JP2600008B2 - スライサー - Google Patents

スライサー

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JP2600008B2
JP2600008B2 JP9019290A JP9019290A JP2600008B2 JP 2600008 B2 JP2600008 B2 JP 2600008B2 JP 9019290 A JP9019290 A JP 9019290A JP 9019290 A JP9019290 A JP 9019290A JP 2600008 B2 JP2600008 B2 JP 2600008B2
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厚 弘田
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株式会社エツチエス工業
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は鮪、いか、スモークサモン、生肉類等を、0
℃〜10℃の所謂常温の状態でも、0℃〜−5℃の半冷凍
状態でも、−5℃〜−10℃の冷凍状態でも斜めに薄くス
ライスすることが可能なスライサーに関するものであ
る。
(従来の技術) 従来実用化、或は提案されている魚肉類等を斜め切り
するスライサーには下記(1)(2)(3)のものが知
られている。
(1) 回転する円板に遊星運動しながら刃自身も回転
する円板状の刃、又は薙刀状の刃を設け、被スライス製
品(以下被切製品と云う)を円板面に対し鋭角に挿入す
ることによって斜めに薄くスライスする。
(2) 回転する円板状の刃を前後に往復運動せしめ、
円板面の往復運動面を被切製品の搬送コンベア面に対し
傾け、該円板状の刃の運動毎に間欠的に搬送コンベアを
動かすことにより、斜めに薄くスライスする。
(3) 特開昭63−216695号公報において提案されてい
るもので、平板状の刃を被切製品の搬送コンベア面に対
して斜めに配置し、該刃を長手方向に動かしながら昇降
せしめ、この昇降毎に被切製品の搬送コンベアを間欠的
に動かすことによって斜めに薄くスライスする。
(発明が解決しようとする課題) 以上の各スライサーのうち、(1)のスライサーは被
切製品のスライス時の温度が冷凍状態(−5℃〜−10
℃)でなければスライス出来ず、(2)(3)のスライ
サーは何れも被切製品のスライス時の温度が半冷凍状態
(0℃〜−5℃)でなければスライス出来ず、しかも非
常にシビヤな温度管理が要求される。このように特定な
温度状態でないとスライス出来ないのは、各スライサー
共刃が厚く、また刃の回転又は移動スピードが遅いこと
による。
ところが、鮪、いか等の魚は、冷凍状態でスライスす
ると刃の厚さによりスライス時に魚身が割れて売物とな
らなくなるため半冷凍状態でスライスしているが、スラ
イス毎に冷凍庫からいちいち出して来る訳に行かない
(冷凍庫の温度が変化してしまうため)ので、一定の時
間分だけ庫出してスライス作業を行っているが、最終に
近いものは温度が上昇してスライス出来なくなる(各ス
ライサー共氷点下の状態から0℃近くまで温度が上昇す
るとスライス不能)欠点があった。
またスモークサモン、生肉類は、凍結すると極端に味
が劣化するので、0℃以上の温度でスライスするのが望
ましいが、前記従来のスライサーは、何れも常温でのス
ライスは不可能であった。しかしスモークサモンに関し
ては、多くのブレード状の刃をテーブル面に対し斜めに
配列し、隣同志の刃を反対方向に往復運動させるスライ
サーによると常温でもスライスすることが出来るが、こ
の場合は刃の厚さによる圧力のため、薄くスライスする
とスライス片同志がくっついてしまって分離し難くなる
欠点があった。
本発明はバンドスライサー部を有するスライサーを提
供し、前記従来の課題を解決しようとするものである。
(課題を解決するための手段) このため本発明は、鋼又はステンレス鋼により作られ
た薄いブレード状の無端バンドよりなるバンド刃(鋸状
のバンドソウでなく、刃先はナイフ状である)を駆動プ
ーリと従動プーリ間に張設してなるバンドスライサーで
あって、該バンドスライサーは被切製品の搬送面に対し
所望の角度に傾動し得るフレーム内において昇降可能な
機構を備え、前記フレームは切断を行なうバンド刃先が
コンベア搬送面を横切る直線を中心として傾動し得る如
くし、前記バンドスライサーが下降して上昇し、刃が製
品よりはなれている間に被切製品搬送コンベアを所望の
距離だけ移動させる手段を有し、被切製品を所定厚さの
斜にスライスされた薄片に切断するようにしてなるもの
で、これを課題解決のための手段とするものである。
また本発明は、スライスを行なうバンド刃先線が、コ
ンベア搬送面と交叉する所に該刃先線の運動と係合する
凹部を備えた固定部材と、該固定部材の両側に夫々その
一端が近接する如く設けられた入口側コンベア及び出口
側コンベアとを備え、該入口側コンベアと出口側コンベ
アは、夫々バンド刃の昇降する毎に所定距離動くことに
よって、所望の厚さのスライス片を得ることができるよ
うにしてなるもので、これを課題解決のための手段とす
るものである。
更に本発明は、固定部材の少なくとも一側方に、該固
定部材に接してバンド刃の昇降が可能なスリットを有す
ると共に、前記傾動軸線を中心として傾動軸と同じ角度
傾動し得る邪魔板を備え、バンド刃の運動によりスライ
スされた製品及びスライス前の被切製品が搬送コンベア
より外れるのを防止するようにしたもので、これを課題
解決のための手段とするものである。
(作用) 本発明は、常温から−10℃位までの温度範囲の被切製
品を斜めの薄片にスライスするために、薄いブレード状
の無端バンドよりなるバンド刃を、駆動プーリ、従動プ
ーリ間に緊張懸架することによりバンドスライサーとな
し、これを被切製品の方向に昇降せしめることによりス
ライス可能とする。即ち、常温のものは刃の厚さが薄い
ため、被切製品の肉の中に割り込んてスライスする場合
の側面抵抗が少ない。従って被切製品を傷めることな
く、かつ該製品を刃先で押す速度と、引く速度の方が遥
かに速いので、常温の軟らかい被切製品でも容易にスラ
イス可能であり、同様の理由により冷凍のものも大きな
スライス抵抗を受けることなくスライス出来る。
またバンドスライサー部の昇降方向(バンド刃の刃に
直角な方向の側面と一致している)、被切製品の搬送コ
ンベア上面に対し所要角度傾けると共に、バンドスライ
サー部を連続的に昇降せしめ、その上昇時に前記製品の
搬送コンベアを、スライスされる薄片の厚さ及び前記傾
斜角度に応じた距離だけ移動せしめることにより、所要
厚さのスライス片にスライスすることが出来る。
また昇降するバンドスライサー部及び被切製品搬送コ
ンベアの組合せで、斜めと薄片をスライスするに際し、
速い速度で動いているバンド刃先でコンベアベルトを傷
付けるので、該製品搬送コンベアは入口側と出口側に分
け、刃先の降りて来る所に硬質ゴム様な材質よりなる固
定部材を設け、かつ該固定部材がバンド刃先で傷付かな
いようバンド刃先の昇降運動に係合する凹部を設け、ま
た傾動角度の如何にかかわらず、同じ所に刃先に行くよ
うにして、傾動軸線は刃先昇降平面とコンベア搬送面
(受台上面と同一)との交線を一致させる。
(実施例) 以下本発明を図面の実施例について説明すると、第1
図〜第17図は本発明の実施例を示す。
先ず第1図〜第14図の第1実施例について説明する
と、aはバンドスライサー部、bは受台(第11図,第13
〜14図)、cは入口コンベア、dは出口コンベア、eは
片側に刃を有する無端状のバンド刃15のスライスする部
分である。また1はベース、2はバンドスライサー部a
のバンド駆動フレーム、3は同じバンド従動フレームで
ある。4は第5図の如く軸22にキー止めされ、バンド刃
15のスリップ防止のためにゴムライニング4aをしてある
駆動プーリ、5は第7図の如く軸30に回転自在に取付け
られ、バンド刃15のスリップ防止のためにオムライニン
グ5aをしてある従動プーリである。軸30はナット34でテ
ンションスライド金具28及び押え金具29に締め付けられ
従動側フレーム3にスライド可能に取付けられている。
6は前記軸22にキー止めされ、ベルト7が掛けられた
ベルト駆動用プーリで、該ベルト7はプーリ6と10との
間にタスキに掛けられ、駆動プーリ6及び4と反対方向
にバンドクリーニング用ブラシ11を回すようになってい
る。バンドクリーニング用ブラシ11はプーリ10の軸に取
付けられているが、該軸はバンド刃15の進行方向に対し
直角より少し傾けられて取付けられており、従ってこの
バンド刃15に摺接してバンド刃15の進行方向と反対方向
に回転するブラシ11により、バンド刃15に付着した肉屑
等は外方へはじき飛ばされる。8はバンド刃15の角度ひ
ねり用ローラである。バンド刃15はバンド部昇降に際
し、その重心バランスのためひねられている。9はひね
り用ローラ8の軸の固定金具で、バンド駆動フレーム2
及びバンド従動フレーム3に取付けられている(第6
図)。12は前記ブラシ11用の軸受を有する取付金具で、
駆動フレーム2に固着されている。13は駆動フレーム2
に取付けられた取付ブラケット14に保持されているバン
ド刃15の側面清掃用スクレーパで、前記ブラシ11より前
側に配設されている。
16は駆動フレーム2と従動フレーム3を一体とするた
めの連結金具、17はバンド刃15の戻り側の安全保護カバ
ー、18は駆動プーリ4の表面に付着したカスを取去るカ
ス取り用スクレーパ、19はバンド駆動ピニオン21及び軸
22にキー止めされたギヤ23を介して駆動プーリ4を駆動
するギヤードモータ、20はギヤードボックスカバー、24
は軸22を支持し、駆動フレーム2及びカバー20に支持さ
れているボールベアリング、25はオイルシール、26はベ
アリングカバー、27は軸22の端部に螺装されたプーリ6
の抜け止め用ナットである。31は軸30上に前記従動プー
リ5を回転自在に支持するボールベアリング、32は従動
プーリ5を軸30上で軸方向に動かないように保持するナ
ット、33はベアリングカバー、35はテンションスライド
金具にねじ込まれたネジ棒、36は従動プーリ5を第4図
の左方に引張って、バンド刃15に所要のテンションを与
えるためのスプリング、37はネジ棒35にねじ込み、スプ
リング36に所要の圧縮力を与え、それによってバンド刃
15に所定のテンションを与えるためのナット、38はナッ
ト37とスプリング36の間に配設された座金、39はバンド
スライサー部aの両側に取付けられ、該スライサー部a
の昇降をガイドするベアリングを有するベアリングブラ
ケット、40はベアリングメタル、41はバンドスライサー
部aの昇降を案内する両側のガイド軸で、傾動フレーム
42に取付けられている。
傾動フレーム42はバンドスライサー部aを昇降自在に
保持するもので、バンド刃15のスライス部刃先線とコン
ベア搬送面との交線を中心として傾動できるようになっ
ている。43は両側の傾動フレーム42を一体として連結す
る接続金具、44は両側の傾動フレーム42の下側を一体と
して連結する接続金具で、バンドスライサー部a昇降用
ギヤードモータ45及び中間クランク軸46を回動自在に保
持するベアリング47を保持している。中間クランク軸46
は歯付ベルト49を介してギヤードモータ45で駆動され、
両端にはクランク51がキー止めされている。歯付ベルト
49はギヤードモータ45の出力軸にキー止めされた歯付ベ
ルトプーリ48と、中間クランク軸46にキー止めされた歯
付ベルトプーリ50との間に緊張懸架されている。またク
ランク51はコネクティングロッド52、レバー53、ピン5
7、ロッドエンド54、ターンバックル60、ロッドエンド5
9及びピン58でロッドエンド59に枢着されたピン58に固
着された蛙又55を動かしてバンドスライサー部aを昇降
させ、コネクティングロッド52はピン61を介してレバー
53に連結され、該レバー53を軸56を中心として揺動させ
る。軸56は両側の傾動フレーム42の夫々の片側に張り出
したブラケットに固着されている。ロッドエンド54はレ
バー53の先端に固着されたピン57に枢着されており、蛙
又55はベアリングブラケット39の下側に固着され、ロッ
ドエンド54、ターンバックル60、ロッドエンド59によっ
てバンドスライサー部aの昇降作用を受けるようになっ
ている。ロッドエンド59はピン58によってベアリング部
が枢着されると共に、左雌ネジを有する。ターンバック
ル60は両端に左右ネジを切ってあり、ロッドエンド54,5
9と一体となって長さ調節自在なリンクを形成してい
る。ピン61はコネクティングロッド52の小端部に固着さ
れ、レバー53の中間を枢支して該レバー53を揺動せしめ
る。
62はベース1の左右上面に夫々取付けられ、傾動フレ
ーム42の傾動軸64を回動自在に支持するベアリングハウ
ジング、63はベアリングハウジング62に圧入されて傾動
軸64を支持するベアリングメタルである。傾動軸64はベ
アリングメタル63に回動自在に支持され、左右の傾動フ
レーム42の傾動ボスに夫々その一端をキー止めされ、他
端が歯付ベルト66の歯付ベルトプーリ65にキー止めさ
れ、両側より駆動されることによって傾動フレーム42、
接続金具43,44を一体として傾動せしめる。歯付ベルト6
6は、ベース1に取付けられたベアリング72に回動自在
に支持されている傾動用中間軸71の両側に、キー止めさ
れている歯付ベルトプーリ70及び65間に緊張懸架されて
いる。67は歯付ベルト66を緊張せしめるテンションプー
リ、68はベース1の柱の側面に取付けられたテンション
ブラケット、69はテンションブラケット68に調節自在に
取付けられているテンションプーリ軸、73は傾動用中間
軸71にキー止めされた歯付ベルトプーリである。74はベ
ース1に取付けられ、カップリング78によってサーボモ
ータ77とその入力軸を連結している傾動用ウォーム減速
機76の出力軸にキー止めされた歯付ベルトプーリで、該
プーリ74と歯付ベルトプーリ73間には歯付ベルト75が緊
張懸架されている。サーボモータ77は被切製品のコンベ
ア面よりの高さを予め測定して置き、スライス面の巾が
所定となる如く、自動的に傾動角度を動かすか、被切製
品を見ながら手動ボタンで傾動角度を動かし、この傾動
角度に応じて所定スライス厚さになる如く出入口コンベ
アc,dの送り量(送り量をl、スライス厚をt、スライ
ス傾斜角をθとすると、 )を自動的に計算して変える。なお、後者の場合は、手
動ハンドルと目盛及びアブソリュトエンコーダに代える
ことができる。
79は出入口コンベアc,d共用のコンモンフレームで、
両端にブラケット80を有し、ブラケット81,82を介して
ベース1上に取付けられており、該ブラケット80はフラ
ンジユニット91、減速機、モータ取付ブラケット87をベ
ルトを緊張するように調節保持している。83はコンモン
フレーム79に取付けられている入口側コンベアフレー
ム、84は取付ブラケット87に取付けられている出入口コ
ンベア駆動用ステッピングモータ、85はステッピングモ
ータ84の出力軸と、フレキシブルカップリング88を通し
て駆動ローラ93を駆動するウォーム減速機86の入力軸を
連結するフレキシブルカップリングである。取付ブラケ
ット87はステッピングモータ84、ウォーム減速機86、駆
動ローラ93の軸の片方を回動自在に支持するフランジユ
ニット89を取付け、一体として駆動ローラ93を動かし、
入口コンベアベルト94を緊張するのに用いられる。フレ
キシブルカップリング88は駆動ローラ93の軸と、ウォー
ム減速機86の出力軸を連結するものである。90は取付ブ
ラケット87を押すスクリュで、ステッピングモータ84、
ウォーム減速機86、フランジユニット89を一体として、
駆動ローラ93の片側を入口コンベアベルト94の緊張する
方向にアジャストする。91は駆動ローラ93の軸の他方を
回動自在に支持するベアリングユニットで、コンモンフ
レーム79に取付けられたブラケット80に長孔とボルトで
取付けられ、アジャストスクリュ92によって駆動ローラ
93の他方をベルト94の緊張する方向にアジャストする。
95は出口コンベアベルト、96は入口コンベア先端金具、
97は出口コンベア先端金具、98はベルト蛇行調整用ピ
ン、99は先端金具取付ボルト、100は出入口コンベアc,d
の停止時に被切製品Sを押える入口側製品押え、101は
出入口コンベアc,dの停止時にスライスされる部分を押
え、横にずれること及び持上るのを防止する出口側製品
押え、102は押え上下用エアシリンダ、103はシリンダ用
ナックル、104はナックルピン、105は押え用レバーの中
心ピンである。
106は出入口コンベアc,dの間において先端金具96,97
に近接してコンモンフレーム79に固着された刃受金具
(固定部材)、107は昇降するバンド刃15がその傾動角
度が変化しても刃先が当らないように設けられた凹部10
7aを有する刃受材(固定部材)で、硬質ゴム部材で作ら
れ、刃受金具106の溝に固着されている。108はクランク
軸46に干渉しないように、かつこれをまたぐよう接続金
具44に固着された溝型金具で、保持金具109及び該金具1
09に保持された円板状邪魔板110を保持している。円板
状邪魔板110は、刃受金具106の刃の動く方向の端部に接
して、その中心が傾動軸中心I−I(第12図)となる如
く溝型金具108に取付けられ、刃の昇降方向に中心に向
かって刃に干渉しないようなスリットfを有し、スライ
スされたスライス片が刃受金具106、出入口コンベアベ
ルト94,95の側方に飛び出すのを防止するものである。
また122は被切製品Sのプッシュバーである。
次に以上の如く構成された第1実施例について作用を
説明する。先ず準備作業について説明すると、スライス
開始前に必要とするスライス片の厚さを図示しない制御
装置に入力する。次にバンド刃15の傾斜角度を設定す
る。この場合は、先ずサーボモータ77を駆動することに
よりフレキシブルカップリング78、ウォーム減速機76を
介して歯付ベルトプーリ74が回転し、歯付ベルト75を介
して歯付ベルトプーリ73が回転する。従って該プーリ73
と同軸の歯付ベルトプーリ70が回転し、歯付ベルト66を
介して歯付ベルトプーリ65が回転し、傾動軸64が回転す
ることにより傾動フレーム42が傾く(傾き角度は製品の
厚みと切るべき巾によって決まる)。なお、この傾動フ
レーム42を傾けるには、図示しない手動ハンドルでも行
なうことができる。
次に被切製品の厚さの設定を行なう。即ち、図示しな
いボタンスイッチを押してステッピングモータ84,84に
指令を与える(厚さを入力する)と、ウォーム減速機8
6,86を介して駆動ローラ93,93が指定された所定の回転
を行い、コンベアベルト94,95が製品の厚みに応じた長
さだけ動く。
次に被切製品のスライスについて説明する。先ず被切
製品Sを、第3図の如く入口コンベアcのコンベアベル
ト94上のプッシュバー122の前側にこれに当てるように
載せ、図示しないスタートボタンを押す。これにより入
口コンベアcが走行を始めて被切製品Sが医し、その先
端を図示しない光電管で検知すると、所要パルス数だけ
進んだ後、ステッピングモータ84に指令が入り、該モー
タ84が停止する。これにより入口コンベアcが停止す
る。そして被切製品Sの先頭はバンド刃15の下降位置で
停止する。
入口コンベアcが停止すると、ギヤードモータ19が駆
動され、ギア21,23、軸22を介して駆動プーリ4が回動
し、バンド刃15が回り出す。これと同時にギヤードモー
タ45が駆動され、歯付ベルトプーリ48、歯付ベルト49、
歯付ベルトプーリ50を介して中間クランク軸46が回転
し、クランク51、コネクティングロッド52、レバー53、
ロッドエンド54、ターンバックル60、蛙又55、ベアリン
グブラケット39等を介してバンドスライサー部aを下降
させ、停止している被切製品Sをバンド刃15で切断す
る。切断が終るとバンド刃15は上昇し、中間クランク軸
46にあるリミットスイッチが作動して信号がステッピン
グモータ84に入り、該モータ84が回転することにより入
口コンベアcが走行を始め、所要パルス数だけ前進した
後停止する。この停止した被切製品Sの上方から前記の
傾斜角度でバンド刃15が再び下降して該製品Sを切断す
る。また前記の入口コンベアcの前進と同時に出口コン
ベアdも前進する。なお、出口コンベアdは入口コンベ
アcと同一パルス数だけ前進させることも出来るが、更
にウロコ状にするために約2倍のパルス数だけ前進させ
ることも出来る。
以上のようにコンベアの前進、バンド刃15の昇降によ
り被切製品Sの切断を繰り返す。被切製品Sと切断が終
りに近づくと、プッシュバー122にバンド刃15が触れな
いように、プッシュバー122を光電管が検知し、これか
ら何パルスかたった後、バンド刃15は回転と昇降を停止
して最上部に上昇し、入口コンベアcは逆回転して最初
の位置に戻る。また出口コンベアdは、次のスライス製
品と先にスライスした製品との間隔をあけるために100
mm程前進して停止する。また前記の如く最初の位置に戻
った入口コンベアc上には再び被切製品Sを載せて、ス
タートボタンを押す。なお、スライスの途中で被切製品
Sの高さの変化に応じて、バンド刃15の傾斜角度を変更
する必要がある時は、ハンドル操作で変化させることが
できる。またこの角度に応じて入口、出口コンベアc,d
の1回の送り量が自動的に変わり、設定された厚みにス
ライスされる。また被切製品Sの高さに変化なく、スラ
イス厚みも一定であれば、スライス巾が変わらないよう
に傾斜角度を決めれば、一定の寸法のものが得られる。
前記のスライス中又は入口コンベアが動いている間
に、製品がズレないようにするためのプッシュバー122
及び出入口押え100,101は、本発明の不可欠の要素では
なく、後端を針状のもので押え、或は上下2本のベルト
で挟んで送り込むことによってもその目的は達せられ
る。
次に第15図〜17図の第2実施例について説明すると、
123は機械のベース、111は傾動ベアリング台、112は傾
動ベアリングハウジング、113は傾動ベアリングメタ
ル、114は傾動軸で、図示しないモータ、ハンドル及び
減速機により動かされる。115は一端を傾動軸114にキー
止めされ、他端にバンド刃15のスライスする部分の側面
に直交する軸受を有する傾動レバーで、該傾動レバー11
5の他端に設けられた軸受で、バンドスライサー部aの
揺動中心軸118を回動自在に保持する。117はバンドスラ
イサー部aにその一端を固着し、他端に揺動中心軸118
を固着したブラケット、118は軸受116に回動自在に保持
され、その両端をブラケット117の蛙又状の部分に固着
したバンドスライサー部aの揺動中心軸、119は傾動ベ
アリング台111に取付けられ、傾動軸114と同一軸線のピ
ン120を保持する蛙又である。ピン120は蛙又119に保持
されると共に、エアシリンダ121の一端を回動自在に保
持している。エアシリンダ121はブラケット117と、図示
しないナックル、ナックルピンによってそのピストンロ
ッドを連結し、一端をピン120によって保持し、圧縮空
気の出入により、バンドスライサー部aを揺動中心軸11
8を中心として、矢印A′の如く実線と2点鎖線の間を
揺動する。しかしこの第2実施例によるバンド刃15の昇
降は、第1実施例におけるバンド刃15の昇降と比較し、
作用効果において差異はない。
(発明の効果) 以上詳細に説明した如く本発明は、被切製品を薄いブ
レード状の無端バンドよりなるバンド刃を用いてスライ
スするようにしたので、常温の被切製品の場合は、該製
品をかき分けてスライスする際の側面抵抗が少ないた
め、該製品を傷付ける虞れが少なく、またバンド刃が下
降する速度より上昇する速度を遥かに速くしたもので、
常温の柔らかい食品のスライスも容易にできる。更に冷
凍のものも、刃を引くスライス速度が下降速度より遥か
に速いため、大きなスライス抵抗を受けることなくスラ
イスすることが出来、バンド刃が薄いブレード状であっ
てもバンド刃の切損事故等の虞れは殆どない。
また本発明では、バンドスライサーが被切製品の搬送
面に対し所望の角度に傾動し得るフレーム内において昇
降可能であり、かつ上昇した間に被切製品搬送コンベア
を所望距離だけ移動させるようにしたので、被切製品を
所定厚さの斜にスライスすることができる。また本発明
はバンド刃先線がコンベア搬送面と交叉する所に刃先線
の運動と係合する凹部を備えた固定部材を設けたので、
バンド刃の刃先で動いているコンベア搬送面を傷付ける
のを防止することができる。更に入口コンベアのベルト
上にプッシュバーを設けたので、ベルト上を搬送される
製品のズレを防止して、均等厚さのスライス製品を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示すスライサーの全体平
面図、第2図は第1図を出口側より見た背面図、第3図
は第1図の矢印A、第2図の矢印B側より見た側面図、
第4図は第2図におけるバンドスライサー部aの詳細
図、第5図は第4図のA〜A断面図、第6図は第4図の
B〜B断面図、第7図は第4図のC〜C断面図、第8図
は第2図の右側部分より見た側面図、第9図は第2図の
左側部分の詳細図、第10図は第2図及び第8図のD〜D
断面図、第11図は第1図のF〜F拡大断面図、第12図は
第1図のE〜E拡大断面図、第13図はバンド刃の昇降方
向の搬送コンベアとのなす角度が極めて小さい場合を示
す第11図の刃物受台部の詳細図、第14図は同様に極めて
大きい場合を示す第11図の刃物受台部の詳細図、第15図
は他の実施例を示すスライサーの第2図と同じ方向より
見た正面図、第16図は第15図におけるX矢視図、第17図
は第13図に対応する第15図におけるY〜Y断面図であ
る。 図の主要部分の説明 S……被切製品、a……バンドスライサー部 c……入口コンベア、d……出口コンベア f……スリット、1……ベース 4……駆動プーリ、5……従動プーリ 15……バンド刃、16……駆動フレーム 19……ギヤードモータ、22……プーリ軸 41……ガイド軸、42……傾動フレーム 43,44……接続金具、45……ギヤードモータ 46……ギヤードモータ、49……歯付ベルト 50……歯付ベルトプーリ、51……クランク 52……コネクティングロッド 53……レバー、54……ロッドエンド 55……蛙又、60……ターンバックル 64……傾動軸 65……歯付ベルトプーリ 66……歯付ベルト 70,73……歯付ベルトプーリ 75……歯付ベルト 77……傾動用サーボモータ 84……出入口コンベア駆動用ステッピングモータ 87……フレーム、107……固定部材 110……邪魔板、114……傾動軸 118……揺動中心軸、122……プッシュバー

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼又はステンレス鋼により作られた薄いブ
    レード状の無端バンドよりなるバンド刃を駆動プーリと
    従動プーリ間に張設してなるバンドスライサーであっ
    て、該バンドスライサーは被切製品の搬送面に対し所望
    の角度に傾動し得るフレーム内において昇降可能な機構
    を備え、前記フレームは切断を行うバンド刃先がコンベ
    ア搬送面を横切る直線を中心として傾動し得る如くし、
    前記バンドスライサーが下降して上昇する毎に被切製品
    搬送コンベアを所望の距離だけ移動させる手段を有し、
    被切製品を所望厚さの斜にスライスされた薄片に切断す
    ることを特徴とするスライサー。
  2. 【請求項2】請求項1記載のスライサーにおいて、前記
    スライスを行うバンド刃先線が、コンベア搬送面と交叉
    する所に該刃先線の運動と係合する凹部を備えた固定部
    材と、該固定部材の両側に夫々その一端が近接する如く
    設けられた入口側コンベア及び出口側コンベアとを備
    え、該入口側コンベアと出口側コンベアは、夫々バンド
    刃の昇降する毎に所定距離動くことによって、所望の厚
    さのスライス片を得ることができるようにしたことを特
    徴とするスライサー。
  3. 【請求項3】請求項1,2記載のスライサーにおいて、前
    記固定部材の少なくとも一側方に、該固定部材に接して
    バンド刃の昇降が可能なスリットを有すると共に、前記
    傾動軸線を中心として傾動軸と同じ角度傾動し得る邪魔
    板を備え、バンド刃の運動によりスライスされた製品及
    びスライス前の被切製品が搬送コンベアより外れるのを
    防止し、入口コンベアはそのベルト上に製品のズレを防
    止するためのプッシュバーを有することを特徴とするス
    ライサー。
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