JP2582317B2 - 寿司自動切断装置 - Google Patents

寿司自動切断装置

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JP2582317B2
JP2582317B2 JP3215845A JP21584591A JP2582317B2 JP 2582317 B2 JP2582317 B2 JP 2582317B2 JP 3215845 A JP3215845 A JP 3215845A JP 21584591 A JP21584591 A JP 21584591A JP 2582317 B2 JP2582317 B2 JP 2582317B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は寿司自動切断装置に係
り、その目的は押し寿司等の切断を要する寿司を米飯部
の成形性を維持した状態で型くずれを起こすことなく自
動的に次々と連続して所定の大きさに効率良く切断する
ことができ、短時間で大量の寿司を製造することができ
るとともに、耐久性の優れた寿司自動切断装置の提供に
ある。
【0002】
【従来の技術】寿司、特にバッテラ等の押し寿司は、ま
ず寿司飯の上に具(鯖、穴子、鱒、鯛等)が載せられ一
塊とされたものが箱内で押されて成形される。成形され
た一塊の寿司は、箱から取り出され、寿司職人によって
包丁で所定の大きさに切断されて商品として提供され
る。しかし、塊状の押し寿司を1個1個の商品としての
押し寿司に切断する際の包丁さばきには独特の熟練を要
し、未熟練者が切断すると寿司飯上の具がずれて型崩れ
してしまい、商品価値のない押し寿司になってしまうこ
とが往々にしてあった。また、熟練者であっても押し寿
司を型崩れしないように切断するには、相当の集中力と
リズムとを必要とするため、疲労等の問題があり、切断
作業を連続してできる時間は限られている。従って、限
られた職人によって大量の押し寿司を切断するには、こ
の時間的な制約があるために、おのずと限界があった。
近年は、スーパーマーケット等の店舗にも寿司が陳列さ
れるようになっており、大量の寿司を短時間内に供給す
る必要性が高まっている。
【0003】そこで、この発明者らは、帯状の押し寿司
を型崩れすることなく、限られた時間内に所定の大きさ
に連続して切断して、限られた時間内に大量の押し寿司
を市場に提供できる寿司自動切断装置を以前発明して、
現在実施している。この寿司自動切断装置は、図5、図
6に示すように、所定間隔隔てて隣接させた第1コンベ
アaと第2コンベアbとの間隙に回転駆動される丸刃c
を往復させて、センサーdによって検知された第1コン
ベアa上の切断位置にある寿司sを切断するようにした
ものである。丸刃cは回転駆動源eで回転駆動されると
ともに振動装置fで厚さ方向に振動されながら、寿司s
を切断するものである。
【0004】さらに実公昭8−16740号公報ではベ
ルトコンベアーにより移送された鮨の進行方向に殆ど等
速で回転しつつ鮨の進行方向に往復する切断刃を鮨の進
行方向の中央軸に軸方向に摺動自在で軸とともに回転す
るよう装着し、切断刃の刃先の進行方向と反対側より鮨
の側面を押壓抱持するよう受版を切断刃と同様の往復運
動をするよう移動枠に装着し、受版の抱持部側の下部に
鮨の移送臺を設けた鮨切断装置が開示されている。ま
た、特開昭51−118877号公報では、間欠駆動部
から駆動される駆動軸に設けた扇形カム片によ振動運動
する揺れ腕片を設け、そのカム突起で押え板の中央操作
軸を夫々対応方向へ押出させるようにした米飯ブロック
体の剪断部の崩れ防止機構と、間欠駆動部から駆動され
るクランクアームを刃部の取付部に連結杆で連結した米
飯ブロック体のカッティング部と、剪断された板厚状米
飯分離体を乗せて間欠移送する樹脂フィルム部におい
て、包装表皮となる樹脂フィルムはパンチ部で打ち抜か
れたL字の連続対峙切欠部の前後から裁断するカッター
部と裁断された米飯分離体を簀巻き成形する簀巻き部
と、サンギアと遊星ギアを有する整形ドラムのクランク
アームにクランク軸に設けた偏心カムに係合させたドラ
ム反転作動杆の長孔部を前記クランクアームに係合させ
るローリング整形部とからなる巻き寿司製造装置が開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記図5、
図6に示した寿司自動切断装置においては、丸刃cを回
転駆動源e及び振動装置fとともに、切断方向に移動さ
せ、寿司sを切断した後に後退させる必要があるため、
この前進後退のための移動手段が大掛かりなものとな
り、設備費用も高くつくといった課題が存在した。一
方、実公昭8−16740号公報開示の鮨切断装置で
は、切断刃の所定位置での回転のみで鮨を切断すること
ができるものの、切断刃の回転一回当たり、一度の切断
しか行えないため、大量の寿司を短時間で処理する際に
使用するには充分なものではないという課題が存在し
た。また、この装置は巻寿司の切断に使用するべく構成
されているから、ばってら等の押し寿司の切断に使用す
るには充分なものではないという課題も存在した。すな
わち、巻き寿司の場合ではどの位置からでも寿司の状態
が同じであるため、この技術に示されている如く、切断
刃を寿司の側面より当接させて切断しても、寿司の上方
より下方に向かって刃を当接させて切断しても、どちら
でも同じ状態で切断することができるが、ばってら等の
押し寿司の場合、柔らかい米飯の上面に比較的切断され
にくい鯖、穴子、鱒、鯛等のネタが載置されているた
め、これを切断する場合、必ず刃を斜め上から当接させ
て押し引き、そのまま下方向へ降下させねば、美しく切
断することはできない。従って、この開示技術の如く、
移送されてきた寿司の側面より刃を当接して切断を行う
と、必ず型崩れを起こしてしまうという課題が存在し
た。さらにこの開示技術では、ベルトコンベアーの移送
時に随時切断刃を回転させておかねばならず、所定位置
に鮨が移送されていない場合でも切断刃が回転されてい
る状態となるため、非常に危険性が高いという課題も存
在した。またこの開示技術では、切断時に刃を受版に当
接させる技術が記載されている。しかし、このように受
版を設けた場合、繰り返し長期に渡って使用すると、受
版表面が劣化する、或いは刃の切断面が劣化するなどの
課題が生じる。一方、このような劣化を防止するために
切断刃の当接を受版の手前で停止するよう設定すると、
逆に寿司に対する切断性が悪くなるという課題が存在し
た。一方特開昭51−118877号公報開示の巻き寿
司製造装置では、崩れ防止機構を作動させた状態で刃部
を降下して米飯ブロックを所定の肉厚に剪断する技術が
開示されており、寿司に対して垂直に切断刃を当接させ
る構成が開示されている。ここでの剪断は刃部の上下の
往復運動によるものであるから、前記同様、刃部の一回
の往復運動で一度の剪断しか行えず、大量の寿司を短時
間で剪断する場合には、搬送速度と刃部の往復運動をよ
り高速で行わなければならないという課題が存在した。
その上、この開示技術はあくまでも成形された米飯ブロ
ックを剪断する技術であるので、上面にネタが載置され
ている押し寿司を切断するには適していないという課題
が存在した。すなわち、ここでは成形された米飯のみを
切断すればよいから、直線状の刃を上下の往復運動によ
り米飯ブロックに当接しても、充分な剪断を行なうこと
ができるが、上面にネタが載置されている押し寿司の場
合では、このように直線状の刃を上から同じ圧力で当接
させると、比較的柔らかい米飯部分が当接時の衝撃によ
り先に崩れてしまい、上面のネタ部分が切断されずに残
ってしまうなど、良好な切断を行うことができないとい
う課題が存在した。また、上記開示技術は、いずれもコ
ンベア上に寿司飯を載せて移送させる構成を有している
が、コンベアを掃除する構成を有していない。従って、
コンベア上に付着した余分な米粒や異物が寿司成形時に
付着し、外観上良くない寿司が出来上がるとともに不衛
生であり、またコンベアに付着した米粒や異物が装置内
の別の機構に噛み込まれたり付着したりする恐れがあ
り、装置の保全面においても好ましくない。
【0006】そこでこの発明では、帯状の押し寿司をそ
の米飯部の成形性を維持した状態で型崩れを起こすこと
なく所定の大きさに連続して次々と効率良く切断するこ
とができ、短時間で大量の押し寿司を製造して市場に提
供することができ、しかも、特に切断手段が簡便化さ
れ、切断手段を移動させる必要が全くなくて、構造が簡
単で安価に提供することができ、その上耐久性、衛生面
に優れる寿司自動切断装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するためになされたものであって、請求項1の寿司自
動切断装置では切断前の寿司を間欠駆動により搬送する
第1コンベアと、この第1コンベアと間隙を設けて同方
向に隣接され、切断後の寿司を搬送する第2コンベア
と、これらの両コンベアの側方に配置され、両コンベア
間の間隙に剣刃形状の2つの刃部を交互に回入する切断
刃と、この切断刃を回転させる回転駆動源と、この回転
駆動源に連結されるセンサーとが備えられてなり、前記
第1コンベア、第2コンベア間の間隙は少なくとも切断
刃の刃部の厚さよりも広く設定され、前記切断刃は中央
に形成された基部とこの基部から両外側に延設される剣
刃形状の2つの刃部とからなり、前記2つの刃部は回転
駆動源の作動により基部を中心に回転し、この回転によ
って刃部が前記間隙部を貫通して降り下ろされてなると
ともに2つの刃部にはそれぞれ回転方向前面に鋭刃が形
成され、且つこの切断刃の回転速度は寿司の切断寸法と
対応するよう設定されてなり、前記センサーは第1コン
ベアと第2コンベアとの間隙の位置に搬送されてきた寿
司を検知して信号を回転駆動源に伝達し、回転駆動源は
該信号により切断刃を回転駆動させ第1コンベアと第2
コンベアとの間隙にて寿司を切断してなるとともに、前
記第2コンベアの寿司搬送完了位置に、この第2コンベ
アに接して自由回動することによって第2コンベアに付
着した寿司米等を掃除するローラが配置されていること
とした。請求項2の寿司自動切断装置では前記切断刃の
下方に、切断刃の回転によって刃部が浸入される水入り
容器が配されていることとした。
【0008】
【作用】請求項1の寿司自動切断装置では、第1コンベ
ア上に塊状の寿司を載せると、この第1コンベアの間欠
駆動によって寿司が前方に送られる。寿司が第1コンベ
アと第2コンベアとの間隙の位置まで搬送されると、セ
ンサーによって寿司が所定位置にきたことが検知され、
この信号が回転駆動源に伝えられる。回転駆動源は、こ
の信号を受けて切断刃を回転駆動させる。切断刃の回転
駆動によって、切断刃は第1コンベアと第2コンベアと
の間隙を貫通するよう回転される。この切断刃の回転に
より剣刃形状の刃部の鋭刃が降り下ろされる。この際、
コンベア上の寿司に対して切断刃は回転運動により斜め
上方向から当接され、そのまま押し引きがなされ、その
後下方向へ切断するという、職人の手作業に近い状態で
切断を行うことができるから、押し寿司の米飯部の保形
性を維持した状態で、型崩れさせることなく綺麗に切断
することができる。しかも切断刃は、第1コンベアと第
2コンベアとの間隙部分を貫通して回転されるから、寿
司を貫通して切断することとなり、切断性が極めて良好
となる。その上、切断刃の回転速度は寿司の切断寸法に
対応させているため、切断刃の一方の刃部で寿司を切断
した後、切断刃の回転による他方の刃部によって、一定
寸法前方に搬送された寿司を更に切断するようにするこ
とができる。すなわち、一回の回転で二度の切断を行う
ことができ、短時間で大量の寿司の切断を行うことがで
きる。切断された寿司は、第2コンベアに載って更に搬
送され、取り出される。また、寿司搬送完了位置に配置
されたローラによって、付着した寿司米等を掃除するこ
とができる。また請求項2の装置では、切断刃の刃部は
水入り容器内で付着した寿司飯の粕が拭き取られると共
に刃部に水気が付与され、円滑な切断を行うことができ
る。
【0009】
【実施例】以下,この発明に係る寿司自動切断装置の実
施例について、図面に基づいて説明する。図1はこの発
明に係る寿司自動切断装置の一実施例を示す斜視図、図
2は図1の寿司自動切断装置の要部の正面図、図3は寿
司自動切断装置の切断刃とこの切断刃の刃部が浸入され
る水入り容器とを示す縦断面図、図4は寿司自動切断装
置の切断刃の正面図である。
【0010】この発明に係る寿司自動切断装置1は、切
断前の寿司S(図3参照)が搬送され間欠駆動される第
1コンベア2と、この第1コンベア2に所定間隔を開け
且つ同方向に隣接され、切断後の寿司Sが搬送される第
2コンベア3と、これらの両コンベア2,3の側方に配
置され、両コンベア2,3間の間隙4に剣刃形状の2つ
の刃部5a,5aが交互に回入される切断刃5と、この
切断刃5を回転させるモータからなる回転駆動源6と、
この回転駆動源6に連結され、第1コンベア2上の寿司
Sが切断位置に搬送されてきたときにこの寿司Sを検知
して前記した回転駆動源を作動させるセンサー7とが備
えられているものである。
【0011】更に、図3に示すように、切断刃5の下方
に、切断刃5の回転によって刃部5a,5aが浸入され
る水入り容器8が配されている。また、第2コンベア3
の寿司S搬送完了位置に、この第2コンベア3に接して
自由回動することによって第2コンベア3に付着した寿
司米等を掃除するローラ9が配置されている。
【0012】符号10は上記した諸部品が据え付けられ
る基枠であり、符号11は各部の動作を制御する機構が
内蔵されたコントロールボックスである。コンベア2,
3としてはベルトコンベアが使用され、駆動源(図示せ
ず)によって、各ローラ12,13と間隙4付近に配置
された板14,15との間をベルト16,17が図1矢
符方向(同方向)に駆動される。図2に示すように、第
1コンベア2と第2コンベア3のベルト16,17の間
は、少なくとも切断刃5の刃部5aの厚さよりもやや広
い間隙4が設けられている。この間隙4付近でベルト1
6,17は板14,15周囲に懸架されている。第1コ
ンベア2は、間欠駆動すなわち、所定距離の駆動の後の
所定時間の停止を繰り返すものとされ、第2コンベア3
もこの実施例では間欠駆動される。切断刃5は、図4に
示すように、中央の基部5bとこの基部5bから両外側
に伸びる剣刃形状の刃部5a,5bとからなるものであ
り、回転駆動源6の作動により、間隙4を貫通するよう
回転される。また刃部5a,5bにはそれぞれ回転方向
前部に鋭刃51・51が形成されている。回転駆動源6
は、ケース内に納められる。
【0013】センサー7は、この実施例では、赤外線等
の電磁波を放射してその反射を検知するものが使用さ
れ、図1に示すように、取付杆22によってコントロー
ルボックス11に取付けられている。この取付杆22
は、コントロールボックス11から側方に突き出され
て、コンベア2,3を跨いだ後、第1コンベア2の側端
部近傍で屈曲されて下方に垂下され、第1コンベア2と
第2コンベア3との間の間隙4よりやや第1コンベア2
側に位置された下端部すなわち第1コンベア2上の寿司
S搬送面に沿った部分にセンサー7が取付けられてい
る。このセンサー7は、電磁波放射面を第1コンベア2
上面向きに指向されている。尚、このセンサー7は、上
記の位置に限らず、例えば、第1コンベア2上の間隙4
近傍位置の上方に配されてもよい。
【0014】図1において、符号30は第1コンベア2
と第2コンベア3との間隙部分を主に覆う保護蓋であっ
て、切断刃5の刃部5a,5bが露出することを防いで
いる。この保護蓋30は、取り外し可能となっており、
また、内部が覗けるように安全窓部30aが設けられて
いる。
【0015】次に、上記のように構成された寿司自動切
断装置1の使用状態について説明する。第1コンベア2
上に塊状の寿司Sを載せると、この第1コンベア2の間
欠駆動によって寿司Sが前方に送られる。寿司Sが第1
コンベア2と第2コンベア3との間隙4の位置まで搬送
されると、センサー7によって寿司Sが所定位置にきた
ことが検知され、この信号が回転駆動源に伝えられる。
回転駆動源6は、この信号を受けて切断刃5を回転駆動
させる。切断刃5の回転駆動によって、切断刃5は間隙
4を貫通するよう回転され、その剣刃形状の刃部5aで
寿司Sが切断される。ここで、切断刃5の回転速度は予
め寿司Sの切断寸法に対応させたものに設定されている
ため、切断刃5の一方の刃部5aで寿司Sを切断した
後、切断刃5の回転による他方の刃部5bによって、一
定寸法前方に搬送された寿司Sを更に切断するようにす
ることができる。すなわち、この発明の装置では切断刃
5の一回の回転により二度の切断を行うことができる。
しかも切断刃5は、寿司Sに対して斜め上方より当接さ
れ、そのまま押し引きがなされ、次いで下方向に降り下
ろされて切断するという、職人の手作業に近い状態で切
断することができ、寿司Sの米飯部の保形性を維持した
状態で、型崩れさせることなく綺麗に切断することがで
きる。その上、切断刃5は間隙4を貫通するよう回転さ
れるから、寿司Sを貫通して切断されることとなり、極
めて切断性が良好となる。更に、切断刃5の刃部5aは
水入り容器8内で、付着した寿司飯の粕が拭き取られる
と共に刃部5aに水気が付与される。従って、次の切断
をより良好に行うことができる。
【0016】尚寿司Sが切断される際に、寿司S前端が
間隙4から第2コンベア3寄りに突出する長さを商品と
して提供される寿司S1個分とする必要があるが、これ
はセンサー7の検知位置と間隙4との距離の設定や第1
コンベア2の搬送速度、間欠駆動における停止時間、切
断刃5の回転速度等を勘案して前記したコントロールボ
ックス11内の制御機構を設定する等して調節する。こ
のようにして、寿司Sは所定寸法に切断される。
【0017】切断された寿司Sは、第2コンベア3に載
って更に搬送され、取り出される。また、第2コンベア
3は、寿司搬送完了位置に配置されたローラ9によっ
て、付着した寿司米等が掃除される。このローラ9は、
表面がスポンジ等の柔らかい層からなるものであり、水
気を含ませるとなお効果的である。
【0018】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明は切
断前の寿司を間欠駆動により搬送する第1コンベアと、
この第1コンベアと間隙を設けて同方向に隣接され、切
断後の寿司を搬送する第2コンベアと、これらの両コン
ベアの側方に配置され、両コンベア間の間隙に剣刃形状
の2つの刃部を交互に回入する切断刃と、この切断刃を
回転させる回転駆動源と、この回転駆動源に連結される
センサーとが備えられてなり、前記第1コンベア、第2
コンベア間の間隙は少なくとも切断刃の刃部の厚さより
も広く設定され、前記切断刃は中央に形成された基部と
この基部から両外側に延設される剣刃形状の2つの刃部
とからなり、前記2つの刃部は回転駆動源の作動により
基部を中心に回転し、この回転によって刃部が前記間隙
部を貫通して降り下ろされてなるとともに2つの刃部に
はそれぞれ回転方向前面に鋭刃が形成され、且つこの切
断刃の回転速度は寿司の切断寸法と対応するよう設定さ
れてなり、前記センサーは第1コンベアと第2コンベア
との間隙の位置に搬送されてきた寿司を検知して信号を
回転駆動源に伝達し、回転駆動源は該信号により切断刃
を回転駆動させ第1コンベアと第2コンベアとの間隙に
て寿司を切断してなり、前記第2コンベアの寿司搬送完
了位置に、この第2コンベアに接して自由回動すること
によって第2コンベアに付着した寿司米等を掃除するロ
ーラが配置されていることを特徴とする寿司自動切断装
置であるから以下の優れた効果を奏する。すなわち、切
断刃には基部の両外側に延設される剣刃形状の2つの刃
部が備えられており、回転駆動源の作動により切断刃が
回転される。この際、切断刃はコンベア上の寿司に対し
て回転運動により斜め上方向から当接され、そのまま押
し引きがなされ、その後下方向へ切断するという、職人
の手作業に近い状態で切断されることとなる。このた
め、上面に切断しにくいネタが載置されている押し寿司
であっても、寿司の米飯部の保形性を維持した状態で、
型崩れさせることなく良好に切断することができる。し
かも切断刃は、第1コンベアと第2コンベアとの間隙部
分を貫通して回転されるから、寿司を貫通して切断する
こととなり、切断性が極めて良好となる。そのうえ、切
断刃の回転速度は寿司の切断寸法に対応されているた
め、切断刃の一方の刃部で寿司を切断した後、切断刃の
回転による他方の刃部によって、一定寸法前方に搬送さ
れた寿司を更に切断するようにすることができ、一回の
回転で二度の切断を行うことができるから、次々と連続
して寿司の切断を行うことができる。従って、押し寿司
を型崩れを起こすことなく、短時間で大量に製造するこ
とができ、限られた時間内に大量の押し寿司を効率良く
製造して市場に提供することができるという優れた効果
を奏する。しかも、切断刃による切断は寿司が所定の位
置に搬送されてきたのみ行われるので、非常に無駄のな
い製造を行うことができるとともに、特に切断手段が簡
便化され、切断手段を移動させる必要が全くなくて、構
造が簡単で安価に提供することができるとともに、耐久
性の良好な装置であるという優れた効果を奏する。更
に、第2コンベアの寿司搬送完了位置に、この第2コン
ベアに接して自由回動することによって第2コンベアに
付着した寿司米等を掃除するローラが配置されているか
ら、第2コンベアの表面がローラによって常に掃除さ
れ、切断後の寿司に余分な米粒や異物が付着することが
なく、外観上優れた寿司が出来上がるとともに衛生面に
おいても優れ、またコンベアに付着した米粒や異物が装
置内の別の機構に噛み込まれたり付着したりすることが
ないため装置の保全面においても優れたものとなる。請
求項2の発明は前記切断刃の下方に、切断刃の回転によ
って刃部が浸入される水入り容器が配されていることを
特徴とする寿司自動切断装置であるから、切断刃の刃部
に付着した寿司飯の粕が自動的に掃除されるとともに、
この刃部に寿司を切断するのに適した水気を付与するこ
とができ、円滑な切断を行うことができるという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る寿司自動切断装置の一実施例を
示す斜視図である。
【図2】図1の寿司自動切断装置の要部の正面図であ
る。
【図3】寿司自動切断装置の切断刃とこの切断刃の刃部
が浸入される水入り容器とを示す縦断面図である。
【図4】寿司自動切断装置の切断刃の正面図である。
【図5】この発明者らが以前に提案した発明の寿司自動
切断装置の斜視図である。
【図6】図5の寿司自動切断装置の丸刃の移動状態を示
す部分斜視図である。
【符号の説明】
S 寿司 1 寿司自動切断装置 2 第1コンベア 3 第2コンベア 4 間隙 5 切断刃 5a・5b 刃部 6 駆動源 7 センサー 8 水入り容器 9 ローラ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断前の寿司を間欠駆動により搬送する
    第1コンベアと、この第1コンベアと間隙を設けて同方
    向に隣接され、切断後の寿司を搬送する第2コンベア
    と、これらの両コンベアの側方に配置され、両コンベア
    間の間隙に剣刃形状の2つの刃部を交互に回入する切断
    刃と、この切断刃を回転させる回転駆動源と、この回転
    駆動源に連結されるセンサーとが備えられてなり、前記
    第1コンベア、第2コンベア間の間隙は少なくとも切断
    刃の刃部の厚さよりも広く設定され、前記切断刃は中央
    に形成された基部とこの基部から両外側に延設される剣
    刃形状の2つの刃部とからなり、前記2つの刃部は回転
    駆動源の作動により基部を中心に回転し、この回転によ
    って刃部が前記間隙部を貫通して降り下ろされてなると
    ともに2つの刃部にはそれぞれ回転方向前面に鋭刃が形
    成され、且つこの切断刃の回転速度は寿司の切断寸法と
    対応するよう設定されてなり、前記センサーは第1コン
    ベアと第2コンベアとの間隙の位置に搬送されてきた寿
    司を検知して信号を回転駆動源に伝達し、回転駆動源は
    該信号により切断刃を回転駆動させ第1コンベアと第2
    コンベアとの間隙にて寿司を切断してなり、前記第2コ
    ンベアの寿司搬送完了位置に、この第2コンベアに接し
    て自由回動することによって第2コンベアに付着した寿
    司米等を掃除するローラが配置されていることを特徴と
    する寿司自動切断装置。
  2. 【請求項2】 前記切断刃の下方に、切断刃の回転によ
    って刃部が浸入される水入り容器が配されていることを
    特徴とする請求項1に記載の寿司自動切断装置。
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