JP2582694B2 - 湿式磁力濾過装置 - Google Patents

湿式磁力濾過装置

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JP2582694B2
JP2582694B2 JP3309728A JP30972891A JP2582694B2 JP 2582694 B2 JP2582694 B2 JP 2582694B2 JP 3309728 A JP3309728 A JP 3309728A JP 30972891 A JP30972891 A JP 30972891A JP 2582694 B2 JP2582694 B2 JP 2582694B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は湿式磁力濾過装置に係
り、詳しくは、内部に磁性球体が収容される外筒の周囲
に例えば磁気コイル等の磁化装置が配置され、この磁化
装置によって磁化された磁性球体によって処理液中の鉄
粉等の介在物を除去する湿式磁力濾過装置、つまり、マ
グネティックボ−ルフィルタにおいて、この内部に同心
円状に回転できる内筒を配置し、これら内筒等や外筒と
内筒の間に磁性球体を、例えば千鳥状に配列し、逆洗時
には内筒を回転させることにより磁性球体に回転を与
え、ボ−ルに付着した鉄粉等の介在物を排除する湿式磁
力濾過装置に関する。
【0002】 従来から、種々の湿式磁力濾過装置が提
案実施されている。この湿式磁力濾過装置は、マグネテ
ィックフィルタとも云われ、筒状体をなす外筒内に、例
えば、鉄球などの磁性球体を収容する収容室が形成さ
れ、この収容室内に多数の磁性球体が収容されている。
濾過時には、外筒内の収容室に収容される磁性球体を外
筒の外部から磁化し、これによって外筒上部から供給さ
れる処理液中の介在物を着磁吸収して排除する。
【0003】この湿式磁力濾過装置は一定の時間使用す
ると磁性球体の周囲に介在物が付着しその能力が低下す
る。このため、外筒上部からの処理液の供給を止め、そ
の代りに上部から圧縮空気で吹き払うなどの方法で、残
留処理液を排除する一方、次いで、外部からの磁性球体
励磁を止め、外筒下部から洗浄水を逆洗水として供給
し、磁性球体上に付着した介在物を上部から排除すると
いう、所謂逆洗を行ない、能力の回復を待って再び湿式
磁力濾過が行なわれる。
【0004】しかしながら、従来例の湿式磁力濾過装置
では、外筒内に磁性球体がランダムに充填されているこ
ともあって、逆洗時に磁性球体上に付着する鉄粉等の介
在物が仲々除去できないし、特に、処理液中に油分が多
く含まれているときには、この油分が磁性球体上の鉄粉
等の介在物を強固に粘着させているため、単に逆洗のみ
では除去できない。
【0005】 このため、逆洗時には逆洗水の圧力をあ
げ、この圧力で磁性球体を動かすことで、磁性球体表面
に付着した鉄粉等の介在物を剥離させることが行なわれ
ている。しかし、外筒内において上記の如くランダムに
配列されている場合には、磁性球体に処理液濾過の間
に、図6に示すように、処理液中に油脂分とともに含ま
れるスラッジ状介在物22によって隣接磁性球体14は
結合され一体化されている。このため、外筒の下部から
上向きに逆洗水として洗浄水を送って逆洗する時には、
図6で示すように、スラッジ状介在物22によって強固
結合された磁性球体14では、結合するスラッジ介在物
22が共通した軸になり、図6に矢印で示す方向に送ら
れる逆洗水の流動力によって、このスラッジ介在物22
の共通軸を中心として隣接する磁性球体14は、回転す
る。この回転によっては、スラッジ状介在物22には何
んら切断力やねじり力などを与えることができず、切断
剥離除去することができずに、排除されずに残ってしま
う。このため、逆洗効率が悪く、逆洗後の濾過効率にも
大きく影響する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記欠点の解
決を目的とし、具体的には、逆洗時に磁性球体表面に付
着するスラッジ等の介在物が容易に除去でき、なかで
も、処理液中の介在物に油脂分が含まれ、この介在物に
よって隣接磁性球体間が強固に結合されていても、容易
にこの結合が切断除去できる湿式磁力濾過装置を提案す
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
濾過装置は、内部に磁性球体が収容される外筒の周囲
に、この磁性球体を磁化する磁化装置が配置され、前記
外筒内を通過する処理液中に含まれる介在物を前記磁性
球体上に吸着除去して洗浄し、この洗浄された処理液を
前記外筒の下部から排出する湿式の磁力濾過装置におい
て、前記外筒の内部に同心円状に少なくとも1つの円筒
状の内筒を配置して、少なくともこの内筒と前記外筒と
の間に前記磁性球体が収容される収容室を形成し、更
に、前記内筒をその中心軸の周りで回転できるよう構成
して成ることを特徴とする。
【0008】そこで、これら手段たる構成ならびにその
作用について図面によって具体的に説明すると、次の通
りである。
【0009】 なお、図1は本発明の一つの実施例に係
る濾過装置の一部の断面として示す正面図である。図2
は図1における矢視A−A方向からの横断面図である。
図3は図1ならびに図2に示す濾過装置における逆洗時
の磁性球体の回転挙動の説明図である。図4は本発明の
他の実施例に係る濾過装置の一部を断面として示す正面
図である。図5は図4における矢視B−B方向からの横
断面図である。
【0010】 まず、図1において符号10は本発明の
一つの実施例に係る湿式磁力濾過装置を一般的に示す。
この装置10には円筒状の外筒11を設ける。この外筒
11内には後記の如く磁性球体14を収容する一方、外
筒11の上部に設けられた供給ダクト12から処理液を
磁性球体14の収容部分に供給し、外筒11内で磁性球
体14のところを通る間に処理液中の介在物は除去され
て、外筒11の下端に設けられた排出ダクト13から排
出される。また、外筒11中に収容された磁性球体14
を外部から励磁するために、外筒11の周囲に磁化装置
15が配置される。磁化装置15は外部から励磁できる
ものであればいずれにも構成できるが、一般には、コイ
ルを巻回した巻回体として構成する。
【0011】磁性球体14は通常鉄球から構成し、その
寸法は処理液の種類によっても異なるが、その直径は、
例えば、3.2〜15.88mm程度にし、しかも、外
筒11と内筒16との間や、内筒16相互間に形成され
る各収容室171、172の巾Wとの関連で、この巾W
が磁性球体14の直径Dの1.4倍以上で2倍以下にす
る。
【0012】次に、上記の通りに構成される濾過装置1
0において、その外筒11の内部に少なくとも一つの内
筒16を同心円状に配置し、このようにして、少なくと
もこの内筒16と外筒11との間に収容室171を形成
する。すなわち、図1ならびに図2に示す例において
は、1つの内筒16が配置され、この中に固定的に芯棒
161が配置されている。この場合には内筒16と外筒
11との間に環状の収容室171が形成されるほか、こ
れにともなって内筒16と芯棒161との間にも環状の
収容室172が形成され、芯棒161が固定的に配置さ
れている。これら各収容室171、172には磁性球体
14が挿入されると、各収容室171、172の巾が磁
性球体14の直径の1.4〜2倍に設定されているため
に、この磁性球体14はいずれかの壁面に接触していわ
ゆる千鳥状になるように配列される。
【0013】また、各内筒16の上端には連結部材18
の下端を取付け、連結部材の上端は取付け板19を介し
て回転軸20に結合する。回転軸はモ−タ21に結合し
て回転自在に構成し、モ−タ21は外筒11の上方に配
置する。
【0014】このように構成すると、外筒11と芯棒1
61との間において逆洗時に内筒16は、モ−タ21に
よって回転駆動され、この回転により各収容室171、
172内の磁性球体14は例えば図2の矢印方向に個別
的に動かされ、この回転駆動によって磁性球体14間を
連結しかつ表面に付着する介在物は切断剥離され、磁性
球体14相互間の接触点や、磁性球体14と外筒11、
内筒16ならびに芯棒161の接触点が入れ替ることに
よって、逆洗水が磁性球体14をくまなく洗うことにな
って逆洗効果を高めることができる。
【0015】すなわち、図1ならびに図2に示す如く、
外筒11内において同心円状に配置した内筒16によっ
て仕切って少なくとも1つの収容室171、172を形
成し、これら各収容室に磁性球体14を収容し、しか
も、内筒16は回転軸20によって回転自在に構成され
ている。
【0016】 従って、逆洗時には、外筒11ならびに
芯棒161が固定されているのに対し、内筒16が回転
されるため、内筒16に接触する磁性球体14は個別的
に内筒16の回転力によって回転し、同時に固定壁であ
る外筒11および芯棒161に接触する磁性球体も、間
接的に回転力を受けて相対的に回転する。このようにし
て、磁性球体14間にまたがって付着した鉄粉等の介在
物22(図6参照)は機械的に剥離、排除され、このと
きに、上記の如く各接触点が入れ替り、逆洗される。
【0017】なお、以上の通りの介在物の剥離除去は、
磁性球体14をいずれの態様で配置しても達成できる
が、各収容室171、172の巾を磁性球体14の直径
との関連で定めると、図1、図2ならびに図3に示す如
く、千鳥状に配列でき、その剥離除去や逆洗効果を一層
高めることができると共に、処理水の処理効果を一層向
上させることができる。
【0018】すなわち、千鳥状に配列されるときには、
介在物22が図3に示すように斜めに形成され、これを
ねじって切断剥離する力が大きくなり、更に、磁性球体
14が同じレベルに列べられているときと相違して介在
物22が生成しにくく、生成された介在物22が長くそ
の中央部では細くなり、切断剥離しやすくなる。また、
磁性球体14の周囲には比較的大きな間隙が形成され、
処理水はきわめて流通し易くなって、介在物22が一部
形成されても処理効果がそれほど落ちることがない。
【0019】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明で
は、回転する内筒で仕切って収容室を形成し、その収容
室内に磁性球体を配置し、好ましくは、各収容室の巾を
磁性球体の直径の1.4〜2倍に設定する。従って、逆
洗時には、内筒を回転することで磁性球体を回転するこ
とができ、付着力の強い鉄粉等の介在物の逆洗が可能と
なり、フィルタとしての初期性能を維持できるととも
に、分解メンテナンス周期を延ばすことができ、メンテ
ナンスコストを削減することができる。
【0020】また、従来は油が含まれた鉄粉等の介在物
の逆洗は、磁性球体への付着力が強く、逆洗できないた
め、マグネティックボ−ルフィルタには採用できなかっ
たが、本発明によると、油が含まれた液体中の鉄分除去
もできる。
【0021】 なお、上記例は、処理水が上部から下
部、逆洗水が下部から上部に流通する例を示したが、こ
の例にとらわれず、いずれの方向から流通する場合にも
適用できるし、更に、内筒は1つでなくとも複数個の内
筒を設けることができる。図4ならびに図5は本発明の
他の実施例を示し、外筒11の内に2つの内筒16、1
62が芯棒161を中心として同心円状に配置され、外
筒11、2つの内筒16、162の間でそれぞれ収容室
171、172、173が形成される。更に、このよう
に複数個の内筒16、162を配置する場合には、隣接
する内筒のうち、一方の内筒16を回転側にする一方、
他方の内筒162を固定側に構成する。すなわち、収容
室171内においては、固定されている外筒11に対し
て内筒16が回転されているために、その中に収容され
ている磁性球体14は洗浄時に回転され、上記の如く、
スラッジ状介在物22(図6参照)はねじられて切断さ
れる。また、収容室172内においては、一方の内筒1
6が回転されるのに対し他方の内筒162が固定されて
いるために、その中の磁性球体14も回転し、同様に、
スラッジ状介在物22(図6参照)はねじられて切断さ
れる。更に、収容室173内においても、他方の内筒1
62が固定されているのに反し、芯棒161がモータ2
1により回転されるため、同様に、スラッジ状介在物2
2(図6参照)がねじ切られて切断される。なお、上記
のように隣接する内筒16、162のうち、一方の内筒
16を回転し、他方の内筒162を固定させるのには、
一方の内筒16の上端を回転する連結部材18に取付け
結合して、内筒16は連結部材18により回転できるよ
う、構成し、他方の内筒162を固定している外筒11
の底板111に取付ければ十分である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施例に係る濾過装置の一部の
断面として示す正面図である。
【図2】図1における矢視A−A方向からの横断面図で
ある。
【図3】図1ならびに図2に示す濾過装置における逆洗
時の磁性球体の回転挙動の説明図である。
【図4】 本発明の他の実施例に係る濾過装置の一部を
断面として示す正面図である。
【図5】 図1における矢視B−B方向からの横断面図
である。
【図6】 従来例の濾過装置における逆洗時の磁性球体
の回転挙動の説明図である。
【符号の説明】
10 本発明に係る湿式磁力濾過装置 11 外筒 12 供給ダクト 13 排出ダクト 14 磁性球体 15 磁化装置 16 内筒 162 内筒 171 収容室 172 収容室 173 収容室

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に磁性球体が収容される外筒の周囲
    に、この磁性球体を磁化する磁化装置が配置され、前記
    外筒内を通過する処理液中に含まれる介在物を前記磁性
    球体上に吸着除去する温式の磁力濾過装置において、前
    記外筒の内部に同心円状に少なくとも1つの円筒状の内
    筒を配置して、少なくともこの内筒と前記外筒との間に
    前記磁性球体が収容される収容室を形成し、更に、前記
    内筒をその中心軸の周りで回転できるよう構成して成る
    ことを特徴とする湿式磁力濾過装置。
  2. 【請求項2】 前記外筒内に複数個の前記内筒を同心円
    状に配置し、前記外筒と最外側の内筒との間、隣接する
    内筒の間ならびに最内側の内筒の内側に、それぞれ磁性
    球体が収容される収容室を形成し、前記外筒と最外側の
    内筒との間の収容室においては最外側の内筒を中心軸の
    周りで回転できるよう構成し、隣接する内筒の間の収容
    室においては、いずれか一方の内筒をその中心軸の周り
    で回転できるよう構成して成ることを特徴とする請求項
    1記載の湿式磁力濾過装置。
  3. 【請求項3】 前記収容室の半径方向の幅が磁性球体の
    直径の1.4倍以上、2倍以下であることを特徴とする
    請求項1または2記載の湿式磁力濾過装置。
JP3309728A 1991-10-29 1991-10-29 湿式磁力濾過装置 Expired - Lifetime JP2582694B2 (ja)

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