JP2582625Y2 - 物体表面の結露予知測定装置 - Google Patents

物体表面の結露予知測定装置

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JP2582625Y2
JP2582625Y2 JP1992074750U JP7475092U JP2582625Y2 JP 2582625 Y2 JP2582625 Y2 JP 2582625Y2 JP 1992074750 U JP1992074750 U JP 1992074750U JP 7475092 U JP7475092 U JP 7475092U JP 2582625 Y2 JP2582625 Y2 JP 2582625Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、床仕上げ工事、壁仕上
げ工事等の建物の内外装仕上げ工事の際に行われる塗装
作業、接着作業、シーリング工事や、SSG構法(接着
ばめガラス構法)の接着作業、及び建物内の環境診断等
の測定の際に使用される物体表面の結露予知測定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】建築仕上げ工事の際には、床面に合成樹
脂製の床材を、壁面に化粧ボード、壁紙等の壁材を接着
する作業や、あるいは、接合部にシーリング材、及び構
造シーラントを充填する工事が行われているが、空気中
の湿度が高い場合には、接着面の表面に結露が発生し、
内装材、シーリング材、塗料、及び構造シーラント等に
剥離が生じたり、あるいは、接着強度の低下を招く関係
上、工事管理者や、施工者の長年にわたる経験と、勘に
より接着作業等を行うのに好適な空気湿度であるか否か
を判定した上で仕上工事を施工していた。
【0003】さらに、アルミサッシの普及に伴い家屋の
気密性が格段と向上したため、寒冷地で問題となってい
る結露の発生が全国的現象となっている他、この結露の
発生に伴ってカビの繁殖や、ダニの発生、腐食、及び汚
れ等が生じ、健康的な人間生活の障害の原因となってい
る。
【0004】このため、物体表面の結露の発生の有無の
検知には、上述した施工者の勘による判定や、物体表面
に粘着テープを貼着し、その付着状態の強弱から判別し
たり、あるいは、室内温度、湿度、及び物体の表面温度
を測定し、この測定量に基づいて図表や、計算により結
露の発生の危険性の有無や、発生原因を検討していた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、結露の発生
検出を人の経験、勘に頼る方法では個人差があるため、
信頼性ある判定が困難になるという問題があり、また図
表等による方法では手間がかかり、しかも、素人が即座
に検知し得ないという問題があり、ましてや、結露環境
診断に必要な露点温度、及び表面温度の変動傾向を長時
間にわたり情報収集し、その傾向を明確に把握すること
は到底不可能であるという問題もある。
【0006】本考案は、上述した課題に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、接着作業等や、建物
内の結露環境診断をする際の物体表面における結露発生
の予知の自動検知を可能にするとともに、連続的にその
変動傾向を記録し得る物体表面の結露予知測定装置を提
供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、図1に示す考
案の構成図に示すように、測定物体の雰囲気温度及び相
対湿度から算出した露点温度と、その物体の表面温度と
の偏差をレベル差判定手段に入力し、結露発生の有無、
及び結露の危険性有りを表示する結露予知測定装置にお
いて、記録紙の同一時間軸方向に駆動される印字ヘッド
の移動距離を算出し、その連続的移動量、第1の移動量
設定値L1、第2の移動量設定値L2、及び第3の移動
量設定値L3をそれぞれ出力する移動量算出手段と、第
1の移動量設定値L1及び第2の移動量設定値L2と印
字ヘッド移動量とを比較し、所定時間間隔毎に読み出し
た、第1の移動量設定値L1に対応する位置で露点温度
値の、第2の移動量設定値L2に対応する位置で表面温
度値のデジタル印字信号をそれぞれ送出するデジタル記
録用印字タイミング決定手段と、第3の移動量設定値L
3と印字ヘッド移動量とを比較し、所定時間間隔毎に読
み出した、第3の移動量設定値L3に対応する位置にて
結露発生の危険性有りを示す印字信号を送出する所定位
置記録用印字タイミング決定手段と、印字信号を入力さ
れる文字信号発生手段からの信号を入力される印字ヘッ
ドにより、記録紙の同一時間軸上において、露点温度及
び表面温度のアナログ記録と、第1の移動量設定値L1
及び第2の移動量設定値L2の位置にてそれぞれ露点温
度及び表面温度のデジタル記録と、第3の移動量設定値
L3の位置に結露発生の危険性有りを示す記号の記録と
を行うプリンタ部とを備えることを特徴とする。
【0008】
【0009】
【作用】測定物体の雰囲気温度と、相対湿度とから露点
温度を算出し、この露点温度と、表面温度との偏差値の
レベル差判定を行い、結露の発生が生じない正常状態の
表示と、結露発生の危険性有りを示す表示ならびに断続
的報音と、結露発生を示す表示ならびに連続的報音とに
より報知する。そして、露点温度、及び表面温度の値を
記録紙の主走査方向にアナログ記録を行うとともに、記
録紙の主走査方向の所定位置に結露発生の危険性有りを
示す信号の記号記録を行う。また、記録紙の主走査方向
の所定位置に露点温度と、表面温度とのデジタル記録を
も行う。
【0010】
【実施例】以下に本考案の装置を、添付した図面に示す
実施例に基づいて説明する。図2は本考案の装置の結露
予知測定装置のケース、及びプローブの正面図、図3は
偏差レベルと、緑色ランプ、黄色ランプ、及び赤色ラン
プの表示領域との関係を示す図、図4は本考案の結露予
知測定装置の電気回路ブロック図を示す。
【0011】図2において、結露予知測定装置1のケー
ス2の正面側に設けたセンサプローブ接続部3には、先
端部周面にサーミスタ等により物体の雰囲気温度を検出
する雰囲気温度センサ17と、物体の雰囲気の相対湿度
を検出するための感湿体として、例えば、スチレンや、
アクリル系化合物に導電性を付与するためにアンモニウ
ムや、スルホン酸基を結合して化合物重合体(電解質コ
ポリマー)を用い、水の吸脱着によるその電気的特性変
化分をセラミック基板上に印刷焼成した金の櫛型電極で
電気的に検出する高分子相対湿度センサ、もしくは、電
気式抵抗温度計等による相対湿度センサ18と、その先
端部分に設けたサーミスタ等により物体表面に当接して
表面温度を検出する表面温度センサ19とを備えるプロ
ーブ16の差し込みプラグ15が装着される。
【0012】また、ケース2には、このプローブ16に
より検出された雰囲気温度(T℃)、相対湿度(R
H)、及び表面温度(ST℃)や、後述する説明から明
かとなるが、算出された露点温度(DP.T℃)をロー
タリ・スイッチ4の切換により順次表示させる、例え
ば、7セグメント表示方式の液晶表示部5が設けられて
いる。さらに、図3に示すように、算出した露点温度
と、表面温度との偏差値が2℃以上の領域では結露発生
がなく正常状態であることを表示する、発光ダイオード
等よりなる緑色ランプ6と、偏差値が2℃未満乃至1℃
以上の領域内では結露発生の危険性有りを表示する黄色
ランプ7と、偏差値が1℃未満の領域では場合に結露発
生を表示する赤色ランプ8とが設けられている。また、
ケース2内に内蔵されたプリンタから排出される記録済
の記録紙排出口9が設けられている。なお、図中符号1
0は電源スイッチ、11はブザー・リセット・スイッ
チ、12はブザー・オン/オフ・スイッチ、13はプリ
ンタ・オン/オフ・スイッチ、14はカバー・フックで
ある。
【0013】図4において、マルチプレクサ22により
連続検出される雰囲気温度センサ17、相対湿度センサ
18、及び表面温度センサ19の検出値は、結露の有無
表示部のデータ処理装置21内に設けられたA/D変換
用のインターフェース23を介してCPU26に入力さ
れ、CPU26の出力側には、デジタル表示をする駆動
用インターフェース27、及びロータリ・スイッチ4を
介して液晶表示部5が接続されている。また、CPU2
6の出力側には、CPU26により算出された緑色ラン
プ6、黄色ランプ7、及び赤色ランプ8の点灯制御信号
を受信して表示駆動するインターフェース28が接続さ
れている。同じくその出力側には、黄色ランプ7、及び
赤色ランプ8を点灯制御する信号を入力され、黄色ラン
プ点灯制御信号によりブザー32を間欠的に吹鳴させる
パルス波発生回路31を駆動し、赤色ランプ点灯制御信
号によりブザー32を連続的に吹鳴させる正弦波発生回
路30を駆動するインターフェース29が接続されてい
る。
【0014】さらに、表示部側データ処理装置21から
RS232Cのインターフェースを介して接続されるプ
リンタ側のデータ処理装置33には、駆動プーリ39、
40に掛け渡された駆動用ベルト42の両端部が固定さ
れ、そして、プーリ40に軸着されたモータ41の駆動
によりガイド・バー38により案内され、図7に示すよ
うに、時間軸方向に送られる記録紙50の紙幅方向に、
即ち、主走査方向にその始動点から終了点迄駆動される
印字ヘッド37が設けられている。さらに、モータ41
の回転軸に貼着したアルミニューム片に光を投射し、そ
の反射光を検出してパルス信号に変換して出力する回転
数検出器43が設けられている。
【0015】図7に示すように、図示しない紙送り駆動
モータにより時間軸方向に、即ち、副走査方向に送られ
る記録紙50には、予め、1時間間隔毎にその紙幅方向
に10℃毎に区分した−10℃乃至60℃の温度目盛り
51と、印字ヘッド37の駆動終了点の近傍に露点温度
記号52、表面温度記号53が印刷されている。そし
て、表示部側のCPU26からRS232Cのインター
フェースを介してプリンタ部のCPU36に、露点温
度、表面温度、及び結露発生の危険性有りを示す信号が
転送され、後述する説明から明かとなるが、露点温度、
及び表面温度についてはその値に対応する振幅値を、図
7に示す記録紙50に30分毎に露点温度、及び表面温
度のアナログ記録記号54(○記号)、55(×記号)
にて記録され、結露発生の危険性有りを示す信号につい
ては(以下、結露警戒信号という。)、記録紙50の印
字ヘッド37の移動終了点近傍にて記録記号56により
記録されるとともに、同じく駆動終了点近傍に露点温度
記号52、表面温度記号53と並んで1時間毎の露点温
度、及び表面温度値がデジタル記録される。
【0016】表示部データ処理装置21のCPU26に
接続されたRAM24には、雰囲気温度センサ17、
相対湿度センサ18、表面温度センサ19の検出値と、
演算した露点温度と、露点温度を求める際に使用するた
めの雰囲気温度T、及び飽和蒸気圧Hとの関係を示すテ
ーブルマップと、演算した露点温度と、露点温度、及
び物体表面温度の偏差出力が2℃以上のレベル、2℃未
満なしい1℃以上の範囲内のレベル、1℃未満のレベル
に相当するか否かを比較判別し、緑色ランプ6、黄色ラ
ンプ7、赤色ランプ8にそれぞれ出力させるための閾値
を持つ3種類の基準値とが記憶されている。
【0017】同じくROM25には、下記の(1)乃至
(6)の制御プログラムが記憶されている。即ち、
(1)RAM24に記憶させたテーブル・マップを照合
して選択した雰囲気温度T1の時の飽和水蒸気圧H1を
求め、この飽和水蒸気圧H1と、検出した相対湿度RH
1とを乗算して相対湿度H1の時の飽和水蒸気圧H2を
算出し、この飽和水蒸気圧H2の時の温度T2をRAM
24に記憶させたテーブル・マップと再度参照して露点
温度T2を求め、(2)この露点温度と、検出した表面
温度との偏差を算出し、(3)算出した偏差レベルが2
℃以上、2℃未満乃至1℃以上、1℃未満の振幅レベル
に該当するか否かを基準値と比較し、比較結果に対応し
たレベル判別信号を出力する。(4)2℃以上との弁別
結果が得られた場合には緑色ランプ6を点灯させ、2℃
未満乃至1℃以上との弁別結果信号が得られた場合に
は、結露発生の警戒を表示する黄色ランプ7を点灯させ
た上、パルス波発生回路31を駆動する信号を出力し、
1℃未満との弁別結果が得られた場合には、赤色ランプ
8を点灯させた上、正弦波発生回路30を駆動させる信
号を出力する。また、(5)連続検出した表面温度、算
出した露点温度、及び結露警戒信号をプリンタ側のデー
タ処理装置33に転送する。
【0018】他方、プリンタ側のデータ処理装置33の
RAM34には、表示部のデータ処理装置21から転
送されてくる表面温度、露点温度、及び結露警戒信号と
を記憶する他、露点温度値、及び表面温度値と、印字
ヘッド37の始動点からその終了点迄の移動量とを対応
させ、読み出した露点、表面温度値に対応する印字ヘッ
ド移動量を照合、選択する印字ヘッド移動量変換用のテ
ーブル・マップが記憶されている。さらに、記録紙5
0の印字ヘッド37の駆動終了点近傍にて露点温度値
と、表面温度値と、結露警戒信号の記号との順に記録さ
せるため、印字ヘッド37の始動点から各印字位置迄の
移動量設定値L1(露点温度)、L2(表面温度)、L
3(結露警戒信号)(図7、参照)が記憶されている。
さらに、文字発生手段として、アナログ記録をする際
に、露点温度には○記号、及び表面温度には×記号と、
デジタル記録する際の露点温度、及び表面温度値のデジ
タル数値と、結露警戒信号の場合には図7に示す記号5
6を印字させるコードデータが記憶されている。
【0019】ROM35には、下記の(6)乃至(1
0)の制御プログラムが記憶されている。即ち、(6)
表示部のデータ処理装置21から転送されてくる露点温
度、表面温度、及び結露警戒信号を受信、記憶し、測定
開始時から1時間目に露点温度、及び表面温度と、結露
警戒信号との読み出しを行うとともに、記録開始から1
時間経過後は30分毎に露点温度、表面温度、及び結露
警戒信号の読み出しを行う。そして、(7)読み出し開
始の都度、印字ヘッド37駆動用のモータ41の駆動を
開始し、回転数検出器43の回転数パルスを検出し、そ
の回転数を積算し、印字ヘッド37が主走査方向の始動
点から終了点に向けて時々刻々変動する移動量を算出す
る。
【0020】(8)読み出した露点温度、表面温度を上
述した印字ヘッド移動量変換テーブルで照合し、これら
の数値に対応する印字ヘッド37の移動量を選択し、こ
の移動量と、印字ヘッド37の時々刻々変動する移動量
とを対比して一致を検出し、一致検出を弁別してRAM
37からこれに対応するアナログ記録用のコードデータ
を送出し、これを駆動信号として印字ヘッド37に印加
してアナログ記録を行わせる。また、(9)デジタル記
録を行う露点温度、及び表面温度については、移動量設
定値L1、L2と、印字ヘッド37の時々刻々変動する
印字ヘッド37の移動量とを対比して一致を検出し、一
致検出を弁別して露点温度、及び表面温度値を示すデジ
タル・コードデータをRAM37から送出し、これを駆
動信号となして印字ヘッド37に入力し、露点温度、及
び表面温度値をデジタル記録する。(10)結露警戒信
号については、移動量設定値L3と、印字ヘッド37の
移動量とを対比して一致を検出し、一致検出を弁別して
RAM37からこれに対応する記号記録用のコードデー
タを送出し、駆動信号として印字ヘッド37に入力して
結露警戒信号の記号記録を行う。
【0021】このように構成された装置の作用を説明す
る。まず、結露予知測定装置の表示部のデータ処理につ
いて、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
仕上げ工事現場にて、プローブ16の差し込みプラグ1
5を接続部3に装着した結露発生予知測定装置1の電源
スイッチ10、プリンタ・オン/オフ・スイッチ13を
オンにし、プローブ16の先端を仕上げ工事をする床、
壁等に長時間固定し雰囲気温度センサ17でその周辺の
雰囲気温度T1を検出し(ステップS1)、相対湿度セ
ンサ18で相対湿度RH1を検出し(ステップS2)、
表面温度センサ19により表面温度を検出し(ステップ
S3)、マルチプレクサ22により順次検出してRAM
24に記憶させる。そして、例えば、雰囲気温度T1の
検出値が20℃で、相対湿度RH1が60%であれば、
先ず、雰囲気温度T1が20℃の時の飽和水蒸気圧H1
の値17.53mmHgをRAM24のテーブル・マッ
プを参照して求める。次に、この値H1と、相対湿度R
H1、即ち、60%とを乗算して17.53×0.6=
10.52mmHgを求め、即ち、相対湿度60%の時
の飽和水蒸気圧H2を求め、次に、この飽和水蒸気圧H
2の時の露点温度T2を上記したテーブル・マップと再
び参照し、収束させながら探して求め、この求めた値1
2℃、もしくは、12.1℃を露点温度T2とし(ステ
ップS4)、これをRAM24に記憶させる。
【0022】次に、表面温度からRAM24に記憶させ
た露点温度T2℃を減算してその偏差を算出し(ステッ
プS5)、これをRAM24に記憶させる。このように
して求めた偏差値のレベルが2℃以上のレベル、2℃未
満乃至1℃以上の範囲幅のレベル、1℃未満のレベルを
有するか否かをRAM24に記憶させた基準値との対比
から判別する(ステップS6)。偏差値レベルが2℃以
上のレベルを有している場合には、結露の発生無しを報
知する緑色ランプ6を点灯させ(ステップS7)、偏差
値レベルが2℃未満乃至1℃以上の範囲幅のレベルを有
していると判別する場合には、結露警戒を報知する黄色
ランプ7を点灯させるとともに(ステップS8)、パル
ス波発生回路31を駆動してブザー32を間欠吹鳴させ
る(ステップS9)。そして、偏差値レベルが1℃未満
のレベルであれば、結露の発生を報知する赤色ランプ8
を点灯し(ステップS10)、正弦波発生回路30を駆
動してブザー32を連続吹鳴させる(ステップS1
1)。なお、上述した表面温度、露点温度の検出値、及
び結露警戒信号をプリントアウトする際に使用するた
め、RAM24に記憶させておく。そして、ロータリ・
スイッチ4を適宜切り換え、液晶表示部5に雰囲気温
度、相対湿度、表面温度、及び露点温度値を順次表示さ
せる。
【0023】次に、上述した測定結果をプリントアウト
する作用について、図6のフローチャートを参照して説
明する。表示部のデータ処理装置21のRAM24に記
憶させた露点温度値、表面温度値、及び結露警戒信号の
連続測定結果を、表示部のデータ処理装置21のRAM
24からRS232Cのインターフェースを介してプリ
ンタ部のRAM34に転送する。
【0024】RAM34から、記録開始時点より1時間
毎の露点温度、表面温度、及び結露警戒信号との読み出
しと、これ以後は30分毎に露点温度、表面温度、及び
結露警戒信号の読み出しとを行い(ステップS20)、
その都度、印字ヘッド駆動用モータ41の駆動を開始
し、回転数検出器43からの回転数パルスをプリンタ側
のCPU36に入力し、時々刻々変動する印字ヘッド3
7の始動点から終了点への移動量の算出を行う(ステッ
プS21)。他方、RAM34から読み出された露点温
度、及び表面温度を移動量変換用のテーブル・マップに
設定した印字ヘッド37の移動量と照合し、一致する印
字ヘッド37の移動量を検出し(ステップS23)、こ
の移動量とモータ41の回転数に伴って増加する印字ヘ
ッド41の移動量とを照合し(ステップS24)、一致
を検出してこれを弁別すると(ステップS25)、RA
M34からコードデータを送出し、これを駆動信号とし
て印字ヘッド37に入力し、印字ヘッド37が露点温
度、表面温度の値に対応する印字ヘッド移動位置にて、
露点温度、及び表面温度を○記号、及び×記号にて、温
度目盛り51にアナログ記録する(ステップS26)。
【0025】さらに、露点温度値、及び表面温度値につ
いては、記録紙50の印字ヘッド37の設定移動量L
1、L2と、印字ヘッド37の時々刻々増加する移動量
とを照合し(ステップS27)、その一致を検出しこれ
を弁別すると(ステップS28)、RAM34からの数
値のコードデータを送出し、露点温度、表面温度値を所
定設定位置にてデジタル記録する(ステップS29)。
結露警戒信号については、設定移動量L3と、時々刻々
変動する印字ヘッド移動量とを照合し(ステップS3
0)、その一致を検出しこれを弁別すると(ステップS
31)、RAM34に記憶させた記号56(図7)のコ
ードデータを送出し、結露警戒信号の記号記録を行う
(ステップS32)。
【0026】このようにして、図7に示すように、最初
の1時間目には露点温度、表面温度のアナログ記録(5
4、55)と、これらのデジタル記録(17.8、2
0.8)が行われ、次の30分目には露点温度と、表面
温度とのアナログ記録が行われる。しかし、上述した読
み出し時点では結露警戒信号が検出されていないので、
記録されない。そして、2時間目には露点温度、及び表
面温度のアナログ記録と、これらのデジタル記録(1
8.0、16.0)が行われるとともに、結露警戒を示
す記号記録(56)が行われる。従って、露点温度、及
び表面温度のアナログ記録から結露発生の危険性有りの
変動傾向を判別でき、さらに、露点温度と、表面温度と
のデジタル記録値から正確な変動値が認識され、結露警
戒信号の記録の有無から結露発生の危険性の有無を知る
ことが出来る。
【0027】なお、検出した相対湿度値と、雰囲気温度
値とから露点温度を直接求める場合には、図8にその一
部分を抜き出して示すように、RAM24に、検出した
相対湿度値(例えば、40%、50%、60%)と、雰
囲気温度値(例えば、20℃乃至5℃)と、露点温度値
とのテーブルマップを記憶させ、検出した雰囲気温度値
が20℃で、相対湿度値が40%であれば、RAMに記
憶させたテーブルマップを比較照合して露点温度6.0
℃を求めることも可能である。
【0028】また、本実施例では、露点温度、及び表面
温度のデジタル記録を1時間間隔で記録するよう構成し
てあるが、測定開始時点から所定時間間隔で露点温度、
及び表面温度を読み出し、露点温度、及び表面温度のア
ナログ、及びデジタル記録を行わせるよう構成し得るこ
とは言う迄もない。さらに、印字ヘッド移動量設定値を
印字ヘッド始動点近傍に設定し、露点温度値、及び表面
温度値のデジタル記録と、結露警戒信号の記号記録とを
印字ヘッドの始動位置近傍にて記録させることも出来
る。また、露点温度、及び表面温度のアナログ記録と、
結露警戒信号の記号記録とのみを行わせるよう構成する
ことも可能である。さらに、露点温度、表面温度のアナ
ログ記録に用いる記号、及び結露警戒信号の記録記号は
適宜の記号を用い得ることは勿論である。
【0029】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、デジ
タル記録用印字タイミング決定手段により、第1の移動
量設定値L1に対応する位置にて露点温度のデジタル印
字信号の送出を、第2の移動量設定値L2に対応する位
置にて表面温度値のデジタル印字信号の送出を決定し、
さらに、所定位置記録用印字タイミング決定手段によ
り、第3の移動量設定値L3に対応する位置にて結露発
生の危険性有りを示す印字信号の送出を決定し、記録紙
にそれぞれ印字するよう構成されているため、記録紙の
同一時間軸上における各設定値L1、L2、L3と平行
する方向に目を走らせることにより、各設定値L1、L
2、L3の位置上に記録した露点及び表面温度のデジタ
ル値の読み取りと、結露発生の危険性有りを示す記号の
有無との認識を簡単に行えるという効果を奏する。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の装置の考案の構成図である。
【図2】 本考案の装置のケース、及びプローブの1実
施例の正面図である。
【図3】 緑色ランプにより表示される結露発生無し、
黄色ランプにより表示される結露発生の危険性有り、及
び赤色ランプにより表示される結露発生有りと、偏差レ
ベルとの関係を示す図である。
【図4】 本考案の装置の電気回路ブロック図である。
【図5】 本考案の装置の表示部のフローチャートであ
る。
【図6】 本考案の装置のプリンタ部のフローチャート
である。
【図7】 本考案の装置により記録紙に記録された結果
を示す図である。
【図8】 本考案の装置に用いる相対湿度対雰囲気温度
と、露点温度との関係を示すテーブルマップの一例を示
す図ある。
【符号の説明】
1 結露予知測定装置、2 ケース、3 プローブ装着
用接続部、4 測定値表示用のロータリ・スイッチ、5
液晶表示部、6 緑色ランプ、7 黄色ランプ、8
赤色ランプ、9 記録済の記録紙排出口、10 電源ス
イッチ、11ブザー・リセット・スイッチ、12 ブザ
ー・オン/オフ・スイッチ、13 プリンタ・オン/オ
フ・スイッチ、16 プローブ、17 雰囲気温度セン
サ、18 相対湿度センサ、19 表面温度センサ、3
8 ガイド・バー、39及び40 プーリ、41 印字
ヘッド駆動用モータ、42 駆動用ベルト、50 記録
紙、51 温度目盛り、52及び53 予め印刷してあ
る露点温度と、表面温度との記号、54 露点温度のア
ナログ記録記号、55 表面温度のアナログ記録記号、
56 結露警戒信号の記録記号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 吉田 甚一郎 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (72)考案者 桜井 潔 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (72)考案者 末松 茂正 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−247184(JP,A) 特開 昭53−149091(JP,A) 実開 昭51−121092(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 25/66

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定物体の雰囲気温度及び相対湿度を露
    点温度算出手段に入力して算出した露点温度と、該物体
    の表面温度との偏差を偏差検出手段により検出し、該偏
    差をレベル差判定手段に入力し結露発生の有無、及び
    結露の危険性有りを表示する表示部を備える結露予知測
    定装置において所定時間間隔毎に記録紙の同一時間軸方向に 駆動される
    印字ヘッドの移動距離を算出し、その連続的移動量、第
    1の移動量設定値L1、第2の移動量設定値L2、及び
    第3の移動量設定値L3をそれぞれ出力する移動量算出
    手段と、 上記連続的移動量と所定時間間隔毎に読み出した上記露
    点温度及び表面温度の値とを比較し、該露点温度及び表
    面温度値に対応する該移動量の位置にて露点温度及び表
    面温度を示す印字信号をそれぞれ送出するアナログ記録
    用印字タイミング決定手段と、上記第1の移動量設定値L1及び第2の移動量設定値L
    2と印字ヘッド移動量とを比較し、所定時間間隔毎に読
    み出した、第1の移動量設定値L1に対応する位置にて
    露点温度値のデジタル印字信号を、第2の移動量設定値
    L2に対応する位置にて表面温度値のデジタル印字信号
    をそれぞれ送出するデジタル記録用印字タイミング決定
    手段と上記第3の 移動量設定値L3と印字ヘッド移動量とを比
    較し、所定時間間隔毎に読み出した、第3の移動量設定
    値L3に対応する位置にて上記結露発生の危険性有りを
    示す印字信号を送出する所定位置記録用印字タイミング
    決定手段とを備えるとともに、 上記印字信号を入力される文字信号発生手段からの信号
    を入力される印字ヘッドにより、記録紙の同一時間軸上
    において、露点温度及び表面温度のアナログ記録
    1の移動量設定値L1及び第2の移動量設定値L2の位
    置にてそれぞれ露点温度及び表面温度のデジタル記録
    と、第3の移動量設定値L3の位置に結露発生の危険性
    有りを示す記号の記録を行うプリンタ部を備えること
    を特徴とする物体表面の結露予知測定装置。
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