JP2581291B2 - コンクリートライニングの施工方法 - Google Patents

コンクリートライニングの施工方法

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JP2581291B2 JP2250340A JP25034090A JP2581291B2 JP 2581291 B2 JP2581291 B2 JP 2581291B2 JP 2250340 A JP2250340 A JP 2250340A JP 25034090 A JP25034090 A JP 25034090A JP 2581291 B2 JP2581291 B2 JP 2581291B2
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【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、コンクリートの表面に金属又はセラミック
スを溶射するようにしたコンクリートライニングの施工
方法に関する。
《従来の技術およびその課題》 従来、装飾性を高めるためにコンクリートの表面に金
属を溶射することが、例えば、実開昭62−144320号公報
に提案されている。
即ち、かかる公開公報に開示された技術では、塗料,
接着剤,低融点の溶射金属等の下地層を形成して、この
下地層の上に金属溶射被膜が形成されるようになってい
る。
ところが、このように金属を溶射する場合、通常、溶
射ガンを用いて行われるが、この溶射ガンの噴出孔から
噴出した金属の粉末粒子は燃焼炎によって加熱され、こ
の加熱溶融状態となったものがコンクリートの表面に固
着されるようになっており、従って、溶射されるときの
温度は著しく高くなってしまう。
即ち、前記公開公報に開示された技術では、塗料,接
着剤,低融点の溶射金属等の下地層を形成して、この下
地層の上に金属溶射被膜を形成するようになっている
が、この下地層として耐熱性に乏しい塗料又は接着剤を
使用した場合、上述した溶射時に発生される高温によ
り、コンクリートのセメント水和組織を破壊してしまう
と共に、高温によりコンクリート内部からの水分蒸発に
よるふくれが発生して、溶射被膜の接着性が著しく悪化
してしまうという課題があった。
そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みて、金属溶
射被膜の下地として耐熱性に富んだ材質を用いることに
より、溶射被膜の接着性の向上を図ることができるコン
クリートライニングの施工方法を提供することを目的と
する。
《課題を解決するための手段》 かかる目的を達成するために本発明は、コンクリート
の表面に耐熱性無機プライマーを塗布する下地処理工程
と、この下地処理工程で塗布された耐熱性無機プライマ
ーの上に、金属又はセラミックスの溶射被膜を形成する
溶射工程と、を備える方法とする。
また、前記耐熱性無機プライマーとして、シリケート
系,ホスフェート系又はコロイダルシリカ系の接着剤を
用いることが望ましい。
《作用》 以上の構成により本発明のコンクリートライニングの
施工方法にあっては、溶射工程の前段階で下地処理工程
が行われるが、この下地処理工程ではコンクリートの表
面に耐熱性無機プライマーが塗布される。
前記耐熱性無機プライマーは高温特性に著しく優れた
性質を示す接着剤であり、溶射工程で溶射被膜を形成す
る際の高温に対しても、強固な接着力および耐水性を示
し、コンクリートのセメント水和組織の破壊および水分
蒸発を防止して、コンクリートに対する溶射被膜の接着
力を大幅に向上することができる。
また、前記耐熱性無機プライマーとして、シリケート
系,ホスフェート系又はコロイダルシリカ系の接着剤を
用いることにより、特に優れた溶射被膜の接着力を呈す
ることができる。
《実施例》 以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に説明す
る。
第1図,第2図は本発明にかかるコンクリートライニ
ングの施工方法の一実施例を示し、第1図は下地処理工
程を示す説明図、第2図は溶射工程を示す説明図であ
る。
即ち、本実施例のコンクリートライニングの施工方法
では、まず、第1図に示す下地処理工程によって、コン
クリート10の表面に耐熱性無機プライマー12を塗布す
る。
前記耐熱性無機プライマー12としては、シリケート
系,ホスフェート系又はコロイダルシリカ系の接着剤を
用いることが望ましい。
そして例えば、シリケート系接着剤では、結合剤にア
ルカリ金属シリケート(一般式:M2O・XSiO2・YH2O)が
用いられ、硬化剤にZnO,MgO等の金属酸化物,水酸化
物,リン酸塩,ホウ酸塩又はケイ弗化物等が用いられ、
骨材には耐熱性および接着強度の向上又は熱膨張率の調
整等を目的として配合されるものであり、通常、アルミ
ナ,シリカ,ジルコニア又はスピネル等の耐火度の良い
酸化物,窒化物又は炭化物が用いられる。
そして、接着剤の硬化は水分の揮散と共にシラノール
基の脱水縮合によりシロキサン結合が生じ、更に150℃
程度の加熱により反応は一段と促進される。
また、ホスフェート系接着剤では、結合剤にリン酸金
属塩(一般式:MO・XP2O5・YH2O)が用いられ、硬化剤に
金属酸化物,ケイ酸マグネシウム,チタン酸ストロンチ
ウム等が用いられ、骨材にシリケート系接着剤と同系の
物が用いられ、硬化温度が200〜300℃と高くなって、特
にセラミックス系に対して高い接着力を呈する。
更に、コロイダルシリカ系接着剤では、結合剤にコロ
イダルシリカを用い、これに硬化剤と骨材を配合して水
又はアルコールに分散させたもので、耐熱性および耐水
性に優れた特徴を呈する。
次に、第2図に示す溶射工程では、溶射ガン14を用い
て、上記コンクリート10表面に塗布された耐熱性無機プ
ライマー12の上から金属又はセラミックスを溶射し、こ
の金属又はセラミックスによる被膜層16を形成する。
このときの溶射工程では、上記溶射ガン14により溶射
しようとする粉末粒子を火炎,アーク,プラズマ等によ
り加熱して溶融状態とし、これを上記耐熱性無機プライ
マー12の表面に固着させることにより行われる。
以上の下地処理工程および溶射工程を経て行われる本
実施例のコンクリートライニングの施工方法では、溶射
工程で形成される溶射被膜16の前段階で、コンクリート
10表面に耐熱性無機プライマー12が塗布されるので、こ
の耐熱性無機プライマー12によりコンクリート10表面を
熱から保護した状態で、金属又はセラミックスによる溶
射被膜16の形成を行うことができる。
前記耐熱性無機プライマー12は高温特性に著しく優れ
た性質を示す接着剤であり、溶射工程で溶射被膜16を形
成する際の高温に対しても、強固な接着力および耐水性
を示し、コンクリート10のセメント水和組織の破壊およ
び水分蒸発を防止して、コンクリート10の表面熱劣化を
防止することができる。
従って、このようにコンクリート10の表面熱劣化が防
止されることにより、コンクリート10に対する溶射被膜
16の接着力を大幅に向上することができる。
また、前記耐熱性無機プライマーとして、シリケート
系,ホスフェート系又はコロイダルシリカ系の接着剤を
用いることにより、コンクリート10表面の熱劣化を効果
的に抑制でき、特に優れた溶射被膜16の接着力が得られ
る。
《発明の効果》 以上説明したように本発明の請求項1に示すコンクリ
ートライニングの施工方法にあっては、コンクリートの
表面に耐熱性無機プライマーを塗布する下地処理工程
と、この下地処理工程で塗布された耐熱性無機プライマ
ーの上に溶射被膜を形成する溶射工程とを備えたので、
溶射工程の前段階で形成される耐熱性無機プライマーに
より、コンクリート表面の熱劣化を防止し、コンクリー
トに対する溶射皮膜の接着性を著しく向上することがで
きる。
また、本発明の請求項2では、前記耐熱性無機プライ
マーとして、シリケート系,ホスフェート系又はコロイ
ダルシリカ系の接着剤を用いることにより、特に優れた
溶射被膜の接着力を得ることができるという各種優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかるコンクリートライニングの施工
方法で行われる下地処理工程を示す説明図、第2図は本
発明で行われる溶射工程を示す説明図である。 10……コンクリート 12……耐熱性無機プライマー 14……溶射ガン 16……溶射皮膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 好正 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 小川 晴果 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 喜田 大三 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 斉藤 裕司 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリートの表面に耐熱性無機プライマ
    ーを塗布する下地処理工程と、 この下地処理工程で塗布された耐熱性無機プライマーの
    上に、金属又はセラミックスの溶射被膜を形成する溶射
    工程と、を備えたことを特徴とするコンクリートライニ
    ングの施工方法。
  2. 【請求項2】耐熱性無機プライマーとして、シリケート
    系,ホスフェート系又はコロイダルシリカ系の接着剤を
    用いたことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート
    ライニングの施工方法。
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