JP2581885Y2 - ガラス固化体除染装置 - Google Patents

ガラス固化体除染装置

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JP2581885Y2
JP2581885Y2 JP1991076105U JP7610591U JP2581885Y2 JP 2581885 Y2 JP2581885 Y2 JP 2581885Y2 JP 1991076105 U JP1991076105 U JP 1991076105U JP 7610591 U JP7610591 U JP 7610591U JP 2581885 Y2 JP2581885 Y2 JP 2581885Y2
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vitrified
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pressure water
turntable
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JP1991076105U
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Inventor
智恵子 山口
豊 大村
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、原子炉関連設備からの
放射性廃棄物などの有害物質を溶融ガラスに混入し、こ
のガラスを容器に流し込んで固化したガラス固化体の表
面を除染する際に使用されるガラス固化体除染装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】原子炉関連設備からの放射性廃棄物等の
有害廃棄物を処理するための1つの方法として、粉末状
や粒状の固形物を、加熱溶融したガラス中に均一に混合
し、これを容器内に流し込んで固化させ、容器を密封し
てガラス固化体(キャニスタ)を形成し、作製したガラ
ス固化体を廃棄物貯蔵施設内に搬送して保管する方法が
知られている。
【0003】このガラス固化体を作製する際、特に放射
性廃棄物を混合した溶融ガラスを容器に流し込んで固化
させる工程では、放射性物質を含んだ微粒子が飛散し、
この微粒子がガラス固化体の容器表面に付着し、後工程
で放射性物質が外部に漏れる原因となるので、ガラス固
化体を作製した後に容器表面を洗浄して付着した放射性
物質を取り除く(除染工程)を行なう。
【0004】従来、ガラス固化体の除染を行なうための
装置としては、ガラス固化体の表面をブラシで洗浄する
方式のものが知られている。図5および図6は、従来の
除染装置の一例を示す図であって、この装置は、ガラス
固化体1を収容する有底円筒形のチャンバ2と、チャン
バ2内に設けられた頸部用高圧水ジェット3および側面
高圧水ジェット4と、チャンバ2内に設けられた上面用
ブラシ5および側面用ブラシ6と、チャンバ2内のガラ
ス固化体1を回転させるターンテーブル7と、複数のガ
イドローラ8とを主要な要素として構成されている。
【0005】この装置では、チャンバ2の上部を開き、
内部にガラス固化体1を挿入しターンテーブル7上に置
く。そしてチャンバ2を閉じ、ターンテーブル7を回転
させ、高圧水ジェット3,4から水を噴射し、さらにブ
ラシ5,6を反対方向に回転させることによりガラス固
化体1の表面に付着した放射性物質を含む微粒子を洗浄
し、除染を行なう。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら従来の除
染装置では、定期的にブラシを交換する必要があり、メ
インテナンス上の問題があった。即ち従来の除染装置
は、長期間使用するとブラシが摩耗したり変形を起こ
し、洗浄効率が次第に低下してしまう。このため定期的
にブラシを交換する必要がある。一方除染工程では比較
的高レベルの放射性物質の微粒子が存在するため、ブラ
シ交換等で作業員が除染装置に触れる際には被曝の危険
性がある。もし除染装置のメインテナンスが不要であれ
ば、除染装置の周囲を遮蔽して立入りを禁止することが
最も望ましい。本考案は上記事情に鑑みてなされたもの
で、メインテナンスがほとんど不要となる除染装置の提
供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、ガラス固化体を挿入して蓋体により密封した状態と
するチャンバと、該チャンバの内底部に設けられて駆動
装置により回転させられるターンテーブルと、チャンバ
の内部に設けられてターンテーブルの上に置かれたガラ
ス固化体に洗浄液を噴出して洗浄する高圧水ジェット
と、チャンバの内部に設けられるとともに洗浄液をチャ
ンバに溜めた状態で作動させられてガラス固化体の超音
波洗浄を行なう超音波発振器とを備えているガラス固化
体除染装置としている。
【0008】
【作用】チャンバの内部に、ガラス固化体を挿入して密
封した状態で、ガラス固化体を回転させるとともに、高
圧水ジェットを作動させて洗浄液を噴射させることによ
りガラス固化体の洗浄を行ない、チャンバの内部に洗浄
液を溜めた後、超音波発振器を作動させてキャビテーシ
ョン作用により、ガラス固化体の表面を洗浄する。
【0009】
【実施例】図1および図2は、本考案によるガラス固化
体除染装置(以下、除染装置という。)の一実施例を示
す図である。この除染装置は、ガラス固化体1が収容さ
れるチャンバ10内に、高圧水ジェット11と超音波発
振器12とエアージェット13とを設けて構成されてい
る。
【0010】ガラス固化体1は、放射性廃棄物を均一に
混合した溶融ガラスを有底円筒状の金属容器に流し込ん
で固化させ、その後、容器の上部開口に蓋を載せ、溶接
して密閉して形成されたものである。ガラス固化体1の
表面は、溶融ガラスを流し込む工程で放射性廃棄物を含
む微粒子が飛散し、これが容器表面に付着し、放射性廃
棄物により汚染されている。
【0011】上記チャンバ10は、有底円筒状の本体1
4とその上部に開閉可能に取り付けられた蓋体15とか
らなっている。この本体14の底部にはターンテーブル
16が設けられている。このターンテーブル16は、チ
ャンバ10外部の駆動装置18によって回転駆動され
る。また本体14の内側面には、複数のガイドローラ1
7が取り付けられている。このガイドローラ17は、タ
ーンテーブル16上に置かれたガラス固化体1の外周面
に当接し、ガラス固化体1の回転をガイドするためのも
のである。また、チャンバ10の底部には、電磁弁19
を備えた排水路20が接続されている。
【0012】上記高圧水ジェット11は、図3に示すよ
うに高圧水管路21に一定間隔毎に噴射ノズル22を配
置して構成されている。この高圧水管路21は、一定の
ストロークで上下動し、ガラス固化体1の外周面に均等
に高圧水を噴射できるようになっている。またチャンバ
10内の上部には、ガラス固化体1の上面に水を噴射す
るための高圧水ジェット23が設けられている。
【0013】上記超音波発振器12は、圧電素子を内蔵
し、高周波電流を流すことにより超音波を一方向に放射
するものが使用される。この実施例では棒状に形成され
た超音波発振器12を用い、これをチャンバ10に縦に
挿入し、ガラス固化体1の側面側から超音波を放射する
ように構成されている。ガラス固化体1の表面は、放射
された超音波のキャビテーション作用によって洗浄さ
れ、ガラス固化体1を回転させることによって、その表
面を均等に洗浄できるようになっている。
【0014】このように構成された除染装置を用いてガ
ラス固化体1の除染を行なうには、チャンバ10の蓋体
15を開け、未除染のガラス固化体1をチャンバ10内
に挿入し、ターンテーブル16上に置く。次いで蓋体1
5を閉め、排水路20の電磁弁19を閉じた後、ターン
テーブル16を回転駆動するとともに高圧水ジェット1
1,23から噴射圧力150kg/cm2程度でガラス固化体1
に高圧水を噴射する。チャンバ10内に水が溜り、所定
の水位に達した時点で超音波発振器12を作動させ、ガ
ラス固化体1に超音波を放射する。ガラス固化体1の表
面は、放射される超音波のキャビテーション作用によ
り、表面に付着していた放射性物質などの汚染物質が取
り除かれ、除染される。
【0015】所定時間の超音波洗浄の後、電磁弁19を
開けてチャンバ10内の洗浄水を排水するとともに、排
水中にガラス固化体の表面に高圧水を噴射する(リンス
処理)。この後、必要に応じて除染を繰り返して行なっ
ても良い。除染を終えたガラス固化体1は、チャンバ1
0内から取り出され、ガラス固化体貯蔵設備に搬送され
る。
【0016】この除染装置は、チャンバ10内にガラス
固化体1を収容し、高圧水ジェットにより水を噴射しな
がら供給し、超音波発振器からガラス固化体1に向けて
超音波を放射し、キャビテーション作用でガラス固化体
表面を洗浄するので、優れた除染効果が得られる。
【0017】また、超音波発振器は長期にわたり安定し
て使用することができ、超音波によってチャンバ内も洗
浄されることから、除染装置のメインテナンスを殆ど不
要にできる。
【0018】
【考案の効果】本考案に係るガラス固化体除染装置によ
ると、以下の効果を奏する。 (1) チャンバの内部にガラス固化体を挿入して密封
し、外部から隔離された状態で洗浄を行なうことによ
り、放射性物質を拡散させることなく洗浄を行なうこと
ができる。 (2) ターンテーブルの上のガラス固化体を回転させ
ながら、高圧水ジェットから噴射させた洗浄液で洗浄を
行なうために、ガラス固化体の表面をむらなく洗浄する
ことができる。 (3) 高圧水ジェットによる洗浄に加えて、洗浄液を
溜めた状態で超音波洗浄を行なうことにより、ガラス固
化体の洗浄を効率よく実施することができる。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の除染装置の一実施例を示す縦断面図で
ある。
【図2】同じく除染装置の横断面図である。
【図3】同じ除染装置の高圧水ジェットを示す要部側面
図である。
【図4】除染装置の使用方法を説明するための側面図で
ある。
【図5】従来の除染装置を例示する縦断面図である。
【図6】図5と同じ除染装置の横断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス固化体 10 チャンバ 11,23 高圧水ジェット(洗浄液噴射手段) 12 超音波発振器(超音波発生手段)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス固化体(1)を挿入して蓋体(1
    5)により密封した状態とするチャンバ(10)と、 該チャンバ(10)の内底部に設けられて駆動装置(1
    8)により回転させられるターンテーブル(16)と、 チャンバ(10)の内部に設けられてターンテーブル
    (16)の上に置かれたガラス固化体(1)に洗浄液を
    噴出して洗浄する高圧水ジェット(11)(23)と、 チャンバ(10)の内部に設けられるとともに洗浄液を
    チャンバ(10)に溜めた状態で作動させられてガラス
    固化体(1)の超音波洗浄を行なう超音波発振器(1
    2)とを備えている ガラス固化体除染装置。
JP1991076105U 1991-09-20 1991-09-20 ガラス固化体除染装置 Expired - Lifetime JP2581885Y2 (ja)

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JPH0587600U JPH0587600U (ja) 1993-11-26
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JPH01199686A (ja) * 1988-02-04 1989-08-11 Hitachi Ltd 超音波洗浄装置

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