JP2582393B2 - 炉の加熱方法 - Google Patents
炉の加熱方法Info
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- JP2582393B2 JP2582393B2 JP63015785A JP1578588A JP2582393B2 JP 2582393 B2 JP2582393 B2 JP 2582393B2 JP 63015785 A JP63015785 A JP 63015785A JP 1578588 A JP1578588 A JP 1578588A JP 2582393 B2 JP2582393 B2 JP 2582393B2
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- Japan
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- temperature
- furnace
- burners
- heat
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- Control Of Heat Treatment Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属製品の焼鈍、焼入れなどの熱処理用の
単数または複数の熱源を有する炉等の加熱方法に関す
る。
単数または複数の熱源を有する炉等の加熱方法に関す
る。
従来の熱処理用の炉の加熱方式は、バーナを周期的に
循環燃焼させるとか、炉内のガス温度パターンによっ
て、そのあらかじめ決められた循環パターンを選択し燃
焼させる方法であった。
循環燃焼させるとか、炉内のガス温度パターンによっ
て、そのあらかじめ決められた循環パターンを選択し燃
焼させる方法であった。
上記従来の方法では、次のような問題点および課題が
あった。
あった。
(1)燃焼ガス温度は比較的均一となり易いが炉内の燃
焼量の決定を、炉全体に対して行うため、熱応答速度が
遅くなり温度の設定値に対するズレなど制御特性が悪
い。
焼量の決定を、炉全体に対して行うため、熱応答速度が
遅くなり温度の設定値に対するズレなど制御特性が悪
い。
(2)被熱処理物の温度を直接制御しないため均一性が
悪い。
悪い。
本発明は上記課題を解決するため次の手段を講ずる。
すなわち、複数個のバーナを有する熱処理炉におい
て、炉壁に配置されたバーナを、炉の長手方向に沿っ
て、少なくとも中央,前部、後部の3区分に分け、その
区分にまたがって同炉内に静止する被熱処理物の温度を
計測する温度センサを上記区分に対応して設け、それら
の温度センサの出力と設定温度から求めた区分毎の燃焼
量に従って各区分毎のバーナ着火本数を加減し、且つ、
各区分内のバーナの着火を隣接する区分の温度が高い場
合は、同隣接する区分から遠い方から順次行い、隣接す
る区分の温度が低い場合は、同隣接する区分に近い方か
ら順次行う炉の加熱方法。
て、炉壁に配置されたバーナを、炉の長手方向に沿っ
て、少なくとも中央,前部、後部の3区分に分け、その
区分にまたがって同炉内に静止する被熱処理物の温度を
計測する温度センサを上記区分に対応して設け、それら
の温度センサの出力と設定温度から求めた区分毎の燃焼
量に従って各区分毎のバーナ着火本数を加減し、且つ、
各区分内のバーナの着火を隣接する区分の温度が高い場
合は、同隣接する区分から遠い方から順次行い、隣接す
る区分の温度が低い場合は、同隣接する区分に近い方か
ら順次行う炉の加熱方法。
上記の方法においては、炉もしくは被熱処理物の体積
的容量を3区分以上に分割し、その区分毎に燃焼量が決
められてバーナ燃焼が制御されるので応答速度が速くな
り、温度変化に速応した制御が可能となった。また、隣
接する区分との、温度差を速やかに縮めるようにバーナ
着火順が決められて着火されるので、必要な部分へ熱の
集中供給が行え、温度の分布を均一とすることができ
た。
的容量を3区分以上に分割し、その区分毎に燃焼量が決
められてバーナ燃焼が制御されるので応答速度が速くな
り、温度変化に速応した制御が可能となった。また、隣
接する区分との、温度差を速やかに縮めるようにバーナ
着火順が決められて着火されるので、必要な部分へ熱の
集中供給が行え、温度の分布を均一とすることができ
た。
本発明の方法を18本のバーナを有する炉に適用した一
実施例を第1図ないし第3図により説明する。
実施例を第1図ないし第3図により説明する。
第1図にて、熱処理用の炉23には18本のバーナ1〜18
が炉壁に配置されている。また炉内には被熱処理物22が
はいっている。炉内をバーナ6本づつを有する3区分に
分け、左からバーナ1〜3,10〜12の区分a、バーナ4〜
6,13〜15の区分b、及びバーナ7〜9,16〜18の区分cと
し、被熱処理物22の各区分に属する代表点に温度センサ
19〜21を取付ける。
が炉壁に配置されている。また炉内には被熱処理物22が
はいっている。炉内をバーナ6本づつを有する3区分に
分け、左からバーナ1〜3,10〜12の区分a、バーナ4〜
6,13〜15の区分b、及びバーナ7〜9,16〜18の区分cと
し、被熱処理物22の各区分に属する代表点に温度センサ
19〜21を取付ける。
次に第3図に示すように、各区分毎に、温度センサ19
〜21からの温度と、設定温度とから、その差が算出さ
れ、着火すべきバーナの本数がPID演算方式などの制御
量演算で決定される。その後バーナの着火順位が次のよ
うに決められ着火される。
〜21からの温度と、設定温度とから、その差が算出さ
れ、着火すべきバーナの本数がPID演算方式などの制御
量演算で決定される。その後バーナの着火順位が次のよ
うに決められ着火される。
(1)隣接する区分の温度が高い場合、隣接する区分よ
り遠い方から順次着火される。例えば区分aに対して
は、温度センサ20の温度が同19の温度より高いとき、第
2図に示すように、バーナ10,1,11,2,12,3の順位で着火
される。他の区分b,cについても同様で、第2図にその
順序を示す。
り遠い方から順次着火される。例えば区分aに対して
は、温度センサ20の温度が同19の温度より高いとき、第
2図に示すように、バーナ10,1,11,2,12,3の順位で着火
される。他の区分b,cについても同様で、第2図にその
順序を示す。
(2)隣接する区分の温度が低い場合、隣接する区分に
近い方から順次着火される。例えば区分aに対しては、
温度センサ20の温度が同19の温度より低いとき、バーナ
3,12,2,11,1,10の順位で着火される。他の区分b,cにつ
いても同様である。
近い方から順次着火される。例えば区分aに対しては、
温度センサ20の温度が同19の温度より低いとき、バーナ
3,12,2,11,1,10の順位で着火される。他の区分b,cにつ
いても同様である。
また、バーナが16本の炉に適用した他の例を第4図な
いし第6図に示す。加熱方法は上記説明と同様なので、
説明を省略する。。なお、第4図は炉への本方法適用の
構成図、第5図は区分aのバーナの着火順位を示す図、
第6図は第5図の燃焼量とバーナ本数との関係図を示
す。
いし第6図に示す。加熱方法は上記説明と同様なので、
説明を省略する。。なお、第4図は炉への本方法適用の
構成図、第5図は区分aのバーナの着火順位を示す図、
第6図は第5図の燃焼量とバーナ本数との関係図を示
す。
このようにして、炉内が細区分され、区分毎に燃焼量
が制御されるので応答性が速い。また、他の区分の熱を
受入れ易いような着火順(例えば、温度の低い区分の隣
の区分では、温度の低い方に近いバーナから順に着火さ
せ、その熱を温度の低い方へ影響させる。)で燃焼させ
るので、炉内に静止して置かれた被熱処理物の温度分布
をより均一にすることができる。
が制御されるので応答性が速い。また、他の区分の熱を
受入れ易いような着火順(例えば、温度の低い区分の隣
の区分では、温度の低い方に近いバーナから順に着火さ
せ、その熱を温度の低い方へ影響させる。)で燃焼させ
るので、炉内に静止して置かれた被熱処理物の温度分布
をより均一にすることができる。
上記説明のように、従来行なわれていた、周期的循環
燃焼式(循環の順を温度パターンにより定める方式も含
め)に比べ、本発明の方法は制御対象とする熱容量を細
分化できるため、温度制御系の応答速度が速くなり、制
御精度が向上する。また、熱処理炉自体には区分毎に仕
切りはないので、互に他の区分の熱影響を受けるが、こ
れを積極的に利用し、他の区分の熱を受入れ易いような
着火順(例えば、温度の低い区分の隣の区分では、温度
の低い方に近いバーナから順に着火させ、その熱を温度
の低い方へ影響させる。)で燃焼させ、被熱処理物の温
度分布をより均一にすることができる。
燃焼式(循環の順を温度パターンにより定める方式も含
め)に比べ、本発明の方法は制御対象とする熱容量を細
分化できるため、温度制御系の応答速度が速くなり、制
御精度が向上する。また、熱処理炉自体には区分毎に仕
切りはないので、互に他の区分の熱影響を受けるが、こ
れを積極的に利用し、他の区分の熱を受入れ易いような
着火順(例えば、温度の低い区分の隣の区分では、温度
の低い方に近いバーナから順に着火させ、その熱を温度
の低い方へ影響させる。)で燃焼させ、被熱処理物の温
度分布をより均一にすることができる。
第1図は、本発明の一実施例に用いられる装置の構成
図、第2図は第1図のバーナ着火順序指示図、第3図は
第1図に示される装置の処理フロー図、第4図は本発明
の他の実施例に用いられる装置の構成図、第5図は第4
図の区分aのバーナ着火順序指示図、第6図は第5図に
示されるバーナによる燃焼量とバーナ本数の関係図であ
る。 図中 1〜18……バーナ、19〜21……温度センサ 24〜25……被熱処理物、a,b,c……区分
図、第2図は第1図のバーナ着火順序指示図、第3図は
第1図に示される装置の処理フロー図、第4図は本発明
の他の実施例に用いられる装置の構成図、第5図は第4
図の区分aのバーナ着火順序指示図、第6図は第5図に
示されるバーナによる燃焼量とバーナ本数の関係図であ
る。 図中 1〜18……バーナ、19〜21……温度センサ 24〜25……被熱処理物、a,b,c……区分
Claims (1)
- 【請求項1】複数個のバーナを有する熱処理炉におい
て、炉壁に配置されたバーナを、炉の長手方向に沿っ
て、少なくとも中央,前部,後部の3区分に分け、その
区分にまたがって同炉内に静止する被熱処理物の温度を
計測する温度センサを上記区分に対応して設け、それら
の温度センサの出力と設定温度から求めた区分毎の燃焼
量に従って各区分毎のバーナ着火本数を加減し、且つ、
各区分内のバーナの着火を隣接する区分の温度が高い場
合は、同隣接する区分から遠い方から順次行い、隣接す
る区分の温度が低い場合は、同隣接する区分に近い方か
ら順次行うことを特徴とする炉の加熱方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63015785A JP2582393B2 (ja) | 1988-01-28 | 1988-01-28 | 炉の加熱方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63015785A JP2582393B2 (ja) | 1988-01-28 | 1988-01-28 | 炉の加熱方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01191737A JPH01191737A (ja) | 1989-08-01 |
JP2582393B2 true JP2582393B2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=11898484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63015785A Expired - Lifetime JP2582393B2 (ja) | 1988-01-28 | 1988-01-28 | 炉の加熱方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2582393B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013036100A (ja) * | 2011-08-09 | 2013-02-21 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ガス炉の制御装置及び方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59118817A (ja) * | 1982-12-27 | 1984-07-09 | Nippon Steel Corp | サイドバ−ナ−焚連続加熱炉の燃焼制御方法 |
-
1988
- 1988-01-28 JP JP63015785A patent/JP2582393B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01191737A (ja) | 1989-08-01 |
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