JP2004130282A - フィルタ再生方法と再生装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スラッジが付着したフィルタを収納容器内に収め、前記フィルタに振動を与えて、付着したスラッジを振るい落としてフィルタを再生させるフィルタ再生方法において、スラッジが付着したフィルタを気密な収納容器に収納させ、当該フィルタの使用時におけるろ過方向と逆方向に加圧空気流を通過させて当該フィルタに付着したスラッジを除去する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電加工機による加工において、電極と被加工物との間の絶縁や放電熱冷却を行う加工液をろ過するフィルタがスラッジで目詰まり状態となった場合、当該フィルタに付着したスラッジを除去してフィルタを再使用可能にするフィルタ再生方法及びフィルタ再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の放電加工、例えばワイヤ放電加工では、加工槽内の加工液中に被加工物を浸漬し、加工用ワイヤ電極と被加工物との間に断続的な放電を生じさせて被加工物を局部的に溶融させて切断等が行われるが、その際に用いられる加工液は、所定の絶縁耐力を有し、低い粘度をもって被加工粉(以下、スラッジという)を除去でき、ワイヤ電極等の冷却が容易である等の諸条件を満たす必要がある。この種の加工液としては、従来から水を主剤としたものが用いられている。
このような加工液中には、加工作業に伴ってスラッジが次第に増大していくが、このスラッジは加工液の循環経路に配置されたフィルタによるろ過で除去され、スラッジが除去された加工液は、更に絶縁抵抗を高めるためにイオン交換樹脂を介して改質されて再利用される。
【0003】
このように使用され、スラッジが付着して目詰まり状態となったフィルタを再利用するためのスラッジ除去装置として、例えば、スラッジが付着した筒型形状のフィルタを一旦乾燥させた後、フィルタに直接振動を与え、付着したスラッジを振るい落として目詰まりを解消し、フィルタを再生させる放電加工機用フィルタのスラッジ除去装置及び方法が提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−24416号公報(要約、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の従来の技術では、筒型形状フィルタの筒の軸心を回転軸として、筒の両端側を保持した状態にて当該フィルタを回転させながら、直接連続的な衝撃力を加えて振動させてスラッジを剥離させて落下させていたため、スラッジを十分に除去するためには、比較的長時間にわたって衝撃を加える必要があり、フィルタ自体にキズや破損が生じて再使用不能となることがあった。
又、スラッジは人体や環境に悪影響を与える重金属であり、数μm〜1mmの微粒子であるため、従来のような処理では大気中に飛散してしまう恐れがあった。尚、この種のスラッジは産業廃棄物処理の対象とされている。
【0006】
又、筒型形状のフィルタであって、閉鎖された筒両端の一方端側に加工液を注入する比較的小さな吸液口が設けられた内圧型のフィルタは、仮に、ろ過フィルタ内部に付着したスラッジを何らかの手段を用いて強制的に剥離させたとしても、剥離させたスラッジを小さな吸液口から外部へ排出することが困難であるため、1回の使用で廃却されていた。
【0007】
本発明は、かかる問題を解消し、人体や環境に悪影響を与えることなく付着したスラッジを効率的に回収して、フィルタを再使用可能にするフィルタ再生方法とその再生装置の提供とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1のフィルタ再生方法の発明は、スラッジが付着したフィルタを収納容器内に収め、前記フィルタに振動を与えて、付着したスラッジを振るい落としてフィルタを再生させるフィルタ再生方法において、
スラッジが付着したフィルタを気密な収納容器に収納させ、当該フィルタの使用時におけるろ過方向と逆方向に加圧空気流を通過させて当該フィルタに付着したスラッジを除去することを内容とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載のフィルタ再生方法において、ろ過方向が内周面側から外周面側で使用された筒型形状のフィルタには、加圧空気流を筒の外周面側から内周面側に向けて当該フィルタを通過するように流すことを内容とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1に記載のフィルタ再生方法において、ろ過方向が外周面側から内周面側で使用された筒型形状のフィルタには、加圧空気流を筒の内周面側から外周面側に向けて当該フィルタを通過するように流すことを内容とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のフィルタ再生方法において、フィルタに振動を与えながら加圧空気流を通過させることを内容とする。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載のフィルタ再生方法において、フィルタを通過して除去されたスラッジを含む混合加圧空気を分離手段に搬送して空気とスラッジとに分離することを内容とする。
【0013】
請求項6の発明は、請求項5に記載のフィルタ再生方法において、分離手段は、混合加圧空気流を減速させることによってスラッジを落下させ、空気と分離する手段であることを内容とする。
【0014】
請求項7のフィルタ再生装置の発明は、スラッジが付着したフィルタを収める収納手段と、前記フィルタに振動を与えてスラッジを振るい落とす加振手段とを備えたフィルタ再生装置において、
フィルタを気密に収める前記収納手段と、当該フィルタの使用時におけるろ過方向と逆方向に加圧空気流を通過させるよう前記収納手段に配設された加圧空気供給手段と当該フィルタを通過して剥離させたスラッジを含む混合加圧空気を前記収納手段から排気誘導する排気誘導手段とを備えたことを内容とする。
【0015】
請求項8の発明は、請求項7に記載のフィルタ再生装置において、ろ過方向が内周面側から外周面側で使用された筒型形状のフィルタの外周面側から内周面側に向けて当該フィルタを通過するように、前記フィルタの外側には加圧空気供給手段が、前記フィルタの内側には排気誘導手段が配設されたことを内容とする。
【0016】
請求項9は、請求項7に記載のフィルタ再生装置において、ろ過方向が外周面側から内周面側で使用された筒型形状のフィルタの内周面側から外周面側に向けて当該フィルタを通過するように、前記フィルタの内側には加圧空気供給手段が、前記フィルタの外側には排気誘導手段が各々配設されたことを内容とする。
【0017】
請求項10の発明は、請求項7乃至請求項9の何れかに記載のフィルタ再生装置において、加振手段と加圧空気供給手段とを同時に作動させると共に排気誘導手段による排気量を制御する制御手段を備えたことを内容とする。
【0018】
請求項11の発明は、排気誘導手段によって搬送されてきた混合加圧空気を空気とスラッジとに分離させる分離手段を備えたことを特徴とする請求項7乃至請求項10の何れかに記載のフィルタ再生装置。
【0019】
請求項12の発明は、請求項11に記載のフィルタ再生装置において、分離手段は、混合加圧空気流を減速させてスラッジを落下させ、空気と分離する手段であることを内容とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
実施の形態1は、閉鎖された筒両端の一方端側に加工液を注入する吸液口が設けられた筒型形状の内圧型のフィルタにおいて、吸液口から筒の内部に取り込んだ加工液のろ過方向がその内周面側(筒の内側)から外周面側(筒の外側)に通過するように使用され、フィルタの内周面側から外周面側に向けてスラッジが付着して目詰まりとなった使用済みフィルタの再生に関するものであって、使用済みのフィルタを従来と同様に適宜な手段を用いて一旦乾燥させた後、これを気密な収納容器に収めて固定し、当該フィルタに振動を与えながら、当該フィルタに、使用時における加工液のろ過方向と逆方向に加圧空気を流すことによって、フィルタ内に付着したスラッジを振動と風圧とで剥離させ、前記吸入口から外部に除去する装置である。
以下、これを図1乃至図3に基づいて説明する。図1は装置全体の構成を示す断面説明図、図2は装置全体の斜視図、図3はスラッジ剥離工程のフローチャート図である。
【0021】
図1及び図2において、使用済みの筒型形状のフィルタ1を適宜な手段により一旦乾燥させる。乾燥の程度は付着したスラッジが振動や風圧或いは振動と風圧とにより剥離可能な状態にまで乾燥させるのが好ましい。
しかる後、乾燥させたフィルタ1を収納容器2に気密に収納し固定する。この場合、吸液口11を下にして固定する。
図示の収納容器2は、フィルタ1より大きい同心円状の筒型形状の容器として気密に構成されており、当該フィルタ1の筒の軸心が垂直となるように、加振手段3の上に配設されている。
フィルタ1は、収納容器2の上方の開閉蓋21側から入れられ、当該収納容器2の底部に設けられた固定台22に、その吸液口11を下にして適宜着脱自在に固定される。
【0022】
収納容器2の適所、例えば当該容器2の外周面の適所には、フィルタ1に付着した乾いたスラッジ(図示せず)を風圧で剥離させるための加圧空気を、当該収納容器2内に強制的に吹き込むように供給する加圧空気供給手段4の供給口41が設けられている。図示の例では、供給口41は1つであるが、複数箇所に配設してもよい。
他方、フィルタ1が固定される固定台22の中央には、当該固定台22に固定されるフィルタ1の吸液口11と合致するような位置に、収納容器2に供給された加圧空気を収納容器2から排気誘導するための排気誘導手段5の排気導入口51が設けられている。
この排気導入口51から延在する排気誘導路52は、当該固定台22を貫通して収納容器2外に延在し、後述する分離手段6に接続されている。
【0023】
尚、このようにスラッジを剥離しながら剥離されたスラッジを同時に収納容器2から空気に載せて排気したり、或いは排気したスラッジを後述の分離手段6にまで空気搬送させる装置を、以下、加圧空気給排装置といい、この例では、前記の加圧空気供給手段4と排気誘導手段5とで構成されている。
【0024】
加圧空気供給手段4によって収納容器2に強制的に供給された加圧空気は、当該収納容器2内において、筒型形状のフィルタ1の筒の外側(外部)から筒の内側(内部(筒内)へと、即ち、外周面側から内周面側へと、当該筒型形状のフィルタ1の胴部を通過して流入し、フィルタ1の筒の内側から排気誘導手段5を構成する排気導入口51及び排気誘導路52とによって収納容器2の外部へと排気される。
このように加圧空気を、当該フィルタ1の使用時における加工液のろ過方向と逆方向から逆洗するように当該フィルタ1を通過させることにより、フィルタ1に付着したスラッジは、付着方向とは逆方向(逆洗方向)に流れる加圧空気による剥離作用を受けて、比較的容易に剥離されてしまう。
この際、同時に、振動装置6によって適度にフィルタ1に振動を与えると、更に、より効率的にスラッジの剥離を促進させることができる。
【0025】
この実施の形態における加振手段6は、収納容器2を介して内部に固定されたフィルタ1に間接的に振動を与えるべく、振動原となるモータ61と、モータ61の回転をプーリ62に伝えるベルト63と、プーリ62の軸に同軸的に設けられると共に収納容器2の底部に接触する偏心輪64とで構成されており、更に、図2に示すように、収納容器2の底部には振動を容易にするためスプリング65で支承している。尚、加振手段6は図示の例に限らず適宜な手段を用いてよい。
【0026】
このように、フィルタ1に付着したスラッジに、加圧空気流による風圧と共に加振手段6による振動を間接的に与えることにより、従来のように、振動だけでスラッジを剥離させる方法に較べて、フィルタ1に与える振動をより小さくすることができるので、フィルタ1に与える損傷を大幅に低減することができ、しかも、効率よくスラッジを剥離させて除去することができる。
【0027】
こうして、加圧空気と振動とにより、フィルタ1から剥離されたスラッジ(剥離スラッジ)は、加圧空気流に乗り、スラッジを含むこの混合加圧空気が、前述のように、フィルタ1の吸液口11から排気誘導手段5(51、52)によって収納容器2の外部へと排気(搬送)される。
排気誘導手段5(51、52)によって収納容器2の外部へと搬送された混合加圧空気は、更に、排気誘導路52を介して、収納容器2と併設されている分離手段6に搬送される。
【0028】
収納容器2と分離手段6とを接続(連通)して混合加圧空気を搬送する排気誘導路52には、通過する排気流量を適宜調整可能とするため図示しない制御手段によって制御される電動バルブ53が設けられている。
制御手段により、この電動バルブ53を、例えば閉の状態にして、密閉容器2内の加圧空気圧を高め、この逆洗圧が或る圧力以上に高まると、排気口51を自動的に開放状態させることにより、フィルタ1の外周面側(筒の外側)と内周面側(筒の内側)との内外での差圧を大きくすることで、付着したスラッジの剥離作用を更に効率的に行わせることができ、スラッジを効率的に回収することができる。
【0029】
次に、混合加圧空気をスラッジと加圧空気(空気)とに分離する分離手段6は、流入する混合加圧空気の流速をスラッジが落下するに十分な速度にまで減速させるに足る容量或いは内部構成を備えたもので、混合加圧空気を減速させてスラッジを落下させることで、加圧空気(空気)を分離させるものである。
この実施の形態に示す分離手段6は、混合加圧空気の流速をスラッジが落下するに十分な速度に落とす容量を備えたもので、内部空洞の略逆円錐形状の分離容器61である。
【0030】
この分離容器61の下方には、当該分離容器61内で落下するスラッジを回収するための回収容器62が配置されており、当該分離容器61の上方にはスラッジと分離された加圧空気(空気)を大気に戻すための排気処理装置63が設けられている。
【0031】
尚、この実施の形態1の収納容器2及び加振手段3は、キャスター71が取り付けられた移動可能な支持台7の上に配設されている。
【0032】
次に、上記実施の形態1の筒型形状のフィルタ1の再生方法を図3のフローチャートに基づいて説明する。
【0033】
第1工程
先ず、スラッジが付着した使用済みのフィルタ1を、後述する加圧空気圧でスラッジが剥離する程度にまで、適宜手段を用いて乾燥させる。
【0034】
第2工程
次に、こうして乾燥させたフィルタ1を気密な収納容器2内に収めて、着脱自在に固定する。即ち、この実施の形態では、固定台22の台面の中央に開口した排気口51に吸液口11が気密に接続するようにして固定する。尚、着脱自在に固定する固定手段は適宜な手段を用いればよい。
【0035】
第3工程
次に、フィルタ1に付着したスラッジを加圧空気流の風圧で剥離させる。この場合、加圧空気流は一定の単純な流れとしてもよいが、例えば、加圧空気供給手段4や排気誘導手段5の電動バルブ53等を制御手段で制御して、収納容器2に加圧空気流が脈動するよう発生させると効果的である。当然のことながら、発生させた加圧空気流は、フィルタ1の使用時における加工液のろ過方向とは逆方向即ち逆洗方向に、この例では、フィルタ1の外周面側から内周面側に向けて流す。
【0036】
第4工程
第3の工程において、加圧空気流を発生させると共に、必要であれば、同時に加振手段6を用いて、収納容器2を介して間接的にフィルタ1を適度に振動させる。
このように、加圧空気流を発生させると共に、同時にフィルタ1に振動を与えることによって、付着したスラッジを効率的に剥離させることができる。
このように、加振手段6は、スラッジの付着状態や剥離状態に応じて、必要に応じて併用したり併用しなかったり、或いは、単独でも使用することができる。尚、この加振手段6もまた前記の制御手段を介して作動するよう構成されている。
【0037】
第5工程
フィルタ1の内周面側に付着したスラッジは加圧空気や振動などにより次第に剥離し、加圧空気流に乗って混合され、当該フィルタ1の筒内(筒の内部)に混合加圧空気となって流れ込む。こうして流れ込んできた混合加圧空気は、排気誘導手段5によって、吸液口11を経て速やかに分離手段6に搬送される。
【0038】
第6工程
分離手段6において、混合加圧空気の流速が減速されることによって、スラッジが落下し、加圧空気(空気)が分離される。分離されたスラッジは回収容器62に回収され、空気は大気に放出される。
【0039】
実施の形態2.
上記実施の形態1においては、再生されるフィルタ1が円筒形状であって、使用時におけるろ過方向が当該筒の外周側から内周側方向へ加工液を通過させるものであったが、この実施の形態2では、これとは逆に、ろ過方向が当該筒の内周側から外周側方向へ加工液を通過させるものを処理対象とする場合について説明する(図示せず)。
【0040】
この場合においては、実施の形態1の図1における加圧空気供給手段4の供給口41と排気誘導手段5の排気口51との収納容器2に対する取り付け(接続)位置を逆にした構成の装置とする。即ち、図1において、筒型形状のフィルタ(1)の筒の内部側、即ちこの例では吸液口11側に供給口4を接続し、筒の外部側の収納容器2の適所に排気口51を設けることになる。
【0041】
このように構成することによって、収納容器2内における加圧空気の流れを、吸液口11を経て筒型形状のフィルタ(1)の内周側から外周側方向に向けて、当該フィルタ(1)を通過させることができ、上記実施の形態1と同様に、当該フィルタ(1)に付着したスラッジを効率よく剥離させることができる。
尚、実施の形態2におけるその他の構成及び処理方法は、上記実施の形態1と同様である。
【0042】
実施の形態3.
実施の形態3は、上記実施の形態1及び2で処理対象としたフィルタと異なり、上記従来例と同様に、筒の両端側に各々開口部が設けられ、少なくともその何れか一方が吸液口とされる筒型形状のフィルタ(図示せず)を再生処理する場合には、何れか一方の開口部をシール部材を用いて適宜塞いでおくことによって、上記実施の形態1及び2で説明したと同様に処理することができる。
【0043】
実施の形態4.
図4に示す実施の形態4のフィルタ再生装置は、実質的には上記実施の形態1と同じ構成であるが、筒型形状のフィルタ1を1個ではなく、複数、図示の例では2個、収納可能な容量の気密な収納容器20とした装置である。
このように複数のフィルタ1を収納可能とすることによって、短時間で多数のフィルタ1を再生処理することができる。
この場合、上記実施の形態1のフィルタ1については、各フィルタ1の吸液口11側に排気誘導手段5の排気口51を各別に接続しておく必要がある(図示せず)。又、実施の形態2のフィルタ1については、各フィルタ1の筒の吸液口11側に加圧空気供給手段4の供給口(41)を各別に接続しておく必要がある(図示せず)。
尚、上記何れの場合においても、その他の構成は相応する実施の形態と実質的に同様である。
【0044】
上記の実施の形態1乃至3によれば、何れも、従来と異なり、フィルタ1に直接打撃を与えることがないため、フィルタ1に変形が生じたり、フィルタ1に破損を与える虞がなくなるので、フィルタを再利用することができる。
又、加圧空気はスラッジの剥離作用を行うと共に、剥離されたスラッジを空気搬送する機能を持つので、フィルタに付着したスラッジを効率よく収納容器から排出させることができると共に、分離手段により、効率よく速やかに分離回収することができる。
又、剥離されたスラッジを含む混合加圧空気を分離手段によって、空気とスラッジとにほぼ完全分離することができるため、大気中へのスラッジの飛散を無くし、安全な環境下でフィルタの再生処理作業を行うことができる。
更に又、こうして、フィルタを再生することができるので、フィルタを繰り返し使用でき、ランニングコストの低減と産業廃棄物としての廃棄縮減をも実現することができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、人体や環境に悪影響を与えることなく付着したスラッジを効率的に回収して、フィルタを再使用可能にするフィルタ再生方法とその再生装置を提供することができる。
又、これによりフィルタを繰り返し再利用可能とすることができるため、メンテナンス費用の大幅削減はもとより省資源化、産業廃棄物の縮減に大いに寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の装置全体の構成を示す断面説明図である。
【図2】実施の形態1の装置全体の斜視図である。
【図3】スラッジ剥離工程のフローチャート図である。
【図4】実施の形態4の要部断面図である。
【符号の説明】
1 フィルタ、2 収納容器、3 加振手段、4 加圧空気供給手段、5 排気誘導手段、6 分離手段、11 吸液口、21 蓋体、41 供給口、51 排気口、61 分離容器、62 回収容器。
Claims (12)
- スラッジが付着したフィルタを収納容器内に収め、前記フィルタに振動を与えて、付着したスラッジを振るい落としてフィルタを再生させるフィルタ再生方法において、
スラッジが付着したフィルタを気密な収納容器に収納させ、当該フィルタの使用時におけるろ過方向と逆方向に加圧空気流を通過させて当該フィルタに付着したスラッジを除去することを特徴とするフィルタ再生方法。 - ろ過方向が内周面側から外周面側で使用された筒型形状のフィルタには、加圧空気流を筒の外周面側から内周面側に向けて当該フィルタを通過するように流すことを特徴とする請求項1に記載のフィルタ再生方法。
- ろ過方向が外周面側から内周面側で使用された筒型形状のフィルタには、加圧空気流を筒の内周面側から外周面側に向けて当該フィルタを通過するように流すことを特徴とする請求項1に記載のフィルタ再生方法。
- フィルタに振動を与えながら加圧空気流を通過させることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のフィルタ再生方法。
- フィルタを通過して除去されたスラッジを含む混合加圧空気を分離手段に搬送して空気とスラッジとに分離することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のフィルタ再生方法。
- 分離手段は、混合加圧空気流を減速させることによってスラッジを落下させ、空気と分離する手段であることを特徴とする請求項5に記載のフィルタ再生方法。
- スラッジが付着したフィルタを収める収納手段と、前記フィルタに振動を与えてスラッジを振るい落とす加振手段とを備えたフィルタ再生装置において、
フィルタを気密に収める前記収納手段と、当該フィルタの使用時におけるろ過方向と逆方向に加圧空気流を通過させるよう前記収納手段に配設された加圧空気供給手段と当該フィルタを通過して剥離させたスラッジを含む混合加圧空気を前記収納手段から排気誘導する排気誘導手段とを備えたことを特徴とするフィルタ再生装置。 - ろ過方向が内周面側から外周面側で使用された筒型形状のフィルタの外周面側から内周面側に向けて当該フィルタを通過するように、前記フィルタの外側には加圧空気供給手段が、前記フィルタの内側には排気誘導手段が配設されたことを特徴とする請求項7に記載のフィルタ再生装置。
- ろ過方向が外周面側から内周面側で使用された筒型形状のフィルタの内周面側から外周面側に向けて当該フィルタを通過するように、前記フィルタの内側には加圧空気供給手段が、前記フィルタの外側には排気誘導手段が各々配設されたことを特徴とする請求項7に記載のフィルタ再生装置。
- 加振手段と加圧空気供給手段とを同時に作動させると共に排気誘導手段による排気量を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項7乃至請求項9の何れかに記載のフィルタ再生装置。
- 排気誘導手段によって搬送されてきた混合加圧空気を空気とスラッジとに分離させる分離手段を備えたことを特徴とする請求項7乃至請求項10の何れかに記載のフィルタ再生装置。
- 分離手段は、混合加圧空気流を減速させてスラッジを落下させ、空気と分離する手段であることを特徴とする請求項11に記載のフィルタ再生装置。
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