JP2579859Y2 - ストロー付飲料容器 - Google Patents

ストロー付飲料容器

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JP2579859Y2
JP2579859Y2 JP1991109145U JP10914591U JP2579859Y2 JP 2579859 Y2 JP2579859 Y2 JP 2579859Y2 JP 1991109145 U JP1991109145 U JP 1991109145U JP 10914591 U JP10914591 U JP 10914591U JP 2579859 Y2 JP2579859 Y2 JP 2579859Y2
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straw
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beverage container
beverage
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JPH0549612U (ja
Inventor
英世 菊地
Original Assignee
日本テトラパック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、香料分が含有されて
いる液体飲料を密封したパック容器などの飲料容器に、
ストローを具備せしめたストロー付飲料容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ジュースや牛乳など液体食品の販
売用の容器としてパック容器と称する紙製の包装容器が
使用されている。このような包装容器にジュースや牛乳
などを容入して販売するに際し、消費者の便利さを考慮
して付属品としてストローがこの容器に取付けてある場
合が多く、衛生上の理由から該ストローは通常小袋に包
装された状態で容器側壁に貼着されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】液体食品を充填した包
装容器を製造したとき、該液体食品がジュースやコーヒ
ーなど本来匂い分である香料成分を含むものである場
合、一般的に該香料成分は、液体食品を原料からの製造
中乃至製造してから容器に充填するまでの過程のうちで
揮散が進み匂いが飛んで軽減して終うことが多い。ま
た、容器に充填密封した後でも、例えばオレンジジュー
スの場合では香料分として含有されている油性のd−リ
モネンが包装容器の内壁面(通常ポリエチレン)に相当
量吸着され、容器壁を形成している紙を基材としたウエ
ブ中に光及びガスのバリヤー性を有するアルミホイル層
があるものでも充填当初の50〜60%分しか香料成分
を保持することが出来ないため、本来の香料成分は極め
て少くなる。従って消費者が包装容器からこれ等の液体
食品を飲用するとき、味覚は味わえても匂いを感じるこ
とは殆どできず本来液体食品が持つ豊かな風味を味わう
ことは出来なかった。また、最近提案され使用され始め
た保香性積層材料による紙パックなどの包装容器であっ
ても、容器に充填するまでの間に香料成分の揮散があ
り、充填密封後における容器内面での香料成分の吸着は
保香性積層材料により大半防止できても若干の吸着はあ
とともに、飲用に際し紙パックではストローによりス
トローホールが穿孔されたとはいえ、コップや缶より飲
む場合に比べても未だに密閉度が高いため飲む人の鼻に
十分な内容物の芳香が伝わらない点があることから、充
分風味を味わうことは困難であった。
【0004】本考案は、上記の点に鑑みてなされたもの
であって、消費者がパック容器などの飲料容器からジュ
ースやコーヒーなど香料分が含有されている液体飲料を
ストローから飲用するとき、味覚とともにその本来持っ
ている匂いを同時に感じて匂いを楽しみながら該液体食
品の豊かな風味を味わうことのできるストロー付飲料容
器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案においては飲用に際しストローを挿入するた
めの開口が設けられるように構成されたストロー付飲料
容器として、容器に貼着等で付属させるストローを、容
器に充填密封した内容物の液体飲料が含有している香料
成分と同じ香料成分を有する芳香性樹脂から作製する。
そして、このストローを合成樹脂フィルムで形成した袋
に封入し、このストロー入りの袋を飲料容器に貼付けな
どで付属させている。
【0006】
【作用】上記のごとく構成されたストロー付飲料容器で
は、付属しているストローは容器内容物と同じ香料成分
を有する芳香性樹脂から作られており、消費者が容器内
容のジュースやコーヒーなどの飲料を該ストローを用い
穿孔されたストローホールから飲用するとき、内容物
を味覚で味わうと同時に、容器の密閉度が高く飲む人の
鼻に十分な芳香が伝わらなくても之を補い、該内容物
有している芳香を該ストローからの芳香で感じるこ
とにより、味覚と臭覚との相乗効果が発揮され、これに
より容器内容の液体食品の豊かな風味を消費者が十分に
味わうことができる。また、ストローは合成樹脂フィル
ムで形成した袋に封入されているため、衛生上の問題を
なくするとともに、ストローに含有された香料成分の保
留期間を良好に維持し香調の変化を押えることができ、
本ストロー付飲料容器の保管、輸送、陳列に際して匂い
による問題発生を防止することができる。
【0007】
【実施例】本考案の実施例を添付の図面に基いて説明す
る。
【0008】図1に、果汁50%のリンゴジュースが充填
密封されたストロー付の包装容器が示されている。該包
装容器1は紙を基材とした包装積層材から作られてお
り、容器表面側には内容物を示すリンゴの画乃至写真を
含め所要事項が印刷されてポリエチレンの薄い皮膜がラ
ミネートされている。また、容器内面側には紙面に光や
ガスのバリヤー性を有するアルミ箔層が設けられてその
表面の内容物と接する容器最内層にポリエチレンがラミ
ネートされており、無菌状態で充填された内容物の変質
を長期間防止するようになっている。そしてストロー穴
1aが容器上面の基材の紙層を穿孔した部分に上下のラミ
ネート層を一体密着して設けられ、ストローの押込みに
より開口可能となっている。
【0009】ストロー2は、容器1に充填するリンゴジ
ュースのリンゴの種類(例えば青リンゴ等)に応じた香
料成分を有する芳香性樹脂から作られたもので、透明ポ
リエチレンフィルムで作製した袋3に封入されて容器外
側に斜に貼着されている。
【0010】このストロー2の製造は、所要のペレット
をストロー製造機に投入して行うが、ペレットには勿論
使用するリンゴジュースのリンゴと同じ香料成分を有す
るものが用いられる。このペレットは、数ヶ月〜1年以
上に亘り長期間香りを発散できるもので、ストローへの
成型に適合した曲げ弾性率(20,000kg/cm2 前後) と軟化
温度(50 〜200 ℃) を持つエステル結合を有する合成樹
脂を主体に、成型加工時の摩擦力を調節するために用い
る所定の滑材と、匂いの発散の程度に対応した香料を熱
時混練して得られる芳香性樹脂組成物を用いることがで
きる(特公平2−292369号参照)。この場合混練
する各成分とその割合を適宜選択することにより、香調
にすぐれ、保香性が良く液体香料の滲出しないペレット
とすることができ、本実施例の場合リンゴ(例えば青リ
ンゴ)の匂いを好適に発散するペレットを使用してスト
ローを作製することができる。
【0011】消費者が上記ストロー2を袋3から取出
し、容器1のストロー穴1aに挿入して内容物を吸飲する
とき、消費者はリンゴジュースの味を味覚で味わいなが
らストロー2から発散するリンゴの匂いを嗅覚で感じ楽
しみながら容器内容物を飲用することができ、容器1に
表示されたリンゴのジュースの豊かな風味を味わうこと
ができる。
【0012】実施例ではリンゴジュースのストロー付飲
料容器について説明したが、容器1の内容物がコーヒー
の場合は、ストロー2に含有せしめる香料としてコーヒ
ーフレーバー油を用いることができ、果汁の場合はオレ
ンジ、グレープフルーツ、レモンなどに、また、ココア
其の他香料分を有する飲料ならば各種のものにそれぞれ
対応した香料成分を有するストローを用いることがで
き、さらに飲料容器に必ずしもストローを貼着させる必
要がなく飲料容器とセットとして提供するようにしても
よく、飲料容器を販売するに際して其の商品価値を高め
るのに資するところが大きい。
【0013】
【考案の効果】請求項1記載の本考案のストロー付飲料
容器によれば、消費者がパック容器などの飲料容器から
ジュースやコーヒーなど香料分が含有されている液体飲
料を該ストローを用いて穿孔されたストローホールから
飲用するとき、容器内容物を味覚で味わうとともに、
器の密閉度が高く飲む人の鼻に十分に芳香が伝わらなく
ても之を補い、該内容物が本来有している芳香を該スト
ローからの芳香で感じることにより、味覚と臭覚との相
乗効果が発揮され、これにより容器内容の液体食品の
かな風味を消費者が十分に味わうことができる。また、
該商品の販売に際して其の商品価値を高めることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図、 1 容器 2 ストロー 3…袋。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 5/00 - 5/76 B65D 77/28 A47G 21/18

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】飲用に際しストローを挿入するための開口
    が設けられるように構成されたストロー付飲料容器にお
    いて、容器に充填した内容物と同じ香料成分を有する芳
    香性樹脂からなるストローを合成樹脂フィルムで形成し
    た袋に封入するとともに、このストローを封入した袋を
    容器に付属せしめたことを特徴とするストロー付飲料容
    器。
JP1991109145U 1991-12-09 1991-12-09 ストロー付飲料容器 Expired - Lifetime JP2579859Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0549612U JPH0549612U (ja) 1993-06-29
JP2579859Y2 true JP2579859Y2 (ja) 1998-09-03

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ID=14502750

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5888332U (ja) * 1981-12-09 1983-06-15 中尾 健 食品用包装用器
JPH02117312U (ja) * 1989-03-03 1990-09-20

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JPH0549612U (ja) 1993-06-29

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