JP2581635Y2 - インサート成形品 - Google Patents

インサート成形品

Info

Publication number
JP2581635Y2
JP2581635Y2 JP1992035875U JP3587592U JP2581635Y2 JP 2581635 Y2 JP2581635 Y2 JP 2581635Y2 JP 1992035875 U JP1992035875 U JP 1992035875U JP 3587592 U JP3587592 U JP 3587592U JP 2581635 Y2 JP2581635 Y2 JP 2581635Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
embedded
molding
filter
filter medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992035875U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0595609U (ja
Inventor
松根穣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP1992035875U priority Critical patent/JP2581635Y2/ja
Publication of JPH0595609U publication Critical patent/JPH0595609U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2581635Y2 publication Critical patent/JP2581635Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は自動車のオイルストレ
ーナ等のろ過材として有効なインサート成形品に関し、
特に、不織布をろ過材として用いた通油性、ダスト捕捉
性に優れるインサート成形品に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】一般に、自動車のオイル
ストレーナ等のろ過材には種々のものが用いられてお
り、例えば図3および図4に示すような不織布をろ過材
11として用いたインサート成形品等が既に知られてい
る。
【0003】すなわち、このインサート成形品は、平板
状に形成した不織布からなるろ過材11を金型20内の
所定の位置に装着するとともに、金型20を型締めする
ことにより前記ろ過材11を50%程度の潰し率で全体
的に均一に押し潰し、この状態で、金型20内に溶融し
た樹脂等の成形材料を注入して固化させることにより、
ろ過材11の適宜の部位12を碁盤の目状に成形した樹
脂等からなる枠部18内に埋設・固定するようにしたも
のである。
【0004】そして、上記のように構成したインサート
成形品を自動車のオイルストレーナ等のろ過材として用
いることによって、オイル内に混入される金属片やゴミ
等のダスト類がろ過され、これによって、エンジンの各
摺動部等の摩耗が促進されるのを防止できるようになっ
ている。
【0005】しかしながら、上記のように構成される従
来のインサート成形品にあっては、成形の際、ろ過材1
1を金型20内において50%程度の潰し率で全体的に
均一に押し潰した上で、金型20内に溶融した成形材料
を注入するようになっているが、50%程度の押し潰し
率では、ろ過材11の多孔性を完全に消失させることが
できない。そのため、成形材料を注入した際、その一部
がろ過材11の枠部18に埋設されない部位14、すな
わち、成形後にろ過部14として機能する部位にまで流
れ込んでしまい、その流れ込んだ成形材料が図4に示す
ように固化してしまい、ろ過材11のろ過部14の一部
を塞いでしまう。その結果、ろ過材11のろ過部14の
有効面積が減少してしまい、通油性、ダスト捕捉性等の
機能が著しく低下してしまう。
【0006】また、成形材料の流れが不均一となるた
め、成形完了後の流れ模様が一様でなくなり、流れ模様
で成形品の良否を判断することができなくなってしま
う。
【0007】一方、上記のような問題点を解決するため
に、ろ過材11の潰し率を70〜80%に設定して、ろ
過材11の多孔性を完全に消失させて、成形材料を注入
する際、成形材料の一部がろ過材11のろ過部14にま
で流れ込むのを防止することも考えられるが、この場合
には、潰し率が大きすぎるため、成形後にろ過材11が
成形前の厚みに100%戻ることができず、通油性、ダ
スト捕捉性が著しく低下してしまう。
【0008】この考案は前記のような従来のもののもつ
問題点を解決したものであって、成形材料を注入する
際、その一部がろ過材の枠部に埋設されない部位、すな
わち成形後にろ過部となる部位に流れ込むのを阻止する
ことによって、ろ過材のろ過部の有効面積が減少するの
を防止し、さらに、成形後にろ過材のろ過部の厚みが成
形前の厚みに戻れるようにすることによって、通油性、
ダスト捕捉性等の性能を向上させることのできるインサ
ート成形品を提供することを目的とするものである。
【0009】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るためにこの考案は、樹脂から成形される枠部と、該枠
部に少なくとも周縁部が埋設される不織布からなるろ過
材とを具えたインサート成形品において、前記ろ過材の
前記枠部に埋設される部位及びそれに連続する部位の潰
し率を枠部に埋設されない部位のそれよりも大きくする
とともに、枠部に埋設される部位に連続する部位と枠部
に埋設されない部位との境界部を曲面に形成し、この状
態で成形することにより不織布の少なくとも周縁部のみ
を枠部に埋設させる手段を採用したものである。
【0010】
【作用】この考案は前記のような手段を採用して、ろ過
材の枠部に埋設される部位およびそれに連続する微小部
位の潰し率を、枠部に埋設されない部位のそれよりも大
きくしたので、成形時に成形材料を注入した際、その一
部がろ過材の枠部に埋設されない部位にまで流れ込むこ
とがなくなる。さらに、ろ過材の枠部に埋設されない部
位は、成形後に元の厚みに戻れることになるので、成形
後に、ろ過材のろ過部となる部位の有効面積が減少する
こともなく、設計通りの有効面積を確保することができ
る。
【0011】
【実施例】以下、図面に示すこの考案の実施例について
説明する。図1および図2には、この考案によるインサ
ート成形品の一実施例が示されていて、図1は全体を示
す斜視図、図2は図1に示すもののX−X線断面図であ
る。
【0012】すなわち、このインサート成形品は、平板
状に形成した所望の厚みの不織布からなるろ過材1を、
図示しない金型内の所定の位置に装着して、金型を型締
めすることにより、ろ過材1の周縁部2およびこれに連
続する微小部位3、並びに周縁部2、2間を十文字状に
所定の幅で連結する中央部6およびこれに連続する微小
部位7、7を、適宜の押し潰し率で押し潰し、この状態
で金型内に溶融した樹脂等からなる成形材料を注入して
固化させて、金型の内部に碁盤の目状の樹脂からなる枠
部8を形成し、この枠部8にろ過材1の周縁部2および
周縁部2、2間を十文字状に所定の幅で連結する中央部
6を埋設・固定したものである。
【0013】前記ろ過材1の周縁部2およびそれに連続
する微小部位3、並びに周縁部2、2間を十文字状に所
定の幅で連結する中央部6およびそれに連続する微小部
位7、7の潰し率は、70〜80%に設定されていて、
ろ過材1の成形前の厚みをAとすると、前記ろ過材1の
周縁部2およびこれに連続する微小部位3、並びに周縁
部2、2間を十文字状に所定の幅で連結する中央部6お
よびそれに連続する微小部位7、7の厚みBは、(0.
2〜0.3)Aで示され、この実施例においては、前記
各微小部位3、7の幅は5mm程度に設定した。
【0014】前記ろ過材1の各微小部位3、7と枠部8
内に埋設されない部位4との境界部5は、ろ過材1の内
部方向に凹む適宜の滑らかな曲面に形成されており、こ
れにより、使用時に境界部5に作用する応力を適度に分
散させることができるようになっている。
【0015】そして、上記のように構成したこの実施例
によるインサート成形品にあっては、金型を適宜の寸
法、形状に形成することによって、金型内に装着される
ろ過材1の周縁部2およびそれに連続する微小部位3、
並びに周縁部2、2間を十文字状に所定の幅で連結する
中央部6およびそれに連続する微小部位7、7の押し潰
し率を、ろ過材1の多孔性を消失させて、溶融した成形
材料が枠部8に埋設されない部位4の方向に流出するの
を阻止することのできる値、すなわち70〜80%に設
定するとともに、ろ過材1の枠部8内に埋設されない部
位4を、その成形前の厚みが成形完了後においても確保
されるようにしたので、金型内に溶融した成形材料を注
入した際、その一部がろ過材1の枠部8に埋設されない
部位4、すなわち成形後にろ過部4となる部位に流れ込
むことがなくなる。
【0016】したがって、従来のように、成形材料の一
部が流れ込んで固化してろ過材1のろ過部4の有効面積
が少なくなるようなことがなくなり、ろ過材1のろ過部
4の有効面積を設計通りの値に設定することができるの
で、期待した通りの通油性、ダスト捕捉性等の性能が得
られることになる。
【0017】また、ろ過材1の各微小部位3、7と枠部
8に埋設されない部位4との境界部5を適宜の曲面に形
成したことにより、使用の際に境界部5に作用しようと
する応力を適度に分散させることができることになり、
これにより、局部的に応力が集中することがなくなるの
で、耐久性が著しく向上することになる。
【0018】なお、前記の説明においては、枠部8を樹
脂で形成し、ろ過材1を不織布で形成したが、これらに
限定することなく、他のもので枠部8又はろ過材1を形
成してもよいものである。
【0019】
【考案の効果】この考案は前記のように、ろ過材の枠部
に埋設される部位及びそれに連続する部位の潰し率を枠
部に埋設されない部位のそれよりも大きくするととも
に、枠部に埋設される部位に連続する部位と枠部に埋設
されない部位との境界部を曲面に形成して、この状態で
成形することにより不織布の少なくとも周縁部のみを枠
部に埋設させるように構成したことにより、成形の際、
成形材料がろ過材の枠部に埋設されない部位に流れ込む
ようなことがなくなるとともに、成形後に、ろ過材の枠
部に埋設されない部位(ろ過材の周縁部に連続する部位
を含む)は、成形前の厚みに戻ることになる。したがっ
て、ろ過材の有効ろ過面積を所期の値とすることがで
き、通油性、ダスト捕捉性等の性能を所期のものとする
ことができることになる。また、枠部に埋設される部位
に連続する部位と枠部に埋設されない部位との境界部を
曲面に形成したことにより、その部分に作用する応力を
分散させることができるので、その部分に局部的に応力
が集中することがなくなり、耐久性を大幅に高めること
ができることになる。したがって、長期的に安定した性
能を発揮することができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案によるインサート成形品の一実施例を
示した斜視図である。
【図2】図1に示すもののX−X線断面図である。
【図3】従来のインサート成形品の成形時の状態を示し
た概略断面図である。
【図4】従来のインサート成形品の成形後の状態を示し
た概略斜視図である。
【符号の説明】
1、11……ろ過材 2……周縁部 3、7……微小部位 4、14……埋設されない部位(ろ過部) 5……境界部 6……中央部 8、18……枠部 12……適宜の部位 20……金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29L 31:14 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 29/01 B01D 35/02 B29C 45/14 B29L 31:14

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂から成形される枠部と、該枠部に少
    なくとも周縁部が埋設される不織布からなるろ過材とを
    具えたインサート成形品において、前記ろ過材の前記枠
    部に埋設される部位及びそれに連続する部位の潰し率を
    枠部に埋設されない部位のそれよりも大きくするととも
    に、枠部に埋設される部位に連続する部位と枠部に埋設
    されない部位との境界部を曲面に形成し、この状態で成
    形することにより不織布の少なくとも周縁部のみを枠部
    に埋設させることを特徴とするインサート成形品。
JP1992035875U 1992-05-28 1992-05-28 インサート成形品 Expired - Fee Related JP2581635Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992035875U JP2581635Y2 (ja) 1992-05-28 1992-05-28 インサート成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992035875U JP2581635Y2 (ja) 1992-05-28 1992-05-28 インサート成形品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0595609U JPH0595609U (ja) 1993-12-27
JP2581635Y2 true JP2581635Y2 (ja) 1998-09-24

Family

ID=12454175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992035875U Expired - Fee Related JP2581635Y2 (ja) 1992-05-28 1992-05-28 インサート成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2581635Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2798338B1 (fr) * 1999-09-15 2001-11-23 Eurostyle Sa Piece composite pour automobile
CN110641036A (zh) * 2019-09-02 2020-01-03 上海越达无纺制品有限公司 一种嵌件式一体热压成型无纺布的制备方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63183823A (ja) * 1987-01-27 1988-07-29 Toray Ind Inc オイルフイルタおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0595609U (ja) 1993-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4701197A (en) Molded panel filter
CA2061454C (en) Filter element and method for producing the same
JP3484121B2 (ja) フィルター成形体の製造方法
JP2581635Y2 (ja) インサート成形品
JPS6287215A (ja) フイルタ−カ−トリツジエンドキヤツプ及びその一体形成方法
JPS6041517A (ja) エアクリ−ナエレメントの製造方法
EP0378019B1 (en) Composite metal-elastomer styled wheels and method and apparatus for molding the same
EP0068315A3 (en) Distribution filter nozzles and filters incorporating same
JPS63287521A (ja) エア−クリ−ナ−用ダストネツトとその製造方法
JPH07137166A (ja) プラスチックフィルターとその金型
JPS6341609B2 (ja)
JP2009262115A (ja) エアフィルタユニット
JPH08218300A (ja) パルプモ−ルド成形用型
JP2750725B2 (ja) 鋳造用耐熱性多孔シートの鋳型への取り付け法並に鋳造用耐熱性多孔シート
JPH0560505U (ja) 濾過装置
DE102011120416A1 (de) Filter für die Filtrierung von flüssigen Metallen mit einem Filtergehäuse und einem in dem Filtergehäuse aufgenommenen hülsenförmigen Filterelement
JP3331809B2 (ja) フィルタの製造方法
JPS61172649A (ja) 鋳造用消失模型
JP2000061222A (ja) 成形濾材の製造方法
JP2003266462A (ja) フィルター成形体の製造方法
JPH0626836B2 (ja) オイルストレーナの製造方法
JP4022663B2 (ja) 一体成型フィルターユニット及びその製造法
JPH08183116A (ja) ストレーナーの製造方法
JPH0231129Y2 (ja)
JPS62169745U (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees