JP2579126Y2 - スライド扉の開閉用ダンパー - Google Patents

スライド扉の開閉用ダンパー

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JP2579126Y2
JP2579126Y2 JP1991081918U JP8191891U JP2579126Y2 JP 2579126 Y2 JP2579126 Y2 JP 2579126Y2 JP 1991081918 U JP1991081918 U JP 1991081918U JP 8191891 U JP8191891 U JP 8191891U JP 2579126 Y2 JP2579126 Y2 JP 2579126Y2
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drum
opening
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sliding door
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努 田中
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、コンパクトディスク
(CD)チェンジャーなどのハウジングに、該ハウジン
グの正面壁にある開口を開閉するため取付けられたスラ
イド扉の開閉用ダンパーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のCDチェンジャーは、ハウジング
の正面壁の外にスライド扉を左右方向に摺動可能に取付
け、このスライド扉を例えば手で右に摺動して正面壁に
ある開口を開き、左に摺動して開口をスライド扉で閉じ
るようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来のCDチェン
ジャーは、正面壁の開口を開閉するスライド扉の両方向
のスライド操作を手で行なわねばならないので高級感に
乏しい。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本考案は、ハウジ
ングの正面壁にある開口を閉じた状態に係止されている
スライド扉の係止を釈放すると、スライド扉が自動的に
静粛に摺動して開口を開くようにするために開発された
スライド扉の開閉用ダンパーであって、中心孔を有し、
ゼンマイを周面に巻取ると共に、そのゼンマイの内端を
周面に固定したドラムと、上記ドラムの中心孔に通って
ドラムを回転自在に支持する軸を有する基板、及び該基
板上に設けられてドラムの収容部を形成すると共に、前
記ゼンマイの外端部を外に引出す引出し口を有する包囲
壁を備えたケースとからなり、前記ケースの基板と、こ
の基板に対向するドラムの相対向した面の一方にドラム
の回転軸心と同心で、粘性流体を付着した環状空間、他
方にドラムの回転軸心と同心の円周方向に間隔を保って
上記環状空間中に突入し、前記粘性流体で制動されなが
ら環状空間沿いに回動する複数の弧状片を設けたことを
特徴とする。
【0005】
【実施例】図示の実施例において、1はCDチェンジャ
ーのハウジング、2はその正面壁、3は正面壁に設けた
横長の開口、4は上記開口3を開閉するために正面壁3
の外に摺動自在に取付けた横長のスライド扉である。ス
ライド扉4は、図5に示すようにハウジングの上壁上に
重なるほゞ直角な延長部4aを有し、この延長部に設け
た突起5がハウジングの上壁にある横方向の溝6にスラ
イド可能に係合することゝ、スライド扉の下縁の左右両
端部に鉤形に設けたフック7,7が正面壁2の開口3よ
りも下に設けた左右のスリット8にスライド可能に係合
してスリット8の上縁部を包むことでスライド扉は正面
壁の外に左右に摺動自在に取付けられる。そして、右端
のフック7がスリット8の右端に当接するまでスライド
扉4を右に摺動すると開口3は全開し、左端のフック7
がスリット8の左端に当接するまでスライド扉を左に摺
動すると、開口3はスライド扉4で閉じられる。
【0006】正面壁の左端にはスライド扉4を、開口を
閉じた状態に維持するための係止装置9が設けてある。
この係止装置9は正面壁の孔から外に突出する押し釦1
0、及び爪11を一体に備えた係止片12と、この係止
片12を包んで正面壁2の裏に接着などで固定された固
定枠13とからなり、固定枠13には係止片12を弾圧
し、前記押し釦10、爪11を正面壁の孔から外に突出
させるバネ片14が一体に設けてある。この係止片12
と、固定枠13はハウジング1、スライド扉4と同様に
プラスチックの成形品である。又、スライド扉4の左端
内側には正面壁から外に突出する爪11に係止される突
出部15が一体に設けてある。開口3を閉じるためにス
ライド扉4を左に摺動すると、その摺動の末期に上記突
出部15は爪11の斜面11′に乗り上げ、これにより
係止片12はバネ片14の付勢に抗して押込まれ、押し
釦10、爪11は一旦、正面壁の孔のなかに引込む。こ
うして、突出部15が爪11の上を通り過ぎてスライド
扉が開口3を閉じたとき、バネ片14の付勢で押し釦1
0と、爪11は元通り正面壁の外に突出し、爪11は突
出部15を係止し、スライド扉を、開口を閉じた状態に
維持する。
【0007】24は本考案のスライド扉の開閉用ダンパ
ーの一実施例である。このダンパーは、中心孔を有し、
ゼンマイ16を周面に巻取ると共に、そのゼンマイの内
端を周面に固定したドラム17と、上記ドラムを回転自
在に支持すると共に、ゼンマイの外端部を外に引出すこ
とができるケース18とからなる。尚、ゼンマイはコン
スタントスプリング(定荷重ばね)でもよい。
【0008】ケース18は、基板19と、基板上に、前
記ドラム17の周面を囲み、ドラムを回転自在に収容す
る収容部20を有する。収容部20は、この実施例では
滴(しずく)形であるため、収容部20を形成する包囲
壁21はほゞ3/4円弧部21aと、該円弧部の両端部
から接線方向に延びてほゞ直角に対向する二つの直線部
21b,21cとからなり、ゼンマイ16の外端部は両
直線部の直角に対向する部分にある引出し口22を通っ
てケース18の外に引出すことができる。尚、包囲壁2
1の、基板19からの高さはドラム17の厚さより少し
高い。
【0009】収容部20の中心には基板19から軸23
が立ち、この軸23はドラム17の中心孔に通ってドラ
ムを回転自在に支持する。このケース18の基板19
と、この基板19に対向するドラム17の相対向した面
の一方にドラムの回転軸心と同心で、内部に粘性流体2
8を付着した環状空間26、他方にドラムの回転軸心と
同心の円周方向に間隔を保って上記環状空間中に突入
し、前記粘性流体で制動されながら該環状空間沿いに回
動する複数の弧状片を設ける。このため、図示の実施例
では基板19に軸23と同心の環状壁25を内外多重、
この実施例では三重に設け、ドラム17には軸23と最
も内側の環状壁との間、最も内側の環状壁と中間の環状
壁との間、及び中間の環状壁と外側の環状壁との間の各
環状空間26のなかに突入する円周方向に等間隔を保っ
た複数、この実施例では4つ宛の弧状片27を内外多
重、この実施例では三重に設け、上記各環状空間内には
粘性流体28、例えばグリースや、シリコン油を付着し
ておき、ドラム17の中心孔を軸23に嵌めると、円周
方向に4つ宛配列された、三重の円弧片27は各環状空
間26に突入し、ドラム17が回転する際は各環状空間
中の粘性流体28の粘性抵抗に抗して回動するようにし
てある。尚、軸23に中心孔を嵌めたドラム17が収容
部20から外に出るのを防ぐため、軸23の先端にはC
形などのリングを嵌めてもよいし、この実施例のように
収容部20を形成する包囲壁21の一部、こゝでは直線
部21bに収容部20上に張出す張出壁29を設け、ド
ラムを収容部に収容する際は張出壁29を少し変形させ
て収容部に納め、ドラムが収容部に入ると張出壁は復元
し、ドラムの周縁の一部に接触し、収容部からの脱出を
阻止するようにしてもよい。
【0010】使用するには開口3の右端に隣接した正面
壁2の裏面にケース18をビス、接着などで固定する。
そして、ゼンマイの外端部はケースの引出し口22から
引出してスライド扉4に連結し、スライド扉を左に摺動
して開口3を閉じると、スライド扉に外端部を連結され
たゼンマイ16はドラム17から巻解かれ、スライド扉
を引き戻して右に摺動させようとする復元力を蓄え、爪
11に係止されて開口3を閉じているスライド扉を開く
方向に付勢するようにする。従って、押し釦10を押
し、バネ片14に抗して係止片12を移動させて爪11
を正面壁2の孔のなかに引込めると、係止を釈放された
スライド扉4は、ゼンマイ16の復元力で右に摺動して
開口3を開く。この場合、ゼンマイ16の内端を固定し
たドラム17はゼンマイ16を元通りに巻取るために回
転するが、そのときドラムの弧状片27はケースの基板
19にある環状壁25で形成された環状空間26内の粘
性流体28の粘性抵抗に抗して回動しなければならない
ため、ドラムの回転は制動され、これにより開口3を開
くスライド扉4の右方への摺動は静粛に行なわれる。
尚、開口を閉じるため、スライド扉を左に摺動してゼン
マイを巻き出すときも同様にドラム17は制動力に抗し
て回転しなければならないため、閉めるために要する力
は少し大になるが、大きさの程度は少ないため、殆ど支
障はなく、却ってガタンと乱暴に閉められるのを防止で
き、都合がよい。
【0011】
【考案の効果】以上で明らかなように、本考案ではゼン
マイ16を巻取ったドラム17と、このドラムを回転自
在に支持するケース18の基板19との相対向した面の
一方にドラムの回転軸心と同心で、粘性流体を付着した
環状空間26、他方に円周方向に間隔を保ち、上記環状
空間中に突入し、ドラムの回転の際に粘性流体28で制
動されながら該環状空間に沿って回動する複数の弧状片
27を設けたので、ゼンマイ16を巻解いたり、巻解か
れたゼンマイの復元力によりスライド扉が閉方向、開方
向に移動するのを効果的に制動することができる。又、
部品の使用点数はゼンマイ、ドラム、ケースの3点であ
るため構成は著しく簡略であると共に、組立ても容易で
手数を要しない。更に、市販部品の回転ダンパーを使用
する場合にスペースを要するとか、ゼンマイを巻取った
ドラムと、回転ダンパーとをいかに連結するかという問
題が解消する。そして、ダンパーの制動力は、粘性流体
の粘性や、環状空間26の深さと、弧状片27の高さ
や、環状壁25や、弧状片27を内外多重に幾つ設ける
かによって調節できるので、これらを適切に定め、所要
の制動力を得ることができる。尚、この実施例では環状
空間26をケースに、弧状片27をドラムに設けたが、
環状空間をドラムに、弧状片をケースに設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の回転ダンパーを使用したCDチェンジ
ャーの斜視図である。
【図2】図1の扉を開いた状態の要部の正面図である。
【図3】図2の上面図である。
【図4】図2の背面図である。
【図5】スライド扉とハウジングの正面壁の取付状態を
示す断面図である。
【図6】本考案のダンパーのケースとドラムの一実施例
の斜視図である。
【図7】図6のケースの正面図である。
【図8】図6のケースにドラムを格納した状態の一部を
断面にした正面図である。
【図9】図8の一部を断面にした上面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 ハウジング正面壁 3 正面壁の開口 4 スライド扉 16 ゼンマイ 17 ドラム 18 ケース 19 ケースの基板 20 ケースの収容部 25 環状壁 26 環状空間 27 弧状片 28 粘性流体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心孔を有し、ゼンマイを周面に巻取る
    と共に、そのゼンマイの内端を周面に固定したドラム
    と、上記ドラムの中心孔に通ってドラムを回転自在に支
    持する軸を有する基板、及び該基板上に設けられてドラ
    ムの収容部を形成すると共に、前記ゼンマイの外端部を
    外に引出す引出し口を有する包囲壁を備えたケースとか
    らなり、 前記ケースの基板と、この基板に対向するドラムの相対
    向した面の一方にドラムの回転軸心と同心で、粘性流体
    を付着した環状空間、他方にドラムの回転軸心と同心の
    円周方向に間隔を保って上記環状空間中に突入し、前記
    粘性流体で制動されながら環状空間沿いに回動する複数
    の弧状片を設けたことを特徴とするスライド扉の開閉用
    ダンパー。
JP1991081918U 1991-09-13 1991-09-13 スライド扉の開閉用ダンパー Expired - Lifetime JP2579126Y2 (ja)

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JPH0524861U JPH0524861U (ja) 1993-03-30
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