JP2582842Y2 - 建築工事用養生ネット - Google Patents
建築工事用養生ネットInfo
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- JP2582842Y2 JP2582842Y2 JP1993046641U JP4664193U JP2582842Y2 JP 2582842 Y2 JP2582842 Y2 JP 2582842Y2 JP 1993046641 U JP1993046641 U JP 1993046641U JP 4664193 U JP4664193 U JP 4664193U JP 2582842 Y2 JP2582842 Y2 JP 2582842Y2
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- JP
- Japan
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- net
- curing
- floor
- rail
- curing net
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建築工事における墜落
や転落事故の防止対策用、および、飛来落下物の防護対
策用の養生ネットの構造に関するものである。
や転落事故の防止対策用、および、飛来落下物の防護対
策用の養生ネットの構造に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】従来、例えば、RC、SRC
構造の中高層住宅の建築工事においては、廊下、ベラン
ダ、バルコニー等の外部足場を省力化するために、次の
ような試みがなされてきた。 (1)ビルトレス(SRGタカミヤ(株)製)などの吊
り足場を使用し、スラブ下端にはね出し足場を設け、そ
の外側に単管を取り付けた後、養生ネットを張る仮設工
法。 (2)ベランダキャッチャー(丸井産業製)又はベラン
ダ鼻先にクランプをアンカー止めし、これらに単管を取
り付け、養生ネットを張る工法。
構造の中高層住宅の建築工事においては、廊下、ベラン
ダ、バルコニー等の外部足場を省力化するために、次の
ような試みがなされてきた。 (1)ビルトレス(SRGタカミヤ(株)製)などの吊
り足場を使用し、スラブ下端にはね出し足場を設け、そ
の外側に単管を取り付けた後、養生ネットを張る仮設工
法。 (2)ベランダキャッチャー(丸井産業製)又はベラン
ダ鼻先にクランプをアンカー止めし、これらに単管を取
り付け、養生ネットを張る工法。
【0003】これらの従来工法は、外部足場工法と比較
して経済性や施工性に優れているものの、次のような問
題点を有している。 (1)組立時に於ける安全上の問題 組立作業床はコンクリート打設レベルで、この作業床よ
り上方3.7m〜4.0m程度の施工が必要となり、外
部に安全設備がない状態で、組立及びネット張り作業を
しなければならない。又、この作業高さでは、組立時、
内側に簡易足場が必要となる。
して経済性や施工性に優れているものの、次のような問
題点を有している。 (1)組立時に於ける安全上の問題 組立作業床はコンクリート打設レベルで、この作業床よ
り上方3.7m〜4.0m程度の施工が必要となり、外
部に安全設備がない状態で、組立及びネット張り作業を
しなければならない。又、この作業高さでは、組立時、
内側に簡易足場が必要となる。
【0004】(2)架払い手間の問題 工事の進捗状況に応じて、各階毎に同じ組立作業を始め
から行なわなければならず、部材の転用盛り上げができ
ない。また、部材の運搬、移動量が多い。 (3)強度の問題 風荷重を考慮した強度設定では、構成部材の大型化によ
り重量が増して、作業性が著しく低下する。一方、軽量
化を図るためには、風の状況により養生ネットの架払い
作業が必要となる。 (4)施工順序の問題 組立から仕上工事までの施工順序がシステム化されてお
らず、ダメ工事が残り本工事に対する影響が過大とな
る。
から行なわなければならず、部材の転用盛り上げができ
ない。また、部材の運搬、移動量が多い。 (3)強度の問題 風荷重を考慮した強度設定では、構成部材の大型化によ
り重量が増して、作業性が著しく低下する。一方、軽量
化を図るためには、風の状況により養生ネットの架払い
作業が必要となる。 (4)施工順序の問題 組立から仕上工事までの施工順序がシステム化されてお
らず、ダメ工事が残り本工事に対する影響が過大とな
る。
【0005】さらに、特開平5−86734号公報によ
れば、養生ネットを作業階層の上昇に伴って自動的にせ
り上げる装置も公知となっている。同装置は、上下のア
ームを利用して支持フレームまたは養生ネット張設フレ
ームをベランダ手摺に掛合支持させた状態で、昇降駆動
手段により、当該支持フレームまたは養生ネット張設フ
レームを交互に上昇移動させるものであるが、多数の装
置構成部材を必要とする上に、装置の構成機構および動
力機構も複雑なものとなっている。
れば、養生ネットを作業階層の上昇に伴って自動的にせ
り上げる装置も公知となっている。同装置は、上下のア
ームを利用して支持フレームまたは養生ネット張設フレ
ームをベランダ手摺に掛合支持させた状態で、昇降駆動
手段により、当該支持フレームまたは養生ネット張設フ
レームを交互に上昇移動させるものであるが、多数の装
置構成部材を必要とする上に、装置の構成機構および動
力機構も複雑なものとなっている。
【0006】
【考案の目的】本考案は上記問題点を解決するものであ
り、簡易な資材構成により、施工性および経済性に優れ
た建築工事用養生ネットを提供することを考案の目的と
するものである。
り、簡易な資材構成により、施工性および経済性に優れ
た建築工事用養生ネットを提供することを考案の目的と
するものである。
【0007】
【考案の構成】本考案に係る建築物外周部に仮設する工
事用養生ネットは、少なくとも建築物の2階高の長さを
有するとともに、その上端部と下方部には水平パイプが
取着され、これらの水平パイプの両端部を当該建築物外
周部に垂直方向に設置されたガイドレールの案内溝に沿
って移動自在に設けてあり、当該ガイドレールは建築物
外周部にブラケットを介して着脱自在に設置されたこと
を特徴とするものである。
事用養生ネットは、少なくとも建築物の2階高の長さを
有するとともに、その上端部と下方部には水平パイプが
取着され、これらの水平パイプの両端部を当該建築物外
周部に垂直方向に設置されたガイドレールの案内溝に沿
って移動自在に設けてあり、当該ガイドレールは建築物
外周部にブラケットを介して着脱自在に設置されたこと
を特徴とするものである。
【0008】
【作用】建築物外周部に並列設置したブラケットにガイ
ドレールを取付けた後、養生ネットをガイドレールの下
端部から挿入し、同ガイドレールに沿って養生ネットを
引き上げて張設する。ガイドレールは躯体の盛り上りに
伴い、上方へ延長、または下階部から上階部へと転用す
る。当該養生ネットは躯体工事の進捗に応じてガイドレ
ールに沿って盛り上げる。
ドレールを取付けた後、養生ネットをガイドレールの下
端部から挿入し、同ガイドレールに沿って養生ネットを
引き上げて張設する。ガイドレールは躯体の盛り上りに
伴い、上方へ延長、または下階部から上階部へと転用す
る。当該養生ネットは躯体工事の進捗に応じてガイドレ
ールに沿って盛り上げる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の好適な養生ネットを、マンシ
ョン躯体のベランダ外側に設置して落下養生を行った実
施例につき、図面に基づいて説明する。図1は養生ネッ
トの正面図であり、図2は同養生ネットの側面図であ
る。図1において、符号10は、ブレース11により垂
直方向に保持されたガイドレールであり、長さ2.65
mの各レール部材が継手部12により直線状に接続され
ている。ブレース11には、既存の足場建枠用ブレース
を使用する。
ョン躯体のベランダ外側に設置して落下養生を行った実
施例につき、図面に基づいて説明する。図1は養生ネッ
トの正面図であり、図2は同養生ネットの側面図であ
る。図1において、符号10は、ブレース11により垂
直方向に保持されたガイドレールであり、長さ2.65
mの各レール部材が継手部12により直線状に接続され
ている。ブレース11には、既存の足場建枠用ブレース
を使用する。
【0010】このガイドレール10、10間には、落下
防止のために張設されるネット20が上下方向に移動自
在に設けられており、ネット20の大きさは、横幅が約
1.8mで、長さが建物の階高2フロア分に上部仮設手
摺部(約1.0m)と下部水平落下養生部(約0.7
m)の長さを加えた一枚物で製作した。
防止のために張設されるネット20が上下方向に移動自
在に設けられており、ネット20の大きさは、横幅が約
1.8mで、長さが建物の階高2フロア分に上部仮設手
摺部(約1.0m)と下部水平落下養生部(約0.7
m)の長さを加えた一枚物で製作した。
【0011】図2に示すように、ガイドレール10は、
フロアnFとフロア(n+1)Fのはね出しコンクリー
ト13に取着されたブラケット14、14により2点で
支持される。
フロアnFとフロア(n+1)Fのはね出しコンクリー
ト13に取着されたブラケット14、14により2点で
支持される。
【0012】図3はブラケット取着部の詳細を示したも
のであり、同図(a)は、図2に記した円内を拡大して
示した図であり、図3(b)は、その平面図である。ブ
ラケット14は、はね出しコンクリート13の鼻先立上
りに挟み込み、ボルト15で締め付け固定される。ブラ
ケット14の先端側は型枠組必要寸法(300mm程
度)をはね出し、プレート16を固着する。このプレー
ト16にガイドレール10が固着される。
のであり、同図(a)は、図2に記した円内を拡大して
示した図であり、図3(b)は、その平面図である。ブ
ラケット14は、はね出しコンクリート13の鼻先立上
りに挟み込み、ボルト15で締め付け固定される。ブラ
ケット14の先端側は型枠組必要寸法(300mm程
度)をはね出し、プレート16を固着する。このプレー
ト16にガイドレール10が固着される。
【0013】本実施例のガイドレール10は、図3
(b)に示すように溝形鋼を用い、この溝形鋼2本を背
面で接合することにより高強度な構造としている。ガイ
ドレール10は、既製ハンガードアのレールを利用して
もよいし、軽量で強度的に有利な専用部材で製作しても
よい。いずれにしても、このようにして加工した後のガ
イドレール10の単位重量は、組払い時の一人作業が可
能な重量(20kg程度)とする。
(b)に示すように溝形鋼を用い、この溝形鋼2本を背
面で接合することにより高強度な構造としている。ガイ
ドレール10は、既製ハンガードアのレールを利用して
もよいし、軽量で強度的に有利な専用部材で製作しても
よい。いずれにしても、このようにして加工した後のガ
イドレール10の単位重量は、組払い時の一人作業が可
能な重量(20kg程度)とする。
【0014】図4は継手部12の拡大図であり、同継手
部12は、ガイドレール10より一回り大きい溝形鋼を
用い、その長さは、ガイドレール10の接続に必要な最
短長より300mm程度長めとする。このようにして、
継手部12の内部に長さ50〜200mmのレールピー
ス(図示せず。)を差し込みレールの総長さを調整する
ことにより、建築物の階高の変化に対応することが可能
となり、前記した一定長のレール部材を使用することが
できる。なお、ガイドレール10と継手部12は、所要
の荷重設定条件に適合することが必要である。
部12は、ガイドレール10より一回り大きい溝形鋼を
用い、その長さは、ガイドレール10の接続に必要な最
短長より300mm程度長めとする。このようにして、
継手部12の内部に長さ50〜200mmのレールピー
ス(図示せず。)を差し込みレールの総長さを調整する
ことにより、建築物の階高の変化に対応することが可能
となり、前記した一定長のレール部材を使用することが
できる。なお、ガイドレール10と継手部12は、所要
の荷重設定条件に適合することが必要である。
【0015】図4において符号18は、継手部12の側
面に取付けられたラッチ機巧であり、後述するパイプ2
2Aを下方から支持可能な構造を有している。
面に取付けられたラッチ機巧であり、後述するパイプ2
2Aを下方から支持可能な構造を有している。
【0016】ネット20は、図1に示すように、その上
端部と下方部がネット20の横幅にほぼ等しい長さのパ
イプ22A、22Bに取付けられている。図5は、図1
の継手部12とパイプ22Aとを上方から見た部分的な
平面図であり、パイプ22Aの両端部にはボルト23を
介してコマ24が取付けられ、このコマ24がガイドレ
ール10および継手部12の溝内を上下方向にスライド
可能となっている。なお、ボルト23を回転することに
より、ガイドレール10、10間の間隔に応じてパイプ
22Aの有効長さを微調整できるようになっている。
端部と下方部がネット20の横幅にほぼ等しい長さのパ
イプ22A、22Bに取付けられている。図5は、図1
の継手部12とパイプ22Aとを上方から見た部分的な
平面図であり、パイプ22Aの両端部にはボルト23を
介してコマ24が取付けられ、このコマ24がガイドレ
ール10および継手部12の溝内を上下方向にスライド
可能となっている。なお、ボルト23を回転することに
より、ガイドレール10、10間の間隔に応じてパイプ
22Aの有効長さを微調整できるようになっている。
【0017】ネット20は、上端部パイプ22Aと下方
部パイプ22Bとの中間部においてもガイドレール10
に案内されるように構成され、ネット20の左右の両縁
部は約450mmの間隔で、係止ピースを介してガイド
レール10に取付けられるようになっている。
部パイプ22Bとの中間部においてもガイドレール10
に案内されるように構成され、ネット20の左右の両縁
部は約450mmの間隔で、係止ピースを介してガイド
レール10に取付けられるようになっている。
【0018】図6は、ネット20の取付け状況を示す正
面図(a)と断面図(b)であり、小片状の係止ピース
25の一端(図6において、左端)にはネット20が締
結され、同ピース25の他端(同図において、右端)に
は、ガイドレール10の溝幅より短い長さのピン26が
嵌着しており、ネット20が上下方向にスライドする時
には係止ピース25も同時にスライドして、レール10
の溝から脱落しないように、かつ、レール10とネット
20を繋ぎ止め、両者間に間隙が生じないように規制さ
れている。
面図(a)と断面図(b)であり、小片状の係止ピース
25の一端(図6において、左端)にはネット20が締
結され、同ピース25の他端(同図において、右端)に
は、ガイドレール10の溝幅より短い長さのピン26が
嵌着しており、ネット20が上下方向にスライドする時
には係止ピース25も同時にスライドして、レール10
の溝から脱落しないように、かつ、レール10とネット
20を繋ぎ止め、両者間に間隙が生じないように規制さ
れている。
【0019】続いて、上記養生ネットの組払い作業につ
いて説明する。
いて説明する。
【0020】(1)ブラケットの取付け 先ず、図3に示すように、ブラケット14のアングルと
締め付けボルト15間に、躯体鼻先立上がりを挟み込
み、ボルト15のナットを締め付けてブラケット14を
固定する。ブラケット14の取付け間隔は、設置しよう
とするガイドレール10の間隔に合わせる。ただし、本
設手摺柱と重なる場合には、ブレース11の長さを変え
て対応する。
締め付けボルト15間に、躯体鼻先立上がりを挟み込
み、ボルト15のナットを締め付けてブラケット14を
固定する。ブラケット14の取付け間隔は、設置しよう
とするガイドレール10の間隔に合わせる。ただし、本
設手摺柱と重なる場合には、ブレース11の長さを変え
て対応する。
【0021】(2)ガイドレールの取付け 下階作業床nFに並列設置されたブラケット14のプレ
ート16に、下段レール10Aをボルト接合し、当該下
段レール10A、10A間にブレース11を取付ける。
この作業を桁行方向に連続して行う。
ート16に、下段レール10Aをボルト接合し、当該下
段レール10A、10A間にブレース11を取付ける。
この作業を桁行方向に連続して行う。
【0022】次に、下段レール10Aの上端部に取着さ
れた継手部12に中段レール10Bを差し込み、この中
段レール10Bにブレース11を張る。その後、中段レ
ール10Bを受けるブラケット14を中階作業床(n+
1)Fのはね出しコンクリート13に取付け、最後に上
段レール10Cを中段レール10Bの継手部12に差し
込む。上段レール10Cのブレース11は、1段取りと
しておく。ガイドレール10の接続・分離操作は、ガイ
ドレール10の溝と継手部12の溝とを嵌合することに
より容易かつ迅速に行うことができる。
れた継手部12に中段レール10Bを差し込み、この中
段レール10Bにブレース11を張る。その後、中段レ
ール10Bを受けるブラケット14を中階作業床(n+
1)Fのはね出しコンクリート13に取付け、最後に上
段レール10Cを中段レール10Bの継手部12に差し
込む。上段レール10Cのブレース11は、1段取りと
しておく。ガイドレール10の接続・分離操作は、ガイ
ドレール10の溝と継手部12の溝とを嵌合することに
より容易かつ迅速に行うことができる。
【0023】(3)養生ネットの取付け 予め、ネット20に上端部パイプ22Aと下方部パイプ
22Bをセットし、ネット20の両側には係止ピース2
5を取付けておく。このネット20を、下段レール10
Aの下端部より、先ずコマ24を差し込み、係止ピース
25を順次挿入し、最後に下方部パイプ22Bを差し込
む。次に、ガイドレール10に沿ってネット20を引き
上げ、ネット20が上段レール10Cに入ってからは中
階作業床(n+1)Fより、突き上げ棒にて上段レール
10Cの頂部のラッチ18に掛かるまで突きあげる。な
お、上端部パイプ22Aは、上階作業床(n+2)Fの
仮設用手摺として利用される。
22Bをセットし、ネット20の両側には係止ピース2
5を取付けておく。このネット20を、下段レール10
Aの下端部より、先ずコマ24を差し込み、係止ピース
25を順次挿入し、最後に下方部パイプ22Bを差し込
む。次に、ガイドレール10に沿ってネット20を引き
上げ、ネット20が上段レール10Cに入ってからは中
階作業床(n+1)Fより、突き上げ棒にて上段レール
10Cの頂部のラッチ18に掛かるまで突きあげる。な
お、上端部パイプ22Aは、上階作業床(n+2)Fの
仮設用手摺として利用される。
【0024】上記したように、ネット20は上端部パイ
プ22Aとラッチ18との係合により、張設、支持され
るが、強風時の対策としては、前記突き上げ棒にて、ラ
ッチ18を下方から開放することにより、ネット20を
回収し、本考案の養生ネットが風により倒壊することを
防止する。
プ22Aとラッチ18との係合により、張設、支持され
るが、強風時の対策としては、前記突き上げ棒にて、ラ
ッチ18を下方から開放することにより、ネット20を
回収し、本考案の養生ネットが風により倒壊することを
防止する。
【0025】(4)水平養生取付け 下方部パイプ22Bより下方部分のネット20を、内側
(建築物側)に引き入れてブラケット14に結束し、水
平養生とする。さらに、ブラケット14の天端に鋼製足
場板を敷き、結束して水平養生としてもよい。
(建築物側)に引き入れてブラケット14に結束し、水
平養生とする。さらに、ブラケット14の天端に鋼製足
場板を敷き、結束して水平養生としてもよい。
【0026】(5)盛り上げ 下階作業床nFと中階作業床(n+1)Fにおける作業
工程を終了した後、上階作業床(n+2)Fのコンクリ
ートを打設し、同床部の型枠を解体し、下階作業床nF
の本設手摺19が取り付けられた後、養生ネットの盛り
上げを行う。
工程を終了した後、上階作業床(n+2)Fのコンクリ
ートを打設し、同床部の型枠を解体し、下階作業床nF
の本設手摺19が取り付けられた後、養生ネットの盛り
上げを行う。
【0027】当該盛り上げ作業は、前記工程(1)、
(2)と同様にして、ブラケット14の取付け、ガイド
レール10の取付け後、ガイドレール10を数本、上段
レール10Cの継手部12に差し込んだ後、前記(3)
の要領でネット20を引き上げる。その後、下段レール
10A及びブラケット14を解体して上階作業床(n+
2)Fに引き上げ、これらのレール10A及びブラケッ
ト14は上階で再度使用する。上述した一連の組払い作
業(1)〜(5)は、当該養生ネットの内側から作業可
能である。
(2)と同様にして、ブラケット14の取付け、ガイド
レール10の取付け後、ガイドレール10を数本、上段
レール10Cの継手部12に差し込んだ後、前記(3)
の要領でネット20を引き上げる。その後、下段レール
10A及びブラケット14を解体して上階作業床(n+
2)Fに引き上げ、これらのレール10A及びブラケッ
ト14は上階で再度使用する。上述した一連の組払い作
業(1)〜(5)は、当該養生ネットの内側から作業可
能である。
【0028】コーナー部の仕舞方法としては、種々の変
形が可能であるが。例えば、レール10とブラケット1
4は前記と同じ部材を使用して、パイプ22A、22B
のコマ取り付け角度を変更する等の改造を行うことによ
り対応することができる。なお、このとき、ブレース1
1が架からない場合は、各床面より約1m上がった所に
中間手摺としてネット取付けパイプを入れてもよい。
形が可能であるが。例えば、レール10とブラケット1
4は前記と同じ部材を使用して、パイプ22A、22B
のコマ取り付け角度を変更する等の改造を行うことによ
り対応することができる。なお、このとき、ブレース1
1が架からない場合は、各床面より約1m上がった所に
中間手摺としてネット取付けパイプを入れてもよい。
【0029】なお、本考案の養生ネットは、足場建枠に
直接取付可能なアタッチメントを用いることにより、前
記ビルトレス足場等にも取付け可能となるから、適用範
囲が広い。
直接取付可能なアタッチメントを用いることにより、前
記ビルトレス足場等にも取付け可能となるから、適用範
囲が広い。
【0030】
【考案の効果】本考案は、外部足場を設けることなく建
築物の廊下、ベランダ、バルコニー周辺の落下養生を行
うものであり、経済性や施工性に優れるという所謂無足
場工法の長所を全て享受した上で、次のような効果を得
ることができる。
築物の廊下、ベランダ、バルコニー周辺の落下養生を行
うものであり、経済性や施工性に優れるという所謂無足
場工法の長所を全て享受した上で、次のような効果を得
ることができる。
【0031】即ち、本考案の養生ネットはガイドレール
に案内される可動式であり、簡易な資材構成により組払
い作業を行うことができ、盛り上げが容易である。ま
た、この養生ネットは躯体工事の進捗度に合わせて上部
への転用可能であり、下部にダメ工事が残らないという
利点も有している。
に案内される可動式であり、簡易な資材構成により組払
い作業を行うことができ、盛り上げが容易である。ま
た、この養生ネットは躯体工事の進捗度に合わせて上部
への転用可能であり、下部にダメ工事が残らないという
利点も有している。
【0032】また、本考案の養生ネットによれば、盛り
上げ前に階下の本設手摺を設置することができ、かつ、
型枠工事のスラブ施工時でも、スラブ型枠より1.0m
以上は外部手摺が設置される状態となるから、安全性が
極めて高い。さらに、強風時には養生ネットを迅速かつ
容易に降ろすことができるから、養生ネット設備自体の
安全性も高いなど、数多くの効果を有している。
上げ前に階下の本設手摺を設置することができ、かつ、
型枠工事のスラブ施工時でも、スラブ型枠より1.0m
以上は外部手摺が設置される状態となるから、安全性が
極めて高い。さらに、強風時には養生ネットを迅速かつ
容易に降ろすことができるから、養生ネット設備自体の
安全性も高いなど、数多くの効果を有している。
【図1】本考案の養生ネットにより落下養生を行った実
施例の正面図である。
施例の正面図である。
【図2】図1に示す実施例の側面図である。
【図3】ブラケットの取着部の詳細図である。
【図4】継手部12の拡大図である。
【図5】図1の継手部12とパイプ22Aとを上方から
見た部分平面図である。
見た部分平面図である。
【図6】ネット20の取付け状況を示す正面図(a)と
断面図(b)である。
断面図(b)である。
10 ガイドレール 12 継手部 14 ブラケット 20 ネット 22A、22B パイプ 25 係止ピース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 21/32
Claims (1)
- 【請求項1】 建築物外周部に仮設する工事用養生ネッ
トであって、同ネットは少なくとも建築物の2階高の長
さを有するとともに、その上端部と下方部には水平パイ
プが取着され、これらの水平パイプの両端部を当該建築
物外周部に垂直方向に設置されたガイドレールの案内溝
に沿って移動自在に設けてあり、当該ガイドレールは建
築物外周部にブラケットを介して着脱自在に設置された
ことを特徴とする建築工事用養生ネット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993046641U JP2582842Y2 (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 建築工事用養生ネット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993046641U JP2582842Y2 (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 建築工事用養生ネット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0714007U JPH0714007U (ja) | 1995-03-10 |
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- 1993-08-04 JP JP1993046641U patent/JP2582842Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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