JP2582321B2 - プラネタリキャリア - Google Patents
プラネタリキャリアInfo
- Publication number
- JP2582321B2 JP2582321B2 JP4050837A JP5083792A JP2582321B2 JP 2582321 B2 JP2582321 B2 JP 2582321B2 JP 4050837 A JP4050837 A JP 4050837A JP 5083792 A JP5083792 A JP 5083792A JP 2582321 B2 JP2582321 B2 JP 2582321B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- planetary
- side plate
- carrier
- pinion
- planetary carrier
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/048—Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0482—Gearings with gears having orbital motion
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Retarders (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
- Structure Of Transmissions (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用自動変速機等に
組込まれるプラネタリギア機構用のプラネタリキャリア
に関する。
組込まれるプラネタリギア機構用のプラネタリキャリア
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種のプラネタリキャリアとし
て、プラネタリピニオンを挟んで対峙する１対の側板を
組合わせて構成される板金製のキャリアが知られてい
る。また、実開昭５４−１１７４６４号公報に見られる
ように、プラネタリキャリアを構成する一方の側板の外
側面に油溝を切削加工し、プラネタリピニオンのピニオ
ンシャフトに形成した油孔に該油溝を介して潤滑油を供
給するものも知られている。
て、プラネタリピニオンを挟んで対峙する１対の側板を
組合わせて構成される板金製のキャリアが知られてい
る。また、実開昭５４−１１７４６４号公報に見られる
ように、プラネタリキャリアを構成する一方の側板の外
側面に油溝を切削加工し、プラネタリピニオンのピニオ
ンシャフトに形成した油孔に該油溝を介して潤滑油を供
給するものも知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記板金製キャリアは
鋳物製のキャリアに比し軽量となる利点があるが、プラ
ネタリピニオンの支持剛性を確保する上でキャリアを構
成する側板は或る程度の板厚が必要であり、特に側板に
油溝を切削加工するためにはその分板厚を増さねばなら
ず、軽量化にも限度がある。本発明は、以上の点に鑑
み、剛性を確保して一層の軽量化を図れるようにした板
金製のプラネタリキャリアを提供することをその目的と
している。
鋳物製のキャリアに比し軽量となる利点があるが、プラ
ネタリピニオンの支持剛性を確保する上でキャリアを構
成する側板は或る程度の板厚が必要であり、特に側板に
油溝を切削加工するためにはその分板厚を増さねばなら
ず、軽量化にも限度がある。本発明は、以上の点に鑑
み、剛性を確保して一層の軽量化を図れるようにした板
金製のプラネタリキャリアを提供することをその目的と
している。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、プラネタリピニオンを挟んで対峙する１対の
側板を組合わせて構成されるプラネタリキャリアにおい
て、少なくとも一方の側板に、プラネタリピニオンに対
向するスラスト受座と、該スラスト受座に交わる放射状
のリブとを該側板の外側面側からの型押し加工により形
成したことを特徴とする。
本発明は、プラネタリピニオンを挟んで対峙する１対の
側板を組合わせて構成されるプラネタリキャリアにおい
て、少なくとも一方の側板に、プラネタリピニオンに対
向するスラスト受座と、該スラスト受座に交わる放射状
のリブとを該側板の外側面側からの型押し加工により形
成したことを特徴とする。
【０００５】
【作用】側板のプラネタリピニオンに対向する部分の剛
性が型押し加工によるスラスト受面の形成で高められる
と共に、側板の撓みや座屈によるスラスト受面の変位が
リブによって抑制され、かくて側板の板厚を薄くしても
プラネタリピニオンの支持剛性を確保できる。また、一
方の側板の内周に軸線方向内方に突出するキャリア軸支
用のハブを一体成形し、該ハブに前記リブを交わらせれ
ば、ハブとリブとが相互に補強し合って、キャリア自体
の剛性が高められると共に、軸支部材に対するキャリア
の支持剛性も高められる。更に、側板の外側面側からの
型押し加工によりスラスト受面とリブとを形成するた
め、側板の外側面に型押し加工の跡が窪みとなって残
り、側板の外側面にこの窪みを覆う盲板を取付けること
により、ピニオンシャフトの油孔に潤滑油を供給する油
溝として、この窪みを活用できる。
性が型押し加工によるスラスト受面の形成で高められる
と共に、側板の撓みや座屈によるスラスト受面の変位が
リブによって抑制され、かくて側板の板厚を薄くしても
プラネタリピニオンの支持剛性を確保できる。また、一
方の側板の内周に軸線方向内方に突出するキャリア軸支
用のハブを一体成形し、該ハブに前記リブを交わらせれ
ば、ハブとリブとが相互に補強し合って、キャリア自体
の剛性が高められると共に、軸支部材に対するキャリア
の支持剛性も高められる。更に、側板の外側面側からの
型押し加工によりスラスト受面とリブとを形成するた
め、側板の外側面に型押し加工の跡が窪みとなって残
り、側板の外側面にこの窪みを覆う盲板を取付けること
により、ピニオンシャフトの油孔に潤滑油を供給する油
溝として、この窪みを活用できる。
【０００６】
【実施例】図１乃至図３を参照して、１はプラネタリキ
ャリアを示し、該キャリア１にサンギアａに咬合する３
個の第１プラネタリピニオン２1とリングギアｂに咬合
する３個の第２プラネタリピニオン２2とを該両ピニオ
ン２1、２2が互に咬合するように担持させた。プラネタ
リキャリア１は、これらプラネタリピニオン２1、２2を
挟んで軸方向に対峙する第１と第２の１対の側板３、４
で構成されており、これを詳述するに、各プラネタリピ
ニオン２1、２2を各側板３、４との間にワッシャ５を介
挿した状態で両側板３、４間に挟み、第１側板３の外周
の周囲３箇所に曲成した軸方向内方にのびる舌片３ａを
第２側板４に差し込み式に係合させて両側板３、４を組
合わせ、各プラネタリピニオン２1、２2の内周に装着し
たニードルベアリング６に貫通するピニオンシャフト７
を両側板３、４に跨って挿設し、該ピニオンシャフト７
の両端をかしめてプラネタリキャリア１を組立てるよう
にした。
ャリアを示し、該キャリア１にサンギアａに咬合する３
個の第１プラネタリピニオン２1とリングギアｂに咬合
する３個の第２プラネタリピニオン２2とを該両ピニオ
ン２1、２2が互に咬合するように担持させた。プラネタ
リキャリア１は、これらプラネタリピニオン２1、２2を
挟んで軸方向に対峙する第１と第２の１対の側板３、４
で構成されており、これを詳述するに、各プラネタリピ
ニオン２1、２2を各側板３、４との間にワッシャ５を介
挿した状態で両側板３、４間に挟み、第１側板３の外周
の周囲３箇所に曲成した軸方向内方にのびる舌片３ａを
第２側板４に差し込み式に係合させて両側板３、４を組
合わせ、各プラネタリピニオン２1、２2の内周に装着し
たニードルベアリング６に貫通するピニオンシャフト７
を両側板３、４に跨って挿設し、該ピニオンシャフト７
の両端をかしめてプラネタリキャリア１を組立てるよう
にした。
【０００７】該キャリア１は、第１側板３の内周に一体
成形した軸方向内方に突出するスプライン付きのハブ８
において軸支部材ｃに外嵌支持され、一方、第２側板４
の外周に一体成形したスプライン付きの筒部９において
図示しないクラッチ等の部材に連結される。
成形した軸方向内方に突出するスプライン付きのハブ８
において軸支部材ｃに外嵌支持され、一方、第２側板４
の外周に一体成形したスプライン付きの筒部９において
図示しないクラッチ等の部材に連結される。
【０００８】第１側板３には、各プラネタリピニオン２
1、２2にワッシャ５を介して対向するスラスト受座１０
と、前記ハブ８とスラスト受座１０とに両端において交
わる放射状のリブ１１とが形成されている。これらスラ
スト受座１０とリブ１１は、第１側板３の外側面側から
の型押し加工によって該側板３の内側面側に膨出するよ
うに形成されており、そのためスラスト受座１０の剛性
が高められると共に、プラネタリピニオン２1、２2に作
用するスラスト荷重やラジアル荷重に起因した第１側板
３の撓みや座屈によるスラスト受座１０の変位がリブ１
１によって抑制され、プラネタリピニオン２1、２2の支
持剛性が高められる。而も、リブ１１がハブ８に交わっ
ているため、リブ１１とハブ８とが相互に補強し合っ
て、第１側板３の剛性が一層高められると共に、プラネ
タリキャリア１の軸支部材ａに対する支持剛性も高めら
れる。
1、２2にワッシャ５を介して対向するスラスト受座１０
と、前記ハブ８とスラスト受座１０とに両端において交
わる放射状のリブ１１とが形成されている。これらスラ
スト受座１０とリブ１１は、第１側板３の外側面側から
の型押し加工によって該側板３の内側面側に膨出するよ
うに形成されており、そのためスラスト受座１０の剛性
が高められると共に、プラネタリピニオン２1、２2に作
用するスラスト荷重やラジアル荷重に起因した第１側板
３の撓みや座屈によるスラスト受座１０の変位がリブ１
１によって抑制され、プラネタリピニオン２1、２2の支
持剛性が高められる。而も、リブ１１がハブ８に交わっ
ているため、リブ１１とハブ８とが相互に補強し合っ
て、第１側板３の剛性が一層高められると共に、プラネ
タリキャリア１の軸支部材ａに対する支持剛性も高めら
れる。
【０００９】また、第１側板３の外側面には、図４に示
す如く、型押し加工跡としての窪み１２がリブ１１から
スラスト受座１０に亘って形成されており、第１側板３
の外側面に窪み１２を覆うように盲板１３を取付け、ピ
ニオンシャフト７にその周面及び第１側板３側の軸端に
開口するように形成した油孔７ａに窪み１２を油溝とし
て潤滑油を供給し、ピニオンシャフト７の外周のニール
ドベアリング６の潤滑を行うようにした。前記盲板１３
は、第１側板３の外側面に半抜き加工によって突設した
突起１４を盲板１３に形成した孔に挿通してその先端を
かしめることにより、第１側板３に固定されている。
す如く、型押し加工跡としての窪み１２がリブ１１から
スラスト受座１０に亘って形成されており、第１側板３
の外側面に窪み１２を覆うように盲板１３を取付け、ピ
ニオンシャフト７にその周面及び第１側板３側の軸端に
開口するように形成した油孔７ａに窪み１２を油溝とし
て潤滑油を供給し、ピニオンシャフト７の外周のニール
ドベアリング６の潤滑を行うようにした。前記盲板１３
は、第１側板３の外側面に半抜き加工によって突設した
突起１４を盲板１３に形成した孔に挿通してその先端を
かしめることにより、第１側板３に固定されている。
【００１０】尚、上記実施例では、スラスト受座１０と
リブ１１とを第１側板３にのみ形成したが、第２側板４
にも形成し得ることは勿論であり、また、本発明はハブ
１１を有しないプラネタリキャリアにも適用できる。
リブ１１とを第１側板３にのみ形成したが、第２側板４
にも形成し得ることは勿論であり、また、本発明はハブ
１１を有しないプラネタリキャリアにも適用できる。
【００１１】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
１の発明によれば、プラネタリキャリアを構成する側板
の板厚を薄くしてもプラネタリピニオンの支持剛性を確
保でき、プラネタリキャリアの軽量化を図れる。更に、
請求項２の発明によれば、プラネタリキャリアの一層の
剛性アップを図れると共に、軸支部材に対するプラネタ
リキャリアの支持剛性も高められる。また、請求項３の
発明によれば、型押し加工跡としての窪みを潤滑用の油
溝に活用するため、油溝を別途切削加工する必要がな
く、加工が容易になると共に油溝によるプラネタリキャ
リアの強度低下といった不具合も解決できる。
１の発明によれば、プラネタリキャリアを構成する側板
の板厚を薄くしてもプラネタリピニオンの支持剛性を確
保でき、プラネタリキャリアの軽量化を図れる。更に、
請求項２の発明によれば、プラネタリキャリアの一層の
剛性アップを図れると共に、軸支部材に対するプラネタ
リキャリアの支持剛性も高められる。また、請求項３の
発明によれば、型押し加工跡としての窪みを潤滑用の油
溝に活用するため、油溝を別途切削加工する必要がな
く、加工が容易になると共に油溝によるプラネタリキャ
リアの強度低下といった不具合も解決できる。
【図１】 本発明キャリアの一例の正面図
【図２】 その背面図
【図３】 図１のIII −III 線截断側面図
【図４】 図１のIV−IV線截断側面図
【符号の説明】 １ プラネタリキャリア ２1、２2プラネタリピニ
オン ３、４ 側板 ７ ピニオン
シャフト ７ａ 油孔 ８ ハブ １０ スラスト受座 １１ リブ １２ 窪み １３ 盲板
オン ３、４ 側板 ７ ピニオン
シャフト ７ａ 油孔 ８ ハブ １０ スラスト受座 １１ リブ １２ 窪み １３ 盲板
Claims (3)
- 【請求項１】 プラネタリピニオンを挟んで対峙する１
対の側板を組合わせて構成されるプラネタリキャリアに
おいて、少なくとも一方の側板に、プラネタリピニオン
に対向するスラスト受座と、該スラスト受座に交わる放
射状のリブとを該側板の外側面側からの型押し加工によ
り形成したことを特徴とするプラネタリキャリア。 - 【請求項２】 前記一方の側板の内周に軸線方向内方に
突出するキャリア軸支用のハブを一体成形し、該ハブに
前記リブを交わらせたことを特徴とする請求項１に記載
のプラネタリキャリア。 - 【請求項３】 前記一方の側板の外側面に、前記スラス
ト受座と前記リブとの型押し加工跡として該外側面に形
成される窪みを覆う盲板を取付け、プラネタリピニオン
のピニオンシャフトに形成した油孔に潤滑油を供給する
油溝を前記窪みにより構成したことを特徴とする請求項
１又は２に記載のプラネタリキャリア。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4050837A JP2582321B2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | プラネタリキャリア |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4050837A JP2582321B2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | プラネタリキャリア |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05248499A JPH05248499A (ja) | 1993-09-24 |
| JP2582321B2 true JP2582321B2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=12869864
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4050837A Expired - Lifetime JP2582321B2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | プラネタリキャリア |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2582321B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4423716B2 (ja) * | 1999-10-08 | 2010-03-03 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | プラネタリキャリア |
| JP4096579B2 (ja) | 2002-02-27 | 2008-06-04 | アイシン精機株式会社 | 遊星歯車機構 |
| JP4196569B2 (ja) | 2002-02-27 | 2008-12-17 | アイシン精機株式会社 | 遊星歯車機構 |
| JP4048950B2 (ja) * | 2002-12-27 | 2008-02-20 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 自動変速機用プラネタリギヤ |
| US8714888B2 (en) | 2010-10-25 | 2014-05-06 | Black & Decker Inc. | Power tool transmission |
| US9481080B2 (en) | 2011-07-29 | 2016-11-01 | Black & Decker Inc. | Multispeed power tool |
| US11059160B2 (en) | 2011-07-29 | 2021-07-13 | Black & Decker Inc. | Multispeed power tool |
-
1992
- 1992-03-09 JP JP4050837A patent/JP2582321B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05248499A (ja) | 1993-09-24 |
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