JP2580492B2 - 開脚保持式寝返り介助具 - Google Patents
開脚保持式寝返り介助具Info
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- JP2580492B2 JP2580492B2 JP6184683A JP18468394A JP2580492B2 JP 2580492 B2 JP2580492 B2 JP 2580492B2 JP 6184683 A JP6184683 A JP 6184683A JP 18468394 A JP18468394 A JP 18468394A JP 2580492 B2 JP2580492 B2 JP 2580492B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば股関節の手術を
した後の患者のように両脚を開いた状態に保持して寝て
いる人を、仰向けの状態と横向きの状態とに姿勢変更す
るに際して使用する寝返り介助具に関するものである。
した後の患者のように両脚を開いた状態に保持して寝て
いる人を、仰向けの状態と横向きの状態とに姿勢変更す
るに際して使用する寝返り介助具に関するものである。
【0002】
【発明の背景・従来の技術】整形外科において股関節の
手術をした後の患者は、患脚(手術した脚)を外向きに
広げた状態(これを外転位という)に保持して安静状態
にしておらねばならない(寝ておらねばならない)。そ
の場合、仰向け(背位)のままで寝続けていると患者に
苦痛であると共に床ずれが発生する。そこで、しばしば
介助人の手を借りて患者を背位から横位(横向きの姿
勢)に姿勢変更させる、すなわち、寝返りを打たせる必
要がある。
手術をした後の患者は、患脚(手術した脚)を外向きに
広げた状態(これを外転位という)に保持して安静状態
にしておらねばならない(寝ておらねばならない)。そ
の場合、仰向け(背位)のままで寝続けていると患者に
苦痛であると共に床ずれが発生する。そこで、しばしば
介助人の手を借りて患者を背位から横位(横向きの姿
勢)に姿勢変更させる、すなわち、寝返りを打たせる必
要がある。
【0003】このように患者を横位にした場合、患脚で
ない正常な脚が下となり患脚が上になるようにして、患
脚を上向きに開いた状態に保持しておかねばならない。
そこで従来は、患者を横位の姿勢に保持するための器具
として、図12〜図13に示すように、患脚F1を載せ
る傾斜状の溝21を有するテーブル状の台20が使用さ
れていた。すなわち、この台20を、患脚F1でない脚
F2を覆うようにしてベッド21に載せて、一人又は二
人の介助人が患脚F1を両手で持ち上げる一方、他の介
助人が患者Mの胴体Bに手をかけて、2人又は3人の介
助人が力を合わせて、患脚F1を台20の溝21に嵌め
込みつつ胴体Bを押して横転させるようにしていた。
ない正常な脚が下となり患脚が上になるようにして、患
脚を上向きに開いた状態に保持しておかねばならない。
そこで従来は、患者を横位の姿勢に保持するための器具
として、図12〜図13に示すように、患脚F1を載せ
る傾斜状の溝21を有するテーブル状の台20が使用さ
れていた。すなわち、この台20を、患脚F1でない脚
F2を覆うようにしてベッド21に載せて、一人又は二
人の介助人が患脚F1を両手で持ち上げる一方、他の介
助人が患者Mの胴体Bに手をかけて、2人又は3人の介
助人が力を合わせて、患脚F1を台20の溝21に嵌め
込みつつ胴体Bを押して横転させるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このテーブル
状の台20を使用する従来の方法では、二人又は三人の
介助人を必要とするため、患者Mの姿勢を変える作業が
頗る厄介であるばかりか、患脚F1を持ち上げた介助人
と胴体Bを横転させる介助人との呼吸が合わないと、患
脚F1が開きすぎたりねじれたりして患者Mに苦痛を与
える虞があると言う問題があった。
状の台20を使用する従来の方法では、二人又は三人の
介助人を必要とするため、患者Mの姿勢を変える作業が
頗る厄介であるばかりか、患脚F1を持ち上げた介助人
と胴体Bを横転させる介助人との呼吸が合わないと、患
脚F1が開きすぎたりねじれたりして患者Mに苦痛を与
える虞があると言う問題があった。
【0005】本発明は、この問題を解消した開脚保持式
寝返り介助具を提供することを目的とするものである。
寝返り介助具を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、「股関節手術後の看者等を、その両脚を開い
た状態のまま身体を横転するときの介助具であって、該
介助具は、仰向けに寝た状態で人の両脚の間に挟み得る
大きさであり、その左右両側面に、人の脚の内側にすっ
ぽり嵌まり込み得る深さの脚保持溝を形成する」の構成
にした。
本発明は、「股関節手術後の看者等を、その両脚を開い
た状態のまま身体を横転するときの介助具であって、該
介助具は、仰向けに寝た状態で人の両脚の間に挟み得る
大きさであり、その左右両側面に、人の脚の内側にすっ
ぽり嵌まり込み得る深さの脚保持溝を形成する」の構成
にした。
【0007】また、請求項2では、請求項1において、
「仰向けに寝た人の両脚で挟んだ状態における下面を、
人の頭又は爪先の方向から見て下向き凸の円弧状に形成
する」の構成にした。更に請求項3では、請求項1又は
請求項2において、「全体を発泡スチロール製とする」
の構成にした。
「仰向けに寝た人の両脚で挟んだ状態における下面を、
人の頭又は爪先の方向から見て下向き凸の円弧状に形成
する」の構成にした。更に請求項3では、請求項1又は
請求項2において、「全体を発泡スチロール製とする」
の構成にした。
【0008】
【発明の作用・効果】請求項1の構成において、背位の
状態で床(ベッド、布団)に寝た人(患者)の左脚と右
脚とを介助具の脚保持溝に嵌め込むと、人の胴体と介助
具とが全体として1本の丸太のような状態になると共
に、人の両脚は開いた状態に保持される。従って、一人
の介助人が人の胴体と介助具とに手を当てて、それら人
の胴体と介助具とを同時に横転させることにより、人を
背位と横位とに姿勢変更させることができる。
状態で床(ベッド、布団)に寝た人(患者)の左脚と右
脚とを介助具の脚保持溝に嵌め込むと、人の胴体と介助
具とが全体として1本の丸太のような状態になると共
に、人の両脚は開いた状態に保持される。従って、一人
の介助人が人の胴体と介助具とに手を当てて、それら人
の胴体と介助具とを同時に横転させることにより、人を
背位と横位とに姿勢変更させることができる。
【0009】なお、股関節の患者を背位から横位に姿勢
変更するには、患脚でない脚を中心にして胴体と介助具
とを横転させることになる。人を横位にした状態で、介
助具は脚保持溝を挟んだ両側の部位が床面に載ってい
る、換言すると、介助具は脚を跨いだ状態で床に載って
いるから、不測に横転しない安定した状態に保持され、
従って、人を横位の状態に確実に保持することができ
る。
変更するには、患脚でない脚を中心にして胴体と介助具
とを横転させることになる。人を横位にした状態で、介
助具は脚保持溝を挟んだ両側の部位が床面に載ってい
る、換言すると、介助具は脚を跨いだ状態で床に載って
いるから、不測に横転しない安定した状態に保持され、
従って、人を横位の状態に確実に保持することができ
る。
【0010】また、人を横位にした状態で、介助具が床
面に横たわった脚を跨いだ状態になているから、床に横
たわった脚に負担がかかることはない。従って請求項1
によると、股関節患者のように一人で寝返りできない人
を介助人の手で背位と横位とに姿勢変更するにおいて、
姿勢変更の作業を一人の介助人で簡単に行えるから、介
助人の負担を著しく軽減することができると共に、介助
具によって両脚の姿勢が一定に保持されるから、姿勢変
更に際して脚がねじれて人に苦痛を与えることを防止で
きる効果を有する。
面に横たわった脚を跨いだ状態になているから、床に横
たわった脚に負担がかかることはない。従って請求項1
によると、股関節患者のように一人で寝返りできない人
を介助人の手で背位と横位とに姿勢変更するにおいて、
姿勢変更の作業を一人の介助人で簡単に行えるから、介
助人の負担を著しく軽減することができると共に、介助
具によって両脚の姿勢が一定に保持されるから、姿勢変
更に際して脚がねじれて人に苦痛を与えることを防止で
きる効果を有する。
【0011】また、請求項2のように下面を円弧状に形
成すると、介助具を円滑に横転させることができるか
ら、寝た人の姿勢変更をより容易に行うことができる利
点がある。更に請求項3のように介助具を発泡スチロー
ル製にすると、軽量で扱いやすいと共に安価に製造する
ことができる。
成すると、介助具を円滑に横転させることができるか
ら、寝た人の姿勢変更をより容易に行うことができる利
点がある。更に請求項3のように介助具を発泡スチロー
ル製にすると、軽量で扱いやすいと共に安価に製造する
ことができる。
【0012】
【実施例】次に、本発明を股関節患者の介護用に適用し
た場合の実施例を図面に基づいて説明する。図1〜図6
は第1実施例を示しており、介助具は符号1で示してい
る。この介助具1は発泡スチロールの一体成形で製造さ
れており、患者Mが患脚F1を外向きに広げて寝た状態
で両脚F1,F2の間に挟み得るよう平面視で台形状に
形成されている。すなわち、患者Mの股下寄り部位が幅
狭で、爪先寄り部位が幅広となるように形成している。
その長さ寸法Lは、股下から両脚F1,F2の脛にかか
る程度の長さに設定されている。
た場合の実施例を図面に基づいて説明する。図1〜図6
は第1実施例を示しており、介助具は符号1で示してい
る。この介助具1は発泡スチロールの一体成形で製造さ
れており、患者Mが患脚F1を外向きに広げて寝た状態
で両脚F1,F2の間に挟み得るよう平面視で台形状に
形成されている。すなわち、患者Mの股下寄り部位が幅
狭で、爪先寄り部位が幅広となるように形成している。
その長さ寸法Lは、股下から両脚F1,F2の脛にかか
る程度の長さに設定されている。
【0013】介助具1のうち上面2と下面3とは、患者
Mの頭の方向又は爪先の方向から見て外向き凸状に曲率
で湾曲するように形成されており、且つ、左右両側面に
は、脚F1,F2に内側からすっぽり嵌まり込む深さの
脚保持溝5が全長にわたって延びるように形成されてい
る。左右両脚保持溝5は、人の股下寄りに位置した部位
の断面積が大きくて、爪先寄りに位置した部位の断面積
が小さくなるよう緩いテーパ状に形成している。これ
は、人の脚F1,F2は太股が最も太く、足首に行くに
従って細くなっていることに対応させたものである。
Mの頭の方向又は爪先の方向から見て外向き凸状に曲率
で湾曲するように形成されており、且つ、左右両側面に
は、脚F1,F2に内側からすっぽり嵌まり込む深さの
脚保持溝5が全長にわたって延びるように形成されてい
る。左右両脚保持溝5は、人の股下寄りに位置した部位
の断面積が大きくて、爪先寄りに位置した部位の断面積
が小さくなるよう緩いテーパ状に形成している。これ
は、人の脚F1,F2は太股が最も太く、足首に行くに
従って細くなっていることに対応させたものである。
【0014】この構成の介助具1の使用方法を図5及び
図6で示している。すなわち、先ず、図5(a)で示す
ように、ベッド6上に背位で患脚F1を外向きに広げて
寝ている患者Mの両脚F1,F2の間に介助具1を挟み
入れて、介助具1の左右両脚保持溝5をそれぞれ脚F
1,F2に嵌め込む。次いで、患者Mの胴体Bと介助具
1とに手を当てて、正常な脚F2を中心にして、胴体B
と介助具1とを90度横転させる。すると、患者Mは図
5(b)及び図6(a)に示すように横位の状態に姿勢
変更される。
図6で示している。すなわち、先ず、図5(a)で示す
ように、ベッド6上に背位で患脚F1を外向きに広げて
寝ている患者Mの両脚F1,F2の間に介助具1を挟み
入れて、介助具1の左右両脚保持溝5をそれぞれ脚F
1,F2に嵌め込む。次いで、患者Mの胴体Bと介助具
1とに手を当てて、正常な脚F2を中心にして、胴体B
と介助具1とを90度横転させる。すると、患者Mは図
5(b)及び図6(a)に示すように横位の状態に姿勢
変更される。
【0015】この横位の状態では、図6(b)に示すよ
うに、介助具1が正常な脚F2を跨いだ状態でベッド6
に載っているため、介助具1は安定した状態に保持され
る。また、介助具1の左右両脚保持溝5が互いにハ字状
に広がるように延びているから、上方に位置した患脚F
1は上向きに広がった状態(すなわち外転位の状態)に
保持される。
うに、介助具1が正常な脚F2を跨いだ状態でベッド6
に載っているため、介助具1は安定した状態に保持され
る。また、介助具1の左右両脚保持溝5が互いにハ字状
に広がるように延びているから、上方に位置した患脚F
1は上向きに広がった状態(すなわち外転位の状態)に
保持される。
【0016】更に、介助具1は正常な脚F2を跨いだ状
態であるから、ベッド6上に横たわった脚F2が介助具
1で圧迫されることはないのであり、このことに加え
て、両脚F1,F2が脚保持溝5に嵌まっていることに
よって、両脚F1,F2を伸ばした状態に保持できるか
ら、患者Mを安楽な状態に保持できるのである。横位の
患者Mを背位に戻すには前記と逆の手順で、患者Mの胴
体Bと介助具1とを手前に引いて逆転させたら良い。
態であるから、ベッド6上に横たわった脚F2が介助具
1で圧迫されることはないのであり、このことに加え
て、両脚F1,F2が脚保持溝5に嵌まっていることに
よって、両脚F1,F2を伸ばした状態に保持できるか
ら、患者Mを安楽な状態に保持できるのである。横位の
患者Mを背位に戻すには前記と逆の手順で、患者Mの胴
体Bと介助具1とを手前に引いて逆転させたら良い。
【0017】この実施例のように介助具1を発泡スチロ
ール製とすると、軽量であるため扱い易いばかりでな
く、製造が容易であるため廉価に製造することができ
る。また、この介助具1の上下両面3,4を外向き凸状
に湾曲させると、介助具1の横転をより容易にすること
ができる利点がある。また、本実施例のように上下両面
を湾曲させて介助具1を左右対象状に形成すると、介助
具1の左右方向の方向性がなくなるため使用に便利であ
る。
ール製とすると、軽量であるため扱い易いばかりでな
く、製造が容易であるため廉価に製造することができ
る。また、この介助具1の上下両面3,4を外向き凸状
に湾曲させると、介助具1の横転をより容易にすること
ができる利点がある。また、本実施例のように上下両面
を湾曲させて介助具1を左右対象状に形成すると、介助
具1の左右方向の方向性がなくなるため使用に便利であ
る。
【0018】介助具1の脚保持溝5には、スポンジ等の
クッション材や布、不織布等を貼り付けても良い。ま
た、図1に一点鎖線で示すように、脚保持溝5を挟んだ
両側に、面フアスナー等にて着脱自在に連結し得るよう
にした一対のベルト13a,13bを設けて、両ベルト
13a,13bで両脚F1,F2又は片脚を固定するよ
うにしても良い。脚を固定する手段はベルトに限らず、
他の手段でも良い。
クッション材や布、不織布等を貼り付けても良い。ま
た、図1に一点鎖線で示すように、脚保持溝5を挟んだ
両側に、面フアスナー等にて着脱自在に連結し得るよう
にした一対のベルト13a,13bを設けて、両ベルト
13a,13bで両脚F1,F2又は片脚を固定するよ
うにしても良い。脚を固定する手段はベルトに限らず、
他の手段でも良い。
【0019】更に、図6(b)に一点鎖線で示すよう
に、看者Mを横転させた状態で介助具1の倒れを阻止す
るために、レバー状又は板状等の倒れ防止具14を着脱
自在に装着しても良い(倒れ防止具14は、同図に一点
鎖線の矢印Aで示すように介助具1に回動自在に取付け
てもよいし、同じく一点鎖線の矢印Bで示すように介助
具1の内部に押し込み収納できるようにしてもよい)。
に、看者Mを横転させた状態で介助具1の倒れを阻止す
るために、レバー状又は板状等の倒れ防止具14を着脱
自在に装着しても良い(倒れ防止具14は、同図に一点
鎖線の矢印Aで示すように介助具1に回動自在に取付け
てもよいし、同じく一点鎖線の矢印Bで示すように介助
具1の内部に押し込み収納できるようにしてもよい)。
【0020】更に、脚保持溝5を挟んだ両側に鉛等の比
重の重い物質を埋設することにより、横転状態での安定
性をより向上させても良い(脚保持溝5を挟んだ両側の
部分を比重の大きい素材製としても良い)。図7に示す
のは、前記第1実施例と同様に介助具1を発泡スチロー
ル等の軽量素材製とした場合において、前後両面に開口
した空洞7を設けて、中空状に形成した第2実施例であ
る。このように形成するとより一層軽量化できると共
に、素材の使用量を低減してコストダウンを図ることが
できる。
重の重い物質を埋設することにより、横転状態での安定
性をより向上させても良い(脚保持溝5を挟んだ両側の
部分を比重の大きい素材製としても良い)。図7に示す
のは、前記第1実施例と同様に介助具1を発泡スチロー
ル等の軽量素材製とした場合において、前後両面に開口
した空洞7を設けて、中空状に形成した第2実施例であ
る。このように形成するとより一層軽量化できると共
に、素材の使用量を低減してコストダウンを図ることが
できる。
【0021】図8(a)に示すのは、介助具1を発泡ス
チロールのように比較的もろい素材製とした場合に、そ
の表面全体に合成樹脂膜等の保護層8を設けた第3実施
例である。保護層8を設ける手段は、溶融した樹脂をコ
ーティングしたり、フイルム又は布若しくは不織布等の
シート材を接着剤にて貼着するなど、種々の手段を採用
できる。
チロールのように比較的もろい素材製とした場合に、そ
の表面全体に合成樹脂膜等の保護層8を設けた第3実施
例である。保護層8を設ける手段は、溶融した樹脂をコ
ーティングしたり、フイルム又は布若しくは不織布等の
シート材を接着剤にて貼着するなど、種々の手段を採用
できる。
【0022】図8(b)に示すのは、介助具1のうち人
の股下に位置した部位9を丸い円弧状に面取りした第4
実施例である。このようにすると、両脚保持溝5の縁手
で患者Mの股部が圧迫されることを防止できる。図9に
示すのは第5実施例であり、この実施例では、介助具1
を合成樹脂又は金属板にて薄肉のシェル状に形成し、そ
の内部に板状又は棒状の補強リブ10を一体成形してい
る。補強リブ10を板状に形成する場合、介助具1の全
長にわたって延びるようにしても良い。
の股下に位置した部位9を丸い円弧状に面取りした第4
実施例である。このようにすると、両脚保持溝5の縁手
で患者Mの股部が圧迫されることを防止できる。図9に
示すのは第5実施例であり、この実施例では、介助具1
を合成樹脂又は金属板にて薄肉のシェル状に形成し、そ
の内部に板状又は棒状の補強リブ10を一体成形してい
る。補強リブ10を板状に形成する場合、介助具1の全
長にわたって延びるようにしても良い。
【0023】図10(a)は更に他の実施例を示してい
る。このうち図10(a)に示す第6実施例は、介助具
1の枠組を木材又は金属パイプ等の棒状又は筒状素材に
て形成し、これに、布状又は網状の素材からなる脚保持
溝5を取り付けたものである。この場合、介助具1の下
面を構成する部材13をそり状に下向き湾曲させて、上
面はフラットに形成している。
る。このうち図10(a)に示す第6実施例は、介助具
1の枠組を木材又は金属パイプ等の棒状又は筒状素材に
て形成し、これに、布状又は網状の素材からなる脚保持
溝5を取り付けたものである。この場合、介助具1の下
面を構成する部材13をそり状に下向き湾曲させて、上
面はフラットに形成している。
【0024】なお、この図10(a)において、長手方
向に延びる桟11をテレスコープ状に形成する等して、
介助具1の全体を矢印Cで示すように長手方向に伸縮さ
せ得るように形成しても良い。このように伸縮自在にす
ると保管時に嵩張らなくて便利である(長さ及び横幅を
段階的又は無段階的に調節できるようにしても良く、こ
のようにすると、体格の異なる看者に1台の介助具1で
適応できる)。
向に延びる桟11をテレスコープ状に形成する等して、
介助具1の全体を矢印Cで示すように長手方向に伸縮さ
せ得るように形成しても良い。このように伸縮自在にす
ると保管時に嵩張らなくて便利である(長さ及び横幅を
段階的又は無段階的に調節できるようにしても良く、こ
のようにすると、体格の異なる看者に1台の介助具1で
適応できる)。
【0025】図10(b)に示すのは第7実施例であ
り、この実施例の介助具1は、例えばゴムボートを製造
するのと同様の要領で、可撓性のある強靱な素材で風船
状に形成されている。この実施例でも介助具1の下面4
のみを円弧状に形成し、上面3はフラットに形成してい
る。図10(c)に示す第8実施例の介助具1は、全体
を蛇腹状又は提灯状に形成することにより、長手方向に
沿って伸縮自在となるようにしたものである。
り、この実施例の介助具1は、例えばゴムボートを製造
するのと同様の要領で、可撓性のある強靱な素材で風船
状に形成されている。この実施例でも介助具1の下面4
のみを円弧状に形成し、上面3はフラットに形成してい
る。図10(c)に示す第8実施例の介助具1は、全体
を蛇腹状又は提灯状に形成することにより、長手方向に
沿って伸縮自在となるようにしたものである。
【0026】図10(d)に示す第9実施例の介助具1
は、金属製又は合成樹脂製のパイプ若しくは棒材にて枠
組み1aを形成して、これに、脚保持溝5を、布や合成
樹脂板、薄い金属板或いは金網等にて形成したものであ
る。図10(e)に示すのは、介助具1を輪切り状に分
割された複数個のユニット1′に構成し、これらのユニ
ット1′の複数個を、看者の体格に応じて適宜選択して
固定接合するようにしたものである。
は、金属製又は合成樹脂製のパイプ若しくは棒材にて枠
組み1aを形成して、これに、脚保持溝5を、布や合成
樹脂板、薄い金属板或いは金網等にて形成したものであ
る。図10(e)に示すのは、介助具1を輪切り状に分
割された複数個のユニット1′に構成し、これらのユニ
ット1′の複数個を、看者の体格に応じて適宜選択して
固定接合するようにしたものである。
【0027】上記の各実施例は介助具1を平面視で左右
対称形に形成した場合であったが、本発明の介助具1
は、図11(a)に第11実施例として示すように左右
非対称状に形成しても良い。このように形成すると、横
位の上端で介助具1のうち人の股下に位置した面1bが
ベッドから鉛直状に延びるので、介助具1で人の股部が
圧迫されることを防止できる。
対称形に形成した場合であったが、本発明の介助具1
は、図11(a)に第11実施例として示すように左右
非対称状に形成しても良い。このように形成すると、横
位の上端で介助具1のうち人の股下に位置した面1bが
ベッドから鉛直状に延びるので、介助具1で人の股部が
圧迫されることを防止できる。
【0028】更に介助具1を容易に横転させるようにす
る手段としては介助具1の下面を円弧状に形成すること
には限らず、図11(b)に代12実施例として示すよ
うに、介助具1の下面4(又は上下両面3,4)を下向
き凸の台形状に形成しても良いのである。以上、股関節
の手術をした患者のための介助具に使用した場合の実施
例を説明してきたが、本発明の介助具は、他の病人や怪
我人のように自力で寝返りを打てない人の寝返りの補助
にも使用できる。また、介助具は組み立て式にしても良
いのである。
る手段としては介助具1の下面を円弧状に形成すること
には限らず、図11(b)に代12実施例として示すよ
うに、介助具1の下面4(又は上下両面3,4)を下向
き凸の台形状に形成しても良いのである。以上、股関節
の手術をした患者のための介助具に使用した場合の実施
例を説明してきたが、本発明の介助具は、他の病人や怪
我人のように自力で寝返りを打てない人の寝返りの補助
にも使用できる。また、介助具は組み立て式にしても良
いのである。
【図1】第1実施例に係る介助具の斜視図である。
【図2】介助具の平面図である。
【図3】介助具を人の頭の方向から見た図である。
【図4】介助具を横方向から見た図である。
【図5】使用状態を示す図である。
【図6】(a)は図5のVIa−VIa視図、(b)は図5
のVIb−VIb視図である。
のVIb−VIb視図である。
【図7】第2実施例の図である。
【図8】(a)は第3実施例を示す部分断面図、(b)
は第4実施例を示す図である。
は第4実施例を示す図である。
【図9】第5実施例を示す図である。
【図10】(a)は第6実施例を示す斜視図、(b)は
第7実施例を示す斜視図、(c)は第8実施例を示す平
面図、(d)は第9実施例を示す斜視図、(e)は第1
0実施例を示す図である。
第7実施例を示す斜視図、(c)は第8実施例を示す平
面図、(d)は第9実施例を示す斜視図、(e)は第1
0実施例を示す図である。
【図11】(a)は第11実施例を示す平面図、(b)
は第12実施例を示す正面図である。
は第12実施例を示す正面図である。
【図12】従来の介助具の使用状態を示す図である。
【図13】従来の介助具の使用状態を示す図である。
M 人(患者) B 胴体 F1,F2 脚 1 介助具 2 側面 3 上面 4 下面 5 脚保持溝
Claims (3)
- 【請求項1】股関節手術後の看者等を、その両脚を開い
た状態のまま身体を横転するときの介助具であって、該
介助具は、仰向けに寝た状態で人の両脚の間に挟み得る
大きさであり、その左右両側面に、人の脚の内側にすっ
ぽり嵌まり込み得る深さの脚保持溝を形成したことを特
徴とする開脚保持式寝返り介助具。 - 【請求項2】「請求項1」において、仰向けに寝た人の
両脚で挟んだ状態における下面を、人の頭又は爪先の方
向から見て下向き凸の円弧状に形成したことを特徴とす
る開脚保持式寝返り介助具。 - 【請求項3】「請求項1」又は「請求項2」において、
全体を発泡スチロール製としたことを特徴とする開脚保
持式寝返り介助具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6184683A JP2580492B2 (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | 開脚保持式寝返り介助具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6184683A JP2580492B2 (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | 開脚保持式寝返り介助具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0847512A JPH0847512A (ja) | 1996-02-20 |
JP2580492B2 true JP2580492B2 (ja) | 1997-02-12 |
Family
ID=16157551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6184683A Expired - Fee Related JP2580492B2 (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | 開脚保持式寝返り介助具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2580492B2 (ja) |
-
1994
- 1994-08-05 JP JP6184683A patent/JP2580492B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0847512A (ja) | 1996-02-20 |
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Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |