JPH089355Y2 - ブラインド類の昇降コードの把手兼収納リール - Google Patents

ブラインド類の昇降コードの把手兼収納リール

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JPH089355Y2
JPH089355Y2 JP3484090U JP3484090U JPH089355Y2 JP H089355 Y2 JPH089355 Y2 JP H089355Y2 JP 3484090 U JP3484090 U JP 3484090U JP 3484090 U JP3484090 U JP 3484090U JP H089355 Y2 JPH089355 Y2 JP H089355Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はベネシャンブラインド、ロールブラインド、
プリーツブラインドあるいはたくし上げカーテン等のブ
ラインド類の昇降コードの把手兼収納リールに関するも
のである。
(従来の技術及び考案が解決しようとする課題) ブラインドの昇降コードはブラインドを巻上げた際に
巻上げた長さ分だけコード端部がヘッドレールより垂下
し、じゃまになったり、美観をそこなったりする。これ
を防止するため、従来、昇降コード端部がボトムレール
端部やヘッドレールに取付けたり、昇降コード端部をス
ラット傾動コード端部に取付けたり、昇降コード端部に
棒体を取付けてこの棒体を金具を介してボトムレール等
に係止していた。しかしながら、かかる従来のものは昇
降コードのヘッドレールからの垂下長さを任意に調整す
ることができず、未だ昇降コードがじゃまになったり、
美観をそこなう場合があったり、あるいは昇降コードの
操作性が低下したりして必ずしも十分なものではなかっ
た。
又、実開昭64-29492号公報に記載される如く操作コー
ドの端部をリール外周のリール溝に巻付け、操作コード
にスライド自在に挿通した弾性ストッパーをリール溝に
圧入するようにした操作コードの調整装置が提案されて
いるが、操作コードのリールへの巻付けやリールからの
引出しに手間がかかり操作性が悪い問題点がある。
本考案はかかる従来の問題点を解消したブラインド類
の昇降コードの把手兼収納リールを提供することを目的
としている。
(課題を解決するための手段) 本考案ブラインド類の昇降コードの把手兼収納リール
は、ブラインド類のヘッドレールから垂下された昇降コ
ードの端部に取付けられるものであって、ケース内の一
側壁に突設された支軸にリールが回転自在に支持され、
リール内に巻込ばねが収納されてリールに巻込力が付与
され、上記昇降コードの端部がケースのコード出入口を
介してリールに取付けられ、コードがリールの外周に巻
回されるようになされ、支軸先端部側のリール外周縁の
適宜箇所から支軸に向って爪片が突設され、支軸の先端
部に制動体が回転不能かつ支軸に沿って摺動可能に被着
され、制動体には上記爪片とほぼ平行に腕体が突設さ
れ、支軸先端部内に収納された反発ばねにより、制動体
の頭部がケースの弾性壁部に押圧されるか又はケース外
に突出されると共に、腕体と爪片が係止されるようにな
されたものである。
(実施例) 以下、図面を参照しながら本考案について説明する。
図面において、(A)は本考案把手兼収納リールであ
って、第1図の如くブラインド(6)のヘッドレール
(7)から垂下された昇降コード(8)の端部に取付け
られている。把手兼収納リール(A)は、ケース(1)
内にリール(2)、巻込ばね(3)、制動体(4)、反
発ばね(5)が収納されて形成されている。
ケース(1)は合成樹脂等から作製され、円形状、四
角形状等適宜握りやすい形状となされている。ケース
(1)は一般に半割体が2個合わされて形成されてい
る。ケース(1)の一側壁内側ほぼ中央部に支軸(11)
が突設され、支軸(11)の先端部と相対する他側壁のほ
ぼ中央部が第3図〜第4図の如く凹陥しうる弾性壁部
(12)となされるか又は第9図の如く開口されて透孔
(13)が設けられている。ケース(1)の外周壁の一部
が開口されてコード出入口(14)が設けられている。
又、一般にケース(1)の外周壁適宜箇所にはケース
(1)をフック等に引掛けるための孔、凹部、係止片等
の引掛部(15)が設けられている。
リール(2)はケース(1)の支軸(11)に回転自在
に支持されている。リール(2)は第5図の如く円板部
(21)と円板部(21)の周縁部に形成された円筒状の外
周部(22)とからなり、第3図の如く円板部(21)の中
央部に穿設された透孔(23)が支軸(11)に挿通されて
いる。支軸(11)の先端部側の外周部(22)縁部適宜箇
所から支軸(11)に向って爪片(24)が突設されてい
る。爪片(24)は相対する両縁部が円板部(21)に対し
てほぼ直角となされて係止部(25),(26)となされ、
一般に第5図の如く爪片(24)の内壁が上記一方縁部か
ら他方縁部に向って傾斜された傾斜面(27)となされて
いる。傾斜面(27)の代わりに第6図の如く爪片(24)
の内壁の上記他方縁部の角部が丸味を帯びた形状となさ
れていてもよいし、爪片(24)の内壁が単なる扁平状と
なされていてもよい。爪片(24)の個数は1個だけでも
よいが、一般には2個又は4個が相対して外周部(22)
に形成されている。
巻込ばね(3)は渦巻き状となされてリール(2)の
外周部(22)内に収納され、その内端が支軸(11)に取
付けられ、外端が外周部(22)に取付けられている。こ
の巻込ばね(3)は、リール(2)を爪片(24)の係止
部(25)を先頭にして回転する方向に付勢している。
制動体(4)はキャップ状の頭部(41)の外周壁から
外方に向って腕体(42)が突設されて形成されている。
制動体(4)は頭部(41)が支軸(11)の先端部に回転
不能かつ摺動自在に被着されている。制動体(4)を回
転不能にするには、頭部(41)の断面内形と支軸(11)
の断面外形とが互に回転不能に嵌合されるような形状と
なされておればよい。腕体(42)はリール(2)の爪片
(24)とほぼ平行になされており、相対する両縁部には
爪片(24)の係止部(25),(26)と係止しうる係止部
(43),(44)が形成されている。一般には第7図の如
く腕体(42)の爪片(24)と相対する面が爪片(24)の
傾斜面(27)と逆方向に傾斜された傾斜面(45)となさ
れている。傾斜面(45)の代わりに腕体(42)の一方縁
部の角部が第8図の如く丸みを帯びた形状となされてい
てもよいし、腕体(42)が単なる扁平状となされていて
もよい。腕体(42)の個数は1個だけでもよいが、頭部
(41)から相反する二方向に突設されているとバランス
がよくなり好ましい。
反発ばね(5)は支軸(11)の先端部内に収納され、
その反発力により、制動体(4)の頭部(41)を第3図
の如くケース(1)の弾性壁部(12)に押圧するか又
は、第9図の如くケース(1)の透孔(13)から外部に
突出させるようになされている。
ブラインド(6)を昇降操作する昇降コード(8)
は、その端部がケース(1)のコード出入口(14)を介
してリール(2)の外周部(22)に取付けられ、リール
(2)の回転により外周部(22)の外壁に巻回されるよ
うになされている。
次に本考案把手兼収納リール(A)の使用方法及び各
部の動作について説明する。
まず、ブラインド(6)を昇降操作する場合、ケース
(1)を手で持って昇降コード(8)を操作すればよ
い。この昇降コード(8)に引張力が加わっても、第3
図及び第5図、第7図に示すリール(2)の爪片(24)
の係止部(26)と制動体(4)の腕体(42)の係止部
(44)とが係止され、リール(2)の回転が阻止され
る。ブラインド(6)の静止状態では、巻込ばね(3)
の巻込力によりリール(2)の爪片(24)の係止部(2
5)と制動体(4)の腕体(42)の係止部(43)とが係
止され、リール(2)の回転が阻止される。
又、昇降コード(8)のヘッドレール(7)からの垂
下長さを調整する場合、制動体(4)の頭部(41)反発
ばね(5)の反発力に抗して指が押圧すればよい。第4
図の場合にはケース(1)の弾性壁部(12)を介して上
記頭部(41)を押圧すればよく、第9図の場合には直接
頭部(41)を押圧すればよい。このとき、制動体(4)
は支軸(11)に沿ってケース(1)内方に摺動され、リ
ール(2)の爪片(24)が制動体(4)の腕体(42)の
側を通り抜けてリール(2)が回転自在となされる。昇
降コード(8)を引出す場合にはそのままケース(1)
を引出方向に引張ることにより、巻込ばね(3)に抗し
てリール(2)が回転される。昇降コード(8)を巻取
る場合にはそのままケース(1)を巻取る方向に移動さ
せることにより、巻込ばね(3)によりリール(2)が
回転される。上記昇降コード(8)の引出しによりリー
ル(2)が回転される際、リール(2)の爪片(24)及
び制動体(4)の腕体(42)にそれぞれ傾斜面(27),
(45)が形成されていると、制動体(4)を反発ばね
(5)の反発力に抗して少し押圧するだけでリール
(2)が回転しやすく、操作性がよく好ましい。
昇降コード(8)のヘッドレール(7)からの垂下長
さを調整した後は、把手兼収納リール(A)はそのまま
の状態としておいてもよいし、ケース(1)に設けた引
掛部(15)をヘッドレール(7)やボトムレールあるい
は壁等適宜場所に引掛けるようにしてもよい。又、ほと
んど昇降の必要性がない場合には昇降コード(8)の垂
下分を全部把手兼収納リール(A)に巻取っておいても
よい。
(考案の効果) 以上詳述した如く、本考案ブラインド類の昇降コード
の把手兼収納リールは、ケース内の支軸に回転自在に支
持されたリール外周に昇降コードが巻回されるようにな
され、支軸先端部に被着された制動体が支軸先端部内の
反発ばねにより押圧されることにより、制動体の腕体と
リールの爪片が係止されるようになされているので、ケ
ースを握ったままリールの回転を阻止して昇降コードの
昇降操作を行うことができると共に、制動体を反発ばね
の反発力に抗して操作することによりリールを回転自在
として昇降コードの垂下長さ調整が自由にできる。しか
も、上記反発ばねにより制動体の頭部がケースの弾性壁
部に押圧されるか又はケース外に突出されているので、
ケースを握ったまま制動体の押圧ができ、リールを容易
に回転させることができる。
従って、必要に応じて昇降コードの垂下長さを自由に
調整することにより昇降コードがじゃまになったり、美
観をそこなうようなことがなく、その上に昇降コードの
昇降操作及び長さ調整操作の両方の操作が容易にでき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案把手兼収納リールの使用状態を示す一部
切欠正面図、第2図は本考案把手兼収納リールの一実施
例を示す一部切欠正面図、第3図は同リールの制動状態
を示す断面図、第4図は同リールの制動が解除された状
態を示す断面図、第5図、第6図はそれぞれ本考案に使
用されるリールの例を示す斜視図、第7図、第8図はそ
れぞれ本考案に使用される制動体の斜視図、第9図は本
考案把手兼収納リールの他の実施例を示す断面図であ
る。 A……把手兼収納リール、1……ケース、11……支軸、
12……弾性壁部、14……コード出入口、2……リール、
24……爪片、3……巻込ばね、4……制動体、41……頭
部、42……腕体、5……反発ばね、6……ブラインド、
7……ヘッドレール、8……昇降コード。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブラインド類のヘッドレール(7)から垂
    下された昇降コード(8)の端部に取付けられる把手兼
    収納リールであって、ケース(1)内の一側壁に突設さ
    れた支軸(11)にリール(2)が回転自在に支持され、
    リール(2)内に巻込ばね(3)が収納されてリール
    (2)に巻込力が付与され、上記昇降コード(8)の端
    部がケース(1)のコード出入口(14)を介してリール
    (2)に取付けられ、コード(8)がリール(2)の外
    周に巻回されるようになされ、支軸(11)先端部側のリ
    ール(2)外周縁の適宜箇所から支軸(11)に向って爪
    片(24)が突設され、支軸(11)の先端部に制動体
    (4)が回転不能かつ支軸(11)に沿って摺動可能に被
    着され、制動体(4)には上記爪片(24)とほぼ平行に
    腕体(42)が突設され、支軸(11)先端部内に収納され
    た反発ばね(5)により、制動体(4)の頭部(41)が
    ケース(1)の弾性壁部(12)に押圧されるか又はケー
    ス(1)外に突出されると共に、腕体(42)と爪片(2
    4)が係止されるようになされたブラインド類の昇降コ
    ードの把手兼収納リール。
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