JP2580140Y2 - 粗紡機用フライヤ - Google Patents
粗紡機用フライヤInfo
- Publication number
- JP2580140Y2 JP2580140Y2 JP1990015214U JP1521490U JP2580140Y2 JP 2580140 Y2 JP2580140 Y2 JP 2580140Y2 JP 1990015214 U JP1990015214 U JP 1990015214U JP 1521490 U JP1521490 U JP 1521490U JP 2580140 Y2 JP2580140 Y2 JP 2580140Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roving
- flyer
- presser
- winding
- leg
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は粗紡機用フライヤに関するものである。
従来の粗紡機用フライヤにおいては、プレッサの羽子
板部を内方に向けてフライヤレッグにほぼ直角の取付角
でプレッサを取り付けていた。
板部を内方に向けてフライヤレッグにほぼ直角の取付角
でプレッサを取り付けていた。
従来から、ボビンの粗糸巻量を増大するために、フラ
イヤのプレッサの巻付部への粗糸の巻き付け回数を増
し、粗糸の抵抗を増大するとともに、粗糸の強度を増し
て粗糸を固く巻くことが行われている。
イヤのプレッサの巻付部への粗糸の巻き付け回数を増
し、粗糸の抵抗を増大するとともに、粗糸の強度を増し
て粗糸を固く巻くことが行われている。
しかしながら、粗糸の巻き付け回数を増すと、巻き付
けピッチが狭くなり、隣接して走行する粗糸間で繊維の
からみつきが生じ、粗糸品質が低下するという問題点が
あった。
けピッチが狭くなり、隣接して走行する粗糸間で繊維の
からみつきが生じ、粗糸品質が低下するという問題点が
あった。
この考案は、このような問題点を解消するためになさ
れたもので、プレッサへの粗糸の巻き付け回数を増して
も、粗糸間で繊維のからみつきが生じて粗糸品質が低下
することのない粗紡機用フライヤを提供することを目的
とする。
れたもので、プレッサへの粗糸の巻き付け回数を増して
も、粗糸間で繊維のからみつきが生じて粗糸品質が低下
することのない粗紡機用フライヤを提供することを目的
とする。
上記目的を達成するために、この考案は、粗紡機用フ
イラヤにおいて、内部に粗糸通路を有し、その出口を下
端に有するフイライヤレッグに、110°以上の取付角で
プレッサを取り付けてなるものである。
イラヤにおいて、内部に粗糸通路を有し、その出口を下
端に有するフイライヤレッグに、110°以上の取付角で
プレッサを取り付けてなるものである。
なお、取付角は、フライヤレッグの軸線とプレツサの
巻付部の軸線とが交わるところの両者間の角度を言うも
のである。
巻付部の軸線とが交わるところの両者間の角度を言うも
のである。
内部に粗糸通路を有し、その出口を下端に有するフラ
イヤレッグに、110°以上の取付角でプレッサを取り付
けたものは、ほぼ90°の取付角でプレッサを取り付けた
ものに比してフライヤレッグとスピンドル間の水平方向
の距離を変更せずにプレッサの巻付部を長くすることが
でき、粗糸の巻き付けピッチを広くすることとなるの
で、隣接する粗糸間の繊維のからみつきがなくなり、粗
糸品質の低下を防止することができる。
イヤレッグに、110°以上の取付角でプレッサを取り付
けたものは、ほぼ90°の取付角でプレッサを取り付けた
ものに比してフライヤレッグとスピンドル間の水平方向
の距離を変更せずにプレッサの巻付部を長くすることが
でき、粗糸の巻き付けピッチを広くすることとなるの
で、隣接する粗糸間の繊維のからみつきがなくなり、粗
糸品質の低下を防止することができる。
以下、この考案の実施例を図に示された粗紡機用フラ
イヤについて説明する。
イヤについて説明する。
第1図において、1はフライヤレッグであり、内部に
粗糸通路を有し、その出口を下端に有しているととも
に、スピンドル3およびプレッサ4とともに粗紡機用フ
ライヤを構成している。
粗糸通路を有し、その出口を下端に有しているととも
に、スピンドル3およびプレッサ4とともに粗紡機用フ
ライヤを構成している。
プレッサ4は粗糸の巻付部5、羽子板部6、プレッサ
アイ7および取付部8からなり、ピン9によってフライ
ヤレッグ1に回動可能に取り付けられている。なお、2,
2はフライヤレッグ1の肩部である。
アイ7および取付部8からなり、ピン9によってフライ
ヤレッグ1に回動可能に取り付けられている。なお、2,
2はフライヤレッグ1の肩部である。
粗紡機の牽伸装置より送り出された粗糸Rは、フライ
ヤキャップ(図示しない)を通って、フライヤレッグ1
内の粗糸通路に導かれ、第2図に示されるように、フラ
イヤレッグ1下端の粗糸通路出口からプレッサ4に至
り、巻付部5に数回巻き付けられてから、羽子板部6の
プレッサアイ7に案内されてボビンB(第3図)に巻き
取られる。
ヤキャップ(図示しない)を通って、フライヤレッグ1
内の粗糸通路に導かれ、第2図に示されるように、フラ
イヤレッグ1下端の粗糸通路出口からプレッサ4に至
り、巻付部5に数回巻き付けられてから、羽子板部6の
プレッサアイ7に案内されてボビンB(第3図)に巻き
取られる。
プレッサ4の巻付部5には、2〜5回程度巻き付けら
れ、しごき(抵抗)を受けながら粗糸RはボビンBに巻
き取られる。巻付部5への巻き付け回数を増せば、粗糸
Rは大きな抵抗でボビンBに巻かれることとなって、固
く、かつ同じ満玉径で巻き付け回数の少ないものに対し
大量の粗糸RがボビンBに巻き取られることとなる。第
2図および第3図には、4回の巻き付け状態が示され、
その時の各捲回のピッチはP,P′およびP″である。こ
の各ピッチP,P′およびP″の間隔が狭くなりすぎる
と、粗糸から突出している繊維fが互いに干渉あるいは
からみつくこととなる。
れ、しごき(抵抗)を受けながら粗糸RはボビンBに巻
き取られる。巻付部5への巻き付け回数を増せば、粗糸
Rは大きな抵抗でボビンBに巻かれることとなって、固
く、かつ同じ満玉径で巻き付け回数の少ないものに対し
大量の粗糸RがボビンBに巻き取られることとなる。第
2図および第3図には、4回の巻き付け状態が示され、
その時の各捲回のピッチはP,P′およびP″である。こ
の各ピッチP,P′およびP″の間隔が狭くなりすぎる
と、粗糸から突出している繊維fが互いに干渉あるいは
からみつくこととなる。
図に示された例は、フライヤレッグ1の軸線SLとプレ
ッサ4の巻付部5の軸線SPとのなす角度θ、すなわちフ
ライヤレッグ1に対するプレツサ4の取付角を角度θと
して、従来の取付角を直角としたものに比し、プレッサ
4の長さを長くし、ひいては巻付部5の長さを長くし、
巻き付けられた粗糸Rの各ピッチP,P′およびP″を充
分広くしているので、粗糸から突出する繊維が相互にか
らみつく恐れのないものである。
ッサ4の巻付部5の軸線SPとのなす角度θ、すなわちフ
ライヤレッグ1に対するプレツサ4の取付角を角度θと
して、従来の取付角を直角としたものに比し、プレッサ
4の長さを長くし、ひいては巻付部5の長さを長くし、
巻き付けられた粗糸Rの各ピッチP,P′およびP″を充
分広くしているので、粗糸から突出する繊維が相互にか
らみつく恐れのないものである。
第4図および第5図に示される実施例は、プレツサ4
をフライヤレッグ1に取り付けるのに、取付ピン9を用
いることなく、直接フライヤパイプ1aにブッシュ10を介
して取り付けたものである。第1,2および3図に示され
るものと他は同一であり、図中には同じ符号が付されて
いるので詳しい説明は省略する。
をフライヤレッグ1に取り付けるのに、取付ピン9を用
いることなく、直接フライヤパイプ1aにブッシュ10を介
して取り付けたものである。第1,2および3図に示され
るものと他は同一であり、図中には同じ符号が付されて
いるので詳しい説明は省略する。
例1 平均繊維長20mmの繊維からなる粗糸を巻き取る時に、
プレッサの取付角90°の従来のものにおいて、巻き付け
回数を3回から4回に変更すると、巻付ピッチは約30mm
から20mmとなり、粗糸から突出する繊維同士のからみつ
きが発生した。第1図に示されるフライヤにおいて、プ
レッサの取付角110°としたものを使用すると、4回の
巻き付け回数で巻付ピッチは約21.3mmとなり、繊維同士
のからみつきは発生しなくなった。
プレッサの取付角90°の従来のものにおいて、巻き付け
回数を3回から4回に変更すると、巻付ピッチは約30mm
から20mmとなり、粗糸から突出する繊維同士のからみつ
きが発生した。第1図に示されるフライヤにおいて、プ
レッサの取付角110°としたものを使用すると、4回の
巻き付け回数で巻付ピッチは約21.3mmとなり、繊維同士
のからみつきは発生しなくなった。
なお、この繊維同士のからみつきは、繊維長の短いも
の程発生し難いことが判明しているが、繊維20mm以下の
繊維は殆ど使用されない。そして、繊維長が20mmよりも
長いものを使用した場合、繊維同士がからみつきやすい
ので、プレッサの取付け角度を110°より大きくして、
巻付ピッチを更に大きくする必要がある。
の程発生し難いことが判明しているが、繊維20mm以下の
繊維は殆ど使用されない。そして、繊維長が20mmよりも
長いものを使用した場合、繊維同士がからみつきやすい
ので、プレッサの取付け角度を110°より大きくして、
巻付ピッチを更に大きくする必要がある。
例2 平均繊維長30mmの繊維からなる粗糸を巻き取る時に、
プレッサの取付角90°の従来のものにおいて、巻き付け
回数を3回から4回に変更すると、巻付ピッチは約30mm
から20mmとなり、粗糸から突出する繊維同士のからみつ
きが多数発生した。第1図に示されるフライヤにおい
て、プレッサの取付角117°としたものを使用すると、
4回の巻き付け回数で巻付ピッチは約22.5mmとなり、繊
維同士のからみつきは発生しなかった。
プレッサの取付角90°の従来のものにおいて、巻き付け
回数を3回から4回に変更すると、巻付ピッチは約30mm
から20mmとなり、粗糸から突出する繊維同士のからみつ
きが多数発生した。第1図に示されるフライヤにおい
て、プレッサの取付角117°としたものを使用すると、
4回の巻き付け回数で巻付ピッチは約22.5mmとなり、繊
維同士のからみつきは発生しなかった。
例3 平均繊維長60mmの繊維からなる粗糸を巻き取る時に、
従来のものにおいて、巻き付け回数を2回から3回に変
更すると、巻付ピッチは約60mmから30mmとなり、繊維同
士のからみつきが発生した。第1図に示されるフライヤ
において、プレツサの取付角145°としたものを使用す
ると、3回の巻き付け回数で巻付ピッチは約42.5mmとな
り、繊維同士のからみつきの発生はなくなった。
従来のものにおいて、巻き付け回数を2回から3回に変
更すると、巻付ピッチは約60mmから30mmとなり、繊維同
士のからみつきが発生した。第1図に示されるフライヤ
において、プレツサの取付角145°としたものを使用す
ると、3回の巻き付け回数で巻付ピッチは約42.5mmとな
り、繊維同士のからみつきの発生はなくなった。
なお、例1〜3でこの考案によるフライヤを用いた場
合には、従来のフライヤに比してフライヤの回転が高速
時においてもきわめて円滑であった。これは、プレッサ
が長くなっても、それより重量のあるフライヤレッグの
長さが短くなり、フライヤレッグの重心の位置が上昇
し、フライヤの肩部にかかる遠心応力が小さくなったた
めと考えられる。
合には、従来のフライヤに比してフライヤの回転が高速
時においてもきわめて円滑であった。これは、プレッサ
が長くなっても、それより重量のあるフライヤレッグの
長さが短くなり、フライヤレッグの重心の位置が上昇
し、フライヤの肩部にかかる遠心応力が小さくなったた
めと考えられる。
この考案によれば、プレッサの粗糸巻付部を長くする
ことができるので、粗糸の巻き付け回数を増して固く巻
き取る場合にも、巻き付けピッチを広げて繊維同士のか
らみつきを防ぎ、粗糸品質の低下を防止することができ
る。また、フライヤレッグの長さを短くすることができ
るので、フライヤ肩部の遠心応力が小さくなり、一層の
高速運転が可能となる。
ことができるので、粗糸の巻き付け回数を増して固く巻
き取る場合にも、巻き付けピッチを広げて繊維同士のか
らみつきを防ぎ、粗糸品質の低下を防止することができ
る。また、フライヤレッグの長さを短くすることができ
るので、フライヤ肩部の遠心応力が小さくなり、一層の
高速運転が可能となる。
第1図はこの考案の実施例を示す粗紡機用フライヤの正
面図、第2図は第1図の粗紡機用フライヤの使用状態に
おける要部拡大正面図、第3図は粗糸巻き取りを説明す
るプレッサとボビンの関係を示す平面図、第4図はこの
考案の他の実施例を示す粗紡機用フライヤの要部正面
図、第5図は第4図の一部断面図である。 1……フライヤレッグ、1a……フライヤパイプ、2……
肩部、3……スピンドル、4……プレッサ、5……巻付
部、6……羽子板部、7……プレッサアイ、8……取付
部、9……取付ピン、10……ブッシュ、θ……取付角、
SL……フライヤレッグの軸線、SP……プレッサ巻付部の
軸線。
面図、第2図は第1図の粗紡機用フライヤの使用状態に
おける要部拡大正面図、第3図は粗糸巻き取りを説明す
るプレッサとボビンの関係を示す平面図、第4図はこの
考案の他の実施例を示す粗紡機用フライヤの要部正面
図、第5図は第4図の一部断面図である。 1……フライヤレッグ、1a……フライヤパイプ、2……
肩部、3……スピンドル、4……プレッサ、5……巻付
部、6……羽子板部、7……プレッサアイ、8……取付
部、9……取付ピン、10……ブッシュ、θ……取付角、
SL……フライヤレッグの軸線、SP……プレッサ巻付部の
軸線。
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−175170(JP,U) 特公 昭60−59327(JP,B2) 特表 昭56−500857(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D01H 7/32
Claims (1)
- 【請求項1】内部に粗糸通路を有し、その出口を下端に
有するフライヤレッグに、110°以上の取付角でプレッ
サを取り付けてなる粗紡機用フライヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990015214U JP2580140Y2 (ja) | 1990-02-20 | 1990-02-20 | 粗紡機用フライヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990015214U JP2580140Y2 (ja) | 1990-02-20 | 1990-02-20 | 粗紡機用フライヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03106374U JPH03106374U (ja) | 1991-11-01 |
JP2580140Y2 true JP2580140Y2 (ja) | 1998-09-03 |
Family
ID=31518533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990015214U Expired - Lifetime JP2580140Y2 (ja) | 1990-02-20 | 1990-02-20 | 粗紡機用フライヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2580140Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5787526B2 (ja) * | 2011-01-17 | 2015-09-30 | イビデン株式会社 | 電子部品位置決め用治具 |
JP7110934B2 (ja) * | 2018-11-21 | 2022-08-02 | 株式会社豊田自動織機 | 粗紡機のフライヤ |
-
1990
- 1990-02-20 JP JP1990015214U patent/JP2580140Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03106374U (ja) | 1991-11-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |