JP2581104Y2 - 骨壷保存容器 - Google Patents

骨壷保存容器

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JP2581104Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、墓地における墓石下の
地下式納骨収納室(以下カロート)に収納する骨壷保存容
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、我が国においては埋葬する際に骨
壷を収納する骨壷保存容器は陶磁器製であり、単に蓋を
被せた状態で墓石下のカロートヘ収納、保存されてい
た。それらは土中へ埋葬するという日本古来の風習によ
るもので、そのため陶磁器製の骨壷保存容器は昔ながら
の素焼きのものが多く、容器本体や上蓋を特に加工した
ものではなかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】一度収納された骨壷保
存容器がつぎに開封されるのは50回忌の折であり、こ
の50年間は骨壷保存容器の開封が通常問題となること
は少なく、その期間カロート内の遺骨の保存状態を清潔
に保ちたいというのが遺族の願いであったが、耐水性が
低く単に蓋をしただけの密閉性が低かった従来の陶磁器
製の骨壷保存容器では、土中の水分が骨壷保存容器表面
に結露したり、長年の使用の間に間隙を生じ雨水、虫類
の侵入を許してしまうといったカロート内の劣悪な環境
のために骨壷保存容器内外面にカビが発生したり、容器
本体と上蓋の隙間から虫が侵入し骨壷が汚染されたり、
時にはヒビ割れによる浸水に遭うなどして、骨壷及び遺
骨の保存状態を極めて悪くするという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、容器本体上縁に接着剤6を溜めることのできる凹溝
4を設け、上蓋1は容器本体2に被せるられる形状でそ
の下縁に凹溝に嵌まり合う凸条5を設けることとし、凹
溝4に接着剤6を溜め、上蓋を被せた時にできる凹溝と
凸条の隙間を接着剤6で充当、骨壷保存容器を完全密閉
できるようにした。前記凹溝4、凸条5の形状として階
段状のもの(4a,5a)、条溝がそれぞれW字形やM字形の
形状に似たもの(4b,5b)やV字形のもの(4c,5c)などを
挙げることができる。
【0005】また、容器本体2と上蓋1の素材に、発泡
系素材を用いることこととした。
【0006】この発泡系素材については、発泡スチロー
ル、発泡ポリウレタン等の例を挙げることができるが、
ここではそれぞれの素材に共通する保温性や結露しない
といった特性を持つ素材として総称し、発泡系素材の名
称をもって代表させることとした。
【0007】
【作用】容器本体2の凹溝4と上蓋1の凸条5はそれ自
体容器本体と上蓋の整合性を得やすくし、接着剤6によ
る接着に際し、前記接着剤の効果を最良にできるように
上蓋1の位置を誘導するガイドとなる。
【0008】凹溝4は、上蓋の接着手段としての接着剤
6を溜めるとともに、接着面を上蓋外周全体に満遍なく
均一に得られるよう接着剤を配するガイドの役割を果た
す。このガイドは、接着剤6が不必要に他所へ付着しな
いようにする働きもある。階段状、W字形やV字形とい
う形状は、接着面をより広くとるためで、溝に溜められ
た接着剤6を満遍なく均一に接着面へ広げる役割も果た
す。
【0009】凸条5は、上蓋の接着手段としての接着剤
6を接着面となる凹溝全体に満遍なく均一に押し広げ、
接着面となる凹溝と凸条の隙間全体に接着剤が充当され
るように作用する。前記の凹溝に対となる階段状、W字
形やV字形という形状は、接着面をより広くとるため
で、溝に溜められた接着剤を満遍なく均一に広げる役割
も果たす。
【0010】本考案における接着剤6は、容器本体2か
ら上蓋1がずれたり落ちたりすることを防ぐと共に、従
来水や虫類の最大の侵入口であった容器本体と上蓋の間
の隙間を塞ぐ働きをする。
【0011】発泡系素材7は、それによって構成される
上蓋1と容器本体2の接着剤6による接着性を高めると
共に、優れた保温、保湿性により骨壷保存容器内外を隔
てる壁として働き、外界の環境に左右されない温度、湿
度一定という環境を骨壷保存容器内に作り出すことがで
きる。
【0012】
【実施例】本考案の実施例を図を参照して説明する。図
1は、本考案の骨壷保存容器の第1実施例の縦断面図で
ある。骨壷が入るほどの大きさの容器本体2とその上蓋
1から構成され、蓋をしたときに接合する部分の容器本
体上縁には凹溝4が、上蓋下縁には凹溝に嵌まり合う凸
条5が形成されており、骨壷収納後凹溝に接着剤6が溜
められ、容器本体2に上蓋をすることで接着剤6がこの
凹溝と凸条の隙間に充当されて、骨壷保存容器が密閉さ
れる。
【0013】図2は、第1実施例の上蓋1と容器本体2
の接合面3に刻まれた階段状の条溝(4a,5a)の部分拡大
縦断面図である。上蓋側が下方に凸、容器本体側が上方
に凹となるような対をもった内外対称な二段の階段状の
条溝という形状を持ち、隙間には接着剤6が充当され
て、骨壷保存容器が密閉される。
【0014】図3は、第2実施例の山形状の窪みを持っ
た凸状の条溝(4b,5b)の部分拡大縦断面図である。上蓋
側から容器本体側に凸で中央に山形の窪みをもった左右
対称なW字形に似た凹溝、M字形に似た凸条という形状
を持ち、接着剤6を溜める溝を二重に配する形となる。
隙間には接着剤6が充当されて、骨壷保存容器が密閉さ
れる。
【0015】最後に、第3実施例のV字形の形状をした
条溝(4c,5c)について説明する。図4はその凸条が上蓋
外周に施されたものの部分拡大縦断面図であり、図5は
その凸条が容器本体2に被せる形状の上蓋外周に設けら
れた縁に沿った天板外周に施されたものの部分拡大縦断
面図である。それぞれのV字形の条溝の隙間には接着剤
6が充当されて、骨壷保存容器が密閉される。図4では
V字形の条溝の接着面の端が外界にさらされるために、
接着面の劣化の可能性があるが、図5のように外周に縁
を設けた上蓋の縁の外周に沿う位置に条溝を配置するこ
とで、接着面を完全に外界から隔離して保護することが
できる。
【0016】
【考案の効果】本考案における容器本体2と上蓋1の隙
間に充当された接着剤6は、容器本体から上蓋1がずれ
落ちるのを防ぐことで消極的に容器内を虫類の侵入とい
った外界の汚染から守るだけでなく、隙間を塞ぐことで
積極的に骨壷保存容器内の環境を外界の環境から隔絶
し、初期の保存環境を長期間維持できる効果をもたら
す。すなわち、従来、雨水や虫類の侵入口として骨壷保
存容器内の汚染の最大の原因であった隙間が、この接着
剤によって逆にそれらの侵入を防ぐ役割を果たせるよう
になり、骨壷保存容器内の環境を外界により侵されるこ
となく常に安定させることが可能となる。
【0017】また、容器本体2及び上蓋1を発泡系素材
7で構成することで、前記の接着剤により密閉された骨
壷保存容器内の環境を、保温、保湿性に優れた遺骨の保
存に適したものとし、これを清潔な状態で長期に渡って
維持できるようになり、遺骨を清潔に保存しておきたい
という遺族の願いを満足させる。
【0018】こうした保存環境を作り出す本考案の骨壷
保存容器において、その環境を作り出す材料として使用
する接着剤は安価で入手し易く、容器本体2や上蓋1に
施す加工も比較的簡単なものなので、材料単価及び製造
コストを通じて低コスト化が可能であり、加えて容器本
体2と上蓋1を発泡系素材で形成すると、更に低コスト
化を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の骨壷保存容器の縦断面図である。
【図2】第1実施例の階段状条溝の拡大縦断面図であ
る。
【図3】第2実施例のM字形凸条とW字形凹溝の拡大縦
断面図である。
【図4】第3実施例の上蓋外周下縁のV字形条溝の拡大
縦断面図である。
【図5】第3実施例の天板外周下縁のV字形条溝の拡大
縦断面図である。
【符号の説明】
1 上蓋 2 容器本体 3 接合面 4 凹溝 4a 階段状凹溝 4b W字形凹溝 4c V字形凹溝 5 凸条 5a 階段状凸条 5b M字形凸条 5c V字形凸条 6 接着剤 7 発泡系素材

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨壷が入る大きさの容器本体2とその上
    蓋1から構成され、容器本体上縁に接着剤6を溜める凹
    溝4、上蓋下縁に凹溝に対となって嵌まり合う凸条5が
    形成され、上蓋をしたときに接着剤6による接着で密閉
    ができる骨壷保存容器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の凹溝4が階段状凹溝4aに
    形成され、凸条5がこれに嵌まり合う階段状凸条5aに形
    成されている骨壷保存容器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の凹溝4が中央に山形の凸
    部を持つW字形凹溝4bに形成され、凸条がこれに嵌まり
    合う中央に山形の窪みを持つM字形凸条5bに形成されて
    いる骨壷保存容器。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の凹溝4がV字形凹溝4cに
    形成され、凸条がこれに嵌まり合うV字形凸条5cが上蓋
    下縁外周又は被せ蓋の天板下縁外周に形成されている骨
    壷保存容器。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の凹溝4、凸条5を施し、
    凹溝4に溜めた接着剤6による接着で密閉ができる、発
    泡系素材7で構成される骨壷保存容器。
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