JP2579536Y2 - 捺印具 - Google Patents

捺印具

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JP2579536Y2
JP2579536Y2 JP5859492U JP5859492U JP2579536Y2 JP 2579536 Y2 JP2579536 Y2 JP 2579536Y2 JP 5859492 U JP5859492 U JP 5859492U JP 5859492 U JP5859492 U JP 5859492U JP 2579536 Y2 JP2579536 Y2 JP 2579536Y2
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昌樹 木田
信親 丸山
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シヤチハタ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、多種の印面を有する小
型印字体を収納し、携帯に便利で印面の自由選択を可能
にした捺印具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の小型の印面は柄が取り付
けてあり、各種の印面を必要とするときは、柄付きの捺
印具を多数準備する必要があった。そこで、こうした多
数の印面を準備し一つに収納するには、回転方式の
(イ)実開昭60−164044号や、平板方式の
(ロ)実開平4−7163号等がある。(イ)の回転方
式すなわち無端印字体方式は、異なった多数の印面を準
備可能となるが捺印具の外観が大きく成るとともに、無
端印字体の捺印しようとする印面を被捺印物に対し正確
な平行位置に固定できず、鮮明な印影を得難いものとな
っている。また、(ロ)の平板方式すなわち平ゴム方式
は、ある程度異なった印面を準備出来している。しか
し、平ゴムを捺印しようとする時印面の固定はされてお
らず、更に、平ゴムを引き出し最後部を使用するには印
字体部分が多く露呈することとなり取り扱い、及び捺印
に際し手や他の物を汚す結果となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】従来の欠点は前述の
通り、捺印時に被捺印物に対し平行位置に正確に固定で
きないため鮮明な印影を得難く、更に、平ゴムなど捺印
しようとする印面以外の他の印面により手などを汚す点
にある。よって、印字コマの下方に印字体を設け、各印
字コマに屈折部を設けて連結及び屈折可能とし印面不使
用時には、常に印面を下方印字コマにより覆い隠すよう
にして、被捺印物に対し、平行位置に正確に印面を固定
出来、更に、常に不使用時の印面を覆い隠すことが出来
る捺印具を提供するものである。
【0004】
【問題点を解決するための手段】コ字状の枠体1の内部
にスライド可能な印字コマ2を有する捺印具において、
平面に突部3を突設し、両側面にガイドリブ4を張設し
た印面キャップコマ5を枠体1の両端部近傍の内部に設
け、前記枠体1の内面に設けられた溝6と前記ガイドリ
ブ4とでスライド可能にし、一対の前記印面キャップコ
マ5の間には、下面に印字体10を有し反対面には次の
印面を覆い隠す凹部8を有し、両側面にはガイドリブ4
を、更に、平面に前記突部3と嵌着する穴7を有する印
字コマ2を少なくとも2個以上配し、前記印字コマ2の
間には間部印字コマ16を配設し、間部印字コマ16の
平面には、前記突部3と嵌着する穴7を設け、更に、前
記間部印字コマ16の両側面には、前記枠体1の内面に
設けられた窪み9と印字コマ2の出没を規制する突起1
4とガイドリブ4を設け、両端には印字体10を保持し
前記穴7を設けた面に屈折部20を設けた印字コマ2並
びに印面キャップコマ5を屈折固定可能にしたことを特
徴とする捺印具である。
【0005】
【作用】送り部15を指等により下方に送り出すと印面
キャップコマ5のみが枠体1の下方端面より出没するこ
とになる。更に、第1の印字コマ2を前記下方端面17
より出没させ、第1の印字コマ2と第2の印字コマ2の
間を屈折させ、枠体1より露呈した印面キャップコマ5
の平面に設けた突部3と枠体1より露呈した第2の印字
コマ2の露呈面に設けた穴7とが嵌着固定され、第2の
印字コマ2に設けられた印面11を被捺印物に対して平
行に固定出来ることとなる。また、この時屈折された印
面キャップコマ5は、第一の印字コマ2の下部に設けら
れた印面を常に覆い隠しているため、捺印時に手や他の
ものを汚すことはない。更に、他の異なった印面を選択
し露呈しようとするならば、上記と同様な動作を行ない
印面を露呈することとなる。こうして、次々に異なった
印面を露呈出来る。次に、栓体18側の印面を捺印した
い時には、栓体18を取り外し枠体1の下方端面17と
嵌着すると印面キャップコマ5が押し出され、枠体1の
上方端面と印面キャップコマ5の端面とが同一位置とな
り、更に間部印字コマ16の送り部15に押圧力を作用
させると印面キャップコマ5が枠体1の端面より露呈し
て屈折可能となり、印字コマ2に保持された印字体の印
面を端面より露呈することとなる。こうして、次々に印
字コマ2に保持された印面を露呈することになる。
【0006】
【実施例】本考案の実施例を第1図、第2図、第3図、
第4図、第5図、第6図、第7図第8図より詳細に説明
する。1は、コ字形の枠体であり、内部に溝6と印字コ
マ2の位置決め用窪み9を数個設けている。ここで、枠
体1は、プラスチックが好ましいが金属であってもよ
い。金属であれば、溝6や窪み9を設けたプラスチック
成形品を枠体1内部に固定することとなる。2は、六面
体の印字コマであり、下面に印字体10を保持し、反対
面には次の印面を覆い隠す凹部8を設け、両側面には、
枠体1の溝6とスライド可能とするガイドリブ4を張設
し、平面には印面キャップコマ5の平面に設けられた突
部3と嵌着する穴7を設けている。前記印字コマ2は、
少なくとも2個以上枠体1の内部に配設されている。第
1印字コマ2の下方には、前記の印面キャップコマ5を
配し、印面キャップコマ5は、第1印字コマ2の下面に
保持される印面11を覆い隠くし、平面には突部3が設
けられている。こうした、印面キャップコマ5は、前記
枠体1の両端部にそれぞれ設けられている。ここで平面
とは、コ字形の枠体1の開口面12側を示し、底面とは
コ字形の枠体1の閉塞面13側を示す。
【0007】次に、第1印字コマ2の上方には、間部印
字コマ16を配設しており、印面キャップコマ5と間部
印字コマ16の間には印字コマ2が幾つ存在してもよ
い。16は、間部印字コマであり、両端部に印字体を保
持しており、前記枠体1の下方端面17より出没する印
字コマ2を規制する突起14とガイドリブ4を両側面に
設け、更に、平面には印面キャップコマ5の平面に設け
られた突部3と嵌合固定する穴7が数箇所設けられてい
る。こうして、前記枠体1の下方端面17より順に並ん
だ、第1の印面キャップコマ5、第1印字コマ2及び間
部印字コマ16、第2の印字コマ2、第2の印面キャッ
プコマ5は、印面キャップコマ5の突部3、印字コマ2
の穴7、間部印字コマ16の穴7を同一面とし、この面
にコマ数に対応して屈折部20を有する平板19を嵌着
している。平板19には、印面キャップコマ5の突部3
と印字コマ2の穴7に対応する様に孔21と送り部15
が設けられている。この送り部15は、前記間部印字コ
マ16に設けてもよく、印字コマ2、印面キャップコマ
5及び間部印字コマ16のスライド移動を行ない易く出
来ればよい。前記屈折部20により、印面キャップコマ
5、印字コマ2を穴7の面に向かい屈折可能とし、前記
突部3と穴7により嵌着し印面11を前記枠体1の下方
端面17より露呈し固定する。この屈折部20は、前記
の様なくびれを有する平板19や蝶番構造等屈折可能で
あればその方法は問はない。18は、栓体であり、クリ
ップを有し枠体1の上方端面に嵌着される。ここで、印
面キャップコマ5の凹部8の内部にインキを含浸したイ
ンキ吸蔵体、印字コマ2の凹部8の内部にもインキを含
浸したインキ吸蔵体を設けてもよく、これは適宜選択で
きる。また、印面キャップコマ5と間部印字コマ16の
間に印字コマ2が2個以上存在する場合、前記穴7は印
字コマ2の奇数番目にのみ設けられていても十分であ
る。この時印字コマ2は、穴7を設けた印字コマ2aと
穴7を設けない印字コマ2bが必要となる。印字コマ2
bを使用するかしないかは、適宜選択できる。
【0008】材質について、枠体1は前記した通りであ
り、印面キャップコマ5、印字コマ2、間部印字コマ1
6は、プラスチック部品が好ましい。又、印字体10に
ついては、ゴム印字体または多孔質印字体等である。
【0009】これらの捺印具を使用するには、送り部1
5に下方に押圧力を掛け印面キャップコマ5及び印字コ
マ2を下方にスライド移動させる。すると、間部印字コ
マ16の左右両側に設けられた突起14と窪み9の1つ
の当接がはずれ、次の窪み9に突起14が当接し、枠体
1の下方端面17より印面キャップ5が出没する。出没
した印面キャップコマ5は、突部3側に屈折部20によ
り屈折出来、印字コマ2の下面に保持された印面11を
露呈する。屈折された印面キャップコマ5は、前記印面
キャップコマ5に設けられた突部3と、印字コマ2に設
けられた穴7、もしくは第2の実施例の枠体1aに設け
られた孔21aにより固定嵌合され、捺印しやすい状態
となる。次に、上記と同様に枠体1より第1の印字コマ
2を出没させ屈折し、次の印面を露呈する。すると、前
の印字コマ2に保持された印字体10はその前に配設さ
れた印面キャップコマ5と再び嵌着し、印面11を覆い
隠し、次の印字コマ2の印面11を捺印するとき第1の
印字コマの印面で手や服などを汚すことはない。こうし
て、次々に異なった印面を露呈できる。また、本考案
は、枠体1の下方端面17の反対側にも印字コマ2を配
しているため、栓体を下方端面17に嵌着させ上方端面
22より、上記と同様な方法で印面を露呈できる。
【0010】本考案の第2の実施例を第9図より詳細に
説明する。1aは、コ字形の枠体であり、内部に溝6と
枠体1aの下方端面17aより印字コマ2の出没位置決
める窪み9を設けており、閉塞面13aには印面キャッ
プコマ5aの一対の突部3aと嵌合固定する孔21aを
設けている。この時、コ字形の枠体1aの閉塞面13a
に設けた孔21aに相対するように印字コマ2の穴7a
が前記枠体1aの内部に配設されている。
【0011】
【効果】以上の様な構成なので以下の効果が得られるも
のである。 印字体を印字コマ2の下面に保持して不使用時には、
常に印面を覆い隠す構成としたため捺印しようとする印
面を露呈すると前の印面を覆い隠すため手や服を汚すこ
とはない。 印字コマ2に屈折部20を設けて屈折可能とし、印面
キャップコマ5または印字コマ2に突部3を設け、枠体
1に孔21aまたは印字コマ2に穴7を設け嵌合可能と
したことによって、枠体1の下方端面17より出没した
印面キャップコマ5および印字コマ2を固定出来、捺印
に際し、捺印しやすく、更に、印面も被捺印物に対し平
行位置に固定しやすく鮮明な印影を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案第1の実施例の全体斜視図
【図2】本考案第1の実施例の平板の斜視図
【図3】本考案第1の実施例の印字コマの斜視図
【図4】本考案第1の実施例の印面キャップコマの斜視
【図5】本考案第1の実施例の間部印字コマの斜視図
【図6】本考案第1の実施例の枠体の破断斜視図
【図7】本考案第1の実施例の使用状態破断斜視図
【図8】本考案第1の実施例の使用状態側面図
【図9】本考案第2の実施例の破断斜視図
【符号の説明】
1 枠体 2 印字コマ 3 突部 4 ガイドリブ 5 印面キャップコマ 6 溝 7 穴 8 凹部 9 窪み 10 印字体 11 印面 12 開口面 13 閉塞面 14 突起 15 送り部 16 間部印字コマ 17 下方端面 18 栓体 19 平板 20 屈折部 21 孔 22 上方端面

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コ字状の枠体1の内部にスライド可能な印
    字コマ2を有する捺印具において、平面に突部3を突設
    し、両側面にガイドリブ4を張設した印面キャップコマ
    5を枠体1の両端部近傍の内部に設け、前記枠体1の内
    面に設けられた溝6と前記ガイドリブ4とでスライド可
    能にし、一対の前記印面キャップコマ5の間には、下面
    に印字体10を有し反対面には次の印面を覆い隠す凹部
    8を有し、両側面にはガイドリブ4を、更に、平面に前
    記突部3と嵌着する穴7を有する印字コマ2を少なくと
    も2個以上配し、前記印字コマ2の間には間部印字コマ
    16を配設し、間部印字コマ16の平面には、前記突部
    3と嵌着する穴7を設け、更に、前記間部印字コマ16
    の両側面には、前記枠体1の内面に設けられた窪み9と
    印字コマ2の出没を規制する突起14とガイドリブ4を
    設け、両端には印字体10を保持し前記穴7を設けた面
    に屈折部20を設けた印字コマ2並びに印面キャップコ
    マ5を屈折固定可能にしたことを特徴とする捺印具。
  2. 【請求項2】印面キャップコマ5の突部3と各印字コマ
    2の穴7を並べた同一平面に対応して、孔21を穿設
    し、前記各印字コマ2に対応して屈折部20を設けた平
    板19を嵌着させて屈折部20とした請求項1の記載の
    捺印具。
  3. 【請求項3】印面キャップコマ5または印字コマ2に設
    けられた突部3と嵌着する、枠体1の閉塞面13に孔2
    1aを設けた請求項1または請求項2の記載の捺印具。
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