JP2581974Y2 - 直動形ガイド装置の駆動機構 - Google Patents

直動形ガイド装置の駆動機構

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JP2581974Y2
JP2581974Y2 JP1992006839U JP683992U JP2581974Y2 JP 2581974 Y2 JP2581974 Y2 JP 2581974Y2 JP 1992006839 U JP1992006839 U JP 1992006839U JP 683992 U JP683992 U JP 683992U JP 2581974 Y2 JP2581974 Y2 JP 2581974Y2
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elastic
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久喜 成宮
恵良 平山
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、小ストロークの直線
運動で精密な位置決めをする分野、例えば半導体、光デ
ィスク、DAD(デジタル・オーディオ・ディスク)等
のような超精密加工を要する分野で利用される直動形ガ
イド装置の駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記の直動形ガイド装置の駆動機
構としては、移動体の摺動方向に延びるボールねじを、
移動体の所定部に設けたナットに螺合させた状態で、上
記ボールねじを回転型モータで回転させ、その回転運動
を直線運動に変換することにより、移動体を移動させる
ねじ式のものがあった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、ねじ式の駆動
機構においては、ボールねじ、ナットおよび回転型モー
タ等、多くの部品を必要とするうえ、所要の位置決め精
度を得るためには、ねじのバックラッシュをなくすため
の予圧機構を設けなければならず、一層装置が複雑とな
って大型化すると共に重量が重くなるといった問題があ
った。
【0004】一方、磁界を進行させながら移動体を移動
させる、いわゆるリニアモータ方式のものも提案されて
いるが(例えば特公平3−75294号公報参照)、精
密加工を要する分野においては、磁界の影響を嫌うもの
も多く、適用が困難であった。また、コイルや永久磁石
等、多くの部品が必要であり構造が複雑となり、装置が
大型化すると共に重量も重くなる。
【0005】そこで、この考案の目的は、小型軽量化を
図ることができ、且つ磁界の影響を嫌うような分野にも
適用することができる直動形ガイド装置の駆動機構を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この考案に係る直動形ガイド装置の駆動機構は、ガ
イドレールに転動体を介して摺動自在に嵌合される移動
体を備えた直動形ガイド装置に装着され、移動体を摺動
方向に駆動する直動形ガイド装置の駆動機構において、
弾性材料からなる本体と、前記移動体の摺動方向におけ
る前記本体の両端部に装着された圧電振動子とを有して
成り、前記移動体及び前記ガイドレールの互いに対向す
る部位間に設けられ、当該部位の何れか一方に保持され
た弾性振動体、及び、前記一方の部位と前記弾性振動体
との間に配置され、前記弾性振動体を他方の部位側へ圧
接させる付勢手段を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0007】
【作用】上記の構成の直動形ガイド装置の駆動機構は、
いわゆるリニア型超音波モータの原理を利用して移動体
を移動させる。移動体およびガイドレールの何れか一方
に取り付けられた弾性振動体が他方に加圧接触されてい
るため、圧電振動子の駆動により弾性振動体に弾性波を
誘起させると、この弾性波が弾性振動体の表面を伝播
し、弾性振動体とガイドレールの面との間に、移動体を
移動させる推力となる摩擦力が発生する。
【0008】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図1は、この考案の一実施例としての駆動機構
を含む直動形ガイド装置の縦断面図であり、図2は直動
形ガイド装置の概略斜視図である。これらの図を参照し
て、この直動形ガイド装置Bは、小ストロークの直線運
動で位置決めを行う位置決め装置として利用されるもの
であり、長尺のU字状ガイドレール1と、このガイドレ
ール1に摺動自在に嵌合された移動体2からなる。移動
体2は、複数のボール3を介してガイドレール1により
支承されており、このボール3は、移動体2の移動に伴
って、後述するボール循環路J(図3参照)に沿って循
環されるようになっている。また、移動体2の底面2a
とガイドレール1の内底面1aとの間に、移動体2を駆
動する駆動機構Aが設けられている。
【0009】図1および図2を参照して、ガイドレール
1の対向する一対の内側面1b,1cには、それぞれ長
手方向に延びる一対の断面V字状のボールガイド溝4が
形成されている。移動体2は、直方体形状をしている。
移動体2の一対の外側面2b,2cには、ガイドレール
1のボールガイド溝4にそれぞれ対向する、一対の断面
V字状のボールガイド溝5が形成されている。ボールガ
イド溝4とこれに対向するボールガイド溝5との間に
は、上記ボール3が転動自在に介在されており、移動体
2の重量に加えて移動体2の移動方向と直交する方向の
荷重が、ボール3を介してガイドレール1により支承さ
れている。
【0010】図3を参照して、上記ボール循環路Jは、
ボールガイド溝とこれに対向するボールガイド溝4と
により構成されたボール往路Kと、移動体2の長手方向
に穿設された穴状のボール復路Lと、これらの両端部を
連結する一対の半円弧状の反転路Mとを有する無端状の
ものである。図1および図2を参照して、駆動機構A
は、移動体2の底面2aに形成された凹部2dに上下動
自在に取り付けられた弾性振動体6と、この弾性振動体
6の上面と凹部2dの内上面との間に介在し、弾性振動
体6の底面が所定の圧接力でガイドレール1の内底面1
aに加圧接触されるように付勢する皿ばね7とを備えて
いる。弾性振動体6は、長尺の板状をした金属,プラス
チック等の弾性材料からなる本体6aと、この本体6a
の、移動体2の移動方向の前後端部にそれぞれ装着され
た、BaTiOやPZT等の圧電セラミックからなる
圧電振動子6b,6cとを備えている。
【0011】次に、図4を参照して、駆動機構Aによる
移動体2の駆動原理について説明する。圧電振動子6c
を駆動することにより、弾性振動体6に振動を与える
と、弾性振動体6には弾性波が発生し、矢符Yの方向に
弾性振動体6の表面を伝播していく。弾性振動体6の表
面の質点における弾性波は、縦振幅と横振幅を持つ楕円
運動Pを行っており、弾性波が矢符Yの方向に伝播して
いく場合、楕円運動Pはそれに逆らう方向、つまり半時
計回りに回転している。この弾性波は1波長毎に頂点Q
を有しており、弾性振動体6に圧接されたガイドレール
1の内底面1aは、前記の頂点Qのみで弾性振動体6に
接するために、質点の楕円運動により摩擦力を受けるこ
とになる。すなわち、ガイドレール1を、弾性波の伝播
方向とは逆の方向すなわち矢符の方向に移動させよう
とする力が働くが、ガイドレール1が固定されているた
めに、上記摩擦力に対する反力により、弾性振動体6が
弾性波の伝播方向すなわち矢符の方向に移動されるこ
とになる。なお、弾性振動体6の前端側の圧電振動子6
bを駆動すると、移動体2は後方へ(矢符方向)移動
し、後端側の圧電振動子6cを駆動すると、移動体2は
前方(矢符方向)へ移動する。
【0012】この実施例によれば、超音波振動を利用し
て移動体2を駆動し、従来のリニアモータのように磁界
を発生させることがないので、磁界の影響を嫌うような
分野への適用が可能となる。また、移動体2の下部に弾
性振動体6を設けるのみの簡単な構造なので、小型化お
よび軽量化を図ることができる。また、弾性振動体6と
移動体2の凹部2dの内上面との間に皿ばね7を介在さ
せているので、移動体2への荷重負荷により、移動体2
が微小ストロークだけ下がったとしても、このストロー
ク分を皿ばね7の収縮により吸収することができる。こ
の場合、ストロークとしては微小なので、皿ばね7によ
る付勢力はほとんど変化しない。したがって、移動体2
への荷重負荷によって弾性振動体6のガイドレール1の
内底面1aへの加圧力が変化されることを防止でき、こ
れにより、駆動機構Aによる安定した推力を得ることが
できる。
【0013】なお、この考案は上記実施例に限定される
ものではなく、例えば、弾性振動体6をガイドレール1
の内底面1aに取り付けて、移動体2の底面に加圧接触
させるようにすること等、この考案の要旨を変更しない
範囲で種々の設計変更を施すことができる。
【0014】
【考案の効果】以上のように本考案の直動形ガイド装置
の駆動機構によれば、超音波振動を利用して移動体を移
動させるので、磁界の影響を嫌うような分野への適用が
可能となり、また、構造が簡単なので小型軽量化を図る
ことができる。特に、弾性振動体は移動体の摺動方向に
おける本体の両端部に圧電振動子を装着して成るもので
あるため、構造が簡素で組立も容易である。また、弾性
振動体は、移動体及びガイドレールの互いに対向する部
位間に設けられるので、取付構造が簡素で取付が容易で
あるとともに、塵埃の侵入防止効果もある。また、上記
部位の一方と弾性振動体との間に付勢手段を配置して弾
性振動体に付勢力を直接付与するので、弾性波に対する
移動体の移動の追随性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の駆動機構を含む直動形ガイ
ド装置の縦断面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】直動形ガイド装置の平面図である
【図4】駆動原理を示す模式図である。
【符号の説明】
1 ガイドレール 2 移動体 3 ボール A 駆動機構 B 直動形ガイド装置 6 弾性振動体 6b,6c 圧電振動子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−222681(JP,A) 特開 昭60−91019(JP,A) 特開 平3−277186(JP,A) 特開 平3−177615(JP,A) 特開 平2−280678(JP,A) 実開 平4−114119(JP,U) 実開 昭63−149195(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16C 29/00 - 29/06 H02N 2/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガイドレールに転動体を介して摺動自在に
    嵌合される移動体を備えた直動形ガイド装置に装着さ
    れ、移動体を摺動方向に駆動する直動形ガイド装置の駆
    動機構において、弾性材料からなる本体と、前記移動体の摺動方向におけ
    る前記本体の両端部に装着された圧電振動子とを有して
    成り、前記移動体及び前記ガイドレールの互いに対向す
    る部位間に設けられ、当該部位の何れか一方に保持され
    た弾性振動体、及び、 前記一方の部位と前記弾性振動体との間に配置され、前
    記弾性振動体を他方の部位側へ圧接させる付勢手段 を備
    えたことを特徴とする直動形ガイド装置の駆動機構。
JP1992006839U 1992-02-19 1992-02-19 直動形ガイド装置の駆動機構 Expired - Lifetime JP2581974Y2 (ja)

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