JP3056213B2 - 放電加工機用フィルタのスラッジ除去装置及び方法 - Google Patents

放電加工機用フィルタのスラッジ除去装置及び方法

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JP3056213B2
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤーカット
等の放電によって金属を加工する放電加工機に関し、特
に、加工液の循環経路に配置される放電加工機用フィル
タに対して用いられ、フィルタに付着したスラッジを除
去する放電加工機用フィルタのスラッジ除去装置及び方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤーカット放電加工機では、加工槽
内の加工液中に被加工物を浸漬して、加工用ワイヤ電極
と被加工物との間に断続的な放電を生じさせることによ
り、被加工物を局部的に溶融させて切断等の加工を行
う。加工液としては、所定の絶縁耐力を有し、低い粘度
をもって被加工粉(スラッジ)の除去が容易であること
などの条件を満たす必要があり、従来、水を主剤とした
ものが用いられている。使用済みの加工液にはスラッジ
が含まれるが、このスラッジは加工液の循環経路に配置
されたフィルタで除去され、更に絶縁抵抗を高めるため
に一部をイオン交換樹脂を介して再利用される。イオン
交換によってスラッジは水酸化合物となるためねばりが
あり、数μm〜1mmまでの様々な粒径の粉体を含む。
【0003】従来、加工液中に含まれるスラッジを除去
するフィルタとして、例えば濾過面積を高めるために花
弁状に形成された濾紙の表面に白土の層を形成したフィ
ルタエレメント等が使用されている(例えば特開昭59
−64234号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、放電加
工機用に用いられるこの種のフィルタは、どれもコスト
が高く、メンテナンスの費用が高いという問題がある。
特に近年、ワイヤーカット装置の高性能化及びワイヤー
断面積の微細化に伴って加工液中のスラッジの量は益々
増加し、粒径も5μm以下と、より一層微細化する傾向
にある。このため、従来のフィルタを用いた場合、20
時間程度の連続運転でフィルタが目詰まりを起こしてフ
ィルタ交換が必要になり、フィルタ自体が高価であるた
めに加工コストが著しく上昇してしまうという問題があ
る。
【0005】この発明は、このような問題点に鑑みなさ
れたもので、使用済みの乾燥させたフィルタ(以下、フ
ィルタという)に付着したスラッジを効率良く除去して
フィルタを再生することによりメンテナンス費用を大幅
に安くすることができる放電加工機用フィルタのスラッ
ジ除去装置を提供することを目的とする。
【0006】この発明はまた、スラッジ除去効率を更に
改善できる、放電加工機用フィルタのスラッジ除去装置
を提供することを目的とする。
【0007】この発明は更に、スラッジを効率良く除去
してフィルタを再利用することにより、メンテナンス費
用を削減することができる、放電加工機用フィルタのス
ラッジ除去方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の形態
は、全体が円筒状でその内周側から外周側及び/又は外
周側から内周側へ放電加工機の加工液を流すことにより
前記加工液中のスラッジを除去する放電加工機用フィル
タに対して用いられ、前記フィルタの表面に付着したス
ラッジを除去するスラッジ除去装置であって、前記フィ
ルタをその中心軸が水平方向に対して所定角度だけ傾い
た状態で前記中心軸を中心として回転可能に保持すると
共に、前記フィルタに回転駆動力と連続的な衝撃力とを
付与するためのカムを備えたフィルタ支持体と、前記カ
ムに回転駆動力を与えるモータと、前記フィルタから落
ちるスラッジを受けるスラッジ受けとを備えたことを特
徴とする。
【0009】なお、前記フィルタ支持体としては、例え
ば前記フィルタの前端側に配置される前板と、前記フィ
ルタの後端側に配置される後板と、前記前板から後板に
かけて回転可能に張設された駆動軸と、この駆動軸の前
後端部に装着されて前記フィルタ外周の前後端部に所定
の摩擦力をもって接触するカムと、前記駆動軸に前記モ
ータの回転駆動力を伝達するための回転伝達機構と、前
記駆動軸の両脇に前記前板から後板にかけて張設された
一対の補助軸と、これら補助軸の前後端部に装着されて
前記フィルタ外周の前後端部を回転可能に支持するロー
ラと、前記後板の前記フィルタ後端と対向する面に設け
られ前記フィルタの後端面を回転及び上下動自在に保持
するベアリングと、前記前板、後板、駆動軸及び補助軸
を水平方向に対して所定角度だけ傾けて支持する脚部と
を備えて構成することができる。
【0010】この発明の第1の形態によれば、フィルタ
の中心軸を水平方向に対して所定角度だけ傾けた状態
で、フィルタ支持体にフィルタを回転可能に保持し、且
つカムがフィルタに回転駆動力と上下方向の振動を与え
るので、フィルタの表面に付着したスラッジは回転と上
下振動とによってフィルタの外周又は内周を傾斜の高い
方から低い方へと移動して最終的にスラッジ受けに落下
収容される。この装置を使用することにより、使用済み
のフィルタに付着したスラッジが効果的に除去されて、
フィルタを再度使用可能とすることができるので、加工
メンテナンス費用の削減が図れると共に、省資源化に大
いに寄与することができる。
【0011】この発明の第2の形態は、全体が円筒状で
その内周側から外周側及び/又は外周側から内周側へ放
電加工機の加工液を流すことにより前記加工液中のスラ
ッジを除去する放電加工機用フィルタに対して用いら
れ、前記フィルタの表面に付着したスラッジを除去する
スラッジ除去装置であって、前記フィルタをその中心軸
が水平方向に対して所定角度だけ傾いた状態で前記中心
軸を中心として回転可能に保持すると共に、前記フィル
タに回転駆動力と連続的な衝撃力とを付与するためのカ
ムを備えたフィルタ支持体と、前記カムに回転駆動力を
与えるモータと、前記フィルタ支持体を、前記フィルタ
の前記中心軸と直交する軸を中心に回転させて前記フィ
ルタの傾斜方向を所定の周期で反転する機構と、前記カ
ムに回転駆動力を与えるモータと、前記フィルタから落
ちるスラッジを受けるスラッジ受けとを備えたことを特
徴とする。
【0012】この発明の第2の形態によれば、前記第1
の形態に加えて、前記フィルタ支持体を、前記フィルタ
の前記中心軸と直交する軸を中心に回転させて前記フィ
ルタの傾斜方向を所定の周期で反転する機構を設けたの
で、スラッジの除去効率はより一層改善される。
【0013】この発明の第3の形態は、全体が円筒状で
その内周側から外周側及び/又は外周側から内周側へ放
電加工機の加工液を流すことにより前記加工液中のスラ
ッジを除去する放電加工機用フィルタに対して用いら
れ、前記フィルタの表面に付着したスラッジを除去する
スラッジ除去方法であって、前記フィルタに加圧空気を
供給して前記フィルタ内に含まれる前記加工液を強制的
に排除する工程と、前記フィルタ内に残存する前記スラ
ッジを乾燥させる工程と、前記フィルタに振動を加えて
前記フィルタから乾燥した前記スラッジを落下させる工
程とを備えることを特徴とする。
【0014】この発明の第3の形態によれば、フィルタ
に振動を加える前処理として、フィルタ内に残存するス
ラッジを乾燥させる工程を実施するため、本発明に係る
スラッジ除去装置を使用したスラッジの除去効率を効果
的に改善できる。スラッジを乾燥させる前処理として、
フィルタ内に含まれる加工液を加圧排除する工程を加え
れば、乾燥工程を短縮できるので、更に作業効率を高め
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の好ましい実施の形態を説明する。図1は、この発明の
一実施例に係るワイヤカット放電加工機用フィルタのス
ラッジ除去装置の要部の斜視図であり、図2は同じく側
面図である。
【0016】処理対象であるフィルタ1は、全体が円筒
状で、その内周から外周にかけて、又は外周から内周に
かけて放電加工機の加工液を流して加工液に含まれるス
ラッジを捕捉するものである。フィルタ1は、両端に配
置された中心に孔を有する円盤状の端板11,12と、
これら端板11,12の中心孔を連絡するように設けら
れた多孔体又は網等から形成された内筒13と、この内
筒13の外周に沿って例えば花弁状に配置された濾紙1
4と、端板11,12の中央部に添設されたシールリン
グ15,16等から構成されている。
【0017】このフィルタ1は、その中心軸100が水
平方向に対して所定の角度を保つようにフィルタ支持体
2に支持される。なお、所定の角度としては、25°〜
90°、好ましくは約30°程度が良好である。フィル
タ支持体2は、例えば次のように構成することができ
る。即ち、フィルタ1の前後に両端を挟み込むように前
板21及び後板22がそれぞれ配置される。前板21か
ら後板22にかけて駆動軸23が張設されている。この
駆動軸23の両脇には補助軸24,25が前板21から
後板22にかけて設けられている。図3は、後板22を
フィルタ軸方向の前方から見た図であり、これら駆動軸
23及び補助軸24,25の位置関係は、この図3に示
すように、フィルタ1の外周に沿う関係となっている。
なお、駆動軸23及び補助軸24,25は、図示しない
ベアリングによって前板21及び後板22にそれぞれ回
転自在に取り付けられている。
【0018】駆動軸23の両端のフィルタ1の端板1
1,12の外周面と接触する位置には、フィルタ1の端
板11,12とそれぞれ所定の摩擦力によって接触して
フィルタ1に回転力と連続的な衝撃力とを付与するため
のカム26,27が装着されている。また、補助軸2
4,25の両端のフィルタ1の端板11,12の外周面
と接触する位置には、フィルタ1を回転自在に保持する
ための樹脂製のローラ28,29,30,31(但し、
29は図示せず)が装着されている。従って、フィルタ
1は、これらローラ28〜31に回転自在に支持される
と共に、カム26,27によって回転駆動及び上下動さ
れることになる。なお、前方のカム26及びローラ2
8,29は、種々のフィルタ1の寸法に対応できるよう
に、軸方向に長い形状となっている。また、フィルタ1
は、後板22に設けられた上下にスライド可能なベアリ
ング32,33によって、回転方向及び上下方向に自由
に移動できる状態でスラスト方向に支持される。
【0019】前板21と後板22とは、底板34によっ
て連結されている。この底板34の下側には、モータ3
を支持するためのモータ支持フレーム35が結合されて
いる。モータ支持フレーム35に支持されたモータ3
は、その駆動軸の先端が前板21の前面まで貫通し、こ
のモータ3の駆動軸とフィルタ駆動用の駆動軸23と
が、プーリ37、ベルト38及びプーリ39からなる回
転伝達機構を介して連結されている。モータ3は、スラ
ッジがモータ3に直接かかるのを防止するためのモータ
カバー40によって全体が覆われている。
【0020】脚部41,42,43,44は、前板21
及び後板22等を所定の角度で支持する。脚部41〜4
4は、例えば振動による移動を防止するための固定金具
45,46によって床面等に固定されることが好まし
い。後板22の底板34との結合部中央位置及びフィル
タ1の中心孔に相当する位置にそれぞれスラッジ排出孔
47,48が設けられ、これら排出孔47,48を介し
てフィルタ1の外周又は内筒13の表面からふるい落と
されたスラッジ51,52を受けるボトル状のスラッジ
収容部49が後板22に設けられている。スラッジ収容
部49の底部にはスラッジ廃棄用のキャップ50が設け
られている。
【0021】この装置は、周囲へスラッジが飛散するの
を防止するため、図1に点線で示したように、フィルタ
1が側板53とカバー54とで覆われている。カバー5
4には蝶番56を中心として開閉自在の蓋55が設けら
れ、取っ手57を持ってこの蓋55を開けてフィルタ1
の取り出しとセットができるようになっている。
【0022】このように構成された装置において、い
ま、フィルタ1が内筒13から外側へ加工液が移動する
タイプである場合には、フィルタ1の内筒13の内面に
スラッジが付着してこれが短時間で目詰まりを起こして
フィルタ1の交換が必要になるが、フィルタ1をこの装
置にセットして、モータ3を駆動することにより、フィ
ルタ1が回転すると共に、カム26,27の最も高いと
ころから最も低いところへ移動してフィルタ1が落下す
る際のローラ28〜31への衝撃によって乾燥させたス
ラッジがフィルタ1の内筒13の表面から剥離し、内筒
13の内面を傾斜に沿って下側に移動し、やがて後板2
2の排出孔48を介してスラッジ収容部49に収容され
る。
【0023】また、フィルタ1が外周側から内筒13側
へ加工液が移動するタイプである場合には、フィルタ1
の濾紙14の外面にスラッジが付着して、これが短時間
で目詰まりを起こしてフィルタ1の交換が必要になる
が、フィルタ1をこの装置にセットして、モータ3を駆
動することにより、フィルタ1が回転すると同時にカム
26,27の最も高いところから最も低いところへ移動
してフィルタ1が落下する際のローラ28〜31への衝
撃によって乾燥したスラッジがフィルタ1の濾紙14の
外面から剥離し、底板34にふるい落とされ、底板34
の上面に沿って下側に移動し、やがて後板22の排出孔
47を介してスラッジ収容部49に収容されることにな
る。
【0024】図4は、この発明の他の実施例に係るワイ
ヤカット放電加工機のフィルタのスラッジ除去装置の側
面図である。この実施例のスラッジ除去装置は、図1乃
至図3に示すスラッジ除去装置に、フィルタ支持体2
を、フィルタ1の中心軸100と直交する軸101を中
心に回転させてフィルタ1の傾斜方向を所定の周期で反
転する機構を追加したものである。この傾斜方向反転機
構は、軸101の他に、例えばモータ102およびその
回転駆動力を軸101に伝達するベルト(またはチェー
ン等)103を含んで構成される。フィルタ支持体2か
らスラッジを取り出す側は図面の右側であり、その直下
にはスラッジ収納ボックス104が配置されている。
【0025】傾斜方向反転機構は、図5に示すように、
所定の周期でフィルタ支持体2、従ってその内部に保持
されたフィルタ1の中心軸100の傾斜方向を100a
または100bのように切り替える。図5に示す例で
は、フィルタ1を傾斜方向100aに傾斜させる期間T
aを例えば3分に設定し、またフィルタ1を傾斜方向1
00bに傾斜させる期間Tbは例えば1分に設定してお
り、これを交互に繰り返す。
【0026】いずれの傾斜状態でも、フィルタ支持体2
の内部では、図1乃至図3で説明したと同様の動作が行
われる。即ち、フィルタ1は、カム26、27によって
中心軸100を中心に回転駆動され、同時に振動が付与
される。スラッジの取り出し口は、フィルタ支持体2の
右側にある。従って、傾斜方向100aの場合に除去で
きなかったスラッジは、傾斜方向100bの場合に容器
(図1の53−55)内に落下させ、再度傾斜方向10
0aになったときにスラッジ収納ボックス104内に落
下させる。
【0027】このようにフィルタ1の傾斜方向をフィル
タ1の上下関係が反転するように切り替えると、図1乃
至図3の実施例のスラッジ除去装置に比べて大幅にフィ
ルタ1内のスラッジの除去効率を改善することができ
る。
【0028】図6は、この発明の異なる実施例に係るス
ラッジ除去方法を示すフローチャートである。この実施
例に係るスラッジ除去方法は3段階の工程S1−S3か
らなり、全体が円筒状でその内周側から外周側及び/又
は外周側から内周側へ放電加工機の加工液を流すことに
より前記加工液中のスラッジを除去する放電加工機用フ
ィルタに対して用いられ、前記フィルタの表面に付着し
たスラッジを除去する。
【0029】最初の工程S1は、前記フィルタに加圧空
気を供給して前記フィルタ内に含まれる前記加工液を強
制的に排除する処理である。次の工程S2は、工程S1
を経た前記フィルタ内に残存する前記スラッジを乾燥さ
せる処理である。最後の工程S3は、フィルタに振動を
加えて前記フィルタから乾燥した前記スラッジを落下さ
せる処理である。この処理は、好適には図1〜図6を用い
て説明したスラッジ除去装置を適用することができる。
加工液加圧排除工程S1はスラッジ乾燥工程S2を短縮
するための前処理である。
【0030】図7は、加工液加圧排除工程S1の具体例
を示す側面図である。この工程S1に投入されるフィル
タ1の内部にはスラッジを含んだ加工液が多量に含浸さ
れている。このフィルタ1を、上下の抑え板201、2
02で挟持して、フィルタ1の両端の端板11、12を
その後の加圧から保護する。203、204は、上下の
抑え板201、202を連結するための取り外し可能な
シャフトである。フィルタ1は、図1に示した内筒13
の開口部が下側に位置するように配置し、ここから加圧
した空気Aを導入管205を介してフィルタ1の内部に
導入する。導入された加圧空気Aは内筒を通してフィル
タ1の外側へ逃げるので、これによりフィルタ1内に含
浸されていた加工液Lがフィルタ1の外周面に強制的押
出され、下側の抑え板202に形成されている孔206
を通して落下する。
【0031】このようにして加工液を加圧排除したフィ
ルタ1内に依然として残存する加工液は、次のスラッジ
乾燥工程S2で除去される。乾燥方法には種々のものが
あるが、例えば乾燥機内にフィルタ1を収容して加工液
を除去し、その中に含まれていたスラッジを乾燥させる
ことができる。このとき乾燥機内に除湿機を通した乾燥
空気を導入すると、乾燥時間を短縮することができる。
【0032】乾燥工程を経たフィルタ1は、続くスラッ
ジ落下工程S3において、好ましくは上述した本発明に
係るスラッジ除去装置に収容され、前述したように回転
および振動が加えられる。乾燥したスラッジはその粘性
が著しく低下しているので、振動によって効率よくフィ
ルタ1を離れて落下する。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、この発明のスラッジ
除去装置によれば、フィルタの中心軸を水平方向に対し
て所定角度だけ傾けた状態で、フィルタ支持体にフィル
タを回転可能に保持し、且つカムがフィルタに回転駆動
力と連続的な衝撃力を与えるので、フィルタの表面に付
着したスラッジは回転と衝撃力とによってフィルタの外
周又は内周を傾斜の高い方から低い方へと移動して最終
的にスラッジ受けに落下収容され、使用済みのフィルタ
に付着したスラッジが効果的に除去されて、フィルタを
再度使用可能とすることができるので、加工メンテナン
ス費用の削減が図れると共に、省資源化に大いに寄与す
ることができるという効果を奏する。
【0034】また、この発明の改良されたスラッジ除去
装置によれば、前記フィルタ支持体を、前記フィルタの
前記中心軸と直交する軸を中心に回転させて前記フィル
タの傾斜方向を所定の周期で反転する機構を設けたの
で、スラッジの除去効率はより一層改善される。
【0035】更に、この発明のスラッジ除去方法によれ
ば、フィルタ内に残存するスラッジを乾燥させる工程
と、振動を加えてスラッジを落下させる工程とを実施
し、必要に応じて乾燥工程の前処理として、フィルタ内
に含まれる加工液を加圧排除する工程を設けるようにし
ているので、スラッジの除去効率を効果的に改善でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係るワイヤカット放電
加工機のフィルタのスラッジ除去装置の外観斜視図であ
る。
【図2】 同装置の側面図である。
【図3】 同装置における後板を前方から見た図であ
る。
【図4】 この発明の他の実施例に係るワイヤカット放
電加工機のフィルタのスラッジ除去装置の側面図であ
る。
【図5】 図4の装置の動作タイミングを示すタイムチ
ャートである。
【図6】 この発明の異なる実施例に係るスラッジ除去
方法を示すフローチャートである。
【図7】 加工液加圧排除工程を説明する側面図であ
る。
【符号の説明】
1…フィルタ、2…フィルタ支持体、3…モータ、21
…前板、22…後板、23…駆動軸、24,25…補助
軸、26,27…カム、28〜31…ローラ、49…ス
ラッジ収容部、101…軸、102…モータ、103…
ベルト、S1…加工液加圧排除工程、S2…スラッジ乾
燥工程、S3…スラッジ落下工程。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体が円筒状でその内周側から外周側及
    び/又は外周側から内周側へ放電加工機の加工液を流す
    ことにより前記加工液中のスラッジを除去する放電加工
    機用フィルタに対して用いられ、前記フィルタの表面に
    付着したスラッジを除去するスラッジ除去装置であっ
    て、 前記フィルタをその中心軸が水平方向に対して所定角度
    だけ傾いた状態で前記中心軸を中心として回転可能に保
    持すると共に、前記フィルタに回転駆動力と連続的な衝
    撃力とを付与するためのカムを備えたフィルタ支持体
    と、 前記カムに回転駆動力を与えるモータと、 前記フィルタから落ちるスラッジを受けるスラッジ受け
    とを備えたことを特徴とする放電加工機用フィルタのス
    ラッジ除去装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ支持体は、 前記フィルタの前端側に配置される前板と、 前記フィルタの後端側に配置される後板と、 前記前板から後板にかけて回転可能に張設された駆動軸
    と、 この駆動軸の前後端部に装着されて前記フィルタ外周の
    前後端部に所定の摩擦力をもって接触するカムと、 前記駆動軸に前記モータの回転駆動力を伝達するための
    回転伝達機構と、 前記駆動軸の両脇に前記前板から後板にかけて張設され
    た一対の補助軸と、 これら補助軸の前後端部に装着されて前記フィルタ外周
    の前後端部を回転可能に支持するローラと、 前記後板の前記フィルタ後端と対向する面に設けられ前
    記フィルタの後端面を回転及び上下動自在に保持するベ
    アリングと、 前記前板、後板、駆動軸及び補助軸を水平方向に対して
    所定角度だけ傾けて支持する脚部とを備えたものである
    ことを特徴とする請求項1記載の放電加工機用フィルタ
    のスラッジ除去装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ支持体を、前記フィルタの
    前記中心軸と直交する軸を中心に回転させて前記フィル
    タの傾斜方向を所定の周期で反転する機構を更に備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の放電加工機用フィルタ
    のスラッジ除去装置。
  4. 【請求項4】 全体が円筒状でその内周側から外周側及
    び/又は外周側から内周側へ放電加工機の加工液を流す
    ことにより前記加工液中のスラッジを除去する放電加工
    機用フィルタに対して用いられ、前記フィルタの表面に
    付着したスラッジを除去するスラッジ除去方法であっ
    て、 前記フィルタ内に残存する前記スラッジを乾燥させる工
    程と、請求項1〜3のいずれかに記載のスラッジ除去装置を用
    いて 前記フィルタに振動を加えて前記フィルタから乾燥
    した前記スラッジを落下させる工程とを備えることを特
    徴とする放電加工機用フィルタのスラッジ除去方法。
  5. 【請求項5】 全体が円筒状でその内周側から外周側及
    び/又は外周側から内周側へ放電加工機の加工液を流す
    ことにより前記加工液中のスラッジを除去する放電加工
    機用フィルタに対して用いられ、前記フィルタの表面に
    付着したスラッジを除去するスラッジ除去方法であっ
    て、 前記フィルタに加圧空気を供給して前記フィルタ内に含
    まれる前記加工液を強制的に排除する工程と、 前記フィルタ内に残存する前記スラッジを乾燥させる工
    程と、請求項1〜3のいずれかに記載のスラッジ除去装置を用
    いて 前記フィルタに振動を加えて前記フィルタから乾燥
    した前記スラッジを落下させる工程とを備えることを特
    徴とする放電加工機用フィルタのスラッジ除去方法。
JP11119900A 1998-05-07 1999-04-27 放電加工機用フィルタのスラッジ除去装置及び方法 Expired - Fee Related JP3056213B2 (ja)

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