JP2581233B2 - 横型伝導度変調mosfet - Google Patents

横型伝導度変調mosfet

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JP2581233B2
JP2581233B2 JP1288101A JP28810189A JP2581233B2 JP 2581233 B2 JP2581233 B2 JP 2581233B2 JP 1288101 A JP1288101 A JP 1288101A JP 28810189 A JP28810189 A JP 28810189A JP 2581233 B2 JP2581233 B2 JP 2581233B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、半導体基板の一面上に両主電極が設けられ
る横型伝導度変調MOSFETおよびその制御方法に関する。
〔従来の技術〕
伝導度変調MOSFETは絶縁ゲート型バイポーラトランジ
スタ(Insulated Gate Bipolar Transistor)とも呼ば
れるので以下IGBTと記す。IGBTは、電圧駆動型のバイポ
ーラ素子として知られ、当初はたて型の素子として開発
が進められ、最近になり横型のIGBTが開発されるように
なった。これは、たて型のIGBTは半導体基板の表面と裏
面との間に電流が流れるのに対し、横型のIGBTは、両主
電極およびゲートが半導体基板の一面側のみを使って形
成されるので、基板への組込みが簡単で、素子のインテ
リジェント化のために同一基板に組込まれる演算回路と
の接続が容易であることによる。横型のIGBTは、以下、
Lateral-IGBTを略してL-IGBTと記す。
第2図は従来のnチャネルL-IGBTを示し、n-ベース1
の一面に設けられたpウエル2の表面部にはn+ソース層
3が設けられ、その両層にエミッタ端子Eに接続される
ソース電極4が接触している。ソース層3とn-ベース領
域1の間の上には、ゲート酸化膜5を介して多結晶シリ
コンゲート電極6が設けられ、ゲート端子Gに接続され
ている。pウエル層2と間隔を置いてp層7が配置され
ており、p層7にはコレクタ端子Cに接続されるコレク
タ電極8が接触している。n-ベース領域1は耐圧を得る
ため、高抵抗であり、逆導電型のアノード層7のない、
いわゆる電力用MOSFETでは、その抵抗がオン抵抗の大き
な部分を占める。アノード層7を付加すると、第3図の
等価回路に示すように、MOSFET21にダイオード22を直列
に接続した構造となり、高抵抗のn-ベース領域1は、導
電状態では伝導度変調のため、抵抗値が著しく減少す
る。こうして、高耐圧でありながらオン電圧の低い素子
を作ることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
IGBTの特長は、上述のように高耐圧でも低いオン電圧
が実現できることであるが、その一方でベース領域にオ
ン時に共に多く充満している少数,多数キャリアを、オ
ン状態に移行するためには除いてしまわなければなら
ず、そのため、電力用MOSFETに比較すると、どうしても
スイッチング速度が遅いという問題がある。
これを解決するための一般的手段として、第4図に示
すようにコレクタ電極8をアノード層7ばかりでなく、
低抵抗のn層9を介してベース領域1にも直接接続する
方法がある。これは、nベース領域1中の多数キャリア
である電子をアノード層7以外の部分からコレクタ端子
Cへ流してしまい、コレクタ層7からn-ベース領域1へ
の少数キャリアの正孔の再注入、および多数キャリアの
ベース領域1へのとじこめを防止するものである。第5
図はその等価回路を示し、MOSFET21のドレインがダイオ
ード22を介しないで抵抗23によりコレクタ端子Cと短絡
している。この抵抗23は、第4図のn層9の抵抗および
それとコレクタ電極8との接触抵抗からなる。
このようなアノードショート構造は、第3図の等価回
路をもつIGBTとベース領域の伝導度変調を伴わない電力
用MOSFETの中間のような素子である。オンからオフへの
スイッチング時には、上述のように、アノードショート
部分によりキャリアの除去が円滑に行われるため、スイ
ッチング速度が著しく改善される。しかしながら、オン
状態でもアノードショートはされているので、アノード
層7からの少数キャリアの注入が制限されている。この
ためアノードショートがない状態よりも伝導度変調の度
合が制限され、従ってオン電圧が上がってしまう。すな
わち、スイッチングを速くすることとオン電圧を低くす
ることの間にトレードオフ関係が生ずる。このような問
題は、各層の導電型が逆でカソードショートされたpチ
ャネルのIGBTにおいても同様に存在する。
本発明の目的は、このようなトレードオフ関係を解消
し、オン電圧が低く、しかも速くスイッチングできるL-
IGBTを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するために、本発明は、低不純物濃
度の第一導電型の第一領域の表面部に選択的に形成され
た第二導電型の第二および第三領域が所定の間隔を介し
て位置し、第二領域の表面部に選択的に第一導電型の第
四領域が形成された半導体素体を備え、第四領域と第一
領域の間の第二領域の表面には絶縁膜を介してゲート電
極が設けられるL-IGBTにおいて、第一領域の表面部に選
択的に高不純物濃度の第一導電型の第五領域が形成さ
れ、第三領域および第五領域がそれぞれスイッチング素
子を介して共通端子に接続されたものとする。
また本発明は、上記のL-IGBTにおいて、第一領域の表
面部に選択的に高不純物濃度の第一導電型の第五領域が
形成され、第三領域は直接、第五領域はスイッチング素
子を介して共通の端子に接続されたものとする。
〔作用〕
第三領域が共通端子と接続されていて、第五領域と共
通端子の間に介在させたスイッチング素子を、L-IGBTの
オン状態の時にオフし、逆にオフ状態の時にオンすれ
ば、素子がオンしている時は、アノードショートあるい
はカソードショートされておらず、十分な伝導度変調が
起きてオン電圧は低い。そしてオフする時は、アノード
ショートあるいはカソードショートがきくのでスイッチ
ング速度を上げることができる。また第三領域と共通端
子の間にも介在させたスイッチング素子を、L-IGBTのオ
ン状態の時にオンし、逆にオフ状態の時にオンすれば、
オフ状態における第三領域からのキャリアの再注入がな
くなり、さらにスイッチング速度が速くなる。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例を示し、第2図,第4図と
共通の部分には同一の符号が付されている。このL-IGBT
では、第4図に示したアノードショート構造と同様に、
n-ベース領域1に低抵抗の接触層としてのn層9が設け
られているが、このn層9には、コレクタ電極8は接触
せず、別個に短絡電極10が接触している。そして短絡電
極10とコレクタ端子Cの間にゲート端子G1を有する第一
のスイッチング素子31が、コレクタ電極8とコレクタ端
子Cの間にゲート端子G2を有する第二のスイッチング素
子32がそれぞれ接続されている。これらの素子31,32
は、別個の素子を用いてこのL-IGBTの半導体基板の外部
に付けてもよく、SOI技術を用いてL-IGBTの半導体基板
上に作成してもよく、あるいはL-IGBTの半導体基板に分
離して集積してもよい。
第6図はこの実施例の等価回路を示し、第3図,第5
図と共通の部分には同一の符号が付されている。この等
価回路において、スイッチング素子31をオフにしスイッ
チング素子32をオンすれば、第3図のアノードショート
されない場合に対応し、伝導度変調を増大させることが
できる。スイッチング素子31をオンすれば、第5図の回
路に対応するアノードショート状態になり、スイッチン
グ速度が改善されるが、さらに、その際スイッチング素
子をオフすることにより、アノード層7からのキャリア
の再注入をなくすることができ、スイッチング速度を一
層速くすることができる。ただし、この実施例では、オ
ン状態の時、主電流はスイッチング素子32を介して流れ
るため、この素子での電圧降下はオン電圧を上昇させる
原因となる。第7図に示す実施例は、スイッチング素子
32を除いたもので、第8図はその等価回路であり、オフ
時にスイッチング素子31をオンすることにより、第4
図,第5図と同様なアノードショート状態となるとスイ
ッチング速度が速まり、オン時にはスイッチング素子31
をオフすることにより、第2図,第3図に示したL-IGBT
と同様の低いオン電圧となる。
それぞれ第1図と共通の部分に同一の符号を付した第
9図,第10図に示す実施例では、短絡電極10の接触する
低抵抗のn層9がp+アノード層7をとり囲んでいる。こ
のようなL-IGBTに高電圧が印加され、n-ベース領域1中
に空乏層が広がった場合、n層9が空乏層がアノード層
7に達しないよう、空乏層のストッパの役目を行うもの
である。第9図に示す実施例では、スイッチング素子3
1,32が備えられ、等価回路は第6図と同じである。第10
図に示す別の実施例では、スイッチング素子32は除か
れ、等価回路は第8図に等しい。
なお、以上の実施例は、導電型を逆にすればpチャネ
ルL-IGBTにおける実施例となる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ベース領域の表面部に設けられた異
なる導電型のアノードあるいはカソード領域に接続され
る主端子を、ベース領域とスイッチング素子を介して接
続することにより、オフ状態の時のみスイッチング素子
をオンにしてアノードショートあるいはカソードショー
トさせることができ、オン電圧の上昇を招くことなくス
イッチング速度を上げることができる。さらに、前記の
アノードあるいはカソード領域と主端子の間にもスイッ
チング素子を介在させて、オフ状態の時のみそのスイッ
チング素子をオフすれば、スイッチング速度をさらに速
くすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のL-IGBTの要部断面図、第2
図は従来のL-IGBTの要部断面図、第3図はその等価回路
図、第4図は別の従来のL-IGBTの要部断面図、第5図は
その等価回路図、第6図は第1図のL-IGBTの等価回路
図、第7図は本発明の別の実施例のL-IGBTの要部断面
図、第8図はその等価回路図、第9図,第10図はそれぞ
れ本発明のさらに異なる実施例のL-IGBTの要部断面図で
ある。 1:n-ベース領域、2:pウエル、3:n+ソース層、4:ソース
電極、5:ゲート酸化膜、6:ゲート電極、7:pアノード
層、8:コレクタ電極、9:nベース接触層、10:短絡電極、
31,32:スイッチング素子。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低不純物濃度の第一導電型の第一領域の表
    面部に選択的に形成された第二導電型の第二および第三
    領域が所定の間隔を介して位置し、第二領域の表面部に
    選択的に第一導電型の第四領域が形成された半導体素体
    を備え、第四領域と第一領域の間の第二領域の表面には
    絶縁膜を介してゲート電極が設けられるものにおいて、
    第一領域の表面部に選択的に高不純物濃度の第一導電型
    の第五領域が形成され、第三領域および第五領域がそれ
    ぞれスイッチング素子を介して共通端子に接続されたこ
    とを特徴とする横型伝導度変調MOSFET。
  2. 【請求項2】低不純物濃度の第一導電型の第一領域の表
    面部に選択的に形成された第二導電型の第二および第三
    領域が所定の間隔を介して位置し、第二領域の表面部に
    選択的に第一導電型の第四領域が形成された半導体素体
    を備え、第四領域と第一領域の間の第二領域の表面には
    絶縁膜を介してゲート電極が設けられるものにおいて、
    第一領域の表面部に選択的に高不純物濃度の第一導電型
    の第五領域が形成され、第三領域は直接、第五領域はス
    イッチング素子を介して共通の端子に接続されたことを
    特徴とする横型伝導度変調MOSFET。
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DE4335298C1 (de) * 1993-10-15 1995-03-23 Siemens Ag Schaltungsstruktur mit mindestens einem bipolaren Leistungsbauelement und Verfahren zu deren Betrieb
DE102013009985B4 (de) 2013-06-14 2019-06-13 X-Fab Semiconductor Foundries Ag IGBT-Leistungstransistor, herstellbar in einer grabenisolierten SOI-Technologie und Verfahren zu seiner Herstellung

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