料を発熱さ
せ、その熱により熱増幅を行なう。なお熱増幅とは、銀
核を触媒とした、有機銀塩と還元剤との酸化還元反応を
起こし、その反応により、銀核存在部分に金属銀を成長
(増幅)させる過程である。
.媒体が含有する重合性ポリマー前駆体を露光により
光重合させポリマー潜像を形成する。例えば、上記過程
において還元剤とその酸化体との分布等が生じている
ので、その重合禁止能の差の分布に応じてその重合も部
位選択的に起こり、ポリマー潜像を形成できるのであ
る。
すなわち、本発明の画像形成方法は、感光性ハロゲン
化銀、有機銀塩、還元剤、重合性ポリマー前駆体および
光を熱に変換する材料を画像形成媒体に像露光を行なう
ことにより露光部分のハロゲン化銀からの銀核を発生さ
せる工程、 銀核が発生した画像形成媒体に対し、光を熱に変換す
る材料が吸収する波長の光で露光することにより熱増幅
を行う工程、および 重合性ポリマー前駆体を露光により光重合させてポリ
マー潜像を形成する工程、を有することを特徴とする画
像形成方法である。
上記のように、本発明の画像形成媒体を用いれば、画
像形成に必要な像露光、熱増幅、重合を、全て露
光により行なうことができる。したがって、露光手段の
みを有する記録装置(加熱手段は有さない)を用いて、
画像を形成することができる。更には、〜の工程を
連続して行なうこともできるので、画像形成時間の短縮
も可能である。特にとは同時に行なうのが好まし
い。なお、従来の画像形成媒体は、熱変換材料を有さな
いのでの熱増幅を露光により行なうことはできなかっ
た。
上述の画像形成方法におけるとの露光は、同じ波
長の光であってもよい場合もあるが、光の利用効率の点
から、異なる2波長の光を用いることが望ましい。つま
り、の露光には、ハロゲン化銀の感光感度の無い波長
光を選択して用いるか、あるいは、その感光感度波長光
をカットするフィルター層を介しての露光を行なうこ
となどが望ましい。更には、レーザ光と非線形光学素子
を用いて得られる第二次高調波(SHG光)をの像露光
に利用し、その基本波をの熱増幅の熱源として利用す
ることが好ましい。
本発明の媒体を用いて画像を形成する場合に、SHG光
とその基本波を用いることが好ましいのは、特に、記録
装置の小型化、画像形成時間の短縮化できるからであ
る。ただしそれだけでなく、解像度の向上、材料の選択
性の拡大など、SHG光の利用に起因する従来より公知の
利点をも本発明で発現することももちろんできる。
なお、本発明の媒体は、ハロゲン化銀を含有するの
で、変換効率が悪いためにそのパワーが低いSHG光を用
いて像露光を行なった場合であっても、十分に実用性の
ある速度での像露光を行なうことができる。
以下、本発明の画像形成媒体の構成について詳細に説
明する。
本発明の画像形成媒体において、熱変換材料とは、露
光された光を吸収して、の熱増幅が行なわれる程度の
熱に変換できる材料である。その熱変換材料は、ハロゲ
ン化銀や有機銀等と一緒の層に含まれていてもよいし、
その熱が有機銀塩等の層に良好に伝達する程度に隣接す
る層に含まれていてもよく、例えば基材中に含んでいて
もよい。なお、ハロゲン化銀と一緒の層に含有させる場
合には、そのハロゲン化銀を分光増感しない材料を選択
することが望ましい。
熱変換材料としては、上述のような熱変換が可能な材
料であれば、特に限定されないが、例えば、無機系金属
あるいは有機系色素を挙げることができる。
無機系金属としては、一般には、Sn、Sb、Pb、Bi、A
s、Zn、Cd、In、Au、Al、Cu、Te、Crなど挙げることが
でき、その他に、Se、C成分を含有させたTe−Se化合
物、Te−C化合物およびカーボンブラック等も挙げるこ
とができる。
有機系色素としては、例えば、ポリメチン系色素、ア
ズレン系色素、メロシアニン系色素、シアニン系色素、
ローダミン系色素、ナフトキノン系色素、ピリリウム系
色素、フタロシアニン系色素、ナフタロシアニン系色
素、フルオレン系色素、トリアリールアミン系色素、ト
リアリールアミニウム系色素、トリアリールジイモニウ
ム系色素、アゾ色素などを挙げることができ、その他に
も金属キレート化合物等を挙げることができる。
ポリメチン系色素としては、例えば、1,3−ビス(p
−ジエチルアミノフェニル)プロパニウムアイオダイ
ド、1,1,3,3−テトラキス(p−ジエチルアミノフェニ
ル)プロペニウムブロマイド、1,1,3,3−テトラキス
(p−モルホリノフェニル)プロペニウムクロライド、
1,3−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−2−メチ
ルプロペニウムパークロレイト、1,2,3−トリス(p−
ジエチルアミノスチリル)カルボニウムテトラフルオロ
ボレート、1,3−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)
−1−(p−トリル)プロペニウムトシレート、1,1,5,
5−テトラキス(p−ジエチルアミノフェニル)ペンタ
ジエニウムパークロレイト、1,1,5,5−テトラキス(p
−ジエチルアミノフェニル)ペンタジエニウムアイオダ
イド、1,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)1,5−
ジフェニルペンタジエニウムブロマイド、1,5−ビス
(p−ジメチルアミノフェニル)−1,5−ビス(p−ア
ニシル)ペンタジエニウム六フッ化ヒ素、1−〔γ−
(p−ジメチルアミノフェニル)プロペニリデン〕−グ
アイアズレニウムアイオダイド、1,1,5,5−テトラキス
(p−ジエチルアミノフェニル)−3−メチルペンタジ
エニウムアイオダイド等を挙げることができる。
アズレン系色素としては、例えば、1,3−ビス(グア
イアズレニル)プロペニウムパークロレイト、1,3−ビ
ス(6′−t−ブチルアズレニル)プロペニウムアイオ
ダイド、1,5−ビス(グアイアズレニル)ペンタジエニ
ウムアイオダイド、1−グアイアズレニル−5−(6′
−t−ブチルアズレニル)ペンタジエニウムパークロレ
イト等を挙げることができる。
シアニン系色素としては、例えば1,1′,3,3′,3′−
ヘキサメチル−2,2′−インドカルボシアニンアイオダ
イド、1,1′,3,3,3′,3′−ヘキサメチル−2,2′−イン
ドジカルボシアニンパークロレイト、1,1′,3,3,3′,
3′−ヘキサメチル−2,2′−トリカルボシアニンテトラ
フルオロボレート、1,1′−ジエチル−3,3,3′,3′−テ
トラメチル−2,2′−インドジカルボシアニンブロマイ
ド、1,1′−ジプロピル−3,3,3′,3′−テトラメチル−
2,2′−インドカルボシアニンクロライド、1,1′−ジエ
トキシエチル−3,3,3′,3′−テトラメチル−2,2′−イ
ンドジカルボシアニンアイオダイド、[(3−(1,3,3
−トリメチル−2−インドリデン)メチリデン〕−2−
クロロ−1−シクロペンテ−1−イル]−メチリデン−
1,3,3−トリメチル−2−インドリウムパークロレイ
ト、[(3−(エチル−ベンゾ−1−チアゾリデン)メ
チリデン−2−クロロ−1−シクロペンテ−1−イル]
−メチリデン−3−エチルベンゾ−1−チアゾリウムパ
ークロレイト、3,3′−ジエチル−2,2′−チアシアニン
パークロレイト、3,3′−ジエチル−2,2′−チアカルボ
シアニンテトラフルオロボレート、3,3′−ジエチル−
2,2′−チアジカルボシアニントシレート、(1−メチ
ル−4−キノリノ)−(1,3,3−トリメチル−3H−1,7−
ジアザ−2−インデン)−トリメチンシアニンパークロ
レイト等を挙げることができる。
メロシアニン系色素としては、例えば、3−エチル−
5−[4−(3−エチル−2−ベンゾチアゾリリデン)
−2−ヘキセニリデン]ローダニン、2−[〔3−エチ
ル−4−オキソ−5−(1−エチル−4−キノリニリデ
ン)エチリデン−2−チアゾリニリデン〕メチル]−3
−エチルベンゾオキサゾリウムブロマイド等を挙げるこ
とができる。
ローダミン系色素としては、例えば、トリメチルロー
ダミンパークロレイト、ローダミンB等を挙げることが
できる。
ナフトキノン系色素としては、例えば、5,8−ビス
(メチルアミノ)−1,4−ナフトキノン、2,3−ジアミノ
−5−アミノ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジシアノ−
5、8−ビス(ブチルアミノ)−1、4ナフトキノン等
を挙げることができる。
ピリリウム系色素としては、2,6−ジフェニル−4−
[3−(1,3,3−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−イン
ドール−2−イリデン)−1−ペンテニル]チオピリリ
ウムパークロレイト、2、6−ジフェニル−4−[3−
(1,3,3−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール
−2−イリデン)−1−ペンテニル]セレナピリリウム
パークロレイト等を挙げることができる。
フルオレン系色素としては、例えば、3,6−ビス(ジ
エチルアミノ)−9−フェニルフルオレニウムブロマイ
ド、3、6−ビス(ジプロピルアミノ)−9−(p−ジ
プロピルアミノフェニル)フルオレニウムアイオダイド
等を挙げることができる。
アゾ色素としては、例えば、4−(5′−ニトロ−
2′−チアゾリルアゾ)−ジエチルアニリン、2−
(4′−ジメチルアミノフェニルアゾ)−N−メチルベ
ンゾチアゾリウムアイオダイド、4−フェニルアゾ−
4′−ジメチルアミノアゾベンゼン等を挙げることがで
きる。
金属キレート化合物としては、例えば、ビス(4−ジ
エチルアミノジチオベンジル)ニッケル、ビス(4,4′
−ジメトキシジチオベンジル)ニッケル、ビス(4,4′
−ジクロロジチオベンジル)ニッケル、ビス(4−メト
キシ−1,2−ジチオフェニル)ニッケル等を挙げること
ができる。
本発明の媒体が含有する感光性ハロゲン化銀として
は、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀
などを挙げることができ、これらは通常の写真乳剤に対
して行なわれるような化学増感、光学増感処理が施され
ていても良い。つまり、化学増感としては、硫黄増感、
貴金属増感、還元増感などを用いることができ、光学増
感としては従来よく知られている増感色素を用いた方法
などを適用できる。
本発明の媒体が含有する有機銀塩としては、脂肪族カ
ルボン酸、芳香族カルボン酸、メルカプト基またはα−
水素を有するチオカルボニル化合物、もしくはイミノ基
含有化合物などとの銀塩である。
脂肪族カルボン酸としては、酢酸、酪酸、こはく酸、
セバシン酸、アジピン酸、オレイン酸、リノール酸、リ
ノレン酸、酒石酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘ
ン酸、樟脳酸などがあるが、一般的に炭素数が少ない
程、銀塩としては不安定であるため、適度な炭素数をも
つものが好ましい。
芳香族カルボン酸としては、安息香酸誘導体、キノリ
ン酸誘導体、ナフタレンカルボン酸誘導体、サリチル酸
誘導体、没食子酸、タンニン酸、フタル酸、フェニル酢
酸誘導体、ピロメリット酸などがある。
メルカプト又はチオカルボニル基を有する化合物とし
ては、3−メルカプト、−4−フェニル−1,2,4−トリ
アゾール、2−メルカプトベンゾイミダゾール、2−メ
ルカプト−5−アミノチアジアゾール、2−メルカプト
ベンツチアゾール、S−アルキルチオグリコール酸(ア
ルキル基炭素数12ないし22)、ジチオ酢酸などジチオカ
ルボン酸類、チオステアロアミドなどチオアミド類、5
−カルボキシ−1−メチル−2−フェニル−4−チオピ
リジン、メルカプトトリアジン、2−メルカプトベンゾ
オキサゾール、メルカプトオキサジアゾール又は3−ア
ミノ−5−ベンジルチオ−1,2,4−トリアゾールなど米
国特許第4,123,274号記載のメルカプト化合物などが挙
げられる。
イミノ基を有する化合物としては、特公昭44−30270
号又は同45−18416号記載のベンゾトリアゾールもしく
はその誘導体、例えばベンゾトリアゾール、メチルベン
ゾトリアゾールなどアルキル置換ベンゾトリアゾール
類、5−クロロベンゾトリアゾールなどハロゲン置換ベ
ンゾトリアゾール類、ブチルカルボイミドベンゾトリア
ーゾルなどカルボイミドベンゾトリアゾール類、特開昭
58−118639号記載のニトロベンゾトリアゾール類、特開
昭58−118638号記載のスルホベンゾトリアゾール、カル
ボキシベンゾトリアゾームもしくはその塩、又はヒドロ
キシベンゾトリアゾールなど、米国特許4,220,709号記
載の1,2,4−トリアゾールや1H−テトラゾール、カルバ
ゾール、サッカリン、イミダゾールおよびその誘導体な
どが代表例として挙げられる。
本発明の媒体が含有する還元剤としては、熱増幅の過
程にて、下記またはの作用を示す還元剤などを挙げ
ることができる。
.酸化されると重合禁止能が増大する化合物を生じる
還元剤。なお、その重合禁止能とは、媒体が含有する重
合性ポリマー前駆体に対する重合禁止能である。
.重合性ポリマー前駆体に対する光重合開始剤として
作用する化合物を、酸化されることにより生じることの
できる還元剤。
上記還元剤を用れば、ポリマー前駆体の重合を光重
合により行なうことができ、先に述べたような、像露
光、熱増幅、重合の工程を全て露光におより行なう
ことができる。
上記還元剤としては、例えば、o−クロゾール、p
−クレゾール、2−tert−ブチルフェノール、3−tert
−ブチルフェノール、4−t−ブチルフェノール、4−
tert−アミルフェノール、p−ベンジルフェノール、5
−ヒドロキシヒドロインデン、オルソキシレノール、3
−ブチル−4−イソプロピルフェノール、テトラヒドロ
−β−ナフトール、3,4,5−トリメチルフェノール、2,
3,5−トリメチルフェノール、チラミン、チロミン、2,6
−ビス(ヒドロキシメチル)−p−クレゾール、6−ク
ロロ−m−クレゾール、4,6−ジクロロ−o−クレゾー
ル、o−アセチルフェノール、o−ヒドロキシフェニル
酢酸、p−ヒドロキシフェニル酢酸、2,2′−ブチレン
ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)などの
フェノール誘導体;例えばα−ナフトール、β−ナフト
ール、4−メトキシ−1−ナフトール、2−アセチル−
α−ナフトール、2−(N,N−ジエチルアミノメチル)
−α−ナフトール、α−ナフトール−4−スルホン酸ナ
トリウム、1,3−ナフタレンジオール、2−ヒドロキシ
−3−ナフトエ酸ヒドラジド、α−ナフトール−2−ス
ルホン酸カリウム、2−ヒドロキシ−1−ナフトアルデ
ヒド、1−ニトロ−2−ナフトール、1,7−ナフタレン
ジオール、2,3−ナフタレンジオール、1,7−ジヒドロキ
シ−6−ナフトエ酸、2,4−ジクロロ−1−ナフトール
などのナフトール誘導体;例えば8−ヒドロキシキノリ
ン、4,8−ジヒドロキシキノリン−2−カルボン酸、4
−ヒドロキシキノリン−2−カルボン酸などのヒドロキ
シキノリン誘導体;例えば2,3−ジヒドロキシキノキサ
リンなどの芳香族系ヒドロキシ化合物などを挙げること
ができる。なお、これらの2種以上を併用しても良い。
また、上記還元剤としては、代表的には、下記の式
により表記されるものが使用できる。
式中、Rは水素原子、置換もしくは未置換アルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラル
キル基、アルコキシアルキル基、アシル基を表し、r1,r
2,r3,r4,r5,r6,r7,r8は、各々独立して、水素原子、ハ
ロゲン原子、置換もしくは未置換アルキル基、アルコキ
シル基、ヒドロキシル基、置換もしくは未置換アミノ
基、アミドた基、アリール基、アルケニル基、アルキニ
ル基、カルボキシル基、スルホニル基、スルホキシル基
であり、互いに、同じであっても異なっていてもよい。
また、r1からr8あるいは、Rが2価の連結基となり、2
量体となってもよい。またr1とr2、r2とr3、r3とr4、r5
とr6、r6とr7、r7とr8が結合して、縮合環を形成しても
よい。
これらの合成方法は、アナーレン デア ケミー 37
9巻 67頁、ジャーナル オブ ケミカル ソサイティ
123巻 2029頁、ジャーナルオブ アメリカン ケミ
カル ソサイティ 70巻 3738頁、ベリヒテ デル ケ
ミー 63巻 1690頁、ベリヒテ デル ケミー 63巻
1301頁などに記載されている。
還元剤として、例えば、アントラヒドロキノン、1
−メチルアントラヒドロキノン、2−メチルアントラヒ
ドロキノン、1−エチルアントラヒドロキノン、2−エ
チルアントラヒドロキノン、1−アセチルアミノアント
ラヒドロキノン、2−アセチルアントラヒドロキノン、
アントラヒドロキノンモノメチルエーテル、アントラヒ
ドロキノンモノエチルエーテル、1−ヒドロキシアント
ラヒドロキノン、1,4−ジヒドロキシアントラヒドロキ
ノン、1−メチルアントラヒドロキノンモノメチルエー
テル、2−メチルアントラヒドロキノンモノメチルエー
テル、2−エチルアントラヒドロキノンモノエチルエー
テル、1−ジメチルアミノアントラヒドロキノン、1−
ジメチルアミノアントラヒドロキノンモノメチルエーテ
ル、2−アミノアントラヒドロキノン、2−ジエチルア
ミノアントラヒドロキノンモノメチルエーテル、2−プ
ロピオン酸アミドアントラヒドロキノン、1−クロロア
ントラヒドロキノン、1−クロロアントラヒドロキノン
モノプロピルエーテル、2−クロロアントラヒドロキノ
ン、2−クロロアントラヒドロキノンモノメチルエーテ
ル、1,5−ジクロロアントラヒドロキノンモノエチルエ
ーテル、1−ヒドロキシアントラヒドロキノン、1,4−
ジヒドロキシアントラヒドロキノン、ビス(アントラヒ
ドロキシ−2−)グリオキシル酸アミド等のアントラヒ
ドロキノン誘導体を挙げることができる。なお、これら
は2種以上併用してもよい。
本発明の媒体が含有する重合性ポリマー前駆体として
は、一分子中に反応性ビニル基を少なくとも1個持つ化
合物が利用でき、例えば、反応性ビニル基含有単量体、
反応性ビニル基含有オリゴマー及び反応性ビニル基含有
ポリマーからなる群より選択した1種以上を用いること
ができる。
これら化合物の反応性ビニル基としては、スチレン系
ビニル基、アクリル酸系ビニル基、メタクリル酸ビニル
基、アリル系ビニル基、ビニルエーテルなどの外に酢酸
ビニルなどのエステル系ビニル基など重合反応性を有す
る置換もしくは非置換のビニル基が挙げられる。
かかる条件を満たす重合性ポリマー前駆体の具体例は
次のとおりである。
例えば、スチレン、メチルスチレン、クロルスチレ
ン、ブロモスチレン、メトキシスチレン、ジメチルアミ
ノスチレン、シアノスチレン、ニトロスチレン、ヒドロ
キシスチレン、アミノスチレン、カルボキシスチレン、
アクリル酸、アクリル酸メチル、、アクリル酸エチル、
アクリル酸シクロヘキシル、アクリルアミド、メタクリ
ル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エーテル、メ
タクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル
酸フェニル、メタクリル酸シクロヘキシル、ビニルピリ
ジン、N−ビニルピロリドン、N−ビニルイミダゾー
ル、2−ビニルイミダゾール、N−メチル−2−ビニル
イミダゾール、プロピルビニルエーテル、ブチルビニル
エーテル、イソブチルビニルエーテル、β−クロロエチ
ルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル、p−メチ
ルフェニルビニルエーテル、p−クロルフェニルビニル
エーテルなどの一価の単量体;例えばジビニルベンゼ
ン、シュウ酸ジスチリル、マロン酸ジスチリル、コハク
酸ジスチリル、グルタル酸ジスチリル、アジピン酸ジス
チリル、マレイン酸ジスチリル、フマル酸ジスチリル、
β,β−ジメチルグルタル酸ジスチリル、2−ブロモグ
ルタル酸ジスチリル、α,α′−ジクロログルタル酸ジ
スチリル、テレフタル酸ジスチリル、シュウ酸ジ(エチ
ルアクリレート)、シュウ酸ジ(メチルエチルアクリレ
ート)、マロン酸ジ(エチルアクリレート)、マロン酸
ジ(メチルエチルアクリレート)、コハク酸ジ(エチル
アクリレート)、グルタル酸ジ(エチルアクリレー
ト)、アジピン酸ジ(エチルアクリレート)、マレイン
酸ジ(ジエチルアクリレート)、フマル酸ジ(エチルア
クリレート)、β,β−ジメチルグルタル酸ジ(エチル
アクリレート)、エチレンジアクリルアミド、プロピレ
ンジアクリルアミド、1,4−フェニレンジアクリルアミ
ド、1,4−フェニレンビス(オキシエチルアクリレー
ト)、1,4−フェニレンビス(オキシメチルエチルアク
リレート)、1,4−ビス(アクリロイルオキシエトキ
シ)シクロヘキサン、1,4−ビス(アクリロイルオキシ
メチルエトキシ)シクロヘキサン、1,4−ビス(アクリ
ロイルオキシエトキシカルバモイル)ベンゼン、1,4−
ビス(アクリロイルオキシメチルエトキシカルバモイ
ル)ベンゼン、1,4−ビス(アクリロイルオキシエトキ
シカルバモイル)シクロヘキサン、ビス(アクリロイル
オキシエトキシカルバモイルシクロヘキサル)メタン、
シュウ酸ジ(エチルメタクリレート)、シュウ酸ジ(メ
チルエチルメタクリレート)、マロン酸ジ(エチルメタ
クリレート)、マロン酸ジ(メチルエチルメタクリレー
ト)、コハク酸ジ(エチルメタクリレート)、コハク酸
ジ(メチルエチルメタクリレート)、グルタル酸ジ(エ
チルメタクリレート)、アジピン酸ジ(エチルメタクリ
レート)、マレイン酸ジ(エチルメタクリレート)、フ
マル酸ジ(エチルメタクリレート)、フマル酸ジ(メチ
ルエチルメタクリレート)、β,β′−ジメチルグルタ
ル酸ジ(エチルメタクリレート)、1,4−フェニレンビ
ス(オキシエチルメタクリレート)、1,4−ビス(メタ
クリロイルオキシエトキシ)シクロヘキサンアクリロイ
ルオキシエトキシエチルビニルエーテルなどの2価の単
量体;例えばペンタエリスリトールトリアクリレート、
ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリ
スリトールトリ(ヒドロキシスチレン)、ジペンタエリ
スリトールヘキサアクリレート、シアヌル酸トリアクリ
レート、シアヌル酸トリメタクリレート、1,1,1−トリ
メチロールプロパントリアクリレート、1,1,1−トリメ
チロールプロパントリメタクリレート、シアヌル酸トリ
(エチルアクリレート)、1,1,1−トリメチロールプロ
パントリ(エチルアクリレート)、シアヌル酸トリ(エ
チルビニルエーテル)、1,1,1−トリメチロールプロパ
ンと3倍モルのトルエンジイソシアネートとの反応物と
ヒドロキシエチルアクリレートとの縮合物、1,1,1−ト
リメチロールプロパンと3倍モルのヘキサンジイソシア
ネートとの反応物とp−ヒドロキシスチレンとの縮合物
などの3価の単量体;例えばエチレンテトラアクリルア
ミド、プロピレンテトラアクリルアミドなどの4価の単
量体など、更には、オリゴマー又はポリマーの末端に反
応性ビニル基を残した重合性ポリマー前駆体あるいはオ
リゴマー又はポリマーの側鎖に反応性ビニル基をつけた
重合性ポリマー前駆体などを挙げることができる。
なお、前述のようにこれらの重合性ポリマー前駆体を
2種以上用いてもよい。
本発明の画像形成媒体には、上述した熱変換材料、感
光性ハロゲン化銀、有機銀塩、還元剤および重合性ポリ
マー前駆体が必須成分として含有されていなければなら
ない。
本発明の画像形成媒体には、更に任意成分として、重
合開始剤を含有していることが望ましい。その重合開始
剤としては、光重合開始剤、熱重合開始剤のどちらかで
もよく、両者を併用することも可能である。ただし、光
重合開始剤を含有することは、先に述べたの重合過程
を露光により行なうことが容易となるので好ましい。
熱重合開始剤としては公知の開始剤などを使用でき、
例えばアゾ系開始剤、過酸化物系開始剤を挙げることが
できる。アゾ系開始剤とは分子中に窒素−窒素2重結合
を少なくとも1個以上有する有機化合物で、例えばアゾ
ビスイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサンカル
ボニトリル、アゾビスメチルフェネチルカルボニトリ
ル、アゾビスsec−アミロントリル、アゾビスフェニル
エタン、アゾビスシクロヘキシルプロピロニトリル、ア
ゾビスメチルクロロエタン、トリチルアゾベンゼン、フ
ェニルアゾイソブチロニトリル、9−(p−ニトロフェ
ニルアゾ)−9−フェニルフルオレンなどを挙げること
ができる。また、過酸化物系開始剤としては分子中に酸
素−酸素結合を少なくとも1個以上有する有機化合物で
あればほとんど全ての化合物が含まれる。たとえばメチ
ルエチルケトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパー
オキサイド、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンパー
オキサイド、メチルシクロヘキサノンパーオキサイド、
アセチルアセトンパーオキサイド、1,1′−ビス(ター
シャリイブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサン、1,1′−ビス(ターシャリイブチルパーオ
キシ)シクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス(ター
シャリイブチルパーオキシ)パレラート、2,2′−ビス
(ターシャリイブチルパーオキシ)ブタン、ターシャリ
イブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパー
オキサイド、ジイソプロピルペンピンハイドロパーオキ
サイド、パラーメンタンハイドロパーオキサイド、2,5
−ジメチルヘキサン−2、ジハイドロパーオキサイド、
1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキサイ
ド、ジターシャリイブチルパーオキサイド、ターシャリ
イブチルタミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイ
ド、α,α′−ビス(ターシャリイブチルパーオキシイ
ソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ター
シャリイブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(ターシャリイブチルパーオキシ)ヘキシン
−3、アセチルパーオキサイド、イソブチリルパーオキ
サイド、オクタノイルパーオキサイド、デカノイルパー
オキサイド、ラウロイルパーオキサイド、3,5,5−トリ
メチルヘキサノイルパーオキサイド、過酸化こはく酸、
過酸化ベンゾイル、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキ
サイド、m−トルオイルパーオキサイド、ジイソプロピ
ルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシル
パーオキシジカーボネート、ジノルマルプロピルパーオ
キシジカーボネート、ジ−2−エトキシエチルパーオキ
シジカーボネート、ジメトキシイソプロピルパーオキシ
カーボネート、ジ(3−メチル−3−メトキシブチル)
パーオキシジカーボネート、ターシャリイブチルパーオ
キシアセテート、ターシャリイブチルパーオキイソブチ
レート、ターシャリイブチルパーオキシピパレート、タ
ーシャリイブチルパーオキシネオデカノエート、ターシ
ャリイブチルパーオキシオクタノエート、ターシャリイ
ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエー
ト、ターシャリイブチルパーオキシラウレート、ターシ
ャリイブチルパーオキシベンゾエート、ジターシャリイ
ジパーオキシイソフタレート、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、ターシャリイブチ
ル酢酸化マレイン酸、ターシャリイパーオキシイソプロ
ピルカルボネート等を挙げることができが、本発明はこ
れらに限定されるものではなく、この他の公知の熱重合
開始剤も使用できる。
光重合開始剤としては、例えばカルボニル化合物、イ
オウ化合物、ハロゲン化合物、レドックス系光重合開始
剤等が挙げられる。
具体的には、カルボニル化合物としては、例えばベン
ジル、4,4′−ジメトキシベンジル、ジアセチル、カン
ファーキノンなどのジケトン類;例えば4,4′−ジエチ
ルアミノベンゾフェノン、4,4′−ジメトキシベンゾフ
ェノンなどのベンゾフェノン類;例えばアセトフェノ
ン、4−メトキシアセトフェノンなどのアセトフェノン
類;例えばベンゾインアルキルエーテル類;例えば2−
シクロロチオキサントン、2−5−ジエチルチオキサン
トン、チオキサントン−3−カルボン酸−β−メトキシ
エチルエステルなどのチオキサントン類;ジアルキルア
ミノ基を有するカルコン類およびスチリルケトン類;3,
3′カルボニルビス(7−メトキシクマリン)、3,3′−
カルボニルビス(7−ジエチルアミノクマリン)などの
クマリン類があげられる。
イオウ化合物としてはジベンゾチアゾリルスルフィ
ド、デシルフェニルスルフィド、などのジスルフィド類
などがあげられる。
ハロゲン化合物としては、例えば四臭化炭素、キノリ
ンスンスルホニルクロライド、トリハロメチル基を有す
るS−トリアジン類などがあげられる。
レドックス系の光重合開始剤としては、3価の鉄イオ
ン化合物(例えばクエン酸第2鉄アンモニウム)と過酸
化物などを組み合せて用いるものや、リボフラビン、メ
チレンブルーなどの光還元性色素とトリエタノールアミ
ン、アスコルビン酸などの還元剤を組み合せて用いるも
のなどがあげられる。
また以上に述べた光重合開始剤において、2種以上を
組み合せてより効率の良い光重合反応を得ることもでき
る。
この様な光重合開始剤の組み合せとしては、ジアルキ
ルアミノ基を有するカルコンおよびスチリルスチリルケ
トン類、クマリン類とトリハロメチル基を有すS−トリ
アジン類、カファーキノンとの組み合せなどがあげられ
る。
これらの重合開始剤もその2種以上を併用したり、上
述の化合物と組み合わせて用いてもよい。
本発明の画像形成媒体を、支持体上に画像形成層を積
層して形成する場合には、上記成分を、適宜用いられる
バインダーとともに溶剤に溶解して金属、プロスチッ
ク、紙などの支持体上に塗布乾燥して形成することがで
きる。
なお、記録媒体を所望の形状に成形する際のその形状
としては、平板、円筒状、ロール状など特に限定される
ものではない。層状に形成した場合の層厚としては、0.
1μm〜2mm、好ましくは1μm〜0.1mm程度とされる。
なお、画像形成層は、単一層に限定されるものではな
く、多層構成であってもよい。熱変換材料を銀塩とは異
なる層に入れた場合の熱変換材料層の層厚としては、0.
05μm〜1mm、好ましくは0.5μm〜500μmであり、熱
変換材料は支持体中に含有されていてもよい。
本発明に用いられる好適なバインダーは、広範な樹脂
から選択することができる。
具体的には例えばニトロセルロース、リン酸セルロー
ス、硫酸セルロース、酢酸セルロース、プロピオン酸セ
ルロース、酪酸セルロース、ミリスチン酸セルロース、
パルミチン酸セルロース、酢酸・プロピオン酸セルロー
ス、酢酸・酪酸セルロースなどのセルロースエステル
類;例えばメチルセルロース、エチルセルロース、プロ
ピルセルロース、ブチルセルロースなどのセルロースエ
ーテル類;例えばポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポル
酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタ
ール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンな
どのビニル樹脂類;例えばスチレン−ブタジエンコポリ
マー、スチレン−アクリロニトリルコポリマー、スチレ
ン−ブタジエン−アクリロニトリルコポリマー、塩化ビ
ニル−酢酸ビニルコポリマーなどの共重合樹脂類;例え
ばポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレー
ト、ポリブチルアクリレート、ポリアクリル酸、ポリメ
タクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリアクリロニトリ
ルなどのアクリル樹脂類;例えばポリエチレンテレフタ
レートなどのポリエステル類;例えば、ポリ(4,4−イ
ソプロピリデン、ジフェニレン−コ−1,4−シクロヘキ
シレンジメチレンカーボネート)、ポリ(エチレンジオ
キシ−3,3′−フェニレンチオカーボネート)、ポリ
(4,4′−イソプロピリデンジフェニレンカーボネート
−コ−テレフタレート)、ポリ(4,4′−イソプロピリ
デンジフェニレンカーボネート)、ポリ(4,4′−sec−
ブチリデンジフェニレンカーボネート)、ポリ(4,4′
−イソプロピリデンジフェニレンカーボネート−ブロッ
ク−オキシエチレン)などのポリアリレート樹脂類;ポ
リアミド類;ポリイミド類;エポキシ樹脂類;フェノー
ル樹脂類;例えばポリエチレン、ポリプロピレン、塩素
化ポリエチレンなどのポリオレフィン類;及びゼラチン
などの天然高分子などが挙げられる。
また、シアニン系色素、メロシアニン系色素、三角色
素などの増感色素等を含有させることもできる。
本発明の媒体における上記成分の好ましい配合比は次
の通りである。
有機銀塩1モルに対して、ハロゲン化銀を好ましく
は、0.001モル〜2モル、より好ましくは0.05〜0.4モル
含有させるのが望ましい。また、有機銀塩1モルに対し
て還元剤を好ましくは0.05モル〜3モル、より好ましく
は0.2〜1.3モル含有させるのが望ましい。更に、重合性
ポリマー前駆体100重量部に対して光重合開始剤あるい
は熱重合開始剤を好ましくは0.1重量部〜30重量部、よ
り好ましくは0.5〜重量部〜10重量部用いるのが望まし
い。また、還元剤1モルに対して光重合開始剤あるいは
熱重合開始剤を好ましくは0.01モル〜10モル、より好ま
しくは0.5モル〜3モル含有させるのが望ましい。
また、熱変換材料を銀塩層中に含有させる場合の熱変
換材料の含有量は、ハロゲン化銀塩、有機銀塩、還元
剤、重合性ポリマー前駆体、および適宜含されるバイン
ダーの総和100重量部に対して、1部〜100部、より好ま
しくは、3部〜30部である。
本発明の画像形成媒体は、先に述べたように、SHG光
とその基本波を用いた画像形成方法に有用である。以
下、非線形光学材料を利用したレーザ光の変調について
説明する。
レーザ光を非線形光学効果を用いて波長変換すること
により、基本波ωと波長変換された波ωを得ることが
出来、その結果大出力短波長レーザを小型の装置で得る
ことが可能となり、同時に(m−1)個の波長を得るこ
とも可能となる。
非線形光学効果とは、例えば下式(1)で示されると
ころの物質の非線形分極においてX(n)(n≧2)で表現
されるところの非線形感受率を用いたものである。
2次非線形感受率 光第2高調波発生 ω+ω→2ω 和・差周波発生 ω+ω→ω 光パラメトリック発振 ω→ω+ω 3次非線形感受率 光第3高調波発生 ω+ω+ω→3ω 四光波混合 ω±ω±ω→ω 電場磁誘起光第2高調波発生 ω+ω+0→2ω 三光波混合 −ω−ω+ω→ω−2ω 誘導ブリュアン、ラマン散乱 このような非線形感受率を有する化合物としては次に
示すようなものがある。
無機結晶 LiNbO3,KDP,LiIO3,ADP,等 有機結晶 尿素、α−レゾルシノール、m−ニトロアニ
リン、3−メチル−4−ニトロピリジン−1−オキサイ
ド、等 高分子 ポリフッ化ビニリデン、ポリ(シアン化ビニリ
デン−酢酸ビニル)等 高分子組成物 ポリオキシエチレン中にp−ニトロアニ
リンを溶解させたもの、ポリ−ε−カプロラクタム中に
p−ニトロアニリンを溶解させたもの 液晶 デシルオキシベンジリデンアニリド−2−メチル
ブチル−シンナメート、ペンチルオキシシアノビフェニ
ル 前記無機結晶および有機結晶は、使用するためには単
結晶化する必要があり、一般に困難である。さらに入射
レーザ光に対する光損傷のしきい値も低い。それと比較
して、高分子、高分子液晶、高分子組成物、高分子液晶
組成物は、素子化が容易でしかも非線形感受率が大きい
ために本発明に用いるには適している。
代表的な高分子組成物としては、ポリオキシアルキレ
ンマトリックス中に分子非線形感受率の大きな化合物を
加え、分子配列したものがある。
具体的にはポリオキシアルキレンは、下記式(2)で
示される。
R−O (2) 式中、Rは炭素数1〜6のアルキレン基を示し、nは
10〜200,000である。
Rは炭素数1〜6のアルキレン基を用いることが出来
るが、炭素数7以上では電子吸引性置換基と電子供与性
置換基を有する化合物との相溶性が減少してしまうため
に、優れた物性のフィルムを得ることは出来ない。この
中でRが炭素数2〜4のポリオキシアルキレンが特に好
ましい。
前記ポリオキシアルキレンは、マトリックスの1部で
あっても有効であり、共重合により他の化合物へ導入す
ることやブレンドによって他の化合物と混合することに
よっても利用可能である。
共重合による導入の方法としては次のようなものがあ
る。
下記一般式(I)に示すように主鎖ポリマーの側鎖と
して利用する この場合Aで示される主鎖の少なくとも一部に
R−Oで示されるポリオキシアルキレンが結合し
ていればよい。また架橋構造を有してもよい。
下記一般式(II)に示すように主鎖として繰り返しユ
ニットを構成して利用する −AR−OnBR−On1CR−On2 ……(I
I) A、B、C‥‥はそれぞれ同一の構造であっても違っ
てもよい。
前記、の構造が環状構造を構成したものを利用す
る。
ポリオキシアルキレンを有する化合物として、より具
体的には次のようなものがある。
R1COOROnCOOR2 (RはC1〜C6のアルキレン基を示す。R1,R2はC1〜C20
アルキル基を示す。n=2〜10000) (RはC1〜C6のアルキレン基を示す。R3,R4はHまたはC
1〜C20のアルキル基を示す。n、n1=2〜10000) HOR1OR2−On1R3On2H (R1,R2,R3はC1〜C6のアルキル基を示す。n,n1,n2=2
〜100000) (RはC1〜C6のアルキレン基を示す。n=10〜200000、
m=10〜100000。XはH、CH3またはハロゲン基を示
す。) (RはC1〜C6のアルキレン基、n=10〜100000、R1はC1
〜C18のアルキレン基、シクロヘキシレン基、フェニレ
ン基、ビフェニレン基、トルイレン基を示す。m=10〜
10000) (RはC1〜C6のアルキレン基、n=10〜100000、R1はC1
〜C18のアルキレン基、シクロヘキシレン基、フェニレ
ン基、ビフェニレン基、ターフェニレン基、トルイトン
基を示す。m=10〜10000) 前記に代表されるポリオキシアルキレンマトリックス
に混合して用いる大きな分子非線形感受率を有する化合
物としては、モノ置換ベンゼン誘導体、トリ置換ベンゼ
ン誘導体、テトラ置換ベンゼン誘導体、モノ置換ビフェ
ニル誘導体、ジ置換ビフェニル誘導体、トリ置換ビフェ
ニル誘導体、テトラ置換ビフェニル誘導体、モノ置換ナ
フタレン誘導体、ジ置換ナフタレン誘導体、トリ置換ナ
フタレン誘導体、テトラ置換ナフタレン誘導体、モノ置
換ピリジン誘導体、ジ置換ピリジン誘導体、トリ置換ピ
リジン誘導体、テトラ置換ピリジン誘導体、モノ置換ピ
ラジン誘導体、ジ置換ピラジン誘導体、トリ置換ピラジ
ン誘導体、テトラ置換ピラジン誘導体、モノ置換ピリミ
ジン誘導体、ジ置換ピリミジン誘導体、トリ置換ピリミ
ジン誘導体、テトラ置換ピリミジン誘導体、モノ置換ア
ズレン誘導体、ジ置換アズレン誘導体、トラ置換アズレ
ン誘導体、テトラ置換アズレン誘導体、モノ置換ピロー
ル誘導体、ジ置換ピロール誘導体、トリ置換ピロール誘
導体、テトラ置換ピロール誘導体、モノ置換チオフェン
誘導体、ジ置換チオフェン誘導体、トリ置換チオフェン
誘導体、テトラ置換チオフェン誘導体、モノ置換フラン
誘導体、ジ置換フラン誘導体、トリ置換フラン誘導体、
テトラ置換フラン誘導体、モノ置換ピリリウム塩誘導
体、ジ置換ピリリウム塩誘導体、トリ置換ピリリウム塩
誘導体、テトラ置換ピリリウム塩誘導体、モノ置換キノ
リン誘導体、ジ置換キノリン誘導体、トリ置換キノリン
誘導体、テトラ置換キノリン誘導体、モノ置換ピリダジ
ン誘導体、ジ置換ピリダジン誘導体、トリ置換ピリダジ
ン誘導体、テトラ置換ピリダジン誘導体、モノ置換トリ
アジン誘導体、ジ置換トリアジン誘導体、トリ置換トリ
アジン誘導体、モノ置換テトラジン誘導体、ジ置換テト
ラジン誘導体、モノ置換アンスラセン誘導体、ジ置換ア
ンスラセン誘導体、トリ置換アンスラセン誘導体、テト
ラ置換アンスラセン誘導体を用いることができる。
これらの化合物は電子供与性置換基を有しており、よ
り具体的にはアミノ基、アルキル基(メチル、エチル、
イソプロピル、n−プロピル、n−ブチル、t−ブチ
ル、sec−ブチル、n−オクチル、t−オクチル、n−
ヘキシル、シクロヘキシルなど)、アルコキシ基(メト
キシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシなど)、アルキ
ルアミノ(N−メチルアミノ、N−エチルアミノ、N−
プロピルアミノ、N−ブチルアミノなど)、ハイドロキ
シアルキルアミノ基(N−ハイドロキシメチルアミノ、
N−(2−ハイドロキシエチル)アミノ、N−(2−ハ
イドロキシプロピル)アミノ、N−(3−ハイドロキシ
プロピル)アミノ、N−(4−ハイドロキシ)ブチルア
ミノなど)、ジアルキルアミノ基(N,N−ジメチルアミ
ノ、N,N−ジエチルアミノ、N,N−ジプロピルアミノ、N,
N−ジブチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ、
N−メチル、N−プロピルアミノなど)、ハイドロキシ
アルキル−アルキルアミノ基(N−ハイドロキシメチル
−N−メチルアミノ、N−ハイドロキシメチル−N−エ
チルアミノ−N−ハイドロキシメチル−N−エチルアミ
ノ、N−(2−ハイドロキシエチル)−メチルアミノ、
N−(2−ハイドロキシエチル)−N−エチルアミノ、
N−(3−ハイドロキシプロピル)−N−メチルアミ
ノ、N−(2−ハイドロキシプロピル)−N−エチルア
ミノ、N−(4−ハイドロキシブチル)−N−ブチルア
ミノなど)、ジハイドロキシアルキルアミノ基(N,N−
ジハイドロキシメチルアミノ、N,N−ジ−(2−ハイド
ロキシエチル)アミノ、N,N−ジ−(2−ハイドロキプ
ロピル)アミノ、N,N−ジ−(3−ハイドロキシプリピ
ル)アミノ、N−ハイドロキシメチル−N−(2−ハイ
ドロキシエチル)アミノなど)、メルカプト基、ハイド
ロキシ基又はプロトン基がある。又、これらの化合物は
電子吸引性置換基を有しており、より具体的にはニトロ
基、シアノ基、ハロゲン原子(塩素原子、臭素原子)、
トリフルオロメチル基、カルボキシル基、カルボキシエ
ステル基、カルボニル基又はスルホニル基がある。
このような化合物を含有する高分子組成物である非線
形光学材料はアセトニトリル・ベンゼン等の溶媒に可溶
であり、フィルム化や塗布性に優れている。
レーザ光を前記非線形光学材料へ入射し、非線形光学
効果により波長変換を行なうためには、入射する基体レ
ーザ光と波長変換された光が干渉して減衰しないように
位相整合を行なう必要がある。位相整合の方法としては
下記に示すようなものがあり、素子形態に応じて適した
方法が選択される。
単結晶もしくはバルク材料において屈折率の異方性を
用いる 光ファイバー、光導波路においてモードの差を用いる 光ファイバー、光導波路においてチェレンコフ放射を
用いる 薄膜素子において2次元位相整合を用いる例えば、1
軸性結晶もしくは1軸性バルク材料において屈折率の異
方性を用いて位相整合をとることが可能である。光学主
軸とのなす角をθとし、常光線に対する屈折率をno
異常光線に対する屈折率をneとしたとき、光第2高調波
発生においてne<noであれば下記式(3)(4)のいず
れかを満たせば位相整合が可能である。
光ファイバー、光導波路においては、TEモードとTMモ
ードの見かけの屈折率が一致する膜厚もしくは径を選択
することによって位相整合が可能である。
チェレンコフ放射においては、ωとωの周波数にお
いて位相速度に一致する角度θへ波長変換光が放射され
る。
以上のようにして構成された素子は、レーザパワー密
度、位相整合長、非線形感受率等によって決まる変換効
率で基本レーザ光を波長変換する。このとき基本レーザ
光も波長変換光と同時に取り出すことが可能であり、こ
れによって使用できるレーザ光が多波長化され、乾式銀
塩の感光波長域を自由に選択することが可能となる。
次に、本発明の媒体に対して露光を行なう記録装置の
例を示す。
第1図は、SHG光とその基本波を照射する記録装置の
構成の一例を示す模式図である。この装置においては、
変調信号発生器1により変調しつつ半導体レーザ2から
レーザ光を発振させ、そのレーザ光を薄膜導波路型非線
形光学素子3に入射させ、SHG光を発生させ、そのSHG光
をミラー4に反射させ、ダイクロイックミラー5で基本
波光と光軸をあわせて、本発明の画像形成媒体6にデジ
タル露光を行なう。なお、図示していないが、画像形成
媒体6は、回転ドラム状である。また、この装置におい
ては、SHG光と基本波光の光軸を合わせているが、必ず
しも合わせる必要はない。
第2図は記録装置の構成の他の例を示す模式図であ
り、光ファイバー化された非線形光学素子7を用いて、
ポリゴンミラー8で走査させる装置である。図中、9は
レーザ光源、10はレーザ変調器、11は変調信号発生器、
12はf・θレンズ、13はガルバノミラーである。
本発明の媒体に形成されたポリマー潜像は、それ自体
を刷版として利用することができる。また、重合部−未
重合部の接着性の差を利用して、受像紙にピールアパー
ト法により分離する方法や、トレーニング処理により未
重合部にトナーを付着させる方法や、あらかじめ画像形
成媒体に含有させておいた染料、顔料を受像紙に拡散転
写、昇華転写する方法などにより、ポリマー潜像に応じ
たカラー画像を得ることができる。また、イエロー、マ
ゼンタ、シアン用の3枚の媒体を用いて、フルカラーの
画像を得ることもできる。
なお、その画像形成方法として、画像形成層の上に受
像紙をあらかじめ設けてもよいし、記録前にラミネート
して挟持してもよい。受像紙の基材は、上記支持体と同
一のものであってもよいが、重合部と未重合部の接着力
の差を安定して剥離画像として取り出すために、異なっ
た材質あるいは一方を表面処理したものを用いるのが好
ましい。表面処理剤としては、界面活性剤、表面改質
剤、金属薄膜、シラン処理剤、接着剤などを用いること
ができる。
〔実施例〕
次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。な
お、以下の記載において「部」は、重量基準である。
実施例1 まず、トルエン60部にベヘン酸3部を溶解させ、その
後暗室にてベヘン酸銀5部を加え、ホモミキサーを用い
て6000回転で7分間分散した。次いで、臭化銀0.7部、
ポロビニルブチラール(商品名:エキストランBM−1、
積水化学社製)3部を加え、2時間撹拌を続けた。その
後、35℃に加温しながら、アジピン酸0.5部、フタラジ
ノン0.8部を加え、30分間撹拌を行ない、A液を得た。
一方、これとは別に、トルエン40部にミヒラーズケト
ン0.9部、p−ジメチルアミノ安息香酸エチル0.4部、ト
リメチロールプロパントリアクリレート25部、4−メト
キシナフトール0.6部を加え、B液を得た。
このA液とB液とを混合し、カーボンブラックが層厚
10μmに塗布されたPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)フィルムに塗布、乾燥して、厚さ4μmの画像形成
層を得た。この上に2μmPVA(ポリビニルアルコール)
層を設けて、本発明の画像形成媒体を得た。
こうした得た画像形成媒体に第1図に示すような構成
の記録装置(半導体レーザ:発振波長830nm、出力100m
W、非線形光学素子:LiNbO3、松下電器製)を用いて、SH
G光と基本波を(同時に)照射した。その後、UV露光機
(USH−500D、牛尾社製)を用いて、4秒間前面露光し
た。PVA層を水洗除去したのち、エタノール浴でエッチ
ング処理すると、SHG光の未露光部分が画像状に残っ
た。
実施例2 1,1,5,5−テトラキス(p−ジエチルアミノフェニ
ル)ペンタジエニウムアイオダイド5部、ポリビニルブ
チラール(商品名:BX−1、積水化学社製)10部を、n
−ブタノール/ジアセトンアルコール/ジクロロエタン
(2/2/1)混合溶剤100部に溶解させた。これを25μmの
PETフィルムに塗布、乾燥して、厚さ1μmの画像形成
層を得た。この層の上に、厚さ1μm未満のPVA層を設
けた。暗室にて、そのPVA層の上に、実施例1にて調製
した感光液を用いて、4μmの画像形成層を形成し、更
に2μmのPVA層を設けた。
こうして得た画像形成媒体に、実施例1と同じ記録装
置を用いて、SHG光と基本波を照射した。その後、実施
例1と同じUV露光機を用いて、4秒間全面露光した。PV
A層を水洗除去したのち、エタノール浴でエッチング処
理すると、SHG光の未露光部分が画像状に残った。
実施例3 1,1,5,5−テトラキス(p−ジエチルアミノフェニ
ル)ペンタジエニウムアイオダイド2部を加えた以外は
実施例1と同様にして、B液を調製した。これと実施例
1と同じA液とを このA液とB液とを混合した(カーボンブラックは入れ
ない)。この分散液を、PETフィルムに塗布、乾燥し
て、厚さ6μmの画像形成層を得た。この上に2μmの
PVA層を設けて、本発明の画像形成媒体を得た。
こうして得た画像形成媒体に、実施例1と同様にして
記録および全面露光を行なった。PVA層を水洗除去した
のち、エタノール浴でエッチング処理すると、SHG光の
未露光部分が画像状に残った。
実施例4 ペンタエリスリトールトリアクリレート9.5部、ジク
ロロメタン12.5部、8重量%のPVA水溶液75部、5重量
%のp−ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ水溶液3.3
部から成る混合液を、ホモミキサーを用いて6000rpmに
て10分間乳化した。これに、臭化銀乳剤(ゼラチン7重
量%、臭化銀10重量%)1.5部、ベンゾトリアゾール銀
乳剤(ゼラチン7重量%、ベンゾトリアゾール銀6.3重
量%)6部、ソルビトール3部、10重量%ゼラチン水溶
液4部、水20部を加え、撹拌し、その後、アゾビスイソ
ブチロニトリル0.8部、4−メチル−1−フェニル−3
−ピラゾリドン0.9部のメタノール溶液29部を加え、感
光液を調製した。
これに、カーボンブラックを10重量%になるように混
入した。これを、50μmPETフイルムに塗布、乾燥して、
厚さが4μmの画像形成層を得た。この上に6μmPET層
フィルムをラミネートして、本発明の画像形成媒体を得
た。
こうして得た画像形成媒体に、実施例1と同様にして
記録および全面露光を行なった。ラミネートフィルムを
剥離したのち、水洗すると、SHG光の露光部分が画像状
に残った。
〔発明の効果〕
以上説明してきたように本発明の媒体は、小型、低コ
ストの記録装置により、比較的短時間で画像を形成でき
る画像形成媒体である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明の画像形成媒体に露光を
行なう記録装置の構成の例を示す模式図である。 2……半導体レーザ、3……非線形光学素子 5……ダイクロイックミラー、6……画像形成媒体 7……非線形光学素子、9……レーザ光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井阪 和夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−70836(JP,A) 特開 昭61−69062(JP,A) 特開 昭63−161445(JP,A) 特開 昭63−100451(JP,A) 特開 昭53−50753(JP,A) 特公 昭44−17733(JP,B1)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光性ハロゲン化銀、有機銀塩、還元剤お
    よび重合性ポリマー前駆体を含む画像形成媒体におい
    て、光を熱に変換する材料を更に含むことを特徴とする
    画像形成媒体。
  2. 【請求項2】光重合開始剤を含有する請求項1記載の画
    像形成媒体。
  3. 【請求項3】熱重合開始剤を含有する請求項1記載の画
    像形成媒体。
  4. 【請求項4】光を熱に変換する材料の含有量が、ハロゲ
    ン化銀、有機銀塩、還元剤、重合性ポリマー前駆体およ
    び適宜含有されるバインダーの総和100重量部に対し
    て、1〜100重量部含有する請求項1記載の画像形成媒
    体。
  5. 【請求項5】光を熱に変換する材料の含有量が3〜30重
    量部である請求項4記載の画像形成媒体。
  6. 【請求項6】感光性ハロゲン化銀、有機銀塩、還元剤、
    重合ポリマー前駆体および光を熱に変換する材料を画像
    形成媒体に像露光を行うことにより露光部分のハロゲン
    化銀から銀核を発生させる工程、 銀核が発生した画像形成媒体に対し、光を熱に変換する
    材料が吸収する波長の光で露光することにより熱増幅を
    行う工程、 および 重合性ポリマー前駆体を露光により光重合させてポリマ
    ー潜像を形成する工程、を有することを特徴とする画像
    形成方法。
  7. 【請求項7】レーザ光と非線形光学素子を用いて得られ
    る第二次高調波を像露光としておよびその基本波を熱増
    幅のための露光として用いる請求項6記載の画像形成方
    法。
JP63287736A 1988-03-11 1988-11-16 画像形成媒体 Expired - Lifetime JP2582876B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63287736A JP2582876B2 (ja) 1988-11-16 1988-11-16 画像形成媒体
EP89302378A EP0332455B1 (en) 1988-03-11 1989-03-10 Photosensitive material and image forming method
DE68926587T DE68926587T2 (de) 1988-03-11 1989-03-10 Photoempfindliches Material und Verfahren zur Bildherstellung
US07/322,123 US5041369A (en) 1988-03-11 1989-03-13 Photosensitive material and image forming method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63287736A JP2582876B2 (ja) 1988-11-16 1988-11-16 画像形成媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02135336A JPH02135336A (ja) 1990-05-24
JP2582876B2 true JP2582876B2 (ja) 1997-02-19

Family

ID=17721093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63287736A Expired - Lifetime JP2582876B2 (ja) 1988-03-11 1988-11-16 画像形成媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2582876B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2645331B2 (ja) * 1990-09-10 1997-08-25 富士写真フイルム株式会社 画像形成方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5815320B2 (ja) * 1976-10-19 1983-03-24 プロセス資材株式会社 熱記録材料および方法
JPS6169062A (ja) * 1984-09-12 1986-04-09 Fuji Photo Film Co Ltd 画像形成法
JPH0661002B2 (ja) * 1985-09-24 1994-08-10 富士写真フイルム株式会社 画像記録方法
JPS63100451A (ja) * 1986-06-21 1988-05-02 Konica Corp ハロゲン化銀写真感光材料の露光方法
JPH089272B2 (ja) * 1986-12-25 1996-01-31 株式会社巴川製紙所 転写記録媒体および転写記録方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02135336A (ja) 1990-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0332455B1 (en) Photosensitive material and image forming method
JP2768481B2 (ja) 感光体、感光材料および画像形成方法
US5064744A (en) Photosensitive material and image forming method
US5171657A (en) Light sensitive image forming medium
JP2582876B2 (ja) 画像形成媒体
US5415974A (en) Photosensitive material and image forming method using same
US5187041A (en) Image forming method and image forming apparatus
EP0363790B1 (en) Image forming method and image forming medium
US5393638A (en) Image forming method
JPH02183248A (ja) 画像形成方法
JPH03135564A (ja) 画像形成方法および画像形成媒体
US5374496A (en) Image forming method
JPH01229693A (ja) 光記録媒体、光記録方法および光記録装置
JPH0456862A (ja) 感光体および画像形成方法
US5260164A (en) Photosensitive material and image forming method
JPH02181745A (ja) 画像形成媒体
JPH05249605A (ja) 感光体及び画像形成方法
JPH03163454A (ja) 感光体及びそれを用いた画像形成方法
JPH04127156A (ja) 感光体および画像形成方法
JPH0659381A (ja) 乾式銀塩感光体及び画像形成方法
Marshall et al. Photography via Photoacid Generation and Amplification
JPH0365951A (ja) 感光体及び画像形成方法
JPH08305026A (ja) 画像記録方法
JPH05150394A (ja) 乾式銀塩感光体及びこの感光体を用いた画像形成方法
JPH02151864A (ja) 画像形成媒体

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081121

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term