JPH0823875A - 魚肉類等の自動裁断装置及び自動裁断方法 - Google Patents

魚肉類等の自動裁断装置及び自動裁断方法

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JPH0823875A
JPH0823875A JP18978294A JP18978294A JPH0823875A JP H0823875 A JPH0823875 A JP H0823875A JP 18978294 A JP18978294 A JP 18978294A JP 18978294 A JP18978294 A JP 18978294A JP H0823875 A JPH0823875 A JP H0823875A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は,中形魚類を自動的に裁断して食感
に優れた切り身或いは刺し身等を,省力的かつ能率的に
生産するに適する裁断装置と裁断方法を供することを目
的とする。 【構成】 モータの回転力で回動する偏心軸に枢着した
連杆に螺締した裁断刃部は,上記偏心軸の運動軌跡に沿
って,上下運動と揺動との複合した運動をする裁断刃機
構を具えており,まな板は,その起伏機構を介して刃受
側を軸として起伏し,又揺動機構によって,刃受け側を
支点として揺動可能で,まな板上のワークを送り機構で
間欠的に所定幅づつ間欠的に変位し,これと同期して裁
断刃部を作動させ,ワークに様々の切り口を付与させな
がら裁断を行う構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,主として中形魚類の切
り身等を作る裁断装置および裁断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,鮭,鯛,鰆,鰤等の中形魚類の切
り身,或いは刺し身等の作り作業は,通常台上に置いた
まな板を用い,調理用の包丁を手で操作して所望の幅,
厚さ或いは近似した目方の切り身とし,又は刺し身を作
ることが広く知られている。
【0003】近時,外食産業の振興に伴い,野菜類とく
に魚類のような生鮮食料品の消費量が,都会地に集中的
となり,大形小売店の進出もあって,同一品種の魚類の
大量需要の傾向が益々増大して来た。
【0004】したがって,在来の手作りによっては多く
の人手を要して経済性に欠ける。そこで,裁断用のまな
板を固定せずに,コンベア等の駆動によって,ワークを
裁断刃の位置に変位させ,栽断用の切刃を上,下方向に
運動させて裁断する装置が提案された。しかし,この提
案では,切り身の切り口が魚体に対して直角方向であ
り,切り刃は単に魚体の上方位置から下方向へ押し切る
方式のものが多く,これでは柔らかい魚体の場合におい
ては,魚肉を押し潰すこととなり,切り身の品質を低下
させる。さらに,刺し身の作りにおいては,切り口が斜
方向に作ることが困難で,ブッタ切りに限り,刺し身作
りとしての食感が阻害される。
【0005】そこで,まな板の移動技術と裁断用切刃の
揺動技術を結合した装置が提案されて,魚体をコンベア
上で,又は回転体の周辺部で移動しながら,切刃を移動
するコンベア上で,或いは回転体の回動周面で裁断する
提案では,切刃は,裁断位置で揺動するが,その切刃の
角度にも深さも一定で変化できない。そのために,魚体
の幅及び肉厚或いは目方等に対応した変化ができない。
したがって,魚類の皮はぎ或いは所定の厚さに分離する
作業に適しても,切り身,刺し身等の作り作業には能率
的でない。等の欠点を免れなかった。(特公昭60−3
3454号,特公昭56−24487号,特公平3−6
7655号各公報)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本願の発明は,上記公
知の技術に内在した課題,即ち,裁断時における裁断刃
の上,下運動および又は揺動技術の改善を図ることであ
り,さらに,裁断時におけるまな板の変位状態とくにま
な板の姿勢をどのように制御して,裁断後の魚肉類の形
状の整備及び質量の均一化ならびに切り身或いは刺し身
の商品として如何に食味をそそり,購買意欲の増進に寄
与することのできる切り身等の裁断装置及び裁断方法を
提供することであり,さらに,該裁断作業の省力化と能
率化を期することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として,本願の発明における装置の裁断刃は,
偏心台に装着した複数の偏心軸に枢着してあり,これに
よって,裁断刃の刃先端面の運動を,上記偏心軸の回動
軌跡に添って流動的に変位させる技術を結合した。
【0008】次に,上記裁断刃は,まな板のワーク下流
側端部のまな板受座に連結した回動可能な刃受けの上面
部で魚体を裁断することである。
【0009】さらに,上記まな板は,ワーク押え手段を
具え,モータで間欠的に揺動する送り機構を該まな板の
ワーク供給側端部に装着した複数個のまな板部材から構
成されており,該複数個のまな板部材は,断面凹状のま
な板支承枠上に,併列に緩装し集約支持され,そのワー
ク排出側端部を上記刃受けに連結したまな板受け座上に
戴置してあり,該併列のまな板部材の少くとも,両側と
中央部に配列されたまな板部材の端部を,上記まな板受
け座の対応位置において枢支ピン等で枢着する。
【0010】さらに又,上記まな板部材の下面に配置し
たまな板支承枠の下方部に,モータを配置した棚部を設
け,該まな板支承枠と棚部との間に,棚部上のモータに
連係させた縦軸を装着し,該モータを回動させて,まな
板支承枠を,まな板受け座に連結した刃受けを軸とし
て,まな板のワーク供給側を起伏させる技術を結合し
た。
【0011】次に又,上記棚部下方部の荷台に,モータ
を配置し,該モータ軸を上記棚部の下面に,上記の棚部
に装着した縦軸の位置よりも,刃受け側又は刃受けの反
対側に偏寄した位置に装着し,該モータ軸を回転するこ
とによって,上記棚部を所定の角度回動させ,棚部に連
結したまな板部材を,まな板受け座を支点として所定の
平面上で揺動させる技術を結合した。
【0012】
【作用】上記のように構成した裁断装置の裁断刃は,偏
心軸の回動軌跡に添って揺動しながら上下運動を所定回
数繰り返す。
【0013】まな板は,ワーク押え手段を具えたワーク
送り機構でワークを間欠的に変位する。まな板は,起伏
機構によって,その刃受け部を軸としてワーク供給側を
起伏させ及び揺動機構によって,そのまな板受け座を支
点としてワーク供給側を所定の平面上で,所定角度揺動
し,まな板上のワークの姿勢を変化させ裁断面の傾斜度
を制御する。
【0014】
【実施例1】本発明の好ましい実施例について図面を参
照して説明する。図1〜4において,本願の魚肉類等の
自動裁断装置は,架台(1)の一方側に,モータ(2)
により作動する裁断後のワーク取出用のコンベア(3)
を配置すると共に,上記架台(1)のほぼ中央上方部に
橋架した軸受板(4)に,モータ(5)で駆動するスプ
ロケット(6)および連動用スプロケット(6)aを軸
着した原動軸(9)を軸架し,及び該原動軸(9)の横
方向に適宜の間隔をおいて上記軸受板(4)に,原動軸
(9)で連動する連動スプロケット(6)bを軸着した
従動軸(10)を軸架し,該原動軸(9)と従動軸(1
0)に,偏心軸(18),(19)をもち,周辺部にベ
アリング(58),(58)aを装着した偏心板(5
9),(59)aをそれぞれ枢着した上,該偏心板(5
9),(59)aを,裁断刃取付用のボールト(2
3),(23)を植設した連杆(24)で互いに枢支連
結した偏心台(60),(60)aを形成し,該連杆
(24)に,上記ボールト(23),(23)と対応す
る位置に,長穴(25),(25)を設けた裁断刃部
(22)を着脱自在に螺締し,上記偏心台(60)の所
定の回動軌跡に沿って裁断刃部(22)が回動する裁断
刃機構(26)を配置する。
【0015】次に,図1〜2において,上記裁断刃機構
(26)の下方部架台(1)の両側に設けた軸受部(3
2),(32)に,円筒形の刃受け(33)をサーボモ
ータ(34)を介して上記裁断刃機構(26)に同期し
て間欠回転可能に配置すると共に,該刃受け軸(33)
aに,ワーク供給側に隣接して断面コ字状としたまな板
受座(35)を枢着し,該まな板受座(35)の凹溝部
に,複数個のまな板部材(36)b〜(36)b
(実用的には13本)を並列に緩やかに配置し,該ま
な板部材(36)b〜(36)bの内,少くとも,
その両側方部及び中央部に位量するまな板部材(36)
,(36)b,(36)b13の両端部におい
て,ピン(37),(37)を介してまな板受座(3
5)に枢支すると共に,該中央部に位置するまな板部材
(36)bのワーク供給側に,ワーク押え手段(3
8)を具え,ワーク揺動モータ(39)のピニオン(4
0)とラック(41)との結合からなる上記裁断刃機構
(26)と同期して間欠揺動するワーク送り機構(4
2)を装着したまな板(36)aを形成する。なお,上
記刃受け(33)の上方部において,軸受板(4)の前
面部に,弾発手段を具えるワーク押えローラ(57)を
配置し,刃受け(33)上に変位されるワーク(W)を
押圧させ,ワーク(W)の裁断時の安定を期する。
【0016】上記まな板(36)aのまな板起伏機構
(43)は,上記まな板(36)aのの下面に,断面凹
状としたまな板支承枠(44)を配置し,および,上記
刃受け(33)側に枢着したまな板受座(35)の反対
側ワーク供給側に,断面コ字状のまな板受座(35)a
を対設した上,該ワーク供給側まな板部材(36)b
〜(36)bの内少なくとも並列の両側と中央部のま
な板部材の端部をピン(37)を介してまな板受座(3
5),(35)aに枢支し,上記まな板支承枠(44)
の下方部に,ウォーム歯車(47)をもつ正逆転モータ
(48)を取付けた棚部(49)を配置し,該まな板支
承枠(44)とモータ(48)間にスクリュー軸(5
1)を配置し,モータ(48)を作動してまな板支承枠
(44)を,そのまな板(36)aの刃受け(33)側
の刃受軸(33)aを軸として,ワーク供給側を所定の
角度上昇,下降させる構成とする。
【0017】さらに,まな板(36)aのまな板揺動機
構(45)は,上記棚部(49)の下面に,架台(1)
の下方部に配置した減速機付き正逆転モータ(48)の
モータ縦軸(55)を上記の棚部(49)とまな板支承
枠(44)間に設けたスクリュー軸(51)よりも,刃
受け(33)側又は刃受け(33)の反対側に偏寄した
位置に装着し,上記正逆転モータ(48)の回動を介し
て,上記棚部(49)と共にまな板(36)aを所定角
度その刃受け(33)側のまな板受座(35)に枢支し
たまな板部材(36)b,(36)b,(36)b
13の枢支部を軸として,まな板(36)aのワーク供
給側を所定角度揺動させ,まな板(36)a上におい
て,ワーク送り機構(42)を介して間欠的に刃受け
(33)方向に変位されるワークと裁断刃部(22)の
関係角度を制御させ,および,このまな板(36)aの
揺動に関連して,まな板(36)aの前記まな板起伏機
構(43)を作動させ,裁断時におけるワークの裁断刃
部(22)に対する姿勢角度を制御させ,切り身又は刺
し身作りの切り口端面に変化を付与する構成とする。
【0018】次に,架台(1)の適宜の位置に,上記,
裁断刃機構(26),刃受け機構(33)A,ワーク送
り機構(42),まな板起伏機構(43),まな板揺動
機構(45)等の同期作動及びワークの長さ,幅,厚さ
等の形状に対応して予め算出して得たワークの種別によ
る質量の均等値に基いて,上記各機構の連係作動記憶回
路を含む制御用操作盤(56)を配置し,それぞれ電気
的に結線し,各機構を連係して作動させる構成とする。
【0019】
【実施例2】図5,6において,架台(1)のほぼ中央
上方部の軸受板(4)に,モータ(5)で駆動するスプ
ロケット(6)と外歯歯車(7)および連動用スプロケ
ット(6)aを軸着した原動軸(9)を軸架し,及び該
原動軸(9)の横方向の軸受板(4)に,連動用スプロ
ケット(6)aと外歯歯車(7)aを軸着した従動軸
(10)とを軸架し,上記原動軸(9)のスプロケット
(6)とモータ(5)軸に軸着したスプロケット(1
3)間に,チェーン(14)及び原動軸(9)の連動用
スプロケット(6)aと従動軸(10)の連動用スプロ
ケット(6)a間に,チェーン(15)を装架して互い
に連動させ,及び原動軸(9)の外歯歯車(7)と噛合
する内歯歯車(16)を軸(20)で枢支し,及び従動
軸(10)の外歯歯車(7)aと噛合する内歯歯車(1
6)aを,軸(21)で枢支し,その偏心軸(18)お
よび内歯歯車(16)の偏心軸(19)に,下端部に裁
断刃部(22)取付用のボールト(23),(23)を
植設した連杆(24)を枢着し,該連杆(24)のボー
ルト(23),(23)に対応した位置に縦方向の長穴
(25)(25)を穿設した裁断刃部(22)を刃高調
節自在に螺締した裁断刃機構(26)を装着して実施す
ることができる。
【0020】上記の裁断刃機構(26)は,モータ
(5)の作動によって,上記外歯歯車(7),(7)a
が駆動され,これと噛合する内歯歯車(16),(1
6)aの偏心軸(18),(19)は,外歯歯車(7)
の原動軸(9)及び外歯歯車(7)aの従動軸(10)
の周囲を回転し、その際,軸(20),(21)に枢着
した内歯歯車(16),(16)aの偏心軸(18),
(19)に枢着した連杆(24)が,該偏心軸(1
8),(19)の回動に伴って,上下運動と揺動との複
合した運動軌跡上を運動し,これに連結した裁断刃部
(22)の刃先端面(22)aが,該連運動軌跡に沿っ
て変位し,ワータ(W)を上方斜方向に切り下げながら
揺動し斜後方に所定の動作を繰り返し行う。
【0021】なお,軸受板(4)の刃受け(33)側の
前面に,該刃受け(33)の上方部に,弾発手段を具え
るワーク押えローラー(57)を配置して刃受け(3
3)上に変位されるワークを適宜の強さで押圧させ,裁
断時におけるワーク(W)の安定を期する。さらに,上
記裁断刃部(22)に近接した位置に,ワーク近接セン
サーを配置し,ワークの近接したことを該近接センサー
が感応し,感知スイッチがこれを感知後,所定時間経過
後に裁断刃機構(26)が作動し,ワークの裁断を開始
する構成とすることもできる。
【0022】上記裁断刃機構(26)の構成において,
別の実施態様として,図7に示すように,上記内歯歯車
(16),の偏心軸(18),(19)に連結した連杆
(24)に,植設したボールト(23),(23)に対
応した位置に,縦方向の長穴(25),(25)を穿設
した裁断刃部(22)の片持ち基部(24)aを形成し
た連杆(24)のボールト(23),(23)で螺締し
た構成とすることができる。
【0023】さらに又,上記の裁断刃機構(26)の他
の実施の態様として,図8,9に示すように,連杆(2
4)に螺締する裁断刃部(22)の上方端部に,縦方向
長穴(25),(25)を穿設すると共に,該裁断刃基
部に10〜45°の傾斜角(L)を付与し,両側面部に
係合用の長窓部(28),(28)を開口した鞘部(2
9)を形成し,該鞘部(29)の空洞部内に,該鞘部
(29)に付与した傾斜角(L)の補角(F)の線に沿
って刃先部(22)aを形成し,傾斜胴部(27)にボ
ールト(30)を植設した裁断刃部(22)を形成し,
該裁断刃部(22)の傾斜基部を鞘部(29)に揺動自
在に嵌装し,ナット(31)を介して螺締する構成と
し,裁断刃部(22)の刃高の微調整を迅速容易にする
こともできる。
【0024】上記,まな板(36)aの起伏機構におい
て,他の実施例として上記まな板(36)aの下面に配
置したまな板支承枠(44)の下方に棚部(49)を設
け,該棚部(49)にモータ(48)を装着することに
代え,該棚部(49)とまな板支承枠(44)との間
に,体積変換可能に形成した袋体を介装すると共に,架
台(1)に近接して設けたエアコンプレッサ等の流体圧
力機器と該袋体とを連通して,適時に流体圧力の供給を
断続させて,まな板(36)aを起伏させる構成とする
ことができる。
【0025】上記,まな板(36)aのワーク供給側に
配置した揺動モータ(39)のピニオン(40)とラッ
ク(41)との結合からなるワーク送り機構(42)の
構成に代え,別の実施例として,該ワーク送り機構の端
部に,体積変換可能な袋体を連係させ,該袋体と流体圧
力機器とを連通して,流体圧力の供給を断続し,ワーク
を所定時間帯に所定距離変位させることもできる。これ
によって,まな板(36)aの起伏及びワーク送り機構
(42)を一層簡素化すると共に,該まな板(36)a
の起伏及びワーク送り機構(42)の適時の変位を一層
円滑化し,その早戻り動作を改善することによって,作
業能率の向上を期する構成とすることができる。(但
し,図示を省略する。)
【0026】
【発明の効果】本願の発明は,以上説明した構成を有す
るので,下記の効果を奏する。 (イ),まな板は,複数個のまな板部材を並列とし,ま
な板支承枠で集束して緩装され,起伏機構を介して,そ
の刃受け側を軸として,そのワーク供給側を所定の高さ
に隆起することができ,これによって,ワークの形態に
対応して裁断角度を制御して,食味に優れた切り身等を
能率的に調理することができる。 (ロ),さらに,まな板は,揺動機構によって,その刃
受け側のまな板受座の枢支部を支点として,ワーク供給
側を揺動させ,その平面形状を長四角形から平行四辺形
状に変形させることができるため,切り刃に対してワー
クの摺動方向を変向させ,ワークの裁断線に変化を与
え,切り身の均質化を期せられる。
【0027】(ハ),裁断刃部は,偏心部に枢着した連
杆に結合されているため,該裁断刃部は,連杆の上下及
び揺動運動の複合された運動軌跡に沿って,ワークに対
して単に上方より下方にのみ変位する所謂押し切り作動
でなく,また単に揺動を繰返えすことなく,上下と揺動
との複合運動線上を変位することとなり,ワークに対す
る切り込みが鋭く,したがってワークの裁断面を損傷し
ないので食味を増加させる。 (ニ),さらに,裁断刃部は,連杆に着脱および刃高調
節自在に連結され,裁断刃部と刃受け表面との接触度
(刃高)の調節が容易で,裁断刃部の摩耗等による交換
が容易である。
【0028】(ホ),請求項3に記載する裁断刃機構に
おいては,該裁断刃部は片持ち基部として,連杆に結合
されているので,裁断刃部と連杆との運動領域を占有す
る平面空間を別にすることが容易で,したがって,裁断
刃部の上方空間が裁断作業上目視に有益となる。 (ヘ),なお又,請求項4に記載する裁断刃機構におい
ては,該裁断刃部は,適宜の傾斜を具える鞘部に摺動自
在に嵌装されているため,該裁断刃部の刃高の調節作業
がきわめて容易で,その精度も高く刃高の微調整を迅速
にし作業能率を向上することができる。 (ト),裁断刃機構,刃受け機構,ワーク送り機構,ま
な板起伏および揺動機構等の連係作動は,ワークの品
種,形状等に応じて,仕上り切り身の所望の質量値に基
いて,予め算出した上記各機構の連係作動プログラムを
設定し,その連係作動記憶回路を含む制御用操作盤によ
って制御されるので,作業は省力化でき能率的であり食
味に優れた商品を安価に供する等種々の工業的効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る裁断装置の一部欠截平面説明図で
ある。
【図2】図1のA−A線における断面説明図である。
【図3】裁断刃機構の一部欠截拡大正面説明図である。
【図4】図3のB−B線における断面図である。
【図5】裁断刃機構の別の実施態様を示す一部欠截拡大
正面説明図である。
【図6】図5のC−C線における断面図である。
【図7】栽断刃機構のさらに別の実施態様を示す一部欠
截拡大正面説明図である。
【図8】裁断機構の他の実施例を示す一部欠截拡大正面
説明図である。
【図9】図8のD−D線における断面図である。
【符号の説明】
1:架台 2:モータ 3:コンベア 4:軸受板 5:モータ 6:スプロケット 6a:連動用スプロケット 7,7a:外歯歯車 9:原動軸 10:従動軸 13:スプロケット 14:チェーン 16,16a:内歯歯車 18:偏心
軸 19:偏心軸 20:軸 21:軸 22:裁断刃部 22a:刃先部 23,23:ボールト 24:連杆 24a:片持ち基郎 25,25:長穴 26:裁断刃
機構 27:傾斜胴部 28:長穴部 29:鞘部 30:ボールト 31:ナット 32,32:軸受部 33:刃受け 33a:刃受け軸 33A:刃受け機構 34:サーボモー
タ 35a:まな板受座 36a:まな板 36b〜36b:まな板部材 37:ピン 38:ワーク押え手段 39:ワーク揺動モ
ータ 40:ピニオン 11:ラック 42:ワーク送り機構 43:まな板起伏機
構 44:まな板支承枠 45:まな板揺動機
構 W:ワーク 47:ウォーム歯車 48:正逆転モータ 49:棚部 51:スクリュー軸 53:減速機付正逆
転モータ 55:モータ縦軸 56:制御用繰作盤 57:ワーク押えローラー 58,58a:ベアリング 59,59a:偏心板 60,60a:偏
心台

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架台(1)の一方側に,モータ(2)に
    より作動するワーク取出用のコンベア(3)を報知する
    と共に,上記架台(1)のほぼ中央上方部に橋架した軸
    受板(4)に,モータ(5)で回動する原動軸(9)を
    軸架し,及び,該原動軸(9)の横方向の軸受板(4)
    に,従動軸(10)を軸架し,該原動軸(9)と従動軸
    (10)に偏心軸(18),(19)を設け,外周部に
    ベアリング(58),(58)aを装着した偏心板(5
    9),(59)aを枢着した上,該偏心板(59),
    (59)aを,裁断歯部取付用のボールト(23),
    (23)を植設した連杆(24)で互いに枢支連結した
    偏心台(60)を形成し,該連杆(24)に,上記ボー
    ルト(23),(23)をと対応する位置に,長穴(2
    5),(25)を設けた裁断刃部(22)を着脱自在に
    螺締して、上記偏心台(60)の所定の回動軌跡に沿っ
    て裁断刃部(22)が回動する裁断刃機構(26)の下
    方部の架台(1)の両側に設けた軸受部(32),(3
    2)に,サーボモータ(34)によって駆動する円筒形
    状の刃受け(33)を軸支し,上記裁断刃機構(26)
    と同期して間欠回転する刃受け機構(33)Aを設け,
    および,上記刃受け(33)の軸(33)aに,ワーク
    供給側に隣接してまな板受け座(35)を枢着し,該ま
    な板受け座(35)に,複数のまな板部材(36)b
    〜(36)bの並列からなり,そのワーク(W)供給
    側端部に,ワーク押え手段(38)を具え,揺動モータ
    (39)で上記裁断刃機構(26)と同期して間欠揺動
    するワーク送り機構(42)を装着したまな板(36)
    aを枢着すると共に,上記まな板(36)aの下面に,
    断面凹状のまな板支承枠(44)を配置して,まな板部
    材(36)b〜(36)bを緩装し,および該まな
    板支承枠(44)の下方部に,ウォーム歯車(47)を
    具える正逆転モータ(48)を取付けた棚部(49)を
    配置し,該棚部(49)とまな板支承枠(44)との間
    に,上記ウォーム歯車(47)と噛合するスクリュー軸
    (51)を配置し,まな板(36)aのワーク(W)供
    給側を,刃受け軸(33)aを軸として起伏させるまな
    板起伏機構(43)を設け,および上記棚部(49)の
    下面に,架台(1)の下方部に配置した減速機付き正逆
    転モータ(53)軸を軸着した縦軸(55)を,上記ス
    クリュー軸(51)よりも刃受け(33)側又は刃受け
    (33)の反対側に偏寄した位置に装着したまな板揺動
    機構(45)を配置し,および,架台(1)の適宜の位
    置に,上記各機構の連係作動記憶回路を含む制御用操作
    盤(56)を配置し,それぞれ電気的に結線したことを
    特微とする魚肉類等の自動裁断装置。
  2. 【請求項2】 架台(1)のほぼ中央上方部に橋架した
    軸受板(4)に,モータ(5)で回動する原動軸(9)
    を軸架し,及び該原台軸(9)の横方向の軸受板(4)
    に,従動軸(10)を軸架し,該原動軸(9)と従動軸
    (10)に,外歯歯車(7),(7)aを軸着すると共
    に,偏心軸(18),(19)を設けた内歯歯車(1
    6).(17)を,上記外歯歯車(7),(7)aに噛
    合させ軸(20),(21)に軸架し,上記偏心軸(1
    8),(19)に,裁断刃取付用のボールト(23)
    (23),を植設した連杆(24)を枢着し,該連杆
    (24)に上記ボールト(23),(23)と対応する
    位置に長穴(25),(25)を設けた裁断刃部(2
    2)を着脱自在に螺諦した請求項1記載の魚肉類の自動
    裁断装置。
  3. 【請求項3】 架台(1)に装着した偏心軸(18),
    (19)に枢着した連杆(24)に,裁断刃部(22)
    の片持ち基部を螺締した請求項1記載の魚肉類等の自動
    裁断装置。
  4. 【請求項4】 偏心軸(18),(19)に枢着した連
    杆(24)に,適宜の傾斜角度を具えた鞘部(29)を
    着脱自在に連結し,該鞘部(29)の空胴内に,鞘部
    (29)に付与した傾斜角の補角のなす線に沿って刃先
    を形成した傾斜胴部(27)を嵌装し,螺締した請求項
    1又は2記載の魚肉類等の自動裁断装置。
  5. 【請求項5】まな板支承枠(44)と棚部(49)との
    間に,体積変換可能に形成した袋体を介装し,架台
    (1)に近接して設けたエアコンプレッサ等の流体圧力
    機器と該袋体を連通して,適時流体圧力の供給を断続し
    てまな板(36)aを起伏するようにした請求項1記載
    の魚肉類の自動裁断装量。
  6. 【請求項6】 架台(1)の一方側に,モータ(2)に
    より作動するワーク取出用のコンベア(3)を配置する
    と共に,上記架台(1)のほぼ中央上方部に橋架した軸
    受板(4)に,モータ(5)で回動する原動軸(9)を
    軸架し,及び該原動軸(9)の横方向の軸受板(4)
    に,従動軸(10)を軸架し,該原動軸(9)と従動軸
    (10)に,偏心軸(18),(19)を設け,外周部
    にベアリング(58),(58)aを装着した偏心板
    (59),(59)aをそれぞれ軸支した上,該偏心板
    (59),(59)aを,裁断刃取付用のボールト(2
    3)を植設した連杆(24)で互いに枢支連結した偏心
    台(60)を形成し,該連杆(24)に,上記ボールト
    (23),(23)と対応する位置に,長穴(25),
    (25)を設けた裁断刃部(22)を着脱自在に螺締し
    て,上記偏心台(60)の所定の回動軌跡に沿って裁断
    刃部(22)が回動する裁断刃機構(26)を配置し,
    上記裁断刃機構(26)の下方部の架台(1)の両側に
    設けた軸受部(32),(32)に,サーボモータ(3
    4)によって駆動する円筒状の刃受け(33)を軸支
    し,上記裁断刃機構(26)と同期して間欠回転する刃
    受機構(33)Aを設け,及び上記刃受け(33)の刃
    受軸(33)aにワーク供給側に隣接してまな板受け座
    (35)を枢着し,該まな板受け座(35)に,複数個
    のまな板部材(36)b〜(36)bの並列からな
    り,そのワーク供給側端部に,ワーク押え手段(38)
    を具え,ワーク揺動モータ(39)で上記裁断刃機構
    (26)と同期して間欠揺動するワーク送り機構(4
    2)を枢着したまな板(36)aを枢着すると共に,上
    記まな板(36)aの下面に,断面凹のまな板支承枠
    (44)を配置して,まな板部材(36)b〜(3
    6)bを緩装し,及び該まな板支承枠(44)の下方
    部に,ウォーム歯車(47)を具える正逆転モータ(4
    8)を取付けた棚部(49)を配置し,該棚部(49)
    とまな板支承枠(44)との間に,上記ウォーム歯車
    (47)と噛合させたスクリュー軸(51)を配置し,
    まな板(36)aのワーク供給側を,刃受け(33)を
    軸として起伏させるようにしたまな板起伏機構(43)
    を設け,及び上記棚部(49)の下面に,架台(1)の
    下方部に配置した減速機付き正逆転モータ(48)に軸
    着した縦軸(55)を,上記スクリュー軸(51)の位
    置よりも刃受け側又は刃受け(33)の反対側の位置に
    偏寄した位置に装着したまな板揺動機構(45)を配置
    し,および架台(1)の適宜の位置に,上記各機構の連
    係作動記憶回路を含む制御用操作盤(56)を報知し,
    それぞれ電気的に結線し,各機構を連係して作動させる
    ようにしたことを特徴とする魚肉類等の自動裁断方法。
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